JP3532789B2 - 熱可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子

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JP3532789B2
JP3532789B2 JP11113899A JP11113899A JP3532789B2 JP 3532789 B2 JP3532789 B2 JP 3532789B2 JP 11113899 A JP11113899 A JP 11113899A JP 11113899 A JP11113899 A JP 11113899A JP 3532789 B2 JP3532789 B2 JP 3532789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次発泡成形によ
って熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡成形体を成形す
るための原料として使用される熱可塑性ポリエステル系
樹脂の予備発泡粒子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル系樹脂は剛性が大
きく、形状安定性がよく、耐薬品性などにもすぐれると
いう、ポリスチレンやポリエチレンには見られないすぐ
れた性質を有している。そこで熱可塑性ポリエステル系
樹脂を発泡させて、軽量で、しかも耐熱性、断熱性、緩
衝性などにもすぐれた発泡成形体を製造することが企図
されている。
【0003】熱可塑性ポリエステル系樹脂としては、た
とえばジカルボン酸としてのテレフタル酸と、ジオール
としてのエチレングリコールやブチレングリコールとを
重縮合反応させて合成される、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PB
T)などが、最も一般的に使用される。熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂の発泡成形体を製造する方法の1つとし
て、ポリスチレンやポリエチレンの場合と同様に、まず
樹脂に発泡剤を含浸させ(含浸工程)、ついでこの発泡
剤を含浸させた樹脂を加熱して予備発泡させるととも
に、粒子化して予備発泡粒子を得たのち(一次発泡工
程)、この予備発泡粒子を金型に充てんし、加熱膨張さ
せて発泡成形体を製造する(二次発泡成形工程)方法が
考えられる。
【0004】しかし、前記PETなどの熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂は、一般にガスバリヤー性が高く、発泡剤
を含浸するのに多大な時間を要するために、上記の方法
では時間、コストおよび手間がかかるという問題点があ
る。また、PETなどの通常の熱可塑性ポリエステル系
樹脂は加熱によって結晶化しやすいために、上記含浸
時、および次工程である予備発泡時に高温で長時間、加
熱されると、製造された予備発泡粒子は、その結晶化度
が過度に高く、かつ二次発泡成形時の発泡融着性が著し
く低いものとなってしまう。
【0005】そしてかかる予備発泡粒子、とくにその結
晶化度が25%を超えるような予備発泡粒子は、金型内
で二次発泡成形しても粒子同士がほとんど融着しないた
めに、良好な発泡成形体が得られないという問題を生じ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭51−5036
5号公報には、PETなどの熱可塑性ポリエステル系樹
脂を、湿式成形もしくは乾式成形した未延伸成形物に、
当該熱可塑性ポリエステル系樹脂に対して非溶媒または
難溶媒である低沸点液体を含浸させたポリエステル系潜
在発泡性成形物について記載されており、この潜在発泡
性成形物を可塑化温度以上に加熱することによって、極
めて嵩高な発泡成形体が得られたことが報告されてい
る。
【0007】しかし上記の公報には、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂に低沸点液体を含浸させるための時間は長い
ほど好ましい旨の記載があり、実際には4〜5時間以上
含浸させていることから、この方法では、依然として時
間、コストおよび手間がかかることが明らかである。ま
た上記の方法では、熱可塑性ポリエステル系樹脂を、あ
らかじめ所定の発泡成形体の元になる形状に成形した未
発泡の1個の成形物(未延伸成形物)に低沸点液体を含
浸させたのち、発泡させて、最終製品である発泡成形体
を製造しており、多数の予備発泡粒子を金型内に充てん
して二次発泡成形することについては何ら記載されてい
ない。
【0008】これは、前述したように長時間の加熱によ
って熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化度が過度に高
くなると、予備発泡粒子の、二次発泡成形時の発泡融着
性が著しく低くなって、実用的な強度を有する発泡成形
体が得られないからである。それゆえ上記の方法では、
未延伸成形物を製造する際と発泡成形体を製造する際の
それぞれの工程において、所定の形状に対応した別個の
金型が必要であるため、通常の、予備発泡粒子を金型内
に充てんして二次発泡成形する方法に比べて、発泡成形
体の形状設計の自由度が制限されるとともに、コストが
高くつくという問題がある。
【0009】発明者らのうち平井は先に、他の発明者と
ともに、熱可塑性ポリエステル系樹脂を、押出機での高
圧溶融下、発泡剤と混合し、大気圧中に押し出して予備
発泡させたのち切断するなどして製造した発泡粒子を予
備発泡粒子として、金型内に充てんして二次発泡成形す
る方法を提案した(特開平8−174590号公報)。
【0010】この方法によれば、熱可塑性ポリエステル
系樹脂に発泡剤を含浸させる工程を省略できるため、時
間、コストおよび手間を省くことができるとともに、熱
可塑性ポリエステル系樹脂が、従来法のように長時間に
亘って高温にさらされないために、製造される予備発泡
粒子の結晶化度はあまり上昇せず、二次発泡成形時の発
泡融着性が著しく低くなることが防止される。
【0011】このためこの方法によれば、耐熱性などに
すぐれた発泡成形体を、高い生産性でもって効率よく製
造できるものの、粒子間の融着性がとくに良好で、すぐ
れた機械的強度を有する発泡体を求める要望を十分に満
足させるには、たとえば多量の蒸気を金型内に均一に供
給できるなどの特殊な機能を付与した特殊な発泡成形機
を用いて、特殊な成形条件で成形を行う必要がある。
【0012】また、上記のように粒子間の融着性が改善
されれば、熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡成形体
は、前述したように軽量で、かつ機械的強度、耐熱性、
断熱性、緩衝性などにすぐれたものとなるために、従来
の、ポリスチレンやポリエチレンの発泡成形体よりも高
機能な素材として、たとえば建築、土木資材、工業用部
材、自動車用部品などへの応用が期待されている。
【0013】しかし、熱可塑性ポリエステル系樹脂の発
泡成形体をこれらの用途に幅広く利用するためには、上
記の各特性だけでは不十分であり、それぞれの用途で定
められた基準を満足する高い難燃性が要求される上、用
途廃止後の処分場などへの投棄時や焼却時に有害成分を
