JP3043276B2 - 火力調整レバーを備えたガス機器 - Google Patents

火力調整レバーを備えたガス機器

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JP3043276B2
JP3043276B2 JP8106899A JP10689996A JP3043276B2 JP 3043276 B2 JP3043276 B2 JP 3043276B2 JP 8106899 A JP8106899 A JP 8106899A JP 10689996 A JP10689996 A JP 10689996A JP 3043276 B2 JP3043276 B2 JP 3043276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、火力調整レバー
の操作性を改良したガス機器に関する。
【0002】
【従来の技術】テーブルこんろ等のガス機器には、ガス
バーナの火力を調整するスライド式の火力調整レバーが
取り付けられる。火力の調整範囲は、強火力〜弱火力の
範囲であるが、焼物用グリル庫では、グリル庫の上下に
上グリルバーナおよび下グリルバーナが装着されてお
り、いずれか一方のバーナを消火して非調理物の焼加減
を調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、火
力調整レバーの操作力を、弱火力位置の設定と弱火力か
ら強火力位置までの操作感覚を得るとともに、適正に調
整できる操作力付与機構の提供にある。請求項2に記載
の発明の目的は、火力調整レバー機構の組み付け性の向
上にある。請求項3に記載の発明の目的は、操作力付与
機構のコンパクト化と組み付け性の向上とにある。請求
項4に記載の発明の目的は、火力調整レバー機構の部品
の種類の低減にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、バーナへ燃
焼ガスを供給するガス流路に設けられるとともに、弁体
の回動により前記バーナの火力を強火力から弱火力を経
て消火まで調整する火力調整弁と、該火力調整弁の弁体
を回動させる火力調整レバーとを備えたガス機器におい
て、前記火力調整レバーに設けられた作用部材と、該作
用部材に摺接するカム面を有し、支点回りに回動自在に
取り付けられたカム板と、該カム板に設けられるととも
に、前記カム面を前記作用部材に押圧させるスプリング
とからなる操作力付与機構を付設し、前記カム面は、弱
火力位置である凹所と、該凹所から不連続点を介して前
記支点から遠ざかる方向に連設されるとともに、押圧力
を漸増させる滑らかな強火力位置への移行縁と、前記凹
所から前記支点に近づく方向に滑らかに延長され、押圧
力を急増させるリターン縁と、該リターン縁から不連続
点を介して連設されるとともに、押圧力を急減させる消
火縁とからなることを特徴とする。
【0005】請求項2に記載のガス機器は、前記バーナ
はテーブルこんろのグリル庫の上部および下部に装着さ
れた上グリルバーナおよび下グリルバーナであり、前記
火力調整弁は、前記上グリルバーナの火力を調整する左
火力調整弁と、前記下グリルバーナの火力を調整する右
火力調整弁とを並設してなり、前記火力調整レバーは、
レバー基板の上面および下面に同一の支点で回動自在に
支持され、前記左火力調整弁を作動させる上火力調整レ
バーと、前記右火力調整弁を作動させる下火力調整レバ
ーとからなることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載のガス機器は、前記スプリ
ングとして、捩じりコイルバネを使用した。請求項4に
記載のガス機器は、前記カム板は、前記上火力調整レバ
ーと前記下火力調整レバーとに同一部品を裏返しにして
使用したことを特徴とする。
【0007】
【発明の作用および効果】この発明では、強火力と弱火
力との間の火力調整レバーの操作は、カム面により小さ
い操作力でスライドでき、弱火力に投入したときに軽い
操作力の不連続感覚が得られる。また、弱位置から消火
位置に投入する際には、急に大きい操作力を要するた
め、操作者は操作パネルを見ていなくても区別ができ
る。
【0008】消火位置は、大不連続点を越えると急減す
るため、この時点で操作を止めてスプリングの付勢力で
消火位置に自動的に設定される。操作が急であり、弱位
