JP3377708B2 - ダブルピニオンタイプのプラネタリギヤユニット - Google Patents

ダブルピニオンタイプのプラネタリギヤユニット

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JP3377708B2
JP3377708B2 JP32528296A JP32528296A JP3377708B2 JP 3377708 B2 JP3377708 B2 JP 3377708B2 JP 32528296 A JP32528296 A JP 32528296A JP 32528296 A JP32528296 A JP 32528296A JP 3377708 B2 JP3377708 B2 JP 3377708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動変速機
等に用いられるプラネタリギヤの技術分野に属し、特
に、1つのピニオンを有する第1プラネタリギヤと互い
に噛合する2つのピニオンを有する第2プラネタリギヤ
とが、第1プラネタリギヤのピニオンと第2プラネタリ
ギヤの1つのピニオンとを共通のロングピニオンとして
形成して組み合わされたダブルピニオンタイプのプラネ
タリギヤユニットの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車等の自動変速機において
は、複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニットお
よびこれらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止
させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素
を有する自動変速機構を備えた自動変速機が種々開発さ
れている。この自動変速機は、複数の摩擦係合要素の係
合および非係合を適宜制御してプラネタリギヤユニット
の複数の回転要素の回転を制御することにより、自動変
速制御を行うようになっている。
【0003】このような自動変速機のプラネタリギヤユ
ニットにおいて、第1サンギヤと、第2サンギヤと、第
1サンギヤに噛合するショートピニオンとこのショート
ピニオンおよび第2サンギヤに噛合するロングピニオン
とをそれぞれ回転自在に支持するキャリヤと、ロングピ
ニオンに噛合するリングギヤとからなるダブルピニオン
タイプのプラネタリギヤユニットとして構成されている
ものが提案されている。このダブルピニオンタイプのプ
ラネタリギヤユニットは、ロングピニオンを、1つのピ
ニオンを有するプラネタリギヤのピニオンと2つのピニ
オンを有するプラネタリギヤの1つのピニオンとに共通
に用いているので、全体にコンパクトでかつ軽量になっ
ている。
【0004】しかしながら、近年自動変速機を可能な限
り小型にしてコンパクトでかつ軽量に形成することが、
ますます厳しく求められている。自動変速機が収容され
る自動車のエンジンルームは限られた比較的狭い空間で
あり、しかもこのエンジンルーム内には自動変速機の他
にエンジン等の他の種々の装置および部品が配設されて
いるため、自動変速機を少しでもコンパクトにし軽量に
することはきわめて重要な意味があるものとなってい
る。
【0005】そこで、軸方向に寸法をより短く設定され
たラビニヨタイプのプラネタリギヤユニットが特開平8
ー177992号公報により提案されている。図10に
示すように、この公報に開示されているプラネタリギヤ
ユニットは、キャリヤ91の外周部に、軸線に対して垂
直方向と円周方向の2面に取付面92,93を有する取
付部94を設けるとともに、ワンウェイクラッチのイン
ナーレース95′が一体に形成されたブレーキハブ95
に、これらの取付面92,93に当接する取付面96,9
7を有するフランジ98を突設し、キャリヤ91の取付
部94とブレーキハブ95のフランジ98との間を、シ
ョートピニオン軸99より外側近傍の領域に配設される
ねじ部材910によって結合した構造となっている。そ
の場合、取付部94の円周方向の取付面93に、ブレー
キハブ95のフランジ98の取付面97を当接させるこ
とにより、キャリヤ91に対してブレーキハブ95の径
方向の位置決めがされている。すなわち、印篭嵌合部が
ブレーキハブ95の取付部94より内周側に位置されて
いる。また、ブレーキハブ95およびインナーレース9
5′は、ショートピニオン911に噛合するリングギヤ
912の外周面とブレーキハブ95およびインナーレー
ス9の内周面とが軸方向にオーバラップされて配置され
ている。また、キャリヤ91の取付部94とブレーキハ
ブ95のフランジ98とは、各ピニオン軸の軸端より軸
方向に引っ込んだ位置に配置されている。
【0006】この公報のプラネタリギヤユニットによれ
ば、キャリヤ91の取付部94とブレーキハブ95のフ
ランジ98とを、各ピニオンを支持する軸の軸端より軸
方向に引っ込んだ位置に配置しかつブレーキハブ95お
よびインナーレース95′をリングギヤ912と軸方向
にオーバラップして配置しているので、プラネタリギヤ
ユニットの軸方向の寸法を短くできる。
【0007】更に、ラビニヨタイプのプラネタリギヤユ
ニットを用いた自動変速機において、径方向の寸法をよ
り短く設定されたプラネタリギヤユニットが実開平4ー
133010号公報により提案されている。図11に示