発生しない、いわゆる環境にやさしいことも要求され
る。
【0014】本発明の目的は、難燃性にすぐれるととも
に環境にやさしく、しかも軽量で、かつ耐熱性、断熱
性、緩衝性などにすぐれる上、粒子間の融着性や機械的
強度などをさらに向上させた発泡成形体を、上記のよう
な特殊な発泡成形機を使用せずに汎用の発泡成形機を使
用して、一般的な成形条件でもって容易にかつ効率的に
製造するために好適な、二次発泡成形時の発泡融着性に
すぐれた新規な、熱可塑性ポリエステル系樹脂の予備発
泡粒子を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは、予備発泡粒子の原料となる熱可塑性ポ
リエステル系樹脂の組成について種々、検討を行った。
その結果、ジカルボン酸としてイソフタル酸を使用する
か、あるいはジオールとしてシクロヘキサンジメタノー
ルを使用するか、またはこの両者を併用するとともに、
いずれか一方を単独で使用する場合はその単独での含有
割合を、また両者を併用する場合はその合計の含有割合
を、それぞれ全成分中の、0.5〜10重量%の範囲に
限定した熱可塑性ポリエステル系樹脂を使用すればよい
ことを見出した。
【0016】また発明者らは、上記熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂の予備発泡粒子、ならびにそれを金型内で二次
発泡成形して製造される発泡成形体の特性に影響を及ぼ
すことなく、かつ環境にやさしい上、発泡成形体に十分
な難燃性を付与することのできる難燃剤の種類とその添
加量の範囲についても鋭意、検討を行った。その結果、
一般式(1):
【0017】
【化2】
【0018】〔式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4
は同一または異なって、置換基として1〜5個のアルキ
ル基を有してもよいフェニル基を示す。〕で表される芳
香族リン化合物を、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂1
00重量部に対して0.5〜10重量部の範囲で添加す
ればよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0019】すなわち本発明の熱可塑性ポリエステル系
樹脂予備発泡粒子は、少なくとも、 (a) 全成分中に、イソフタル酸、およびシクロヘキサ
ンジメタノールからなる群より選ばれた少なくとも1種
の成分を、総量で0.5〜10重量%の範囲で含有する
熱可塑性ポリエステル系樹脂と、 (b) 当該熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部に
対して0.5〜10重量部の、上記一般式(1)で表され
る芳香族リン化合物とを混合し、予備発泡させてなり、
結晶化度が1〜8%であることを特徴とするものであ
る。
【0020】上記(a)の熱可塑性ポリエステル系樹脂
は、イソフタル酸および/またはシクロヘキサンジメタ
ノールが有する、樹脂の結晶化を抑制する働きによっ
て、後述するように、通常の熱可塑性ポリエステル系樹
脂(PETやPBTなど)と比べて結晶化の速度が遅く
なるために、たとえ長時間に亘って高温にさらされるよ
うなことがあっても、その結晶化度が過度に高くなるこ
とがない。それゆえ、予備発泡粒子の結晶化度を1〜8
%として、二次発泡成形時の発泡融着性を高いレベルに
維持して、当該予備発泡粒子を二次発泡成形して製造さ
れる発泡成形体の機械的強度を向上することができる。
【0021】また(a)の熱可塑性ポリエステル系樹脂
は、通常の熱可塑性ポリエステル系樹脂が本来的に有し
ている、その他の特性をそのまま有しているため、製造
される発泡成形体は軽量で、かつ耐熱性、断熱性、緩衝
性などにもすぐれたものとなる。また上記(b)の、一般
式(1)で表される芳香族リン化合物は、その融点がおよ
そ70℃以上であり、熱に対して比較的安定であって、
(a)の熱可塑性ポリエステル系樹脂と混合する工程か
ら、粒子の予備発泡工程を経て、二次発泡成形による発
泡成形体の成形工程に至る各工程において、熱可塑性ポ
リエステル系樹脂の溶融温度以上に加熱されても熱分解
せずに、難燃剤としての高い機能を維持することができ
る。
【0022】また(b)の芳香族リン化合物は、上記一般
式(1)にみるように1分子中に5個の芳香族環を有して
おり、イソフタル酸などの芳香族環を有する(a)の熱可
塑性ポリエステル系樹脂との相溶性にすぐれるため、上
述した予備発泡粒子の発泡融着性や、あるいは発泡成形
体の機械的強度、耐熱性、断熱性、緩衝性などに悪影響
を及ぼすことがない。
【0023】しかも(b)の芳香族リン化合物は、とくに
近年、環境への影響が懸念されているハロゲンなどの成
分を含有しないため、環境にやさしいものでもある。し
たがって本発明の熱可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡
粒子によれば、難燃性にすぐれるとともに環境にやさし
く、しかも軽量で、かつ耐熱性、断熱性、緩衝性などに
すぐれる上、二次発泡成形時の発泡融着性にすぐれるた
めに、粒子間の融着性や機械的強度などをさらに向上さ
せた発泡成形体を、特殊な発泡成形機を使用することな
く、汎用の発泡成形機を使用して、容易に製造すること
が可能となる。
【0024】また、少なくとも(a)の熱可塑性ポリエス
テル系樹脂と(b)の芳香族リン化合物とを高圧溶融下、
発泡剤と混合し、予備発泡させたのち切断して予備発泡
粒子を製造した場合には、熱可塑性ポリエステル系樹脂
に発泡剤を含浸させる工程を省略できるため、時間、コ
ストおよび手間を省くことができるとともに、熱可塑性
ポリエステル系樹脂が長時間に亘って高温にさらされる
こともないため、製造される予備発泡粒子の結晶化度は
前記の範囲内でもとくに低くなり、二次発泡成形時の発
泡融着性の低下がさらに抑制される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。本発
明の予備発泡粒子を構成する(a)の熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂は、前記のようにジカルボン酸として、式
(2):
【0026】
【化3】
【0027】で表されるイソフタル酸を使用するか、あ
るいはジオールとしてシクロヘキサンジメタノールを使
用するか、またはこの両者を併用するとともに、いずれ
か一方を単独で使用する場合はその単独での含有割合
を、また両者を併用する場合はその合計の含有割合を、
それぞれ全成分中の、0.5〜10重量%の範囲に限定
したものである。
【0028】イソフタル酸および/またはシクロヘキサ
ンジメタノールの含有割合が上記の範囲に限定されるの
は、以下の理由による。すなわち両成分の含有割合が上
記の範囲未満では、当該両成分を含有させたことによ
る、前述した樹脂の結晶化を抑制して、結晶化の速度を
遅くする働きが低下するため、製造された予備発泡粒子
は、結晶化度が過度に高く、かつ二次発泡成形時の発泡
融着性が著しく低いものとなってしまう。このため、粒
子間の融着性や機械的強度などにすぐれた発泡成形体
を、汎用の発泡成形機を使用して、一般的な成形条件で
もって容易にかつ効率的に製造できないという問題を生
じる。
