JP3529449B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1台の室外機と複数の
室内機とからなり、ビル等の空気調和に用いられるマル
チタイプの空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等の空気調和には、冷温水を熱源と
してエアーハンドリングユニットやファンコイル等の空
気調和装置が一般に用いられている。しかし、近年水質
の悪化が激しく、これにより配管が腐食されるなどの問
題が多く発生するようになり、できるだけ水の使用を控
えたいという要望が出てきている。これらの要望に対す
る回答として、例えば冷媒を直接冷熱源とするヒートポ
ンプマルチ方式や、その他VAVパッケージ方式などが
提案されている。
【0003】ヒートポンプマルチ方式の例として、例え
ば特開平2−223774号公報に開示されたものは、
図10に示される構成となっている。これは、コンプレ
ッサ1と熱交換器6を備える室外機61と、それぞれ熱
交換器67A、67B、67Cを有する複数の室内機6
6A、66B、66Cと、これら複数の室内機をガス管
65および液管64により並列に室外機61に接続する
分岐ユニット63とからなっている。液管64およびガ
ス管65にはそれぞれ膨脹弁68A、68B、68Cと
流量調整弁69A、69B、69Cが設けられている。
【0004】この装置では、ガス管側の流量調整弁69
A、69B、69Cを負荷に相当する開度だけ開き冷媒
量を制御する。すなわち、冷房運転時には、負荷が軽い
と流量調整弁の開度が閉じ方向に制御される。これによ
り、室内機側熱交換器67A、67B、67Cの蒸発温
度が上がり、吸い込み空気温度との差が小さくなるため
吹き出し空気温度が上昇する。また、暖房運転時には、
負荷が軽いと流量調整弁が閉じ方向に制御される。そし
て、室内機側熱交換器67A、67B、67Cの凝縮温
度が下がり、吸い込み空気温度との差が小さくなるため
吹き出し空気温度が下降する。このようにして、室内機
は負荷の変化に対して吹き出し空気温度の変化で対応す
る。一方、VAVパッケージ方式は、室内機の吹き出し
空気温度を一定にし、VAVユニットにより風量を制御
することにより空調ゾーンの室温を変化させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヒートポンプ
マルチ方式は、負荷に応じて吹き出し空気温度を変化さ
せるため空調ゾーンごとに室内機が必要となり、非常に
多くの室内機を居住区域に設置するので、そのメインテ
ナンス性が著しく低く、そのうえ外気処理のため外気処
理装置を数多い室内機ごとに付設しなければならず、高
い設備コストを要するという問題がある。
【0006】一方、VAVパッケージ方式の場合には、
室外機と室内機をそれぞれ一ヵ所に集中するのでメイン
テナンス性は良好であるが、ビル内でのOA機器の偏
在、空調ゾーンの方位、あるいはその他の使い勝手によ
って負荷の異なる複数の空調ゾーンに対しては、それぞ
れ別個の室外機および室内機を設置しなければならない
ので、やはり空調機の数が増加し、そのための設置スペ
ースの増大を必要とすることになる。 したがって、本
発明は、1台の室外機と複数の室内機を備える空気調和
装置において、高い設備コストを要することなく、個々
の空調ゾーンにおいてその要求負荷に応じて個別に風量
を変化できるようにした空気調和装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、
外機用熱交換器と能力可変のコンプレッサを備える1台
の室外機と、該室外機に冷凍サイクルの液管とガス管を
形成する冷媒配管により並列に接続され、それぞれ室内
機用熱交換器と送風機を備える複数の室内機とからな
り、各室内機の送風をダクトによりそれぞれVAVユニ
ットを備える複数の空調ゾーンに導き、それぞれの空調
ゾーンの室温をVAVユニットによる風量変化で制御す
空気調和装置において、室内機はそれぞれ、冷媒配管
に配設された流量調整弁、膨張弁、前記室内機用熱交換
器の入口および出口の冷媒温度を検出する温度センサ、
ならびに前記流量調整弁と膨張弁の間に配設された冷媒
圧力を検出する圧力センサおよび冷媒温度を検出する温
度センサと、室内機用熱交換器の吹き出し空気温度を検
出する温度センサと、VAVユニットによる風量、冷媒
圧力および冷媒温度に基づき、冷房運転時には膨脹弁に
入る冷媒の過冷却度が当該室内機の負荷に応じた値にな
るよう流量調整弁を制御して、VAVユニットによる風
量変化に合わせて吹き出し空気温度を所定温度に制御す
る制御手段とを有し、前記室外機は、室内機の負荷に応
じてコンプレッサの出力を制御するように構成されたも
のとした。
【0008】上記構成はまずヒートポンプマルチ方式と