すように、この公報に開示されているプラネタリギヤユ
ニットは、キャリヤ101の軸方向端部の連結部101
aに、ブレーキのアウタレース102を、ショートピニ
オン軸103の近傍に配設されるボルト104によって
結合した構造となっている。その場合、キャリヤ101
の連結部101aに連結されるアウタレース102の連
結部102aはロングピニオン105の端より軸方向外
側に位置されている。また、アウタレース102はショ
ートピニオン106に噛合するリングギヤ107に軸方
向に隣接しかつこのリングギヤ107と軸方向にオーバ
ラップすることなく配置されている。
【0008】この公報のプラネタリギヤユニットによれ
ば、アウタレース102をリングギヤ107と軸方向に
オーバラップすることなく隣接して配置しているので、
プラネタリギヤユニットの径方向の寸法を短くできる。
【0009】一方、コンパクトに形成されるダブルピニ
オンタイプのプラネタリギヤユニットにおいては、その
組付性をできるだけ良くすることが望まれる。この組付
性を向上するため、従来、キャリヤと、このキャリヤを
反力要素とするためのブレーキハブまたはワンウェイク
ラッチのインナーレースとが組立式とされている。その
場合、キャリヤ自体の構成として、キャリヤ本体と、こ
のキャリヤ本体に連結されるキャリヤカバーとに分割し
て構成することにより、組立性を向上したプラネタリギ
ヤユニットが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自動
変速機のコンパクト化および軽量化の厳しい要求に応え
るためには、このようにコンパクトに形成された自動変
速機においても、更に可能な限りコンパクトでかつ軽量
にすることが求められる。
【0011】しかしながら、前述の2つの公報に開示さ
れている自動変速機においては、両プラネタリギヤユニ
ットとも、この要求に十分に応えているとはいえない。
すなわち、特開平8ー177992号公報のプラネタリ
ギヤユニットでは、ブレーキハブ95をリングギヤ91
2と軸方向に単純にオーバラップして配置しているた
め、ブレーキハブ95を単に内側に近づけようとしても
リングギヤ912と干渉してしまうので、単純にはプラ
ネタリギヤユニットの径方向の寸法を短縮することはで
きない。しかも、ショートピニオン軸99の配置位置が
ロングピニオン軸(不図示)の配置位置より外周側にあ
り、かつブレーキハブ95の取付部94がショートピニ
オン軸99より外側に配設されているため、ブレーキハ
ブ95をあまり内側に配置することことができなく、こ
れによってもプラネタリギヤユニットの径方向の寸法を
更に一層小さくすることはできない。したがって、特開
平8ー177992号公報のプラネタリギヤユニットは
径方向のコンパクト化の要求に対して十分応えることは
できないという問題がある。更に、取付部94の内周側
の取付面93に印籠嵌合部を設けているので、ブレーキ
ハブ95およびインナーレース95′の円筒度が良好で
ないという問題もある。
【0012】また、実開平4ー133010号公報のプ
ラネタリギヤユニットでは、ブレーキのアウタレース1
02をキャリヤ101の連結部101aにロングピニオ
ン105の端より軸方向外側に位置させてボルト104
によって結合しているため、プラネタリギヤユニットの
軸方向の寸法が長くなっている。そのうえ、アウタレー
ス102がリングギヤ107と軸方向にオーバラップす
ることなく、単純に軸方向に隣接して配置されているた
め、更に一層、軸方向の寸法が長いものとなっている。
したがって、実開平4ー133010号公報のプラネタ
リギヤユニットは軸方向のコンパクト化の要求に対して
十分応えることはできないという問題がある。
【0013】更に、キャリヤをキャリヤ本体とキャリヤ
カバーとに分割構成したプラネタリギヤユニットでは、
ピニオン軸を支持するためのピニオン軸孔を、互いに分
割構成されたキャリヤ本体とキャリヤカバーとに穿設す
る必要があるために、このピニオン軸孔の加工性が悪
く、ピニオン軸孔の加工精度がそれほど良好でないとい
う問題もある。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ピニオン軸孔の加工精度
を良好に確保しながら、しかも軸方向および径方向にと
もにコンパクトに形成できるとともに、軽量にできるダ
ブルピニオンタイプのプラネタリギヤユニットを提供す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、第1サンギヤと、第2サンギ
ヤと、前記第1サンギヤに噛合するショートピニオンと
該ショートピニオンおよび前記第2サンギヤに噛合する
ロングピニオンとをそれぞれ回転自在に支持するキャリ
ヤと、前記ロングピニオンに噛合するリングギヤと、前
記キャリヤの連結部に連結されたワンウェイクラッチの
インナーレースまたは前記キャリヤの連結部に連結され
た係合部材のハブとを備えているダブルピニオンタイプ
のプラネタリギヤユニットにおいて、前記キャリヤの、
前記ショートピニオンを支持するショートピニオン軸お
よび前記ロングピニオンを支持するロングピニオン軸の
各一端を支持する部分と、前前記ショートピニオン軸お
よび前記ロングピニオン軸の各他端を支持する部分とを
一体構造に形成し、前記連結部の外周面に印籠嵌合部を
設け、この印籠嵌合部に、前記インナーレースの内周面
または前記ハブの内周面を印籠嵌合したことを特徴とし
