JP3517718B2 - 内燃機関用クランクスプロケット - Google Patents
内燃機関用クランクスプロケットInfo
- Publication number
- JP3517718B2 JP3517718B2 JP14546095A JP14546095A JP3517718B2 JP 3517718 B2 JP3517718 B2 JP 3517718B2 JP 14546095 A JP14546095 A JP 14546095A JP 14546095 A JP14546095 A JP 14546095A JP 3517718 B2 JP3517718 B2 JP 3517718B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- crank sprocket
- diameter
- crank
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関用のクラン
クスプロケットに関するものである。 【０００２】 【従来の技術及びその課題】従来、クランクスプロケッ
トの取付構造は図２に示すような構造となっており、大
径部１ａと小径部１ｂ間に段部１ｃを形成してなるクラ
ンクシャフト１に対し、端面２ｂを前記段部１ｃに当接
させた状態でクランクスプロケット２が前記小径部１ｂ
に外嵌されており、クランクスプロケット２の反対側の
端面２ｂ側にはスペーサー３が当接されて、さらにスペ
ーサー３の図示左側にはクランクプーリー４が嵌め込ま
れ、前記小径部１ｂに形成された軸ネジ孔１ａに対し外
側よりクランクプーリーボルト５を締め付けて、このク
ランクプーリーボルト５の締め付けにより前記スペーサ
ー３と段部１ｃ間に圧接状態でクランクスプロケット２
が取り付けられ、このクランクスプロケット２の歯部２
ａにはチェーン６が掛装されて、チェーン６は図示しな
いカムシャフトに巻き掛けられ、クランクシャフト１の
回転駆動力がクランクスプロケット２からチェーン６に
伝達されて、チェーン６を介しカムシャフトに伝達され
るように構成されている。 【０００３】このような構造において、昨今の内燃機関
の小型化の要請により図示しないカムシャフト側のスプ
ロケットの小型化がなされており、これに伴い前記クラ
ンクスプロケット２の小型化も必要となり、そのため図
３に示すように、クランクスプロケット２を小径状に形
成したものが存在するが、この図３のクランクスプロケ
ット２では肉厚が薄く、クランクスプロケット２全体の
剛性が低下するとともに、また、両端面２ｂ，２ｂが接
触する段部１ｃとスペーサー３の端面とのそれぞれの接
触面積が減少することとなり、この接触部における伝達
トルクが低下し、接触部の面圧も上昇してしまうという
問題点があった。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、剛性と十分な伝達トル
クを確保することができ、しかも小型化が可能な内燃機
関用クランクスプロケットを提供せんことを目的とし、
その要旨は、両端面を圧接された状態でクランクシャフ
トに外嵌され、カムシャフト駆動用のチェーンが掛装さ
れるクランクスプロケットであって、該クランクスプロ
ケットの外周面には、前記チェーンの干渉を防ぐ凹状小
径のチェーン逃がし溝が形成されているとともに、該チ
ェーン逃がし溝より大径のフランジ部が前記両端面側に
形成されていることである。 【０００５】 【作用】径が縮小されたチェーン逃がし溝により小型化
を図ることができ、しかも両端面側は大径のフランジ部
となっているため、両端面側の接触面積を大として十分
な伝達トルクを確保することができ、また、剛性を高め
ることができるものとなる。 【０００６】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、クランクスプロケットの取付状態の構成
図であり、クランクシャフト１には大径部１ａと小径部
１ｂが形成されており、この大径部１ａと小径部１ｂ間
は段差状の段部１ｃとなっている。前記小径部１ｂの外
周にはクランクスプロケット２が外嵌されており、クラ
ンクスプロケット２の右側の端面２ｂは前記段部１ｃに
当接状態となっており、また、クランクスプロケット２
の左側の端面２ｂは小径部１ｂに外嵌されたスペーサー
３の端面と当接状態となっている。また、スペーサー３
の左側の小径部１ｂの外周にはクランクプーリー４が外
嵌されており、小径部１ｂの左端面側より軸ネジ孔１ａ
に対しクランクプーリーボルト５がネジ込まれて、この
