JP3529485B2 - ガス機器の燃焼調整装置 - Google Patents

ガス機器の燃焼調整装置

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JP3529485B2
JP3529485B2 JP08853195A JP8853195A JP3529485B2 JP 3529485 B2 JP3529485 B2 JP 3529485B2 JP 08853195 A JP08853195 A JP 08853195A JP 8853195 A JP8853195 A JP 8853195A JP 3529485 B2 JP3529485 B2 JP 3529485B2
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N1/00Regulating fuel supply
    • F23N1/007Regulating fuel supply using mechanical means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/26Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C3/00Stoves or ranges for gaseous fuels
    • F24C3/12Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F24C3/126Arrangement or mounting of control or safety devices on ranges

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、点火時においてバー
ナの火力を点火の容易かつ安全なレベルに自動設定する
火力調整機構に関わる。
【0002】
【従来の技術】テーブルこんろ等のガス機器では、バー
ナの点火および消火を行うための点・消火機構と、バー
ナの火力を増減させるための火力調整機構とが設けられ
ている。点・消火操作は、操作性の観点から点・消火ボ
タンなど点火摘みの前後方向の押し操作によりなされる
ものが多いが、摘みの回動操作によりなされるガス機器
も存在する。火力調整操作は、火力を弱→中→強または
この逆に連続的に調整するためスライド式の操作レバー
が設けられ、該操作レバーの前端に取付けられた火力調
整用の操作摘みを左右方向などにスライド操作してなさ
れる。
【0003】ガス機器においては、放電火花等の点火源
で燃料ガスと燃焼用空気との混合気に着火させる直接
(ダイレクト)着火方式が採用されている。この直接着
火を円滑、確実に行うためには、バーナの火力は点火時
に中火力以上の火力に設定してあることが望ましい。ま
た、近年、大火力バーナの使用が要望されており、高齢
者や割烹着など袖のある衣服をまとっている使用者にと
って、点火時の火力が大きすぎると危険である。このた
め、従来より、点火操作に連動して、火力調整のための
操作レバーを点火に好適な中火力位置に強制的に自動設
定させる点火時の火力調整機構が多数提案されている。
【0004】この種の点火時の火力調整機構は、点火操
作に連動して火力調整のための操作レバーを常に中火力
位置に移動させるための戻しレバーを備える。この戻し
レバーは、一つの支点を中心として回動し、一端に点火
操作により動かされる可動部材により付勢される力点を
有し、他端に前記火力調節のための操作レバーを駆動す
るための作用部を有する。この構成により、点火操作時
において操作レバーが中火力位置以外に設定されている
と、点火操作に連動して回動する戻しレバーの作用で操
作レバーは強制的かつ自動的にバーナの火力が中火力と
なる位置に戻され、円滑で穏やかな安全点火がなされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、構
成が簡単であり組み付けおよび調節が容易であるととも
に耐久性が向上でき、点火操作終了後は再点火操作を行
うための戻し操作に連動して戻し部材が自重によって自