ている。
【0016】また請求項2の発明は、前記インナーレー
スまたは前記ハブの内周側に、大径部と小径部とからな
る段差部を形成し、この大径部内に前記リングギヤの少
なくとも一部が位置していることを特徴としている。更
に請求項3の発明は、前記ショートピニオン軸の配置位
置を前記ロングピニオン軸の配置位置よりも内周側に設
定し、前記連結部を前記ショートピニオン軸の近傍であ
って前記ロングピニオンの軸方向の幅内に配設するとと
もに、前記連結部に、前記インナーレースまたは前記ハ
ブを、前記リングギヤと軸方向に隣接して設けたことを
特徴としている。
【0017】
【作用および効果】このように構成された請求項1ない
し3の発明のプラネタリギヤユニットにおいては、キャ
リヤが、ショートピニオンおよびロングピニオンの各一
端を支持する部分とショートピニオンおよびロングピニ
オンの各他端を支持する部分とを一体に形成して構成さ
れているので、各ピニオン軸孔の加工精度を向上させる
ことができる。
【0018】また、連結部の外周部に印籠嵌合部を設
け、この印籠嵌合部に、インナーレースの内周面または
ハブの内周面を印籠嵌合しているので、インナーレース
またはハブの径方向の位置決めを確実に行うことがで
き、インナーレースまたはハブの円筒度を向上させるこ
とができる。
【0019】特に、請求項2の発明においては、インナ
ーレースまたはハブの内周側に、大径部と小径部とから
なる段差部を形成し、この大径部内にリングギヤの少な
くとも一部を位置させているので、インナーレースまた
はハブを更に内周側に位置させることができ、プラネタ
リギヤユニットを径方向に更にコンパクトにすることが
できる。
【0020】また、請求項3の発明においては、ショー
トピニオン軸の配置位置を前記ロングピニオン軸の配置
位置よりも内周側に設定し、前記連結部を前記ショート
ピニオン軸の近傍であって前記ロングピニオンの軸方向
の幅内に配設するとともに、前記連結部に、前記インナ
ーレースまたは前記ハブを、前記リングギヤと軸方向に
隣接して設けているので、インナーレースまたはハブの
内周面をリングギヤの外周面より内周側に位置させるこ
とができるとともに、前記インナーレースまたはハブの
前記連結部との取付部をロングピニオンの軸方向の幅内
に位置させることができるようになる。これにより、プ
ラネタリギヤユニットを軸方向および径方向のいずれに
もコンパクトにできるとともに、軽量にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明のダブルピニオンタ
イプのプラネタリギヤユニットの実施の形態の一例が用
いられている自動変速機を示す断面図、図2はこの自動
変速機を模式的に示すスケルトン図、図3はこの自動変
速機の各要素の各レンジでの作動状態を示す図である。
なお、図3において、○は係合を表し、×は非係合を表
している。
【0022】図1および図2に示すように、本例の自動
変速機Aは、エンジンクランク軸1に整列する第1軸の
入力軸2、第2軸のカウンタ軸3および第3軸のアクス
ル軸4a,4bの3軸を有しており、入力軸2上にはロ
ックアップクラッチ(L/C)5を有するトルクコンバ
ータ6および自動変速機構7が配設され、またカウンタ
軸3上にはカウンタ機構8が配設され、更にアクスル軸
4a,4b上にはディファレンシャル装置9が配設され
ている。
【0023】自動変速機構7は遊星歯車機構を備えてお
り、この遊星歯車機構はシングルプラネタリギヤ10お
よびデュアルプラネタリギヤ11とを組み合わせたラビ
ニヨタイプのプラネタリギヤユニット12を備えてい
る。図4および図6に詳細に示すように、このプラネタ
リギヤユニット12においては、シングルプラネタリギ
ヤ10の第2サンギヤS2に噛合するピニオンとデュア
ルプラネタリギヤ11のリングギヤR1およびデュアル
プラネタリギヤ11のショートピニオンP1にそれぞれ
噛合するデュアルプラネタリギヤ11のピニオンとが、
共通のロングピニオンPとして一体に構成されている。
また、ショートピニオンP1はデュアルプラネタリギヤ
11の第1サンギヤS1に噛合されている。更に、ロン
グピニオンPおよびショートピニオンP1を回転自在に
支持するキャリヤが両プラネタリギヤ10,11の共通
のキャリヤCRとして一体に構成されている。更に、デ
ュアルプラネタリギヤ11の第1サンギヤ1は入力軸2
の外周に相対回転可能に支持される第1中空軸13に一
体に形成されているとともに、シングルプラネタリギヤ
10の第2サンギヤS2は第1中空軸13の外周に支持
される第2中空軸14に一体に形成されている。
【0024】そして、再び図1および図2に示すよう
に、入力軸2と第1中空軸13すなわちデュアルプラネ
タリギヤ11の第1サンギヤS1とが第1の(フォワー
ド)クラッチC1を介して連結されており、また入力軸
2と第2中空軸14すなわちシングルプラネタリギヤ1
0の第2サンギヤS2とが第3の(リバース)クラッチ
C3を介して連結されている。また、第2サンギヤS2
が第1のブレーキB1によりケース15に係止可能にさ
れているとともに、その一方向回転時に、第1のワンウ
ェイクラッチF1およびこのワンウェイクラッチF1に
直列的に配設された第2のブレーキB2によりケース1
5に係止されるようになっている。
【0025】更に、キャリヤCRが第2のクラッチC2
を介して入力軸2に連結されているとともに、第3のブ
