JP2001221328A - 遊星歯車機構付き変速機 - Google Patents

遊星歯車機構付き変速機

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JP2001221328A
JP2001221328A JP2000030571A JP2000030571A JP2001221328A JP 2001221328 A JP2001221328 A JP 2001221328A JP 2000030571 A JP2000030571 A JP 2000030571A JP 2000030571 A JP2000030571 A JP 2000030571A JP 2001221328 A JP2001221328 A JP 2001221328A
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clutch
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Masahiro Imamura
正広 今村
Shigeru Tajima
繁 田島
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機のケース3aに固定すべき要素91を
有する遊星歯車機構9を組込んだ変速機において、遊星
歯車機構9を含む複数の変速機用構成部材を取付けて内
蔵物をサブアッセンブリし、この内蔵物をケース3a内
に収納した後、前記固定要素91をケース3aの周壁部
外面からの作業でケース3aに固定できるようにする。 【解決手段】 変速機に組込む油圧ブレーキのシリンダ
部131に固定要素91を固定する。ケース3a内にそ
の周壁部外面から挿入する固定部材133でシリンダ部
131をケース3aに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機ケースに固
定すべき要素を有する遊星歯車機構を組込んだ遊星歯車
機構付き変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の変速機において、遊星歯
車機構のリングギアやキャリアといった要素を変速機ケ
ースに固定する場合は、変速機ケースに対し前記要素を
相対回転不能にスプライン係合すると共に、スナップリ
ングで軸方向に相対移動不能に係止している(特開平1
−203740号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変速機の組
立作業を容易にするには、変速機ケース外のオープンス
ペースにおいて変速機の軸部材の回りに遊星歯車機構を
含む変速機用構成部材を軸方向に並べて順に組付けた
後、これら変速機用構成部材を変速機ケースに収納する
ことが望まれる。
【0004】然し、上記従来の変速機のように、遊星歯
車機構の固定すべき要素をスナップリングで軸方向に相
対移動不能に係止するものでは、変速機ケースの開放端
から見て遊星歯車機構より手前側に他の変速機用構成部
材が存在すると、これら変速機用構成部材がスナップリ
ングの装着作業の邪魔になるため、これら変速機用構成
部材と共に遊星歯車機構を軸部材の回りにサブアッセン
ブリしておくことはできない。その結果、変速機ケース
内に変速機用構成部材を奥側のものから順に組付けざる
を得なくなり、変速機の組立作業が面倒になる。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、遊星歯車機構
の固定すべき要素を変速機ケースの周壁部外面からの作
業で変速機ケースに固定できるようにして、組立作業性
を向上させた変速機を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、変速機ケースに固定すべき要素を有する遊星
歯車機構を組込んだ遊星歯車機構付き変速機において、
変速機に組込む油圧ブレーキのシリンダ部を前記遊星歯
車機構の周囲に配置し、このシリンダ部に対し前記要素
を固定すると共に、変速機ケースの周壁部外面から変速
機ケース内に挿入自在な固定部材により前記シリンダ部
を変速機ケースに固定している。
【0007】本発明によれば、変速機ケース外のオープ
ンスペースにおいて遊星歯車機構と油圧ブレーキとを含
む変速機用構成部材をサブアッセンブリして内蔵物を組
立てる際に、遊星歯車機構の固定すべき要素を油圧ブレ
ーキのシリンダ部に固定しておき、サブアッセンブリし
た内蔵物を変速機ケースに収納した後、変速機ケース内
にその周壁部外面から固定部材を挿入して油圧ブレーキ
のシリンダ部を変速機ケースに固定すると、遊星歯車機
構の固定すべき要素が油圧ブレーキのシリンダ部を介し
