JP2001329103A - 芳香族ポリエステル系樹脂予備発泡粒子の製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステル系樹脂予備発泡粒子の製造方法

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JP2001329103A JP2000154900A JP2000154900A JP2001329103A JP 2001329103 A JP2001329103 A JP 2001329103A JP 2000154900 A JP2000154900 A JP 2000154900A JP 2000154900 A JP2000154900 A JP 2000154900A JP 2001329103 A JP2001329103 A JP 2001329103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面状態および気泡状態が良好で、外観およ
び型内発泡成形性に優れる上、結晶化度が小さいため
に、型内発泡成形によって高強度でかつ外観の良好な発
泡成形体を形成することが可能な略円柱状の芳香族ポリ
エステル系樹脂予備発泡粒子を、安定して製造しうる製
造方法を提供する。 【解決手段】 ノズル金型を備えた押出機を使用して、
芳香族ポリエステル系樹脂と発泡剤とを溶融混合した
後、上記ノズル金型からストランド状に押出発泡し、押
し出されたストランド状発泡体を空冷することで、その
結晶化度を1〜8%に制御したのち、冷却されたストラ
ンド状発泡体を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型内発泡成形に使
用される芳香族ポリエステル系樹脂予備発泡粒子の、新
規な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステル系樹脂は剛性が大き
く、形状安定性がよく、また耐熱性や耐薬品性などにも
優れるという、ポリスチレンやポリオレフィンには見ら
れない優れた性質を有している。そこで芳香族ポリエス
テル系樹脂を発泡させて、軽量で、しかも耐熱性、断熱
性、緩衝性、耐薬品性などに優れた発泡成形体を製造す
ることが企図されている。
【0003】発明者らのうち平井は先に、従来、使用さ
れてきた汎用の芳香族ポリエステル系樹脂(汎用PE
T)を、押出機での高圧溶融下で発泡剤と混合し、大気
圧中に押し出して予備発泡し、さらに冷却したのち、こ
の発泡体を切断することで、結晶化度が25%以下に抑
えられた予備発泡粒子を製造し、次いでこの予備発泡粒
子を型内発泡成形して発泡成形体を製造する方法を提案
した(特開平8−174590号公報)。
【0004】この方法によれば、高い結晶性を有し、高
温にさらされると結晶化が急速に進行して、型内発泡成
形時に粒子同士の発泡融着性が著しく低下するため発泡
成形体が得られないおそれのある汎用PETを、長時間
に亘って高温にさらすことなく、予備発泡粒子化して、
その結晶化度を、上記のように25%以下に抑えること
ができる。このため、この方法によって製造された予備
発泡粒子は、型内発泡成形時の発泡融着性が著しく低く
なることが防止され、型内発泡成形することが可能とな
り、その結果、軽量で耐熱性に優れた発泡成形体が得ら
れる。
【0005】特に上記公報に記載された種々の形状の予
備発泡粒子のうち略円柱状の予備発泡粒子は、型内発泡
成形時に雄型と雌型とを閉鎖して形成されるキャビティ
内への充てん性が良く、良好な発泡成形体を安定して製
造できるという利点がある。かかる略円柱状の予備発泡
粒子を製造する方法としては、前記のように芳香族ポリ
エステル系樹脂と発泡剤とを押出機を使用して溶融、混
合したものを、この押出機に接続したノズル金型(複数
のノズルを備えたマルチノズル金型を含む)の先端から
ストランド状に押し出して発泡させた後、このストラン
ド状発泡体を水中に水没させて冷却し、そして所定の長
さに切断することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の製造方法
では、外観および型内発泡成形性などに優れた略円柱状
の予備発泡粒子を、安定して製造するのが非常に難しい
ことが明らかとなった。すなわち型内発泡成形時の融着
性に優れた予備発泡粒子を得るには、当該予備発泡粒
子、およびその元になるストランド状発泡体の結晶化度
を、前記の範囲でも特に8%以下に抑制する必要がある
(切断工程では結晶化がほとんど進行しないため、スト
ランド状発泡体の結晶化度が、そのまま予備発泡粒子の
結晶化度となる)。
【0007】汎用PETを含む芳香族ポリエステル系樹
脂は、溶融状態から急冷することにより、結晶化度を抑
制できる。ストランド状発泡体を急冷する方法として
は、前記のようにノズル金型の先端からストランド状に
押し出して発泡させた後、水中に水没させて冷却する方
法が一般によく用いられる。しかし芳香族ポリエステル
系樹脂は、ポリスチレンやポリエチレン等の汎用樹脂に
比べて、押出発泡成形時の加工温度が非常に高く、通常
は、260℃より高い温度で押出成形加工する必要があ
る。
【0008】このため、ノズル金型の先端からストラン
ド状に押し出して発泡させた後の、高温のストランド状
発泡体を水中に水没させると、両者の温度差によって、
ストランド状発泡体の気泡内が急激に減圧状態となり、
気泡壁がこの減圧状態に耐え切れずに発泡体の全体が収
縮して、表面状態および気泡状態が悪化する。そしてこ
のストランド状発泡体を切断して製造される予備発泡粒
子は、外観および型内発泡成形性の悪いものとなる。
【0009】また汎用PETは結晶化の速度が著しく速
いため、型内発泡成形時に予備発泡粒子の結晶化度が急
速に上昇してしまい、粒子同士の融着性に優れた、高強
度でかつ粒子間に隙間のない外観の良好な発泡成形体を
形成できないという問題も生じる。本発明の目的は、結
晶化度の上昇を抑制した、表面状態および気泡状態が良
好で、外観および型内発泡成形性に優れる上、型内発泡
成形によって高強度でかつ外観の良好な発泡成形体を形
成することが可能な略円柱状の予備発泡粒子を、安定し
て製造することができる、新規な芳香族ポリエステル系
樹脂予備発泡粒子の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の芳香族ポリエス
テル系樹脂予備発泡粒子の製造方法は、型内発泡成形に
使用できる、結晶化ピーク温度が130〜180℃の範
囲にある芳香族ポリエステル系樹脂予備発泡粒子を、次
の(1)〜(3)の各工程を経て製造することを特徴とするも
のである。 工程(1):ノズル金型を備えた押出機を使用して、芳香
族ポリエステル系樹脂と発泡剤とを溶融混合した後、上
記ノズル金型から、長径が0.1〜4mmのストランド
状に押出発泡する工程 工程(2):押し出されたストランド状発泡体を空冷する
ことで、その結晶化度を1〜8%に制御する工程 工程(3):冷却されたストランド状発泡体を切断する工
程 前述した従来の製造方法では、ノズル金型から押し出さ
れたストランド状発泡体を、その発泡が完了した後に、
水中に水没させて冷却していたため、前記のような収縮
が発生していた。
【0011】これに対し本発明によれば、ノズル金型か
ら押し出された、長径が0.1〜4mmのストランド状
発泡体を、水中に水没させることなく空冷しているた
め、ストランド状発泡体の収縮と、それに伴う表面状態
および気泡状態の悪化とを防止して、外観および型内発
泡成形性に優れた予備発泡粒子を製造することが可能と
なる。ストランド状発泡体の長径が0.1〜4mmの範
囲に限定されるのは、以下の理由による。
【0012】すなわちストランド状発泡体の長径が4m
mを超えた場合には、空冷によって、ストランド状発泡
体の内部まで速やかに冷却できないために、結晶化度を
8%以下に抑制できないという問題を生じる。また、当
該ストランド状発泡体を切断して製造される予備発泡粒
子の、型内発泡成形時に雄型と雌型とを閉鎖して形成さ
れるキャビティ内への充てん性が悪化して、特に複雑な
形状のキャビティの場合に、均一に充てんするのが困難
になるという問題も生じる。
【0013】一方、ストランド状発泡体の長径が、0.