レーキB3によりケース15に係止可能にされており、
しかもその一方向回転時に、第3のブレーキB3に並列
的に配設された第2のワンウェイクラッチF2によりケ
ース15に係止されるようになっている。そして、デュ
アルプラネタリギヤ11のリングギヤR1がケース15
に回転可能に支持されているカウンタドライブギヤ16
に連結されており、このカウンタドライブギヤ16が自
動変速機構7の出力部材となっている。
【0026】また、カウンタ機構8は、カウンタ軸3に
支持された、カウンタドライブギヤ16に噛合するカウ
ンタドリブンギヤ17および同じくカウンタ軸3に支持
された、このカウンタ機構8の出力部材となる減速ギヤ
18を備えている。
【0027】また、ディファレンシャル装置9はギヤマ
ウントケースとなるデフキャリヤ19および左右サイド
ギヤ20a,20bを備えている。このデフキャリヤ1
9にはリングギヤ21が固定されており、このリングギ
ヤ21がカウンタ機構8の減速ギヤ18と噛合して最終
減速機構を構成している。また、左右サイドギヤ20
a,20bがそれぞれ左右アクスル軸4a,4bに連結さ
れている。
【0028】このように構成された自動変速機Aは、図
示しないマニュアルシフト弁による設定されるP,R,
N,D,2,Lの各レンジにて、図示しない油圧制御回路
における各ソレノイドバルブのオン・オフ信号の組み合
わせにより、図3に示すように各クラッチC1〜C3、
各ブレーキB1〜B3および各ワンウェイクラッチF1
〜F2の各レンジに対応するものが係合して、それぞれ
各レンジP、R、N、Dレンジにおける各変速段1ST
〜4TH、2レンジにおける各変速段1ST〜3RD、
およびLレンジにおける各変速段1ST〜(3RD)が
得られるようになっている。
【0029】以下にその動作について説明する。 I. ドライブレンジ(Dレンジ) N→Dシフトを行うために、マニュアルシフト弁がドラ
イブレンジ(Dレンジ)の位置に設定される。
【0030】Dレンジにおける1速状態においては、第
1のクラッチC1が係合されるとともに、第2のワンウ
ェイクラッチF2が係合される。この状態では、入力軸
2の回転が第1のクラッチC1を介して第1サンギヤS
1に伝達されるとともに、更にショートピニオンP1に
伝達され、更にこのショートピニオンP1の回転がロン
グピニオンPに伝達される。このとき、ロングピニオン
Pは第2サンギヤS2を空転させながら正方向に回転す
る。また、ロングピニオンPの回転により、共通のキャ
リヤCRが逆方向に回転しようとするが、第2のワンウ
ェイクラッチF2がキャリヤCRをその逆方向回転に対
してケース15に係止させるので、キャリヤCRは回転
を阻止される。このため、リングギヤR1が正方向に大
きく減速回転され、この回転がカウンタドライブギヤ1
6から取り出されて、カウンタ機構8のカウンタドリブ
ンギヤ17に伝達される。これにより、Dレンジの1速
が達成される。
【0031】更にカウンタ機構8において、カウンタド
リブンギヤ17の回転がカウンタ軸3を介して減速ギヤ
18に伝達され、更にリングギヤ21を介してディファ
レンシャル装置9のデフキャリヤ19に減速されて伝達
される。そして、最後にこのデフキャリヤ19の回転が
左右サイドギヤ20a,20bを介してそれぞれ左右ア
クスル軸4a,4bに伝達される。
【0032】Dレンジにおける2速状態においては、第
1のクラッチC1の係合状態が保持される。また、第2
のブレーキB2が係合されるとともに、第1のワンウェ
イクラッチF1が係合される。この状態では、前述の1
速と同様に入力軸2の回転が、第1のクラッチC1、第
1サンギヤS1、およびショートピニオンP1を介して
ロングピニオンPに伝達される。このロングピニオンP
の回転により、第2サンギヤS2が逆方向に回転しよう
とするが、第2のブレーキB2が係合されているととも
に、第1のワンウェイクラッチF1が逆方向の回転に対
して係合するので、第2サンギヤS2は回転を阻止され
る。このため、キャリヤCRが正方向に回転するととも
に、リングギヤR1が正方向に回転し、このリングギヤ
R1の回転がカウンタドライブギヤ16から取り出され
ることにより、2速が達成される。
【0033】Dレンジにおける3速状態においては、第
1のクラッチC1の係合状態および第2のブレーキB2
の係合状態がそれぞれ保持される。更に、第2のクラッ
チC2が係合される。この状態では、入力軸2の回転が
第1のクラッチC1を介して第2サンギヤS2に伝達さ
れるだけでなく、第2のクラッチC2を介してキャリヤ
CRに伝達される。このため、第1サンギヤS1とキャ
リヤCRとが正方向に一体に回転するので、ショートピ
ニオンP1およびロングピニオンPがともにキャリヤC
R、第1サンギヤS1、および入力軸2と一体的に回転
するが、それぞれ自転はしない。このとき、第2のブレ
ーキB2が係合していても第1のワンウェイクラッチF
1が正方向回転に対して係合しないので、ロングピニオ
ンPが入力軸2まわりに回転しかつ自転をしないことか
ら、第2サンギヤS2が正方向にロングピニオンPと一
体に回転するとともに、リングギヤR1もロングピニオ
ンPと一体に正方向に回転する。すなわち、リングギヤ
R1は入力軸2と一体に直結回転する。このリングギヤ
R1の回転がカウンタドライブギヤ16から取り出され
ることにより、3速が達成される。
【0034】Dレンジにおける4速状態においては、第
