JPH07326513A - 電磁石駆動装置 - Google Patents

電磁石駆動装置

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Publication number
JPH07326513A
JPH07326513A JP11908694A JP11908694A JPH07326513A JP H07326513 A JPH07326513 A JP H07326513A JP 11908694 A JP11908694 A JP 11908694A JP 11908694 A JP11908694 A JP 11908694A JP H07326513 A JPH07326513 A JP H07326513A
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JP
Japan
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output
unit
coil
voltage
peak hold
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Application number
JP11908694A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Teramae
勝広 寺前
Yuji Takada
裕司 高田
Yukihiro Murata
之広 村田
Hideki Kuzumi
秀樹 来住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルに過大電流が流れるのを防止する。 【構成】 入力電圧検出部1 と、入力電圧検出部1 の出
力により所定時間幅のパルスを発生するよう制御する時
間制御部2 と、電磁石のコイル電流を検出する電流検出
部3 と、電流検出部1 の出力波高値を保持するピークホ
ールド部4 と、ピークホールド部4 のピークホールド出
力Vpと基準電圧Vref1 又はVref2 とを比較した差分を増
幅する誤差増幅部5 と、誤差増幅部5 の出力に応じてP
WM制御された信号を出力するPWM制御部6 と、PW
M制御部6 に基づいて駆動され電磁石の操作コイルL へ
の通電を制御するスイッチング素子7 と、を備えた電磁
石駆動装置において、前記ピークホールド出力Vpを前記
誤差増幅部5 の場合よりも比較比率の高い基準電圧と比
較し、その出力により前記スイッチング素子7 をオフ状
態にする比較器8 を設けた構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁リレーやコンタク
タ等に使用される電磁石駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁石駆動装置の第1従来例と
して、図11及び図12に示すものが存在する。このもの
は、入力電圧Vinを検出する入力電圧検出部1 と、入力
電圧検出部1 の出力をトリガパルス発生部2a及び単安定
発振回路2bにより所定時間幅のパルスを発生するよう制
御する時間制御部2 と、電磁石のコイルL の電流を検出
する電流検出部3 と、電流検出部3 の出力波高値を保持
するピークホールド部4 と、ピークホールド部4 のピー
クホールド出力Vpと時間制御部2 のパルスのハイレベル
又はローレベルに基づき基準電圧切替部21で切替出力さ
れる基準電圧Vref1又はVref2 のいずれかとを比較した
差分を増幅する誤差増幅部5 と、誤差増幅部5 の出力と
三角波発生器6aで発生した一定周期の三角波とを比較器
6bにより比較しPWM制御されたパルス信号を出力する
PWM制御部6 と、PWM制御部6 のパルス信号により
駆動され電磁石のコイルL への通電を制御するスイッチ
ング素子7 と、を備えてなっている。
【0003】その動作を説明すると、コイル電流が減少
したとき、電流検出部3 の出力に応じて小さくなったピ
ークホールド出力Vpと所定レベルに相当する基準電圧と
を比較した差分を増幅する誤差増幅部の出力が大きくな
り、それに応じてPWM制御部6 からパルス幅の広いパ
ルス信号がスイッチング素子7 を駆動してコイル電流を
所定レベルに一致するよう増加させ、また、逆にコイル
