JP2538804Y2 - 自動変速機のハウジングケース締結構造 - Google Patents

自動変速機のハウジングケース締結構造

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JP2538804Y2
JP2538804Y2 JP5381691U JP5381691U JP2538804Y2 JP 2538804 Y2 JP2538804 Y2 JP 2538804Y2 JP 5381691 U JP5381691 U JP 5381691U JP 5381691 U JP5381691 U JP 5381691U JP 2538804 Y2 JP2538804 Y2 JP 2538804Y2
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housing case
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忠幸 山下
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の自動変速機に
適用されるハウジングケースの締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、自動変速機用のハウジングケー
ス締結構造として、例えば、サービス周報 第578号
NISSAN セドリック・グロリア(発行:昭和62年6月
発行所:日産自動車株式会社)のC−13頁に記載さ
れたものが知られている。この従来構造は、コンバータ
ハウジング(第1のハウジング部材)とトランスミッシ
ョンケース(第2のハウジング部材)とが、両者間にオ
イルポンプ(内装部材)を介在させてボルトにより締結
した構造となっている。この構造を示すのが図4であ
り、図中100がハウジングケース,110がトランス
ミッションケース,120がコンバータケース,130
がオイルポンプ,200がボルトである。
【0003】そして、このような従来の締結構造は、ト
ランスミッションケース110とコンバータハウジング
120との締結と両者の間に介在されたオイルポンプ1
30の固定とを同時に行ういわゆる共締め構造であり、
ボルト200の本数の低減やハウジングケース100の
小型化が図れるという利点があるが、両部材110,1
20の間に介在したオイルポンプ130に締結力を与え
るためには、両部材110,120同士を非接触状態に
しなければならず、このため、両部材110,120の
間に隙間140を設けるようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、従来の締結構造にあっては、ハウジング部材
間に隙間を設ける必要があるため、ハウジング部材同士
の締結が間接的になってしまい、これではハウジングケ
ースとしての結合剛性上は不利な構造になってしまう。
【0005】また、組立作業性についても、第1・第2
両ハウジング部材と内装部材との3部材を同時に1本の
ボルトによって締結するため、高度な組立技術が必要に
なるという問題があった。
【0006】本考案は、上記の問題点に着目し、ハウジ
ングケースの結合剛性を向上させると共に、組立作業も
簡単に行えるようにした自動変速機のハウジングケース
締結構造を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案では、内装部材を
一方のハウジング部材に第1ボルトにより締結すると共
に、ハウジング部材同士を第2ボルトにより締結するこ
とによって、上記の課題を解決した。
【0008】すなわち、本考案の自動変速機のハウジン
グケース締結構造は、ハウジングケースを構成する第1
のハウジング部材と第2のハウジング部材とが、ハウジ
ングケース内に装着される内装部材を間に介してボルト
により締結されているハウジングケースの締結構造にお
いて、前記内装部材が、第1および第2のハウジング部
材の一方に第1ボルトにより締結されると共に、両ハウ
ジング部材同士が前記第1ボルトと同一円周上に配置さ
れた第2ボルトにより締結されていることをことを特徴
としている。
【0009】
【作用】締結作業の手順について説明すると、まず、内
装部材を一方のハウジング部材に第1ボルトにより締結
する。次に、上述のようにして、内装部材を締結した一
方のハウジング部材と他方のハウジング部材とを第2ボ
ルトにより締結する。このように両ハウジング部材は、
第2ボルトにより直接締結される。
【0010】このように、両ハウジング部材が直接的に
締結されるため、ハウジングケースの結合剛性を向上さ
せることができるし、内装部材は第1ボルトにより一方
のハウジングに確実に締結される。
【0011】また、組立作業性についても、第1ボルト
による組立作業と、第2ボルトによる組立作業とをそれ
ぞれ単独で別々に行うため、高度の技術を要することな
く、容易に組立てることができる。
【0012】さらに、両ボルトは、同一円周上に配置さ
れているから、第1・第2の2種類のボルトを設定した
ことで、ハウジングケースが直径方向に拡大されること
もなく、ハウジングケースの小型化を図ることができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により詳述す
る。なお、図1は本考案実施例の自動変速機のハウジン
グケース締結構造の第1ボルト上における断面図、図2
は実施例締結構造の第2ボルト上における断面図、図3
は実施例の自動変速機のハウジングケース締結構造を示
す断面図、である。
【0014】図において、HCは自動変速機のハウジン
グケースであって、このハウジングケースHCは、図外
の変速歯車機構等を収納したトランスミッションケース
1と図外のトルクコンバータを収納したコンバータハウ
ジング2とが、ハウジングケースHC内に装着される内
装部材としてのオイルポンプ3を間に介して締結されて
いる。
【0015】前記トランスミッションケース1は、一端
面にオイルポンプ装着部11が座ぐり状に形成されると
共に、コンバータハウジング2との締結部となる肉厚部
12が前記オイルポンプ装着部11の座面13を形成す
るように形成され、この肉厚部13に、第1ボルト4用
の第1ネジ穴14と第2ボルト5用の第2ネジ穴15
が、同一円周上で交互に配設されるように座面13から
形成されている。
【0016】前記コンバータハウジング2は、前記トラ
ンスミッションケース1との締結部となる内向きフラン
