JP3533023B2 - 血液検査容器 - Google Patents

血液検査容器

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JP3533023B2 JP32161795A JP32161795A JP3533023B2 JP 3533023 B2 JP3533023 B2 JP 3533023B2 JP 32161795 A JP32161795 A JP 32161795A JP 32161795 A JP32161795 A JP 32161795A JP 3533023 B2 JP3533023 B2 JP 3533023B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、血液検査容器に関
する。 【0002】 【従来の技術】近年、検査技術の進歩に伴って、血液学
検査、血液化学検査、免疫血清学検査等の血液検査は、
機械化が著しく進んでいる。例えば、適切な前処理を施
した検体さえ用意することができれば、外来患者は、短
時間のうちに、来院したその場で検査結果に基づいた医
師の診察を得ることができるようになり、このような機
械化の進展は、疾病の診断の迅速化に大きく貢献してい
る。 【0003】一方、採血方式も、従来のシリンジ採血方
式から真空採血方式へと転換し、採血の標準化、省力化
が著しく進み、このような採血方式の転換は、感染性を
有する検体からの検査従事者の保護に大いに寄与してい
る。 【0004】真空採血方式で使用される真空採血管とし
ては、特開昭57−59536号公報に開示されている
もの等がある。この真空採血管は、一端に開口部を有す
る有底の管状容器の内部を減圧した後、開口部を加硫ゴ
ム栓体で封止した構造を有するものである。 【0005】この加硫ゴム栓体に使用される加硫ゴム
は、例えば、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)
ベースポリマーに種々の添加剤を添加して塑性混合物と
した後、金型に入れて加熱及び加熱により加硫して得ら
れるものである。この加硫ゴムは、ガスバリヤー性を有
し、針刺しが可能である等の特性を有するものの、加熱
加圧成形一サイクル当たり十数分を要し、更に、成形不
良品やバリ等の再利用ができない等、生産性の面での問
題を有している。また、このような加硫ゴムを栓体に使
用した場合、ゴム特有の弾性に起因する開栓時の血液の
飛沫を避けることができない等の問題もある。 【0006】欧州特許第0445707A2号公報、特
公平2−25611号公報には、血液検査容器の栓体と
して、血液検査容器の開口部に嵌合する弾性栓体に、プ
ラスチック成形品からなるカバーキャップが被されてな
るものが開示されている。 【0007】この血液検査容器は、カバーキャップによ
り、開栓時に飛散する血液が、検査従事者の手指に直接
付着することを防止することができるものであるが、弾
性栓体として、ガスバリヤー性に優れたイソブチレン−
イソプレンゴム等の加硫成形品が用いられることが多
く、成形効率の悪さは、依然として潜在している。 【0008】また、特開昭57−154057号公報、
特公平3−16134号公報には、シート状のガスバリ
ヤー部材に、中空針が抜去された後に針穴を閉塞するこ
とができるシール部材を積層した封止部材を、血液検査
容器の開口端面に接着又は融着により固定した血液検査
容器が開示されている。 【0009】この血液検査容器で使用されるガスバリヤ
ー部材としては、例えば、ガスバリヤー性に富み、針刺
しが可能であるアルミニウムシート等が用いられ、シー
ル部材としては、針穴をシールすることができるゴムシ
ート等が用いられる。 【0010】このゴムシートは、それ自体にガスバリヤ
ー性が求められるものではないので、弾性を有する材料
を広く適用することができ、例えば、熱可塑性エラスト
マーを使用する場合には、成形性及び成形不良品の再利
用性を格段に改善することができる。 【0011】更に、この封止部材には、血液検査容器の
内部に嵌合する部分がないので、血液検査容器の内部容
積をすべて有効に利用することができ、前述のゴム栓体
と比較すると、容器サイズ、採血量等が同じであるのな
らば、血液検査容器内部の減圧度を大幅に緩和すること
ができ、真空採血管内部の減圧度が概ね一定に保たれる
期間を長くすることができ、真空採血管としての寿命を
長くすることができる。 【0012】しかしながら、この血液検査容器は、採血
後に開栓のために封止部材を引き剥がす際、ゴム栓体を
開栓する場合以上に血液の著しい飛散を来たし、更に、
引き剥がされた封止部材は、二度と利用することができ
ず、再栓用の栓体を別に用意しなければならない等の問
題がある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、生産性に優れ、開栓時に生じる血液の飛散を抑制
し、万一飛散があった場合でも、検査従事者に直接の汚
染を及ぼさず、更に、開栓後の再栓が可能である血液検
査用容器を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、血液検
査容器を構成するにあたり、一端に開口部を有する有底
の管状容器と、前記管状容器の開口部を封止する複合栓
体とからなり、内部が減圧状態に保たれている血液検査