電流が増加したときには、PWM制御部6 からパルス幅
の狭いパルス信号がスイッチング素子7 を駆動してコイ
ル電流を所定レベルに一致するよう減少させ、いわゆる
フィードバック制御が行われる。
【0004】そして、電磁石を構成する接極子を鉄芯に
吸引させるときには、時間制御部2のパルスがハイレベ
ルとなって比較的大きな値の基準電圧Vref1 に切替出力
され、上記したフィードバック制御により、コイルL に
大きな電流が流れる。
【0005】その後、接極子が鉄芯に吸着したときに
は、時間制御部2 のパルスがローレベルとなって比較的
小さな値の基準電圧Vref2 に切替出力され、やはり上記
したフィードバック制御により、基準電圧Vref2 で決ま
る電力損失の少ない所定レベルに保たれた保持電流がコ
イルL に流れる。
【0006】また、第2従来例として、図13及び図14に
示すものが存在する。このものは、時間制御部2 の出力
とPWM制御部6 の出力との論理和をとるオア回路26を
設け、時間制御部2 のパルスがハイレベルとなる接極子
の吸引時の場合には、その出力をオア回路26を介してス
イッチング素子7 に印加してスイッチング素子7 を連続
オン状態とし、時間制御部2 のパルスがローレベルとな
る接極子の保持時の場合には、第1従来例と同様のフィ
ードバック制御により、PWM制御部6 の出力でスイッ
チング素子7 をパルス駆動し、基準電圧Vref2 で決まる
電力損失の少ない所定レベルに保たれた保持電流がコイ
ルL に流れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1従来例の
電磁石駆動装置にあっては、コイル電流のフィードバッ
ク制御により、接極子が鉄芯から離れている吸引時に
は、コイル電流が大きくなって、大きな吸引力をでもっ
て接極子を鉄芯に吸引することができるとともに、接極
子が鉄芯に吸着されて小さな吸引力でよい保持時には、
小さいコイル電流になって電力損失を少なくできる。し
かしながら、時間制御部2 のパルスのハイレベル又はロ
ーレベルに基づき基準電圧切替部21で基準電圧をVref1
又はVref2 に切替る必要がある。
【0008】これに対し、第2従来例の電磁石駆動装置
にあっては、上記した基準電圧の切替は必要なく、保持
時のコイル電流はフィードバック制御により入力電圧V
inに関係なく一定にできるものの、吸引時のコイル電流
は入力電圧Vinに応じて変化するため、第1従来例の方
が望ましい。
【0009】ところで、上記した第1及び第2従来例の
いずれのものにあっても、コイルLが短絡又は絶縁破壊
等を起こすことによって、過大電流が流れた場合、スイ
ッチング素子7 が故障したり、万一故障に至らなくて
も、無駄な電力消費をしてしまうことになる。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので
あって、その目的とするところは、コイルに過大電流が
流れるのを防止するできる電磁石駆動装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、入力電圧検出部と、入
力電圧検出部の出力により所定時間幅のパルスを発生す
るよう制御する時間制御部と、電磁石のコイル電流を検
出する電流検出部と、電流検出部の出力波高値を保持す
るピークホールド部と、ピークホールド部のピークホー
ルド出力と基準電圧とを比較した差分を増幅する誤差増
幅部と、誤差増幅部の出力に応じてPWM制御された信
号を出力するPWM制御部と、時間制御部又はPWM制
御部の内少なくともPWM制御部に基づいて駆動され電
磁石の操作コイルへの通電を制御するスイッチング素子
と、を備えた電磁石駆動装置において、前記ピークホー
ルド出力を前記誤差増幅部の場合よりも比較比率の高い
基準電圧と比較し、その出力により前記スイッチング素
子をオフ状態にする比較器を設けた構成になっている。
【0012】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記ピークホールド出力を前記比較
比率に相当する分だけ分圧した分圧電圧と、前記誤差増
幅部における基準電圧とを、前記比較器にて比較してな
る構成になっている。
【0013】また、請求項3記載のものは、請求項2記
載のものにおいて、前記誤差増幅部及びPWM制御部を
それぞれ一対づつ有して1電源入力により2系統の出力