1mm未満では、気泡壁が薄くなることから、連続気泡
率が高くなって、予備発泡粒子の型内発泡成形性が悪く
なるという問題を生じる。また本発明では、予備発泡粒
子の結晶化速度を示す結晶化ピーク温度が130℃以上
となるように、当該予備発泡粒子を形成する芳香族ポリ
エステル系樹脂を調整している。
【0014】結晶化ピーク温度は、加熱によって結晶化
が最大となる温度を示すことから、結晶化ピーク温度が
高いほど、結晶化を促進させるのに多量の熱を必要とす
る、つまり結晶化速度が遅いといえる。前述したように
結晶化速度が非常に速い汎用PETから形成される予備
発泡粒子は、その結晶化ピーク温度が130℃未満であ
る。これに対し、前記のように結晶化ピーク温度が13
0℃以上に調整された予備発泡粒子は結晶化速度が遅い
ため、前記所定の長径に押し出されたストランド状発泡
体を空冷することで、その結晶化度を8%以下に制御す
ることができる。
【0015】したがって、かかるストランド状発泡体か
ら製造された予備発泡粒子を使用すれば、型内発泡成形
時における粒子の融着性を著しく改善して、これまでよ
りも高強度で、しかも粒子間に隙間のない外観も良好な
発泡成形体を製造することが可能となる。なお結晶化ピ
ーク温度が180℃を超える予備発泡粒子は結晶化度が
遅くなりすぎて殆ど結晶化せず、それゆえ発泡成形体に
耐熱性を付与できない。加えて、型内発泡成形の条件幅
が狭くなって成形が容易でなくなったり、あるいは型内
発泡成形時に殆ど結晶化しないので、結果として成形体
が収縮したり外観の不良を生じたりする。
【0016】それゆえ予備発泡粒子を形成する芳香族ポ
リエステル系樹脂は、予備発泡粒子の結晶化ピーク温度
が180℃以下となるように調整される。結晶化ピーク
温度は、示差走査熱量計(DSC)を使用して、日本工
業規格JIS K7121所載の測定方法によって測定
することができる。具体的には、測定試料としての所定
量の予備発泡粒子をDSCの測定容器に充てんして、1
0℃/分の昇温速度で280℃まで昇温し、その温度で
10分間保持したのち、室温(23℃)まで放冷し、そ
の後再び10℃/分の昇温速度で昇温しながら、上記結
晶化ピーク温度が測定される。
【0017】また本発明では、前記のようにストランド
状発泡体の結晶化度が1〜8%とされる。結晶化度が8
%を超えた場合には、前記のように型内発泡成形こそ可
能であるものの、粒子同士の融着性に優れた、高強度の
発泡成形体を形成できない。一方、結晶化度が1%未満
では、型内発泡成形時に発泡成形体のひけが生じやすく
なって、発泡成形体の外観が悪化する。
【0018】結晶化度は、先に述べた結晶化ピーク温度
の測定と同様に、示差走査熱量計(DSC)を使用し
て、日本工業規格JIS K7121所載の測定方法に
準じて測定した冷結晶化熱量と融解熱量とから、次式に
よって求められる。
【0019】
【数1】
【0020】なお式中の、完全結晶PETのモルあたり
の融解熱量は、高分子データハンドブック〔培風館発
行〕の記載から26.9kJとする。具体的には、測定
試料としての所定量の予備発泡粒子をDSCの測定容器
に充てんして、10℃/分の昇温速度で昇温しながら冷
結晶化熱量と融解熱量とを測定し、その測定結果から、
上記式に基づいて予備発泡粒子の結晶化度が求められ
る。
【0021】なお、予備発泡粒子の結晶化ピーク温度を
130〜180℃の範囲に調整する方法としては、次の
2法が、好適に採用される。 (a) 予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130〜180
℃の範囲となるようにあらかじめ調整された芳香族ポリ
エステル系樹脂を、押出発泡に使用する。 (b) 予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130℃未満と
なる結晶性の芳香族ポリエステル系樹脂と、予備発泡粒
子の結晶化ピーク温度が130℃以上となる結晶性の芳
香族ポリエステル系樹脂および非晶性の芳香族ポリエス
テル系樹脂のうちの少なくとも一方とを、予備発泡粒子
の結晶化ピーク温度が130〜180℃の範囲となるよ
うに、押出機中で溶融混合する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。 〈芳香族ポリエステル系樹脂〉本発明において予備発泡
粒子の製造に使用する芳香族ポリエステル系樹脂として
は、前記のように製造される予備発泡粒子の結晶化ピー
ク温度が130〜180℃となるように調整されたもの
が使用される。
【0023】なお予備発泡粒子の結晶化ピーク温度は、
上記の範囲内でも特に132〜175℃程度であるのが
好ましく、135〜160℃程度であるのがさらに好ま
しい。予備発泡粒子の結晶化ピーク温度を上記の範囲内
とするためには、芳香族ポリエステル系樹脂を構成する
ジカルボン酸成分、およびジオール成分の組成を変更し
て、樹脂の分子構造をモディファイする方法が挙げられ
る。
【0024】具体的には例えば、ジカルボン酸成分とし
て式(1):
【0025】
【化1】
【0026】で表されるイソフタル酸を使用するか、ジ
オール成分として式(2):
【0027】
【化2】
【0028】で表される1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物(ビスフェノールAの両末端の水酸
基の部分に、それぞれ1つまたは2つの、エチレンオキ
サイドから誘導されるユニットを付加したもの)、およ
びネオペンチルグリコールからなる群より選ばれた少な
くとも1種を使用するか、あるいは上記イソフタル酸
と、上記4種のジオールのうちの少なくとも1種とを併
用するとともに、これらの成分から誘導されるユニット
の、芳香族ポリエステル系樹脂中における含有割合を所
定の範囲に調整することで、予備発泡粒子の結晶化ピー
ク温度が130〜180℃の範囲内とされる。
【0029】イソフタル酸および/または1,4−シク
ロヘキサンジメタノールを使用する場合を例にとると、
上記イソフタル酸から誘導されるユニット(以下「IP
Aユニット」と称する)および/または1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールから誘導されるユニット(以下
「CHDMユニット」と称する)の、芳香族ポリエステ
