JP2024064356A - マイクロ波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができるマイクロ波回路を提供する。【解決手段】マイクロ波回路1は、誘電体又は半導体からなる基板10と、基板10の上面側に形成された線路導体11と、基板10の下面側に形成された裏面接地導体12と、電磁波の伝搬方向に沿って線路導体11を挟んで周期的に並ぶように基板10に形成され、基板10の上面から下面に貫通する複数の基板貫通穴13と、基板10の下面において、裏面接地導体12を挟んで設けられた第1の抵抗体14と、を備え、基板貫通穴13が、線路導体11を挟んで少なくとも1列ずつ並ぶように基板10に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体又は半導体からなる基板を用いて信号を伝送するマイクロ波回路に関し、特に、マイクロストリップ線路やコプレーナ線路等からなるマイクロ波回路に関する。
従来、高周波信号の伝送媒体として、誘電体若しくは半導体からなる基板上に集積回路プロセスを用いて形成された導波管様のマイクロ波回路が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図12(a)は特許文献1に開示されたマイクロ波回路の構成を示す平面図、図12(b)は図12(a)のA-A線断面図、図12(c)は図12(a)のB-B線断面図である。特許文献1に開示された従来のマイクロ波回路は、誘電体若しくは半導体からなる基板100と、この基板100の上面と下面に形成された金属層101a及び102と、電磁波の伝搬方向に沿って2列に並ぶように基板に周期的に形成され、上面と下面の金属層101a及び102とを接続する複数の基板貫通ビア103と、基板貫通ビア103の各列において隣接する基板貫通ビア103の間の箇所から外側に向かって伝搬方向と異なる方向に延伸するように上面の金属層101aに形成された複数のスタブ104と、を備える。各スタブ104と基板100と金属層102とは、上下の金属層101a及び102と2列の基板貫通ビア103とによって囲まれた基板100から基板貫通ビア103の間の箇所を通って漏洩した電磁波が伝搬する線路を構成する。基板100で伝送したい所望の電磁波の波長をλとしたとき、線路の長さはλ/4+n×λ/2(nは非負整数)である。
特許第6742942号公報
ミリ波帯の信号を伝送するマイクロ波回路を実現する場合、基板の幅、長さ、及び厚さ寸法を、使用する周波数帯域の波長に対して十分小さくしないと、本来の伝搬モード以外の不要な共振モード(以下、「基板モード」とも呼ぶ)が発生する。従来、基板モードの発生に起因する高周波特性の劣化を防ぐために、基板内に複数のビアを設けることが行われている。
特許文献1に開示された従来技術では、上下面を金属層、上面の金属層101aの横方向両側を基板貫通ビア103で囲むことで基板100内を電磁波が伝搬する構成としているが、基板貫通ビア103を形成するためには、上下の金属層101a及び102と電気的に接続するためのランド配線で基板貫通ビア103を囲む必要がある。このため、高い周波数帯の電磁波に対して十分に狭い間隔で基板貫通ビア103を配置できずに、隣り合う基板貫通ビア103間の隙間から横方向に電磁波が漏れるとともに、基板モードが発生して損失が大きくなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができるマイクロ波回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るマイクロ波回路は、誘電体又は半導体からなる基板と、前記基板の上面側に形成された線路導体と、前記基板の下面側に形成された裏面接地導体と、電磁波の伝搬方向に沿って前記線路導体を挟んで周期的に並ぶように前記基板に形成され、前記基板の前記上面から前記下面に貫通する複数の基板貫通穴と、前記線路導体及び前記裏面接地導体が形成されていない領域に設けられた抵抗体と、を備え、前記基板貫通穴が、前記線路導体を挟んで少なくとも1列ずつ並ぶように前記基板に形成された構成である。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体と裏面接地導体とで構成されるマイクロストリップ線路において、基板と基板貫通穴の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果と、線路導体及び裏面接地導体が形成されていない領域に設けられた抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記抵抗体が、前記基板の前記下面において、前記裏面接地導体を挟んで設けられた第1の抵抗体を含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体と裏面