て変速機ケースに固定される。従って、変速機用構成部
材をサブアッセンブリしておいても変速機の組立を支障
なく行い得られ、変速機の組立作業性が向上する。
【0008】また、遊星歯車機構の固定すべき要素を変
速機ケースに直接固定すると、この要素から変速機ケー
スへの振動の伝達で音が発生し易くなるが、本発明によ
れば、前記要素と変速機ケースとの間に油圧ブレーキの
シリンダ部が介設されるため、変速機ケースへの振動の
伝達が抑制されて、音が低減する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は車両用の自動変速機を示し
ている。該変速機は、ロックアップクラッチ1a付きの
流体トルクコンバータ1を内蔵するトルコンケース2に
結合される変速機ケース3を備えており、該ケース3内
に、流体トルクコンバータ1に連結される入力軸4と中
間軸5と出力軸6とを同一軸線上に軸支している。そし
て、これら軸4,5,6の回りに、トルコンケース2側
から順に、第1油圧クラッチ7と、第2油圧クラッチ8
と、第1遊星歯車機構9と、第3油圧クラッチ10と、
第2遊星歯車機構11と、第3遊星歯車機構12とを配
置し、更に、第3油圧クラッチ10の周囲に第1油圧ブ
レーキ13を配置すると共に、第3遊星歯車機構12の
軸方向先方に第2油圧ブレーキ14を配置している。
【0010】各遊星歯車機構9,11,12は、サンギ
ア90,110,120と、リングギア91,111,
121と、サンギアとリングギアとに噛合するプラネタ
リピニオン92,112,122と、プラネタリピニオ
ンをピニオンシャフト93,113,123を介して軸
支するキャリア94,114,124とで構成されてい
る。
【0011】入力軸4には、第1油圧クラッチ7のクラ
ッチアウタ70が連結されており、このクラッチアウタ
70に第2油圧クラッチ8のクラッチアウタ80を連結
すると共に、第2油圧クラッチ8のクラッチアウタ80
に第1遊星歯車機構9のサンギア90を連結し、かく
て、第1と第2の両油圧クラッチ7,8のクラッチアウ
タ70,80と第1遊星歯車機構9のサンギア90とが
入力軸4と一体に回転されるようにしている。また、第
1油圧クラッチ7のクラッチインナ71は中間軸5を介
して第2と第3の両遊星歯車機構11,12のサンギア
110,120に連結され、第2油圧クラッチ8のクラ
ッチインナ81は中間軸5上に軸支したスリーブ16を
介して第2遊星歯車機構11のキャリア114に連結さ
れている。
【0012】第1遊星歯車機構9のリングギア91は後
記詳述する如く変速機ケース3に固定され、キャリア9
4は第3油圧クラッチ10のクラッチインナ101に連
結されている。第3油圧クラッチ10のクラッチアウタ
100は第2遊星歯車機構11のリングギア111に連
結され、また、該クラッチアウタ100は第1油圧ブレ
ーキ13によって変速機ケース3に対し制止可能とされ
ている。
【0013】第2遊星歯車機構11のキャリア114は
第3遊星歯車機構12のリングギア121に連結され、
該リングギア121は第2油圧ブレーキ14によって変
速機ケース3に対し制止可能とされると共に、反力受け
としてのワンウェイクラッチ17を介して変速機ケース
3に連結されている。また、第3遊星歯車機構12のキ
ャリア124は出力軸6に連結されている。
【0014】以上の構成によれば、第1油圧クラッチ7
と第2油圧ブレーキ14とを係合させたとき1速段が確
立され、第1油圧クラッチ7と第2油圧ブレーキ13と
を係合させたとき2速段が確立され、第1油圧クラッチ
7と第3油圧クラッチ10とを係合させたとき3速段が
確立され、第1油圧クラッチ7と第2油圧クラッチ8と
を係合させたとき4速段が確立され、第2油圧クラッチ
8と第3油圧クラッチ10とを係合させたとき5速段が
確立され、第2油圧クラッチ8と第1油圧ブレーキ13
とを係合させたとき6速段が確立され、第3油圧クラッ
チ10と第2油圧ブレーキ14とを係合させたとき後進
段が確立され、前進6段後進1段の変速が行われる。
【0015】変速機ケース3は、ケース本体3aと、ケ
ース本体3aのトルコンケース2とは反対側の端部に装
着するエンドピース3bと、エンドピース31の外面に
取付けるエンドカバー3cとで構成されており、エンド
ピース3bとエンドカバー3cとの間に出力軸6に連結
されるパーキングギア18を配置し、エンドカバー3c
の外方に突出する出力軸6の外端部に出力フランジ19
を連結している。
【0016】エンドピース3bには、第2油圧ブレーキ
14のブレーキアウタ140とシリンダ部141とが一
体成形されている。そして、第3遊星歯車機構12のリ
ングギア121に連結されるワンウェイクラッチ17の