置をオーバーしても、大不連続点の手前でスプリングに
より弱位置に復帰できる。これにより、操作性が向上で
きる。
【0009】請求項2に記載の構成では、上下の火力調
整レバーを一体に組み立てることができ、組み付け性が
向上できる。請求項3に記載の構成では、捩じりコイル
バネの使用によりスプリングの装着スペースが小さくで
きるとともに、治具を用いずに組み付けられる利点があ
る。請求項4に記載の構成では、カム機構に同一部品を
使用でき、部品の種類を低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施例を図に基
づき説明する。図1〜図3は、ガス機器としてのテーブ
ルこんろTに設けられたグリルバーナ用弁機構Aを示
す。弁機構Aは、点・消火機構100、ガバナ弁20
0、および火力増減機構300を有する。この弁機構A
は、図4に示すテーブルこんろTの内部の右端部に装着
され、図5に示すグリル庫400内の天井に設置された
燃焼板式の上グリルバーナG1 、およびグリル庫400
内の両側の下部に取り付けられた一対のパイプバーナか
らなる下グリルバーナG2 への燃料ガスの供給を調整す
る。
【0011】火力増減機構300は、上火力調整レバー
6A、および下火力調整レバー6Bを備える火力調整レ
バー機構500により手動操作される。
【0012】テーブルこんろTは、ハウジングHの上面
の左右にこんろバーナB1 、B2 を設け、こんろバーナ
B1 、B2 間にグリル庫400を配している。ハウジン
グHの前面は操作面となっており、点・消火機構100
を作動させ上グリルバーナG1 および下グリルバーナG
2 を点火または消火させるための点・消火ボタン101
が、図示しないスプリングにより前方に付勢されて前後
方向に揺動自在に取り付けられている。
【0013】操作面の点・消火ボタン101の上方に
は、火力調整レバー機構500を操作するためのスライ
ド式操作摘み301および302が、左右方向にスライ
ド自在に設けられている。スライド式操作摘み301お
よび302のスライド位置は、図4において、右端が消
火、中間が弱火力、左端が強火力となっている。
【0014】図3に示す如く、点・消火機構100は、
内部に安全弁Sおよびメイン弁Mが設けられ、前後方向
に水平的に取り付けられた筒状の主バルブボディ1を備
える。主バルブボディ1の前部(図示左部)の上面に
は、ガバナ弁200のガバナ弁ボディ2が締結されてい
る。主バルブボディ1の後部(図示右部)の上面には、
火力増減機構300の火力調整弁ボディ3が締結されて
いる。
【0015】バルブボディ1の前端面には、点・消火ボ
タン101によって作動するスイッチ機構4が締結され
ている。スイッチ機構4は、ネジによって主バルブボデ
ィ1の前端面に締結されたスイッチ枠41と、該スイッ
チ枠41内に前後動自在に嵌め込まれたスイッチ本体4
2とを備える。
【0016】スイッチ本体42は、スプリング43によ
り前方(図示左方)に付勢されており、突出位置(消火
位置)から押し込まれると、押し込み位置(点火位置)
に達する。この状態で押し込みを開放すると、ハートカ
ムまたは変形ハートカムによるプッシュ・プッシュ機構
44により中間位置(燃焼位置)に係止され、中間位置
から再度押し込まれると元の突出位置(消火位置)に戻
る。
【0017】図3に示す如く、主バルブボディ1の軸孔
11は、後部(図示右部)に安全弁Sの電磁石12が嵌
着され、内部は燃料ガスのガス流路13となっている。
主バルブボディ1の後部(図示左部)には下方に開口し
た流入口14が設けられ、前部には上方に開口しガバナ
弁ボディ2に連通した流出口15が形成されている。
【0018】軸孔11内には、先端がスイッチ本体42
の先端(図示右端)に当接した弁軸棒5が、前後動自在
に挿入されている。弁軸棒5は、スプリング51によっ
て前方向に付勢され、点・消火ボタン101の操作によ
り作動されるスイッチ本体42に連動して前後方向に変
位し、ガス流路13を開閉する作用を有する。
【0019】ガス流路13の流出口15が設けられた部
分は径小に形成されて弁口16となっており、弁軸棒5
に外嵌されスプリング51が背設された鍔状メイン弁体
52とともにメイン弁Mを形成している。メイン弁Mと
流入口14との間には、絞り壁54が形成され安全弁S
の弁口55となっている。弁軸棒5の後部には、安全弁
Sの鍔状安全弁体56が安全弁スプリングとともに外嵌