2のクラッチC2の係合状態および第2のブレーキB2
の係合状態がそれぞれ保持される。また、第1のクラッ
チC1が解放されるとともに、第1のブレーキB1が係
合される。この状態では、入力軸2の回転が第2のクラ
ッチC2を介してキャリヤCRに伝達されるが、第1サ
ンギヤS1が入力軸2から遮断されるので、入力軸2の
回転は第1サンギヤS1には伝達されない。したがっ
て、キャリヤCRが入力軸2と一体に回転するととも
に、このキャリヤCRの回転により、ロングピニオンP
およびショートピニオンP1がともに入力軸2まわりに
回転する。このとき、第1のブレーキB1が係合してい
て第2サンギヤS2が回転しなく、更に第1サンギヤS
1が入力軸2から遮断されてフリーとなっているので、
ロングピニオンPおよびショートピニオンP1がともに
自転し、第1サンギヤS1が空転する。ロングピニオン
Pの入力軸2まわりの回転および自転により、リングギ
ヤR1が入力軸2より高速度で正方向に回転する。この
リングギヤR1の回転がカウンタドライブギヤ16から
取り出されることにより、入力軸2の回転をオーバード
ライブした高速回転の4速が達成される。
【0035】II. リバースレンジ(Rレンジ) N→Rシフトを行うために、マニュアルシフト弁がリバ
ースレンジ(Rレンジ)の位置に設定される。
【0036】Rレンジでは、第3のクラッチC3が係合
されるとともに、第3のブレーキB3がともに係合され
る。この状態では、キャリヤCRが第3のブレーキB3
の係合により固定されている。また、入力軸2の回転が
第3のクラッチC3を介して第2サンギヤS2に伝達さ
れる。この第2サンギヤS2の回転により、ロングピニ
オンPが逆方向に回転するとともに、キャリヤCRが回
転しないのでリングギヤR1が逆方向に減速回転する。
このリングギヤR1の逆回転がカウンタドライブギヤ1
6に取り出される。
【0037】III. パーキングレンジ(Pレンジ)およ
びニュートラルレンジ(Nレンジ) マニュアルシフト弁がパーキングレンジ(Pレンジ)ま
たはニュートラルレンジ(Nレンジ)の位置にそれぞれ
設定される。
【0038】PレンジまたはNレンジでは、いずれのク
ラッチ、いずれのブレーキ、およびいずれのワンウェイ
クラッチも係合されない。この状態では、入力軸2の回
転はカウンタギヤ16には伝達されなく、アクスル軸4
a,4bは回転しない。
【0039】IV. セカンドレンジ(2レンジ) マニュアルシフト弁がセカンドレンジ(2レンジ)の位
置に設定される。
【0040】2レンジにおける1速状態においては、前
述のDレンジの1速の場合とまったく同じであり、Dレ
ンジの1速と同様の、2レンジでの1速が達成される。
また2レンジの2速状態においては、前述のDレンジの
2速の場合に更に第1のブレーキB1が係合される。こ
の状態では、前述のDレンジの2速の場合に対して第2
サンギヤS2が正、逆いずれの方向にも回転を阻止され
る。これにより、2レンジでの2速が達成され、エンジ
ンブレーキが作動するようになる。2レンジの3速状態
においては、前述のDレンジの3速の場合と同じであ
り、Dレンジの3速と同様の、2レンジでの3速が達成
される。
【0041】V. ローレンジ(Lレンジ) マニュアルシフト弁がローレンジ(Lレンジ)の位置に
設定される。Lレンジにおける1速状態においては、前
述のDレンジの1速の場合に更に第3のブレーキB3が
係合される。これにより、比較的大きなブレーキ力のエ
ンジンブレーキが作動するようになっている。またLレ
ンジの2速状態においては、前述の2レンジの2速の場
合とまったく同じであり、2レンジの2速と同様の、L
レンジでの2速が達成され、エンジンブレーキが作動す
るようになっている。このエンジンブレーキのブレーキ
力はLレンジの1速時のエンジンブレーキより小さい。
更にLレンジの3速状態においては、前述の2レンジの
3速の場合とまったく同じであり、2レンジの3速と同
様の、Lレンジでの3速が達成される。
【0042】図7(a)ないし(c)および図8に示す
ように、キャリヤCRは、軸方向両端部に設けられた第
1および第2フランジ部24,25と、第2フランジ部
25より軸方向で第1フランジ部24寄りに、第2フラ
ンジ部25と一部重複して周方向に3カ所等間隔に設け
れられた連結部26と、周方向に3カ所等間隔に設けら
れ、第1フランジ部24と第2フランジ部25および連
結部26とを接続する軸方向の接続部材27と、第2フ
ランジ部25と連結部26との重複部にそれぞれ設けら
れたショートピニオン軸支持部28と、第1フランジ部
から軸方向に延び、第2クレームC2のハブ41がスプ
ライン嵌合される筒状のスプライン部29とを備えてお
り、これらの部分24,25,26,27,28,29が一
体構造として形成されている。
【0043】第1フランジ部24には、ロングピニオン
Pを支持するロングピニオン軸30の一端が嵌合される
ロングピニオン軸孔31が、同一の配置円α上で円周方
向に3カ所等間隔に穿設されている。また、同様にショ
ートピニオンP1を支持するショートピニオン軸32の
一端が嵌合されるショートピニオン軸孔33が、同一の
配置円β上で円周方向に3カ所等間隔に穿設されてい
る。そして、ショートピニオン軸孔33の配置円βの半
径r2がロングピニオン軸孔31の配置円αの半径r1
り小さく設定されている。すなわち、ショートピニオン
軸孔33がロングピニオン軸孔31より内周側に位置さ
れている。