ル系樹脂中での含有割合(いずれか一方を単独で使用す
る場合はその単独での含有割合、両者を併用する場合は
その合計の含有割合)を0.5〜10重量%の範囲に調
整して、結晶化ピーク温度を前記の範囲に調整する。含
有割合が0.5重量%未満では結晶化の抑制効果が期待
できない。一方、含有割合が10重量%を超えた場合に
は結晶化速度が極端に遅くなる。よって、このいずれの
場合にも、前記のように外観、強度、耐熱性等に優れた
発泡成形体を製造できない。
【0030】なおIPAユニットおよび/またはCHD
Mユニットの含有割合は、より良好な発泡成形体を製造
するため、上記の範囲内でも特に0.6〜9.0重量%
程度であるのが好ましく、0.7〜8.0重量%程度で
あるのがさらに好ましい。イソフタル酸や1,4−シク
ロヘキサンジメタノールなどとともに芳香族ポリエステ
ル系樹脂を構成する他の成分のうちジカルボン酸として
は、例えばテレフタル酸やフタル酸などが挙げられる。
【0031】またジオール成分としては、例えばエチレ
ングリコール、α−ブチレングリコール(1,2−ブタ
ンジオール)、β−ブチレングリコール(1,3−ブタ
ンジオール)、テトラメチレングリコール(1,4−ブ
タンジオール)、2,3−ブチレングリコール(2,3
−ブタンジオール)などが挙げられる。また、芳香族ポ
リエステル系樹脂の原料には、上記の各成分に加えて、
例えば酸成分として、トリメリット酸などのトリカルボ
ン酸、ピロメリット酸などのテトラカルボン酸などの、
三価以上の多価カルボン酸やその無水物、あるいはアル
コール成分として、グリセリンなどのトリオール、ペン
タエリスリトールなどのテトラオールなどの、三価以上
の多価アルコールなどを、前述した、芳香族ポリエステ
ル系樹脂の結晶化速度に影響を与えない範囲で、すなわ
ち予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が前記の範囲を外れ
ない範囲で、少量、含有させてもよい。
【0032】予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130
〜180℃となるように調整された芳香族ポリエステル
系樹脂は、上記ジカルボン酸成分とジオール成分とを重
縮合反応させる際に、前述した特定の成分を、重縮合後
の樹脂中での、当該成分から誘導されるユニットの含有
割合が所定の範囲となるように配合した原料を、従来同
様に重縮合反応させることで製造される。例えば前記イ
ソフタル酸および/または1,4−シクロヘキサンジメ
タノールの場合は、重縮合後の樹脂中での、IPAユニ
ットおよび/またはCHDMユニットの含有割合が前記
0.5〜10重量%の範囲となるように仕込み量を調整
した原料を重縮合反応させることで、芳香族ポリエステ
ル系樹脂が製造される。
【0033】また、予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が
130〜180℃となるように調整された芳香族ポリエ
ステル系樹脂は、先に述べた(b)の方法により、2種以
上の芳香族ポリエステル系樹脂を溶融混練することでも
製造できる。この(b)の方法によれば、予備発泡粒子の
製造段階で、特定ユニットの含有割合の異なる2種以上
の芳香族ポリエステル系樹脂の配合割合を変更するだけ
で、製造される予備発泡粒子の結晶化ピーク温度を調整
できるため、仕様の変更などに柔軟に対応できるという
利点がある。
【0034】また、例えば配合する芳香族ポリエステル
系樹脂の1種として、ペットボトルなどからのリサイク
ル原料を使用することもでき、その場合には、資源を有
効に再利用できるという利点がある。なお上記方法にお
いては、2種以上の芳香族ポリエステル系樹脂の間での
エステル交換反応により、各樹脂がアロイ化して均一な
芳香族ポリエステル系樹脂となるように、加熱下で十分
に溶融、混練するのが好ましい。
【0035】また、押出機などを用いて高圧溶融下、芳
香族ポリエステル系樹脂に発泡剤を混合させた後、押出
発泡し、冷却した発泡体を切断して予備発泡粒子を製造
するに際して、上述した、2種以上の樹脂の溶融、混練
による均一な芳香族ポリエステル系樹脂の作製を、同じ
押出機中で行うことは効率的であり、好ましい。ただ
し、2種以上の樹脂の溶融、混練による均一な芳香族ポ
リエステル系樹脂の作製と、押出発泡、冷却、並びに切
断による予備発泡粒子の製造とを、別の装置を用いて行
ってもよい。
【0036】本発明で使用する芳香族ポリエステル系樹
脂は、予備発泡粒子を製造する際の溶融、混錬性や、製
造された予備発泡粒子を用いて発泡成形体を成形する際
の成形性などを考慮すると、その固有粘度(測定温度:
35℃、溶媒:オルソクロロフェノール)が0.6〜
1.5程度であるのが好ましい。芳香族ポリエステル系
樹脂には、次のような添加剤を添加することができる。
すなわち添加剤としては、芳香族ポリエステル系樹脂を
発泡させる発泡剤の他に、例えば溶融張力改質剤、難燃
剤、帯電防止剤、着色剤、気泡調整剤、酸化防止剤など
が挙げられる。
【0037】溶融張力改質剤としては、グリシジルフタ
レートのようなエポキシ化合物、ピロメリット酸二無水
物のような酸無水物、炭酸ナトリウムのようなIa、II
a族の金属化合物、炭酸エステル化合物などがあげら
れ、これらを単体で、もしくは2種以上、混合して使用
することができる。発泡剤としては化学発泡剤、物理発
泡剤のいずれを使用することもできる。このうち芳香族
ポリエステル系樹脂の軟化点以上の温度で分解してガス
を発生する化学発泡剤としては、例えばアゾジカルボン
アミド、ジニトロソぺン夕メチレンテトラミン、ヒドラ
ゾルジカルボンアミド、重炭酸ナトリウムなどが挙げら
れる。
【0038】また物理発泡剤としては、例えばプロパ
ン、n−ブタン、イソブタン、n−ぺンタン、シクロぺ
ンタン、イソぺンタン、へキサンのような飽和炭化水素
や、塩化メチル、フレオン(登録商標)のようハロゲン
化炭化水素、ジメチルエーテル、メチル−tert−ブ
チルエーテルのようなエーテル化合物などが挙げられ
る。さらに二酸化炭素、窒素などの不活性ガスを発泡剤
として使用することもできる。
【0039】中でも飽和炭化水素、二酸化炭素および窒
素が、発泡剤として特に好ましい。気泡調整剤としては
