JP3528459B2 - 平角線のエッジワイズ巻線方法および巻線装置 - Google Patents

平角線のエッジワイズ巻線方法および巻線装置

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JP3528459B2
JP3528459B2 JP24467596A JP24467596A JP3528459B2 JP 3528459 B2 JP3528459 B2 JP 3528459B2 JP 24467596 A JP24467596 A JP 24467596A JP 24467596 A JP24467596 A JP 24467596A JP 3528459 B2 JP3528459 B2 JP 3528459B2
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和彦 絹谷
亮介 丸山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば箔状の
平角線のエッジワイズ巻線方法および巻線装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来例(たとえば特公昭62-318
09号公報、特開平4-75303 号公報) を示し、巻取り具1
00の支持面102より突出した巻取り軸101に倒れ
止め具103を回転自在に嵌合し、その当接面104と
支持面102との間に平角線105をエッジワイズ巻き
して、エッジワイズコイルを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例
は、巻取り軸101に対し平角線105をほぼ巻き取り
面内の接線方向から引き入れる方法であったため、図1
7に示すように高電圧に対応するために絶縁板106の
ついたボビン107に、直接平角線105をエッジワイ
ズ巻きすることが難しく、そのため部品点数の増加や、
加工・組立工数が増えて、コスト高になった。
【0004】したがって、この発明の目的は、高電圧用
の絶縁板の付いたボビンへ直接平角線のエッジワイズ巻
きを可能とする平角線のエッジワイズ巻線方法および巻
線装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の平角線の
エッジワイズ巻線方法は、平角線の供給方向が巻取り軸
の軸方向に略沿うように、平角線を前記巻取り軸に供給
し、前記平角線を巻き付けるものである。請求項1記載
の平角線のエッジワイズ巻線方法によれば、平角線の供
給を巻き上がったエッジワイズコイルから離れた方向よ
り、巻取り軸に略沿って行なうため、平角線の巻き付け
直前部分が既に巻かれているエッジワイズコイルの外周
部に乗り上げることなく確実に巻くことができるととも
に、高電圧対応の絶縁体の付いたボビンを巻取り軸とし
て直接エッジワイズ巻線を行なうことができる。またボ
ビンへ直接巻くことにより、巻取り軸にエッジワイズコ
イルを巻いた後、エッジワイズコイルを取外し、ボビン
へ組み込む作業が不必要となる。さらに巻取り軸からエ
ッジワイズコイルを取り外す作業中のエッジワイズコイ
ルのばらけが無くなり、品質の安定したエッジワイズコ
イルを形成することができる。したがって、外周の軸方
向へ突出する絶縁板と一体型になっているボビンへ平角
線を直接巻くことが可能となり、これにより部品点数の
削減および組立工数を少なくすることができ、コスト削
減が可能になっている。
【0006】請求項2記載の平角線のエッジワイズ巻線
方法は、請求項1において、前記巻取り軸の巻取り部分
から離れるほど前記巻取り軸の軸心から離れた位置か
ら、前記平角線を供給するものである。請求項2記載の
平角線のエッジワイズ巻線方法によれば、請求項1の効
果のほか、平角線の巻き上がり側の倒れを防止するため
の倒れ止め具を巻取り軸に嵌合した場合に、倒れ止め具
と巻取り軸との間に平角線が入り込んで巻き込まれるの