動的に基の位置に戻り、かつ、ガス機器の型式に応じて
点火位置の設定を所望に設計変更することが容易にでき
る点火時の火力調整機構を備えたガス機器の燃焼調整装
置の提供にある。なお、この発明において中火力とは、
強火力と弱火力との間の点火に最も好適な所定範囲の火
力を意味する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、手動操作に
より動作する点・消火機構と、ニードルピンの回動によ
り弁開度が増減されバーナの火力を強火力から弱火力ま
で調整するための火力調整弁と、点火時における前記点
・消火機構の動作に連動して、前記ニードルピンを中火
力位置に設定させるための点火時の火力調整機構とを備
えたガス機器の燃焼調整装置において、前記点火時の火
力調整機構は、一端に前記点・消火機構の動作により付
勢される力点傾斜面を有し、他端に前記ニードルピンを
強火力位置または弱火力位置のいずれか一方から中火力
方向に押す作用傾斜面を有する戻し部材と、該戻し部材
を上下方向に往復滑動自在に保持する滑動機構と、前記
戻し部材の他端側に支点を有し、一端が前記戻し部材の
往動に伴い固定部材に係合し、他端が前記ニードルピン
への作用部となっている回動腕とからなり、前記ニード
ルピンが中火力位置以外に設定されているとき、点火時
における前記点・消火機構の動作に連動して、前記作用
傾斜面または前記回動腕の作用部のいずれか一方が前記
ニードルピンを中火力位置方向に回動させることを特徴
とする。
【0007】請求項2に記載のガス機器の燃焼調整装置
は、前記滑動機構は、前記戻し部材に設けられたガイド
穴と、該ガイド穴に摺動自在に嵌め込まれた固定ガイド
とからなることを特徴とする。請求項3に記載のガス機
器の燃焼調整装置は、該固定ガイドの先端に前記戻し部
材の脱落を阻止する固定カバー板が固着され、該固定カ
バー板が前記回動腕の一端が係合する前記固定部材とな
っていることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載のガス機器の燃焼調整装置
は、点火時の火力調整機構は、一端に前記点・消火機構
の動作により付勢される力点傾斜面を有し、他端に前記
ニードルピンを強火力位置または弱火力位置のいずれか
一方から中火力方向に押すV字状作用傾斜面を有する戻
し部材と、該戻し部材を上下方向に滑動自在に保持する
滑動機構とからなり、前記ニードルピンが中火力位置以
外に設定されているとき、点火時における前記点・消火
機構の動作に連動して、前記V字形作用傾斜面のいずれ
か一方が前記ニードルピンを中火力位置方向に回動させ
ることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明は、力
点傾斜面、作用傾斜面を有する戻し部材と、回動腕とに
より、点・消火機構の動作をニードルピンの回動に円滑
に転換でき、構造が簡単で操作性にすぐれ、かつ組み付
けおよび調節が容易であり耐久性が向上できる。請求項
2に記載の構成では、滑動機構を簡単な構造でコンパク
トに形成できる。操作後は、特別な戻し部材の戻し機構
を設ける必要がない。請求項3に記載の構成では、回動
腕を火力調整機構を簡単な構造でコンパクトに形成でき
る。また、固定部材により回動腕を回動させているの
で、戻し部材の滑動をニードルピンの回動に円滑に転換
できる。請求項4に記載の構成では、単一部品である戻
し部材の滑動によりニードルピンを回動させているの
で、点火時の火力調整機構を簡単な構造でコンパクトに
形成できる。
【0010】
【実施例】図1〜図5は、こんろバーナBの点・消火機
構100、火力増減機構200、および点火時の火力調
整機構300を含む燃焼調整ユニットUを示す。この燃
焼調整ユニットUは、図6に示すテーブルこんろTの内
部に装着される。テーブルこんろTの前面には、点・消
火機構100を作動させるための点・消火ボタン10
が、図示しないスプリングにより前方に付勢されて前後
方向に揺動自在に取り付けられている。
【0011】点・消火ボタン10の上方には、火力増減
機構200を作動させるためのスライド式操作摘み20
が、左右方向にスライド自在に設けられている。スライ
