JP3531624B2 - 伝送線路、集積回路および送受信装置 - Google Patents

伝送線路、集積回路および送受信装置

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transmission
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dielectric
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篤 斉藤
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/16Dielectric waveguides, i.e. without a longitudinal conductor
    • H01P3/165Non-radiating dielectric waveguides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/12Hollow waveguides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/08Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices
    • H01P5/10Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices for coupling balanced lines or devices with unbalanced lines or devices
    • H01P5/107Hollow-waveguide/strip-line transitions

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  • Waveguides (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘電体基板に構
成した伝送線路、その誘電体基板を備えた集積回路また
は、その集積回路を含んで構成されるレーダ装置や通信
装置などの送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体基板に導波管型の伝送線路
を構成し、誘電体基板と一体化を図ったものとして、
特開平6−53711および特開平10−75108
が開示されている。
【0003】の導波管線路は、2層以上の導体層を有
する誘電体基板に導体層間を結ぶ複数の導通孔(スルー
ホール)を2列設けて、この2層の導体層および導通孔
の2列の間を導波管(誘電体充填導波管)として作用さ
せるものである。の誘電体導波管線路および配線基板
は、前記の構成に加えて、2つの主導体層の間で、かつ
バイアホール(導通孔)の両外側に、バイアホールと電
気的に接続された副導体層を形成したものである。
【0004】これらの伝送線路に複数の箇所で結合する
ように、誘電体基板の導体層、および導体層上に構成し
た誘電体膜上に表面電極回路を形成し、この表面電極回
路に電子部品を実装することにより、誘電体導波管線路
を入出力部の伝送路とする集積回路を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、共に、
導波管の垂直方向(誘電体基板の面に対して垂直な方
向)に沿った面における壁として作用する電流経路は、
スルーホールまたはバイアホールのみであるため、スル
ーホールまたはバイアホール部分に電流が集中し、導体
損失が増大するという問題があった。また、誘電体基板
の面に対して垂直方向に形成されたスルーホールまたは
バイアホールにより、誘電体基板の面に対して垂直方向
にしか電流が流れず、斜め方向には電流が流れないた
め、一般的な導波管または誘電体充填導波管に比較して
良好な伝送特性が得られないという問題があった。
【0006】また、入力部となる誘電体導波管の部分か
ら出力部となる誘電体導波管の部分に直接信号が伝搬し
てしまうため、表面電極回路へ必要な信号を伝送するこ
とできず、表面電極回路に実装された回路素子は、必要
な出力特性を得ることができない。
【0007】また、表面電極回路からの出力信号に入力
部の誘電体導波路から出力部の誘電体導波路に直接伝搬
した信号が干渉してしまい、これらを包括した集積回路
としての伝送特性が十分得られないという問題があっ
た。
【0008】この発明の目的は、誘電体基板に導波管型
の伝送線路を構成し、この表面に電極回路を構成して電
子部品を実装することにより、集積化し、且つ伝送特性
の向上を図った伝送線路、それを備えた集積回路および
送受信装置を構成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘電体基板
の少なくとも一方の面に、断面凸形状で連続する隆起部
を備え、隆起部の外面を含めて、誘電体基板の両面に電
極を形成し、隆起部の両脇に、誘電体基板の両面に形成
された電極間をそれぞれ導通させる複数のスルーホール
を配列形成し、伝送線路の一部に伝送信号を遮断する手
段を備え、遮断する手段により分離された伝送線路間を