クランクプーリーボルト５の締め付けによりスペーサー
３と前記段部１ｃ間に圧接状態で前記クランクスプロケ
ット２が設けられている。 【０００７】このクランクスプロケット２は中央部に外
側に突出して歯部２ａが形成されており、この歯部２ａ
の幅方向（クランクシャフト１の軸方向）両側には凹み
状にチェーン逃がし溝２ｃ，２ｃが形成され、このチェ
ーン逃がし溝２ｃ，２ｃの部分の径ｂは小径となってお
り、このチェーン逃がし溝２ｃ，２ｃ内には、歯部２ａ
に掛装されるチェーン６の一部が遊挿可能であり、この
チェーン逃がし溝２ｃ，２ｃによりチェーン６との干渉
が防がれるものとなっている。また、このチェーン逃が
し溝２ｃ，２ｃの幅方向外側の部分は大径（外径ｃ）の
フランジ部２ｄ，２ｄとなっており、この右側のフラン
ジ部２ｄの端面２ｂが前記段部１ｃに接触しており、ま
た、左側のフランジ部２ｄの端面２ｂが前記スペーサー
３に接触したものとなっている。なお、図中ａはクラン
クスプロケット２のピッチ円径である。 【０００８】このような構造においては、チェーン逃が
し溝２ｃの部分は小径であり、良好にチェーン６との干
渉を防止することができるものとなり、小型に形成させ
ることができ、また両側のフランジ部２ｄ，２ｄの部分
は大径であるため、両端側の端面２ｂ，２ｂの段部１ｃ
とスペーサー３に対する接触面積は大となり、このため
クランクシャフト１からの伝達トルクを十分に確保して
チェーン６に伝達することができるものとなる。しか
も、フランジ部２ｄ，２ｄによりクランクスプロケット
２全体の剛性が高められたものとなる。従って、このよ
うな形状のクランクスプロケット２においては、全体を
小径化させて内燃機関の小型化の要請に対応させること
ができ、しかも十分な剛性と許容伝達トルクを確保する
ことができるものとなる。 【０００９】 【発明の効果】本発明は、両端面を圧接された状態でク
ランクシャフトに外嵌され、カムシャフト駆動用のチェ
ーンが掛装されるクランクスプロケットであって、該ク
ランクスプロケットの外周面には、チェーンの干渉を防
ぐ凹状小径のチェーン逃がし溝が形成されているととも
に、該チェーン逃がし溝より大径のフランジ部が両端面
側に形成されていることにより、全体を小径化させて内
燃機関の小型化の要請に対応させることができ、しかも
十分な剛性と許容伝達トルクを確保することができる効
果を有する。
クスプロケットに関するものである。 【０００２】 【従来の技術及びその課題】従来、クランクスプロケッ
トの取付構造は図２に示すような構造となっており、大
径部１ａと小径部１ｂ間に段部１ｃを形成してなるクラ
ンクシャフト１に対し、端面２ｂを前記段部１ｃに当接
させた状態でクランクスプロケット２が前記小径部１ｂ
に外嵌されており、クランクスプロケット２の反対側の
端面２ｂ側にはスペーサー３が当接されて、さらにスペ
ーサー３の図示左側にはクランクプーリー４が嵌め込ま
れ、前記小径部１ｂに形成された軸ネジ孔１ａに対し外
側よりクランクプーリーボルト５を締め付けて、このク
ランクプーリーボルト５の締め付けにより前記スペーサ
ー３と段部１ｃ間に圧接状態でクランクスプロケット２
が取り付けられ、このクランクスプロケット２の歯部２
ａにはチェーン６が掛装されて、チェーン６は図示しな
いカムシャフトに巻き掛けられ、クランクシャフト１の
回転駆動力がクランクスプロケット２からチェーン６に
伝達されて、チェーン６を介しカムシャフトに伝達され
るように構成されている。 【０００３】このような構造において、昨今の内燃機関
の小型化の要請により図示しないカムシャフト側のスプ
ロケットの小型化がなされており、これに伴い前記クラ
ンクスプロケット２の小型化も必要となり、そのため図
３に示すように、クランクスプロケット２を小径状に形
成したものが存在するが、この図３のクランクスプロケ
ット２では肉厚が薄く、クランクスプロケット２全体の
剛性が低下するとともに、また、両端面２ｂ，２ｂが接
触する段部１ｃとスペーサー３の端面とのそれぞれの接
触面積が減少することとなり、この接触部における伝達
トルクが低下し、接触部の面圧も上昇してしまうという
問題点があった。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、剛性と十分な伝達トル
クを確保することができ、しかも小型化が可能な内燃機
関用クランクスプロケットを提供せんことを目的とし、
その要旨は、両端面を圧接された状態でクランクシャフ
トに外嵌され、カムシャフト駆動用のチェーンが掛装さ