ド式操作摘み20のスライド位置は、図6において、右
端が弱火力、中間が中火力、左端が強火力となってい
る。
【0012】図3に示す如く、点・消火機構100は、
内部に安全弁Sおよびメイン弁Mが設けられ、前後方向
に水平的に取り付けられた筒状のバルブボディ1を備え
る。バルブボディ1の前部(図示左部)の上面には火力
増減機構200の火力調整弁ボディ2Bが縦に締結され
ている。火力調整弁ボディ2Bは筒状を呈し、内腔の上
端部には火力調整弁2が設けられている。バルブボディ
1の前端面には、点・消火ボタン10によって作動する
スイッチ機構3が締結されている。
【0013】火力調整弁ボディ2Bの上端には、火力調
整弁2を動作させ、バーナBの火力を調整するための操
作レバー4が左右方向に回動自在に取付けられている。
操作レバー4は、この実施例では、火力調整弁ボディ2
Bの上端面に締結された底無し箱状のブラケット41の
上壁面に支点42により回動自在に支持されている。操
作レバー4の前端部には、前記スライド式操作摘み20
が固着されている。
【0014】スイッチ機構3は、ネジによってバルブボ
ディ1の前端面に締結され、断面略十字形のガイド面を
形成するガイド枠31と、該ガイド枠31内に前後動自
在に嵌め込まれた作動子32とを備える。作動子32
は、正面形状が略十字形となっており、棒状基部33、
棒状基部33から上方に突設された翼形のレバー作用部
34、棒状基部33から左右方向に突設されたマイクロ
スイッチ作動部35を有する。
【0015】作動子32は、ガイド枠31との間に介装
されたスプリング37により前方(図示左方)に付勢さ
れている。ガイド枠31の左側面には、マイクロスイッ
チ(図示せず)が取り付けられ、前記マイクロスイッチ
作動部35の変位に伴い開閉する。作動子32は、図3
に示す突出位置(消火位置)から押し込まれると、図5
に示す押し込み位置(点火位置)に達する。この状態で
押し込みを開放すると、図示しないハートカムまたは変
形ハートカムによるプッシュ・プッシュ機構により中間
位置(燃焼位置)に係止され、中間位置から再度押し込
まれると元の突出位置(消火位置)に戻る。
【0016】バルブボディ1の軸孔11は、後部(図示
右部)に安全弁Sの電磁石12が嵌着され、内部は燃料
ガス通路13となっている。バルブボディ1の前部(図
示左部)には下方に開口した流入口14が設けられ、さ
らに前部には上方に開口し火力調整弁ボディ2Bに連通
した流出口15が形成されている。軸孔11内には、先
端が作動子32の棒状基部33の先端(図示右端)に当
接した作動棒5が、前後動自在に挿入されている。作動
棒5は、スプリング51によって前方向に付勢され、作
動子32に連動して前後方向に変位する。
【0017】燃料ガス通路13の流出口15が設けられ
た部分は径小に形成されて弁口16となっており、作動
棒5に外嵌され前記スプリング51が背設された鍔状メ
イン弁体52とともにメイン弁Mを形成している。メイ
ン弁Mと流入口14との間には、絞り壁54が形成され
安全弁Sの弁口55となっている。作動棒5の後部に
は、安全弁Sの鍔状安全弁体56が安全弁スプリングと
ともに外嵌され、作動棒5が前側(図示左側)に位置し
たとき弁口55を閉じる。
【0018】火力調整弁ボディ2Bの内腔はガス通路2
1となっており、ガス通路21の上端部には火力調整弁
2の弁体22が摺動自在に嵌め込まれている。弁体22
の弁穴はこんろバーナBに燃料ガスを供給するためのガ
ス流出路24に連結している。弁体22は、上端部が火
力調整弁ボディ2Bの上部に露出しており、露出部には
弁体22を回動させ弁開度を増減させるためのニードル
ピン23が直交方向に取り付けられている。
【0019】ニードルピン23は、火力調整弁ボディ2
Bの上端から側方に延び、前記箱状のブラケット41の
右側壁に設けられカム溝として作用する傾斜スリット4
0を通じて外部に突出している。傾斜スリット40は、
ニードルピン23の回動量を弁体22の軸方向の移動量
に変換して火力調整弁2の弁開度を増減させる。ニード
ルピン23が上端(前側端)に設定されているとき火力
調整弁2の弁開度は最大となりバーナBの火力は最強と
