JP3523946B2 - 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法 - Google Patents

蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法

Info

Publication number
JP3523946B2
JP3523946B2 JP28098195A JP28098195A JP3523946B2 JP 3523946 B2 JP3523946 B2 JP 3523946B2 JP 28098195 A JP28098195 A JP 28098195A JP 28098195 A JP28098195 A JP 28098195A JP 3523946 B2 JP3523946 B2 JP 3523946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
display
sheet
adhesive layer
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28098195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09127893A (ja
Inventor
正博 長谷川
Original Assignee
豊島株式会社
有限会社アミティ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 豊島株式会社, 有限会社アミティ filed Critical 豊島株式会社
Priority to JP28098195A priority Critical patent/JP3523946B2/ja
Publication of JPH09127893A publication Critical patent/JPH09127893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3523946B2 publication Critical patent/JP3523946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば標識や衣服
等の安全資材などとして好適に用いることができる視認
性のよい蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、標識等に使用される視認性の
よい反射材として、例えば再起反射シートが使用されて
いる。この再起反射シートとは、蒸着等によって形成さ
れたアルミニウム等の反射面の上に、球状ガラス等を配
置したものであり、これによって、入射した光は入射し
た方向に反射されるので、視認性が向上するという利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
再起反射シートでは、光が当たらなければ反射して視認
できないので、光が当たらない場合には、当然ながら、
その再起反射シートを付けた標識等を認識できないとい
う問題があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、光が当たる場合だけでなく、光が当たらない場合で
も、容易にしかも確実に視認することができる蓄光反射
材及びその製造方法及びその使用方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、下地
上に、第1の表示部と第2の表示部とをウエルダー加工
により各々別体に接着してなる蓄光反射材であって、前
記第1の表示部は、光を反射する反射シート上に、蓄光
材を有する透光性の蓄光シートを積層してなる、その外
形が滑らかな凸状の表示部であり、前記第2の表示部
は、光を反射する反射シート上に、再起反射を行なう再
起反射部を有する透光性の再起反射シートを積層してな
る、その外形が滑らかな凸状の表示部であり、且つ、前
記第1の表示部及び前記第2の表示部は、前記第1の表
示部及び前記第2の表示部を覆うウエルダー型によるウ
エルダー加工によって凸状に盛り上げられたものである
ことを特徴とする蓄光反射材を要旨とする。
【0006】請求項2の発明は、前記再起反射シート
が、その裏面側にプリズム状の微細な凹凸が形成された
再起反射部を備えたことを特徴とする前記請求項1記載
の蓄光反射材を要旨とする。
【0007】請求項3の発明は、前記反射シートが、白
色の反射シートであることを特徴とする前記請求項1又
は2記載の蓄光反射材を要旨とする。請求項4の発明