【0029】一方、両成分の含有割合が上記の範囲を超
えた場合には、樹脂のガラス転移点が高くなるために二
次発泡成形の条件幅が狭くなって成形が容易でない上、
二次発泡成形時に、成形体の表面に収縮が発生しやすく
なって外観の良好な発泡成形体が得られないという問題
を生じる。また、製造された発泡成形体が脆くなってし
まうという問題も生じる。
【0030】なおイソフタル酸および/またはシクロヘ
キサンジメタノールの含有割合は、上記の各特性のバラ
ンスを考慮して良好な予備発泡粒子、ならびに良好な発
泡成形体を製造することを考慮すると、上記の範囲内で
もとくに0.6〜9.5重量%程度であるのが好まし
く、0.7〜9重量%程度であるのがさらに好ましい。
上記のうちシクロヘキサンジメタノールとしては、2つ
のメタノール部分がそれぞれシクロヘキサン環の1位と
4位に置換した、式(3):
【0031】
【化4】
【0032】で表される1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールが基本的に使用されるが、2つのメタノール部分
がシクロヘキサン環の他の位置に置換した異性体も、少
量であれば併用可能である。上記イソフタル酸、および
シクロヘキサンジメタノールとともに熱可塑性ポリエス
テル系樹脂を構成する他の成分のうちジカルボン酸とし
ては、たとえばテレフタル酸やフタル酸などがあげられ
る。
【0033】またジオール成分としては、たとえばエチ
レングリコール、α−ブチレングリコール(1,2−ブ
タンジオール)、β−ブチレングリコール(1,3−ブ
タンジオール)、テトラメチレングリコール(1,4−
ブタンジオール)、2,3−ブチレングリコール(2,
3−ブタンジオール)、ネオペンチルグリコールなどが
あげられる。
【0034】また、熱可塑性ポリエステル系樹脂の原料
には、上記の各成分に加えて、たとえば酸成分として、
トリメリット酸などのトリカルボン酸、ピロメリット酸
などのテトラカルボン酸などの、三価以上の多価カルボ
ン酸やその無水物、あるいはアルコール成分として、グ
リセリンなどのトリオール、ペンタエリスリトールなど
のテトラオールなどの、三価以上の多価アルコールなど
を、前述した、熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶性や
結晶化の速度などに影響を及ぼさない範囲で少量、含有
させてもよい。
【0035】本発明で使用する熱可塑性ポリエステル系
樹脂は、上記の各成分を所定の割合、つまり前記のよう
にイソフタル酸および/またはシクロヘキサンジメタノ
ールを、総量で0.5〜10重量%の範囲で含有した原
料を、従来同様に重縮合反応させることによって製造さ
れる。また、本発明で使用する熱可塑性ポリエステル系
樹脂は、イソフタル酸および/またはシクロヘキサンジ
メタノールの含有割合の異なる2種以上の熱可塑性ポリ
エステル系樹脂を、その全成分中に占めるイソフタル酸
および/またはシクロヘキサンジメタノールの含有割合
が、総量で0.5〜10重量%の範囲内となるように配
合し、たとえば押出機などを用いて、加熱下で溶融、混
合することによっても製造できる。
【0036】この方法によれば、予備発泡粒子の製造段
階で、イソフタル酸および/またはシクロヘキサンジメ
タノールの含有割合の異なる2種以上の熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂の配合割合を変更するだけで、製造された
予備発泡粒子における上記両成分の含有割合を調整でき
る。このため、樹脂の合成段階で両成分の含有割合を調
整する場合に比べて調整作業を簡略化でき、仕様の変更
などに柔軟に対応できるようになるという利点がある。
【0037】また、たとえば配合する熱可塑性ポリエス
テル系樹脂の1種として、使用済みのペットボトルなど
から回収、再生した材料などを使用することにより、資
源の有効な再利用化とゴミの減量化、ならびに予備発泡
粒子の低コスト化を図ることが可能となるという利点も
ある。なお上記の方法においては、2種以上の熱可塑性
ポリエステル系樹脂間でのエステル交換反応により各樹
脂がアロイ化して均一な熱可塑性ポリエステル系樹脂と
なるように、加熱下で十分に溶融、混合してやるのが好
ましい。
【0038】なお、後述するように押出機などを用いて
高圧溶融下、熱可塑性ポリエステル系樹脂を、難燃剤と
しての芳香族リン化合物、および発泡剤と混合したのち
予備発泡させ、ついで切断して本発明の予備発泡粒子を
製造する場合には、上記のように2種以上の樹脂の溶
融、混合による均一な熱可塑性ポリエステル系樹脂の作
製を、少なくとも発泡剤の混合に先だって上記の押出機
中で行い、ついで連続して上記の製造方法を実施するの
が、効率的であり好ましい。
【0039】ただし、あらかじめ別の装置を用いて2種
以上の樹脂を溶融、混合して作製しておいた均一な熱可
塑性ポリエステル系樹脂を押出機に投入して、上記の製
造方法により、本発明の予備発泡粒子を製造しても構わ
ない。本発明で使用する熱可塑性ポリエステル系樹脂の
物性についてはとくに限定されない。
【0040】しかし、本来的に結晶性である熱可塑性ポ
リエステル系樹脂は、前記のように加熱によって結晶化
度が上昇するので、結晶化の速度が速すぎると、たとえ
ば二次発泡成形時の予備発泡粒子が膨張して粒子同士の
融着が始まる前に結晶化度が高くなり、その結果とし
て、粒子間の融着性が十分でない、機械的強度の低い成
形体しか得られなくなるおそれがある。このため結晶化
の速度について制御する必要がある。
【0041】熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化の速
度は、示差走査熱量計(DSC)を使用して、日本工業
規格JIS K7121所載の測定方法に準じて測定し
た樹脂の結晶化のピーク温度(昇温時に結晶化が起こる
ピークの温度)によって評価することができる。すなわ
ち結晶化のピーク温度が高いほど樹脂は、結晶化を促進
させるのに多量の熱を必要とする、つまり結晶化の速度
が遅いと言える。
【0042】具体的には、測定試料としての所定量の熱
可塑性ポリエステル系樹脂をDSCの測定容器に充てん
して、10℃/分の昇温速度で昇温しながら、上記結晶
化ピーク温度が測定される。このようにして測定され
た、本発明における、熱可塑性ポリエステル系樹脂の結
晶化ピーク温度の好適な範囲は、およそ130〜180
℃程度である。
【0043】ピーク温度がこの範囲未満では、結晶化の
速度が速すぎるために、前記のように予備発泡粒子の、
二次発泡成形時の発泡融着性が不十分となって、粒子間
の融着性や機械的強度などにすぐれた発泡成形体を製造
できなくなるおそれがある。またピーク温度がこの範囲
を超えた場合には、樹脂のガラス転移点が高くなるため
に成形の条件幅が狭くなったり、製造される発泡成形体
が脆くなったりするおそれがある。
【0044】なお熱可塑性ポリエステル系樹脂のピーク
温度は、上記の範囲内でもとくに132〜175℃程度
であるのが好ましく、135〜170℃程度であるのが
さらに好ましい。また上記熱可塑性ポリエステル系樹脂
は、予備発泡粒子を製造する際の溶融、混合性や、製造
された予備発泡粒子を用いて発泡成形体を成形する際の
成形性などを考慮すると、その固有粘度(測定温度:3
5℃、溶媒:オルソクロロフェノール)が0.6〜1.