接地導体とで構成されるマイクロストリップ線路において、基板と基板貫通穴の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体を挟んで設けられた第1の抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記基板の前記上面側において、前記線路導体を挟んで形成された2つの表面接地導体を更に備え、前記抵抗体は、前記基板の前記上面側において、各前記表面接地導体に関して前記線路導体の反対側に設けられた第2の抵抗体を更に含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体、表面接地導体、及び裏面接地導体で構成されるグランデッドコプレーナ線路において、基板と基板貫通穴の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果と、第1の抵抗体と第2の抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記基板貫通穴の内壁に導体が設けられた構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、基板貫通穴の内壁に導体が設けられてなる基板貫通ビアによる電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体を挟んで設けられた第1の抵抗体による電磁波の吸収とによって、更に効果的に基板内に発生する基板モードを抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記基板の前記上面側において、前記線路導体の下方に形成された金属層と、前記金属層の上面側に形成された第1の誘電体膜と、を更に備え、前記線路導体は、前記第1の誘電体膜の上面に形成された構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体の下方に形成された金属層に、半導体素子を配置するための穴が設けられた場合であっても、基板貫通穴又は基板貫通ビアによる電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体を挟んで設けられた第1の抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層の穴から基板への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記抵抗体が、前記基板の前記上面と前記第1の誘電体膜の下面との間において、前記金属層が形成されていない領域に設けられた第3の抵抗体を含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体の下方に形成された金属層に、半導体素子を配置するための穴が設けられた場合であっても、基板貫通穴又は基板貫通ビアによる電磁波の遮蔽効果と、金属層が形成されていない領域に設けられた第3の抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層の穴から基板への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
また、本発明に係るマイクロ波回路は、前記金属層の下面側に形成された第2の誘電体膜を更に備え、前記抵抗体は、前記第2の誘電体膜の下面と前記基板の前記上面との間に設けられた第4の抵抗体を含む構成であってもよい。
この構成により、本発明に係るマイクロ波回路は、線路導体の下方に形成された金属層に、半導体素子を配置するための穴が設けられた場合であっても、基板貫通穴又は基板貫通ビアによる電磁波の遮蔽効果と、第2の誘電体膜の下面と基板の上面との間に設けられた第4の抵抗体による電磁波の吸収とによって、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層の穴から基板への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
本発明は、基板内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができるマイクロ波回路を提供するものである。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の一例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図である。 (a)は基板貫通穴と第1の抵抗体が設けられていない場合のマイクロ波回路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフであり、(b)は図1(a)及び(b)に示されたマイクロ波回路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路における第1の抵抗体の配置例を示す下面図であって、(a)は第1の抵抗体が基板の下面において裏面接地導体が形成された箇所以外の全面を覆う例を示しており、(b)は第1の抵抗体が基板の下面において裏面接地導体から遠い端の箇所には形成されない例を示しており、(c)は第1の抵抗体が複数に分割された状態で基板の下面に形成される例を示している。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図であり、(c)は(a)のB-B線断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の一例を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図である。 (a)は基板貫通穴と第1及び第2の抵抗体が設けられていない場合のマイクロ波回路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフであり、(b)は図8(a)及び(b)に示されたマイクロ波回路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の一例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロ波回路の構造の他の例を示す断面図である。 (a)は従来のマイクロ波回路の構成を示す上面図であり、(b)は(a)のA-A線断面図であり、(c)は(a)のB-B線断面図である。
以下、本発明に係るマイクロ波回路の実施形態について、図面を用いて説明する。本発明のマイクロ波回路は、例えば220GHz~325GHzを通過帯域とするWR-3.4の導波管周波数帯域で動作するものである。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波回路の構成について、図1(a)及び(b)を参照しながら説明する。図1(a)は、本実施形態のマイクロ波回路1の上面図である。図1(b)は、図1(a)のA-A線断面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、マイクロ波回路1は、誘電体又は半導体からなる基板10と、基板10の上面側に形成されて外部から高周波信号が入力される線路導体11と、基板10の下面側に形成された裏面接地導体12と、電磁波の伝搬方向に沿って線路導体11を挟んで周期的に並ぶように基板10に形成された複数の基板貫通穴13と、基板10の下面において裏面接地導体12を挟んで設けられた第1の抵抗体14と、を備える。ここで、「電磁波の伝搬方向」とは、図1(a)等における左右方向であって、線路導体11の延伸方向を指している。
基板10は、例えばGaAs(ガリウム・砒素)などからなる半導体基板、アルミナ基板、樹脂製の基板、又は石英ガラス基板などの誘電体基板である。基板10の厚さは、例えば0.05mm~0.2mm程度である。マイクロ波回路1が、例えば、ミリ波帯に対応したモノリシックマイクロ波集積回路(Microwave Monolithic Integrated Circuit:MMIC)に高周波信号を入出力する目的で用いられる場合には、基板10はMMICの基板とほぼ同一の基板幅を有することが望ましい。
基板貫通穴13は、基板10の上面から下面に貫通するように、基板10をドリルやレーザ等で穴開けすることによって形成される。基板貫通穴13の断面形状は、円、楕円、正方形、又は長方形などの任意の形状であってよい。基板貫通穴13は、図1(a)及び(b)に示す例では、電磁波の伝搬方向に沿って線路導体11を挟んで1列ずつ計2列設けられている。
第1の抵抗体14は、例えばニッケルクロム合金からなり、抵抗率が100μΩcm程度、厚さが10nm程度である。第1の抵抗体14は、線路導体11及び裏面接地導体12が形成されていない領域に設けられた抵抗体の一例である。
線路導体11は、基板貫通穴13が形成された基板10にマスクパターンを形成し、スパッタリングにより金又は銅などの高周波信号伝送用として適した金属の薄膜を基板10に蒸着することで形成される。また、裏面接地導体12は、少なくとも高周波グランド(RFグランド)であればよく、バイアス電圧が印加される構成となっていてもよい。図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の例では、線路導体11を信号配線、裏面接地導体12をグランドとしたマイクロストリップ線路が構成されている。
基板10の基板長さをL、基板幅をW、基板厚さをHとした場合、基板貫通穴13が形成される前の基板10はL×W×Hのサイズの直方体の共振器とみなすことができ、その共振周波数f(m,n,p)は、下記の式(1)で表される。式(1)において、c=3×10[m/s]であり、m,n,pの各値は0以上の整数である。