VAVパッケージ方式を組み合わせることになるが、ヒ
ートポンプマルチ方式は基本的に風量一定を前提として
負荷にあわせて吹き出し空気温度を制御する。一方、V
AVパッケージ方式はそれぞれの空調ゾーンの負荷に合
わせて給気風量を可変として所定の室温を維持するもの
であるが、ある室内機においてその総風量が減少したと
しても、すべての空調ゾーンの空調負荷が減少したこと
を意味しない。VAVパッケージ方式では上述のように
吹き出し空気温度が一定になるようにコンプレッサの容
量制御を行なうものであるが、ヒートポンプマルチ方式
においては単にコンプレッサの容量制御を行なっても吹
き出し空気温度の制御はできない。これは、ヒートポン
プマルチ方式では室外機から複数の室内機までの冷媒配
管距離がまちまちであり、圧力損失は冷媒流速の2乗に
比例することからコンプレッサの容量制御を行なうと各
室内機に到達する冷媒の圧力分布が大きく変化し、各室
内機の冷媒流量も変化してしまうからである。
【0009】一方、VAVパッケージ方式においては、
各室内機が受け持つ空調ゾーンの空調負荷が異なること
から各室内機ごとに吹き出し空気温度を異ならせる必要
がある。この際、ヒートポンプマルチ方式をベースとし
て、1台の室内機の吹き出し空気温度を変化させるため
コンプレッサの容量制御を行なうと、上記のように他の
室内機の吹き出し空気温度まで変化することとなる。し
たがって、とくにダクトを用いて複数ゾーンの室温を個
々に制御しようとする場合に、空調ゾーンによってはこ
れまで快適な室温であったものがなんら手を付けないの
に変化してしまうような不具合が生じる可能性もある。
また同様に、室内機同志が干渉し合い、吹き出し空気温
度の制御が困難になることもあり得る。
【0010】また、すべての空調ゾーンの空調負荷が減
少し、例えば冷房において大多数のVAVユニットが最
少換気状態となった場合には、室内機はその吹き出し空
気温度を上げることによりVAVユニットを制御範囲に
戻して、快適空調を維持するようにし、また、吹き出し
空気温度がすべての空調ゾーンの要求負荷に対して不足
した場合には吹き出し空気温度を下げることが望まし
い。
【0011】したがって本発明では、各室内機の膨脹弁
の手前に流量調整弁を備え、該流量調整弁を制御する制
御手段を有するものとし制御手段は、冷房運転時には
膨脹弁に入る冷媒の過冷却度が室内機の負荷に応じて決
定される値になるよう流量調整弁を制御するものとして
いる。 なお、暖房運転時には室内機の熱交換器を出た冷
媒の過冷却度が一定になるよう流量調整弁を制御するも
のとするのが好ましい。そしてさらに、複数の室内機に
向かう液管とガス管の間には、互いの間で熱交換を行な
う第1の過冷却熱交換器を設け、あるいは室外機の熱交
換器に向かう液管とガス管の間に、互いの間で熱交換を
行なう第2の過冷却熱交換器を設けることができる。
【0012】
【作用】上記構成により、各室内機から複数の空調ゾー
ンへの各ダクトにVAVユニットを備え、VAVユニッ
トによる風量変化でそれぞれの空調ゾーンの室温が制御
される。これにより、多数の空調ゾーンごとの室温調節
は簡単な構成のVAVユニットで行なわれ、個別に室内
機を設置する必要がないからメインテナンス性が向上す
る。
【0013】また、個々の空調ゾーンの状態に応じてV
AVユニットにより風量を変化できるとともに、制御手
段が、室内機の膨脹弁手前に配置された流量調整弁を負
荷に対応した過冷却度となるように制御することによ
り、風量が変化されても他の室内機との干渉を生じない
でそれぞれの室内機において膨張弁による冷媒圧力を一
定に保持でき、吹き出し空気温度の安定した空気調和が
行なわれる。そして、必要に応じて吹き出し空気温度も
任意に制御できる。
【0014】なお、複数の室内機に向かう液管とガス管
の間に第1の過冷却熱交換器を設けたときには、流量調
整弁を通過する液冷媒の過冷却度が大きくなり、流量調
整弁による流量の制御幅が拡大される。さらに室外機の
熱交換器に向かう液管とガス管の間に第2の過冷却熱交
換器を設けたときには、室外機のコンプレッサに入るガ
ス冷媒の過熱度を大きくすることができ、暖房能力が向
上する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例のシステム構成
を示す。この実施例においては、室外機30に対して、
分岐ユニット40を介して3機の室内機50A、50
B、50Cが並列に接続されている。 各室内機からは
熱交換された空気がダクト47A、47B、47Cによ
り空調ゾーンZA1、ZA2、ZB1、ZB2、ZCへ
導かれる。各ダクトは対応する空調ゾーンの数に応じて
適宜に分岐し、それぞれにVAVユニット45A、45
B、45C等が設けられ、個別に空調ゾーン室内への風
量を変化可能となっている。
【0016】図2は本実施例の冷媒回路を示す。3機の
