JP3530367B2 - 一電源方式パルス荷電装置 - Google Patents

一電源方式パルス荷電装置

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JP3530367B2 JP33994597A JP33994597A JP3530367B2 JP 3530367 B2 JP3530367 B2 JP 3530367B2 JP 33994597 A JP33994597 A JP 33994597A JP 33994597 A JP33994597 A JP 33994597A JP 3530367 B2 JP3530367 B2 JP 3530367B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気集じん装置等
に用いられる一電源方式パルス荷電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パルス電圧とベースとなる電圧を
1つの電源で供給する一電源方式のパルス荷電装置は、
図7に示すように構成されている。同図において、1は
直流高電圧発生装置で、その出力電圧は充電コンデンサ
2に蓄えられた後、スイッチング素子であるロータリス
パークギャップ3を介して電気集じん装置4に供給され
る。
【0003】上記のように従来の一電源方式のパルス荷
電装置では、スイッチング素子としてロータリスパーク
ギャップ3を用いている。しかしながら、ロータリスパ
ークギャップ方式の場合、例えば超高抵抗ダストのよう
にできるだけパルス頻度を下げた方が性能が良くなるよ
うな場合には、その回転数を下げて運転する必要があ
る。この場合、スイッチがオフした後も、負荷側がコロ
ナ抵抗により電位が下がり、ギャップ間に再び電位差が
生じ、その結果、再びスイッチがオンとなり、所定のパ
ルス頻度が確保できなくなるという、すなわち、制御性
が悪いという欠点があった。
【0004】図8は正規のスイッチング時の電圧波形、
図9はパルス頻度を少なくした時の電圧波形を示したも
のである。図9における波形aは、スイッチング周期を
長くしてパルス頻度を下げた場合に、上記したようにス
イッチをオフした後に不要なスイッチングが行なわれる
ことを示している。
【0005】一方、上記ロータリスパークギャップ3の
ような機械式のスイッチング素子以外にも、サイリスタ
等の電子式のスイッチング素子があるが、何れも素子単
体として高電圧に耐えられるものがなく、このため複数
の素子を直列に接続して使用することになる。しかし、
このように電子式のスイッチング素子を複数直列に接続
して使用する場合、各素子を均一に作動させるための手
段が必要となり、装置が複雑で、かつ、コスト的に非常
に高価になるという問題がある。
【0006】また、サイラトロン等の電子管は、高電圧
に耐え、かつコスト的にも安価であるが、それを用いた
高電圧のスイッチング装置は、制御信号によりスイッチ
をオンすることはできるが、強制的にオフすることがで
きないので、立上りは急峻でもパルス状の電圧を電気集
じん装置に都合良く印加することができなかった。
【0007】サイラトロンのような電子管は、高電圧を
直接スイッチングする素子としては安価で信頼性が高
く、高い繰り返し頻度に対しても使用可能であるが、強
制的にオフすることができないので、電気集じん装置の
ようにパルス状の高電圧を必要とする装置に対し、その
まま用いた場合、なかなか導通が切れず、コンデンサと
電気集じん装置との間に生じる共振が継続するという問
題があった。そこで、電気集じん装置のパルス電源のス
イッチング素子としてサイラトロン等の電子管を用いる
ためには、スイッチを強制的にかつ短い時間でオフする
ための機構が必要であった。更に、サイラトロン自身に
は、逆方向の電流が流れると、寿命が短くなるという問
題がある。
【0008】このような問題を解決するため、本出願人
は、特願平9−781号にて図4ないし図6に示す一電
源方式パルス荷電装置を出願した。図4は一電源方式パ
ルス電源の回路方式の第1実施形態を示す回路構成図で
ある。
【0009】この一電源方式パルス電源は、直流高電圧
発生装置1と、この直流高電圧発生装置1から出力され
る直流高電圧により充電される充電コンデンサ2と、こ
の充電コンデンサ2に蓄えられた電荷をスイッチング
し、パルス状高電圧を発生して電気集じん装置4に供給
する直列接続の電子管5及び固定ギャップ6からなるス
イッチング手段と、上記電子管5の動作を制御する手段
である制御ユニット7から構成される。
【0010】上記の構成において、直流高電圧発生装置