され、弁軸棒5が前側(図示左側)に位置したとき弁口
55を閉じる。
【0020】ガバナ弁ボディ2は、ゴム製のダイヤフラ
ム21が収容されている前部2Aと、火力調整弁ボディ
3に連なるガス流路13が設けられた後部2Bとからな
る。前部2Aは、下方に開口し主バルブボディ1の流出
口15に連通したガバナ流入口22、上方に開口した皿
状のダイヤフラム室23、およびガバナ流入口22とダ
イヤフラム室23との間に隔壁に設けられたガバナ弁口
24を有する。
【0021】後部2B内には、ダイヤフラム室23から
下方に延長された中間縦流路25と、該縦流路25に連
通するとともに、後方に向かって断面積が漸増するガバ
ナ流出口26が設けられている。ダイヤフラム室23に
は、板金製のキャップ27が被せられ、ダイヤフラム2
1は、外周がダイヤフラム室23の縁とキャップ27の
縁との間に挟持されている。
【0022】ダイヤフラム21の中心部には、弁体保持
部材28が取り付けられており、該保持部材28の上面
とキャップ27の天井に設けた付勢力調整ネジ機構29
との間には、調整スプリング2Sが介装されている。弁
体保持部材28には、ガバナ弁口24の開口度合いを調
整するためのガバナ弁体20が下方に突設されている。
ガバナ弁体20は、先端の径大部が、ガバナ流出口26
を挿通して配され、ダイヤフラム21の下面に加わるガ
ス圧が増大すると上方に変位して弁開度を低減させる。
【0023】火力調整弁ボディ3は、右左2連の縦筒部
3A、3Bを有する前部と、上グリルバーナG1 および
下グリルバーナG2 への右左2連の横筒状流出口3C、
3Dを有する後部からなる。縦筒部3A、3Bの上端部
には上グリルバーナG1 および下グリルバーナG2 の火
力を調整するための左火力調整弁40および右火力調整
弁30が設けられている。
【0024】火力調整弁ボディ3の上端面には、火力調
整弁30、40の弁開度を増減させるためのリンクレバ
ー機構45が取り付けられている。リンクレバー機構4
5は、左リンクレバー4Bと右リンクレバー4Aとを有
し、火力調整弁ボディ3の上端面に締結された底無し箱
状のブラケット31の上壁面に設けた1つの支点32に
より回動自在に支持されている。
【0025】右リンクレバー4Aは、支点32の右側方
に延長され先端が下方に折り曲げられて切込み溝が形成
されたフォーク部となっている作用腕46と、支点32
の前方向に延長され、先端がL字形に下方に折り曲げら
れて切込み溝が形成されたフォーク部となっている被動
腕47とを有する。
【0026】左リンクレバー4Bは、右リンクレバー4
Aの上に重ねられており、支点32の左側方に延長され
先端が下方に折り曲げられて切込み溝が形成されたフォ
ーク部となっている作用腕48と、支点32の前方向に
延長され、先端が切込み溝が形成されたフォーク部とな
っている被動腕49とを有する。
【0027】図3に示す如く、右左の縦筒部3A、3B
は、下部前面にガバナ弁ボディ2の後端(流出口24の
先端)に連結された共通の流入口3Iが設けられ、中間
部後面に各縦筒部3A、3Bから後方に延長された横筒
状の流出口3C、3Dが並設されている。図2に示す如
く、右縦筒部3Aおよび左縦筒部3Bには、上端部に右
火力調整弁30の弁体3aおよび左火力調整弁40の弁
体3bが回動および上下動自在に嵌め込まれている。
【0028】各弁体3a、3bは、円柱状を呈するとと
もに、上端部が縦筒部3A、3Bの上部に露出して右縦
筒部3Aおよび左縦筒部3Bに嵌め込まれており、露出
部には弁体3a、3bを回動させ弁開度を増減させるた
めの右ニードルピン33、左ニードルピン34が直交方
向に取り付けられている。
【0029】右ニードルピン33、左ニードルピン34
は、火力調整弁ボディ3の各縦筒部3A、3Bの上端か
ら側方に延び、箱状のブラケット31の右左側壁に設け
られカム溝として作用する右側傾斜スリット35、左側
傾斜スリット36を通じて外部に突出している。各ニー
ドルピン33、34の先端部は、作用腕46、48のフ
ォーク部に係合している。
【0030】右側傾斜スリット35および左側傾斜スリ
ット36は、右リンクレバー4Aまたは左リンクレバー
4Bにより駆動される右ニードルピン33または左ニー
ドルピン34の回動量を、弁体3a、3bの軸方向の移
動量に変換して火力調整弁30、40の弁開度を増減さ
せる。
【0031】右左ニードルピン33、34が上端(前側