5程度であるのが好ましい。
【0045】上記(a)の熱可塑性ポリエステル樹脂に難
燃剤として添加される、(b)の一般式(1):
【0046】
【化5】
【0047】〔式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4
は同一または異なって、置換基として1〜5個のアルキ
ル基を有してもよいフェニル基を示す。〕で表される芳
香族リン化合物のうち基Ar1〜Ar4としては、置換基
を有しないフェニル基があげられる他、直鎖状または分
岐状の、種々の鎖長のアルキル基を、置換基として1〜
5個の範囲で有するフェニル基があげられる。
【0048】各基Ar1〜Ar4はそれぞれ同一の基であ
ってもよく、互いに異なる基であってもよい。またフェ
ニル基に置換してもよいアルキル基としては、たとえば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの、種々のアルキ
ル基があげられる。
【0049】かかる芳香族リン化合物の具体例として
は、これに限定されないがたとえば、式(1a):
【0050】
【化6】
【0051】で表される化合物があげられる。上記(b)
の芳香族リン化合物の、(a)の熱可塑性ポリエステル系
樹脂100重量に対する添加量は、前記のように0.5
〜10重量部の範囲に限定される。芳香族リン化合物の
添加量が上記の範囲未満では、当該化合物を添加したこ
とによる、発泡成形体に難燃性を付与する効果が得られ
ず、とくに前述した建築、土木資材、工業用部材、自動
車用部品などの各種用途で定められた高い難燃性の基準
を満足することができない。
【0052】一方、芳香族リン化合物の添加量が上記の
範囲を超えてもそれ以上の添加効果が期待できないだけ
でなく、場合によっては、すなわち良好に相溶しうる範
囲を超えて、芳香族リン化合物が過剰に添加された場合
などにおいては、余剰の化合物が予備発泡粒子や発泡成
形体の表面に析出する、いわゆるブルームを生じて、予
備発泡粒子の発泡融着性や、発泡成形体の機械的強度、
耐熱性、断熱性、緩衝性などに影響を及ぼすおそれもあ
る。
【0053】なお、芳香族リン化合物の添加量は、上記
各特性のバランスを考慮して良好な予備発泡粒子、なら
びに良好な発泡成形体を製造することを考慮すると、上
記の範囲内でもとくに1〜8重量部程度であるのが好ま
しく、1.5〜5重量部程度であるのがさらに好まし
い。本発明の熱可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子
は、従来同様に、上記の芳香族リン化合物を混合した熱
可塑性ポリエステル系樹脂に発泡剤を含浸させたのち、
加熱して予備発泡させるとともに粒子化して製造しても
よい。
【0054】ただし、熱可塑性ポリエステル系樹脂に発
泡剤を含浸させる工程を省略して時間、コストおよび手
間を省くとともに、製造される予備発泡粒子の結晶化度
をさらに低くして、二次発泡成形時の発泡融着性の低下
をさらに抑制するためには、前述したように、上記熱可
塑性ポリエステル系樹脂と芳香族リン化合物とを高圧溶
融下、発泡剤と混合し、予備発泡させたのち切断して熱
可塑性ポリエステル系樹脂予備発泡粒子を製造するのが
好ましい。
【0055】熱可塑性ポリエステル系樹脂と芳香族リン
化合物とを高圧溶融下、発泡剤と混合して予備発泡させ
る方法としては、押出機を用いた押出発泡法が効率的で
あり、好適に採用される。使用できる押出機はとくに限
定されず、通常この種の押出発泡成形に使用される単軸
押出機、二軸押出機などであり、さらにはこれらを連結
したタンデム型であっても良いが、十分な溶融、混合能
力を有する押出機が好ましい。
【0056】押出機の口金としてはいろいろなものを使
用することができる。たとえば、円環状の口金、フラッ
ト口金、ノズル口金、さらには複数のノズルが配置され
たマルチノズル口金などがあげられる。これらの口金を
使用して、シート状、板状、ロッド状などの、種々の形
状の発泡体を作ることができる。発泡体を、上述した所
定の形状とするためには、いろいろな方法が採用され
る。
【0057】たとえばシート状の発泡体を得るには、円
環状の口金から押し出された円筒状の発泡体を、マンド
レル上を進行させてシート状としたり、フラット口金よ
り押し出された厚みのある板状の発泡体を、チルロール
によりシート状としたりすればよい。また厚みのある板
状の発泡体を得るためには、一対の金属板に密接させな
がら進行させて、所定の厚みとする方法などが採用され
る。
【0058】発泡体の冷却方法としては、空冷や水冷の
ほか、温度調整された冷却装置に接触させるなど、いろ
いろな方法を用いることができる。発泡体の冷却はでき
る限り速やかに行い、予備発泡粒子の結晶化が過度に進
行するのを抑制することが重要である。このようにして
製造した各種形状の発泡体を適宜、切断して円柱状、角
状、チップ状などとすることで、本発明の予備発泡粒子
が完成する。
【0059】上記発泡体の冷却と切断は、適宜のタイミ
ングで行うことができる。たとえば、口金より押し出さ
れた発泡体を、発泡中ないし発泡完了後の任意の時点で
水中に通すなどして冷却した後、ペレタイザ−などを用
いて所定の形状、大きさに切断してもよい。また口金か
ら押し出された、発泡完了直前もしくは発泡完了直後で
かつ冷却前の発泡体をすぐさま切断したのち、冷却して
もよい。
【0060】さらに、シート状に押し出された発泡体
は、一旦巻き取り機などによってロール状に巻き取って
保管した後、粉砕機や切断機にて切断してもよい。本発