室内機50A、50B、50Cは、分岐ユニット40を
介して、液管およびガス管を形成する冷媒配管R1、R
2により室外機30に対して並列に接続される。室外機
30は、能力可変のコンプレッサ1と熱交換器6を備え
る。コンプレッサ1にはアキュムレータ3が付設され、
四方弁2により流れ方向が切り替えられる冷媒配管に連
結されている。コンプレッサ1の吐出側と吸い込み側に
はそれぞれ圧力センサ11A、11Bが設けられてい
る。熱交換器6には室外機の送風機21が付設され、両
端にはそれぞれ温度センサ10A、10Bが設けられて
いる。
【0017】室外機30には、さらに室外機側過冷却熱
交換器4が備えられ、室外機側過冷却熱交換器4と熱交
換器6の間の冷媒配管には、電子式の暖房運転用膨脹弁
7、圧力センサ8および冷媒温度を検出する温度センサ
9が設置されている。室外機側過冷却熱交換器4を通過
する他の冷媒配管の入口側は熱交換器6に接続され、出
口側は四方弁2に接続されている。 この冷媒配管の入
口と出口の間には2個の冷房運転用逆止弁5A、5Bが
設けられ、冷房運転時には冷媒が室外機側過冷却熱交換
器4をバイパスするようになっている。
【0018】四方弁2は、冷房運転時に冷媒が冷媒配管
R1から送出され、暖房運転時には冷媒が冷媒配管R2
から送出されるとともに、いずれの場合も戻り冷媒がア
キュムレータ3を経てコンプレッサ1に戻るように循環
経路を切り替える。ここでは、冷媒配管R1が液管を、
冷媒配管R2がガス管を形成している。
【0019】分岐ユニット40は室内機側過冷却熱交換
器12を備える。過冷却熱交換器12は冷媒配管R1に
より室外機側過冷却熱交換器4と接続されるとともに、
2個の暖房運転用逆止弁13、23を介して冷媒配管R
2に接続されている。冷媒配管R2および過冷却熱交換
器12を通過した冷媒配管R1はそれぞれ室内機50
A、50B、50Cに並列に接続された分岐配管とな
る。
【0020】室内機50Aは、室内機側熱交換器18A
と、これに付設された室内機の送風機24Aを備え、熱
交換器18Aの両端に上記冷媒配管R1およびR2が接
続される。冷媒配管R1には、室内機側過冷却熱交換器
12側から熱交換器18A方向に順に電子式の流量調整
弁14A、冷媒温度検出の温度センサ17A、圧力セン
サ16A、電子式の冷房運転用膨脹弁15Aが設けられ
ている。また、熱交換器18Aには室内機吹き出し空気
温度を検出する温度センサ22Aが付設されるととも
に、両端には室外機と同様に温度センサ19A、20A
が設けられている。熱交換器18Aで熱交換され室内機
の送風機24Aにより吹き出される空気は、ダクト47
Aにより空調ゾーンZA1、ZA2へ導かれる。ダクト
の各空調ゾーン側にはそれぞれVAVユニット45Aが
設けられ、個別に風量を変化可能となっている。室内機
50B、50Cも室内機50Aと同じ構成を有し、以
降、それぞれ参照番号にBおよびCを付して示す。
【0021】図3は、上記の室内機および室外機におけ
る制御装置を示す。制御装置は室内機および室外機とも
マイクロコンピュータおよびその周辺機器からなる。室
外機制御部31は、外部にコンプレッサ用インバータ3
2、室外機の送風機用インバータ33を接続している。
また、周辺機器として、暖房運転用膨脹弁7の駆動制御
部34、四方弁2の駆動制御部35、温度センサ9、1
0A、10Bのための温度変換器36、圧力センサ8、
11A、11Bのための圧力変換器37が室外機制御部
31に接続されている。
【0022】室内機50Aにおける室内機制御部51A
は、周辺機器として、冷房運転用膨脹弁15Aの駆動制
御部39A、流量調整弁14Aの駆動制御部41A、各
温度センサ17A、19A、20Aおよび22Aのため
の温度変換器42A、圧力センサ16Aのための圧力変
換器43A、ならびに温度設定器44Aが室内機制御部
51Aに接続されている。また、室内機50Aには室内
機の送風機用インバータ38Aがあり、このインバータ
には空調ゾーンごとに設置されたVAVユニット45A
の設定状況に対応して風量を決定する風量設定部46A
が接続されている。室内機50B、50Cにおける室内
機制御部51B、51Cについても同様に構成され、そ
れぞれ参照番号にBおよびCを付して示す。
【0023】室内機制御部51A、51B、51Cは、
それぞれ上記周辺機器からの情報に基づいて室内機50
A、50B、50Cにおける負荷状態を演算する。室外
機制御部31は各室内機の室内機制御部51A、51
B、51Cから入力される負荷信号を合計し、これに相
当する制御信号をコンプレッサ用インバータ32に送出
する。コンプレッサ用インバータ32はこの制御信号に
従いコンプレッサ1を駆動する。
【0024】すなわち、室内機制御部51A、51B、
51Cは吹き出し空気温度センサ22A、22B、22
Cの温度データとそれぞれの温度設定器44A、44