は、前記請求項1記載の蓄光反射材の製造方法であっ
て、前記下地上に、前記反射シート及び蓄光シートを積
層して配置し、この両シートに対しウエルダー加工を施
して、前記第1の表示部を前記下地に接着して形成する
第1の表示部接着工程と、前記下地上に、前記反射シー
ト及び再起反射シートを積層して配置し、この両シート
に対しウエルダー加工を施して、前記第2の表示部を前
記下地に接着して形成する第2の表示部接着工程と、前
記第1の表示部及び第2の表示部に、更にウエルダー加
工を施して、該第1の表示部及び第2の表示部を滑らか
な凸状に成形する成形工程と、を備えたことを特徴とす
る蓄光反射材の製造方法を要旨とする。
【0008】請求項5の発明は、転写プリントフィルム
と、該転写プリントフィルム上に形成され、所定温度の
加熱により該転写プリントフィルムが剥離する透光性を
有する弱接着剤層と、該接着剤層上に形成され、所定の
表示を行なう表示層と、該表示層上に形成され、所定温
度の加熱により溶融した後に固化して対象物に強固に接
着する強接着剤層と、を備えるとともに、前記表示層に
は、各々が前記弱接着剤層に接する様に配置された、顔
料を有する色彩層と、蓄光材を有する蓄光層と、再起反
射を行なう微粒子状のガラスビーズの再起反射材を有
し、塗布により形成された再起反射層と、を備えたこと
を特徴とする蓄光反射材を要旨とする。
【0009】請求項6の発明は、前記請求項5記載の蓄
光反射材の製造方法であって、前記転写プリントフィル
ム上に、前記弱接着剤層を形成する第1工程と、該第1
工程の後に、前記弱接着剤層上に、色彩層及び蓄光層及
び再起反射層を別個に設けて表示層を形成する第2工程
と、第2工程の後に、前記表示層上に、前記強接着剤層
を形成する第3工程と、を備えたことを特徴とする蓄光
反射材の製造方法を要旨とする。
【0010】請求項7の発明は、前記請求項5記載の蓄
光反射材の使用方法であって、前記蓄光反射材を接着す
る対象物に前記強接着剤層側を当接した状態で、該蓄光
反射材を前記所定温度で加熱することにより、該強接着
剤層を溶融させて接着を行なった後に、前記転写プリン
トフィルムを前記弱接着剤層から剥すことを特徴とする
前記蓄光反射材の使用方法を要旨とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1の蓄光反射材は、下地上
に形成された第1の表示部は、反射シート上に蓄光シー
トを積層してウエルダー加工を施されたものであり、そ
の外形が滑らかな凸状である。また、下地上に形成され
た第2の表示部は、反射シート上に再起反射シートを積
層してウエルダー加工を施されたものであり、その外形
が滑らかな凸状である。詳しくは、第1の表示部及び第
2の表示部は、第1の表示部及び第2の表示部を覆うウ
エルダー型によるウエルダー加工によって凸状に盛り上
げられたものである。
【0014】従って、第1の表示部の表面から入射した
光は、蓄光シートの蓄光材にて蓄光され、それととも
に、蓄光された光のエネルギーは、再度光となって周囲
に放射され、更に、蓄光シートを透過した光及び蓄光シ
ートから放射される光は、反射シートにて反射する。一
方、第2の表示部の表面から入射した光の多くは、再起
反射シートの再起反射部にて、光の入射方向に反射し、
また、反射した以外の光は、反射シートにて反射する。
【0015】よって、この第1の表示部及び第2の表示
部における光の状態の変化によって、視認性が向上す
る。特に、第1の表示部及び第2の表示部とも、滑めら
かな凸状であるので、斜め方向から光が当たっても、そ
の入射方向に光を反射又は放射するので、斜め方向から
の視認性に優れているという顕著な効果を奏する。
【0016】尚、前記下地としては、フェルト、ラムー
ス、塩化ビニール、ウレタン、綿、ポリエステル等を採
用できるが、特にカラーの塩化ビニールを採用すること
により、色彩効果が向上し、一層視認性が向上する。請
求項2の蓄光反射材では、再起反射シートの裏面側に、
プリズム状の微細な凹凸が形成された再起反射部を有し
ているので、表面から入射した光を、この再起反射部で
効率よく反射することができる。
【0017】請求項3の蓄光反射材では、第1の表示部
及び第2の表示部の下層を構成する反射シートが、白色
であるので、反射能力が高く、よって、一層視認性が向
上する。請求項4の蓄光反射材の製造方法では、第1の
表示部接着工程にて、下地上に反射シート及び蓄光シー
トを積層し、両シートに対しウエルダー加工を施して、
第1の表示部を下地に接着して形成し、第2の表示部接
着工程にて、下地上に反射シート及び再起反射シートを