結合する回路を誘電体基板の表面に形成して伝送線路を
構成する。これにより、誘電体基板の表面に形成した回
路を介さずに伝送される信号を抑制する。
【0010】また、この発明は、伝送信号を遮断する手
段として、隆起部の高さを所定の長さに亘り低くして伝
送線路を構成する。これにより、誘電体導波管の間でT
10モードなどが伝送することを抑制する。
【0011】また、この発明は、伝送信号を遮断する手
段として、隆起部の幅を所定の長さに亘り狭くして伝送
線路を構成する。これにより、誘電体導波管の間でTE
01モードなどが伝送することを抑制する。
【0012】また、この発明は、伝送信号を遮断する領
域に誘電体基板の両面に形成された電極間を導通させる
スルーホールを形成して伝送線路を構成する。これによ
り、誘電体導波管の間での信号の伝送を抑制する効果を
高める。
【0013】また、この発明は、分離された伝送線路に
おけるそれぞれの隆起部の高さを異ならせて伝送線路を
構成する。これにより、誘電体の表面に形成された電極
回路に入力する信号と出力する信号の周波数が異なって
いても入力側の誘電体導波管から出力側の誘電体導波管
への信号の漏洩を抑制する。
【0014】また、この発明は、前記いずれかの伝送線
路を備え、誘電体板の表面に形成された回路に接続する
電子部品を実装して集積回路を構成する。これにより、
入出力特性の優れた集積回路を構成する。
【0015】また、この発明は、前記いずれかの伝送線
路、または集積回路を備えて送受信装置を構成する。こ
れにより、伝送特性の優れた送受信装置を構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る伝送線路の
構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は
伝送線路の外観斜視図であり、(a)は下面側、(b)
は上面側を表している。図1において、1は誘電体基
板、2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、
5はコプレーナライン、6は回路素子、101は誘電体
基板の隆起部、102は隆起部の不連続部である。
【0017】誘電体基板1の一部に、断面凸形状で、そ
の断面に垂直方向に連続する隆起部101が、隆起部の
不連続部102を挟んで形成されている。この誘電体基
板1の隆起部101が形成されている面には、隆起部1
01の外面(側面および上面)を含めて下面電極2が形
成されており、これに対向する面には略全面に上面電極
3が形成されている。また、隆起部101の延びる方向
に沿って、その隆起部101の両脇に、誘電体基板1の
両面に形成された下面電極2と上面電極3とを導通させ
る、複数のスルーホール4が配列形成されている。ここ
で、隆起部101の幅は使用周波数における誘電体中で
の波長の1/2以下であり、誘電体の上面から隆起部の
下面までの高さは、使用周波数における誘電体中での波
長の1/2以上である。
【0018】この構造により、配列された複数のスルー
ホール4が等価的に導波路の壁面を構成するため、隆起
部101の互いに対向する二つの側面をH面、隆起部1
01の下面および誘電体基板1の上面をE面とするTE
10モードに準じたモードで電磁波が伝搬する。しかし、
不連続部102では、隆起部が存在しないため、H面の
高さが誘電体基板の厚み分となり、伝送路としての遮断
周波数が高くなり、使用周波数における電磁波は伝搬さ
れずに遮断される。
【0019】一方、図1の(b)に示すように、不連続
部102により離間された隆起部101の端部に対向す
る位置を端として、上面電極3にコプレーナライン5が
形成されている。また、このコプレーナライン5に接続
する回路素子6が誘電体基板1上に実装されている。
【0020】図2は隆起部の延びる方向に切った誘電体
基板の断面図である。図2において、1は誘電体基板、
2は下面電極、3は上面電極、5はコプレーナライン、
101は誘電体基板の隆起部、102は隆起部の不連続
部である。また、破線はTE10モードによる磁界分布を
示している。
【0021】図2に示すように、隆起部101からなる
誘電体導波路を伝搬するTE10モードにより、誘電体基
板1の表面に形成されているコプレーナライン5に電磁
界が誘導される。このように、誘電体基板1の隆起部1
01からなる誘電体導波路と上面電極3に形成されてい
るコプレーナライン5とが電磁界結合している。
【0022】よって、一方の隆起部101からなる誘電
体導波路を伝送してきた信号は、不連続部102によ
り、誘電体基板内での伝送は遮断されるが、コプレーナ
ライン5に伝送される。
【0023】次に、コプレーナライン5により伝送され
た信号は回路素子6に入力され、出力信号を得る。回路
素子6から出力信号は、コプレーナライン5を介し、こ
のコプレーナライン5に電磁結合する他方の隆起部10
1からなる誘電体導波路に伝送されて、外部回路に出力
される。
【0024】例えば、回路素子がFETであれば、誘電
体導波路を入出力端子し、誘電体導波路に実装された簡
素な形状の増幅器を構成することができる。
【0025】ここで、不連続部102が存在することに
より、入力側の誘電体導波路と出力側の誘電体導波路と