Figure 2024064356000002
共振周波数f(m,n,p)においては、線路導体11と裏面接地導体12で構成されるマイクロストリップ線路のモードではなく、基板モードによる電磁波の伝搬が発生し、マイクロ波回路1において共振による通過損失の増加が発生する。
例えば、基板長さL=0.5mm、基板幅W=0.4mm、基板厚さH=0.1mm、比誘電率ε=10の基板においては、(m,n,p)=(0,2,0)、(1,2,0)、(2,1,0)、(2,2,0)、(3,0,0)、(3,1,0)の組合せのときに、共振周波数f(m,n,p)がWR-3.4の導波管周波数帯域である220GHz~325GHzに含まれることになる。ここで、例えばf(2,1,0)=224GHzである。
これに対し、基板10に基板貫通穴13を設けることで、基板10の比誘電率εよりも比誘電率εの低い空気層(εがほぼ1)が基板10内に形成される。基板10と基板貫通穴13の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果により、基板10の基板幅方向には電磁波が広がりにくくなって、線路導体11が形成された基板10の基板幅をあたかも狭くしたかのような状態を作り出すことができる。ここで、「基板幅方向」とは、図1(a)における紙面内上下方向であって、線路導体11の延伸方向に垂直な方向を指している。
例えば、基板貫通穴13の基板幅方向の間隔を0.1mmとすることで、基板幅Wを等価的に0.1mmとすることができる。このとき、上記の(m,n,p)=(0,2,0)、(1,2,0)、(2,1,0)、(2,2,0)、(3,0,0)、(3,1,0)の組合せのうち、(m,n,p)=(3,0,0)以外では、共振周波数f(m,n,p)がWR-3.4の導波管周波数帯域である220GHz~325GHz外の周波数となる。例えば、f(2,1,0)は511GHz、これより低次のf(1,1,0)も484GHzとなり、低損失なマイクロ波回路1を実現することができる。
基板10に基板貫通穴13が設けられたマイクロ波回路1においては、周期的に並べられた基板貫通穴13の間を電磁波の一部が基板幅方向に向かって透過するが、裏面接地導体12の横に配置された第1の抵抗体14が基板幅方向に広がった電磁波を吸収することにより、共振モード、すなわち基板モードの発生が抑えられるようになっている。なお、裏面接地導体12の基板幅方向の幅は、概ね線路導体11の基板幅方向の幅の2倍~3倍程度である。
上記の構成により、線路導体11に入力された信号の電磁波は、基板10全体に広がらずに、線路導体11、裏面接地導体12、及び複数の基板貫通穴13に挟まれた基板10の内部の限られた部分を伝搬するため、基板モードが発生せず低損失な信号伝送が実現されることとなる。
なお、図2(a)及び(b)に示すように、電磁波の伝搬方向に沿って周期的に並ぶ複数の基板貫通穴13を、線路導体11を挟んで2列ずつ計4列設けることで、基板貫通穴13の間を線路導体11の延伸方向と異なる方向に向かって透過する電磁波が更に少なくなるようにマイクロ波回路1を構成してもよい。さらに、線路導体11を挟んで計6列以上の基板貫通穴13が配置された構成としてもよい。
隣り合う基板貫通穴13の間隔は、マイクロ波回路1で使用する周波数帯域の基板10上での波長の1/4以下が好ましく、例えば1/8に設定されてもよい。あるいは、隣り合う基板貫通穴13の間隔は、穴加工の精度や基板10の強度などによる製造上の限界から、例えば基板貫通穴13の直径の2倍程度に設定されてもよい。また、基板貫通穴13の直径は、例えば基板10の基板厚さと同一かそれ以上に設定されてもよい。また、基板貫通穴13と線路導体11までの最短距離は、例えば基板貫通穴13の直径の2倍程度に設定されてもよい。なお、基板貫通穴13の個数は任意である。
また、図3(a)及び(b)に示すように、周期的に並べられた基板貫通穴13の少なくとも内壁に導体15を設けて基板貫通ビア16を構成し、基板貫通ビア16の間を線路導体11の延伸方向と異なる方向に向かって透過する電磁波が少なくなるようにマイクロ波回路1を構成してもよい。基板貫通ビア16は、基板貫通穴13の内壁に、金や銅などの導体15が蒸着されるか、あるいは、金や銅などの導体15が埋め込まれて成る。基板貫通ビア16の導体15による電磁波の遮蔽効果により、線路導体11が形成された基板10の基板幅をあたかも狭くしたかのような状態を作り出すことができる。基板貫通ビア16は、図2(a)及び(b)に示した基板貫通穴13の例と同様に、線路導体11を挟んで計4列以上設けられてもよい。
なお、電磁波を基板10内の狭い領域に閉じ込める目的で設けられた基板貫通ビア16は、例えば基板10の上面と下面に設けられた金属層同士を電気的に接続する際に用いられるランド配線が不要である。このため、高い周波数帯の電磁波に対して十分に狭い間隔で基板貫通ビア16を基板10に配置することが可能である。