なる。ニードルピン23が下端(先側端)に設定されて
いるとき火力調整弁2の弁開度は最小となりバーナBの
火力は最弱となる。
【0020】点火時の火力調整機構300は、火力調整
弁ボディ2Bの右側壁に滑動自在に装着されニードルピ
ン23方向に所定のストロークで往復動する板金製の戻
し部材6と、該戻し部材6を滑動自在に保持するための
滑動機構60とからなる。滑動機構60は、この実施例
では、火力調整弁ボディ2Bの右側壁に上下方向に突設
された2つの円柱凸部611、612とからなる固定ガ
イド61と、戻し部材6に傾斜して列設された2つの長
円形穴であるガイド穴63、64とで構成される。
【0021】2つのガイド穴63、64はニードルピン
23の回動面に直交方向を指向して上下に列設され、そ
れぞれに円柱凸部611、612が嵌め込まれている。
円柱凸部611、612の先端には固定部材である帯状
の固定カバー板65が締結され、戻し部材6の脱落を阻
止している。この実施例では、固定カバー板65の前側
には側板651が設けられ、後記する回動腕68の一端
が係合する固定部材となっている。なお、固定部材は、
固定カバー板65自身であっても、円柱凸部611であ
ってもよい。さらに、滑動機構60は、板状の戻し部材
6の両側を活動自在に保持する断面コ字形のレール部材
であってもよい。
【0022】戻し部材6は、下端に点・消火機構100
のスイッチ機構3の動作により付勢される力点傾斜面6
6が形成され、上端に前記ニードルピン23を弱火力位
置から中火力方向に押し上げるための作用傾斜面67が
設けられている。戻し部材6の上端部には、前記ニード
ルピン23を強火力位置から中火力方向に押し下げるた
めの回動腕68が設けられている。
【0023】この実施例では、力点傾斜面66は板金製
の戻し部材6の下端前部を直角に曲げた面として形成さ
れており、作用傾斜面67は板金製の戻し部材6の上端
縁で形成されている。回動腕68は略く字形を呈し、折
れ曲がり部681の下位にある支点682で戻し部材6
の上端部の前側端に回転自在に支持されている。回動腕
68の下端部683は、戻し部材6が上位に移動したと
き固定カバー板65の側板651に係合し、この結果戻
し部材6の上昇に連動して回動腕68が右回転方向に回
動するようになっている。
【0024】回動腕68の上端は、戻し部材6の上昇
(往動)に伴い支点682回りに回動して前記ニードル
ピン23を強火力位置から中火力方向に押し下げる作用
部69となっている。なお、この実施例とは逆に、ニー
ドルピン23を弱火力位置から中火力方向に押し上げる
ため回動腕68を使用し、ニードルピン23を強火力位
置から中火力方向に押し下げる機構として作用傾斜面6
7を採用してもよい。
【0025】操作レバー4は、前記ブラケット41の上
壁面に支点42により回動自在に支持されたレバー基板
43と、該レバー基板43から前方に段44を介して延
長された前側延長部45に連結されたレバー本体7と、
レバー基板43とレバー本体7との間に設けられたスプ
リングジョイント8とからなる。
【0026】レバー基板43の右側方(支点42の右側
方)には、延長され略直角に下方に折り曲げられるとと
もに切込み溝が形成されたフォーク状部46となってお
り、前記ニードルピン23の先端に係合している。前側
延長部45の前端からは逆L字形の爪47、47が下方
に突設されている。レバー本体7は、板金をプレス成形
して形成され、幅の狭い先端係止部71、幅の広い中間
部72、幅の狭い前端部73からなる。
【0027】スプリングジョイント8は、レバー本体の
中間部72の左端から上方に延設された支壁部81、該
支壁部81の前端から横方向に延設された腕部82から
なるスプリング保持手段83を有する。レバー基板43
の前側延長部45には矩形窓84が形成され、レバー本
体の中間部72には、内部に前記スプリングジョイント
8のジョイントスプリング85の他端を支持するため、
略直角に切り起こされた切り起こし爪86が形成されて
いる。
【0028】切り起こし爪86は矩形窓84を挿通して
上方に突き出しており、ジョイントスプリング85の一
端が引っ掛けられている。ブラケット41の前面壁に