1から出力される直流高電圧は、充電コンデンサ2に蓄
えられる。このとき制御ユニット7からの制御指令によ
って電子管5をオンさせることにより、充電コンデンサ
2に蓄えられた電荷は電子管5を介して電気集じん装置
4に向かって流れようとする。
【0011】この際、途中に設けられている固定ギャッ
プ6に高電圧が印加され、固定ギャップ6が短絡してス
イッチオンの状態となり、充電コンデンサ2と電気集じ
ん装置4と、その間の機器で構成される回路でLC共振
を生じ、その結果、電気集じん装置4には振動を伴う高
周波のパルス状の高電圧が印加される。
【0012】また、上記のように固定ギャップ6を設け
ることにより、この固定ギャップ6が抵抗として働き、
上記のLC共振を素早く減衰させ、その結果、充電コン
デンサ2と電気集じん装置4が同電位となる。このよう
に電位差が同電位、あるいは絶縁破壊電圧以下となった
ところで、固定ギャップ6の絶縁が回復し、自動的に当
該部の回路はオフの状態となる。この結果、電子管5も
自動的にオフとなり、次の信号を待つ状態となる。
【0013】以上の繰り返しにより、制御ユニット7か
らのオン信号により、オフ動作のための制御を行なうこ
となく、電気集じん装置4へパルス状の高電圧を確実に
印加することができる。
【0014】なお、制御ユニット7は、電気集じん装置
4の荷電状態によってスイッチングのサイクル及び休止
時間の設定等を必要に応じて直流高電圧発生装置1の制
御ユニット(図示せず)と協調して行なうことができる
ものである。
【0015】図5は、上記一電源方式パルス電源の回路
方式の第2実施形態を示す回路構成図である。この第2
実施形態に係る一電源方式パルス電源は、電子管5と固
定ギャップ6との間に、充電コンデンサ2から電気集じ
ん装置4に対してダイオード11を順方向(この例で
は、負の荷電状態を想定しているので、符号は逆方向と
している)に設けると共に、当該ダイオード11と電子
管5の組み合わせ箇所に対して、ダイオード12による
バイパス回路を設けたものである。この場合、ダイオー
ド12の向き(極性)は、ダイオード11とは逆方向に
設けている。
【0016】この第2実施形態では、回路の共振によっ
て生じる振動電流のうち、逆方向電流が電子管5に流れ
ないように考慮し、電子管5の長寿命化を図ったもので
ある。なお、この際、ダイオード等の素子の特性を考慮
し、必要なインダクタンス等を組み込むことができる。
【0017】図6は、上記一電源方式パルス電源の回路
方式の第2実施形態を示す回路構成図である。この第3
実施形態に係る一電源方式パルス電源では、サイラトロ
ン等の順特性を有する電子管5aをコンデンサ2から電
気集じん装置4へ電流の流れる順方向へ配し、固定ギャ
ップ6との間に磁気アシスト回路21aを設け、かつ、
上記電子管5aと磁気アシスト回路21aの直列回路に
対し、逆極性方向にもう1組の電子管5bと磁気アシス
ト回路21bの直列回路を並列に配している。上記磁気
アシスト回路21a,21bには、バイアス回路31
a,31bにより所定のバイアスを与え、磁気アシスト
回路21a,21bの飽和の方向を常に一定に保つよう
にしている。そして、上記電子管5a,5bのオン動作
は、制御ユニット7により制御する。
【0018】この第3実施形態も、第2実施形態と同様
に回路の共振時には、電子管5a,5bに順方向電流の
みが流れるようにし、逆方向の電流が流れることを防ぐ
ことによって、電子管5a,5bの長寿命化を図ったも
のである。
【0019】上記磁気アシスト回路21a,21bの役
割は、電子管5a,5bの特性において、逆方向の電流
が流れようとする時に、一定時間電流が流れるのを阻止
する働きを持つものである。すなわち、一方の電子管、
例えば電子管5aに逆方向電流が流れようとする時に、
磁気アシスト回路21aにより一定時間電流が流れるの
を阻止し、その間に逆方向に配した電子管5bで順方向
電流を流すようにしている。回路に高周波の電流が流れ
る時には、その阻止時間は短くて良いので、磁気アシス
ト回路21a,21bはコンパクトな設計が可能であ
る。
【0020】また、パルス状電圧出力時に、磁気アシス
ト回路21a,21bが意図しない方向に飽和している
場合、順方向の電流を阻止し、パルス幅が増加する。こ
れを防ぐために、バイアス回路31a,31bを設ける
ことで、磁気アシスト回路21a,21bの飽和の方向
を常に一定に保つことが可能であり、前記パルス幅の増
加を防ぐことができる。
【0021】また、電子管5a,5bの動作を制御する
制御ユニット7は、各電子管5a,5bに対してそれぞ
れ別個に設けても良いが、図6に示したように1つにま
とめることによってコンパクトにでき、かつ、制御動作