を防止でき、より安定した巻線が可能となる。
【0007】請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置は、支持面を有しこの支持面に突設した巻取り軸を
有する巻取り具と、前記支持面側を巻き始めとして前記
巻取り軸に巻かれた平角線の巻き上がり側の倒れを防止
する当接面を有し前記平角線を前記巻取り軸の軸方向に
略沿うように案内する平角線供給部を有する倒れ止め具
とを備えたものである。
【0008】請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置によれば、巻取り軸に巻かれた平角線の巻き上がり
側に倒れ止め具の当接面が当接して平角線の倒れを防止
するので、エッジワイズコイルを形成する際に平角線の
倒れが発生することなく、確実にエッジワイズコイルを
形成することができる。請求項4記載の平角線のエッジ
ワイズ巻線装置は、請求項3において、前記平角線供給
部を前記巻取り軸に略平行な溝としたものである。
【0009】請求項4記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置によれば、請求項3の効果のほか、平角線の供給方
向が巻取り軸の軸心にほぼ平行になっていることによ
り、より安定したエッジワイズ巻線ができ、また従来と
比較して平角線の寸法仕様が変わっても同じコイル巻線
装置を使って巻くことが可能となり、自動化設備へも応
用展開が可能になる。
【0010】請求項5記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置は、請求項3において、前記平角線供給部が前記巻
取り軸の軸心を通る平面にほぼ沿って溝状に形成されて
いるものである。請求項5記載の平角線のエッジワイズ
巻線装置によれば、請求項3の効果のほか、巻線時の平
角線の供給を無理なく行なうことができ、また倒れ止め
具の製作・加工が容易であるため、コスト削減にもな
る。
【0011】請求項6記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置は、請求項5において、前記平角線供給部の両側面
のうち、前記平角線が当接する側面の出口付近が、前記
軸心を通りかつ前記側面に交差する平面よりも、前記軸
心の径方向の外向きに開くように傾斜しているものであ
る。請求項6記載の平角線のエッジワイズ巻線装置によ
れば、請求項5の効果のほか、倒れ止め具と巻取り軸の
間に平角線が入りこんで巻き込まれることを防止できる
とともに、平角線供給部の出口での平角線の曲がりが滑
らかになり平角線に与える影響を軽減することができ、
品質の高いコイルを巻くことが可能となる。
【0012】請求項7平角線のエッジワイズ巻線装置
は、請求項3おいて、前記平角線供給部が前記巻取り軸
の軸心を通る平面に略平行で巻き方向と反対側にややず
れて形成されたものである。請求項7平角線のエッジワ
イズ巻線装置によれば、請求項3の効果のほか、倒れ止
め具と巻取り軸の間に平角線が入り込み巻き込まれるの
を防止でき、また倒れ止め具の加工も容易にできコスト
削減にもなる。
【0013】請求項8平角線のエッジワイズ巻線装置
は、請求項3おいて、前記平角線供給部が前記巻取り軸
の軸心を通る平面に略平行で巻き方向にややずれて形成
されたものである。請求項8平角線のエッジワイズ巻線
装置によれば、請求項3の効果のほか、平角線が巻かれ
る直前の平角線の変形が緩やかで巻線時の平角線への影
響が軽減でき、品質の高いエッジワイズコイルを巻くこ
とが可能となる。
【0014】請求項9平角線のエッジワイズ巻線装置
は、請求項3おいて、前記平角線供給部の出口の前記平
角線の巻き方向の角縁部に平角線を緩やかに方向変換さ
せる曲げ手段有するものである。請求項9平角線のエッ
ジワイズ巻線装置によれば、請求項3の効果のほか、平
角線の曲げが緩やかに行なえ、平角線の巻取り軸への供