は、段87付の切り欠き88が形成され、レバー本体の
先端係止部71か差し込まれている。スプリングジョイ
ント8は、スライド式操作摘み20を持ち上げ(図1参
照)、レバー本体7を10度程度傾斜させた場合にの
み、先端係止部71が段87の係合から外れて、操作レ
バー4を中火力位置から弱火力位置へスライド可能とし
ている。
【0029】操作レバー4が図6において左端側の強火
力位置または右端側の弱火力位置に設定されていると
き、ニードルピン23は、上端側位置(図3参照)また
は下端側位置(図1参照)に維持されて火力調整弁2は
大開度または小開度になっている。また、スイッチ機構
3が操作されていないとき、図3に示す如く、安全弁S
およびメイン弁Mは閉弁するとともに、戻し部材6は下
位に設定されている。
【0030】つぎに、このガス機器の燃焼調整装置の作
用を説明する。点火時において、図1または図3に示す
ように操作レバー4が弱火力位置または強火力位置に設
定されているとき、点・消火ボタン10を押すと、作動
子32が押し込まれる。このとき、図5に示す如く、棒
状基部33は作動棒5を押し込み、メイン弁Mおよび安
全弁Sを開き、マイクロスイッチ作動部35はマイクロ
スイッチをオンしてバーナBに付設したスパーカーPで
火花放電を発生させる。
【0031】この動作に連動して、図3に示す如く、レ
バー作用部34が前方に突き出している力点傾斜面66
に当たり、戻し部材6を図1〜3に示す下位位置から図
4に示す上位位置まで押し上げる。この動作に連動し
て、図5に示す如く、ニードルピン23が上端側位置
(図3参照)または下端側位置(図1参照)に維持され
て火力調整弁2が大開度または小開度になっている場合
は、回動腕68の作用または作用傾斜面67の作用でニ
ードルピン23は中火力位置である中間位置(点火火力
位置)に回動する。ニードルピン23の回動によりフォ
ーク状部46が駆動され、操作レバー4も中火力位置に
変位する。
【0032】なお、この実施例では中火力位置が一点と
なっているが、中火力は一定の幅を有しており、操作レ
バー4が強火力位置に設定されているときは、中火力位
置の上位に変位し、操作レバー4が弱火力位置に設定さ
れているときは、中火力位置の下位に変位するようにし
てもよい。点火に適性な中火力範囲は幅を有するため、
このように中火力に一定の幅を持たせる構成は、中火力
が一点の場合に比較して操作性など実用性に優れる。
【0033】この結果、点火時においてバーナBの火力
は点火に適した中火力位置の火力に自動的に設定され、
点火が円滑になされる。点火されたバーナBの火炎によ
りバーナBに付設された熱電対N(図5参照)の起電力
で安全弁Sの電磁石12が磁化して安全弁Sおよびメイ
ン弁Mが開弁状態に維持し、燃焼が持続する。
【0034】点・消火ボタン10の押し操作をやめ、開
放すると作動子32は前方に戻り、戻し部材6は下位に
降下するとともに、プッシュ・プッシュ機構により図4
にも二点鎖線で示す中間位置に係止される。燃焼中に点
・消火ボタン10を押すと、プッシュ・プッシュ機構が
解除され、作動子32は図3に示すように点火前の位置
に復帰する。これによりメイン弁Mおよび安全弁Sが閉
じ、バーナBの燃焼は停止する。
【0035】図7は他の実施例を示す。この実施例で
は、戻し部材6の他端に前記ニードルピン23を強火力
位置または弱火力位置のいずれか一方から中火力方向に
押すV字状作用傾斜面9を形成している。ニードルピン
23が中火力位置以外に設定されているとき、点火時に
おける前記点・消火機構100の動作に連動して、前記
V字形作用傾斜面9のいずれか一方の傾斜面91または
92が前記ニードルピン23を中火力位置方向に回動さ
せる。この構成では、戻し部材6の構造を最も簡単に形
成できる。
【0036】上記実施例では押圧式の点・消火機構を用
いているが、回動式のダイヤル状摘みと、回転運動を軸
方向の前後運動に変換する機構との組み合わせを用いて
もよい。また、滑動機構60は戻し部材6を上下方向に