ジ21が一端側に形成され、このフランジ21には、前
記第1ネジ穴14と対向する位置にボルト頭逃げ部22
が凹設されていると共に、第2ネジ穴15に対向する位
置にボルト通し穴23が形成されている。
【0017】前記オイルポンプ3は、前記トランスミッ
ションケース1のオイルポンプ装着部11に隙16を介
して挿入されるフランジ部31が外周に形成されてい
る。そして、このフランジ部31には、前記第1ネジ穴
14および第2ネジ穴15に対向する位置に第1ボルト
通し穴32および第2ボルト通し穴33が形成されてい
る。
【0018】そして、前記トランスミッションケース1
とオイルポンプ3とは、第1ボルト4により締結されて
いるもので、この場合、第1ネジ穴14と第1ボルト通
し穴32が符合する状態に、オイルポンプ装着部11に
オイルポンプ3のフランジ部31を配置し、この第1ボ
ルト通し穴32に第1ボルト4を挿入して第1ネジ穴1
4に螺合させている。この状態では、第1ボルト4の頭
部40はオイルポンプ3のフランジ部31の外面から突
出し、また、第2ネジ穴15と第2ボルト通し穴33と
は符合している。
【0019】また、上述のようにしてオイルポンプ3を
締結したトランスミッションケース1とコンバータハウ
ジング2とは、第2ボルト5により締結されているもの
で、この場合、ボルト頭逃げ部22を第1ボルト4の頭
部40に被せると共に、ボルト通し穴23を第2ボルト
通し穴33に符合する状態に、コンバータハウジング2
の内向きフランジ21を配置し、このボルト通し穴23
および第2ボルト通し穴33に第2ボルト5を挿入して
第2ネジ穴15に螺合させている。
【0020】なお、本実施例では、オイルポンプ装着部
11の深さ寸法をオイルポンプ3のフランジ部31の厚
さ寸法よりも大きくして、フランジ部31とコンバータ
ハウジング2の内向きフランジ21との間に隙16を形
成しているため、トランスミッションケース1とコンバ
ータハウジング2とは、直接に接触した状態で締結され
ている。
【0021】次に、実施例の作用を説明する。
【0022】本実施例の自動変速機のハウジングケース
締結構造では、オイルポンプ3とトランスミッションケ
ース1とが第1ボルト4により締結された部分と、トラ
ンスミッションケース1とコンバータハウジング2が第
2ボルト5により締結された部分との2態様の締結部分
が交互に形成される。
【0023】したがって、オイルポンプ3を間に介在さ
せながら、このオイルポンプ3とトランスミッションケ
ース1およびコンバータハウジング2との3部材を確実
に締結することができるし、第2ボルト5によって両ハ
ウジング1,2が直接的に締結されるため、ハウジング
ケースHCとしての結合剛性を向上させることができ
る。
【0024】また、組立作業性についても、第1ボルト
4による組立作業と、第2ボルト5による組立作業とを
それぞれ単独で別々に行うため、高度の技術を要するこ
となく、容易に組立てることができる。
【0025】しかも、第1ボルト4と第2ボルト5とを
同一円周上に配置するようにしたため、2種類のボルト
4,5を設定しながらも、両ボルト4,5を径の異なる
円周上に配置した場合と比較してハウジングケースHC
を直径方向に小さくしてハウジングケースHCの小型化
を図ることができる。
【0026】以上、本考案の実施例を図面により説明し
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、例えば、ボルト頭逃げ部をハウジングケースの内向
きフランジに形成したが、オイルポンプのフランジ部に
形成してもよい。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の自動変速
機のハウジングケース締結構造にあっては、内装部材
を、第1および第2のハウジング部材の一方に第1ボル
トにより締結すると共に、両ハウジング部材同士を前記
第1ボルトと同一円周上に配置された第2ボルトにより
締結した手段としたために、内装部材を確実に締結しな
がら、両ハウジング部材を直接的に締結してハウジング
ケースの結合剛性を向上させることができるという効果
が得られるし、組立作業性についても、高度の技術を要
することなく、容易に組立てることができるという効果
が得られるし、さらに、第1・第2の2種類のボルトを
設定しながらも、ハウジングケースが直径方向に拡大さ
れることなくハウジングケースの小型化を図ることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の自動変速機のハウジングケース
締結構造の第1ボルト上における断面図である。
【図2】実施例構造の第2ボルト上における断面図であ
る。
【図3】実施例構造を示すトランスミッションケースの
断面図である。
【図4】従来の自動変速機のハウジングケース締結構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッションケース(ハウジング部材) 2 コンバータハウジング(ハウジング部材) 3 オイルポンプ(内装部材) 4 第1ボルト 5 第2ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングケースを構成する第1のハウ
    ジング部材と第2のハウジング部材とが、ハウジングケ
    ース内に装着される内装部材を間に介してボルトにより
    締結されているハウジングケースの締結構造において、 前記内装部材が、第1および第2のハウジング部材の一
    方に第1ボルトにより締結されると共に、両ハウジング
    部材同士が前記第1ボルトと同一円周上に配置された第
    2ボルトにより締結されていることをことを特徴とする
    自動変速機のハウジングケース締結構造。
JP5381691U 1991-07-11 1991-07-11 自動変速機のハウジングケース締結構造 Expired - Lifetime JP2538804Y2 (ja)

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JPH0547602U JPH0547602U (ja) 1993-06-25
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JPH0547602U (ja) 1993-06-25

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