給がスムースにできる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1および図2により説明する。図1は平角線のエッジワ
イズ巻線方法の説明図である。この平角線のエッジワイ
ズ巻線方法は、平角線2の供給方向が巻取り軸1の軸方
向に略沿うように、平角線2を巻取り軸1に供給し、平
角線2を巻き付けるものである。実施の形態では巻取り
軸1を回転(矢印方向)して巻取り軸1に平角線2を巻
き付けてエッジワイズコイル3を形成している。また平
角線2はエッジワイズコイル3を形成する巻取り部分か
ら離れた位置から供給する。平角線2は箔状平角線を用
いている。4は巻取り軸1をエッジワイズコイル3を支
持する支持面5から突出した巻取り具である。
【0016】この方法により、図17で示した絶縁体の
付いたボビンへ直接エッジワイズコイル3を巻くことが
可能となる。すなわち、この実施の形態の平角線のエッ
ジワイズ巻線方法によれば、平角線2の供給を巻き上が
ったエッジワイズコイルから離れた方向より、巻取り軸
1に略沿って行なうため、平角線2の巻き付け直前部分
が既に巻かれているエッジワイズコイルの外周部に乗り
上げることなく確実に巻くことができるとともに、高電
圧対応の絶縁体の付いたボビンを巻取り軸1として直接
エッジワイズ巻線を行なうことができる。またボビンへ
直接巻くことにより、巻取り軸1にエッジワイズコイル
3を巻いた後、エッジワイズコイル3を取外し、ボビン
へ組み込む作業が不必要となる。さらに巻取り軸1から
コイルを取り外す作業中のエッジワイズコイル3のばら
けが無くなり、品質の安定したエッジワイズコイル3を
形成することができる。したがって、外周の軸方向へ突
出する絶縁板と一体型になっているボビンへ平角線を直
接巻くことが可能となり、これにより部品点数の削減お
よび組立工数を少なくすることができ、コスト削減が可
能になっている。
【0017】図2(a)は、平角線のエッジワイズ巻線
装置の説明図である。すなわち、この平角線のエッジワ
イズ巻線装置は、巻取り具4と、倒れ止め具6を有す
る。巻取り具4は、支持面5を有し、この支持面5に突
設した巻取り軸1を有する。倒れ止め具6は、巻取り具
4の支持面5側を巻き始めとして巻取り軸1に巻かれ
平角線2の巻き上がり側の倒れを防止する当接面7を有
し、平角線2を巻取り軸1の軸方向に略沿うように案内
する平角線供給部8を有する。実施の形態の倒れ止め具
6は、巻取り軸1に回転自在に嵌合している。また平角
線供給部8は巻取り軸1の軸方向に略平行な溝である。
そして、平角線供給部8の出口9の巻き方向側側部は平
角線2の厚さ分凹んで位置し、かつ巻取り軸1の回転方
向に沿って除々に当接面7に連続するように傾斜した平
角線2の案内面7aを形成している。なお、平角線2は
螺旋状に巻き取られてエッジワイズコイル3が形成され
るので、平角線2がきわめて薄い場合、可撓性があるこ
とおよび巻き始め部分があることによりコイル自身が傾
斜することから、倒れ止め具6の当接面7には傾斜した
案内面7aを設けず巻取り軸1に直行する平面に形成し
ても良い。
【0018】図2(b)は、平角線供給部8は巻取り軸
1の軸心に略平行であるが正確には軸方向に対して若干
傾斜した溝にしている。これらにより、平角線2の倒れ
を防ぎながら巻取り軸1の軸心1aにほぼ沿った方向か
ら平角線2を供給することができる。この実施の形態の
平角線のエッジワイズ巻線装置によれば、巻取り軸1に
巻かれた平角線2の巻き上がり側に倒れ止め具6の当接
面7が当接して平角線2の倒れを防止するので、エッジ
ワイズコイル3を形成する際に平角線2の倒れが発生す
ることなく、確実にエッジワイズコイル3を形成するこ
とができる。
【0019】また平角線2の供給方向が巻取り軸1の軸
心にほぼ平行になっていることにより、より安定したエ
ッジワイズ巻線ができ、また従来と比較して平角線2の
寸法仕様が変わっても同じコイル巻線装置を使って巻く
ことが可能となり、自動化設備へも応用展開が可能にな