電圧をPWM制御するスイッチング電源用ICを用い
て、その一方系統は前記ピークホールド出力をPWM制
御して出力し、他方系統は前記分圧電圧を前記比較器と
して使用できる誤差増幅部に入力するとともにPWM制
御部を介さずに出力する構成になっている。
【0014】また、請求項4記載のものは、請求項2記
載のものにおいて、前記誤差増幅部及びPWM制御部を
それぞれ一対づつ有して1電源入力により2系統の出力
電圧をPWM制御し、かつ出力電圧が略零のときには制
御を禁止するスイッチング電源用ICを用いて、その一
方系統は前記ピークホールド出力をPWM制御して出力
し、他方系統は誤差増幅部への差動入力の極性を一方系
統と正負逆にして前記分圧電圧を入力する構成になって
いる。
【0015】
【作用】請求項1記載のものによれば、従来例と同様
に、コイル電流のフィードバック制御が行われるととも
に、コイルに過大電流が流れたとき、そのコイル電流を
検出した電流検出部の出力波高値を保持するピークホー
ルド出力が、誤差増幅部の場合よりも比較比率の高い基
準電圧よりも大きくなると、それらを比較する比較器か
ら出力がローレベルとなってスイッチング素子をオフ状
態にして、コイル電流が流れないようになり、過大電流
防止ができる。
【0016】また、請求項2記載のものによれば、過大
電流防止をする上において、ピークホールド出力を前記
比較比率に相当する分だけ分圧した分圧電圧を比較器に
て比較するので、その基準電圧を別に設けることなく、
誤差増幅部における基準電圧をそのまま利用できる。
【0017】また、請求項3記載のものによれば、一方
系統はピークホールド出力をPWM制御して出力するこ
とによって、従来例と同様にコイル電流のフィードバッ
ク制御が行われ、また他方系統では誤差増幅部を請求項
2記載の比較器として使用することによって、分圧電圧
を入力した誤差増幅部の出力によりスイッチング素子を
オフ状態して、過大電流防止が行われる。
【0018】また、請求項4記載のものによれば、一方
系統はピークホールド出力をPWM制御して出力するこ
とによって、従来例と同様にコイル電流のフィードバッ
ク制御が行われるとともに、コイルが断線等によりコイ
ル電流が流れなくなって出力電圧が略零のときには制御
を禁止してスイッチング素子をオフ状態にし、また他方
系統では誤差増幅部への差動入力の極性を一方系統と正
負逆にして前記分圧電圧を入力するから、コイルに過大
電流が流れて分圧電圧が大きくなったときにも、出力電
圧が略零になったときと同様に制御を禁止してスイッチ
ング素子をオフ状態にする。
【0019】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2に基づい
て説明する。なお、従来例と実質的に同じ機能を有する
部材には同じ符号を付してある。
【0020】1 は入力電圧検出部で、入力電圧Vinを分
圧した電圧を基準電圧 (ダイオードの順方向電圧) と比
較する比較器1aで構成してあり、分圧電圧が基準電圧を
越えて入力電圧VinがコイルL に十分に電流を流すこと
ができる電圧レベルであると、出力がローレベルにな
る。
【0021】2 は時間制御部で、トリガパルス発生部2a
にて入力電圧検出部1 の出力の立下りに応じて一定パル
ス幅の負極性のパルス信号からなるトリガ信号を出力
し、このトリガ信号を受けた単安定発振回路にて一定時
間(例えば100msec)だけハイレベルとなる出力を発生す
る。
【0022】3 は電流検出部で、後述するスイッチング
素子7 を介してコイルL に接続された抵抗R0の両端電圧
を増幅する増幅器3aで構成し、コイル電流に応じた増幅
出力を生じる。
【0023】4 はピークホールド部で、ダイオードD1
介してコンデンサ及び抵抗に接続することによって、電
流検出部3 の出力波高値を保持したピークホールド出力
Vpをを生じる。
【0024】5 は誤差増幅部で、ピークホールド出力Vp
と基準電圧とを比較した差分を増幅するとともに、その
差分に応じた誤差増幅出力を積分する積分器5aで構成し
てある。
【0025】ここで、上記した基準電圧は、基準電圧切
替部21により、時間制御部2 のパルスがハイレベルのと
きには、比較的大きな値の基準電圧Vref1 が切替出力さ
れ、ローレベルのときには、比較的小さな値の基準電圧
Vref2 が切替出力される。
【0026】6 はPWM制御部で、三角波を発生する三
