JP2001221329A - 遊星歯車機構 - Google Patents

遊星歯車機構

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JP2001221329A
JP2001221329A JP2000033940A JP2000033940A JP2001221329A JP 2001221329 A JP2001221329 A JP 2001221329A JP 2000033940 A JP2000033940 A JP 2000033940A JP 2000033940 A JP2000033940 A JP 2000033940A JP 2001221329 A JP2001221329 A JP 2001221329A
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gear mechanism
carrier
clutch
sun gear
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Masahiro Imamura
正広 今村
Yasuhiro Morimoto
康浩 森本
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車機構9のサンギア90を軸方向一方
の動力伝達部材80に連結すると共に、リングギアとキ
ャリアとの一方、例えば、キャリア94を軸方向他方の
動力伝達部材101に連結するものにおいて、サンギア
90とキャリア94とを予めサブアッセンブリしておく
ことができるようにし、且つ、遊星歯車機構9の軸方向
スペースを縮少し得るようにする。 【解決手段】 キャリア94に、サンギア90の内周に
径方向の隙間を存して挿入される筒部95を形成する。
筒部95に、サンギア90の内周に形成した環状突起9
0aを軸方向両側から挟むスラストベアリング96を装
着し、筒部95に対しサンギア90を環状突起90aを
介して軸方向に位置決めする。また、サンギア90を対
応する動力伝達部材80に軸方向の遊びを持たせて連結
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機
等の変速機に組込まれる遊星歯車機構に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機に組込む遊星歯車機構には、サン
ギアを遊星歯車機構の軸方向一方に配置する動力伝達部
材に連結し、リングギアとキャリアとの一方、例えば、
キャリアを遊星歯車機構の軸方向他方に配置する動力伝
達部材に連結するものがある。
【0003】従来、かかる遊星歯車機構においては、サ
ンギアとキャリアとを対応する動力伝達部材に溶接等で
固定し、変速機の組立工程においてサンギアとキャリア
とを対応する動力伝達部材と共に変速機の軸回りに順に
組付けて遊星歯車機構を組立てるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、軸方向一方の動力伝達部材と軸方向他方の動力伝達
部材との軸方向の位置ずれでこれら動力伝達部材に固定
されるサンギアとキャリアの軸方向位置もずれるため、
このずれでサンギアとキャリアとの相互干渉を生じない
ように、サンギアとキャリアとの間に予想されるずれ量
より大きな軸方向クリアランスを確保している。その結
果、遊星歯車機構の軸方向スペースが大きくなる不具合
がある。
【0005】また、キャリアを組付ける際は、キャリア
に担持する複数のプラネタリピニオンをサンギアに噛み
合わせる必要があって、組付けに手間がかかり、上記従
来例の如く変速機の組立工程でサンギアとキャリアとの
組付けを行うと、変速機の組立作業が面倒になる。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、軸方向スペー
スを減少させ、且つ、変速機の組立作業性も向上し得る
ようにした遊星歯車機構を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、変速機に組込む遊星歯車機構であって、サン
ギアから成る遊星歯車機構の第1の要素と、リングギア
とキャリアとの一方から成る遊星歯車機構の第2の要素
とを、夫々、遊星歯車機構の軸方向一方に配置する第1
の動力伝達部材と軸方向他方に配置する第2の動力伝達
部材とに連結するものにおいて、第2の要素に第1の要
素の内周に径方向の隙間を存して挿入される筒部を形成
し、この筒部に対し第1の要素を該第1の要素の内周に
形成した環状突起を介して軸方向に位置決めすると共
に、第1の要素を第1の動力伝達部材に軸方向の遊びを
持たせて連結している。
【0008】本発明によれば、前記第1の要素と前記第