れるクランクスプロケットであって、該クランクスプロ
ケットの外周面には、前記チェーンの干渉を防ぐ凹状小
径のチェーン逃がし溝が形成されているとともに、該チ
ェーン逃がし溝より大径のフランジ部が前記両端面側に
形成されていることである。 【０００５】 【作用】径が縮小されたチェーン逃がし溝により小型化
を図ることができ、しかも両端面側は大径のフランジ部
となっているため、両端面側の接触面積を大として十分
な伝達トルクを確保することができ、また、剛性を高め
ることができるものとなる。 【０００６】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、クランクスプロケットの取付状態の構成
図であり、クランクシャフト１には大径部１ａと小径部
１ｂが形成されており、この大径部１ａと小径部１ｂ間
は段差状の段部１ｃとなっている。前記小径部１ｂの外
周にはクランクスプロケット２が外嵌されており、クラ
ンクスプロケット２の右側の端面２ｂは前記段部１ｃに
当接状態となっており、また、クランクスプロケット２
の左側の端面２ｂは小径部１ｂに外嵌されたスペーサー
３の端面と当接状態となっている。また、スペーサー３
の左側の小径部１ｂの外周にはクランクプーリー４が外
嵌されており、小径部１ｂの左端面側より軸ネジ孔１ａ
に対しクランクプーリーボルト５がネジ込まれて、この
クランクプーリーボルト５の締め付けによりスペーサー
３と前記段部１ｃ間に圧接状態で前記クランクスプロケ
ット２が設けられている。 【０００７】このクランクスプロケット２は中央部に外
側に突出して歯部２ａが形成されており、この歯部２ａ
の幅方向（クランクシャフト１の軸方向）両側には凹み
状にチェーン逃がし溝２ｃ，２ｃが形成され、このチェ
ーン逃がし溝２ｃ，２ｃの部分の径ｂは小径となってお
り、このチェーン逃がし溝２ｃ，２ｃ内には、歯部２ａ
に掛装されるチェーン６の一部が遊挿可能であり、この
チェーン逃がし溝２ｃ，２ｃによりチェーン６との干渉
が防がれるものとなっている。また、このチェーン逃が
し溝２ｃ，２ｃの幅方向外側の部分は大径（外径ｃ）の
フランジ部２ｄ，２ｄとなっており、この右側のフラン
ジ部２ｄの端面２ｂが前記段部１ｃに接触しており、ま
た、左側のフランジ部２ｄの端面２ｂが前記スペーサー
３に接触したものとなっている。なお、図中ａはクラン
クスプロケット２のピッチ円径である。 【０００８】このような構造においては、チェーン逃が
し溝２ｃの部分は小径であり、良好にチェーン６との干
渉を防止することができるものとなり、小型に形成させ
ることができ、また両側のフランジ部２ｄ，２ｄの部分
は大径であるため、両端側の端面２ｂ，２ｂの段部１ｃ
とスペーサー３に対する接触面積は大となり、このため
クランクシャフト１からの伝達トルクを十分に確保して
チェーン６に伝達することができるものとなる。しか
も、フランジ部２ｄ，２ｄによりクランクスプロケット
２全体の剛性が高められたものとなる。従って、このよ
うな形状のクランクスプロケット２においては、全体を
小径化させて内燃機関の小型化の要請に対応させること
ができ、しかも十分な剛性と許容伝達トルクを確保する
ことができるものとなる。 【０００９】 【発明の効果】本発明は、両端面を圧接された状態でク
ランクシャフトに外嵌され、カムシャフト駆動用のチェ
ーンが掛装されるクランクスプロケットであって、該ク
ランクスプロケットの外周面には、チェーンの干渉を防
ぐ凹状小径のチェーン逃がし溝が形成されているととも
に、該チェーン逃がし溝より大径のフランジ部が両端面
側に形成されていることにより、全体を小径化させて内
燃機関の小型化の要請に対応させることができ、しかも
十分な剛性と許容伝達トルクを確保することができる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のクランクスプロケットの取付状態の構
成図である。 【図２】従来のクランクスプロケットの取付状態の構成
図である。 【図３】従来の小型化したクランクスプロケットの取付
状態の構成図である。 【符号の説明】 １ クランクシャフト １ａ 大径部 １ｂ 小径部 １ｃ 段部 ２ クランクスプロケット ２ａ 歯部 ２ｂ 端面 ２ｃ チェーン逃がし溝 ２ｄ フランジ部 ３ スペーサー ５ クランクプーリーボルト
成図である。 【図２】従来のクランクスプロケットの取付状態の構成
図である。 【図３】従来の小型化したクランクスプロケットの取付