【0044】また第2フランジ部25には、ロングピニ
オン軸30の他端が嵌合されるロングピニオン軸孔34
が、第1フランジ部24のロングピニオン軸孔31と対
向して穿設されている。これらのロングピニオン軸孔3
1,34は、円周方向に隣接する2つの連結部26の間
の間隙35内で、ロングピニオンPの組付時に、接続部
材27によって邪魔されない位置に設けられている。こ
の間隙35はロングピニオンPがキャリヤCRの外周側
から第1および第2フランジ部24,25の間に挿入で
きる大きさに設定されている。更にショートピニオン軸
支持部28には、ショートピニオン軸32の他端が嵌合
されるショートピニオン軸孔36が第1フランジ部24
のショートピニオン軸孔33と対向して穿設されてい
る。このショートピニオン軸孔36もロングピニオン軸
孔34よりも内周側に位置されている。これらのショー
トピニオン軸孔33,36は、ショートピニオンP1の
組付時に、接続部材27によって邪魔されない位置に設
けられている。
【0045】そして、キャリヤCRが一体構造となって
いるので、これらのロングピニオン軸孔31,34およ
びショートピニオン軸孔33,36の加工がそれぞれ容
易であるばかりでなく、高精度に加工を行うことができ
るようになる。
【0046】更に各連結部26はショートピニオン軸孔
33,36の近傍に位置しているとともに、図4に示す
ようにロングピニオンPに軸方向の幅内に配設されてい
る。また、図7(a)および(c)に示すようにこれら
の各連結部26には、後述する円筒状の回転係合部材3
7を固定するための、リベットやボルト等の締結部材が
挿通される締結部材挿通孔38がそれぞれ2個ずつ穿設
されている。これらの締結部材挿通孔38は、円周方向
に隣接する2つのロングピニオン軸孔31,34の間の
領域内で、1つのショートピニオン軸孔33,36を挟
む位置に、同一の配置円γ上に穿設されている。しか
も、図7(a)に示すようにこれらの締結部材挿通孔3
8は、第2フランジ部25の外周部に円周方向に3箇所
等間隔を置いて形成された凹部25b内に位置されてい
る。そして、ショートピニオン軸孔33,36がロング
ピニオン軸孔31,34より内周側に位置しているとと
もに、締結部材挿通孔38がロングピニオン軸孔31,
34から円周方向にずれた位置で、かつショートピニオ
ン軸孔33,36の近傍に設けられているので、これら
の締結部材挿通孔38は内周側により接近した位置とな
っている。
【0047】このように構成された一体構造のキャリヤ
CRに、ロングピニオンPを組み付けるには、このロン
グピニオンPをキャリヤCRの外周から間隙35を通し
て第1および第2フランジ部24,25の間に挿入する
とともに、ロングピニオンPの中央の軸方向貫通孔(不
図示)に嵌合された軸受(不図示)の孔をロングピニオ
ン軸孔31,34と軸方向に整合させる。この状態で、
ロングピニオン軸30をロングピニオン軸孔31、軸受
の孔、およびロングピニオン軸孔34に貫通させた後、
このロングピニオン軸30を第1および第2フランジ部
24,25に固定する。こうして、ロングピニオンPが
接続部材27に邪魔されることなく、簡単に組み付けら
れる。その場合、ロングピニオン軸孔31,34が高精
度に加工されているので、ロングピニオンPが高精度に
組み付けられるようになる。
【0048】また、ショートピニオンP1を組み付ける
には、このショートピニオンP1をキャリヤCRの外周
から第1フランジ部24とショートピニオン軸支持部2
8との間に挿入するとともに、前述のロングピニオンP
の場合と同様にショートピニオン軸32をショートピニ
オン軸孔33、軸受の孔、およびショートピニオン軸孔
36に貫通させ、第1フランジ部24およびショートピ
ニオン軸支持部28に固定する。こうして、同様にショ
ートピニオンP1が接続部材27に邪魔されることな
く、簡単にかつ高精度に組み付けられるようになる。
【0049】更に図4に示すように、連結部26には、
第2のワンウェイクラッチF2のインナーレース37a
および第3ブレーキB3のハブ37bが一体に設けられ
た回転係合部材37が取り付けられている。図9に詳細
に示すように、この回転係合部材37は円筒状に形成さ
れているとともに、インナーレース37a側の端には、
内側に延びる取付部37cが設けられている。この取付
部37cには、キャリヤCRの第2フランジ部25が貫
通可能な孔37eが穿設されている。更に、インナーレ
ース37aの内周面37dの、アウタレース42からの
荷重が作用する荷重負荷部37a1よりブレーキハブ3
7b側(図9において右側)に若干ずれた、ほとんど荷
重のかからない部分には、段差部(以下、凹部ともい
う)37fが形成されている。そして、この段差部37
fよりブレーキハブ37b側のインナーレース37aの
内周面37dの部分は大径部とされ、またその反対側
(図9において、段差部37fより左側)のインナーレ
ース37aの内周面37dの部分は小径部とされてい
る。その場合、インナーレース37aの大径部は薄肉部
となっているが、この大径部はインナーレース37aの
荷重負荷部37a1から外れて設けられているので、イ
ンナーレース37aの強度は十分に確保されている。
【0050】また図4に示すように、連結部26の外周
面26aには印篭嵌合部が形成されており、この印篭嵌
合部に回転係合部材37のインナーレース37aの内周
面37dが印篭嵌合されるようになっている。