端)に設定されているとき火力調整弁30、40の弁開
度は最大となり上グリルバーナG1 および下グリルバー
ナG2 の火力は最強となる。ニードルピン33、34が
下端(先側端)に設定されているとき火力調整弁30、
40の弁開度は最小〜閉弁となり上グリルバーナG1お
よび下グリルバーナG2 の火力は最弱〜消火となる。
【0032】ガバナ弁ボディ2の上部にはネジ穴を有す
る3つの締結座18が上方に突き出して設けられてお
り、火力調整レバー機構500が締結されている。火力
調整レバー機構500は、レバー基板6と、該レバー基
板6の上面および下面に支点61により回動自在に装着
され上グリルバーナG1 の火力を調整するための上火力
調整レバー6Aおよび下グリルバーナG2 の火力を調整
するための下火力調整レバー6Bとを有する。
【0033】レバー基板6は、3つのネジ17が締結座
18のネジ穴にねじ込まれることにより、ガバナ弁ボデ
ィ2に締結されている。レバー基板6は、中心にガバナ
弁200のキャップ27が挿通する穴62が開けられて
おり、前端にレバー基板6の延長部を上方に折り曲げて
形成したレバーガイド7が設けられている。上火力調整
レバー6Aおよび下火力調整レバー6Bの前端部には、
スライド式操作摘み301および302が固着されてい
る。
【0034】上火力調整レバー6Aおよび下火力調整レ
バー6Bは、支点61の後端に先端延長部を上方に曲げ
て形成した爪63、64を有し、それぞれリンクレバー
4Aおよび4Bの被動腕47、49の先端切り欠きに係
合している。上火力調整レバー6Aおよび下火力調整レ
バー6Bの支点61の前側には、ガバナ弁200のキャ
ップ27を迂回する(よける)ための左湾曲部65(図
6参照)および右湾曲部66(図7〜図11参照)がそ
れぞれ左右方向に形成されている。
【0035】レバー基板6の左前端の下面には、上火力
調整レバー6Aに操作力を付与するためのカム機構9
(図1、図6参照)が設けられている。レバー基板6の
右先端の上面には、下火力調整レバー6Bに操作力を付
与するためのカム機構8(図7〜図11参照)が設けら
れている。
【0036】カム機構8は、下火力調整レバー6Bの支
点61の右側方から上向きに立設された下レバーピン8
1と、レバー基板6に開けられたピン挿通穴67と、カ
ム板82とを有する。カム板82は、レバー基板6の右
先端に設けられたカム板支点83に回転自在に取り付け
られている。
【0037】カム板82の右側縁はカム縁(カム面)8
4となっており、カム縁84には挿通穴67を通じてレ
バー基板6の上方に突き出している下レバーピン81に
摺接している。レバー基板6とカム板82との間には、
カム板支点83に支持された捩じりバネ85が取り付け
られ、カム板82を左回転方向に付勢している。
【0038】カム縁84は、弱火力位置である凹所84
aと、該凹所84aから小不連続点86を介してカム板
支点83から遠ざかる方向に連設されるとともに、押圧
力を漸増させる滑らかな強火力位置への移行縁87と、
凹所84aから支点83に近づく方向に滑らかに延長さ
れ、押圧力を急増させるリターン縁88と、該リターン
縁から大不連続点89を介して連設されるとともに、押
圧力を急減させる消火縁80とからなる。
【0039】カム機構9は、カム機構8と対称的な構造
を有し、上火力調整レバー6Aの支点61の左側方か
ら、レバー基板6の左側縁を迂回してレバー基板6の下
方に突設された上レバーピン91と、カム板92とを有
する。カム板92は、カム板82と同じ部品を裏返しに
して使用されており、レバー基板6の左前端に設けられ
たカム板支点93に回転自在に取り付けられている。
【0040】カム板92の左側縁はカム縁84と同一の
カム縁94となっており、カム縁94にはレバー基板6
の下方に突き出している上レバーピン91に摺接してい
る。レバー基板6とカム板92との間には、カム板支点
93に支持された捩じりバネ85と同一の捩じりバネ9
5が取り付けられ、カム板92を右回転方向に付勢して
いる。
【0041】これらカム機構9、8は、上火力調整レバ
ー6Aまたは下火力調整レバー6Bが強火力と弱火力の
間でスライド操作される際に所定の操作力を付与する。
また、弱火力位置から消火位置に操作される際には、よ
り大きな操作力を必要とさせ、かつ消火操作の途中で上
火力調整レバー6Aまたは下火力調整レバー6Bが放さ
れた場合には、弱火力に自動復帰させるスプリングバッ