状態の構成図である。 【符号の説明】 １ クランクシャフト １ａ 大径部 １ｂ 小径部 １ｃ 段部 ２ クランクスプロケット ２ａ 歯部 ２ｂ 端面 ２ｃ チェーン逃がし溝 ２ｄ フランジ部 ３ スペーサー ５ クランクプーリーボルト
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F02B 67/06
F16C 3/02
F16H 55/30
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 両端面を圧接された状態でクランクシャ
フトに外嵌され、カムシャフト駆動用のチェーンが掛装
されるクランクスプロケットであって、該クランクスプ
ロケットの外周面には、前記チェーンの干渉を防ぐ凹状
小径のチェーン逃がし溝が形成されているとともに、該
チェーン逃がし溝より大径のフランジ部が前記両端面側
に形成されていることを特徴とする内燃機関用クランク
スプロケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14546095A JP3517718B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 内燃機関用クランクスプロケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14546095A JP3517718B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 内燃機関用クランクスプロケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08312367A JPH08312367A (ja) | 1996-11-26 |
| JP3517718B2 true JP3517718B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=15385752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14546095A Expired - Lifetime JP3517718B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 内燃機関用クランクスプロケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3517718B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108167313A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-06-15 | 重庆广林机械有限公司 | 一种滚动联接轴上节部分 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE59704929D1 (de) * | 1996-07-12 | 2001-11-22 | Bayerische Motoren Werke Ag | Hubkolbenmaschine mit einem Kettenkasten für einen vormontierten Kettentrieb |
| JP4542304B2 (ja) * | 2002-09-19 | 2010-09-15 | ボルグワーナー・モールステック・ジャパン株式会社 | スプロケット |
| JP4631720B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2011-02-16 | 三菱自動車工業株式会社 | スプロケット構造 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP14546095A patent/JP3517718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108167313A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-06-15 | 重庆广林机械有限公司 | 一种滚动联接轴上节部分 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08312367A (ja) | 1996-11-26 |
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