B、44Cで設定された温度データとの差を演算する。
そして、室内機の吹き出し空気温度が吸い込み空気温度
や、湿度などにより影響されるため、それらを勘案した
負荷増減量を室外機制御部31に送る。また、室内機の
送風機用インバータ38A、38B、38Cは、それぞ
れの風量設定部46A、46B、46Cからの風量信号
を受けて室内機の送風機24A、24B、24Cを駆動
し、送風量を制御する。
【0025】次に上記構成における冷房運転時の作動を
図4により説明する。冷房運転時には、四方弁2によ
り、同図に付した矢印の方向に冷媒が流れ、室外機側熱
交換器6が凝縮器、各室内機側熱交換器18A、18
B、18Cが蒸発器として作用する。すなわち、室外機
30においてコンプレッサ1からの圧縮ガス冷媒は、四
方弁2と冷房運転用逆止弁5Aを通り、熱交換器6で液
化する。それから、室外機側過冷却熱交換器4を経て分
岐ユニット40の室内機側過冷却熱交換器12へ入る。
室内機側過冷却熱交換器12では、各室内機50A、5
0B、50Cの室内機側熱交換器18A、18B、18
Cから出てきたガス冷媒と熱交換され過冷却度が増大し
た液冷媒となる。
【0026】さらに、冷媒は分岐配管により分岐され、
各流量調整弁14A、14B、14Cに並列に入り、続
いて冷房運転用膨脹弁15A、15B、15Cを経て減
圧されて、低温の気液混合状態になる。つぎに、冷媒は
熱交換器18A、18B、18Cにおいて室内空気と熱
交換され、ガス状の冷媒となる。そして、冷媒配管R2
により再び分岐ユニット40の過冷却熱交換器12へ戻
り、室外機30から冷媒配管R1で入ってくる液冷媒を
冷却する。室内機側過冷却熱交換器12を出た冷媒は、
室外機30の四方弁2からアキュムレータ3を経てコン
プレッサ1へ戻る。室内機側過冷却熱交換器12が発明
の第1の過冷却熱交換器を構成している。
【0027】この間における暖房運転用膨脹弁7、室外
機用送風機21、流量調整弁14A、14B、14C、
冷房運転用膨脹弁15A、15B、15Cの制御は以下
のように行なわれる。まず、室外機制御部31により暖
房運転用膨脹弁7は全開状態に保持される。つぎに、室
外機用送風機用インバータ33に、コンプレッサ1の吐
出側圧力センサ11Aにより検出される圧力が予め設定
された値になるよう、例えばPID制御あるいはステッ
プ制御などによる信号が出力され、これにより室外機用
送風機21が駆動されて風量を制御する。
【0028】一方、室内機制御部51A、51B、51
Cでは、圧力センサ16A、16B、16Cを通じて冷
媒の圧力を検出し、各室内機における冷媒の飽和温度を
計算する。 そして、冷媒温度センサ17A、17B、
17Cで検出した温度との差、つまり過冷却度を計算
し、図5に示される過冷却度レベルと室内機の負荷の関
係式から求めた過冷却度になるように、流量調整弁14
A、14B、14Cを制御する。さらに、室内機側熱交
換器の両端に設置された温度センサ19A、19B、1
9C、20A、20B、20Cの検出信号により、入口
と出口の温度差、つまり過熱度が一定になるように、冷
房運転用膨脹弁15A、15B、15Cを制御する。
【0029】ここで、各室内機50A、50B、50C
の負荷が同等であれば、各流量調整弁14A、14B、
14Cの開度は互いに同じとなる。この場合には、分岐
ユニット40からの冷媒は各室内機に均等に分配され、
各室内機50A、50B、50Cの吹き出し空気温度は
同温度となる。
【0030】つぎに、例えば室内機50Aの負荷が重く
て風量が大に設定され、室内機50B、50Cの負荷は
軽くて風量が小に設定された場合には、室内機50Bお
よび50Cの吹き出し空気温度は下がり始める。そこ
で、室内機50B、50Cの室内機制御部51B、51
Cは、室外機制御部31に対してインバータ32への制
御信号を下げさせ、これによりコンプレッサ1の出力が
低下する。
【0031】これと同時に、室内機50B、50Cの過
熱度が小さくなるため、室内機制御部51B、51Cは
冷房運転用膨脹弁15B、15Cの開度を小さくする。
その結果、冷凍サイクル全体の冷媒流量が減少して、分
岐ユニット40から各室内機側へ送出される液冷媒の過
冷却度は増加する。なお、この間、コンプレッサ1の吐
出圧力は一定になるよう制御されているので、各室内機
の冷房運転用膨脹弁手前の圧力は変化しない。
【0032】室内機制御部51B、51Cは、上にあわ
せて流量調整弁14B、14Cを絞る。これは、冷房運
転用膨脹弁15B、15Cは室内機側熱交換器18B、
18Cの過熱度を一定にするだけで、吹き出し空気温度
や冷媒量を制御していないので、結果的に吹き出し空気
温度が下がり負荷が大きな状態の温度まで回復しない場
合が起こり得る。この対策として、冷房運転用膨脹弁1
5B、15C手前の過冷却度が小さくなるようにするも