ポリ四フッ化エチレン樹脂が好適である。かかるポリ四
フッ化エチレン樹脂は、少量の添加において優れた気泡
微細化効果を発揮し、しかも芳香族ポリエステル系樹脂
の結晶化をほとんど促進しない特性を有するため、気泡
が微細で外観に優れた発泡成形体を製造できるという効
果を奏する。
【0040】上記ポリ四フッ化エチレン樹脂は、ポリエ
チレンの水素原子をすべてフッ素で置換した熱可塑性樹
脂である。ポリ四フッ化エチレシ樹脂の中でも、ルブリ
カント用として市販されているポリ四フッ化エチレン樹
脂が、芳香族ポリエステル系樹脂の押出発泡における気
泡調整剤として効果的である。その理由は、ルブリカン
ト用のポリ四フツ化エチレン樹脂が、成形用とは異なっ
た下記の特性を持っているからである。
【0041】その特性の1つは溶融粘度である。すなわ
ち、内径が2.1mmで長さが8.0mmの孔から、3
40℃の温度に加熱したポリ四フッ化エチレン樹脂をゲ
ージ圧2.0MPaで10分間押し出す、いわゆるメル
トインデツクス試験を行った際に、成形用ポリ四フッ化
エチレン樹脂は孔から全く流出せず、したがってメルト
インデツクスは0である。これに対し、ルブリカント用
ポリ四フッ化エチレン樹脂は、上記の条件下に押し出す
と孔から流出して、メルトインデックスは0を超える値
を示す。
【0042】その値は特に限定されないが、上記の条件
下に押し出すと1.0g以上の流出量を示すもの、すな
わちメルトインデックスが1.0以上となる特性を有す
るものが、気泡調整剤として最も好ましい。ポリ四フッ
化エチレン樹脂の添加量は、芳香族ポリエステル系樹脂
100重量部に対して0.005〜0.1重量部程度で
あるのが好ましい。この範囲内において、先に述べたよ
うにポリ四フッ化エチレン樹脂は、芳香族ポリエステル
系樹脂の気泡調整剤として有効に働き、芳香族ポリエス
テル系樹脂の結晶化にほとんど影響を与えないという特
性を顕著に発揮する。
【0043】しかもポリ四フッ化エチレン樹脂は、上記
添加量の範囲で芳香族ポリエステル系樹脂に加えた場
合、予備発泡粒子製造のための押出発泡時に、芳香族ポ
リエステル系樹脂の溶融張力を向上させる効果を発揮し
て、押出発泡成形の安定性を向上させるだけでなく、気
泡が微細化される際に気泡壁が薄くなり過ぎることによ
る気泡破れを防止して、微細でかつ良好な気泡を形成で
きるという優れた効果をも奏する。
【0044】なおポリ四フッ化エチレン樹脂の添加量
は、前記の範囲内でも特に、芳香族ポリエステル系樹脂
100重量部に対して0.007〜0.08重量部程度
であるのが好ましく、0.009〜0.06重量部程度
であるのがさらに好ましい。芳香族ポリエステル系樹脂
にポリ四フッ化エチレン樹脂を添加する方法としては、
両者を単にドライブレンドするだけでもよい。しかし、
さらにその分散性を向上させるために、芳香族ポリエス
テル系樹脂を使用したマスターバッチの状態で使用する
ことも好ましい態様である。
【0045】マスターバッチは、予備発泡粒子の主体で
ある芳香族ポリエステル系樹脂と同じ樹脂、および/ま
たはこれと相溶性を有する他の芳香族ポリエステル系樹
脂と、ポリ四フッ化エチレン樹脂とを、押出機などを用
いて溶融、混練した後、ぺレタイザーなどを用いてぺレ
ツト化して製造される。また本発明においては、その結
晶性や結晶化の速度に大きな影響を及ぼさない範囲で、
芳香族ポリエステル系樹脂に、例えばポリプロピレン系
樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系エラ
ストマー樹脂などの熱可塑性エラストマー樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、アイオノマー樹脂などの他の樹脂を添
加してもよい。
【0046】〈予備発泡粒子の製造〉本発明の製造方法
においては、まずノズル金型を備えた押出機を使用し
て、芳香族ポリエステル系樹脂と発泡剤とを溶融混合し
た後、上記ノズル金型からストランド状に押出発泡する
〔工程(1)〕。使用する押出機は特に限定されず、通常
この種の押出発泡成形に使用される単軸押出機、2軸押
出機や、さらにはこれらを連結したタンデム型押出機が
使用できる。要するに十分な溶融、混練能力を有する押
出機が好ましい。
【0047】ノズル金型としては、ストランド状発泡
体、並びに予備発泡粒子の製造効率、生産性等を考慮す
ると、複数のノズルが配置され、一度に複数本のストラ
ンド状発泡体を押出発泡できるマルチノズル金型を使用
するのが好ましい。ストランド状発泡体の長径は、前記
のように0.1〜4mmに限定される。その理由は前述
したとおりである。なおストランド状発泡体の長径は、
空冷による結晶化の抑制効果を考慮すると、上記の範囲
でも特に3mm以下であるのが好ましく、2.5mm以
下であるのがさらに好ましい。
【0048】また上記長径は、予備発泡粒子の型内発泡
成形性を考慮すると、上記の範囲でも特に0.3mm以
上であるのが好ましく、0.5mm以上であるのがさら
に好ましい。ストランド状発泡体の長径を上記の範囲内
とするには、例えばノズル金型のノズル径を0.5〜
2.0mm、好ましくは0.6〜1.5mmに設定すれ
ばよい。
【0049】次に、押し出されたストランド状発泡体を
空冷する〔工程(2)〕。具体的な空冷の方法としては、
例えば下記の各方法が挙げられる。 1.例えば高い位置に配置したノズル金型の先端から、
ストランド状発泡体を、所定温度に設定された、所定の
高さを有する雰囲気中に、下に向かって押し出して自然
冷却する。あるいは周囲から冷風や圧縮空気を吹き付け
て強制冷却する。 2.ノズル金型の先端から押し出したストランド状発泡
体Sを、金属板等の、所定温度に設定された基台Bと接
触させた状態で、所定の時間および長さに亘って、所定
温度に設定された雰囲気中で、上記基台B上を走らせて
自然冷却する〔図1(a)〕。もしくは周囲から冷風や圧
縮空気を吹き付けて強制冷却する。 3.ノズル金型の先端から押し出されたストランド状発
泡体Sを水没させずに、所定の温度に設定された水Wの
水面W1に浮かせた状態で、所定の時間および長さに亘
って、所定温度に設定された雰囲気中で、当該水面W1
上を走らせて自然冷却する〔図1(b)〕。もしくは周囲
から冷風や圧縮空気を吹き付けて強制冷却する。
【0050】このうち2または3の方法によれば、空冷