アウタレース17aに第2油圧ブレーキ14のブレーキ
インナ142を連結し、また、ワンウェイクラッチ17
のインナレース17bを第2油圧ブレーキ14のシリン
ダ部141の内筒部141aに嵌合させてエンドピース
3bに固定している。
【0017】ケース本体3aの外部下方には、ケース本
体3aの外面に一体成形した下方にのびるスカート部3
dを介してオイルパン20が設けられている。更に、ト
ルコンケース2の変速機ケース3側の端部に、オイルパ
ン20内のオイルをストレーナ21を介して吸い上げる
ポンプ22を設けると共に、ケース本体3a内のトルコ
ンケース2側の端部とオイルパン20内とに、夫々、ポ
ンプ22に接続される油圧回路内の各種バルブを組込ん
だバルブブロック23,24を設けている。
【0018】第1遊星歯車機構9のキャリア94の第3
油圧クラッチ10側の側板部94aには、図2に明示す
る如く、サンギア90の内周に径方向の隙間を存して挿
入される筒部95が形成されており、キャリア94を筒
部95において中間軸16上に軸支している。また、サ
ンギア90の内周に環状突起90aを形成すると共に、
筒部95の外周に、側板部94aと、筒部95に止め輪
95aで抜け止めしたワッシャ95bとの間に介在させ
て、環状突起90aを軸方向両側から挟む1対のスラス
トベアリング96,96を装着し、サンギア90を筒部
95に対し軸方向に位置決めしている。そして、サンギ
ア90を、第2油圧クラッチ8側の端部に溶接した連結
板90bを介して、第2油圧クラッチ8のクラッチアウ
タ80に軸方向の遊びを持つようにスプライン係合させ
ている。
【0019】尚、サンギア90とキャリア94とを軸方
向に分離自在とし、サンギア90を第2油圧クラッチ8
のクラッチアウタ80に溶接等で固定しておくことも考
えられる。然し、これではサンギア90とキャリア94
とを予めサブアッセンブリしておくことができず、ま
た、クラッチアウタ80に対するキャリア94の軸方向
位置がクラッチアウタ80の内筒部80a等の寸法公差
でずれた場合に、キャリア94の側板部94aがサンギ
ア90に干渉しないよう、側板部94aとサンギア90
との間に比較的大きな軸方向クリアランスを確保するこ
とが必要になる。一方、本実施形態では、サンギア90
がキャリア94に対し軸方向に位置決めされるため、側
板部94aとサンギア90との間の軸方向クリアランス
を可及的に減少でき、また、サンギア90とキャリア9
4とが軸方向に連結されるため、両者90,94を予め
サブアッセンブリしておくことができる。尚、クラッチ
アウタ80とキャリア94との軸方向における相対的な
位置ずれを生じた場合、このずれはクラッチアウタ80
とサンギア90との連結部における軸方向の遊びで吸収
されるため、サンギア90をキャリア94に対し軸方向
に位置決めしても問題はない。また、この軸方向の遊び
はクラッチアウタ80の開口端をクラッチインナ81と
軸方向にオーバーラップする範囲で軸方向に延長するこ
とにより得られるから、軸方向の遊びを持たせることで
変速機の軸長が増加することはない。
【0020】また、第1遊星歯車機構9のキャリア94
の前記側板部94aには、第3油圧クラッチ10のクラ
ッチインナ101に嵌合する環状の支持部94bが形成
されており、この支持部94bに装着した止め輪97で
クラッチインナ101を支持部94bに対し軸方向に抜
け止めしている。また、前記側板部94aに形成したシ
ャフト穴94cを通して突出するピニオンシャフト93
の端面には、図2及び図3に示す如く、非円形の凸部か
ら成る第1係合部93aが形成されている。そして、ク
ラッチインナ101の前記側板部94a側の端面に、非
円形の凹部から成る第2係合部101aを形成し、ピニ
オンシャフト93が後記する所定の位相に存するとき、
第1係合部93aと第2係合部101aとが係合するよ
うにしている。尚、第1係合部93aを凹部、第2係合
部101aを凸部としても良い。また、ピニオンシャフ
ト93はその端部外周に装着した止め輪98で側板部9
4aに対し軸方向に抜け止めされている。
【0021】ここで、ピニオンシャフト93には、キャ
リア94の前記側板部94aとは反対側の側板部94d
に取付けたオイルガイド94eで捕集した潤滑油を導入
する軸孔93bと、軸孔93b内の潤滑油をピニオンシ
ャフト93の外周に装着したプラネタリピニオン92用
のベアリング92aに供給する径方向の油孔93cとが
形成されている。そして、油孔93cがキャリア94の
放射方向を向いて、キャリア94の回転遠心力により油
孔93cを介してベアリング92aに効率良く潤滑油が
供給される所定の位相にピニオンシャフト93が存する
ときに第1係合部93aと第2係合部101aとが係合