角波発生器6aと、この三角波を誤差増幅部5 の出力と比
較する比較器6bとで構成してあり、誤差増幅部5 の出力
に応じてパルス幅の変化するパルス出力を発生する。つ
まり、誤差増幅部5 の出力が大きいときには、それに応
じてパルス幅の広いパルス信号を出力し、小さいときに
はパルス幅の狭いパルス信号を出力する。
【0027】7 はスイッチング素子で、MOSFETか
らなり、ドレインがコイルL に、ソースが電流検出部3
の抵抗R0にそれぞれ接続され、ゲートにパルス信号が印
加されると、オン状態では入力電源電圧Vinによるコイ
ル電流が流れ、オフ状態ではコイルL に蓄えられたエネ
ルギーが並列接続されたダイオードD0を介して回生電流
として流れ、コイル電流としてはパルス幅の広くなる程
大きなものとなる。
【0028】8 は比較器で、ピークホールド出力Vpを抵
抗RX1 及び抵抗RX2 で分圧した分圧電圧と基準電圧Vref
1 又は基準電圧Vref2 とを比較し、分圧電圧が基準電圧
よりも大きくなると、出力がローレベルになる。
【0029】そして、PWM制御部6 の出力と比較器8
の出力との論理積をとるアンド回路68の出力が、スイッ
チング素子7 のMOSFETのゲートに接続され、比較
器8の出力がハイレベルのときにはPWM制御部6 の出
力によりスイッチング素子7が駆動され、ローレベルの
ときはスイッチング素子7 をオフ状態にして、コイル電
流が流れないよう制御する。
【0030】次に、動作を説明すると、コイル電流が減
少したとき、電流検出部3 の出力に応じて小さくなった
ピークホールド出力Vpと所定レベルに相当する基準電圧
とを比較した差分を増幅する誤差増幅部5 の出力が大き
くなり、それに応じてPWM制御部6 からパルス幅の広
いパルス信号がスイッチング素子7 を駆動してコイル電
流を所定レベルに一致するよう増加させ、また、逆にコ
イル電流が増加したときには、PWM制御部6 からパル
ス幅の狭いパルス信号がスイッチング素子7 を駆動して
コイル電流を所定レベルに一致するよう減少させ、いわ
ゆるフィードバック制御が行われる。
【0031】そして、電磁石を構成する接極子を鉄芯に
吸引させるときには、時間制御部2のパルスがハイレベ
ルとなって比較的大きな値の基準電圧Vref1 に切替出力
され、上記したフィードバック制御により、コイルL に
大きな電流が流れ、その後、接極子が鉄芯に吸着したと
きには、時間制御部2 のパルスがローレベルとなって比
較的小さな値の基準電圧Vref2 に切替出力され、やはり
上記したフィードバック制御により、基準電圧Vref2 で
決まる電力損失の少ない所定レベルに保たれた保持電流
がコイルL に流れる。
【0032】さらに、コイルL が短絡又は絶縁破壊等を
起こすことによって、コイルL に過大電流が流れたと
き、そのコイル電流を検出した電流検出部3 の出力波高
値を保持するピークホールド出力Vpが、抵抗RX1 及び抵
抗RX2 で分圧した分圧電圧として、基準電圧Vref1 又は
基準電圧Vref2 と比較器8 により比較される。このと
き、基準電圧Vref1 又は基準電圧Vref2 は、誤差増幅部
5 における基準電圧と同じであるが、分圧比率の分だけ
比較されるピークホールド出力Vpが大きくなったとき
に、比較器8 の出力がローレベルになる。つまり、例え
ば抵抗RX1,RX2 が等しい値のときにはピークホールド出
力Vpは1/2 に分圧されることによって、その比較比率は
2倍に拡大されたと同様になって、コイルL に2倍の過
大電流が流れると、比較器8 の出力がローレベルにな
り、よってスイッチング素子7 をオフ状態にして、コイ
ル電流が流れないよう制御する。
【0033】かかる電磁石駆動装置にあっては、上記し
たように、コイル電流のフィードバック制御が行われる
とともに、コイルL に過大電流が流れたとき、そのコイ
ル電流を検出した電流検出部3 の出力波高値を保持する
ピークホールド出力Vpが分圧されることによって、誤差
増幅部5 の場合と同じ基準電圧Vref1 又は基準電圧Vref
2 をそのまま使用して、実質的に比較比率の高い基準電
圧と比較器8 により比較することになり、よって、その
高くなった比較比率分だけ大きな過大電流がコイルL に
流れると、比較器から出力がローレベルとなってスイッ
チング素子をオフ状態にして、コイル電流が流れないよ