なお、基板貫通穴13と基板貫通ビア16とが混在して基板10に形成されていてもよい。
図4(a)は、基板貫通穴13と第1の抵抗体14が基板10に設けられておらず、裏面接地導体12が基板10の下面全体に広がっている一般的なマイクロストリップ線路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。一方、図4(b)は、図1(a)及び(b)に示した本発明のマイクロ波回路1の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。
シミュレーション条件は以下のとおりである。
・基板長さL:1mm
・基板厚さH:0.1mm
・基板幅W:1mm
・基板の比誘電率:10
・線路導体の幅:0.08mm
・裏面接地導体の幅:0.19mm(図4(b))、1mm(図4(a))
・各第1の抵抗体の幅:0.405mm
・基板貫通穴:直径0.1mm
・線路導体と基板貫通穴の中心との間隔:0.16mm
図4(a)に示すように、一般的なマイクロストリップ線路では、225GHz付近と290GHz以上で基板モードが発生し、通過損失が大きくなる特性が見られる。これに対して、図4(b)に示すように、図1(a)及び(b)に示した本発明のマイクロ波回路1では、WR-3.4の全帯域で低損失が実現されている。これは、第1の抵抗体14及び基板貫通穴13を基板10に設けたことで、基板10内で基板モードが発生することを防ぐことができたためと考えられる。
なお、以上の説明では、図5(a)に示すように、第1の抵抗体14が基板10の下面において、裏面接地導体12が形成された箇所以外の全面を覆うものであるとしたが、基板モードが十分に抑制されるのであれば、本発明はこれに限定されない。例えば、図5(b)に示すように、第1の抵抗体14が、基板10の下面において、裏面接地導体12に沿うように形成され、裏面接地導体12から遠い端の箇所には形成されない構成であってもよい。あるいは、図5(c)に示すように、第1の抵抗体14が、複数に分割された状態で、基板10の下面に形成される構成であってもよい。
以下、マイクロ波回路1の構造の更に他の例について説明する。図6(a)~(c)に示すように、マイクロ波回路1は、基板10の上面側において、線路導体11の下方に形成された金属層17と、金属層17の上面側に形成された第1の誘電体膜18と、を更に備えていてもよい。ここで、線路導体11は、第1の誘電体膜18の上面に形成されている。
基板10と第1の誘電体膜18との間には、トランジスタなどの半導体素子が適宜配置されている。半導体素子が備えているグランドと金属層17とが干渉しないように、半導体素子が配置される箇所の金属層17には、図6(b)に示すように、適宜穴19が設けられていてもよい。図6(b)の例では、線路導体11を信号配線、金属層17をグランドとしたマイクロストリップ線路が構成される。
また、線路導体11を信号配線、裏面接地導体12をグランドとしたマイクロストリップ線路が構成される箇所には、図6(c)に示すように、線路導体11の直下に穴19が設けられていてもよい。
図6(a)~(c)の例においても、電磁波の伝搬方向に沿って周期的に並ぶ複数の基板貫通穴13を、線路導体11を挟んで計6列以上設けることで、金属層17が基板10を覆っていない部分である穴19を通過する電磁波が少なくなるようにマイクロ波回路1を構成してもよい。なお、複数の基板貫通穴13は、図1(a)の例のように、線路導体11を挟んで1列ずつ計2列設けられていてもよい。
なお、図7(a)及び(b)に示すように、基板貫通穴13の代わりに基板10に基板貫通ビア16を設けて、金属層17が基板10を覆っていない部分である穴19を通過する電磁波が少なくなるようにマイクロ波回路1を構成してもよい。また、図6(a)~(c)の例と同様に、基板貫通ビア16は、線路導体11を挟んで計4列以上設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロ波回路1は、線路導体11と裏面接地導体12とで構成されるマイクロストリップ線路において、基板10と基板貫通穴13の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体12を挟んで設けられた第1の抵抗体14による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本実施形態に係るマイクロ波回路1は、基板貫通穴13の内壁に導体15が設けられてなる基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体12を挟んで設けられた第1の抵抗体14による電磁波の吸収とによって、更に効果的に基板10内に発生する基板モードを抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本実施形態に係るマイクロ波回路1は、線路導体11の下方に形成された金属層17に、半導体素子を配置するための穴19が設けられた場合であっても、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、裏面接地導体12を挟んで設けられた第1の抵抗体14による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層17の穴19から基板10への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るマイクロ波回路2について、図8(a)及び(b)を参照しながら説明する。