明の予備発泡粒子の大きさは、平均粒径で表しておよそ
0.5〜5mm程度が好ましい。また、本発明の予備発
泡粒子の結晶化度は、前記のように1〜8%に限定され
【0061】予備発泡粒子の結晶化度が8%を超える
と、加熱膨張させ発泡成形する際に二次発泡力が弱くな
るとともに、予備発泡粒子同士の融着性が十分でないた
めに、機械的強度の弱い発泡成形体となってしま。ま
た結晶化度が1%より低くなると、予備発泡粒子をつく
る際に、まだ余熱をもっている予備発泡粒子同士が合着
しやすくなってしまう
【0062】なお予備発泡粒子の結晶化度は、上記の範
囲内でもとくに1〜7%程度であるのが好ましく、1〜
6%程度であるのがさらに好ましい。結晶化度(%)
は、先に述べた結晶化ピーク温度の測定と同様に、示差
走査熱量計(DSC)を使用して、日本工業規格JIS
K7121所載の測定方法に準じて測定した冷結晶化
熱量と、融解熱量とから、次式によって求められる。
【0063】
【数1】
【0064】なお式中の、完全結晶PETのモルあたり
の融解熱量は、高分子データハンドブック〔培風館発
行〕の記載から26.9kJとする。具体的には、測定
試料としての所定量の予備発泡粒子をDSCの測定容器
に充てんして、10℃/分の昇温速度で昇温しながら冷
結晶化熱量と融解熱量とを測定し、その測定結果から、
上記式に基づいて予備発泡粒子の結晶化度が求められ
る。
【0065】本発明の予備発泡粒子の密度は、当該予備
発泡粒子を二次発泡成形して製造される発泡成形体の密
度などに応じて適宜、調整できるが、通常は、上記発泡
成形体とほぼ等しい密度であるのが好ましい。具体的に
は、嵩密度で表して0.01〜1.0g/cm3程度で
あるのが好ましく、0.03〜0.8g/cm3程度で
あるのがさらに好ましく、0.04〜0.6g/cm3
程度であるのがより一層、好ましい。
【0066】本発明の予備発泡粒子には、いろいろな添
加剤を添加してもよい。添加剤としては、難燃剤として
の前記芳香族リン化合物、および発泡剤の他に、たとえ
ば気泡調整剤、上記以外の他の難燃剤(ただしハロゲン
などを含まないものが好ましい)、帯電防止剤、着色剤
などがあげられる。また、熱可塑性ポリエステル系樹脂
の溶融特性を改良するために、グリシジルフタレートの
ようなエポキシ化合物、ピロメリット酸二無水物のよう
な酸無水物、炭酸ナトリウムのようなIa、IIa族の金
属化合物などを改質剤として単体、もしくは二種以上混
合して添加することができる。とくにこれらの改質剤
は、予備発泡粒子の発泡性を改善するだけでなく、得ら
れた発泡粒子の独立気泡率を向上するため、予備発泡粒
子の膨張力を大きくできるので有効である。
【0067】本発明で使用できる発泡剤としては、大別
すると、熱可塑性ポリエステル系樹脂の軟化点以上の温
度で分解してガスを発生する固体化合物、加熱すると熱
可塑性ポリエステル系樹脂内で気化する液体、加圧下で
熱可塑性ポリエステル系樹脂に溶解させ得る不活性な気
体などに別けられるが、この何れを用いてもよい。この
うち固体化合物としては、たとえばアゾジカルボンアミ
ド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾル
ジカルボンアミド、重炭酸ナトリウムなどがあげられ
る。また気化する液体としては、たとえばプロパン、n
−ブタン、イソブタン、n−ぺンタン、イソペンタン、
へキサンのような飽和脂肪族炭化水素、べンゼン、キシ
レン、トルエンのような芳香族炭化水素、塩化メチル、
フレオン(登録商標)のようなハロゲン化炭化水素、ジ
メチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテルの
ようなエーテル化合物などがあげられる。さらに不活性
な気体としては、たとえば二酸化炭素、窒素などがあげ
られる。
【0068】なお前述したように熱可塑性ポリエステル
系樹脂と芳香族リン化合物とを、押出機を用いて高圧溶
融下、発泡剤と混合し、押し出して予備発泡させたの
ち、切断して本発明の予備発泡粒子を製造する場合に
は、押出機の口金から押し出された瞬間に気化して溶融
樹脂を発泡させるとともに、当該溶融樹脂の熱を奪う発
泡剤、たとえば飽和脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水
素などを使用するのが好ましい。これらの発泡剤は、溶
融した熱可塑性ポリエステル系樹脂を冷却する作用を
し、予備発泡粒子の結晶化度を低く抑える効果があるた
め好ましい。
【0069】また本発明の予備発泡粒子には、熱可塑性
ポリエステル系樹脂の結晶性や結晶化の速度に大きな影
響を及ぼさない範囲で、たとえばポリプロピレン系樹脂
などのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系などの熱
可塑性エラストマー、ポリカーボネート、アイオノマー
などを添加してもよい。本発明の予備発泡粒子を用いて
発泡成形体を製造する方法としては、閉鎖しうるが密閉
し得ない金型内に予備発泡粒子を充てんし、さらに加熱
媒体としてスチームを導入して二次発泡成形する方法が
好ましい。
【0070】このときの加熱媒体としては、スチーム以
外にも熱風やオイルなどを使用することができるが、効
率的に成形を行う上ではスチームが最も有効である。成
形した発泡成形体は、金型内で冷却したのち取り出せば
よい。スチームで二次発泡成形する場合には、予備発泡
粒子を金型内へ充てんした後、まず低圧(たとえば0.