うになり、過大電流防止ができる。
【0034】なお、基準電圧Vref1 又は基準電圧Vref2
よりも比較比率の高い分だけ大きな基準電圧、つまり例
えば抵抗RX1,RX2 が等しい値のときには2倍の基準電圧
を別に設ければ、ピークホールド出力Vpを分圧せずに、
そのまま比較器8 により比較してもよい。
【0035】次に、第2実施例を図3及び図4に基づい
て説明する。なお、第1実施例と実質的に同じ機能を有
する部材には同じ符号を付し、第1実施例と相違すると
ころのみ説明する。
【0036】このものは、時間制御部2 の出力が、第1
実施例のように基準電圧切替部21に出力されずに、アン
ド回路68の出力との論理和をとるオア回路26に接続され
ている。
【0037】かかる電磁石駆動装置にあっては、第1実
施例と同様に、コイルL の過大電流防止ができるととも
に、時間制御部2 のパルスがハイレベルとなる接極子の
吸引時には、その出力をオア回路26を介してスイッチン
グ素子7 に印加してスイッチング素子7 を連続オン状態
とし、時間制御部2 のパルスがローレベルとなる接極子
の保持時には、第1実施例と同様のフィードバック制御
により、PWM制御部6 の出力でスイッチング素子7 を
パルス駆動し、基準電圧Vref2 で決まる電力損失の少な
い所定レベルに保たれた保持電流がコイルL に流れる。
従って、第1実施例のように、基準電圧の切替は必要な
く、保持時のコイル電流はフィードバック制御により入
力電圧Vinに関係なく一定にできるものの、吸引時のコ
イル電流は入力電圧Vinに応じて変化するため、第1実
施例の方が望ましい。
【0038】次に、第3実施例を図5及び図6に基づい
て説明する。なお、第1実施例と実質的に同じ機能を有
する部材には同じ符号を付し、第1実施例と相違すると
ころのみ説明する。
【0039】このものは、誤差増幅部5 の基準電圧はVr
efで一定で、電流検出部3 とピークホールド部4 との間
に増幅部9 を設けてある。
【0040】この増幅部9 は、時間制御部2 の出力で制
御されるスイッチング素子9aと、増幅器9bとを有して構
成され、また電流検出部3 の出力とダイオードD1の出力
との間にはダイオードD2が並列接続されている。
【0041】そして、吸引時には、時間制御部2 の出力
がハイレベルであるから、スイッチング素子9aがオン
し、ピークホールド部4 には電流検出部3 の出力がダイ
オードD2を介して直接入力され、ピークホールド出力Vp
は基準電圧Vrefよりも低いレベルとなって、誤差増幅部
5 の出力が大きくなり、PWM制御部6 からパルス幅の
広いパルス信号がスイッチング素子7 を駆動してコイル
電流が増加する。
【0042】また吸引時には、時間制御部2 の出力がロ
ーレベルであるから、スイッチング素子9aがオフし、ピ
ークホールド部4 には電流検出部3 の出力と増幅器9bで
増幅した出力とがダイオードD1,を介して加算された出
力が入力され、ピークホールド出力Vpは基準電圧Vrefと
略等しい高いレベルとなって、誤差増幅部5 の出力が小
さくなり、PWM制御部6 からパルス幅の狭いパルス信
号がスイッチング素子7 を駆動してコイル電流が減少す
る。
【0043】かかる電磁石駆動装置にあっては、第1実
施例と同様に、コイルL の過大電流防止ができるととも
に、上記したように、コイル電流の検出出力のレベルを
増幅部9 のスイッチング素子9aで切り替えることによっ
て、吸引時と保持時とで基準電圧を第1実施例のように
切り替える必要がない。
【0044】次に、第4実施例を図7及び図8に基づい
て説明する。なお、第3実施例と実質的に同じ機能を有
する部材には同じ符号を付し、第3実施例と相違すると
ころのみ説明する。
【0045】このものは、図7に示すように、誤差増幅
部5 、PWM制御部6 、比較器8 、基準電圧Vrefを内蔵
したスイッチング電源用IC10を使用している。
【0046】さらに詳しくは、このスイッチング電源用
IC10は、一般市販されており、図8に示すように、一
対の誤差増幅部51,52 及び一対のPWM制御部(比較
器)61a,62a を有して1電源入力により2系統の出力電
圧をPWM制御できるものであって、その一方系統はピ
ークホールド出力Vpを誤差増幅部51及び比較器61a を介
してPWM制御して出力し、他方系統は抵抗RX1,RX2
よる分圧電圧を第3実施例における比較器8 として使用