積層し、両シートに対しウエルダー加工を施して、第2
の表示部を前記下地に接着して形成する。その後、成形
工程にて、第1の表示部及び第2の表示部に、更に(第
1の表示部接着工程や第2の表示部接着工程とはエネル
ギー状態の異なる)ウエルダー加工を施して、第1の表
示部及び第2の表示部を滑らかな凸状に成形する。
【0018】これによって、断面が例えば文字等の幅が
細い部分では半円状になったり、マーク等の幅が太い部
分では滑らかな台形状になる。尚、第1の表示部接着工
程と第2の表示部接着工程とでは、どちらを先に行なっ
てもよい。
【0019】請求項5の蓄光反射材は、転写プリントフ
ィルム上に、シリコン等からなる弱接着剤層、色彩層及
び蓄光層及び再起反射層からなる表示層、強接着剤層の
順で積層されている。従って、強接着剤層により布等に
(蓄光反射材)自身を接着することができる。また、転
写プリントフィルムを剥すことにより、色彩層及び蓄光
層及び再起反射層が表面側に出るので、その色彩効果に
より、視認性が向上する。更に、色彩層及び蓄光層及び
再起反射層の表面には、弱接着剤層があるので、たとえ
布等が伸びた場合でも、色彩層及び蓄光層及び再起反射
層が剥がれたり割れたりすることを防止できる。
【0020】特に本発明では、再起反射材が、微粒子状
のガラスビーズであるので、布等の伸びにも十分に対応
できるという利点がある。請求項6の蓄光反射材の製造
方法では、第1工程にて、転写プリントフィルム上に例
えばシリコン系の弱い接着力の接着剤を塗布して弱接着
剤層を形成する。その後、第2工程では、弱接着剤層上
に、色彩層及び蓄光層及び再起反射層を別個に印刷等に
より設けて表示層を形成する。その後、第3工程では、
表示層上に強い接着力を有する接着剤を例えば塗布する
ことにより強接着剤層を形成する。
【0021】つまり、この手順にて製造することによ
り、シート状の蓄光反射材を容易に製造することができ
る。尚、前記強接着剤層は、塗布された後に固化する
が、例えば100〜180℃に加熱されると、溶融して
布等に接着し、温度が低下すると固化して強固な接着が
完了する。また、弱接着剤層は、強接着剤層より接着力
が弱いが、加熱により転写プリントフィルムが剥離する
機能を有する。
【0022】請求項7の蓄光反射材の使用方法では、布
等の接着する対象物に強接着剤層側を当接した状態で、
例えば転写プリントフィルム側からアイロン状の加熱体
を押圧することにより、蓄光反射材を所定温度(例えば
100〜180℃)で加熱する。それにより、強接着剤
層を溶融しその後冷却して接着を行なった後に、転写プ
リントフィルムを弱接着剤層から剥す。尚、弱接着剤層
は、強接着剤層の加熱に際し、転写フィルムフィルムが
剥がれ易くなる様な、例えばシリコンを塗布した層であ
る。
【0023】これによって、布等の表面にロゴマーク等
の表示層が転写され、強固に接着されることになる
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の蓄光反射材及びその製造方法
及びその使用方法の好適な実施例について、図面に基づ
いて説明する。 (実施例1) 図1(a)の平面図及び(b)の断面図に示す様に、
本実施例の蓄光反射材1は、下地であるフェルト3の表
面側に、四角の枠状の第1の表示部5が設けられ、更
に、第1の表示部5の内側を埋める様に、四角形の内側
用第2の表示部7aが設けられるとともに、第1の表示
部5の外周を囲む様に、四角の枠状の外側用第2の表示
部7bが設けられている。尚、内側用第2の表示部7a
及び外側用第2の表示部7bを、第2の表示部7と総称
する。
【0027】前記第1の表示部5は、反射シート11上
に蓄光シート13が積層され、後述する様に、ウエルダ
ー加工によってフェルト3に接着されて形成されたもの
である。このうち、前記反射シート11は、白色の塩化
ビニールからなり、その表面側(反射面)が平坦で、厚
さ約0.5mmの柔軟性のあるシートである。
【0028】また、前記蓄光シート13は、透光性を有
する塩化ビニールからなり、厚さ約0.5mmの柔軟性
のあるシートである。この蓄光シート13は、塩化ビニ
ール中に蓄光及び光の放射能力に優れた蓄光材を含有し
ている。この蓄光材の含有量は、20〜40重量%の範
囲が好ましく、蓄光シート5としては、ピカリコ(商品
名)を採用できる。
【0029】一方、前記第2の表示部7は、前記と同様
な反射シート11上に再起反射シート15が積層され、
後述する様に、ウエルダー加工によってフェルト3に接
着されて形成されたものである。このうち、再起反射シ
ート15は、透明の塩化ビニールからなる厚さ約0.3