図8(a)は、本実施形態のマイクロ波回路2の上面図である。図8(b)は、図8(a)のA-A線断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
第1の実施形態のマイクロ波回路1は、マイクロストリップ線路構造を有するものであったが、本実施形態のマイクロ波回路2は、グランデッドコプレーナ線路構造を有するものである。
すなわち、本実施形態のマイクロ波回路2は、基板10、線路導体11、裏面接地導体12、複数の基板貫通穴13、及び第1の抵抗体14に加えて、基板10の上面側において線路導体11を挟んで形成された2つの表面接地導体20と、基板10の上面側において表面接地導体20に関して線路導体11の反対側に設けられた2つの第2の抵抗体21と、を有する。
第2の抵抗体21は、例えばニッケルクロム合金からなり、抵抗率が100μΩcm程度、厚さが10nm程度である。第2の抵抗体21は、線路導体11及び裏面接地導体12が形成されていない領域に設けられた抵抗体の一例である。
第1の実施形態のマイクロ波回路1の構造では、線路導体11に入力された信号の電界の一部が線路導体11から上方に向かって放射されるが、第2の実施形態のマイクロ波回路2の構造では、線路導体11から放射された電界が2つの表面接地導体20に結合することで、この上方への放射を小さくすることができる。マイクロ波回路2においては、線路導体11に入力された信号の電磁波の一部が2つの表面接地導体20に向かって基板幅方向に伝搬するが、第2の抵抗体21が基板幅方向に広がった電磁波を吸収することにより、基板モードの発生が抑えられるようになっている。
なお、図8(a)及び(b)では基板貫通穴13が基板10に設けられた例を示したが、基板貫通穴13の代わりに、図3(a)及び(b)等に示したものと同様の基板貫通ビア16が基板10に設けられていてもよい。また、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16は、図2(a)及び(b)等の例と同様に線路導体11を挟んで計4列以上設けられていてもよい。
上記の構成により、線路導体11に入力された信号の電磁波は、基板10全体に広がらずに、線路導体11、裏面接地導体12、表面接地導体20、及び複数の基板貫通穴13又は基板貫通ビア16に挟まれた基板10の内部の限られた部分を伝搬するため、基板モードが発生せず低損失な信号伝送が実現されることとなる。
図9(a)は、基板貫通穴13と第1及び第2の抵抗体14,21が基板10に設けられておらず、裏面接地導体12が基板10の下面全体に広がっている一般的なグランデッドコプレーナ線路の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。一方、図9(b)は、図8(a)及び(b)に示した本発明のマイクロ波回路2の通過特性S21のシミュレーション結果を示すグラフである。
シミュレーション条件は以下のとおりである。
・基板長さL:1mm
・基板厚さH:0.1mm
・基板幅W:1mm
・基板の比誘電率:10
・線路導体の幅:0.08mm
・裏面接地導体の幅:0.19mm(図9(b))、1mm(図9(a))
・各表面接地導体の幅:0.3mm
・各第1の抵抗体の幅:0.405mm
・各第2の抵抗体の幅:0.1mm
・線路導体の側面と対向する表面接地導体の側面との間の距離:0.06mm
・基板貫通穴:直径0.1mm
・線路導体と基板貫通穴の中心との間隔:0.16mm
図9(a)に示すように、一般的なグランデッドコプレーナ線路では、225GHz付近と290GHz以上で基板モードが発生し、通過損失が大きくなる特性が見られる。これに対して、図9(b)に示すように、図8(a)及び(b)に示した本発明のマイクロ波回路2では、WR-3.4の全帯域で低損失が実現されている。これは、第1の抵抗体5、第2の抵抗体21、及び基板貫通穴13を基板10に設けたことで、基板10内で基板モードが発生することを防ぐことができたためと考えられる。