02MPa程度:以下すべてゲージ圧)で一定時間、ス
チームを内ヘ吹き込んで、粒子間のエアーを外部ヘ排出
する。ついで、吹き込むスチームの圧を昇圧(たとえば
0.06MPa程度)して、予備発泡粒子を二次発泡さ
せるとともに粒子同士を融着せしめて成形体とするのが
一般的な方法である。
【0071】また予備発泡粒子を、あらかじめ密閉容器
に入れて、炭酸ガス、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを
圧入した後、金型内での二次発泡成形に使用する直前ま
で、圧入したガスの雰囲気下に保持することで、予備発
泡粒子の、金型内での二次発泡成形時の膨張力をより大
きくして、良好な発泡成形体を得ることもできる。本発
明の予備発泡粒子を二次発泡成形して得た発泡成形体に
おける、粒子同士の融着性の基準となる融着率は40%
以上、とくに50%以上、なかんずく60%以上である
のが好ましく、融着率がこの範囲で、格別に優れた融着
性を示すといえる。
【0072】また発泡成形体を、とくに耐熱性が求めら
れる用途に使用する際には、その結晶化度を15%以上
とすることが好ましく、20%以上とすることがさらに
好ましい。また上記発泡成形体の難燃性の度合いを示す
酸素指数ONI(%)は28%以上であるのが好まし
く、酸素指数がこの範囲で、発泡成形体はすぐれた難燃
性を示すといえる。
【0073】その他の物性についてもとくに限定はされ
ないが、発泡成形体の機械的強度と緩衝性とのバランス
などを考慮すると、最大曲げ強度時の撓み量は、2〜2
5mm程度であるのが好ましい。かくして得られた発泡
成形体は、たとえば前述した各種の用途に使用した後
に、回収したものを切断または粉砕することによって、
予備発泡粒子として再利用することが可能である。使用
済みの発泡成形体をこのように再利用することにより、
資源の有効な再利用化とゴミの減量化に貢献できるとと
もに、発泡成形体の低コスト化を図ることもできる。
【0074】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて、この発明の
すぐれている点を具体的に説明する。なお、使用した熱
可塑性ポリエステル系樹脂における結晶化ピーク温度、
および製造された予備発泡粒子の結晶化度は、いずれも
前述したように日本工業規格JIS K7121所載の
測定方法に準じて測定した結果より求めた。
【0075】また、イソフタル酸および/またはシクロ
ヘキサンジメタノールの含有割合、および嵩密度は、そ
れぞれ下記の方法で測定した。 イソフタル酸の含有割合の測定 試料約100mgを耐圧テフロン容器中に秤量後、和光
純薬工業社製の吸光分析用ジメチルスルホキシド10m
lと、5N水酸化ナトリウム−メタノール溶液6mlと
を加えたのち、上記耐圧テフロン容器をSUS製の耐圧
加熱容器に入れて確実に密閉後、100℃で15時間加
熱した。
【0076】つぎに、加熱後の耐圧加熱容器を室温冷却
し、完全に冷却した状態で、耐圧テフロン容器を取り出
し、内容物を200mlビーカーに移して150ml程
度まで蒸留水を加えた。つぎに、内容物が完全に溶解し
たことを確認後、塩酸にてpH6.5〜7.5に中和
し、中和後200mlまでメスアップしたものをさらに
蒸留水で10倍に希釈して試料溶液とした。
【0077】つぎにこの試料溶液と、イソフタル酸標準
溶液とを用いて、高速液体クロマトグラフ(HPLC)
装置にて下記の条件で測定を行った。イソフタル酸標準
溶液としては、東京化成工業社製のイソフタル酸試薬を
蒸留水で溶解したものを使用した。 装置:Waters HPLC LC−module1 カラム:GL社製 Inertsil ODS−2 5
μm(4.6×250) カラム温度:常温 ポンプ温度:常温 移動相:0.1%リン酸/アセトニトリル=80/20 流速:0.5ml/min 分析時間:50分 注入量:50μl 検出波長:210nm つぎに、標準溶液から得たイソフタル酸のピーク面積を
X軸に、濃度をY軸にとって検量線を作成し、得られた
検量線を使用して、試料溶液中のイソフタル酸の濃度
(μg/ml)を算出した。
【0078】そして上記濃度から、次式を使用して熱可
塑性ポリエステル系樹脂中のイソフタル酸(IPA)の
含有割合(重量%)を計算した。
【0079】
【数2】
【0080】シクロヘキサンジメタノールの含有割合の
測定 試料約100mgを耐圧テフロン容器中に秤量後、和光
純薬工業社製の吸光分析用ジメチルスルホキシド10m
lと、5N水酸化ナトリウム−メタノール溶液6mlと
を加えたのち、上記耐圧テフロン容器をSUS製の耐圧
加熱容器に入れて確実に密閉後、100℃で15時間加
熱した。
【0081】つぎに、加熱後の耐圧加熱容器を室温冷却
し、完全に冷却した状態で、耐圧テフロン容器を取り出
し、内容物を100mlビーカーに移して70ml程度
まで特級試薬メタノールを加えた。つぎに、内容物が完
全に溶解したことを確認後、塩酸にてpH6.5〜7.