る。この発明の第2の実施の形態を図3に示す。すなわ
ち、第1の実施の形態において、平角線2の供給方向
を、エッジワイズコイル3から離れる方向ほど巻取り軸
1の軸心から離れる方向にしている。平角線2は平角線
供給部8を通って巻取り軸1に供給され、巻取り具4が
回動することにより巻取り軸1に巻かれる。
【0020】この実施の形態によれば、平角線2の巻き
あがり側の倒れを防止するための倒れ止め具6を巻取り
軸1に嵌合した場合に、倒れ止め具6と巻取り軸1との
間に平角線2が入り込んで巻き込まれるのを防止でき、
より安定した巻線が可能となる。その他の構成は、第1
の実施の形態と同様であり、共通の作用効果を有する。
【0021】なお、図3では平角線2が倒れ止め具6の
平角線供給部8から供給されているが、たとえば平角線
供給部8の底面を、図3(b)の平角線2の供給方向の
傾斜に沿って傾斜してもよい。この発明の第3の実施の
形態を図4に示す。すなわち、第1の実施の形態におい
て、平角線供給部8が巻取り軸1の軸心1aを通る平面
Aにほぼ沿って溝状に形成されている。平角線2は溝状
の平角線供給部8を通って当接面7に導かれ、巻取り軸
1が回転することによりエッジワイズコイルを巻くこと
ができる。9は平角線供給部8の出口である。
【0022】この実施の形態によれば、巻線時の平角線
2の供給を無理なく行なうことができ、また倒れ止め具
6の製作・加工が容易であるため、コスト削減にもな
る。その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、作
用効果も同様である。この発明の第4の実施の形態を図
5に示す。すなわち、第3の実施の形態において、平角
線供給部8の両側面10a,10bのうち、平角線2が
当接する側面10aの出口9の付近が軸心1aの径方向
の外向きに開くようにしている。すなわち、巻取り軸1
の軸心1aを通る平面Cと軸心1aを通る平角線供給部
8の幅中心を通る垂直面Dとのなす角度αよりも、側面
10aと垂直面Dとのなす角度βを大きくしている。
【0023】この実施の形態によれば、倒れ止め具6と
巻取り軸1の間に平角線2が入りこんで巻き込まれるこ
とを防止できるとともに、平角線供給部8の出口9での
平角線2の曲がりが滑らかになり平角線2に与える影響
を軽減することができ、品質の高いエッジワイズコイル
3を巻くことが可能となる。その他の構成は、第3の実
施の形態と同様であり、作用効果も同様である。
【0024】この発明の第5の実施の形態を図6に示
す。すなわち、第3の実施の形態において、平角線供給
部8が巻取り軸1の軸心1aを通る平面Eに略平行で平
角線2の巻き方向(矢印)と反対側にややずれて形成さ
れている。平角線2は平角線供給部8を通って巻取り軸
1に供給され、巻取り軸1が回転することにより、エッ
ジワイズコイル3を巻くことができる。
【0025】この実施の形態によれば、倒れ止め具6と
巻取り軸1の間に平角線2が入り込み巻き込まれるのを
防止でき、また倒れ止め具6の加工も容易にできコスト
削減にもなる。その他の構成は、第3の実施の形態と同
様であり、作用効果も同様である。この発明の第6の実
施の形態を図7に示す。すなわち、第3の実施の形態に
おいて、平角線供給部8が巻取り軸1の軸心1aを通る
平面Eに略平行に巻き方向(矢印)にややずれて形成さ
れ、巻取り軸1が回転することにより、エッジワイズコ
イル3を巻くことができる。
【0026】この実施の形態によれば、平角線2が巻か
れる直前の平角線2の変形が緩やかで巻線時の平角線2
への影響が軽減でき、品質の高いエッジワイズコイル3
を巻くことが可能となる。その他の構成は、第3の実施
の形態と同様であり、作用効果も同様である。この発明
の第7の実施の形態を図8に示す。すなわち、第1の実
施の形態において、平角線供給部8の出口9の平角線2
の巻き方向の角縁部に平角線2を緩やかに方向変換させ
る曲げ手段11を有する。実施の形態では、曲げ手段1
1を所定の曲率半径をもつ曲面により形成している。こ