の間での、線路透過(アイソレーション)特性は大きな
減衰を得ることができる。
【0026】図3の(a)は伝送線路の複数のパラメー
タを表した表であり、(b)は各パラメータの意味を示
した外観斜視図である。また、図4は、図3のパラメー
タで構成された伝送線路において、不連続部の長さ(g
ap)を変更した場合の、回路のアイソレーション特性
を示した図である。この結果は周波数が76.5GHz
の場合を示している。
【0027】図4に示すように、不連続部の長さ(ga
p)を長くする程、アイソレーション特性は向上する。
このように、gapを大きく取ることで大きな減衰量を
得られるため、大きなゲインを持った増幅器を回路素子
として実装しても、正帰還による異常発振現象を防止す
ることができ、増幅率の大きい増幅器を容易に構成する
ことができる。次に、第2の実施形態に係る伝送線路の
構成について、図5を参照して説明する。図5は伝送線
路の外観斜視図である。図5において、1は誘電体基
板、2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、
101、103は隆起部である。
【0028】図5に示す伝送線路は、連続する隆起部1
01の途中に、隆起部101よりも高さの低い隆起部1
03を設けたものであり、他の構成は図1に示した伝送
線路と同じである。ここで、誘電体基板1の上面電極か
ら隆起部103の下面までの高さを、伝送信号の波長の
1/2未満として隆起部103を形成する。このことに
より、H面の高さが低くなり、伝送路としての遮断周波
数が高くなり、TE10モードは隆起部103では遮断さ
れ、これを挟む両端の隆起部101間で隆起部103を
介して電磁波は伝送されない。
【0029】このような構造とすることにより、隆起部
101からなる誘電体導波路間での漏洩を抑え、誘電体
基板上に実装した回路素子と伝送線路とからなる回路の
透過特性を向上することができる。
【0030】次に、第3の実施形態に係る伝送線路の構
成について、図6を参照して説明する。図6は伝送線路
の外観斜視図である。図6において、1は誘電体基板、
2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、10
1は隆起部、104は凹部である。
【0031】図6に示す伝送線路では、連続する隆起部
101の途中に、隆起部101の幅方向に両側面から凹
む凹部104が設けられており、他の構成は図1に示す
伝送線路と同じである。
【0032】このような構造では、電磁界が90°回転
したTE01モードに対して、図5に示した場合と同様な
動作となり、凹部104が設けられることにより、前後
の隆起部101間での漏洩を抑え、誘電体基板上に実装
した回路素子と伝送線路とからなる回路の通過特性を向
上することができる。
【0033】次に、第4の実施形態に係る伝送線路の構
成について、図7を参照して説明する。図7は伝送線路
の外観斜視図である。図7において、1は誘電体基板、
2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、10
1は隆起部、102は隆起部の不連続部である。
【0034】図7に示す伝送線路は、誘電体基板1の隆
起部の不連続部102の位置に、スルーホール4を設け
たものであり、他の構成は図1に示す伝送線路と同じで
ある。
【0035】このような構造とすることにより、不連続
部102に設けられたスルーホール4が等価的に導体壁
の役割を果たすため、電磁波の遮断効果をさらに向上さ
せることができる。
【0036】次に、第5の実施形態に係る伝送線路の構
成について、図8を参照して説明する。図8は伝送線路
の外観斜視図である。図8において、1は誘電体基板、
2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、10
1a,101bは隆起部、隆起部の不連続部102であ
る。
【0037】図8に示す伝送線路は、隆起部の不連続部
102により離間された隆起部101aと隆起部101
bとの高さが異なるように形成されているものであり、
他の構成は図1に示す伝送線路と同じである。
【0038】このような構造とすることにより、隆起部
101aからなる誘電体導波路と隆起部101bからな
る誘電体導波路とで異なる遮断周波数を得ることができ
る。例えば、逓倍器のように入力信号の周波数と出力信
号の周波数が異なる場合には、出力側の遮断周波数を入
力信号の周波数より高く設定するように、出力側の隆起
部の高さを低く形成すれば、入力側の誘電体導波路から
出力側の誘電体導波路への直接波の漏洩を防止すること
ができ、且つ入力信号周波数の伝搬を阻止することがで
きる。
【0039】次に、第6の実施形態に係る伝送線路の構
成について、図9を参照して説明する。図9は伝送線路
の外観斜視図である。図9において、1は誘電体基板、
2は下面電極、3は上面電極、4はスルーホール、10
1a,101b,105は隆起部である。
【0040】図9に示す伝送線路は、高さの異なる隆起
部101aと101bとの間に、二つの隆起部101
a,101bよりも、高さが低く、幅が狭い隆起部10
5を設けたものであり、他の構成は図8に示す伝送線路
と同じである。