するようにしている。このように第1と第2の両係合部
93a,101aを係合させると、ピニオンシャフト9
3によりクラッチインナ101が回り止めされると共
に、クラッチインナ101によりピニオンシャフト93
が上記所定の位相で回り止めされる。従って、上記の如
く各止め輪97,98でクラッチインナ101とピニオ
ンシャフト93とを軸方向に抜け止めするだけで、クラ
ッチ101とピニオンシャフト93をキャリア94に固
定でき、キャリア94の組立が容易になる。
【0022】また、第1遊星歯車機構9の周囲には第1
油圧ブレーキ13のブレーキアウタ130と一体に形成
した第1油圧ブレーキ13のシリンダ部131が配置さ
れている。このシリンダ部131には、図4に示す如
く、スプライン形状の複数の溝部131aが形成されて
おり、第1遊星歯車機構9のリングギア91の外周に溝
部131aに対応するスプライン形状の複数の歯部91
aを形成し、溝部131aに歯部91aを係合させるこ
とでシリンダ部131に対しリングギア91を回り止め
している。そして、シリンダ部131に、リングギア9
1を軸方向に抜け止めする止め輪132を装着し、リン
グギア91をシリンダ部131に固定している。また、
シリンダ部131に周囲3箇所のねじ穴131bを形成
すると共に、ケース本体3aの周壁部にねじ穴131b
に対応する周囲3箇所の透孔3eを形成し、固定部材た
る各ボルト133をケース本体3aの周壁部外面から各
透孔3eを通してケース本体3a内に挿入して各ねじ穴
131bに螺入することにより、シリンダ部131をケ
ース本体3aに固定している。かくて、第1遊星歯車機
構9のリングギア91は、第1油圧ブレーキ13のシリ
ンダ部131を介してケース本体3aに固定されること
になる。また、ケース本体3aの内周面には軸方向にの
びるガイド溝3fが形成されており、シリンダ部131
にガイド溝3fに係合するガイドピン134を取付け、
ねじ穴131bと透孔104とが合致する位相でケース
本体3a内にシリンダ部131を挿入するためのガイド
機能がガイド溝3fとガイドピン134とで得られるよ
うにしている。図中135は、バルブブロック24から
の第1油圧ブレーキ13用の油圧をシリンダ部131に
供給するパイプである。
【0023】変速機の組立に際しては、トルコンケース
2を入力軸4が上方に突出するように置いて、その上に
バルブブロック23を組付けた後、第1油圧クラッチ7
と第2油圧クラッチ8とを順に組付け、次に、第1遊星
歯車機構9を組付ける。ここで、第1遊星歯車機構9の
組付けに際しては、予めサンギア90とキャリア94と
を、キャリア94に第3油圧クラッチ10のクラッチイ
ンナ101を取付けた状態で、プラネタリピニオン92
にサンギア90が噛み合うようにサブアッセンブリして
おき、このサブアッセンブリ状態でサンギア90とキャ
リア94とを組付ける。次に、第3油圧ブレーキ13
を、そのシリンダ部131に第1遊星歯車機構9のリン
グギア91を固定した状態で、リングギア91が第1遊
星歯車機構9のプラネタリピニオン92に噛み合うよう
に組付ける。
【0024】次いで、第3油圧クラッチ10のクラッチ
アウタ100を組付け、その後、第2遊星歯車機構11
と第3遊星歯車機構12とワンウェイクラッチ17とを
順に組付け、内蔵物のサブアッセンブリを組立てる。次
に、ケース本体3aを内蔵物サブアッセンブリに上方か
ら被せて、ケース本体3aに内蔵物サブアッセンブリを
収納し、次いで、第2油圧ブレーキ14とワンウェイク
ラッチ17のインナレース17bとを組付けたエンドピ
ース3bをケース本体3aに締結する。次に、出力軸6
にパーキングギア18を組付け、次いで、エンドカバー
3cを締結した後、出力軸6に出力フランジ19を組付
ける。
【0025】また、ケース本体3aに内蔵物サブアッセ
ンブリを収納した後、ボルト133をケース本体3a内
に挿入して第1油圧ブレーキ13のシリンダ部131を
ケース本体3aに固定し、その後でケース本体3aのス
カート部3dにオイルパン20を取付ける。
【0026】ところで、第1遊星歯車機構9のリングギ
ア91をケース本体3aに固定するには、リングギア9
1をケース本体3aにスプライン係合させた状態でリン
グギア91をケース本体3aに止め輪で軸方向に係止す
ることも考えられる。然し、このものでは、上記の如く
内蔵物サブアッセンブリを組立てると、ケース本体3a
のトルコンケース2側の開放端から見て第1遊星歯車機
構9の手前側に位置する第1油圧クラッチ7や第2油圧
クラッチ8が邪魔になって、ケース本体3a内に止め輪
を装着することができなくなり、そのため、ケース本体
3a内に奥側から順に複数の変速機用構成部材を組付
け、第1遊星歯車機構9を組付けたところで止め輪を装