を効率的に行なうことができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記図4ないし図6に
示した一電源方式パルス電源では、電子管5(5a,5
bを含む)がオフ状態においては、充電コンデンサ2に
充電されている電圧と、電気集じん装置4に残存する電
圧との差分は、電子管5(5a,5bを含む)と固定ギ
ャップ6で分圧される。固定ギャップ6の抵抗値は電子
管5(5a,5bを含む)の抵抗値より大きいことが多
く、固定ギャップ6の間隔が小さいと、その間の絶縁耐
圧が低くなり、前述の電圧が固定ギャップ6に集中し、
損傷する可能性がある。また、ギャップ間隔を広げる
と、制御ユニット7からの信号があり、かつ電子管5
(5a,5bを含む)がオンしても固定ギャップ6間で
放電が発生せず、満足しない可能性がある。また、固定
ギャップ6の間隔が広い状態で放電が発生すると、固定
ギャップ6の消耗が激しく、寿命が短くなる。
【0023】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、固定ギャップに集中する電圧を軽減し、オ
ン時にはスイッチの制御性能を向上させ、オフ時には固
定ギャップの性能を損なわぬように動作させてスイッチ
の信頼性を向上することができる一電源方式のパルス荷
電装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、直流高電
圧発生装置と、この直流高電圧発生装置ら出力される直
流高電圧により充電される充電コンデンサと、この充電
コンデンサに蓄えられた電荷をスイッチングし、パルス
状高電圧を発生して負荷に供給する直列接続の並列抵抗
を伴った電子管及び並列抵抗を伴った固定ギャップから
なるスイッチング手段と、上記電子管の動作を制御する
制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0025】第2の発明は、直流高電圧発生装置と、こ
の直流高電圧発生装置ら出力される直流高電圧により充
電される充電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄え
られた電荷をスイッチングし、パルス状高電圧を発生し
て負荷に供給する直列接続の並列抵抗を伴った電子管及
び並列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイッチング
手段と、上記電子管の動作を制御する制御手段と、上記
スイッチング手段の電子管と直列に負荷側へ電流が流れ
るように接続される第1のダイオードと、上記電子管と
ダイオードの組み合わせと並列に逆方向電流が流れるよ
うに並列接続される第2のダイオードとを具備したこと
を特徴とする。
【0026】第3の発明は、直流高電圧発生装置と、こ
の直流高電圧発生装置から出力される直流高電圧により
充電される充電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄
えられた電荷をスイッチングし、パルス状高電圧を発生
して負荷に供給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の
電子管及び並列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイ
ッチング手段と、このスイッチング手段の第1の電子管
と直列に設けられ、該電子管の逆方向電流にのみ時間遅
れ要素として機能する第1の磁気アシスト回路と、前記
第1の電子管及び第1の磁気アシスト回路の直列回路に
対して並列に、かつ、逆極性方向に設けられる並列抵抗
を伴った第2の電子管及び第2の磁気アシスト回路から
なる直列回路とを具備したことを特徴とする。
【0027】第4の発明は、直流高電圧発生装置と、こ
の直流高電圧発生装置から出力される直流高電圧により
充電される充電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄
えられた電荷をスイッチングし、パルス状高電圧を発生
して負荷に供給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の
電子管及び並列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイ
ッチング手段と、前記第1の電子管と直列に設けられ、
該電子管の逆方向電流にのみ時間遅れ要素として機能す
る第1の磁気アシスト回路と、前記第1の電子管及び第
1の磁気アシスト回路の直列回路に対して並列に、か