できる誤差増幅部52に入力するとともに、比較器62a を
介さずに出力し、その一方系統及び他方系統の両出力が
アンド回路68を介してスイッチング素子7 を駆動するよ
うになっている。
【0047】かかる電磁石駆動装置にあっては、上記し
たように、一方系統においてピークホールド出力VpをP
WM制御して出力することによって、コイル電流のフィ
ードバック制御が行われ、また他方系統において誤差増
幅部52を第3実施例における比較器8 として使用するこ
とによって、分圧電圧を入力した誤差増幅部52の出力に
よりスイッチング素子7 をオフ状態して、過大電流防止
が行われ、しかも、一般市販されているスイッチング電
源用IC10を使用することによって、上記の効果を簡単
でかつ小型のものとして実現することができる。
【0048】次に、第5実施例を図9及び図10に基づい
て説明する。なお、第4実施例と実質的に同じ機能を有
する部材には同じ符号を付し、第4実施例と相違すると
ころのみ説明する。
【0049】このものは、やはり一般市販されているス
イッチング電源用IC11を使用しており、このスイッチ
ング電源用IC11は、第4実施例のスイッチング電源用
IC10の機能に加えて、2系統共に出力電圧が略零のと
きには制御を禁止する機能を有し、両系統出力のアンド
回路68も内蔵している。
【0050】そして、その一方系統は、第4実施例と同
様にしてピークホールド出力Vpを誤差増幅部51に入力す
るが、他方系統は、誤差増幅部52への差動入力の極性を
一方系統と正負逆にして分圧電圧を入力し、比較器62a
によりPWM制御して出力するようになっている。
【0051】かかる電磁石駆動装置にあっては、上記し
たように、一方系統においてピークホールド出力VpをP
WM制御して出力することによって、コイル電流のフィ
ードバック制御が行われるとともに、コイルが断線等に
よりコイル電流が流れなくなって電流検出部3 の出力つ
まりピークホールド出力Vpが略零のときには制御を禁止
する機能が働いてスイッチング素子をオフ状態にし、ま
た他方系統において誤差増幅部への差動入力の極性を一
方系統と正負逆にして分圧電圧を入力するから、コイル
に過大電流が流れて分圧電圧が大きくなったときには、
出力電圧が略零になったのと同じ状態になってやはり制
御を禁止する機能が働いてスイッチング素子をオフ状態
にして過大電流防止が行われる。
【0052】また、第4実施例と同様に、一般市販され
ているスイッチング電源用IC11を使用することによっ
て、上記の効果を簡単でかつ小型のものとして実現する
ことができる。
【0053】さらに、一方系統において、コイル電流が
流れなくなってスイッチング素子がオフ状態になるとと
もに、そのアラーム信号を出力して入力側に設けたスイ
ッチに連動させることによって、入力電圧Vinを遮断す
ることもできる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載のものは、コイル電流のフ
ィードバック制御が行われるとともに、コイルに過大電
流が流れたとき、そのコイル電流を検出した電流検出部
の出力波高値を保持するピークホールド出力が、誤差増
幅部の場合よりも比較比率の高い基準電圧よりも大きく
なると、それらを比較する比較器から出力がローレベル
となってスイッチング素子をオフ状態にして、コイル電
流が流れないようになり、過大電流防止ができる。
【0055】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものと同様に過大電流防止をする上において、ピー
クホールド出力を前記比較比率に相当する分だけ分圧し
た分圧電圧を比較器にて比較するので、その基準電圧を
別に設けることなく、誤差増幅部における基準電圧をそ
のまま利用できる。
【0056】また、請求項3記載のものは、一般市販さ
れているスイッチング電源用ICを使用して簡単で小型
な構成でもって、一方系統においてコイル電流のフィー
ドバック制御が行われ、また他方系統において過大電流
防止ができる。
【0057】また、請求項4記載のものによれば、やは
り一般市販されているスイッチング電源用ICを使用し
て簡単で小型な構成でもって、一方系統においてコイル
電流のフィードバック制御が行われるとともに、コイル
電流が流れなくなったときにはスイッチング素子をオフ