の部分より平角線2を巻取り軸1に供給し、巻取り軸1
が回転することにより、平角線2が平角線供給部8に沿
った軸方向から、曲げ手段11を通って巻取り軸1の周
面に沿った周方向に緩やかに方向変換し、滑らかに巻取
り軸1に巻き取られる。
【0027】この実施の形態によれば、平角線2の曲げ
が緩やかに行なえ、平角線2の巻取り軸1への供給がス
ムースにできる。その他の構成は、第1の実施の形態と
同様であり、作用効果も同様である。この発明の第8の
実施の形態を図9に示す。すなわち、第8の実施の形態
において、出口9の両側角縁にそれぞれ曲面の曲げ手段
11を形成している。
【0028】この実施の形態によれば、巻取り軸1の回
転方向を変えるだけで簡単に逆向きのエッジワイズコイ
ルを形成することができる。この発明の第9の実施の形
態を図10に示す。すなわち、第7の実施の形態におい
て、曲げ手段11が曲率半径の大きい曲面12aと曲率
半径の小さい曲面12bからなり、曲面12aから曲面
12bへと滑らかに連続している。
【0029】この実施の形態によれば、平角線2の巻線
直前の供給がよりスムースになる。その他の構成は、第
7の実施の形態と同様であり、作用効果も同様である。
この発明の第10の実施の形態を図11に示す。すなわ
ち、第7の実施の形態において、曲げ手段11が平角線
供給部8の内方から出口にかけて小さい曲率半径の曲面
12bから大きい曲率半径の曲面12aへと滑らかに連
続している。
【0030】この実施の形態によれば、平角線2の巻取
り軸1への巻取りがよりスムースになるほか、その他の
構成は、第7の実施の形態と同様であり、作用効果も同
様である。なお、曲げ手段11は第8の実施の形態と同
様に出口9の両側角縁に設けてもよい。
【0031】この発明の第11の実施の形態を図12に
示す。すなわち、第7の実施の形態において、出口9の
曲げ手段11をローラ13aと、ローラ13aを支持す
る軸13bからなり、ローラ13aを軸13bに軸着
し、軸13bを倒れ止め具6に取付けている。この実施
の形態によれば、平角線2の表面に沿って平角線2を方
向転換させる際の曲げをより緩やかで滑らかに行いなが
ら、エッジワイズコイルを巻くことができ、より一層平
角線2をスムースに供給することができ、また摩擦によ
る平角線2への影響も軽減でき、品質の高いコイルを巻
くことが可能となる。
【0032】この発明の第12の実施の形態を図13に
示す。すなわち、第11の実施の形態において、ローラ
13aを用いた曲げ手段11を出口9の両側角縁に設け
ている。この実施の形態によれば、巻取り具4を逆に回
転することにより簡単に逆向きエッジワイズコイル3を
巻くことができる。
【0033】この発明の第13の実施の形態を図14に
示す。これは、第3の実施の形態(図4)と第7の実施
の形態(図8)を組合せたものである。すなわち、平角
線供給部8を巻取り軸1の軸心1aを通る平面Aにほぼ
沿って溝状に形成し、平角線供給部8の出口9の平角線
2の巻き方向の角縁部に平角線2を緩やかに方向変換さ
せる曲げ手段11を有している。
【0034】この実施の形態によれば、倒れ止め具6に
設けられた平角線供給部8の各々の形状を組み合わせる
ことにより、平角線を2巻取り軸1と倒れ止め具4の間
に巻き込むことなく、よりスムースに供給することがで
きる。その他は、第3の実施の形態および第7の実施の
形態と同様である。この発明の第14の実施の形態を図
15に示す。これは、第4の実施の形態(図5)と第8
の実施の形態(図8)と組合せたものである。すなわ
ち、平角線供給部8の両側面10a,10bのうち、平
角線2が当接する側面10aの出口9の付近が軸心1a
の径方向の外向きに開くように軸心1aを通り側面10
aに交差する平面Cよりも傾斜している。
【0035】その他は、第4の実施の形態および第8の
実施の形態と同様である。なお、エッジワイズコイル3
