JPH0636549Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JPH0636549Y2
JPH0636549Y2 JP14301387U JP14301387U JPH0636549Y2 JP H0636549 Y2 JPH0636549 Y2 JP H0636549Y2 JP 14301387 U JP14301387 U JP 14301387U JP 14301387 U JP14301387 U JP 14301387U JP H0636549 Y2 JPH0636549 Y2 JP H0636549Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
cassette
magnetic tape
tape
friction sheet
bending
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP14301387U
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English (en)
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JPS6448770U (ja
Inventor
正人 水野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は磁気テープカセットに関し、特にフランジレス
タイプのハブに磁気テープを巻装した磁気テープカセッ
トに関する。
[従来技術] オーディオなどその他種々に用いられている磁気テープ
カセットは多くの場合、フランジレスタイプの一対のハ
ブに磁気テープが巻装されている。従って磁気テープの
巻き乱れ防止や、テープ上下端の保護ならびにテープ走
行性を良好に保つ等の目的からハブ及び磁気テープとケ
ース上下壁面との間にフリクションシートが設けられて
いる。
上記のフリクションシートは、近年において薄型化の傾
向にあるが、薄くすることにより様々な問題が新たに生
じている。すなわち、フリクションシートはその価格が
ほとんど材料費であるために、薄くすることによって大
幅に製造単価を安くできる一方薄くすることにより、磁
気テープやハブを押圧する力が低下して、例えば巻き乱
れを生じたりする問題があった。
フリクションシートの薄型化に伴った問題についてさら
に詳述する。
フリクションシートは、ハブ及び磁気テープに対する押
圧力を適度に保つために、一般にフリクションシートの
中央部分もしくは前後両端をハブ方向(カセット内方)
に向って湾曲した構成や適宜折り曲げた構成になってい
る。従って、フリクションシートの薄型化に伴う押圧力
の低下(腰の強さの低下)は、湾曲度合や折り曲げの大
きさを大きくすることによって解決できるように見える
が、湾曲や折り曲げを単に大きくしただけでは、安定し
た押圧が保証されないだけでなく、折り曲げを大きくす
るとカセット組み立て時におけるフリクションシートの
組み込み性の低下などの問題が生じる。又さらに、テー
プ巻き姿の問題も生じてくる。すなわち、従来において
はテープパスを安定に保つ作用は、カセット前方両端に
設けられたガイドローラだけでなく、フリクションシー
トにもその作用があり、フリクションシートはテープエ
ッジを押圧する力が小さすぎると磁気テープのテープ幅
方の挙動を抑える作用に乏しくテープ巻き姿の低下を招
く。又、例えば、特開昭50−109712号、同57−74866号
および同57−186272号公報等に開示されているように、
フリクションシートをカセット内方に湾曲あるいは折り
曲げ、その曲げの付勢力によりテープエッジを押圧させ
ようとした場合は、折り曲げを大きくすることで、テー
プエッジを押圧する力をある程度強くできるが、従来の
このような折り曲げによる付勢は、テープ巻き径の大小
に伴って折り曲げ角度が不規則に変動してしまい、テー
プエッジの安定した押圧を保証することができなかっ
た。
[考案の目的] 本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、薄肉化
してもテープエッジを安定して押圧することができ、も
ってテープ巻き姿を良好に保つことのできるフリクショ
ンシートを備えた磁気テープカセットを提供することを
目的とするものである。
[考案の構成] 本考案の上記目的は、一対のハブに巻装された磁気テー
プとケース内壁面との間にフリクションシートを具備し
た磁気テープカセットにおいて、前記フリクションシー
トは、少なくともカセット前方側の前方部がカセット内
方に傾斜する折り曲げ部を備え、さらに前記前方部の左
右両端部分には前記折り曲げ部とは逆向きで且つ折り曲
げ線の向きがカセット前方に向って互に狭まる方向の逆
折り曲げ部が設けられており、前記逆折り曲げ部により
前記磁気テープのテープエッジを位置規制するように構
成したことを特徴とする磁気テープカセットにより達成
することができる。
以下、図面に例示する本考案の実施態様について詳細に
説明する。
第1図に示すフリクションシート1は従来のオーディオ
などに汎用されている磁気テープカセットに装着するも
のであり、従来のものと同様にケース壁面12のハブ孔13
(第2図及び第3図参照)に対応する一対の円孔2が形
成され、又、カセット前方側の前方部8とカセット後方
側の後方部9をカセット内方に適宜傾斜させる折り曲げ
部3が設けられている。さらに、前方部8の左右両端前
縁部分は折り曲げ部3とは逆向きに折り曲げられた逆折
り曲げ部4が形成されている。
上記の逆折り曲げ部4は、その折り曲げ線5がカセット
前方に向って互に狭まる方向となっている。又、逆折り
曲げ部4の角部は、例えばカセットケース内に設けられ
るテープガイドピン(図示しない)に対応した切欠きを
設けることにより、第1角部6と第2角部7が形成され
ている。
フリクションシート1の材質は従来と同様に例えばポリ
エチレンテレフタレート(PET)等により構成されてお
り、少なくとも表面には、潤滑及び静電防止等の処理が
施されている。又、折り曲げ部3及び逆折り曲げ部4の
加工は、例えば機械的折り曲げあるいはヒートセット加
工などにより行うことができる。
上記のように構成されたフリクションシート1の作用に
ついて、第2図及び第3図に示す概略図に基づいて説明
する。
第2図は一方のハブ10が磁気テープ11を巻装し始めた状