2の要素とを予めサブアッセンブリして、両者を軸方向
に分離不能に連結しておくことができる。従って、変速
機の組立工程において、変速機の軸回りに第1と第2の
両要素をサブアッセンブリ状態で組付けることができ、
変速機の組立作業が容易になる。
【0009】また、第1の要素が第2の要素に対し軸方
向に位置決めされるため、両者間に干渉防止のための軸
方向クリアランスを確間する必要がなく、遊星歯車機構
の軸方向スペースを減少させることができる。尚、第1
の要素を連結する第1の動力伝達部材が第2の要素に対
し軸方向に位置ずれしても、このずれは第1の動力伝達
部材に対する第1の要素の遊びで吸収されるため、第1
の要素を第2の要素に対し軸方向に位置決めすることで
不具合を生ずることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は車両用の自動変速機を示し
ている。該変速機は、ロックアップクラッチ1a付きの
流体トルクコンバータ1を内蔵するトルコンケース2に
結合される変速機ケース3を備えており、該ケース3内
に、流体トルクコンバータ1に連結される入力軸4と中
間軸5と出力軸6とを同一軸線上に軸支している。そし
て、これら軸4,5,6の回りに、トルコンケース2側
から順に、第1油圧クラッチ7と、第2油圧クラッチ8
と、第1遊星歯車機構9と、第3油圧クラッチ10と、
第2遊星歯車機構11と、第3遊星歯車機構12とを配
置し、更に、第3油圧クラッチ10の周囲に第1油圧ブ
レーキ13を配置すると共に、第3遊星歯車機構12の
軸方向先方に第2油圧ブレーキ14を配置している。
【0011】各遊星歯車機構9,11,12は、サンギ
ア90,110,120と、リングギア91,111,
121と、サンギアとリングギアとに噛合するプラネタ
リピニオン92,112,122と、プラネタリピニオ
ンをピニオンシャフト93,113,123を介して軸
支するキャリア94,114,124とで構成されてい
る。
【0012】入力軸4には、第1油圧クラッチ7のクラ
ッチアウタ70が連結されており、このクラッチアウタ
70に第2油圧クラッチ8のクラッチアウタ80を連結
すると共に、第2油圧クラッチ8のクラッチアウタ80
に第1遊星歯車機構9のサンギア90を連結し、かく
て、第1と第2の両油圧クラッチ7,8のクラッチアウ
タ70,80と第1遊星歯車機構9のサンギア90とが
入力軸4と一体に回転されるようにしている。また、第
1油圧クラッチ7のクラッチインナ71は中間軸5を介
して第2と第3の両遊星歯車機構11,12のサンギア
110,120に連結され、第2油圧クラッチ8のクラ
ッチインナ81は中間軸5上に軸支したスリーブ16を
介して第2遊星歯車機構11のキャリア114に連結さ
れている。
【0013】第1遊星歯車機構9のリングギア91は後
記詳述する如く変速機ケース3に固定され、キャリア9
4は第3油圧クラッチ10のクラッチインナ101に連
結されている。第3油圧クラッチ10のクラッチアウタ
100は第2遊星歯車機構11のリングギア111に連
結され、また、該クラッチアウタ100は第1油圧ブレ
ーキ13によって変速機ケース3に対し制止可能とされ
ている。
【0014】第2遊星歯車機構11のキャリア114は
第3遊星歯車機構12のリングギア121に連結され、
該リングギア121は第2油圧ブレーキ14によって変
速機ケース3に対し制止可能とされると共に、反力受け
としてのワンウェイクラッチ17を介して変速機ケース
3に連結されている。また、第3遊星歯車機構12のキ
ャリア124は出力軸6に連結されている。
【0015】以上の構成によれば、第1油圧クラッチ7
と第2油圧ブレーキ14とを係合させたとき1速段が確
立され、第1油圧クラッチ7と第2油圧ブレーキ13と
を係合させたとき2速段が確立され、第1油圧クラッチ
7と第3油圧クラッチ10とを係合させたとき3速段が
確立され、第1油圧クラッチ7と第2油圧クラッチ8と
を係合させたとき4速段が確立され、第2油圧クラッチ
8と第3油圧クラッチ10とを係合させたとき5速段が
確立され、第2油圧クラッチ8と第1油圧ブレーキ13
とを係合させたとき6速段が確立され、第3油圧クラッ
チ10と第2油圧ブレーキ14とを係合させたとき後進
段が確立され、前進6段後進1段の変速が行われる。
【0016】変速機ケース3は、ケース本体3aと、ケ
ース本体3aのトルコンケース2とは反対側の端部に装
着するエンドピース3bと、エンドピース31の外面に
取付けるエンドカバー3cとで構成されており、エンド
ピース3bとエンドカバー3cとの間に出力軸6に連結
されるパーキングギア18を配置し、エンドカバー3c
の外方に突出する出力軸6の外端部に出力フランジ19
を連結している。
【0017】エンドピース3bには、第2油圧ブレーキ