5に中和し、中和後100mlまでメスアップしたもの
を特級試薬アセトンで10倍に希釈して試料溶液とし
た。
【0082】つぎにこの試料溶液と、シクロヘキサンジ
メタノール標準溶液とを、それぞれ別個に10ml遠沈
管中に採取し、遠心分離しながら溶媒を蒸発乾固させた
のち、東京化成工業社製のTMS化剤0.2mlを加え
て60℃で1時間、加熱した。そして加熱後の液を、ガ
スクロマトグラフ(GC)装置を用いて、下記の条件で
測定した。
【0083】装置:Perkin Elmer GC
AutoSystem カラム:DB−5(0.25mmφ×30m×0.25
μm) オーブン温度:100℃(2分間)〜R1〜200℃〜
R2〜320℃(5分間) 昇温速度:R1=10℃/分、R2=40℃/分 分析時間:20分間 注入温度:300℃ 検出器:FID(300℃) ガス圧力:18psi つぎに、標準溶液から得たシクロヘキサンジメタノール
のTMS化物のピーク面積をX軸に、濃度をY軸にとっ
て検量線を作成し、得られた検量線を使用して、試料溶
液中のシクロヘキサンジメタノールの濃度(μg/m
l)を算出した。
【0084】そして上記濃度から、次式を使用して熱可
塑性ポリエステル系樹脂中のシクロヘキサンジメタノー
ル(CHDM)の含有割合(重量%)を計算した。
【0085】
【数3】
【0086】嵩密度の測定 日本工業規格JIS K8767に所載の方法に準拠し
て、次式により、発泡体としての予備発泡粒子、および
発泡成形体の嵩密度(g/cm3)を求めた。
【0087】
【数4】
【0088】また、以下の実施例、比較例で製造した発
泡成形体について、下記の試験を行って、その特性を評
価した。 酸素指数ONI(%)の測定 各実施例、比較例の予備発泡粒子から製造した発泡成形
体の酸素指数ONI(%)を、日本工業規格JIS K
7201所載の測定方法に準じて測定した 融着率の測定 各実施例、比較例の予備発泡粒子から製造した発泡成形
体を折り曲げて厚み方向に破断させたのち、破断面に存
在する全ての発泡粒子の個数と、そのうち粒子自体が材
料破壊した発泡粒子の個数とを計数した。そして次式に
より、粒子同士の融着性の基準となる融着率(%)を求
めた。
【0089】
【数5】
【0090】実施例1 エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸とを
重縮合反応させて合成された熱可塑性ポリエステル系樹
脂〔イソフタル酸の含有割合:1.7重量%、1,4−
シクロヘキサンジメタノールの含有割合:0重量%、結
晶化ピーク温度:135.0℃、IV値:0.80〕1
00重量部と、前記式(1a)で表される芳香族リン化合物
〔第一工業製薬(株)製のSX−6502〕4重量部
と、改質剤としてのピロメリット酸二無水物0.31重
量部と、改質助剤としての炭酸ナトリウム0.03重量
部とを押出機〔口径:65mm、L/D比:35〕に投
入し、スクリューの回転数50rpm、バレル温度27
0〜290℃の条件で溶融、混合しながら、バレルの途
中に接続した圧入管から、発泡剤としてのブタン(n−
ブタン/イソブタン=7/3)を、混合物に対して1.
1重量%の割合で圧入した。
【0091】つぎに、溶融状態の混合物を、バレルの先
端に接統したマルチノズル金型〔直線上に、直径0.8
mmのノズルが15個、配置されたもの〕の、各ノズル
を通して押し出して予備発泡させたのち、直ちに冷却水
槽で冷却した。そして、冷却されたストランド状の発泡
体を十分に水切りしたのち、ぺレタイザーを用いて小粒
状に切断して予備発泡粒子を製造した。
【0092】得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.14
g/cm3、粒径は1.5〜2.4mm、結晶化度は
4.9%であった。つぎに、上記の予備発泡粒子を密閉
容器に入れ、炭酸ガスを0.49MPaの圧力で圧入し
て4時間、保持したのち、密閉容器から取り出した予備
発泡粒子336gを直ちに、内法寸法300mm×40
0mm×20mmの金型内に充てんして型締めし、この
型内に、ゲージ圧0.02MPaのスチームを10秒
間、ついでゲージ圧0.06MPaのスチームを20秒
間、導入して予備発泡粒子を加熱膨張させると同時に融
着させた。
【0093】そしてこの状態で120秒間、保熱したの
ち水冷して、上記金型の内法寸法と同じ300mm×4
00mm×20mmの外形寸法を有する発泡成形体を製
造した。得られた発泡成形体の密度は0.14g/cm
3、結晶化度は27.0%、酸素指数は33で良好な難
燃性を示した。また、発泡成形体の融着率は69%と良
好な融着性を示した。
【0094】実施例2 前記式(1a)で表される有機リン化合物の量を1重量部と
したこと以外は実施例1と同様にして、予備発泡粒子と
発泡成形体を製造した。得られた予備発泡粒子の嵩密度
は0.14g/cm3、粒径は1.5〜2.4mm、結
晶化度は4.8%であった。
【0095】また予備発泡粒子を使用して製造した発泡
成形体の密度は0.14g/cm3、結晶化度は26.