ク機能を付与している。さらに、カム縁84の弱火力位
置と消火位置との中間には、勾配が逆転するが大不連続
点89が形成されており、下レバーピン81が大不連続
点89を越えると、前記スプリングバック機能により消
火位置に自動投入される。
【0042】レバーガイド7は図12に示す如く略H字
形の正面形状を有し、横部材71の上下に上火力調整レ
バー6Aおよび下火力調整レバー6Bの先端部がスライ
ド移動できる横長のスリット状開口72および73を形
成している。スリット状開口72および73の両端は、
上火力調整レバー6Aおよび下火力調整レバー6Bの先
端部のストッパーとなっている。強度部材であり、板厚
の厚いレバー基板6を延長してストッパーとすることに
より、強固なストッパーが形成できる利点がある。
【0043】横部材71の右端部には、頂角部分が円弧
となっている略2等辺三角形の回動板74が支点75に
より回転自在に取り付けられている。図12の(イ)に
示す如く、横部材71の前面には、突起7A、7Bが形
成されており、この突起7A、7Bにより回動範囲を制
限されている回動板74は、下火力調整レバー6Bおよ
び上火力調整レバー6Aのいずれか一方が消火位置に設
定されているとき、いずれか他方を消火位置に投入しよ
うと操作しても、図12の(ロ)に示す如く、消火位置
に投入することを阻止する作用を有する。
【0044】すなわち、下火力調整レバー6Bおよび上
火力調整レバー6Aの双方が同時に消火位置に投入され
ることを阻止する択一機構70を構成している。これに
より、上グリルバーナG1 および下グリルバーナG2
は、グリルの使用中は少なくともいずれか一方が燃焼し
ている条件が得られる。
【0045】次に、このガス機器の作用を説明する。点
火時において、点・消火ボタン101を押すと、スイッ
チ本体42が押し込まれる。このとき、弁軸棒5は押し
込まれ、メイン弁Mおよび安全弁Sを開き、燃料ガスが
ガバナ弁200を経て火力増減機構300から上グリル
バーナG1 および下グリルバーナG2 に供給される。こ
れと同期して図示しない点火装置で点火がなされる。
【0046】グリル庫400の使用中に燃焼中の下グリ
ルバーナG2 を消火すると、ガス流路13のガス圧力が
一時的に増大する。このときガバナ弁200のダイヤフ
ラム21が上方に変位し弁開度を低減させる。また、消
火中の下グリルバーナG2 を点火すると、ガス流路13
のガス圧力が一時的に低減する。このときダイヤフラム
21が下に移動し弁開度を増大させる。これにより、燃
料ガスの圧力変動が瞬時に低減され、下グリルバーナG
2 では常時安定した燃焼が得られる。
【0047】図6は、弱火力の位置に設定された上火力
調整レバー6Aおよび左リンクレバー4Bの連結状態を
示す。図7〜図11は、それぞれ強火力〜弱火力、弱位
置へのスプリングバック位置、消火の各位置に設定され
た下火力調整レバー6Bおよび右リンクレバー4Aの連
結状態を示す。
【0048】この火力調整レバー機構500は、強火力
と弱火力との間は、上下の火力調整レバー6A、6Bの
操作は、移行縁87によりほぼ一定の小さい操作力で円
滑にスライドできる。また、強火力または中火力から弱
火力に投入したときに小不連続点86により軽い操作力
の不連続感覚(衝撃)が得られる。さらに、弱位置から
消火位置に投入する際には、リターン縁88により急に
大きい操作力を要するため、使用者は操作パネルを見て
いなくても識別ができる。
【0049】消火位置への投入は、大不連続点89を越
えると大きい操作力の不連続感覚(衝撃)とともに操作
力が急減するため、操作者は操作パネルを見ていなくて
も容易に識別ができる。また、この時点で操作を止めて
消火縁80の作用でカム板82および下火力調整レバー
6Bは、消火位置に自動的に設定される。
【0050】さらに、強火力位置または中火力位置から
弱火力位置への下火力調整レバー6Bの操作が急であ
り、弱火力位置をオーバー・シュートしても、大不連続
点の手前で操作力が急増するため使用者は識別し易い。
この識別により、下火力調整レバー6Bから手を放せ
ば、リターン縁88の作用により弱火力位置に自動復帰
する。
【0051】この実施例では、カム板82、92のカム
面の作用により、火力調整レバーの操作性が高い。ま
た、上下の火力調整レバー6A、6B、カム機構8、9
をレバー基板6に一体に組み付けてアッセンブリーとし