14のブレーキアウタ140とシリンダ部141とが一
体成形されている。そして、第3遊星歯車機構12のリ
ングギア121に連結されるワンウェイクラッチ17の
アウタレース17aに第2油圧ブレーキ14のブレーキ
インナ142を連結し、また、ワンウェイクラッチ17
のインナレース17bを第2油圧ブレーキ14のシリン
ダ部141の内筒部141aに嵌合させてエンドピース
3bに固定している。
【0018】ケース本体3aの外部下方には、ケース本
体3aの外面に一体成形した下方にのびるスカート部3
dを介してオイルパン20が設けられている。更に、ト
ルコンケース2の変速機ケース3側の端部に、オイルパ
ン20内のオイルをストレーナ21を介して吸い上げる
ポンプ22を設けると共に、ケース本体3a内のトルコ
ンケース2側の端部とオイルパン20内とに、夫々、ポ
ンプ22に接続される油圧回路内の各種バルブを組込ん
だバルブブロック23,24を設けている。
【0019】第1遊星歯車機構9のキャリア94の第3
油圧クラッチ10側の側板部94aには、図2に明示す
る如く、サンギア90の内周に径方向の隙間を存して挿
入される筒部95が形成されており、キャリア94を筒
部95において中間軸16上に軸支している。また、サ
ンギア90の内周に環状突起90aを形成すると共に、
筒部95の外周に、側板部94aと、筒部95に止め輪
95aで抜け止めしたワッシャ95bとの間に介在させ
て、環状突起90aを軸方向両側から挟む1対のスラス
トベアリング96,96を装着し、筒部95に対しサン
ギア90を環状突起90aを介して軸方向に位置決めし
ている。そして、サンギア90を、第2油圧クラッチ8
側の端部に溶接した連結板90bを介して、第2油圧ク
ラッチ8のクラッチアウタ80に軸方向の遊びを持つよ
うにスプライン係合させている。
【0020】尚、サンギア90とキャリア94とを軸方
向に分離自在とし、サンギア90を第2油圧クラッチ8
のクラッチアウタ80に溶接等で固定しておくことも考
えられる。然し、これではサンギア90とキャリア94
とを予めサブアッセンブリしておくことができず、ま
た、クラッチアウタ80に対するキャリア94の軸方向
位置がクラッチアウタ80の内筒部80a等の寸法公差
でずれた場合に、キャリア94の側板部94aがサンギ
ア90に干渉しないよう、側板部94aとサンギア90
との間に比較的大きな軸方向クリアランスを確保するこ
とが必要になる。一方、本実施形態では、サンギア90
がキャリア94に対し軸方向に位置決めされるため、側
板部94aとサンギア90との間の軸方向クリアランス
を可及的に減少でき、また、サンギア90とキャリア9
4とが軸方向に連結されるため、両者90,94を予め
サブアッセンブリしておくことができる。尚、クラッチ
アウタ80とキャリア94との軸方向における相対的な
位置ずれを生じた場合、このずれはクラッチアウタ80
とサンギア90との連結部における軸方向の遊びで吸収
されるため、サンギア90をキャリア94に対し軸方向
に位置決めしても問題はない。また、この軸方向の遊び
はクラッチアウタ80の開口端をクラッチインナ81と
軸方向にオーバーラップする範囲で軸方向に延長するこ
とにより得られるから、軸方向の遊びを持たせることで
変速機の軸長が増加することはない。
【0021】また、第1遊星歯車機構9のキャリア94
の前記側板部94aには、第3油圧クラッチ10のクラ
ッチインナ101に嵌合する環状の支持部94bが形成
されており、この支持部94bに装着した止め輪97で
クラッチインナ101を支持部94bに対し軸方向に抜
け止めしている。また、前記側板部94aに形成したシ
ャフト穴94cを通して突出するピニオンシャフト93
の端面には、図2及び図3に示す如く、非円形の凸部か
ら成る第1係合部93aが形成されている。そして、ク
ラッチインナ101の前記側板部94a側の端面に、非
円形の凹部から成る第2係合部101aを形成し、ピニ
オンシャフト93が後記する所定の位相に存するとき、
第1係合部93aと第2係合部101aとが係合するよ
うにしている。尚、第1係合部93aを凹部、第2係合
部101aを凸部としても良い。また、ピニオンシャフ
ト93はその端部外周に装着した止め輪98で側板部9
4aに対し軸方向に抜け止めされている。
【0022】ここで、ピニオンシャフト93には、キャ
リア94の前記側板部94aとは反対側の側板部94d
に取付けたオイルガイド94eで捕集した潤滑油を導入
する軸孔93bと、軸孔93b内の潤滑油をピニオンシ
ャフト93の外周に装着したプラネタリピニオン92用
のベアリング92aに供給する径方向の油孔93cとが
形成されている。そして、油孔93cがキャリア94の
放射方向を向いて、キャリア94の回転遠心力により油
孔93cを介してベアリング92aに効率良く潤滑油が
供給される所定の位相にピニオンシャフト93が存する
