JPH0726580Y2 - ワンウェイクラッチ用押え板 - Google Patents

ワンウェイクラッチ用押え板

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Publication number
JPH0726580Y2
JPH0726580Y2 JP14468187U JP14468187U JPH0726580Y2 JP H0726580 Y2 JPH0726580 Y2 JP H0726580Y2 JP 14468187 U JP14468187 U JP 14468187U JP 14468187 U JP14468187 U JP 14468187U JP H0726580 Y2 JPH0726580 Y2 JP H0726580Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
way clutch
holding plate
lubricating oil
plate
groove
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP14468187U
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English (en)
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JPS6449738U (ja
Inventor
芳男 木下
茂昭 越野
義明 坂井
Original Assignee
エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Publication date
Application filed by エヌエスケー・ワーナー株式会社 filed Critical エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内輪と外輪の間に介在して、一方向の回転のト
ルクのみを伝える、自動車等の各種の動力伝達部に使用
されるワンウェイクラッチを軸方向に支持固定するよう
に内輪または外輪に取付けられる押え板に関する。
〔従来の技術〕
自動車を始めとして各種の駆動装置において、一方向の
回転に対してのみトルクを伝え、他の方向に対しては空
転するワンウェイクラッチは広く使用されている。
第9図は従来の押え板によるワンウェイクラッチの取付
け例を示し、それによって、押え板によるワンウェイク
ラッチの取付け方法を説明する。1はワンウェイクラッ
チで、外輪3と内輪4の間に嵌め込まれ、外輪3に取付
けられた押え板2により軸方向に拘束される。さらにこ
の押え板2はスラストすべり軸受8a、8bに当接され、ワ
ンウェイクラッチの位置決めが完了する。なおスラスト
方向荷重がそれほど大きくない場合はその簡便さからス
ラストすべり軸受を兼ねて樹脂等のスペーサーを用いる
こともよく行われている。
また押え板の取付には図で示すように押え板の一端の爪
部を外輪又は内輪(図示の例では外輪3)の溝にかしめ
つけていた。図において5は外輪3の外径部に組付けた
クラッチプレートで、7はそのための潤滑油孔、6はワ
ンウェイクラッチに潤滑油を供給する油孔である。
〔本考案が解決しようとする問題点〕
前述のような従来技術において、押え板とスラストすべ
り軸受等(前記のスペーサー等も含めて)とはすべり接
触を行なうので、接触面に充分な潤滑油が存在しない
と、すべり接触の発熱で焼付け、変形等が発生し、故障
の原因となる。
従来押え板とスラストすべり軸受等は第9図に示すよう
に連続して密着した接触面を形成していたので、接触面
の中まで充分に潤滑油を取入れることが困難であった。
さらに押え板の取付けも、押え板の一端の爪部をかしめ
つけることによってなされていたので、長期の使用等に
よる繰返し疲労によって緩みや爪折れ等が発生すること
もあった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記のような問題点を解決するために、 「ワンウェイクラッチの側方にあるスラスト滑り軸受等
に当接し、ワンウェイクラッチの位置決めや軸方向の支
持固定などを行なうワンウェイクラッチ用押え板におい
て、 押え板は、薄板に凹凸をつけることにより形成された潤
滑油溝を有し、 さらにその外周縁には弾性を有する弾性爪が一体に形成
されていることを特徴とするワンウェイクラッチ用押え
板。」 を得たものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案のワンウェイクラッチ用押え板の好適な
実施例の正面図、第2図はその側面図、第3図はこの押
え板を取付けた装着状態を示す図である。21は潤滑油溝
で、押え板2の中心から放射状にワンウェイクラッチ側
へ向けて凹となるようにプレス等で形成され、そのため
押え板とすべり軸受面との間に溝が構成される。潤滑油
溝21は油膜を発生させるためのその他種々の形状が可能
である。
等間隔で溝21が形成されているので、その間にはワンウ
ェイクラッチ側にも溝22が形成されることになる。第4
図に示すように、溝22を半径方向に貫通させるようにす
れば、ワンウェイクラッチ1から矢印のように潤滑油を
排出し、ワンウェイクラッチ1の周辺の部品に飛散、供
給する誘導路としての役割を果たす。
第6図に示すように、従来の押え板では、潤滑油は内輪
4との間隙から排出されるだけなので、その排出角度α
は内輪4と押え板2の内周縁に規制される範囲に限定さ
れる。本実施例では第5図に示すように押え板2のワン
ウェイクラッチ1側の溝22が半径方向に貫通されている
ので、この溝22が潤滑油誘導路となり、内輪4と押え板
2の内周縁との間隙による潤滑油排出角α′に、溝22に
よる排出角βも加わり、より広範囲の部品に潤滑油を供
給することができる。特に遠心潤滑の場合には、この誘
導路の働きは顕著であり、本実施例のように外輪外伝動
にクラッチプレート5を組付け、油孔7を設けたもので
は、潤滑油は溝22を通って油孔7めがけて飛散供給され
るという多大な効果を奏する。23は弾性爪で、第7図は
外輪3の溝に嵌着する動作を示す図である。従来、内輪
または外輪に取付ける押え板の爪は第9図に示されるよ
うに溝にかしめつけられていたが、長期の使用等による
繰返し疲労によって緩み、爪折れが発生することがあっ
た。
本考案では押え板が薄板で構成されているので、外周縁
に簡単に弾性爪を一体に形成することができ、かしめ工
程を必要とせず簡単に取付けることができるからコスト
を低減することができて、しかも緩みや爪折れを防ぐこ
とができる。
なお、この弾性爪は第2図乃至第7図に示すように鉤状
に形成したものの外、第8図(a)、(b)に示すよう
に弾性爪23は切起こし片を利用したものでもよく、その
他種々の形状が可能である。
〔効果〕
本考案はワンウェイクラッチの押え板を薄板で構成した
ので、プレス加工などにより簡単に潤滑油溝や外周縁の
弾性爪を形成することができ、材料費、工作費を大幅に
軽減して、しかも潤滑油の不足による焼付き、変形等
や、取付け爪の緩みや折損の惧れのない押え板を得るこ
とができ、ワンウェイクラッチの信頼性を向上し、装置
の許容回転数を上げることもできるという顕著な効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の好適な実施例を示す正面図、第2図は
同側面図、第3図は本考案のワンウェイクラッチ用押え
板を取付けた装着状態を示す図、第4図は第3図の要部
拡大図で潤滑油の流れを示す図、第5図は同図の潤滑油
の排出角度を示す図、第6図は従来例における潤滑油の
排出角度を示す図、第7図は弾性爪を外輪の溝に嵌着す
る動作を示す図、第8図(a)、第8図(b)は弾性爪
の他の実施例を示す図、第9図は従来のワンウェイクラ
ッチ用押え板を取付けた装着状態を示す図である。 (符号の説明) 1……ワンウェイクラッチ 2……押え板 3……外輪 4……内輪 5……クラッチプレート 6……潤滑油供給孔 7……潤滑油孔 8a、8b……スラスト軸受等 21……潤滑油溝 22……(潤滑油誘導路)溝 23……弾性爪