【0051】このように構成された円筒状の回転係合部
材37を、キャリヤCRに組み付けるには、図4におい
て回転係合部材37をキャリヤCRに第2フランジ部2
5側から軸方向に嵌合させる。そして、キャリヤCRの
第2フランジ部25を取付部37cの孔37eに貫通さ
せ、取付部37cの内側面を連結部26の軸方向側面に
当接させる。このとき、回転係合部材37のインナーレ
ース37aの内周面37dが連結部26の外周面26a
の印篭嵌合部に印篭嵌合され、インナーレース37aの
円筒度が良好になる。そして、取付部37cの締結部材
挿通孔(符号なし)および連結部26の締結部材挿通孔
38にリベットやボルト等の締結部材39を貫通して、
締結工具により取付部37cと連結部26とを締結固定
する。こうして、回転係合部材37が連結部26の外周
部に取り付けられる。なお、第1フランジ部24の外周
縁には、締結部材39の締結時に締結工具が入る円弧状
凹部40が形成されている。
【0052】回転係合部材37が連結部26の外周部に
固定された状態では、回転係合部材37の第2フランジ
部25側の端面37gおよび締結部材39の第2フラン
ジ部25側の端面39aが、それぞれ各ピニオン軸3
0,32の第2フランジ部25側端面30a,32aおよ
び第2フランジ部の側面25aより、第1フランジ部2
4側に位置するようになる。また、所定の肉厚が保持さ
れたインナーレース37aがリングギヤR1と軸方向に
並べられて設けられるようになる。これにより、プラネ
タリギヤユニット12は軸方向にコンパクトになる。
【0053】更に、インナーレース37aの内周面37
dの段差部37fと大径部とで形成される空間内に、リ
ングギヤR1の外周側の一部が進入し、インナーレース
37aとリングギヤR1とは軸方向にも径方向にも部分
的にオーバーラップするようになる。したがって、イン
ナーレース37aとリングギヤR1とが軸方向にオーバ
ーラップすることにより、インナーレース37aの内周
面37dがリングギヤR1の外周面R1aより内側に位
置するようになる。これにより、キャリヤCRと回転係
合部材37との組立体は径方向にコンパクトになる。ま
た、インナーレース37aとリングギヤR1とが径方向
にオーバーラップすることにより、回転係合部材37を
更に第1フランジ部24側に位置させることができ、プ
ラネタリギヤユニット12を更に確実に軸方向にコンパ
クトにできる。なお、凹部37fはインナーレース37
aの荷重負荷部からずれた位置に設けられていて、この
インナーレース37aの荷重負荷部の肉厚が所定厚に保
持されているので、インナーレース37aの強度は伝達
荷重を確実に受けることができる程度には十分に確保さ
れている。
【0054】このように、本例のキャリヤCRによれ
ば、連結部26を、ロングピニオン軸30より内側に配
設されたショートピニオン軸32の近傍に配設し、ワン
ウェイクラッチF2のインナーレース37aをリングギ
ヤR1と軸方向に並べて配設しているので、プラネタリ
ギヤユニット12の軸方向および径方向にともにコンパ
クト化を図ることができるとともに、その分プラネタリ
ギヤユニット12は軽量になる。
【0055】また、キャリヤCRを一体構造に形成して
いることで、ピニオン軸孔31,34;33,36の加工
精度を向上できる。更に、インナーレース31aの内周
側に形成した凹部37fに、リングギヤR1の一部が配
置されているので、インナーレース37aを更に内側に
位置させることができる。これにより、プラネタリギヤ
ユニット12の径方向のコンパクト化を更に図ることが
できる。
【0056】更に、キャリヤCR側の連結部26の外周
面26aに印篭嵌合部を形成しているので、この印篭嵌
合部に、筒状の回転係合部材37のインナーレース37
aの内周面37dを嵌合させることにより、インナーレ
ース37aの軸方向の円筒度を向上することができる。
【0057】なお前述の例では、キャリヤCRの連結部
26にインナーレース37aとブレーキハブ37bとが
一体に形成された回転係合部材37を取り付けるように
しているが、本発明は、これに限定されるものではな
く、連結部26にインナーレース37aまたはブレーキ
やクラッチのハブ37bのいずれかが取り付けられるよ
うな場合にも適用することができる。
【0058】また、本発明のキャリヤを車両の自動変速
機におけるプラネタリギヤユニットのキャリヤCRに適
用しているが、本発明は、ダブルピニオンタイプのプラ
ネタリギヤユニットであれば、どのようなプラネタリギ
ヤユニットにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるダブルピニオンタイプのプラ
ネタリギヤユニットの実施の形態の一例が用いられてい
る自動変速機を示す断面図である。
【図2】 図1に示す自動変速機を模式的に示すスケル
トン図である。
【図3】 図1に示す自動変速機の各クラッチ、各ブレ
ーキ、および各ワンウェイクラッチの各レンジでの作動
状態を示す図である。
【図4】 本発明によるキャリヤと回転係合部材との組
立体を示す、図5におけるIVーIV線に沿う断面図であ
る。
【図5】 図4に示すキャリヤと回転係合部材との組立
体の右側面図である。
【図6】 図4に示すキャリヤと回転係合部材との組立
体の左側面図である。
【図7】 本発明によるキャリヤを示し、(a)は左側