を形成する場合に、倒れ止め具6側を回転してもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の平角線のエッジワイズ巻
線方法によれば、平角線の供給を巻き上がったエッジワ
イズコイルから離れた方向より、巻取り軸に略沿って行
なうため、平角線の巻き付け直前部分が既に巻かれてい
るエッジワイズコイルの外周部に乗り上げることなく確
実に巻くことができるとともに、高電圧対応の絶縁体の
付いたボビンを巻取り軸として直接エッジワイズ巻線を
行なうことができる。またボビンへ直接巻くことによ
り、巻取り軸にエッジワイズコイルを巻いた後、エッジ
ワイズコイルを取外し、ボビンへ組み込む作業が不必要
となる。さらに巻取り軸からエッジワイズコイルを取り
外す作業中のエッジワイズコイルのばらけが無くなり、
品質の安定したエッジワイズコイルを形成することがで
きる。したがって、外周の軸方向へ突出する絶縁板と一
体型になっているボビンへ平角線を直接巻くことが可能
となり、これにより部品点数の削減および組立工数を少
なくすることができ、コスト削減が可能になっている。
【0037】請求項2記載の平角線のエッジワイズ巻線
方法によれば、請求項1の効果のほか、平角線の巻き上
がり側の倒れを防止するための倒れ止め具を巻取り軸に
嵌合した場合に、倒れ止め具と巻取り軸との間に平角線
が入り込んで巻き込まれるのを防止でき、より安定した
巻線が可能となる。請求項3記載の平角線のエッジワイ
ズ巻線装置によれば、巻取り軸に巻かれた平角線の巻き
上がり側に倒れ止め具の当接面が当接して平角線の倒れ
を防止するので、エッジワイズコイルを形成する際に平
角線の倒れが発生することなく、確実にエッジワイズコ
イルを形成することができる。
【0038】請求項4記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置によれば、請求項3の効果のほか、平角線の供給方
向が巻取り軸の軸心にほぼ平行になっていることによ
り、より安定したエッジワイズ巻線ができ、また従来と
比較して平角線の寸法仕様が変わっても同じコイル巻線
装置を使って巻くことが可能となり、自動化設備へも応
用展開が可能になる。
【0039】請求項5記載の平角線のエッジワイズ巻線
装置によれば、請求項3の効果のほか、巻線時の平角線
の供給を無理なく行なうことができ、また倒れ止め具の
製作・加工が容易であるため、コスト削減にもなる。請
求項6記載の平角線のエッジワイズ巻線装置によれば、
請求項5の効果のほか、倒れ止め具と巻取り軸の間に平
角線が入りこんで巻き込まれることを防止できるととも
に、平角線供給部の出口での平角線の曲がりが滑らかに
なり平角線に与える影響を軽減することができ、品質の
高いコイルを巻くことが可能となる。
【0040】請求項7平角線のエッジワイズ巻線装置に
よれば、請求項3の効果のほか、倒れ止め具と巻取り軸
の間に平角線が入り込み巻き込まれるのを防止でき、ま
た倒れ止め具の加工も容易にできコスト削減にもなる。
請求項8平角線のエッジワイズ巻線装置によれば、請求
項3の効果のほか、平角線が巻かれる直前の平角線の変
形が緩やかで巻線時の平角線への影響が軽減でき、品質
の高いエッジワイズコイルを巻くことが可能となる。
【0041】請求項9平角線のエッジワイズ巻線装置に
よれば、請求項3の効果のほか、平角線の曲げが緩やか
に行なえ、平角線の巻取り軸への供給がスムースにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の平角線のエッジ
ワイズ巻線方法を説明する説明図である。
【図2】平角線のエッジワイズ巻線装置を説明する説明
図であり、(a)は平角線供給部が軸方向に延びた場
合、(b)は平角線供給部が軸方向より若干傾斜した場
合である。
【図3】第2の実施の形態の平角線のエッジワイズ巻線
方法の説明図であり、(a)は部分平面図、(b)はそ
の側面図である。
【図4】第3の実施の形態の部分斜視図である。
【図5】第4の実施の形態における図4の矢印Bの方向