ときに第1係合部93aと第2係合部101aとが係合
するようにしている。このように第1と第2の両係合部
93a,101aを係合させると、ピニオンシャフト9
3によりクラッチインナ101が回り止めされると共
に、クラッチインナ101によりピニオンシャフト93
が上記所定の位相で回り止めされる。従って、上記の如
く各止め輪97,98でクラッチインナ101とピニオ
ンシャフト93とを軸方向に抜け止めするだけで、クラ
ッチ101とピニオンシャフト93をキャリア94に固
定でき、キャリア94の組立が容易になる。
【0023】また、第1遊星歯車機構9の周囲には第1
油圧ブレーキ13のブレーキアウタ130と一体に形成
した第1油圧ブレーキ13のシリンダ部131が配置さ
れている。このシリンダ部131には、図4に示す如
く、スプライン形状の複数の溝部131aが形成されて
おり、第1遊星歯車機構9のリングギア91の外周に溝
部131aに対応するスプライン形状の複数の歯部91
aを形成し、溝部131aに歯部91aを係合させるこ
とでシリンダ部131に対しリングギア91を回り止め
している。そして、シリンダ部131に、リングギア9
1を軸方向に抜け止めする止め輪132を装着し、リン
グギア91をシリンダ部131に固定している。また、
シリンダ部131に周囲3箇所のねじ穴131bを形成
すると共に、ケース本体3aの周壁部にねじ穴131b
に対応する周囲3箇所の透孔3eを形成し、固定部材た
る各ボルト133をケース本体3aの周壁部外面から各
透孔3eを通してケース本体3a内に挿入して各ねじ穴
131bに螺入することにより、シリンダ部131をケ
ース本体3aに固定している。かくて、第1遊星歯車機
構9のリングギア91は、第1油圧ブレーキ13のシリ
ンダ部131を介してケース本体3aに固定されること
になる。また、ケース本体3aの内周面には軸方向にの
びるガイド溝3fが形成されており、シリンダ部131
にガイド溝3fに係合するガイドピン134を取付け、
ねじ穴131bと透孔104とが合致する位相でケース
本体3a内にシリンダ部131を挿入するためのガイド
機能がガイド溝3fとガイドピン134とで得られるよ
うにしている。図中135は、バルブブロック24から
の第1油圧ブレーキ13用の油圧をシリンダ部131に
供給するパイプである。
【0024】変速機の組立に際しては、トルコンケース
2を入力軸4が上方に突出するように置いて、その上に
バルブブロック23を組付けた後、第1油圧クラッチ7
と第2油圧クラッチ8とを順に組付け、次に、第1遊星
歯車機構9を組付ける。ここで、第1遊星歯車機構9の
組付けに際しては、予めサンギア90とキャリア94と
を、キャリア94に第3油圧クラッチ10のクラッチイ
ンナ101を取付けた状態で、プラネタリピニオン92
にサンギア90が噛み合うようにサブアッセンブリして
おき、このサブアッセンブリ状態でサンギア90とキャ
リア94とを組付ける。次に、第3油圧ブレーキ13
を、そのシリンダ部131に第1遊星歯車機構9のリン
グギア91を固定した状態で、リングギア91が第1遊
星歯車機構9のプラネタリピニオン92に噛み合うよう
に組付ける。
【0025】次いで、第3油圧クラッチ10のクラッチ
アウタ100を組付け、その後、第2遊星歯車機構11
と第3遊星歯車機構12とワンウェイクラッチ17とを
順に組付け、内蔵物のサブアッセンブリを組立てる。次
に、ケース本体3aを内蔵物サブアッセンブリに上方か
ら被せて、ケース本体3aに内蔵物サブアッセンブリを
収納し、次いで、第2油圧ブレーキ14とワンウェイク
ラッチ17のインナレース17bとを組付けたエンドピ
ース3bをケース本体3aに締結する。次に、出力軸6
にパーキングギア18を組付け、次いで、エンドカバー
3cを締結した後、出力軸6に出力フランジ19を組付
ける。
【0026】また、ケース本体3aに内蔵物サブアッセ
ンブリを収納した後、ボルト133をケース本体3a内
に挿入して第1油圧ブレーキ13のシリンダ部131を
ケース本体3aに固定し、その後でケース本体3aのス
カート部3dにオイルパン20を取付ける。
【0027】ところで、第1遊星歯車機構9のリングギ
ア91をケース本体3aに固定するには、リングギア9
1をケース本体3aにスプライン係合させた状態でリン
グギア91をケース本体3aに止め輪で軸方向に係止す
ることも考えられる。然し、このものでは、上記の如く
内蔵物サブアッセンブリを組立てると、ケース本体3a
のトルコンケース2側の開放端から見て第1遊星歯車機
構9の手前側に位置する第1油圧クラッチ7や第2油圧
クラッチ8が邪魔になって、ケース本体3a内に止め輪
を装着することができなくなり、そのため、ケース本体
3a内に奥側から順に複数の変速機用構成部材を組付
け、第1遊星歯車機構9を組付けたところで止め輪を装