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワンウェイクラッチの側方にあるスラスト
    滑り軸受等に当接し、ワンウェイクラッチの位置決めや
    軸方向の支持固定などを行なうワンウェイクラッチ用押
    え板において、 押え板は薄板に、凹凸をつけることにより形成された潤
    滑油溝を有し、さらに薄板である押え板の外周縁には弾
    性を有する弾性爪が一体に形成されていることを特徴と
    するワンウェイクラッチ用押え板。
  2. 【請求項2】前記の弾性爪は略、鉤形をしていることを
    特徴とする前記請求項1記載のワンウエイクラッチ用押
    え板。
  3. 【請求項3】前記の弾性爪は薄板の切起こし片であるこ
    とを特徴とする前記請求項1記載のワンウエイクラッチ
    用押え板。
  4. 【請求項4】薄板に凹凸をつけることにより、ワンウエ
    イクラッチ側に形成された潤滑油溝は半径方向に貫通さ
    れていて、潤滑油誘導路が形成されていることを特徴と
    する前記請求1項記載のワンウエイクラッチ用押え板。
JP14468187U 1987-09-22 1987-09-22 ワンウェイクラッチ用押え板 Expired - Lifetime JPH0726580Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14468187U JPH0726580Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 ワンウェイクラッチ用押え板
US07/247,468 US4961486A (en) 1987-09-22 1988-09-21 Retainer plate of a one-way clutch assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14468187U JPH0726580Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 ワンウェイクラッチ用押え板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6449738U JPS6449738U (ja) 1989-03-28
JPH0726580Y2 true JPH0726580Y2 (ja) 1995-06-14

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ID=31412600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14468187U Expired - Lifetime JPH0726580Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22 ワンウェイクラッチ用押え板

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JP (1) JPH0726580Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5205211B2 (ja) * 2008-10-20 2013-06-05 Nskワーナー株式会社 ローラ型ワンウェイクラッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6449738U (ja) 1989-03-28

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