のである。
【0033】すなわち、流量調整弁14B、14Cを絞
ると、冷房運転用膨脹弁15B、15C手前の圧力が下
がり、熱交換器18B、18Cを流れる冷媒量が減少す
る。その結果、熱交換量が減り、吹き出し空気温度が上
昇して、負荷の大きな室内機50Aの吹き出し空気温度
と同じ温度が得られる。図6は上述の過冷却度の制御要
領を示す冷凍サイクルのモリエル線図である。
【0034】なお、分岐ユニット40は過冷却熱交換器
12を備えているので、各流量調整弁14A、14B、
14Cに入る液冷媒の過冷却度を大きくでき、流量調整
弁の開度を小さく絞りこんでも冷媒が膨脹し始めること
がないから、流量の制御幅が拡大される。また、この過
冷却熱交換器12は、戻りの冷媒を完全にガス化するの
に役立つ。すなわち、室内機50A、50B、50Cの
吹き出し風量を急速に減少させた場合に、冷房運転用膨
脹弁15A、15B、15Cの制御速度が追いつかず室
内機側熱交換器18A、18B、18Cで蒸発しきれな
かった液冷媒があっても、過冷却熱交換器12が一時的
な蓄熱器として働くので、液冷媒がコンプレッサ1に入
る液圧縮現象が防止される。同じく、過冷却熱交換器1
2により、コンプレッサ1に入るガス冷媒の過熱度を確
保できるので、各室内機50A、50B、50Cの冷房
運転用膨脹弁15A、15B、15Cの過熱度を小さく
設定でき、室内機側熱交換器18A、18B、18Cの
利用効率を上げることができる。
【0035】つぎに暖房運転時の作動を図7により説明
する。暖房運転時には、四方弁2の切り替えにより、同
図に付した矢印の方向に冷媒が流れ、室外機側熱交換器
6が蒸発器、各室内機側熱交換器18A、18B、18
Cが凝縮器として作用する。すなわち、コンプレッサ1
からの圧縮ガス冷媒は、四方弁2から冷媒配管R2によ
り分岐ユニット40に入り、暖房運転用逆止弁13を通
ったあと分岐され、各熱交換器18A、18B、18C
で液化する。
【0036】このあと、液冷媒は各流量調整弁14A、
14B、14Cを経て、分岐ユニット40で他の室内機
からきた冷媒と合流し、室内機側過冷却熱交換器12を
通り、冷媒配管R1で室外機30の室外機側過冷却熱交
換器4に入る。冷媒は室外機側過冷却熱交換器4におい
て室外機側熱交換器6からのガス冷媒と熱交換され、過
冷却度が増大した液冷媒となる。
【0037】液冷媒はさらに暖房運転用膨脹弁7により
減圧され、低温の気液混合状態になって熱交換器6に入
る。冷媒は熱交換器6で室外空気と熱交換され、ガス状
となって室外機側過冷却熱交換器4を通過し、前述のよ
うに分岐ユニット40からきた液冷媒を冷却するととも
に、自らは過熱度の増したガス状の冷媒となる。このあ
と、冷媒は四方弁2およびアキュムレータ3を経てコン
プレッサ1に戻る。室外機側過冷却熱交換器4が発明の
第2の過冷却熱交換器を構成している。
【0038】この間における冷房運転用膨脹弁15A、
15B、15C、室外機用送風機21、流量調整弁14
A、14B、14C、暖房運転用膨脹弁7の制御は以下
のように行なわれる。まず、各室内機制御部51A、5
1B、51Cにより、冷房運転用膨脹弁15A、15
B、15Cは全開状態に保持される。つぎに、室外機制
御部31により、室外機用送風機用インバータ33に、
コンプレッサ1の吸い込み側圧力センサ11Bにより検
出される圧力が予め設定された値になるよう、例えばP
ID制御あるいはステップ制御などによる信号が出力さ
れ、これにより室外機用送風機21が駆動されて風量を
制御する。
【0039】各室内機制御部51A、51B、51Cで
は、圧力センサ16A、16B、16Cで冷媒の圧力を
測定し、冷媒の飽和温度を演算する。そして、それらの
各飽和温度と温度センサ17A、17B、17Cで検出
される温度との差、つまり過冷却度を求め、この過冷却
度が常に一定になるように流量調整弁14A、14B、
14Cを制御する。また室外機制御部31は、熱交換器
6の出入口に取り付けられた温度センサ10A、10B
の検出結果に基づいて、冷房運転時の室内機と同様に過
熱度が一定に保持されるように暖房運転用膨脹弁7を制
御する。
【0040】ここで、各室内機50A、50B、50C
の負荷が同等であれば、各流量調整弁14A、14B、
14Cの開度は互いに同じとなる。この場合には、分岐
ユニット40から冷媒が均等に分配されて、各室内機5
0A、50B、50Cの吹き出し空気温度は同じとな
る。つぎに、例えば室内機50Aの負荷が重くて風量が
大に設定され、室内機50B、50Cの負荷が軽くて風
量が小に設定された場合には、室内機50B、50Cの
吹き出し空気温度は上昇し始める。
【0041】そこで、室内機制御部51B、51Cは、
室外機制御部31に対してインバータ32への制御信号
を下げさせ、これによりコンプレッサ1の出力が低下す
る。その結果、冷凍サイクル全体の冷媒流量が減少す