容器であって、前記複合栓体は、前記管状容器の開口端
面に固定されているガスバリヤー性のシート部材と、前
記ガスバリヤー性のシート部材の外表面に固定されてい
るカバー部材とからなり、針刺しが可能であるものであ
って、前記カバー部材は、採血後、前記ガスバリヤー性
のシート部材が破断する際に、前記管状容器の開口端部
の内壁に嵌合するものであるとするところに存する。 【0015】本発明で使用される一端に開口部を有する
有底の管状容器に適用されるされる材料としては特に限
定されず、例えば、硬質ガラス、軟質ガラス、朋珪酸ガ
ラス、プラスチック等が挙げられる。上記プラスチック
としては特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリスチ
レン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリビニ
ルアルコールアセタール化物、ポリビニルアルコールブ
チラール化物等の熱可塑性プラスチック;不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレート樹
脂等の熱硬化性プラスチック;酢酸セルロース、プロピ
オン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、エチルセルロ
ース、エチルキチン等の変性天然物等、特公平1−26
504号公報に開示されているもの等が挙げられる。 【0016】上記管状容器の開口部を封止する複合栓体
は、上記管状容器の開口端面に固定されているガスバリ
ヤー性のシート部材と、上記ガスバリヤー性のシート部
材の外表面に固定されているカバー部材とからなるもの
である。 【0017】上記ガスバリヤー性のシート部材としては
特に限定されず、例えば、針刺し可能なアルミニウムシ
ート、アルミニウム蒸着シート、エチレンビニルアルコ
ール系共重合体シート、ポリ塩化ビニリデン系シート、
ポリアミド系シート、ポリエチレンテレフタレート系シ
ート、ポリアクリロニトリル系シート、これらをラミネ
ートした積層シート等、特開昭57−154057号公
報、特公平3−16134号公報に開示されているもの
等が挙げられる。 【0018】上記ガスバリヤー性のシート部材には、採
血針の貫通によりできる針穴をシールすることができる
封止部材が積層されることが好ましい。上記封止部材と
しては、針刺し可能な硬度、肉厚、針穴シール性等を有
するものであれば特に限定されず、例えば、天然ゴム、
イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーン
ゴム、その他の加硫エラストマーや熱可塑性エラストマ
ー等のゴム弾性材料が挙げられる。 【0019】上記封止部材を上記複合栓体に積層する方
法としては特に限定されず、例えば、接着による積層、
融着による積層等が挙げられる。 【0020】上記封止部材は、上記ガスバリヤー性のシ
ート部材上の管状容器の外部側に積層されてもよく、上
記ガスバリヤー性のシート部材上の管状容器の内部側に
積層されてもよい。 【0021】上記ガスバリヤー性のシート部材を上記管
状容器の開口端面に固定する方法としては特に限定され
ず、例えば、溶剤型接着剤、ホットメルト型接着剤等を
用いた接着;超音波加熱、高周波誘導加熱等の通法に従
った融着等が挙げられる。 【0022】上記カバー部材としては特に限定されず、
例えば、プラスチック、金属等が挙げられる。上記プラ
スチックとしては特に限定されず、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル
酸共重合体、スチレン−メチルメタクリレート共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、ポリビニルアルコールアセタール化物、ポリビニル
アルコールブチラール化物等の熱可塑性プラスチック;
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−ア
クリレート樹脂等の熱硬化性プラスチック;酢酸セルロ
ース、プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、
エチルセルロース、エチルキチン等の変性天然物等、特
公平1−26504号公報に開示されているもの等が挙
げられる。好ましくは、オレフイン系熱可塑性エラスト
マー、スチレン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系
熱可塑性エラストマー、塩素化オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステ
ル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラ
ストマー等であり、良好な針穴シール性を有するもので
ある。 【0023】上記ガスバリヤー性のシート部材に上記封
止部材を積層する場合、上記カバー部材は、針穴シール
性を有さないものであってもよいので、熱可塑性プラス
チック以外に、例えば、熱硬化性プラスチック、変性天
然物、金属等を好適に使用することもできる。 【0024】上記カバー部材を上記ガスバリヤー性のシ
ート部材の外表面に固定する方法としては特に限定され
ず、例えば、溶剤型接着剤、ホットメルト型接着剤等を