つ、逆極性方向に設けられる並列抵抗を伴った第2の電
子管及び第2の磁気アシスト回路からなる直列回路と、
前記第1の電子管及び第2の電子管を制御する制御ユニ
ットとを具備したことを特徴とする。
【0028】第5の発明は、直流高電圧発生装置と、こ
の直流高電圧発生装置から出力される直流高電圧により
充電される充電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄
えられた電荷をスイッチングし、パルス状高電圧を発生
して負荷に供給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の
電子管及び並列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイ
ッチング手段と、前記第1の電子管と直列に設けられ、
該電子管の逆方向電流にのみ時間遅れ要素として機能す
る第1の磁気アシスト回路と、前記磁気アシスト回路が
遅れ要素として機能するよう飽和させる第1のバイアス
回路と、前記第1の電子管及び第1のバイアス回路が付
加された第1の磁気アシスト回路の直列回路に対して並
列に、かつ、逆極性方向に設けられる並列抵抗を伴った
第2の電子管及び第2のバイアス回路を付加した第2の
磁気アシスト回路からなる直列回路と、前記第1の電子
管及び第2の電子管を制御する制御ユニットとを具備し
たことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る一
電源方式パルス荷電装置の構成図である。
【0030】本発明に係る一電源方式パルス荷電装置
は、直流高電圧発生装置1と、この直流高電圧発生装置
1から出力される直流高電圧により充電される充電コン
デンサ2と、この充電コンデンサ2に蓄えられた電荷を
スイッチングし、パルス状高電圧を発生して電気集じん
装置4に供給する直列接続の並列抵抗8を伴った電子管
5及び並列抵抗9を伴った固定ギャップ6からなるスイ
ッチング手段と、上記電子管5の動作を制御する手段で
ある制御ユニット7から構成される。
【0031】上記の構成において、電子管5がオフ状態
では、充電コンデンサ2に充電されている電圧と電気集
じん装置4に残存する電圧との差分は、電子管5と固定
ギャップ6で分圧される。その電圧分担は、電子管5に
並列接続された並列抵抗8の値と、固定ギャップ6に並
列接続された並列抵抗9の値で決まる。ここで、固定ギ
ャップ6の並列抵抗9の値を電子管5の並列抵抗8より
小さく設定すれば、固定ギャップ6に電圧が集中するこ
とを防ぐことができ、意図しない放電を抑制することで
制御性を向上することができる。
【0032】また、固定ギャップ6の間隔を消耗しない
程度に小さくしても、並列抵抗9の値と並列抵抗8の値
を調整し、そのギャップ間隔に対応した絶縁破壊電圧以
下となるように分圧比を設定すれば、固定ギャップ6の
寿命短縮も抑制でき、信頼性を向上することができる。
【0033】上記固定ギャップ6は、パルスを出力した
後、電子管5に流れる電流を強制的に遮断するためのも
のであり、それに並列抵抗9を接続することは電流を流
すバイパスを設けていることと同じになる。しかし、本
装置に適用した場合は、パルス出力後、電気集じん装置
4の電圧と充電コンデンサ2の電圧差は0Vに近づくの
で、固定ギャップ6での放電は切れる。また、このとき
電子管5に流れる電流は、固定ギャップ6の並列抵抗9
により決定される。従って、並列抵抗9の値を電子管5
がオフできる程度の電流しか流されないように設定すれ
ば、当初の目的を十分に達成することができる。
【0034】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に
係るパルス荷電装置の構成図である。
【0035】この第2実施形態は、上記第1実施形態に
おける電子管5と固定ギャップ6との間に、充電コンデ
ンサ2から電気集じん装置4に対してダイオード11を
順方向(本実施形態では、負の荷電状態を想定している
ので、符号は逆方向としている)に設けると共に、当該
ダイオード11と電子管5の組み合わせ箇所に対して、
ダイオード12によるバイパス回路を設けたものであ
る。この場合、ダイオード12の向き(極性)は、ダイ
オード11とは逆方向に設けている。
【0036】この第2実施形態では、回路の共振によっ
て生じる振動電流のうち、逆方向電流が電子管5に流れ
ないように考慮し、電子管5の長寿命化を図ったもの
で、並列抵抗8及び並列抵抗9による作用は、上記第1