ているため、組み付け性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーブルこんろのグリルバーナの弁機構の斜視
図である。
【図2】火力調整レバー機構およびリンクレバー機構を
外した弁機構の斜視図である。
【図3】テーブルこんろのグリルバーナの弁機構の断面
図である。
【図4】テーブルこんろの斜視図である。
【図5】グリルバーナと弁機構の概略構成図である。
【図6】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図7】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図8】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図9】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図10】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図11】グリルバーナの弁機構の平面図である。
【図12】ガイドパネルの正面図である。
【符号の説明】
3a、3b 弁体 6 レバー基板 6A 上火力調整レバー 6B 下火力調整レバー 13 ガス流路 30 右火力調整弁 40 左火力調整弁 80 消火縁 82、92 カム板 83、93 カム板支点 84a 凹所 85、95 捩じりバネ(スプリング) 86 小不連続点 87 移行縁 88 リターン縁 89 大不連続点 400 グリル庫 500 火力調整レバー機構 B1 、B2 こんろバーナ G1 上グリルバーナ G2 下グリルバーナ T テーブルこんろ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/00 102 F23N 5/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナへ燃焼ガスを供給するガス流路に
    設けられるとともに、弁体の回動により前記バーナの火
    力を強火力から弱火力を経て消火まで調整する火力調整
    弁と、該火力調整弁の弁体を回動させる火力調整レバー
    とを備えたガス機器において、 前記火力調整レバーに設けられた作用部材と、該作用部
    材に摺接するカム面を有し、支点回りに回動自在に取り
    付けられたカム板と、該カム板に設けられるとともに、
    前記カム面を前記作用部材に押圧させるスプリングとか
    らなる操作力付与機構を付設し、 前記カム面は、弱火力位置である凹所と、該凹所から不
    連続点を介して前記支点から遠ざかる方向に連設される
    とともに、押圧力を漸増させる滑らかな強火力位置への
    移行縁と、前記凹所から前記支点に近づく方向に滑らか
    に延長され、押圧力を急増させるリターン縁と、該リタ
    ーン縁から不連続点を介して連設されるとともに、押圧
    力を急減させる消火縁とからなることを特徴とするガス
    機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バーナはテーブ
    ルこんろのグリル庫の上部および下部に装着された上グ
    リルバーナおよび下グリルバーナであり、 前記火力調整弁は、前記上グリルバーナの火力を調整す
    る左火力調整弁と、前記下グリルバーナの火力を調整す
    る右火力調整弁とを並設してなり、 前記火力調整レバーは、レバー基板の上面および下面に
    同一の支点で回動自在に支持され、前記左火力調整弁を
    作動させる上火力調整レバーと、前記右火力調整弁を作
    動させる下火力調整レバーとからなることを特徴とする
    ガス機器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記スプリングは、
    捩じりコイルバネであることを特徴とするガス機器。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記カム板は、前記
    上火力調整レバーと前記下火力調整レバーとに同一部品
    を裏返しにして使用したことを特徴とするガス機器。
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