滑動自在に保持できる所望の機構が採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス機器の燃焼調整装置の斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】ガス機器の燃焼調整装置の断面図である。
【図4】ガス機器の燃焼調整装置の要部拡大図である。
【図5】ガス機器の燃焼調整装置の断面図である。
【図6】テーブルこんろの斜視図である。
【図7】他の実施例にかかるガス機器の燃焼調整装置の
要部拡大図である。
【符号の説明】
1 バルブボディ 2 火力調整弁 3 スイッチ機構 4 操作レバー 5 作動棒 6 戻し部材 9 V字形作用傾斜面 23 ニードルピン 60 滑動機構 61 固定ガイド 63、64 ガイド穴 65 固定カバー板(固定部材) 66 力点傾斜面 67 作用傾斜面 68 回動腕 69 作用部 100 点・消火機構 200 火力増減機構 300 点火時の火力調整機構 651 側板(固定部材) 682 戻し部材への支点(支点) B こんろバーナ U 燃焼調整ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/00 F23N 5/26 F23K 5/00 F24C 3/12 F24C 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作により動作する点・消火機構
    と、ニードルピンの回動により弁開度が増減されバーナ
    の火力を強火力から弱火力まで調整するための火力調整
    弁と、点火時における前記点・消火機構の動作に連動し
    て、前記ニードルピンを中火力位置に設定させるための
    点火時の火力調整機構とを備えたガス機器の燃焼調整装
    置において、 前記点火時の火力調整機構は、一端に前記点・消火機構
    の動作により付勢される力点傾斜面を有し、他端に前記
    ニードルピンを強火力位置または弱火力位置のいずれか
    一方から中火力方向に押す作用傾斜面を有する戻し部材
    と、該戻し部材を上下方向に往復滑動自在に保持する滑
    動機構と、前記戻し部材の他端側に支点を有し、一端が
    前記戻し部材の往動に伴い固定部材に係合し、他端が前
    記ニードルピンへの作用部となっている回動腕とからな
    り、 前記ニードルピンが中火力位置以外に設定されていると
    き、点火時における前記点・消火機構の動作に連動し
    て、前記作用傾斜面または前記回動腕の作用部のいずれ
    か一方が前記ニードルピンを中火力位置方向に回動させ
    ることを特徴とするガス機器の燃焼調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記滑動機構は、前
    記戻し部材に設けられたガイド穴と、該ガイド穴に摺動
    自在に嵌め込まれた固定ガイドとからなることを特徴と
    するガス機器の燃焼調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、該固定ガイドの先端
    に前記戻し部材の脱落を阻止する固定カバー板が固着さ
    れ、該固定カバー板が前記回動腕の一端が係合する前記
    固定部材となっていることを特徴とするガス機器の燃焼
    調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記点火時の火力調
    整機構は、一端に前記点・消火機構の動作により付勢さ
    れる力点傾斜面を有し、他端に前記ニードルピンを強火
    力位置または弱火力位置のいずれか一方から中火力方向
    に押すV字状作用傾斜面を有する戻し部材と、該戻し部
    材を上下方向に滑動自在に保持する滑動機構とからな
    り、 前記ニードルピンが中火力位置以外に設定されていると
    き、点火時における前記点・消火機構の動作に連動し
    て、前記V字形作用傾斜面のいずれか一方が前記ニード
    ルピンを中火力位置方向に回動させることを特徴とする
    ガス機器の燃焼調整装置。
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