また、図6(a)~(c)の例と同様に、マイクロ波回路2は、基板10の上面側において、線路導体11の下方に形成された金属層17と、金属層17の上面側に形成された第1の誘電体膜18と、を更に備えていてもよい。ここで、線路導体11、表面接地導体20、及び第2の抵抗体21は、第1の誘電体膜18の上面に形成されている。また、図6(b)及び(c)の例と同様に、金属層17には適宜穴19が設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロ波回路2は、線路導体11、表面接地導体20、及び裏面接地導体12で構成されるグランデッドコプレーナ線路において、基板10と基板貫通穴13の内部の誘電率が異なることによる電磁波の遮蔽効果と、第1の抵抗体14と第2の抵抗体21による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本実施形態に係るマイクロ波回路2は、基板貫通穴13の内壁に導体15が設けられてなる基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、第1の抵抗体14と第2の抵抗体21による電磁波の吸収とによって、更に効果的に基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、広い周波数帯域で低損失な信号伝送を行うことができる。
また、本実施形態に係るマイクロ波回路2は、線路導体11の下方に形成された金属層17に、半導体素子を配置するための穴19が設けられた場合であっても、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、第1の抵抗体14と第2の抵抗体21による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層17の穴19から基板10への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態に係るマイクロ波回路3について、図10及び図11を参照しながら説明する。なお、第1及び第2の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態のマイクロ波回路3は、基板10の上面側において、線路導体11の下方に形成された金属層17と、金属層17の上面側に形成された第1の誘電体膜18と、基板10の上面と第1の誘電体膜18の下面との間において、金属層17が形成されていない領域に設けられた第3の抵抗体22と、を更に備えていてもよい。ここで、線路導体11は、第1の誘電体膜18の上面に形成されている。すなわち、図10の構成は、図7に示した構成における金属層17の一部が第3の抵抗体22に置き換わったものとなっている。
第3の抵抗体22は、例えばニッケルクロム合金からなり、抵抗率が100μΩcm程度、厚さが10nm程度である。第3の抵抗体22は、線路導体11及び裏面接地導体12が形成されていない領域に設けられた抵抗体の一例である。
なお、図10の例では、線路導体11を信号配線、金属層17をグランドとしたマイクロストリップ線路が構成されているが、図8(a)及び(b)の例と同様に、第1の誘電体膜18の上面に更に2つの表面接地導体20が形成されることにより、グランデッドコプレーナ線路が構成されてもよい。
また、図10の例では、基板10に基板貫通ビア16が設けられているが、基板貫通ビア16の代わりに、図1(a)及び(b)等に示したものと同様の基板貫通穴13が基板10に設けられていてもよい。また、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16は、図2(a)及び(b)等の例と同様に線路導体11を挟んで計4列以上設けられていてもよい。
また、図10の例では、基板10の下面全体に裏面接地導体12が形成されているが、図1(a)及び(b)、図8(a)及び(b)等の例のように、基板10の下面の一部に第1の抵抗体14が設けられていてもよい。
また、図6(b)及び(c)の例と同様に、金属層17には適宜穴19が設けられていてもよい。
図11に示すように、本実施形態のマイクロ波回路3は、基板10の上面側において、線路導体11の下方に形成された金属層17と、金属層17の下面側に形成された第2の誘電体膜23と、を更に備えていてもよい。第2の誘電体膜23の下面と基板10の上面との間には、第3の抵抗体22の代わりに、第4の抵抗体24が設けられている。ここで、線路導体11は、第1の誘電体膜18の上面に形成されている。
第4の抵抗体24は、例えばニッケルクロム合金からなり、抵抗率が100μΩcm程度、厚さが10nm程度である。第4の抵抗体24は、線路導体11及び裏面接地導体12が形成されていない領域に設けられた抵抗体の一例である。
なお、図11の例では、線路導体11を信号配線、金属層17をグランドとしたマイクロストリップ線路が構成されているが、図8(a)及び(b)の例と同様に、第1の誘電体膜18の上面に更に2つの表面接地導体20が形成されることにより、グランデッドコプレーナ線路が構成されてもよい。