実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0037】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について説明する。図3は、本発明の第3実施形態に
係るパルス荷電装置の構成図である。
【0038】この実施形態では、サイラトロン等の順特
性を有する並列抵抗8aを伴った電子管5aをコンデン
サ2から電気集じん装置4へ電流の流れる順方向へ配
し、並列抵抗9を伴った固定ギャップ6との間に磁気ア
シスト回路21aを設け、かつ、上記電子管5aと磁気
アシスト回路21aの直列回路に対し、逆極性方向にも
う1組の並列抵抗8bを伴った電子管5bと磁気アシス
ト回路21bの直列回路を並列に配している。上記磁気
アシスト回路21a,21bには、バイアス回路31
a,31bにより所定のバイアスを与え、磁気アシスト
回路21a,21bの飽和の方向を常に一定に保つよう
にしている。そして、上記電子管5a,5bのオン動作
は、制御ユニット7により制御する。
【0039】この第3実施形態において、電子管5a,
5bがオフ状態では、充電コンデンサ2に充電されてい
る電圧と電気集じん装置4に残存する電圧との差分は、
電子管5a,5bと固定ギャップ6で分圧される。その
電圧分担は、電子管5a,5bに並列接続された並列抵
抗8a,8bの総合抵抗の値と、固定ギャップ6に並列
接続された並列抵抗9の値で決まる。ここで、固定ギャ
ップ6の並列抵抗9の値を電子管5a,5bの並列抵抗
8a,8bの総合抵抗より小さく設定すれば、固定ギャ
ップ6に電圧が集中することを防ぐことができ、意図し
ない放電を抑制することで制御性を向上することができ
る。
【0040】また、固定ギャップ6の間隔を消耗しない
程度に小さくしても、並列抵抗9の値と並列抵抗8a,
8bの総合抵抗の値を調整し、そのギャップ間隔に対応
した絶縁破壊電圧以下となるように分圧比を設定すれ
ば、固定ギャップ6の寿命短縮も抑制でき、信頼性を向
上することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、一
電源方式パルス荷電装置において、スイッチを構成する
電子管等と固定ギャップに各々並列に適正な抵抗を接続
することで、固定ギャップに集中する電圧を軽減し、オ
ン時にはスイッチの制御性を向上させ、オフ時には固定
ギャップの性能を損なわないように動作させてスイッチ
の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る一電源方式パルス
荷電装置の構成図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る一電源方式パルス
荷電装置の構成図。
【図3】本発明の第3実施形態に係る一電源方式パルス
荷電装置の構成図。
【図4】先に出願した第1実施形態に係る一電源方式パ
ルス荷電装置の構成図。
【図5】先に出願した第2実施形態に係る一電源方式パ
ルス荷電装置の構成図。
【図6】先に出願した第3実施形態に係る一電源方式パ
ルス荷電装置の構成図。
【図7】従来の一電源方式パルス荷電装置の構成図。
【図8】一電源方式パルス荷電装置の正常時の電圧波形
図。
【図9】従来の一電源方式パルス荷電装置において、ス
イッチング周期を長くした場合の異常発生を示す電圧波
形図。
【符号の説明】
1 直流高電圧発生装置 2 充電コンデンサ 4 電気集じん装置 5,5a,5b サイラトロン等の電子管 6 固定ギャップ 7 制御ユニット 8,8a,8b,9 並列抵抗 11,12 ダイオード 21a,21b 磁気アシスト回路 31a,31b バイアス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正人 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭59−218035(JP,A) 特開 昭63−291656(JP,A) 特開 平2−169054(JP,A) 特開 平2−266875(JP,A) 特開 平10−65501(JP,A) 特開 平9−129186(JP,A) 特開 昭64−26370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 3/537 H02M 9/04 B03C 3/66

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流高電圧発生装置と、この直流高電圧
    発生装置ら出力される直流高電圧により充電される充電
    コンデンサと、この充電コンデンサに蓄えられた電荷を
    スイッチングし、パルス状高電圧を発生して負荷に供給