mmの柔軟性のあるシートであり、その表面側は平坦で
あるが、その裏面側には、プリズム状の高密度の凹凸が
形成されて再起反射を行なう再起反射部7cが一面に形
成されている。
【0030】尚、この再起反射シート15としては、マ
イクロプリズムシート(商品名)を採用できるが、これ
以外に、微粒子のガラスビーズを再起反射材として含む
再起反射シートを使用してもよい。 次に、上述した構造の蓄光反射材1の製造方法につい
て説明する。
【0031】・(第1の表示部接着工程)まず、下地で
あるフェルト3上の所定位置に、第1の表示部5の形状
に合わせて形成した反射シート11を配置する。次に、
この反射シート11と同形状に形成した蓄光シート13
を、反射シート11上に積層して配置する。次に、この
両シート11,13を重ねた状態で、図2(a)に示す
様な第1のウエルダー型21を使用し、ウエルダー加工
を行なう。
【0032】つまり、第1のウエルダー型21の下部に
は、第1の表示部5の形状に応じた凸部21aが形成し
てあるので、この凸部21aにて蓄光シート13を覆う
ようにして、高周波による圧力接着を行なう。 ・(第2の表示部接着工程)次に、下地であるフェルト
3上の所定位置に、第2の表示部7の形状に合わせて形
成した反射シート11を配置する。次に、この反射シー
ト11と同形状に形成した再起反射シート15を、反射
シート11上に積層して配置する。次に、この両シート
11,15を重ねた状態で、図2(b)に示す様な第2
のウエルダー型23を使用し、ウエルダー加工を行な
う。
【0033】つまり、第2のウエルダー型23の下部に
は、第2の表示部7の形状に応じた凸部23aが形成し
てあるので、この凸部23aにて再起反射シート15を
覆うようにして、高周波による圧力接着を行なう。 ・(成形工程)次に、図2(c)に示す様な第3のウエ
ルダー型25を使用し、成形のためのウエルダー加工を
行なう。
【0034】つまり、第3のウエルダー型25の下部に
は、第1の表示部5及び第2の表示部7の形状に応じた
凸部25aが形成してあるので、この凸部25aにて第
1の表示部5及び第2の表示部7を覆うようにして、高
周波による圧力接着を行なう。尚、この成形工程は、第
1の表示部5及び第2の表示部7を、図1(b)に示す
様な滑らかに盛り上げるために行なうものであるので、
第1の表示部5及び第2の表示部7の形成時よりも、一
層大きなエネルギーを与えて行なう。
【0035】この様にして形成された蓄光反射材1
は、第1の表示部5に光が当たった場合には、蓄光シー
ト13から放射される放射光、反射シート11による反
射光によって、明るく光る。一方、第2の表示部7に光
が当たった場合には、再起反射シート15による再起反
射光、反射シート11による反射光によって、極めて明
るく光る。従って、この光の状態の変化によって、極め
て視認性が高いという利点がある。
【0036】また、光が当たらない場合でも、蓄光シー
ト5から放射される光、及びこの放射光の反射シート7
による反射により、かなりの程度まで視認性があるとい
う効果がある。本実施例の場合、特に、第1の表示部5
及び第2の表示部7は盛り上がっているので、斜めから
光が入射した場合には、その曲がった部分で反射してよ
く光り、よって、斜め方向からの視認性に優れていると
いう特長がある。
【0037】尚、反射シート11は、白色以外にも他の
色のシートを採用することができ、また、フェルト3に
変えてカラーの塩化ビニールを使用する場合には、一層
色彩効果を発揮できるという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2の蓄光反射材について説明
するが、前記実施例1と同様な部分の説明は、省略又は
簡略化する。
【0038】図3(a)の平面図及び(b)の断面図
に示す様に、本実施例の蓄光反射材31は、シート状で
あり、その表面側(図3(b)の下側)より、転写プリ
ントシート33と、弱接着剤層35と、色彩層37及び
再起反射層39及び蓄光層41からなる表示層43と、
強接着剤層45とを備えている。
【0039】前記転写プリントシート33は、透明の柔
軟なシートである。前記弱接着剤層35は、シリコン系
の弱い接着力を有する透明の層であり、後述する様に、
この弱接着剤層35に貼られた転写プリントシート33
は、加熱時に剥離可能である。
【0040】前記表示層43は、色彩層37及び再起反
射層39及び蓄光層41から構成されており、各色彩層
37及び再起反射層39及び蓄光層41は、各々並列し
て前記弱接着剤層35に接する様に形成されている。
尚、色彩層37及び蓄光層41は部分的に重なってい