面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図8】 図7に示すキャリヤの斜視図である。
【図9】 図4に示すキャリヤに連結される回転係合部
材の断面図である。
【図10】 従来のラビニヨタイプのプラネタリギヤユ
ニットにおけるキャリヤとブレーキハブとの連結構造の
一例を部分的に示す断面図である。
【図11】従来のラビニヨタイプのプラネタリギヤユニ
ットにおけるキャリヤとブレーキハブとの連結構造の他
の例を部分的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…エンジンクランク軸、2…入力軸、3…カウンタ
軸、4a,4b…アクスル軸、5…ロックアップクラッ
チ(L/C)、6…トルクコンバータ、7…自動変速機
構、8…カウンタ機構、9…ディファレンシャル装置、
10…シングルプラネタリギヤ、11…デュアルプラネ
タリギヤ、12…プラネタリギヤユニット、15…ケー
ス、16…カウンタドライブギヤ、17…カウンタドリ
ブンギヤ、24…第1フランジ部、25…第2フランジ
部、26…連結部、26a…外周面(印篭嵌合部)、2
7…接続部材、28…ショートピニオン軸支持部、29
…スプライン部、30…ロングピニオン軸、31,34
…ロングピニオン軸孔、32…ショートピニオン軸、3
3,36…ショートピニオン軸孔、35…間隙、37…
回転係合部材、37a…インナーレース、37b…ブレ
ーキハブ、37c…取付部、37d…内周面、37e…
孔、37f…凹部、37g…第2フランジ部側端面、3
8…締結部材挿通孔、39…締結部材、40…円弧状凹
部、41…第2のクラッチC2のハブ、42…アウタレ
ース、A…自動変速機、S1…デュアルプラネタリギヤ
の第1サンギヤ、S2…シングルプラネタリギヤの第2
サンギヤ、P…ロングピニオン、R1…リングギヤ、P
1…ショートピニオン、CR…キャリヤ、C1…第1の
(フォワード)クラッチ、C2…第2のクラッチ、C3
…第3の(リバース)クラッチ、B1…第1のブレー
キ、B2…第2のブレーキ、B3…第3のブレーキ、F
1…第1のワンウェイクラッチ、F2…第2のワンウェ
イクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤光孝 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 荻野拓也 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 森 篤 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 高橋徳行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 木下雅文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−133147(JP,U) 実開 昭61−133146(JP,U) 実開 昭61−87254(JP,U) 実開 平4−133010(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/44 F16H 3/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1サンギヤと、第2サンギヤと、前記
    第1サンギヤに噛合するショートピニオンと該ショート
    ピニオンおよび前記第2サンギヤに噛合するロングピニ
    オンとをそれぞれ回転自在に支持するキャリヤと、前記
    ロングピニオンに噛合するリングギヤと、前記キャリヤ
    の連結部に連結されたワンウェイクラッチのインナーレ
    ースまたは前記キャリヤの連結部に連結された係合部材
    のハブとを備えているダブルピニオンタイプのプラネタ
    リギヤユニットにおいて、 前記キャリヤの、前記ショートピニオンを支持するショ
    ートピニオンおよび前記ロングピニオンを支持する
    ングピニオンの各一端を支持する部分と、前前記ショ
    ートピニオンおよび前記ロングピニオンの各他端を
    支持する部分とを一体構造に形成し、前記連結部の外周面に印籠嵌合部を設け、この印籠嵌合
    部に、前記インナーレースの内周面または前記ハブの内
    周面を印籠嵌合した ことを特徴とするプラネタリギヤユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記インナーレースまたは前記ハブの内
    周側に、大径部と小径部とからなる段差部を形成し、こ
    の大径部内に前記リングギヤの少なくとも一部が位置し
    ていることを特徴とする請求項1記載のプラネタリギヤ
    ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ショートピニオン軸の配置位置を前
    記ロングピニオン軸の配置位置よりも内周側に設定し、
    前記連結部を前記ショートピニオン軸の近傍であって前
    記ロングピニオンの軸方向の幅内に配設するとともに、
    前記連結部に、前記インナーレースまたは前記ハブを、
    前記リングギヤと軸方向に隣接して設けたことを特徴と
    する請求項1または2記載のプラネタリギヤユニット。
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