用いた接着;超音波加熱、高周波誘導加熱等の通法に従
った融着等が挙げられる。 【0025】本発明で使用されるカバー部材は、採血
後、上記ガスバリヤー性のシート部材が破断する際に、
上記管状容器の開口端部の内壁に嵌合するものである。 【0026】上記カバー部材の形状としては特に限定さ
れないが、開栓時に血液の飛散が生じた場合であって
も、検査従事者に及ぶ直接の汚染を阻止することができ
るので、内筒と外筒とからなる二重筒構造を有するもの
が好ましい。 【0027】また、採血後、上記ガスバリヤー性のシー
ト部材の破断により、上記カバー部材が、上記管状容器
の開口端部の内壁へ嵌合する際、嵌合がより効果的にな
るので、上記カバー部材の内筒の外径と上記管状容器の
開口端部の内径とは、概ね等しいことが好ましい。更に
好ましくは、上記カバー部材の内筒と上記管状容器の開
口端部との密着性が向上し、液密性を一層良くすること
ができるので、上記カバー部材の嵌合面の円周に沿っ
て、任意の本数のリング状リブを施したものである。 【0028】本発明の血液検査用容器を用いた採血は、
例えば、通常の真空採血方式に則って、以下のようにし
て行うことができる。まず、真空採血ホルダーに真空採
血針を固定し、血管を刺通する。ついで、本発明の血液
検査容器をホルダーに挿入し、採血針による複合栓体の
貫通により、血液が上記血液検査容器内に吸引される。
所定量の血液の採取が終了した後に、上記血液検査容器
を真空採血ホルダーから抜き取る。採血針によって複合
栓体に生じた針穴は、針穴シール性を有する上記カバー
部材によって閉じられるので、血液が針穴を通して外部
にこぼれ出ることはない。 【0029】上記血液検査容器の開栓は、例えば、上記
カバー部材を血液検査容器の長軸の回りに捻り、上記ガ
スバリヤー性のシート部材と上記カバー部材との間に剪
断力を作用させることにより行うことができる。上記剪
断力は、上記カバー部材が固定されている上記ガスバリ
ヤー性のシート部材上の最外周辺縁部に集中するので、
上記ガスバリヤー性のシート部材は、最外周辺縁部でリ
ング状に破断される。 【0030】上記血液検査容器の開栓は、上記剪断力の
作用により行われるので、従来のシート状栓体の引き剥
がし動作による開栓に比べて、血液の飛散を大幅に抑制
することができる。 【0031】上記血液検査容器から分離されたカバー部
材は、底部に破断されたガスバリヤー性のシート部材を
有するので、そのままの状態で、再び栓体として使用す
ることができる。 【0032】上記血液検査容器の再栓は、必要な血液を
分取した後、上記血液検査容器から分離されたカバー部
材を、上記管状容器の開口端部の内壁に嵌合させて行う
ことができる。上記カバー部材の内筒の外径と上記管状
容器の開口端部の内径とは概ね等しいので、上記管状容
器内の血液を液密に保存することができる。 【0033】本発明の血液検査容器を構成する複合栓体
においては、従来使用されてきた架橋ゴムとは異なり、
再利用可能な熱可塑性プラスチック等を使用することが
できるので、従来の栓体に比べて、生産性に優れたもの
となる。 【0034】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 【0035】図1は、実施例1の血液検査容器を構成す
る複合栓体を、長軸方向の中心軸を含む平面で切った断
面図であり、開口端部付近のみを示すものである。 【0036】採血量に応じた減圧雰囲気下、管状容器5
0の開口端面に、ホットメルト型の接着剤を用いた接着
により、アルミラミネートシートからなるガスバリヤー
性のシート部材20を固定させた後、上記アルミラミネ
ートシートからなるガスバリヤー性のシート部材20
に、通法に従った融着によりオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー製のカバー部材10を固定して血液検査容器を
作成した。 【0037】上記オレフィン系熱可塑性エラストマー製
のカバー部材10は、内筒(イ)及び外筒(ロ)の二重
筒構造からなり、回転軸A−A′の回りに概ね回転対称
形をしている。また、上記オレフィン系熱可塑性エラス
トマー製のカバー部材10の内筒(イ)の外径と管状容
器50の開口端部(ニ)の内径とは、嵌合可能な関係に
ある。 【0038】図2は、実施例2の血液検査容器を構成す
る複合栓体を、長軸方向の中心軸を含む平面で切った断
面図であり、開口端部付近のみを示すものである。 【0039】採血量に応じた減圧雰囲気下、管状容器5
0の開口端面に、針穴のシール性を有する加硫天然ゴム
製の封止部材41が接着により積層された塩化ビニリデ
ン系ラミネートシートからなるガスバリヤー性のシート
部材21を融着により固定し、ついで、ナイロン製のカ
バー部材11を、上記塩化ビニリデン系ラミネートシー
トからなるガスバリヤー性のシート部材21にエポキシ
系接着剤を用いた接着により固定して血液検査容器を作
成した。 【0040】上記ナイロン製のカバー部材11は、内筒
(イ)及び外筒(ロ)の二重筒構造からなり、上記塩化
ビニリデン系ラミネートシートからなるガスバリヤー性
のシート部材21に面する栓体の底部部分(ハ)は、開
口しており、回転軸B−B′の回りに概ね回転対称形を
している。上記ナイロン製のカバー部材11は、底部の
リング状の突起部分で上記塩化ビニリデン系ラミネート