    する直列接続の並列抵抗を伴った電子管及び並列抵抗を
    伴った固定ギャップからなるスイッチング手段と、上記
    電子管の動作を制御する制御手段とを具備したことを特
    徴とする一電源方式パルス荷電装置。
  2. 【請求項2】 直流高電圧発生装置と、この直流高電圧
    発生装置ら出力される直流高電圧により充電される充電
    コンデンサと、この充電コンデンサに蓄えられた電荷を
    スイッチングし、パルス状高電圧を発生して負荷に供給
    する直列接続の並列抵抗を伴った電子管及び並列抵抗を
    伴った固定ギャップからなるスイッチング手段と、上記
    電子管の動作を制御する制御手段と、上記スイッチング
    手段の電子管と直列に負荷側へ電流が流れるように接続
    される第1のダイオードと、上記電子管とダイオードの
    組み合わせと並列に逆方向電流が流れるように並列接続
    される第2のダイオードとを具備したことを特徴とする
    一電源方式パルス荷電装置。
  3. 【請求項3】 直流高電圧発生装置と、この直流高電圧
    発生装置から出力される直流高電圧により充電される充
    電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄えられた電荷
    をスイッチングし、パルス状高電圧を発生して負荷に供
    給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の電子管及び並
    列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイッチング手段
    と、このスイッチング手段の第1の電子管と直列に設け
    られ、該電子管の逆方向電流にのみ時間遅れ要素として
    機能する第1の磁気アシスト回路と、前記第1の電子管
    及び第1の磁気アシスト回路の直列回路に対して並列
    に、かつ、逆極性方向に設けられる並列抵抗を伴った第
    2の電子管及び第2の磁気アシスト回路からなる直列回
    路とを具備したことを特徴とする一電源方式パルス荷電
    装置。
  4. 【請求項4】 直流高電圧発生装置と、この直流高電圧
    発生装置から出力される直流高電圧により充電される充
    電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄えられた電荷
    をスイッチングし、パルス状高電圧を発生して負荷に供
    給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の電子管及び並
    列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイッチング手段
    と、前記第1の電子管と直列に設けられ、該電子管の逆
    方向電流にのみ時間遅れ要素として機能する第1の磁気
    アシスト回路と、前記第1の電子管及び第1の磁気アシ
    スト回路の直列回路に対して並列に、かつ、逆極性方向
    に設けられる並列抵抗を伴った第2の電子管及び第2の
    磁気アシスト回路からなる直列回路と、前記第1の電子
    管及び第2の電子管を制御する制御ユニットとを具備し
    たことを特徴とする一電源方式パルス荷電装置。
  5. 【請求項5】 直流高電圧発生装置と、この直流高電圧
    発生装置から出力される直流高電圧により充電される充
    電コンデンサと、この充電コンデンサに蓄えられた電荷
    をスイッチングし、パルス状高電圧を発生して負荷に供
    給する直列接続の並列抵抗を伴った第1の電子管及び並
    列抵抗を伴った固定ギャップからなるスイッチング手段
    と、前記第1の電子管と直列に設けられ、該電子管の逆
    方向電流にのみ時間遅れ要素として機能する第1の磁気
    アシスト回路と、前記磁気アシスト回路が遅れ要素とし
    て機能するよう飽和させる第1のバイアス回路と、前記
    第1の電子管及び第1のバイアス回路が付加された第1
    の磁気アシスト回路の直列回路に対して並列に、かつ、
    逆極性方向に設けられる並列抵抗を伴った第2の電子管
    及び第2のバイアス回路を付加した第2の磁気アシスト
    回路からなる直列回路と、前記第1の電子管及び第2の
    電子管を制御する制御ユニットとを具備したことを特徴
    とする一電源方式パルス荷電装置。
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