JPH077611Y2 - ねじの緩み止め構造 - Google Patents

ねじの緩み止め構造

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JPH077611Y2
JPH077611Y2 JP1549290U JP1549290U JPH077611Y2 JP H077611 Y2 JPH077611 Y2 JP H077611Y2 JP 1549290 U JP1549290 U JP 1549290U JP 1549290 U JP1549290 U JP 1549290U JP H077611 Y2 JPH077611 Y2 JP H077611Y2
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良 吉田
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Daihatsu Motor Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はねじの緩み止め構造、特に2個の回転部材をね
じによって軸方向に連結固定する構造において、ねじの
緩みを防止するための構造に関する。
〔従来の技術〕 従来、遊星歯車機構を用いた自動変速機の場合、遊星ギ
ヤを支持するためにキャリヤと呼ばれる部品が用いられ
る。一般に、キャリヤは遊星ギヤの支軸の一端を支持す
るハブ部と、支軸の他端を支持するカバー部とが一体に
形成されているが、これではキャリヤ内に遊星ギヤが組
み込む際の作業性が悪いという問題がある。
そこで、上記ハブ部とカバー部とを分離し、ハブ部に遊
星ギヤおよび支軸を組み付けた後、カバー部を装着する
ことにより、組付性を向上させたキャリヤが提案されて
いる(特開昭62−113946号公報)。この場合、ハブ部と
カバー部とを連結するため、支軸の両端をカシメてい
る。
ところが、支軸の両端をキャリヤに対してカシメただけ
では、支軸が傾いたり、遊星ギヤに無理なスラスト荷重
がかかるため、支軸の回りにボス部をハブ部あるいはカ
バー部から突設する必要があり、構造が複雑化する問題
がある。そこで、ハブ部あるいはカバー部の一方から遊
星ギヤと干渉しない部分を突出させ、この部分と他方と
ねじで連結すれば、上記の問題が解消される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、単にねじを螺着しただけでは、走行中の
振動等によりねじに緩みが発生するおそれがある。緩み
防止するためにねじとカバー部との間に回り止めワッシ
ャを介在させる方法も考えられるが、回り止めワッシャ
を用いると、部品点数が増大するうえ、軸方向寸法が増
大する欠点があり、しかもねじの緩みを完全に解消する
ことはできない。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的
は、部品点数を増加させず、しかも加工工数を少なくし
てねじを確実に緩み止めできるねじの緩み止め構造を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案は、2個の回転部材を
ねじによって軸方向に連結固定する構造において、第1
の回転部材の側面に複数個のねじ挿通孔を同心円周上に
設けるとともに、該側面に上記ねじ挿通孔と交わる同心
状の円周溝を設け、第1の回転部材のねじ挿通孔を介し
て第2の回転部材に螺着された上記ねじの頭部外周を円
周溝内にカシメることにより、ねじを回り止めしたもの
である。
〔作用〕
第1,第2回転部材を合体させ、第1回転部材側からねじ
挿通孔を介してねじ螺着する。螺着した後、ねじ挿通孔
と円周溝とが交差しているので、ねじの頭部外周を円周
溝内へカシメる。これにより、カシメられたねじの頭部
の一部が円周溝に係合し、ねじは確実に回り止めされ
る。
特に、カシメ工程はねじ締付後、つまり第1,第2回転部
材を完全に一体化した段階で行うので、カシメ力により
両部材に位置ずれが生じたり、他の部材に悪影響を与え
るおそれがない。
〔実施例〕
第1図は本考案が適用される前進3速・後退1速の自動
変速機の概略構成を示す。
この自動変速機の動力伝達機構は、エンジンによりトル
クコンバータ1を介して駆動される入力軸2と、2個の
クラッチC1,C2と、2個のブレーキB1,B2と、ラビニヨ
ウ型遊星歯車機構3と、ワンウェイクラッチOWCと、出
力軸4とで構成されている。
遊星歯車機構3のリバースサンギヤ3aはフロントクラッ
チC1を介して入力軸2と連結されており、フォワードサ
ンギヤ3bは中間軸5およびリヤクラッチC2を介して入力
軸2と連結されている。キャリヤ3cは第2ブレーキB2
よびワンウェイクラッチOWCを介してケース6に連結さ
れている。なお、ワンウェイクラッチOWCはキャリヤ3c
の正転(エンジン回転方向)のみを許容している。上記
キャリヤ3cは2種類の遊星ギヤ3d,3eを支持しており、
リバースサンギヤ3aは軸長の長い第1遊星ギヤ3dと噛み
合い、フォワードサンギヤ3bは軸長の短い第2遊星ギヤ
3cを介して第1遊星ギヤ3dと噛み合っている。第1遊星
ギヤ3dのみと噛み合うリングギヤ3fは上記出力軸4に結
合されている。
上記動力伝達機構は、クラッチC1,C2、ブレーキB1,B2
およびワンウェイクラッチOWCの作動によって、次表の
ように前進3段,後退1段の変速機を実現している。次
表において、○は作動状態を示す。
第2図〜第5図は上記遊星歯車機構3の具体的構造を示
す。
キャリヤ3cはハブ部(第2回転部材)10とカバー部(第
1回転部材)20とで構成されており、上記ハブ部10には
カバー部20方向に突出する3個の突起部11が一体に形成
され、この突起部11の間の空間に上記遊星ギヤ3d,3eが
それぞれ配置される。上記突起部11の先端面にはねじ孔