【0041】このような構造を用いても、第7の実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0042】なお、前述の本実施形態では、コプレーナ
ラインを用いたが、図10に示すようなスロットライン
を用いても良い。図10は伝送線路の外観斜視図であ
り、1は誘電体基板、2は下面電極、3は上面電極、4
はスルーホール、7はスリット、8は回路素子である。
【0043】また、別体の回路基板上または上面電極上
に構成した誘電体膜上にパターン(コプレーナライン、
スロットライン、マイクロストリップライン等)を形成
し、これを誘電体基板の表面の所定位置に搭載して、隆
起部からなる誘電体導波路と結合させてもよい。
【0044】次に、集積回路およびそれを用いた送受信
装置の例としてレーダ装置の構成を図11および図12
を参照して説明する。図11は誘電体基板を電子部品実
装面側からみた外観斜視図であり、図12はその等価回
路図である。
【0045】誘電体基板1にはその図における下面側
に、断面凸形状で連続する隆起部を形成し、誘電体基板
の両面に電極を形成するとともに、隆起部に沿って隆起
部の両脇に複数のスルーホールを配列することによって
伝送線路を構成している。
【0046】図11は、誘電体基板1における電子部品
の実装面側を示しているので、隆起部は現れていない
が、スルーホールの配列パターンによって、伝送線路の
配置形状が判る。すなわち、大まかにG1,G2,G
3,G4,G5,G7で示す6つの伝送線路が形成され
ている。また、G6はG1とG2とをつなぐ部分である
が、下面側には隆起部が形成されていない。
【0047】誘電体基板1の図における上面には、コプ
レーナ線路に接続したVCO(電圧制御発振器)を設け
ている。上記コプレーナ線路はG1で示す伝送線路と結
合する。伝送線路G1とG2との間には、上面に設けら
れたコプレーナ線路によって接続されたFETによる増
幅回路を設けている。ここで、このG1とG2との間で
あるG6には隆起部が存在しないため、信号はG1から
G2に漏洩せずにコプレーナ線路を伝搬する。そして、
FETにより増幅された信号はコプレーナ線路からG2
に伝送される。また、伝送線路G3の先端部分には、ス
ロットアンテナを形成していて、このスロットアンテナ
から送信信号が誘電体基板1に対し垂直方向に放射され
る。伝送線路G2とG5の近接している部分により方向
性結合器を構成している。この方向性結合器で電力分配
された信号は、ミキサー回路の一方のダイオードが接続
されているコプレーナ線路にローカル信号として結合す
る。他方の線路G7はコプレーナ線路と結合し、さらに
抵抗器に接続され、方向性結合器の終端器となる。ま
た、伝送線路G2,G3,G4のY型に分岐している中
央部にはサーキュレータを構成している。このサーキュ
レータは、円板形状のフェライト板による共振器を配
し、そのフェライト板に対し垂直方向に静磁界を印加す
る永久磁石を配置することによって構成しているが、図
11ではそれらを省略している。このサーキュレータを
介して、スロットアンテナからの受信信号は伝送線路G
4を介し、ミキサー回路の他方のダイオードが接続され
ているコプレーナ線路に結合する。ミキサー回路の2つ
のダイオードは平衡型ミキサー回路として作用し、IF
信号は外部回路へ出力される。
【0048】図12は、前記レーダ装置のブロック図で
ある。図12において、VCOによる発振信号はAMP
により増幅され、方向性結合器CPLおよびサーキュレ
ータCIRを経て、送信信号としてアンテナANTへ与
えられる。サーキュレータCIRからの受信信号と方向
性結合器CPLからのローカル信号は、ミキサMIXに
与えられ、ミキサは中間周波信号IFを出力する。
【0049】このように、優れた伝送特性を有する伝送
線路を用いることによって、電力効率が高まり、低消費
電力で且つ物標の探知能力の高いレーダ装置が得られ
る。
【0050】なお、前述の例では、レーダ装置を例に挙
げたが、送信信号を相手側の通信装置へ送信し、相手側
の通信装置からの送信信号を受信するようにすれば、同
様にして通信装置を構成することができる。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、誘電体基板の少なく
とも一方の面に、断面凸形状で連続する隆起部を備え、
隆起部の外面を含めて、誘電体基板の両面に電極を形成
し、隆起部の両脇に、誘電体基板の両面に形成された電
極間をそれぞれ導通させる複数のスルーホールを配列形
成し、伝送線路の一部に伝送信号を遮断する手段を備
え、遮断する手段により分離された伝送線路間を結合す
る回路を誘電体基板の表面に形成して伝送線路を構成す
ることにより、誘電体基板の表面に形成した回路を介さ
ずに、離間された隆起部間を漏洩する信号を抑制するこ
とができる。
【0052】また、この発明によれば、伝送信号を遮断
する手段として、隆起部の高さを所定の長さに亘り低く
して伝送線路を構成することにより、誘電体導波管の間
でTE10モードが伝送することを抑制することができ
る。
【0053】また、この発明によれば、伝送信号を遮断
する手段として、隆起部の幅を所定の長さに亘り狭くし
て伝送線路を構成することにより、誘電体導波管の間で