る。これと同時に、室内機50B、50Cの過冷却度が
大きくなるため、室内機制御部51B、51Cは流量調
整弁14B、14Cを絞り方向に制御して、室内機50
B、50Cへの冷媒流量を減少させる。これにより、吹
き出し空気温度は下降し、常時所定値に保持される。な
お、負荷の変化のない室内機50Aにおいては、コンプ
レッサ1の出力変化と流量調整弁14B、14Cの絞り
の影響のバランスによって冷媒流量は変化せず、したが
って吹き出し空気温度は変化しない。上記の制御要領が
図8のモリエル線図に示される。
【0042】なお、この暖房運転では過冷却度を一定に
維持するよう制御するので、過冷却度が大きくなって室
内機側熱交換器18A、18B、18C内に液冷媒が多
く溜まり冷凍サイクル全体が冷媒不足を起こす不具合現
象が防止される。さらに、室外機30に設けられた室外
機側過冷却熱交換器4は、戻りの冷媒を完全に液化する
のに役立つ。すなわち、室内機50A、50B、50C
の吹き出し風量を急速に減少させた場合に、流量調整弁
14A、14B、14Cの制御速度が追いつかず、室外
機30側に未凝縮のガス冷媒が流れても、室外機側過冷
却熱交換器4が一時的な蓄熱器として働いて確実に液化
され、ガス冷媒が暖房運転用膨脹弁7に入ることによる
制御性の低下が防止される。
【0043】同じく、室外機側過冷却熱交換器4により
コンプレッサ1に入るガス冷媒の過熱度を大きくするこ
とができるので、コンプレッサ1の吐出温度が高くで
き、その分暖房能力が向上する。
【0044】以上説明したように、本実施例では1台の
室外機から分岐ユニットを介して複数の室内機に並列に
冷媒配管されたヒートポンプ式空気調和装置において、
室内機の送風をダクトにより複数の空調ゾーンに導き各
空調ゾーンごとにVAVユニットにより風量を可変とし
たうえ、分岐ユニットに室内機側過冷却熱交換器12
を、室外機に室外機側過冷却熱交換器4を備え、室内機
の液管側には流量調整弁14A、14B、14Cと冷房
運転用膨脹弁15A、15B、15Cを設け、冷房運転
時には、流量調整弁を各室内機の負荷に応じた過冷却度
になるように、そして冷房運転用膨脹弁を室内機側熱交
換器18A、18B、18Cの過熱度が一定になるよう
制御する一方、暖房運転時には、流量調整弁で室内機側
熱交換器の過冷却度を一定に維持し、冷房運転用膨脹弁
15A、15B、15Cを全開にするとともに、室外機
に設けた暖房運転用膨脹弁7により室外機側熱交換器6
の過熱度を一定に制御するようにしたので、空調ゾーン
での風量を変化させても室内機の吹き出し空気温度が変
化しない。したがって、他の室内機の負荷状態の影響を
受けることなく、風量変化により個別の空調ゾーンの室
温を任意に制御できるという効果を有する。これによ
り、多数の個別の空調ゾーンには簡単なVAVユニット
を配置するだけで、膨脹弁、流量調整弁等を必要とする
室内機を設置する必要がないからメインテナンス性が向
上する。
【0045】また、冷房時には、とくに室内機側過冷却
熱交換器12により流量調整弁に入る冷媒の過冷却度が
増されるので、流量調整幅が拡大でき、安定した冷凍サ
イクルが得られる。さらにまた、室内機の吹き出し風量
が急減したとき、冷房時には過冷却熱交換器12が一時
的な蓄熱器として作用し、液冷媒がコンプレッサ1に入
る液圧縮現象が防止され、暖房時には室外機側過冷却熱
交換器4が一時的な蓄熱器として作用し、冷媒の確実な
液化を促進して暖房運転用膨脹弁7での制御性の低下が
防止される。なおまた、空調ゾーンの負荷状態によっ
て、特定の室内機の吹き出し空気温度を冷房運転時に上
げたり、暖房運転時に下げたりしたい場合がある。それ
らの場合にも、それぞれの運転時に求められる過冷却度
に対して冷房運転時はその過冷却度を下げるように、ま
た暖房運転時には上げるように補正を行ない、流量調整
弁を制御することにより、VAVユニットの制御範囲を
通常の状態へ戻すことができる。
【0046】また、各室内機50A、50B、50Cの
設置場所がまちまちで、分岐ユニット40からの配管長
に差があっても、各室内機の膨脹弁と流量調整弁間の冷
媒の状態を同じにできるので、設置工事施工に際して配
管圧損を考慮に入れなくても同じ空調能力が得られる。
そして、室内機の負荷に関係なく室内機の冷媒量を一定
に保てるため、冷媒封入量を最小にでき冷媒量調整用の
リキッドタンクが不要となる。
【0047】図9は、本発明の第2の実施例を示す。こ
の第2の実施例は上述の第1の実施例に対して、分岐ユ
ニットを廃止し、分岐ユニットにあった室内機側過冷却
熱交換器を各室内機毎に設けるようにしたものである。
すなわち、室外機30から延びる冷媒配管R1’、R
2’が分岐されて各室内機50A’、50B’、50
C’へ並列に接続されている。そして、各室内機内にお
いて、冷媒配管R1’が室内機側過冷却熱交換器12