る。従って、転写プリントシート33側から見た状態を
図3(a)に示す様に、同心状に、中心から、(内側
の)色彩層37、再起反射層39、(外側の)色彩層3
7、蓄光層41からなる模様が形成されている。
【0041】このうち、前記色彩層37は、カラー印刷
によって形成されたものであり、多色刷りが可能であ
る。前記再起反射層39は、透光性を有する母材中に、
再起反射材として微粒子ガラスビーズを多数含むもので
ある。
【0042】前記蓄光層41は、透光性を有する母材中
に、前記実施例1と同様の蓄光材を含むものである。ま
た、前記強接着剤層45は、強力な接着力を有する接着
剤の層である。尚、この強接着剤層45は、常時は固体
であるが、約100〜180℃の範囲に加熱されると溶
融し、温度が低下すると固化して、接着の対象となる布
等に強固に接合するものである。
【0043】次に、本実施例の蓄光反射材1の製造方
法について説明する。 ・(第1工程)まず、転写プリントフィルム33上に、
弱接着剤を塗布し、その後溶剤を除去して固化させて弱
接着剤層35を形成する。
【0044】・(第2工程)次に、弱接着剤層35上
に、カラー印刷によって色彩層37を所定位置に印刷す
る。また、再起反射材を含む材料を所定位置に塗布して
再起反射層39を形成する。更に、一部色彩層37にか
かる様にして、蓄光材を含む材料を所定位置に塗布して
蓄光層41を形成する。
【0045】・(第3工程)次に、前記表示層43を固
化させた後に、この表示層43上に、強接着剤を塗布
し、その後溶剤を除去して固化させて強接着剤層43を
形成し、本実施例の蓄光反射材31を完成する。
【0046】次に、この蓄光反射材31の使用方法に
ついて、図3(c)に基づいて説明する。まず、蓄光反
射材31の強接着剤層43側を、接着の対象物である布
51に当接させる。
【0047】次に、この状態で、転写プリントフィルム
33側から、アイロン状の加熱体(図示せず)を当てて
加熱押圧する。これによって、蓄光反射材31の温度が
約100〜180℃に達すると、強接着剤層43が溶融
する。その後、加熱体を除去することにより温度が低下
すると、その温度の低下にともなって強接着剤層43に
よる布51と蓄光反射材31との接合が行われる。
【0048】次に、布51と蓄光反射材31との接合が
ほぼ完了した段階で、転写プリントフィルム33を剥
し、転写を完了する。 従って、本実施例の蓄光反射材31を使用することに
より、容易に布等にマーク等を表示することができる。
【0049】また、表示層43を構成する各色彩層37
及び再起反射層39及び蓄光層41は、強接着剤層45
により強固に布51に接着しているので、布が伸びても
表示層43が剥離することがない。例えば2way素材
にて対応可能で、150%以上の伸びに対しても剥離や
割れが生じない。
【0050】よって、ワッペンやアップリケに適用でき
るとともに、シューズの様な大きな曲げの応力が加わる
ものにて対応できる。尚、本発明は上記実施例に何ら限
定されることなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限
り、種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【0051】上述した実施例の蓄光反射材は、交通標
識、ウインドブレーカや安全ベスト等の衣服類、ランド
セル等のバッグ類、釣用具、防災ズキン、ゴムボート、
救命用具、ヘルメット、自転車、バイク、ガードレール
などの多用途に適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明の蓄光反射材
は、光が当たる場合だけでなく、光が当たらない場合で
も、容易にしかも確実に視認することができ、その製造
や使用も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の蓄光反射材を示し、(a)はその
平面図、(b)は(a)におけるA一A断面図である。
【図2】 実施例1の蓄光反射材に使用するウエルダー
型を示し、(a)は第1のウエルダー型の説明図、
(b)は第2のウエルダー型の説明図、(c)は第3の
ウエルダー型の説明図である。
【図3】 実施例2を示し、(a)は蓄光反射材の平面
図、(b)は(a)におけるB−B破断図、(c)は蓄
光反射材の使用方法の説明図である。
【符号の説明】
1,31…蓄光反射材 3…フェルト 5…第1の表示部 7…第2の表示部 11…反射シート 13…再起反射シ
ート 15…蓄光シート 33…転写プリン