着せざるを得なくなる。これに対し、本実施形態によれ
ば、ケース本体3a内にその周壁部外面からボルト13
3を挿入することで第1油圧ブレーキ13のシリンダ部
131を介して第1遊星歯車機構9のリングギア91を
ケース本体3aに固定できるため、第1油圧クラッチ7
や第2油圧クラッチ8に邪魔されることなくリングギア
91の固定作業を行うことができる。従って、ケース外
のオープンスペースにおいて内蔵物サブアッセンブリを
組立てておくことができ、変速機の組立作業性が向上す
る。また、ケース本体3aにリングギア91を直接固定
すると、リングギア91の振動がケース本体3aに伝達
されて音が発生し易くなるが、本実施形態によれば、ケ
ース本体3aとリングギア91との間に第1油圧ブレー
キ13のシリンダ部131が介設されるため、ケース本
体3aへの振動の伝達が抑制され、音が低減する。
【0028】以上、第1遊星歯車機構9のリングギア9
1を変速機ケース3に対する固定要素、キャリア94を
第3油圧クラッチ10に対する連結要素とする実施形態
について説明したが、キャリア94を固定要素、リング
ギア91を連結要素とする場合には、図5に示す如く、
キャリア94を第1油圧ブレーキ13のシリンダ部13
1を介して変速機ケース3に固定し、また、リングギア
91に、サンギア90の内周に径方向の隙間を存して挿
入される筒部95を形成し、この筒部95に上記実施形
態と同様にスラストベアリング96を装着して、筒部9
5に対しサンギア90をその内周の環状突起90aを介
して軸方向に位置決めする。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、変速機ケースに固定すべき遊星歯車機構の固
定要素を変速機ケースの周壁部外面からの作業で変速機
ケースに固定でき、そのため、ケース外のオープンスペ
ースにおいて、遊星歯車機構を含む変速機用構成部材を
サブアッセンブリしておくことができ、変速機の組立作
業性が向上し、更に、変速機ケースと固定要素との間に
油圧ブレーキのシリンダ部が介設されるため、変速機ケ
ースへの振動の伝達が抑制されて、振動伝達により発生
する音が低減する。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、遊星歯車機構の第1の要素と第2の要素とを
予めサブアッセンブリしておくことができるため、変速
機の組立作業性が向上し、また、第1と第2の両要素間
に干渉防止のための軸方向クリアランスを確保する必要
がなく、遊星歯車機構の軸方向スペースを減少させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊星歯車機構を組込んだ変速機
の縦断面図
【図2】 図1の変速機の要部の拡大縦断面図
【図3】 図2のIII-III線截断面図
【図4】 図1のIV-IV線截断面図
【図5】 遊星歯車機構の他の実施形態を示すスケルト
ン図
【符号の説明】
9 遊星歯車機構 90 サンギア(第
1の要素) 90a 環状突起 91 リングギ
ア 94 キャリア(第2の要素) 95 筒部 80 クラッチアウタ(第1の動力伝達部材) 101 クラッチインナ(第2の動力伝達部材)
フロントページの続き Fターム(参考) 3J028 EA01 EA08 EA25 EB08 EB13 EB33 EB35 EB37 EB54 FB03 FC13 FC25 FD21 GA01 3J063 AA01 AB12 AB43 AB52 AB62 AC04 BA01 BA05 BA09 BB27 BB41 CA01 CB03 CB05 CB06 XA08 XB06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機に組込む遊星歯車機構であって、 サンギアから成る遊星歯車機構の第1の要素と、リング
    ギアとキャリアとの一方から成る遊星歯車機構の第2の
    要素とを、夫々、遊星歯車機構の軸方向一方に配置する
    第1の動力伝達部材と軸方向他方に配置する第2の動力
    伝達部材とに連結するものにおいて、 第2の要素に第1の要素の内周に径方向の隙間を存して
    挿入される筒部を形成し、 この筒部に対し第1の要素を該第1の要素の内周に形成
    した環状突起を介して軸方向に位置決めすると共に、 第1の要素を第1の動力伝達部材に軸方向の遊びを持た
    せて連結する、ことを特徴とする遊星歯車機構。
JP2000033940A 2000-02-08 2000-02-10 遊星歯車機構 Withdrawn JP2001221329A (ja)

Priority Applications (2)

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