A、12B、12Cを通ったあと、流量調整弁14A、
14B、14Cに接続される。
【0048】また冷媒配管R2’は過冷却熱交換器12
A、12B、12Cと並列の暖房運転用逆止弁13A、
13B、13Cが設けられるとともに、別の逆止弁23
A、23B、23Cを介して過冷却熱交換器12A、1
2B、12Cに接続されている。そして、逆止弁23
A、23B、23Cは冷房時に戻り冷媒が過冷却熱交換
器12A、12B、12Cを通るようにし、暖房時に過
冷却熱交換器をバイパスするように流れる。その他の構
成は第1の実施例と同じである。冷房運転および暖房運
転における冷媒の流れは前実施例と同じであるから、作
動についての説明は省略する。
【0049】この実施例によれば、第1の実施例と同様
の効果を有するとともに、室内機側過冷却熱交換器を各
室内機毎に分割して設けるから、それら個々の過冷却熱
交換器として扱いが簡単で安価な小型のものが使用でき
る利点がある。なお、逆止弁5A、5B、13、23、
13A、13B、13C、23A、23B、23Cとし
ては電磁弁を用いてこれを制御するようにしてもよい。
【0050】また、上記各実施例では室内機が3台接続
されたものを示したが、室内機の台数はこれに限定され
ることなく、2台でもあるいは4台以上でも同様に実施
可能であり、送風しない室内機があれば、流量調整弁を
全閉にして機能させないようにすることも可能である。
また、分岐ユニットを複数設けて、それぞれの分岐ユニ
ットに複数の室内機を接続することもでき、さらには第
1の実施例と第2の実施例を組み合わせてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、1台の室外機
に複数の室内機が並列に接続された空気調和装置におい
て、各室内機の送風をダクトにより複数の空調ゾーンに
導き、各空調ゾーンごとにVAVユニットを備えて、V
AVユニットによる風量変化でそれぞれの空調ゾーンの
室温を制御するようにしたので、多数の空調ゾーンごと
の室温調節が簡単な構成のVAVユニットで行なわれ、
メインテナンス性を向上しながら個別の空調ゾーンを快
適な室温に制御できるという効果を有する。
【0052】また、各室内機の熱交換器に付設された膨
脹弁の手前に流量調整弁を設け、冷房運転時には室内機
の負荷に対応した過冷却度となるように流量調整弁を制
御するので、風量が変化されても他の室内機との干渉を
生じないでそれぞれの室内機において冷媒量を一定に保
持でき、吹き出し空気温度の安定した空調が行なわれ
る。そして、必要に応じて吹き出し空気温度も任意に制
御できる。これにより、室内機の膨脹弁の状態を同じに
できるので各室内機の設置場所による能力差がなくな
り、空調設計時に能力補正する必要がなく、また設置工
事が簡略化できるという効果がある。そしてまた、室内
機の負荷に関係なく室内機の冷媒量を一定に保てるか
ら、冷媒封入量を最小にでき、冷媒量調整用のリキッド
タンクも不要となる。
【0053】さらに、複数の室内機に向かう液管とガス
管の間に過冷却熱交換器を設けることにより、流量調整
に入る液冷媒の過冷却度が大きくなり、冷房運転時
量調整弁による流量の制御幅が拡大されるという効果が
得られ、室内機の吹き出し風量を急減させても、過冷却
熱交換器の蓄熱器作用で戻りの冷媒が確実にガス化さ
れ、室外機コンプレッサの破損が防止される。また、室
外機の熱交換器に向かう液管とガス管の間に過冷却熱交
換器を設けることにより、暖房運転時室外機のコンプレ
ッサに入るガス冷媒の過熱度を大きくすることができ、
暖房能力が向上するとともに、室内機の吹き出し風量を
急減させても、過冷却熱交換器の蓄熱器作用で戻り冷媒
の確実な液化を促進する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のシステム構成図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例の冷媒回路図である。
【図3】実施例における制御装置を示すブロック図であ
る。
【図4】実施例における冷房運転時の冷媒の流れを示す
図である。
【図5】過冷却度レベルと室内機の負荷の関係を示す図
である。
【図6】冷房運転時の冷凍サイクルを示すモリエル線図
である。
【図7】実施例における暖房運転時の冷媒の流れを示す
図である。
【図8】暖房運転時の冷凍サイクルを示すモリエル線図
である。
【図9】第2の実施例を示す図である。
【図10】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 四方弁 3 アキュムレータ 4 室外機側過冷却熱交換器 5A、5B、13、23 逆止弁 6、18A、18B、18C 熱交換器 7 暖房運転用膨脹弁 15A、15B、15C 冷房運転用膨脹弁 8、11A、11B、16A、16B、16C 圧