トフィルム 35…弱接着剤層 37…色彩層 39…再起反射層 41…蓄光層 43…表面層 45…強接着剤層 51…布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−70952(JP,A) 特開 平7−218708(JP,A) 特開 平6−160615(JP,A) 特開 昭64−59293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 13/16 E01F 9/00 G09F 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に、第1の表示部と第2の表示部
    とをウエルダー加工により各々別体に接着してなる蓄光
    反射材であって、 前記第1の表示部は、光を反射する反射シート上に、蓄
    光材を有する透光性の蓄光シートを積層してなる、その
    外形が滑らかな凸状の表示部であり、前記第2の表示部
    は、光を反射する反射シート上に、再起反射を行なう再
    起反射部を有する透光性の再起反射シートを積層してな
    る、その外形が滑らかな凸状の表示部であり、 且つ、前記第1の表示部及び前記第2の表示部は、前記
    第1の表示部及び前記第2の表示部を覆うウエルダー型
    によるウエルダー加工によって凸状に盛り上げられたも
    のである ことを特徴とする蓄光反射材。
  2. 【請求項2】 前記再起反射シートが、その裏面側にプ
    リズム状の微細な凹凸が形成された再起反射部を備えた
    ことを特徴とする前記請求項1記載の蓄光反射材。
  3. 【請求項3】 前記反射シートが、白色の反射シートで
    あることを特徴とする前記請求項1又は2記載の蓄光反
    射材。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の蓄光反射材の製造方
    法であって、 前記下地上に、前記反射シート及び蓄光シートを積層し
    て配置し、この両シートに対しウエルダー加工を施し
    て、前記第1の表示部を前記下地に接着して形成する第
    1の表示部接着工程と、 前記下地上に、前記反射シート及び再起反射シートを積
    層して配置し、この両シートに対しウエルダー加工を施
    して、前記第2の表示部を前記下地に接着して形成する
    第2の表示部接着工程と、 前記第1の表示部及び第2の表示部に、更にウエルダー
    加工を施して、該第1の表示部及び第2の表示部を滑ら
    かな凸状に成形する成形工程と、 を備えたことを特徴とする蓄光反射材の製造方法。
  5. 【請求項5】 転写プリントフィルムと、 該転写プリントフィルム上に形成され、所定温度の加熱
    により該転写プリントフィルムが剥離する透光性を有す
    る弱接着剤層と、 該接着剤層上に形成され、所定の表示を行なう表示層
    と、 該表示層上に形成され、所定温度の加熱により溶融した
    後に固化して対象物に強固に接着する強接着剤層と、 を備えるとともに、 前記表示層には、各々が前記弱接着剤層に接する様に配
    置された、 顔料を有する色彩層と、 蓄光材を有する蓄光層と、 再起反射を行なう微粒子状のガラスビーズの再起反射材
    を有し、塗布により形成された再起反射層と、 を備えたことを特徴とする蓄光反射材。
  6. 【請求項6】 前記請求項5記載の蓄光反射材の製造方
    法であって、 前記転写プリントフィルム上に、前記弱接着剤層を形成
    する第1工程と、 該第1工程の後に、前記弱接着剤層上に、色彩層及び蓄
    光層及び再起反射層を別個に設けて表示層を形成する第
    2工程と、 第2工程の後に、前記表示層上に、前記強接着剤層を形
    成する第3工程と、 を備えたことを特徴とする蓄光反射材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項5記載の蓄光反射材の使用方
    法であって、 前記蓄光反射材を接着する対象物に前記強接着剤層側を
    当接した状態で、該蓄光反射材を前記所定温度で加熱す
    ることにより、該強接着剤層を溶融させて接着を行なっ
    た後に、前記転写プリントフィルムを前記弱接着剤層か
    ら剥すことを特徴とする前記蓄光反射材の使用方法