TE 01モードなどが伝送することを抑制することができ
る。
【0054】また、この発明によれば、伝送信号を遮断
する領域に誘電体基板の両面に形成された電極間を導通
させるスルーホールを形成して伝送線路を構成すること
により、誘電体導波管の間での信号の伝送を抑制する効
果を高めることができる。
【0055】また、この発明によれば、分離された伝送
線路におけるそれぞれの隆起部の高さを異ならせて伝送
線路を構成することにより、誘電体の表面に形成された
電極回路に入力する信号と出力する信号の周波数が異な
っていても、入力側の誘電体導波管から出力側の誘電体
導波管への信号の漏洩を抑制することができる。
【0056】また、この発明によれば、前記いずれかの
伝送線路を備え、誘電体板の表面に形成された回路に接
続する電子部品を実装して集積回路を構成することによ
り、優れた伝送特性を備えた集積回路が得られる。
【0057】また、この発明によれば、前記いずれかの
伝送線路、または集積回路を備えて送受信装置を構成す
ることにより、優れた伝送特性の送受信装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図2】第1の実施形態に係る伝送線路の断面図
【図3】伝送線路のパラメータを示した表、および外観
斜視図
【図4】第1の実施形態に係る伝送線路を用いた回路の
アイソレーション特性を示した図
【図5】第2の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図6】第3の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図7】第4の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図8】第5の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図9】第6の実施形態に係る伝送線路の外観斜視図
【図10】スロットラインを結合線路とした伝送線路の
外観斜視図
【図11】複数の電子部品を搭載した誘電体基板からな
る集積回路を電子部品実装面からみた外観斜視図
【図12】図11に示す集積回路の等価回路図
【符号の説明】
1−誘電体基板 2−下面電極 3−上面電極 4−スルーホール 5−コプレーナ線路 6,8−回路素子 7−スリット 101,101a,101b,103,105−隆起部 102−隆起部の不連続部 104−凹部
フロントページの続き (72)発明者 岡野 健 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開2000−252712(JP,A) 特開 昭61−43001(JP,A) 特開2002−217613(JP,A) 特開 昭61−48201(JP,A) 特開 昭50−121791(JP,A) 実開 平1−13802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 3/16 H01P 3/123 H01P 5/02 607 H01P 5/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板の少なくとも一方の面に、断
    面凸形状で連続する隆起部を備え、該隆起部の外面を含
    めて、前記誘電体基板の両面に電極が形成され、前記隆
    起部の両脇に、前記誘電体基板の両面に形成された前記
    電極間をそれぞれ導通させる複数のスルーホールが配列
    形成され、前記隆起部を主な伝送路とする誘電体導波管
    型の伝送線路であって、 該伝送線路の一部に伝送信号を遮断する手段を備え、該
    遮断する手段により分離された前記伝送線路間を結合す
    る回路を前記誘電体基板の表面に形成してなる伝送線
    路。
  2. 【請求項2】 前記伝送信号を遮断する手段は、前記隆
    起部の高さを所定の長さに亘り低くした請求項1に記載
    の伝送線路。
  3. 【請求項3】 前記伝送信号を遮断する手段は、前記隆
    起部の幅を所定の長さに亘り狭くした請求項1または請
    求項2に記載の伝送線路。
  4. 【請求項4】 前記伝送信号を遮断する領域に前記誘電
    体基板の両面に形成された電極間を導通させるスルーホ
    ールを形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の伝
    送線路。
  5. 【請求項5】 前記分離された一方の伝送線路と他方の
    伝送線路とで、前記隆起部の高さが異なる請求項1〜4
    のいずれかに記載の伝送線路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の伝送線
    路を備え、前記誘電体板の表面に形成された回路に接続
    する電子部品を実装してなる集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の伝送線
    路、または、請求項6に記載の集積回路を備えてなる送
    受信装置。
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