状態にでき、また他方系統において過大電流防止ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】本発明の第2実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図4】同上の具体回路図である。
【図5】本発明の第3実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図6】同上の具体回路図である。
【図7】本発明の第4実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図8】同上の具体回路図である。
【図9】本発明の第5実施例の回路構成を示すブロック
図である。
【図10】同上の具体回路図である。
【図11】第1従来例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図12】同上の具体回路図である。
【図13】第2従来例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図14】同上の具体回路図である。
【符号の説明】
1 入力電圧検出部 2 時間制御部 3 電流検出部 4 ピークホールド部 5 誤差増幅部 6 PWM制御部 7 スイッチング素子 8 比較器 10 請求項3記載のスイッチング電源用IC 11 請求項4記載のスイッチング電源用IC Vp ピークホールド出力 L 操作コイル Vref 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 来住 秀樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧検出部と、入力電圧検出部の出
    力により所定時間幅のパルスを発生するよう制御する時
    間制御部と、電磁石のコイル電流を検出する電流検出部
    と、電流検出部の出力波高値を保持するピークホールド
    部と、ピークホールド部のピークホールド出力と基準電
    圧とを比較した差分を増幅する誤差増幅部と、誤差増幅
    部の出力に応じてPWM制御された信号を出力するPW
    M制御部と、時間制御部又はPWM制御部の内少なくと
    もPWM制御部に基づいて駆動され電磁石の操作コイル
    への通電を制御するスイッチング素子と、を備えた電磁
    石駆動装置において、 前記ピークホールド出力を前記誤差増幅部の場合よりも
    比較比率の高い基準電圧と比較し、その出力により前記
    スイッチング素子をオフ状態にする比較器を設けたこと
    を特徴とする電磁石駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ピークホールド出力を前記比較比率
    に相当する分だけ分圧した分圧電圧と、前記誤差増幅部
    における基準電圧とを、前記比較器にて比較してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁石駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記誤差増幅部及びPWM制御部をそれ
    ぞれ一対づつ有して1電源入力により2系統の出力電圧
    をPWM制御するスイッチング電源用ICを用いて、そ
    の一方系統は前記ピークホールド出力をPWM制御して
    出力し、他方系統は前記分圧電圧を前記比較器として使
    用できる誤差増幅部に入力するとともにPWM制御部を
    介さずに出力することを特徴とする請求項2記載の電磁
    石駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記誤差増幅部及びPWM制御部をそれ
    ぞれ一対づつ有して1電源入力により2系統の出力電圧
    をPWM制御し、かつ出力電圧が略零のときには制御を
    禁止するスイッチング電源用ICを用いて、その一方系
    統は前記ピークホールド出力をPWM制御して出力し、
    他方系統は誤差増幅部への差動入力の極性を一方系統と
    正負逆にして前記分圧電圧を入力することを特徴とする
    請求項2記載の電磁石駆動装置。
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