着せざるを得なくなる。これに対し、本実施形態によれ
ば、ケース本体3a内にその周壁部外面からボルト13
3を挿入することで第1油圧ブレーキ13のシリンダ部
131を介して第1遊星歯車機構9のリングギア91を
ケース本体3aに固定できるため、第1油圧クラッチ7
や第2油圧クラッチ8に邪魔されることなくリングギア
91の固定作業を行うことができる。従って、ケース外
のオープンスペースにおいて内蔵物サブアッセンブリを
組立てておくことができ、変速機の組立作業性が向上す
る。また、ケース本体3aにリングギア91を直接固定
すると、リングギア91の振動がケース本体3aに伝達
されて音が発生し易くなるが、本実施形態によれば、ケ
ース本体3aとリングギア91との間に第1油圧ブレー
キ13のシリンダ部131が介設されるため、ケース本
体3aへの振動の伝達が抑制され、音が低減する。
【0027】以上、第1遊星歯車機構9のリングギア9
1を変速機ケース3に対する固定要素、キャリア94を
第3油圧クラッチ10に対する連結要素とする実施形態
について説明したが、キャリア94を固定要素、リング
ギア91を連結要素とする場合には、図5に示す如く、
キャリア94を第1油圧ブレーキ13のシリンダ部13
1を介して変速機ケース3に固定し、また、リングギア
91に、サンギア90の内周に径方向の隙間を存して挿
入される筒部95を形成し、この筒部95に上記実施形
態と同様にスラストベアリング96を装着して、サンギ
ア90を筒部95に対し軸方向に位置決めする。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、変速機ケースに固定すべき遊星歯車機構の固
定要素を変速機ケースの周壁部外面からの作業で変速機
ケースに固定でき、そのため、ケース外のオープンスペ
ースにおいて、遊星歯車機構を含む変速機用構成部材を
サブアッセンブリしておくことができ、変速機の組立作
業性が向上し、更に、変速機ケースと固定要素との間に
油圧ブレーキのシリンダ部が介設されるため、変速機ケ
ースへの振動の伝達が抑制されて、振動伝達により発生
する音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明変速機の一例の縦断面図
【図2】 図1の変速機の要部の拡大縦断面図
【図3】 図2のIII-III線截断面図
【図4】 図1のIV-IV線截断面図
【図5】 変速機の他の実施形態の要部を示すスケルト
ン図
【符号の説明】
3 変速機ケース 9 遊星歯車機構 91 リングギア(固定要素) 13 油圧ブレーキ 131 シリンダ部 133 ボルト(固
定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J028 EA05 EA08 EB33 EB35 EB54 EB56 FB03 FC13 FC25 FC62 GA01 HA14 HA17 3J063 AA01 AB12 AB43 AB52 AB62 AC04 BA01 BA03 BA09 BB27 CB02 CD14 CD33 CD41 CD53 XA03 XA08 XB07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケースに固定すべき要素を有する
    遊星歯車機構を組込んだ遊星歯車機構付き変速機におい
    て、 変速機に組込む油圧ブレーキのシリンダ部を前記遊星歯
    車機構の周囲に配置し、このシリンダ部に対し前記要素
    を固定すると共に、 変速機ケースの周壁部外面から変速機ケース内に挿入自
    在な固定部材により前記シリンダ部を変速機ケースに固
    定する、 ことを特徴とする遊星歯車機構付き変速機。
JP2000030571A 2000-02-08 2000-02-08 遊星歯車機構付き変速機 Withdrawn JP2001221328A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085357A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Mazda Motor Corp 自動変速機
JP2009168142A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Honda Motor Co Ltd 遊星歯車機構付き変速機
CN112654803A (zh) * 2018-10-22 2021-04-13 加特可株式会社 齿轮的支承结构

Cited By (3)

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