シートからなるガスバリヤー性のシート部材21に固定
されており、上記ナイロン製のカバー部材11の内筒
(イ)の外径と管状容器50の開口端部(ニ)の内径と
は、嵌合可能な関係にある。 【0041】図3は、実施例3の血液検査容器を構成す
る複合栓体を、長軸方向の中心軸を含む平面で切った断
面図であり、開口端部付近のみを示すものである。 【0042】採血量に応じた減圧雰囲気下、管状容器5
0の開口端面に、スチレン−ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー製の封止部材32がラミネートされたアルミラ
ミネートシートからなるガスバリヤー性のシート部材2
0をホットメルト型接着剤を用いた接着により固定さ
せ、ついで、スチレン−ブタジエン系の熱可塑性プラス
チック製のカバー部材12を、底部のリング状の突起の
部分で上記アルミラミネートシートからなるガスバリヤ
ー性のシート部材20に融着により固定して血液検査容
器を作成した。 【0043】上記スチレン−ブタジエン系の熱可塑性プ
ラスチック製のカバー部材12は、内筒(イ)及び外筒
(ロ)の二重筒構造からなり、上記アルミラミネートシ
ートからなるガスバリヤー性のシート部材20と上記ス
チレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマー製の封止部
材32とに面する底部部分(ハ)は開口しており、回転
軸C−C′の回りに概ね回転対称形をしている。上記ス
チレン−ブタジエン系の熱可塑性プラスチック製のカバ
ー部材12は、底部のリング状の突起の部分で上記アル
ミラミネートシートからなるガスバリヤー性のシート部
材20に固定されている。また、上記スチレン−ブタジ
エン系の熱可塑性プラスチック製のカバー部材12の内
筒(イ)の外径と管状容器50の開口端部(ニ)の内径
とは嵌合可能な関係にある。 【0044】図4は、実施例4の血液検査容器を構成す
る複合栓体を、長軸方向の中心軸を含む平面で切った断
面図であり、開口端部付近のみを示すものである。 【0045】本例は、スチレン−ブタジエン系の熱可塑
性プラスチック製のカバー部材12が二重筒構造ではな
いこと以外は、実施例3と同様である。 【0046】 【発明の効果】本発明の血液検査容器は上述の構成から
なるので、生産性に優れ、開栓時に生じる血液の飛散を
抑制し、万一飛散があった場合でも、作業者に直接の汚
染を及ぼさず、更に、開栓後の再栓が可能であり、血液
検査業務の安全性の改善に多いに貢献するものであり、
特に、血液学検査、血液化学検査、免疫血清学検査等に
おける血液検体の採取容器、保存用容器等に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1の血液検査容器を構成する複合栓体を
示す断面図。 【図2】実施例2の血液検査容器を構成する複合栓体を
示す断面図。 【図3】実施例3の血液検査容器を構成する複合栓体を
示す断面図。 【図4】実施例4の血液検査容器を構成する複合栓体を
示す断面図。 【符号の説明】 10 オレフィン系熱可塑性エラストマー製のカバー部
材10 20 アルミラミネートシートからなるガスバリヤー性
のシート部材 50 管状容器 11 ナイロン製のカバー部材 21 塩化ビニリデン系ラミネートシートからなるガス
バリヤー性のシート部材 41 加硫天然ゴム製の封止部材 12 スチレン−ブタジエン系の熱可塑性プラスチック
製のカバー部材 32 スチレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマー製
の封止部材 イ カバー部材の内筒 ロ カバー部材の外筒 ハ ガスバリヤー性のシート部材に面するカバー部材
の底部部分 ニ 管状容器の開口端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−76831(JP,A) 特開 昭57−154057(JP,A) 特開 昭59−55240(JP,A) 特開 平2−206438(JP,A) 特開 平3−133777(JP,A) 実開 平3−98811(JP,U) 実開 平3−114210(JP,U) 実開 平2−10270(JP,U) 特表 昭58−501542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/15 - 5/155 G01N 1/10 - 1/20 B65D 51/00 - 51/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一端に開口部を有する有底の管状容器
    と、前記管状容器の開口部を封止する複合栓体とからな
    り、内部が減圧状態に保たれている血液検査容器であっ
    て、前記複合栓体は、前記管状容器の開口端面に固定さ
    れているガスバリヤー性のシート部材と、前記ガスバリ
    ヤー性のシート部材の外表面に固定されているカバー部
    材とからなり、針刺しが可能であるものであって、前記
    カバー部材は、採血後、前記ガスバリヤー性のシート部
    材が破断する際に、前記管状容器の開口端部の内壁に嵌
    合するものであることを特徴とする血液検査容器。
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