のために要するスペースを小さくできるという利点があ
る。また3の方法によれば、マルチノズル金型から押し
出した隣同士のストランド状発泡体がくっつきにくく、
特に好ましい。空冷のための雰囲気温度、基台の温度、
水温、並びに冷風や圧縮空気の温度は、効率的な冷却を
行うことを考慮すると、いずれも0〜40℃程度である
のが好ましく、5〜35℃程度であるのがさらに好まし
い。
【0051】また3の方法では、図中角度θ1で示す、
ストランド状発泡体Sの、水Wとの接触角度が120°
以下、好ましくは90°以下となるように、ストランド
状発泡体Sを水面W1に浮かせるのが好ましい。接触角
度θ1が120°を超えた場合には、ストランド状発泡
体の収縮と、それに伴う表面状態および気泡状態の悪化
が生じて、外観および型内発泡成形性に優れた予備発泡
粒子を製造できないおそれがある。
【0052】上記空冷により、ストランド状発泡体を、
芳香族ポリエステル系樹脂のガラス転移点以下の所定の
温度まで冷却すると、前述したようにストランド状発泡
体の収縮と、それに伴う表面状態および気泡状態の悪化
とを防止しつつ、結晶化度を1〜8%の範囲に制御する
ことができる。なお、ストランド状発泡体の結晶化度
は、上記の範囲内でも特に1〜7%程度であるのが好ま
しく、約1〜6%程度であるのがさらに好ましい。
【0053】次に、上記の工程で空冷され、また3の方
法で空冷された場合は十分に水切りされたストランド状
発泡体を所定の長さに切断することで、予備発泡粒子が
製造される〔工程(3)〕。ストランド状発泡体の切断に
は、ペレタイザー等の切断装置が使用できる。ストラン
ド状発泡体を切断する長さは、製造する予備発泡粒子の
粒径等に応じて適宜設定されるが、およそ0.5〜5m
m程度であるのが好ましい。
【0054】ストランド状発泡体を切断する長さが5m
mを超えた場合には、製造される予備発泡粒子の、キャ
ビティ内への充てん性に問題を生じるおそれがある。一
方、ストランド状発泡体を切断する長さが0.5mm未
満では、切断時に潰れる気泡の割合が大きくなって、予
備発泡粒子の型内発泡成形性が悪くなるおそれがある。 〈予備発泡粒子〉かくして製造される予備発泡粒子の大
きさは、キャビティ内への充てん性や型内発泡成形性等
を考慮すると、平均粒径で表しておよそ0.5〜5mm
程度が好ましい。
【0055】また予備発泡粒子の平均気泡径は、およそ
0.05〜0.8mm程度が好ましい。平均気泡径が上
記の範囲未満では気泡壁が薄くなり過ぎて、型内発泡成
形性に悪影響を及ぼすおそれがある。一方、平均気泡径
が上記の範囲を超えるものは気泡径が大きくなり過ぎ
て、発泡成形体の外観に悪影響を及ぼすおそれが生じ
る。なお予備発泡粒子の平均気泡径は、上記の範囲内で
も特に0.1〜0.7mm程度であるのが好ましく、
0.15〜0.6mm程度であるのがさらに好ましい。
【0056】予備発泡粒子の嵩密度は、軽量で、しかも
機械的強度、耐熱性、断熱性、緩衝性、耐薬品性などに
優れた発泡成形体を得るために、0.01〜1.0g/
cm 3程度であるのが好ましいが、特に前記3の空冷方
法を用いる場合は、ストランド状発泡体の大部分が水面
上に浮くように、上記嵩密度が0.01〜0.3g/c
3程度、さらには0.01〜0.2g/cm3程度が好
ましい。 〈発泡成形体〉上記予備発泡粒子を型内発泡成形するこ
とで、発泡成形体が製造される。
【0057】具体的には、型内発泡成形機を使用して、
発泡成形用の雄型と雌型とを閉鎖して形成された、密閉
し得ないキャビティ内に上記の予備発泡粒子を充てん
し、さらに加熱媒体としてスチーム等を導入して型内発
泡成形することで、上記キャビティに対応した外形を有
する発泡成形体が製造される。このときの加熱媒体とし
ては、スチーム以外にも熱風などを使用することができ
るが、効率的に成形を行う上ではスチームが最も有効で
ある。
【0058】具体的には、前記の予備発泡粒子をキャビ
ティ内へ充てんした後、まず一方の金型から、例えばゲ
ージ圧0.01〜0.15MPa程度のスチームを一定
時間、キャビティ内へ吹き込んで、粒子間のエアーを外
部へ排出するとともに予備発泡粒子を発泡させつつ、あ
る程度、粒子同士を融着させる(この際、他方の金型か
ら真空引き操作を行ってもよい)。次いで両方の金型か
ら、例えばゲージ圧0.02〜0.15MPa程度のス
チームを吹き込んで発泡成形する、すなわち予備発泡粒
子を発泡させるとともに粒子同士の融着を促進して、発
泡成形体を製造する。
【0059】かくして製造される発泡成形体の融着率
は、40〜100%であるのが好ましい。融着率が40
%未満では、発泡成形体の機械的強度が十分に得られな
いおそれがある。また粒子間に隙間を生じて、外観が悪
化するおそれもある。融着率の上限は100%まで限定
されない。融着率が100%のものは、外観や機械的強
度などに最も優れた、良好な発泡成形体であるといえ
る。
【0060】融着率は、発泡成形体を折り曲げて厚み方
向に破断させたのち、破断面に存在する全ての発泡粒子
の個数と、そのうち粒子自体が材料破壊した発泡粒子の
個数とを計数した結果から、次式によって求められる。
【0061】
【数2】
【0062】なお発泡成形体の融着率は、上記の範囲内
でも特に、60〜100%程度であるのがさらに好まし
い。さらに結晶化度を15%以上、特に20〜40%に
まで向上させた発泡成形体は耐熱性にも優れたものとな
り、寸法安定性にも優れている。本発明の発泡成形体
は、前述したような各種の用途で使用した後、リサイク
ルして再利用することが可能である。使用済みの発泡成
形体を再利用することにより、資源の有効な再利用化と
ゴミの減量化にも貢献することができる。
【0063】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて、この発明の
優れている点を具体的に説明する。なお、製造された予
備発泡粒子の結晶化ピーク温度、および結晶化度は、い
ずれも前述したようにJIS K7121所載の測定方
法に準じて測定した結果より求めた。また発泡成形体の
融着率も、前述した測定方法によって測定した。
【0064】芳香族ポリエステル系樹脂におけるIPA
ユニット、およびCHDMユニットの含有割合は、それ
ぞれ下記の方法で測定した。 (IPAユニットの含有割合の測定)試料約100mg