態を示す。第1図に示すように、ハブ10に磁気テープ11
があまり巻装されていないときは、ハブ10の下側のフリ
クションシート1は、折り曲げ部3に基づいた力により
前方部8がカセット内方へ持ち上げられ、逆折り曲げ部
4の折り曲げ線5の部分が磁気テープ11の下方のテープ
エッジに適宜当接している。従って、磁気テープ11はハ
ブ10に巻装される直前において、折り曲げ線5付近の当
接力によりテープ幅方向の挙動が抑えられて位置規制さ
れるので、テープエッジが揃った状態でハブ10に巻装さ
れる。
その後ハブ10の回転を続けることにより、第3図に示す
ようにハブ10に巻かれたテープ巻径11aが大きくなって
くる。このようにテープ巻径11aが大きくなると、重量
の増大と共に巻径により、フリクションシート1は次第
にケース下方のケース壁面12方向に押さえ付けられて行
く。この結果、フリクションシート1は第2図に示した
場合と異なり、折り曲げ部3の角度は次第に小さくなっ
て行き、第1角部6がケース壁面12に、引きつづいて第
2角部7がケース壁面12に接する状態に変化していく。
このように、折り曲げ部3の角度が小さくなると、フリ
クションシート1の折り曲げ部3の折り曲げ角度に基づ
いたテープエッジへの当接力は減少するが、逆に第1角
部6及び第2角部7が徐々にケース壁面12に接すること
により当初の当接力の減少が補われる。すなわち、フリ
クションシート1は逆折り曲げ部4によりその前縁部分
が支えられた状態となり、テープエッジと折り曲げ線5
の部分との当接力の低下は抑えられ、常に安定したテー
プエッジの位置規制を行うことができる。従って、フリ
クションシートのテープエッジに対する当接が常に安定
することによりテープ巻装状態を良好にすることがで
き、延てはテープ走行の安定化を図ることができる。
又、折り曲げ部3の曲げ角度θを大きくしなくても、
フリクションシート1のテープエッジへの当接を適宜に
保つことができるだけでなく、フリクションシート1を
従来以上に薄肉化しても、テープエッジへの所望の当接
力を保証することができる。
上記実施態様の第2図及び第3図においては、便宜上ハ
ブ10の上側のフリクションシートを図示してないが、ハ
ブ上方には第1図に示すものと同じものが当然設けら
れ、上方のテープエッジに接するようになされている。
又、上記実施態様は磁気テープカセットを水平に置いた
状態について述べたが、その他にカセット使用状態はほ
ぼ垂直状態の場合もあるが、この場合においても、逆折
り曲げ部4は上記態様の場合と同様にテープエッジに適
宜接触して、テープエッジを揃えるように作用すること
ができる。
上記ではテープ巻き取り側だけの作用について述べた
が、本考案による逆折り曲げ部4は、当然、テープ送り
出し側においてもテープ走行を安定に保つ作用を有する
ことは勿論である。又、上記実施態様においては、逆折
り曲げ部4をカセット前方側だけに設けるように構成し
たが、本考案はこの態様に限るものではなく、例えばフ
リクションシートがカセット前後方向に対称な形状であ
る場合には、逆折り曲げ部4をカセット後方側にも形成
するようにすることにより、フリクションシートをカセ
ット内に組み込むときに、前後の区別が無くなり、カセ
ット組み立て性を良くすることができる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、フリクションシー
トの少なくとも前方部をカセット内方へ傾斜させ、且つ
左右両端前縁部分をケース壁面方向(反テープ方向)に
適宜折り曲げた逆折り曲げ部を形成し、該逆折り曲げ部
の折り曲げ線の部分が該逆折り曲げ部の作用によりテー
プエッジに常に安定した当接力で接するように構成され
たので、磁気テープはハブに巻き取られる直前及びハブ
から送り出された直後において、テープ幅方向の挙動が
安定し、テープ巻き姿を極めて良好に保たれ、且つテー
プ走行の安定化によって磁気テープカセットの性能を高
めることができる。又、本考案による逆折り曲げ部の作
用により、フリクションシートのばね性は、従来の如く
折り曲げ部の角度を大きくしなくても、又厚肉にしなく
とも保たれるので、フリクションシートの組み込み性の
向上と共に、フリクションシートの薄肉化をすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施態様であるフリクションシート
の斜視図、第2図及び第3図は第1図に示すフリクショ
ンシートの作用状態を示すための概略部分断面図であ
る。 1……フリクションシート、2……円孔 3……折り曲げ部、4……逆折り曲げ部 5……折り曲げ線、6……第1角部 7……第2角部 8……フリクションシートの前方部 9……フリクションシートの後方部 10……ハブ、11……磁気テープ 12……ケース壁面、13……ハブ孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のハブに巻装された磁気テープとケー
    ス内壁面との間にフリクションシートを具備した磁気テ
    ープカセットにおいて、前記フリクションシートは、少
    なくともカセット前方側の前方部がカセット内方に傾斜
    する折り曲げ部を備え、さらに前記前方部の左右両端部
    分には前記折り曲げ部とは逆向きで、且つ折り曲げ線の
    向きがカセット前方に向って互に狭まる方向の逆折り曲
    げ部が設けられており、前記逆折り曲げ部により前記磁
    気テープのテープエッジを位置規制するように構成した
    ことを特徴とする磁気テープカセット。
JP14301387U 1987-09-21 1987-09-21 磁気テープカセット Expired - Lifetime JPH0636549Y2 (ja)

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JP14301387U JPH0636549Y2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21 磁気テープカセット

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Publication Number Publication Date
JPS6448770U JPS6448770U (ja) 1989-03-27
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