また、図11の例では、基板10に基板貫通ビア16が設けられているが、基板貫通ビア16の代わりに、図1(a)及び(b)等に示したものと同様の基板貫通穴13が基板10に設けられていてもよい。また、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16は、図2(a)及び(b)等の例と同様に線路導体11を挟んで計4列以上設けられていてもよい。
また、図11の例では、基板10の下面全体に裏面接地導体12が形成されているが、図1(a)及び(b)、図8(a)及び(b)等の例のように、基板10の下面の一部に第1の抵抗体14が設けられていてもよい。
また、図6(b)及び(c)の例と同様に、金属層17には適宜穴19が設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るマイクロ波回路3は、線路導体11の下方に形成された金属層17に、半導体素子を配置するための穴19が設けられた場合であっても、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、金属層17が形成されていない領域に設けられた第3の抵抗体22による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層17の穴19から基板10への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
また、本実施形態に係るマイクロ波回路3は、線路導体11の下方に形成された金属層17に、半導体素子を配置するための穴19が設けられた場合であっても、基板貫通穴13又は基板貫通ビア16による電磁波の遮蔽効果と、第2の誘電体膜23の下面と基板10の上面との間に設けられた第4の抵抗体24による電磁波の吸収とによって、基板10内に発生する基板モードを効果的に抑圧して、金属層17の穴19から基板10への不要な電磁波の漏洩を防ぐことができる。
1~3 マイクロ波回路
10 基板
11 線路導体
12 裏面接地導体
13 基板貫通穴
14 第1の抵抗体
15 導体
16 基板貫通ビア
17 金属層
18 第1の誘電体膜
19 穴
20 表面接地導体
21 第2の抵抗体
22 第3の抵抗体
23 第2の誘電体膜
24 第4の抵抗体

Claims (7)

  1. 誘電体又は半導体からなる基板(10)と、
    前記基板の上面側に形成された線路導体(11)と、
    前記基板の下面側に形成された裏面接地導体(12)と、
    電磁波の伝搬方向に沿って前記線路導体を挟んで周期的に並ぶように前記基板に形成され、前記基板の前記上面から前記下面に貫通する複数の基板貫通穴(13)と、
    前記線路導体及び前記裏面接地導体が形成されていない領域に設けられた抵抗体(14,21,22,24)と、を備え、
    前記基板貫通穴が、前記線路導体を挟んで少なくとも1列ずつ並ぶように前記基板に形成されたことを特徴とするマイクロ波回路。
  2. 前記抵抗体は、前記基板の前記下面において、前記裏面接地導体を挟んで設けられた第1の抵抗体(14)を含むことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波回路。
  3. 前記基板の前記上面側において、前記線路導体を挟んで形成された2つの表面接地導体(20)を更に備え、
    前記抵抗体は、前記基板の前記上面側において、各前記表面接地導体に関して前記線路導体の反対側に設けられた第2の抵抗体(21)を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のマイクロ波回路。
  4. 前記基板貫通穴の内壁に導体(15)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波回路。
  5. 前記基板の前記上面側において、前記線路導体の下方に形成された金属層(17)と、
    前記金属層の上面側に形成された第1の誘電体膜(18)と、を更に備え、
    前記線路導体は、前記第1の誘電体膜の上面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波回路。
  6. 前記抵抗体は、前記基板の前記上面と前記第1の誘電体膜の下面との間において、前記金属層が形成されていない領域に設けられた第3の抵抗体(22)を含むことを特徴とする請求項5に記載のマイクロ波回路。
  7. 前記金属層の下面側に形成された第2の誘電体膜(23)を更に備え、
    前記抵抗体は、前記第2の誘電体膜の下面と前記基板の前記上面との間に設けられた第4の抵抗体(24)を含むことを特徴とする請求項5に記載のマイクロ波回路。
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