を耐圧テフロン(登録商標)カップ中に秤量後、和光純
薬工業社製の吸光分析用ジメチルスルホキシド10ml
と、5N水酸化ナトリウム−メタノール溶液6mlとを
加えた後、上記耐圧テフロンカップをSUS製の耐圧加
熱カップに入れて確実に密閉後、100℃で15時間加
熱した。
【0065】つぎに、加熱後の耐圧加熱カップを室温冷
却し、完全に冷却した状態で、耐圧テフロンカップを取
り出し、内容物を200mlビーカーに移して150m
l程度まで蒸留水を加えた。つぎに、内容物が完全に溶
解したことを確認後、塩酸にてpH6.5〜7.5に中
和し、中和後200mlまでメスアップしたものをさら
に蒸留水で10倍に希釈して試料溶液とした。
【0066】つぎにこの試料溶液と、イソフタル酸標準
溶液とを用いて、高速液体クロマトグラフ(HPLC)
装置にて下記の条件で測定を行った。イソフタル酸標準
溶液としては、東京化成工業社製のイソフタル酸試薬を
蒸留水で溶解したものを使用した。 装置:Waters HPLC LC−module1 カラム:GL社製 Inertsil ODS−2 5
μm(4.6×250) カラム温度:23±2℃ ポンプ温度:23±2℃ 移動相:0.1%リン酸/アセトニトリル=80/20 流速:0.5ml/min 分析時間:50分 注入量:50μl 検出:UV-210nm つぎに、標準溶液から得たイソフタル酸のピーク面積を
X軸に、濃度をY軸にとって検量線を作成し、得られた
検量線を使用して、試料溶液中のイソフタル酸の濃度
(μg/ml)を算出した。
【0067】そして上記濃度から、次式を使用して芳香
族ポリエステル系樹脂中のIPAユニットの含有割合
(重量%)を計算した。
【0068】
【数3】
【0069】(CHDMユニットの含有割合の測定)試
料約100mgを耐圧テフロンカップ中に秤量後、和光
純薬工業社製の吸光分析用ジメチルスルホキシド10m
lと、5N水酸化ナトリウム−メタノール溶液6mlと
を加えた後、上記耐圧テフロンカップをSUS製の耐圧
加熱カップに入れて確実に密閉後、100℃で15時間
加熱した。つぎに、加熱後の耐圧加熱カップを室温冷却
し、完全に冷却した状態で、耐圧テフロンカップを取り
出し、内容物を100mlビーカーに移して70ml程
度まで特級試薬メタノールを加えた。
【0070】つぎに、内容物が完全に溶解したことを確
認後、塩酸にてpH6.5〜7.5に中和し、中和後1
00mlまでメスアップしたものを特級試薬アセトンで
10倍に希釈して試料溶液とした。つぎにこの試料溶液
と、1,4−シクロヘキサンジメタノール標準溶液と
を、それぞれ別個に10ml遠沈管中に採取し、遠心分
離しながら溶媒を蒸発乾固させた後、東京化成工業社製
のTMS化剤0.2mlを加えて60℃で1時間、加熱
した。
【0071】そして加熱後の液を、ガスクロマトグラフ
(GC)装置を用いて、下記の条件で測定した。 装置:Perkin Elmer GC AutoSy
stem カラム:DB−5(0.25mmφ×30m×0.25
μm) オーブン温度:100℃(2分間)〜R1〜200℃〜
R2〜320℃(5分間) 昇温速度:R1=10℃/分、R2=40℃/分 分析時間:20分間 注入温度:300℃ 検出器:FID(300℃) ガス圧力:18psi つぎに、標準溶液から得た1,4−シクロヘキサンジメ
タノールのTMS化物のピーク面積をX軸に、濃度をY
軸にとって検量線を作成し、得られた検量線を使用し
て、試料溶液中の1,4−シクロヘキサンジメタノール
の濃度(μg/ml)を算出した。
【0072】そして上記濃度から、次式を使用して芳香
族ポリエステル系樹脂中のCHDMユニットの含有割合
(重量%)を計算した。
【0073】
【数4】
【0074】発泡成形体の曲げ強度およびたわみ量は、
下記の方法で測定した。 (曲げ強度およびたわみ量の測定)発泡成形体を、50
mm×100×13mmの大きさに切り出したものを試
験片として、下記の条件で曲げ試験を行い、最大曲げ強
度(MPa)と、そのときのたわみ量(mm)を求め
た。 装置:テンシロン万能試験機 曲げ速度:50mm/分 先端治具:加圧くさび3.2R 支持台:3.2R スパン間距離:50mm 予備発泡粒子の嵩密度、および発泡成形体の密度は、下
記の方法で測定した。
【0075】(密度の測定)日本工業規格JIS K
6767に準拠して、次式により、予備発泡粒子の嵩密
度、および発泡成形体の密度を求めた。
【0076】
【数5】
【0077】下記の各実施例、比較例で使用した芳香族
ポリエステル系樹脂の一覧を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】実施例1 芳香族ポリエステル系樹脂として、上記表1に記載のN
o.1の樹脂25重量部、およびNo.2の樹脂75重量部
と、ポリ四沸化エチレン樹脂を2重量%の割合で含有す
るポリエチレンテレフタレート樹脂マスターバッチ1重
量部と、改質剤としてのピロメリット酸二無水物0.2
3重量部と、改質助剤としての炭酸ナトリウム0.03
重量部とを押出機〔口径:65mm、L/D比:35〕
に投入し、スクリューの回転数50rpm、バレル温度
270〜290℃の条件で溶融、混合しながら、バレル
の途中に接続した圧入管から、発泡剤としてのブタン
を、混合物に対して1重量%の割合で圧入した。
【0080】つぎに、溶融状態の混合物を、バレルの先
端に接続したマルチノズルダイ〔直線上に、直径0.8
mmのノズルが21個、配置されたもの〕の、各ノズル
を通してストランド状に押し出して発泡させながら、当
該ストランド状発泡体を、25℃に温調された水面に浮
かせた状態で、23℃に温調された雰囲気中で、ペレタ
イザーの作動(引き取りモーターの周波数54Hz)に
よって生じる牽引力によって、当該水面上を走らせて自
然冷却したのち、上記ペレタイザーを用いて略円柱状に
切断して予備発泡粒子を製造した。
【0081】なお、冷却処理が終了してペレタイザーに
供給される直前の、ストランド状発泡体の温度は、サー
モグラフィーによる測定結果から、50℃以下になって
いるのが確認された。また上記ストランド状発泡体の長
径は2.4mmであった。得られた予備発泡粒子の嵩密
度は0.14g/cm3、粒径は1.8〜2.4mm、
結晶化度は4.9%、IPAユニットの含有割合は1.