JP28098195A 1995-10-27 1995-10-27 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法 Expired - Lifetime JP3523946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28098195A JP3523946B2 (ja) 1995-10-27 1995-10-27 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28098195A JP3523946B2 (ja) 1995-10-27 1995-10-27 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09127893A JPH09127893A (ja) 1997-05-16
JP3523946B2 true JP3523946B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=17632597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28098195A Expired - Lifetime JP3523946B2 (ja) 1995-10-27 1995-10-27 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3523946B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019021377A1 (ja) * 2017-07-25 2020-07-27 京彦 ▲鶴▼巻 シート部材及びシート部材の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019021377A1 (ja) * 2017-07-25 2020-07-27 京彦 ▲鶴▼巻 シート部材及びシート部材の製造方法
JP7021223B2 (ja) 2017-07-25 2022-02-16 京彦 ▲鶴▼巻 シート部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09127893A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2642178B2 (ja) 逆行反射性シート材料及びその製法
JP2647281B2 (ja) 柔軟な逆反射シート材を製造する方法および柔軟な合成樹脂のシート材
JP4800302B2 (ja) 印刷像が設置されている再帰反射シート
JP4326149B2 (ja) 接着コーティング基板の提供方法
JP4045355B2 (ja) ホログラフィーおよび再帰反射特性を備えた物品
US3971692A (en) Retro-reflective materials
KR101674914B1 (ko) 주간 휘도가 증가된 금속화 역반사성 시트
JPH06342102A (ja) 逆反射材
JP2011237820A (ja) 再帰反射性フィルム
KR100674452B1 (ko) 반사체 및 그 제조 방법
JP2012519306A (ja) 反射材の構造、反射材の製造方法、および反射材の用途
US20110088146A1 (en) Reflecting material
JP2000321414A (ja) 光再帰性反射シート
JP3523946B2 (ja) 蓄光反射材及びその製造方法及びその使用方法
JP3510190B2 (ja) 蓄光反射材
CN101396883A (zh) 可用激光非接触式标记的标签、其制作方法及标记方法
JP3529928B2 (ja) 夜光性シート状物およびその製法
JP2646157B2 (ja) ゴルフ用グリーンマーク
KR20040036917A (ko) 제거가능한 역반사 재료
JP4540330B2 (ja) 再帰反射媒体中間体の製造方法
JP3365478B2 (ja) 反射ボタン等の反射材を備えた小物及びその製造方法
US20040018790A1 (en) Method of seaming retroreflective sheeting and corresponding articles
JPH11305020A (ja) 微小球突出型着色等の被膜付き再帰反射体の製造方法
JP2003315517A (ja) 再帰性反射材
JPH085808A (ja) 装飾シート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040210

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160220

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term