5%、酸素指数は30で良好な難燃性を示した。また、
発泡成形体の融着率は71%と良好な融着性を示した。 実施例3 熱可塑性ポリエステル系樹脂として、エチレングリコー
ルと1,4−シクロヘキサンジメタノールとテレフタル
酸とを重縮合反応させて合成された熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂〔イソフタル酸の含有割合:0重量%、1,4
−シクロヘキサンジメタノールの含有割合:0.9重量
%、結晶化ピーク温度:136.7℃、IV値:0.8
0〕100重量部を使用したこと以外は実施例1と同様
にして、予備発泡粒子を製造するとともに、型内成形時
に発泡成形体を保熱せずにすぐに水冷したこと以外は実
施例1と同様にして、発泡成形体を製造した。
【0096】得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.14
g/cm3、粒径は1.5〜2.4mm、結晶化度は
2.7%であった。また予備発泡粒子を使用して製造し
た発泡成形体の密度は0.14g/cm3、結晶化度は
6.8%、酸素指数は34で良好な難燃性を示した。ま
た、発泡成形体の融着率は62%と良好な融着性を示し
た。
【0097】実施例4 熱可塑性ポリエステル系樹脂として、エチレングリコー
ルとイソフタル酸とテレフタル酸とを重縮合反応させて
合成された熱可塑性ポリエステル系樹脂〔イソフタル酸
の含有割合:7.3重量%、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールの含有割合:0重量%、結晶化ピーク温度:
153.9℃、IV値:0.72〕100重量部を使用
するとともに、発泡剤としてのブタン(n−ブタン/イ
ソブタン=7/3)の圧入量を、上記樹脂などの混合物
に対して0.8重量%としたこと以外は実施例1と同様
にして、予備発泡粒子を製造した。
【0098】得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.19
g/cm3、粒径は1.4〜2.0mm、結晶化度は
3.1%であった。つぎに、製造直後の上記予備発泡粒
子456gを、直ちに内法寸法300mm×400mm
×20mmの金型内に充てんして型締めしたこと以外は
実施例3と同様にして、発泡成形体を製造した。
【0099】得られた発泡成形体の密度は0.19g/
cm3、結晶化度は6.2%、酸素指数は34で良好な
難燃性を示した。また、発泡成形体の融着率は90%と
良好な融着性を示した。 実施例5 熱可塑性ポリエステル系樹脂として、下記第1ないし第
3の樹脂を、重量比で10:5:85の割合で配合した
のち溶融、混合してエステル交換させたもの〔イソフタ
ル酸の含有割合:0.7重量%、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの含有割合:0.9重量%、結晶化ピー
ク温度:136.9℃〕100重量部を使用したこと以
外は実施例1と同様にして、予備発泡粒子を製造した。
なおエステル交換のための溶融、混合は、押出発泡用の
バレル中で、発泡剤としてのブタンの圧入に先だって行
った。
【0100】第1の樹脂:実施例4で使用したのと同
じ、エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸
とを重縮合反応させて合成されたもの〔イソフタル酸の
含有割合:7.3重量%、1,4−シクロへキサンジメ
タノールの含有割合:0重量%、IV値:0.72〕 第2の樹脂:1,4−シクロヘキサンジメタノールとエ
チレングリコールとテレフタル酸とを重縮合反応させて
合成されたもの〔イソフタル酸の含有割合:0重量%、
1,4−シクロへキサンジメタノールの含有割合:1
7.4重量%、IV値:0.75〕 第3の樹脂:ペットボトル回収ペレット〔エチレングリ
コールとテレフタル酸とを重縮合反応させて合成された
もの、イソフタル酸の含有割合:0重量%、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールの含有割合:0重量%〕 得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.14g/cm3
粒径は1.4〜2.5mm、結晶化度は4.8%であっ
た。
【0101】つぎに、製造直後の上記予備発泡粒子33
6gを直ちに、内法寸法300mm×400mm×20
mmの金型内に充てんして型締めしたこと以外は実施例
3と同様にして、発泡成形体を製造した。得られた発泡
成形体の密度は0.14g/cm3、結晶化度は8.2
%、酸素指数は34で良好な難燃性を示した。また、発
泡成形体の融着率は67%と良好な融着性を示した。
【0102】比較例1 前記式(1a)で表される芳香族リン化合物を添加しなかっ
たこと以外は実施例1と同様にして、予備発泡粒子と発
泡成形体を製造した。得られた予備発泡粒子の嵩密度は
0.14g/cm3、粒径は1.5〜2.4mm、結晶
化度は4.8%であった。
【0103】また予備発泡粒子を使用して製造した発泡
成形体の密度は0.14g/cm3、結晶化度は26.
9%、酸素指数は25で難燃性に劣るものであった。ま
た、発泡成形体の融着率は70%であった。 比較例2 前記式(1a)で表される芳香族リン化合物に代えて、一般
式(1)に含まれない別種の芳香族リン化合物としてのト
リキシレニルホスフェート〔TXP、融点−15℃、燐
含有量7.6%、大八化学社製〕を使用するとともに、
当該トリキシレニルホスフェート4重量部を、押出機の
バレルの途中に接続した圧入管から、樹脂中に圧入した
こと以外は実施例1と同様の操作を行ったが、型内成形
できる予備発泡粒子を製造することはできなかった。
【0104】比較例3 熱可塑性ポリエステル系樹脂として、実施例5で使用し
たのと同じペットボトル回収ペレット〔エチレングリコ
ールとテレフタル酸とを重縮合反応させて合成されたも
の、イソフタル酸の含有割合:0重量%、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールの含有割合:0重量%、結晶化
ピーク温度:126.3℃〕100重量部のみを使用し
たこと以外は実施例1と同様にして、予備発泡粒子を製
造した。
【0105】得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.14
g/cm3、粒径は1.5〜2.5mm、結晶化度は
9.4%であった。つぎに、製造直後の上記予備発泡粒
子336gを直ちに、内法寸法300mm×400mm
×20mmの金型内に充てんして型締めしたこと以外は
実施例1と同様にして、発泡成形体を製造した。
【0106】得られた発泡成形体の密度は、0.14g
/cm3、結晶化度は28.7%、酸素指数は34で良
好な難燃性を示したが、融着率は31%と低く、良好な
発泡成形体は得られなかった。以上の結果を表1にまと
めた。
【0107】
【表1】
【0108】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
難燃性にすぐれるとともに環境にやさしく、しかも軽量
で、かつ耐熱性、断熱性、緩衝性などにすぐれる上、粒
子間の融着性や機械的強度などをさらに向上させた発泡
成形体を、特殊な機能を付与した発泡成形機などを使用
せずに汎用の発泡成形機を使用して、一般的な成形条件
でもって容易にかつ効率的に製造しうる熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂予備発泡粒子を提供できるという特有の作
用効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/16 - 9/22 C08L 67/02 C08G 63/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、 (a) 全成分中に、イソフタル酸、およびシクロヘキサ
    ンジメタノールからなる群より選ばれた少なくとも1種
    の成分を、総量で0.5〜10重量%の範囲で含有する
    熱可塑性ポリエステル系樹脂と、 (b) 当該熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部に
    対して0.5〜10重量部の、一般式(1): 【化1】 〔式中、Ar、Ar、ArおよびArは同一ま
    たは異なって、置換基として1〜5個のアルキル基を有
    してもよいフェニル基を示す。〕で表される芳香族リン
    化合物とを混合し、予備発泡させてなり、結晶化度が1
    〜8%であることを特徴とする熱可塑性ポリエステル系
    樹脂予備発泡粒子。
  2. 【請求項2】少なくとも(a)の熱可塑性ポリエステル系
    樹脂と(b)の芳香族リン化合物とを高圧溶融下、発泡剤
    と混合し、予備発泡させたのち切断して製造されたこと
    を特徴とする請求項1記載の熱可塑性ポリエステル系樹
    脂予備発泡粒子。
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