5重量%、結晶化ピーク温度は135.1℃であった。
【0082】上記の予備発泡粒子を、内法寸法300m
m×400mm×20mmの発泡成形型内に充てんし、
この型内に、1.2MPaのスチームを20秒間、次い
で0.6MPaのスチームを10秒間、導入して予備発
泡粒子を加熱膨張させると同時に融着させた。そして、
この状態で120秒間、保熱したのち水冷して、上記型
の内法寸法と同じ300mm×400mm×20mmの
外形寸法を有する発泡成形体を製造した。
【0083】得られた発泡成形体は美麗な外観を有し、
その密度は0.13g/cm3、融着率は80%と良好
な融着性を示した。また、この発泡成形体の曲げ強度は
1.22MPa、たわみ量は15.7mmであった。 実施例2 芳香族ポリエステル系樹脂として、前記No.2の樹脂を
使用せず、かつNo.1の樹脂の量を100重量部、ピロ
メリット酸二無水物の量を0.25重量部としたこと以
外は実施例1と同様にして得た溶融状態の混合物を、バ
レルの先端に接続したマルチノズルダイ〔直線上に、直
径0.8mmのノズルが21個、配置されたもの〕の、
各ノズルを通してストランド状に押し出しつつ発泡させ
た。
【0084】そして当該ストランド状発泡体を、基台と
しての、内部に25℃の冷却水を通水した鉄板の、テフ
ロンコートされた表面と接触させた状態で、23℃に温
調された雰囲気中で、ペレタイザーの作動(引き取りモ
ーターの周波数45Hz)によって生じる牽引力によっ
て、当該鉄板上を走らせて自然冷却したのち、上記ペレ
タイザーを用いて略円柱状に切断して予備発泡粒子を製
造した。なお、冷却処理が終了してペレタイザーに供給
される直前の、ストランド状発泡体の温度は、サーモグ
ラフィーによる測定結果から、50℃以下になっている
のが確認された。また上記ストランド状発泡体の長径は
3.0mmであった。
【0085】得られた予備発泡粒子の嵩密度は0.14
g/cm3、粒径は2.0〜3.0mm、結晶化度は
3.0%、IPAユニットの含有割合は5.8重量%、
結晶化ピーク温度は153.7℃であった。また上記の
予備発泡粒子を用いて、実施例1と同条件で発泡成形体
を製造したところ、得られた発泡成形体は美麗な外観を
有し、その密度は0.13g/cm 3、融着率は90%
と良好な融着性を示した。また、この発泡成形体の曲げ
強度は1.13MPa、たわみ量は20.0mmであっ
た。
【0086】実施例3 芳香族ポリエステル系樹脂として前記No.3の樹脂10
0重量部を使用し、かつピロメリット酸二無水物の量を
0.17重量部としたこと以外は実施例1と同様にして
得た溶融状態の混合物を、バレルの先端に接続したマル
チノズルダイ〔直線上に、直径0.8mmのノズルが2
1個、配置されたもの〕の、各ノズルを通してストラン
ド状に押し出しつつ発泡させた。
【0087】そして当該ストランド状発泡体を、基台と
しての、内部に25℃の冷却水を通水した鉄板の、テフ
ロンコートされた表面と接触させた状態で、ペレタイザ
ーの作動(引き取りモーターの周波数54Hz)によっ
て生じる牽引力によって、当該鉄板上を走らせながら、
その周囲から20℃の圧縮エアーをを吹き付けて強制冷
却したのち、上記ペレタイザーを用いて略円柱状に切断
して予備発泡粒子を製造した。
【0088】なお、冷却処理が終了してペレタイザーに
供給される直前の、ストランド状発泡体の温度は、サー
モグラフィーによる測定結果から、50℃以下になって
いるのが確認された。また上記ストランド状発泡体の長
径は2.4mmであった。得られた予備発泡粒子の嵩密
度は0.14g/cm3、粒径は1.8〜2.4mm、
結晶化度は2.0%、CHDMユニットの含有割合は
0.9重量%、結晶化ピーク温度は136.6℃であっ
た。
【0089】また上記の予備発泡粒子を用いて、実施例
1と同条件で発泡成形体を製造したところ、得られた発
泡成形体は美麗な外観を有し、その密度は0.13g/
cm 3、融着率は85%と良好な融着性を示した。ま
た、この発泡成形体の曲げ強度は1.18MPa、たわ
み量は16.7mmであった。 実施例4 芳香族ポリエステル系樹脂として前記No.1の樹脂50
重量部と、No.3の樹脂50重量部とを使用し、かつピ
ロメリット酸二無水物の量を0.17重量部としたこと
以外は実施例1と同様にしてストランド状発泡体、予備
発泡粒子、および発泡成形体を製造した。
【0090】得られたストランド状発泡体の長径は2.