12と小孔13とが形成され、これと対応するカバー部20の
側面には3個のねじ挿通孔21と3個の小孔22とが同心円
周上に形成されている。そして、上記小孔13,22にスロ
ットピン30を圧入し、つ上記ねじ挿通孔21を介してねじ
孔12に皿ねじ31を螺着することにより、ハブ部10とカバ
ー部20とが一体化されている。上記カバー部20の外側面
は、上記ねじ挿通孔21と交差する同心円状の断面V字形
円周溝23が形成されており、この円周溝23に上記皿ねじ
31の頭部の一部31aがカシメられ、皿ねじ31は緩み止め
されている。
上記ハブ部10とカバー部20の対向位置には軸受孔14,24
が形成され、これら軸受孔14,24に第1遊星ギヤ3dと第
2遊星ギヤ3eを支持する支軸40,41が架け渡されいる。
各遊星ギヤ3d,3eの内面と支軸40,41の外面との隙間には
ニードルベアリング42,43(第2図参照)が配置され、
遊星ギヤ3d,3eは支軸40,41に対して回転自在である。上
記支軸40,41の両端には切欠面40a,41aが形成されてお
り、この切欠面40a,41aに対応する異形孔44a,44bを有す
るスラストワッシャ44がハブ部10の内面およびカバー部
20の内面に配置されている。そして、支軸40,41の両端
を上記スラストワッシャ44の異形孔44a,44bに嵌合する
ことにより、支軸40、41の回転および軸方向の動きが規
制される。なお、45は第2遊星ギヤ3eをハブ部10側へ位
置規制するためのスリーブである。
なお、上記カバー部20の外周部には、ワンウエイクラッ
チOWCの内輪を兼ねる円周面25が形成され、さらに円周
面25に隣接してブレーキB2のクラッチ板が係合するスプ
ライン26が形成されている。また、カバー部20の中心部
には中間軸承5に一体形成されたサンドギヤ3bおよびリ
バースサンギヤ3aより大径な孔27が形成されている。
上記遊星歯車機構3を組み付けるには、まずキャリヤ3c
のハブ部10に支軸40,41を立て、これに遊星ギヤ3d,3eを
挿入するとともに、遊星ギヤ3d,3eの内径部にニードル
ベアリング42,43を挿入する。つぎに、ハブ部10の端面
にカバー部20をねじ孔12,21が合致するように当接さ
せ、スロットピン30を小孔22,13に圧入して両者を仮止
めする。そして、皿ねじ31をカバー部20のねじ挿通孔21
を介してハブ部10のねじ孔12に螺着した後、、皿ねじ31
の頭部外周、特に円周溝23との対応部を第4図,第5図
のようにカシメる。これにより、カシメ部31aが円周溝2
3に係合し、皿ねじ31は確実に緩み止めされる。なお、
上記カシメ力はカバー部20を介してハブ部10の突起部11
で全て受けられるので、支軸40,41が傾いたり遊星ギヤ3
d,3eに無理なスラスト荷重が作用するおそれがない。こ
のようにしてキャリヤ3cが一体化された後、キャリヤ3c
内に中間軸5およびリバースサンギヤ3aを挿入して組付
を完了する。
上記構造の遊星歯車機構3において、第1速時や後退時
にはキャリヤ3cにエンジントルクを越える大きなトルク
反力がかかるが、これを3本の皿ねじ31で受けることに
なる。いま、トルク変動や振動などがキャリヤ3cに加わ
ると、ハブ部10とカバー部20には相対的に円周方向の荷
重がかかり、そのため皿ねじ31に緩みが発生しやすい
が、上記のように皿ねじ31の頭部が円周溝23内にカシメ
られているので、確実に緩み止めされる。
なお、本考案におけるねじとは実施例のような皿ねじに
限らず、少なくとも頭部にカシメを行い易い薄肉部を有
するものであればよく、例えばフランジ付ボルト等も適
用可能である。ただ、皿ねじの場合には螺着状態におい
て頭部が突出しないので、自動変速機のように軸方向ス
ペースに余裕のない構造に有効である。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によれば第1の回
転部材の側面に複数のねじ挿通孔と交わる同心状の円周
溝を設け、ねじの締付後、ねじの頭部外周を円周溝内に
カシメたので、ねじの回転が防止され、緩みが確実に防
止される。
また、回り止めワッシャのような別部品を必要としない
ので、部品点数を削減でき、かつねじのカシメ部は円周
溝に入り込むので、カシメ部が外部に突出せず、軸方向
寸法を増大させない。
さらに、第1回転部材の側面を1回切削加工することに
より、全てのねじの回り止め溝を同時に形成できるの
で、加工工数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される自動変速機の一例の概略構
成図、第2図はその遊星歯車機構の断面図、第3図は遊
星歯車機構の分解斜視図、第4図は第2図のA部矢視
図、第5図は第4図のV−V線断面図である。 3……遊星歯車機構、3c……キャリヤ、10……ハブ部
(第2回転部材)、12……ねじ孔、20……カバー部(第
1回転部材)、21……ねじ挿通孔、23……円周溝、31…
…皿ねじ、31a……カシメ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個の回転部材をねじによって軸方向に連
    結固定する構造において、 第1の回転部材の側面に複数個のねじ挿通孔を同心円周
    上に設けるとともに、該側面に上記ねじ挿通孔と交わる
    同心状の円周溝を設け、第1の回転部材のねじ挿通孔を
    介して第2の回転部材に螺着された上記ねじの頭部外周
    を円周溝内にカシメることにより、ねじを回り止めした
    ことを特徴とするねじの緩み止め構造。
JP1549290U 1990-02-19 1990-02-19 ねじの緩み止め構造 Expired - Lifetime JPH077611Y2 (ja)

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