力センサ 9、10A、10B、17A、17B、17C 温
度センサ 12、12A、12B、12C 室内機側過冷却熱交
換器 14A、14B、14C 流量調整弁 19A、19B、19C、20A、20B、20C
温度センサ 21 室外機の送風機 22A、22B、22C 温度センサ 23A、23B、23C 逆止弁 24A、24B、24C 室内機の送風機 30 室外機 31 室外機制御部 32、33、38A インバータ 34、35、39A 駆動制御部 36、42A 温度変換器 37、43A 圧力変換器 40 分岐ユニット 41A 駆動制御部 44A 温度設定器 45A、45B、45C VAVユニット 46A 風量設定部 47A、47B、47C ダクト 50A、50B、50C、50A’、50B’、50
C’ 室内機 51A、51B、51C 室内機制御部 61 室外機 63 分岐ユニット 64 液管 65 ガス管 66A、66B、66C 室内機 67A、67B、67C 熱交換器 68A、68B、68C 膨脹弁 69A、69B、69C 流量調整弁 R1、R2、R1’、R2’ 冷媒配管 ZA1、ZA2、ZB1、ZB2、ZC 空調ゾー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F25B 13/00 331 F25B 13/00 331A (56)参考文献 特開 平5−33968(JP,A) 特開 平5−26501(JP,A) 特開 平4−356648(JP,A) 特開 平4−217755(JP,A) 特開 平3−84352(JP,A) 特開 平2−223774(JP,A) 実開 昭60−173868(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機用熱交換器と能力可変のコンプレ
    ッサを備える1台の室外機と、該室外機に冷凍サイクル
    の液管とガス管を形成する冷媒配管により並列に接続さ
    れ、それぞれ室内機用熱交換器と送風機を備える複数の
    室内機とからなり、各室内機の送風をダクトによりそれ
    ぞれVAVユニットを備える複数の空調ゾーンに導き、
    それぞれの空調ゾーンの室温を前記VAVユニットによ
    る風量変化で制御する空気調和装置において、前記室内機はそれぞれ、 冷媒配管に配設された流量調整弁、膨張弁、前記室内機
    用熱交換器の入口および出口の冷媒温度を検出する温度
    センサ、ならびに前記流量調整弁と膨張弁の間に配設さ
    れた冷媒圧力を検出する圧力センサおよび冷媒温度を検
    出する温度センサと、 前記室内機用熱交換器の吹き出し空気温度を検出する温
    度センサと、 前記VAVユニットによる風量、前記冷媒圧力および冷
    媒温度に基づき、冷房運転時には前記膨脹弁に入る冷媒
    の過冷却度が当該室内機の負荷に応じた値になるよう前
    記流量調整弁を制御して、前記VAVユニットによる風
    量変化に合わせて前記吹き出し空気温度を所定温度に制
    御する制御手段とを有し、 前記室外機は、前記室内機の負荷に応じて前記コンプレ
    ッサの出力を制御する ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、それぞれの空調ゾーン
    の負荷状態によって、特定の室内機の前記吹き出し空気
    温度を冷房運転時に上げる場合は負荷状況に合わせて過
    冷却度を下げ、前記吹き出し空気温度を暖房運転時に下
    げる場合は負荷状況に合わせて過冷却度を上げるように
    前記流量調整弁を制御することを特徴とする請求項1記
    載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、暖房運転時には前記室
    内機の熱交換器を出た冷媒の過冷却度が一定になるよう
    前記流量調整弁を制御するものであることを特徴とする
    請求項1記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の室内機に向かう液管とガス管
    の間に、互いの間で熱交換を行なう第1の過冷却熱交換
    器が設けられていることを特徴とする請求項 1から3の
    いずれか1に記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記室外機の熱交換器に向かう液管とガ
    ス管の間に、互いの間で熱交換を行なう第2の過冷却熱
    交換器が設けられていることを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1に記載の空気調和装置。
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