4mm、予備発泡粒子の嵩密度は0.14g/cm3
粒径は1.4〜2.1mm、結晶化度は1.3%、IP
Aユニットの含有割合は2.9重量%、CHDMユニッ
トの含有割合は0.5重量%、結晶化ピーク温度は14
5.3℃であった。また発泡成形体は美麗な外観を有
し、その密度は0.13g/cm3、融着率は90%と
良好な融着性を示した。また、この発泡成形体の曲げ強
度は1.01MPa、たわみ量は17.4mmであっ
た。
【0091】比較例1 芳香族ポリエステル系樹脂として前記No.2の樹脂10
0重量部を使用し、かつピロメリット酸二無水物の量を
0.23重量部としたこと以外は実施例1と同様にして
ストランド状発泡体、予備発泡粒子、および発泡成形体
を製造した。得られたストランド状発泡体の長径は2.
4mm、予備発泡粒子の嵩密度は0.13g/cm3
粒径は1.8〜2.4mm、結晶化度は9.7%、結晶
化ピーク温度は127.3℃であった。
【0092】また発泡成形体の密度は0.13g/cm
3、融着率は35%と融着性に劣るものであった。ま
た、この発泡成形体の曲げ強度は0.75MPa、たわ
み量は1.4mmであり、機械的物性に劣っていた。 比較例2 マルチノズルダイから押し出して発泡させたストランド
状発泡体を、25℃に温調された水中に水没(水没距離
2m)させて冷却したしたこと以外は実施例1と同様に
してストランド状発泡体、予備発泡粒子、および発泡成
形体を製造した。
【0093】得られたストランド状発泡体、および予備
発泡粒子は収縮して外観が悪かった。またストランド状
発泡体の長径は2.4mm、予備発泡粒子の嵩密度は
0.15g/cm3、粒径は1.8〜2.4mm、結晶
化度は3.8%、IPAユニットの含有割合は1.5重
量%、結晶化ピーク温度は135.2℃であった。また
発泡成形体の密度は0.15g/cm3、融着率は0%
と融着性に劣るものであった。また、この発泡成形体の
曲げ強度は0.23MPa、たわみ量は0.5mmであ
り、機械的物性に劣っていた。
【0094】比較例3 マルチノズルダイとして、直線上に、直径1.0mmの
ノズルが10個、配置されたものを使用し、かつペレタ
イザーの、引き取りモーターの周波数を15Hzとした
こと以外は実施例1と同様にしてストランド状発泡体、
予備発泡粒子、および発泡成形体を製造した。得られた
ストランド状発泡体の長径は4.5mm、予備発泡粒子
の嵩密度は0.13g/cm3、粒径は3.0〜4.5
mm、結晶化度は11.2%、IPAユニットの含有割
合は1.5重量%、結晶化ピーク温度は134.8℃で
あった。
【0095】また発泡成形体の密度は0.13g/cm
3、融着率は20%と融着性に劣るものであった。ま
た、この発泡成形体の曲げ強度は0.81MPa、たわ
み量は1.4mmであり、機械的物性に劣っていた。 比較例4 マルチノズルダイとして、直線上に、直径1.0mmの
ノズルが10個、配置されたものを使用し、かつペレタ
イザーの、引き取りモーターの周波数を15Hzとした
こと以外は実施例3と同様にしてストランド状発泡体、
予備発泡粒子、および発泡成形体を製造した。
【0096】得られたストランド状発泡体の長径は4.
5mm、予備発泡粒子の嵩密度は0.13g/cm3
粒径は3.0〜4.5mm、結晶化度は10.0%、C
HDMユニットの含有割合は0.9重量%、結晶化ピー
ク温度は136.7℃であった。また発泡成形体の密度
は0.13g/cm3、融着率は20%と融着性に劣る
ものであった。また、この発泡成形体の曲げ強度は0.
78MPa、たわみ量は1.8mmであり、機械的物性
に劣っていた。
【0097】以上の結果を表2にまとめた。
【0098】
【表2】
【0099】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の予備発泡
粒子の製造方法においては、所定の結晶化ピーク温度を
有する芳香族ポリエステル系樹脂をノズル金型から押出
発泡してストランド状発泡体を形成し、このストランド
状発泡体を空冷して、その結晶化度を1〜8%に制御し
ている。このため本発明の製造方法によれば、表面状態
および気泡状態が良好で、外観および型内発泡成形性に
優れる上、結晶化度が小さいために、型内発泡成形によ
って高強度でかつ外観の良好な発泡成形体を形成できる
略円柱状の予備発泡粒子を、安定して製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は、ストランド状発泡体を、基台とし
ての鉄板上を走らせながら冷却する状態を示す断面図、
同図(b)は、ストランド状発泡体を、水面上を走らせな
がら冷却する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
S ストランド状発泡体 B 基台 W 水 W1 水面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA39 AA66 AB02 AD09 BA37 CC04X CC04Y CC07Y CC22X CC24Y CC32X DA02 4F201 AA17 AA24 AB02 AG20 AR20 BA02 BC01 BC12 BC33 BC37 BD05 BL13 BL25 BL42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型内発泡成形に使用できる、結晶化ピーク
    温度が130〜180℃の範囲にある芳香族ポリエステ
    ル系樹脂予備発泡粒子を、次の(1)〜(3)の各工程を経て
    製造することを特徴とする芳香族ポリエステル系樹脂予
    備発泡粒子の製造方法。 工程(1):ノズル金型を備えた押出機を使用して、芳香
    族ポリエステル系樹脂と発泡剤とを溶融混合した後、上
    記ノズル金型から、長径が0.1〜4mmのストランド
    状に押出発泡する工程 工程(2):押し出されたストランド状発泡体を空冷する
    ことで、その結晶化度を1〜8%に制御する工程 工程(3):冷却されたストランド状発泡体を切断する工
  2. 【請求項2】予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130
    〜180℃の範囲となるようにあらかじめ調整された芳
    香族ポリエステル系樹脂を、押出発泡に使用することを
    特徴とする請求項1記載の芳香族ポリエステル系樹脂予
    備発泡粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】予備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130
    ℃未満となる結晶性の芳香族ポリエステル系樹脂と、予
    備発泡粒子の結晶化ピーク温度が130℃以上となる結
    晶性の芳香族ポリエステル系樹脂および非晶性の芳香族
    ポリエステル系樹脂のうちの少なくとも一方とを、予備
    発泡粒子の結晶化ピーク温度が130〜180℃の範囲
    となるように、押出機中で溶融混合することを特徴とす
    る請求項1記載の芳香族ポリエステル系樹脂予備発泡粒
    子の製造方法。
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