からみた倒れ止め具の端面図である。
【図6】第5の実施の形態における図5と同方向からみ
た倒れ止め具の端面図である。
【図7】第6の実施の形態における図5と同方向からみ
た倒れ止め具の端面図である。
【図8】第7の実施の形態の平角線のエッジワイズ巻線
装置の説明図である。
【図9】第8の実施の形態の平角線のエッジワイズ巻線
装置の説明図である。
【図10】第9の実施の形態の平角線のエッジワイズ巻
線装置の説明図である。
【図11】第10の実施の形態の平角線のエッジワイズ
巻線装置の説明図である。
【図12】第11の実施の形態の平角線のエッジワイズ
巻線装置の説明図である。
【図13】第12の実施の形態の平角線のエッジワイズ
巻線装置の説明図である。
【図14】第13の実施の形態の倒れ止め具の斜視図で
ある。
【図15】第14の実施の形態の倒れ止め具の斜視図で
ある。
【図16】従来例の平角線のエッジワイズ巻線装置の説
明図である。
【図17】高電圧用のボビンの側面図である。
【符号の説明】
1 巻取り軸 1a 軸心 2 平角線 3 エッジワイズコイル 4 巻取り具 5 支持面 6 倒れ止め具 7 当接面 8 平角線供給部 9 出口 10a,10b 側面 11 曲げ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−106043(JP,A) 特開 平4−75303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角線の供給方向が巻取り軸の軸方向に
    略沿うように、平角線を前記巻取り軸に供給し、前記平
    角線を巻き付ける平角線のエッジワイズ巻線方法。
  2. 【請求項2】 前記巻取り軸の巻取り部分から離れるほ
    ど前記巻取り軸の軸心から離れた位置から、前記平角線
    を供給する請求項1記載の平角線のエッジワイズ巻線方
    法。
  3. 【請求項3】 支持面を有しこの支持面に突設した巻取
    り軸を有する巻取り具と、前記支持面側を巻き始めとし
    て前記巻取り軸に巻かれた平角線の巻き上がり側の倒れ
    を防止する当接面を有し前記平角線を前記巻取り軸の軸
    方向に略沿うように案内する平角線供給部を有する倒れ
    止め具とを備えた平角線のエッジワイズ巻線装置。
  4. 【請求項4】 前記平角線供給部が前記巻取り軸に略平
    行な溝である請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線
    装置。
  5. 【請求項5】 前記平角線供給部が前記巻取り軸の軸心
    を通る平面にほぼ沿って溝状に形成されている請求項3
    記載の平角線のエッジワイズ巻線装置。
  6. 【請求項6】 前記平角線供給部の両側面のうち、前記
    平角線が当接する側面の出口付近が、前記軸心を通りか
    つ前記側面に交差する平面よりも、前記軸心の径方向の
    外向きに開くように傾斜している請求項5記載の平角線
    のエッジワイズ巻線装置。
  7. 【請求項7】 前記平角線供給部が前記巻取り軸の軸心
    を通る平面に略平行で巻き方向と反対側にややずれて形
    成された請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線装
    置。
  8. 【請求項8】 前記平角線供給部が前記巻取り軸の軸心
    を通る平面に略平行で巻き方向にややずれて形成された
    請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線装置。
  9. 【請求項9】 前記平角線供給部の出口の前記平角線の
    巻き方向の角縁部に平角線を緩やかに方向変換させる曲
    げ手段有する請求項3記載の平角線のエッジワイズ巻線
    装置。
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