JP2571659B2 - 転がり軸受の取付け構造 - Google Patents
転がり軸受の取付け構造Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/07—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
- F16C35/077—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element between housing and outer race ring
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C27/00—Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
- F16C27/06—Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement by means of parts of rubber or like materials
- F16C27/066—Ball or roller bearings
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C2226/00—Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
- F16C2226/50—Positive connections
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転がり軸受の外輪を精
度よくかつ確実にハウジングなど支持材に取付けでき、
回転軸の回転に伴う外輪のつれ回りを防止することによ
り、軸受構造の信頼度を高め、しかも軸受の組付け作業
が容易になしうる転がり軸受の取付け構造に関する。
度よくかつ確実にハウジングなど支持材に取付けでき、
回転軸の回転に伴う外輪のつれ回りを防止することによ
り、軸受構造の信頼度を高め、しかも軸受の組付け作業
が容易になしうる転がり軸受の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば回転軸を支承する転がり軸
受にあっては、その内輪は回転軸に、又外輪は、ハウジ
ングなどの支持材にそれぞれ嵌め合わされる。これらの
内輪、外輪は、何れも回転軸及びハウジングに対してす
べりが生じないよう強固に嵌合させるのが好ましいので
あるが、内、外輪ともしまりばめで転がり軸受を固定す
るには、組付けに手間を要し、又組付け精度に劣る。こ
のため内輪又は外輪の何れか一方の嵌合をすきまばめ、
軸が回転する場合には外輪をすきまばめとしている。
受にあっては、その内輪は回転軸に、又外輪は、ハウジ
ングなどの支持材にそれぞれ嵌め合わされる。これらの
内輪、外輪は、何れも回転軸及びハウジングに対してす
べりが生じないよう強固に嵌合させるのが好ましいので
あるが、内、外輪ともしまりばめで転がり軸受を固定す
るには、組付けに手間を要し、又組付け精度に劣る。こ
のため内輪又は外輪の何れか一方の嵌合をすきまばめ、
軸が回転する場合には外輪をすきまばめとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外輪とハウジ
ングとの間のはめ合いをすきまばめとした場合、回転軸
にトルク変動が烈しい場合には、例えば回転軸の急激な
起動、停止などによって外輪がつれ回りする危険があ
り、このようなつれ回りを防ぐために、従来では、若干
のしめしろを付して組付けるか、嵌合面に高粘度のグリ
ースを塗布していた。前者にあっては、作業性が劣り又
回転軸の軸芯に振れが生じ組立精度に劣る。又後者にあ
っては、グリース洩れが生じやすく、このグリースがオ
イルシールに付着することによって、オイルシールが損
傷し、潤滑油洩れ等の事故が生じる危険がある。
ングとの間のはめ合いをすきまばめとした場合、回転軸
にトルク変動が烈しい場合には、例えば回転軸の急激な
起動、停止などによって外輪がつれ回りする危険があ
り、このようなつれ回りを防ぐために、従来では、若干
のしめしろを付して組付けるか、嵌合面に高粘度のグリ
ースを塗布していた。前者にあっては、作業性が劣り又
回転軸の軸芯に振れが生じ組立精度に劣る。又後者にあ
っては、グリース洩れが生じやすく、このグリースがオ
イルシールに付着することによって、オイルシールが損
傷し、潤滑油洩れ等の事故が生じる危険がある。
【0004】発明者は前記問題点を解決すべく研究を重
ねた結果、転がり軸受を保持する支持材に、その軸受を
保持する孔部の内周面に凹溝を設け、この凹溝に軸受を
押圧しうる弾性材からなる弾性片を装着することによっ
て、外輪のつれ回りを防止でき、しかも組付作業も容易
であることを見出し本発明を完成させたのである。
ねた結果、転がり軸受を保持する支持材に、その軸受を
保持する孔部の内周面に凹溝を設け、この凹溝に軸受を
押圧しうる弾性材からなる弾性片を装着することによっ
て、外輪のつれ回りを防止でき、しかも組付作業も容易
であることを見出し本発明を完成させたのである。
【0005】本発明は、転がり軸受の外輪を支持材に精
度よくかつ確実に取付けでき、外輪のつれ回りを防止
し、事故の危険を排除でき、しかも転がり軸受の組付け
作業が容易となる転がり軸受の提供の取付け構造(以下
構造という)を目的としている。
度よくかつ確実に取付けでき、外輪のつれ回りを防止
し、事故の危険を排除でき、しかも転がり軸受の組付け
作業が容易となる転がり軸受の提供の取付け構造(以下
構造という)を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内輪と外輪と
を有する転がり軸受の前記外輪が遊嵌される支持材の孔
部の内周面に、この孔部の開口端から軸方向にのびる凹
溝を設けるとともに、この凹溝に、弾性材からなりかつ
前記内周面から半径方向内方に突出する径方向突出部を
設けた弾性片を装着し、かつ転がり軸受を、前記径方向
突出部を圧縮させて前記孔部に嵌着させるとともに、 前
記凹溝を挟み周方向で向き合う溝壁面に凹又は凸の係止
部を溝壁面の一部に設けることにより溝壁面を非円形面
とし、かつ前記弾性片に、前記係止部に係着し半径方向
の抜け落ちを防ぐ抜け止め部を設け、 しかも前記弾性片
は、孔部の奥壁面から軸方向に突出し、かつ前記径方向
突出部よりも半径方向内方にのびる舌部を一体に設けて
なる転がり軸受の取付け構造である。
を有する転がり軸受の前記外輪が遊嵌される支持材の孔
部の内周面に、この孔部の開口端から軸方向にのびる凹
溝を設けるとともに、この凹溝に、弾性材からなりかつ
前記内周面から半径方向内方に突出する径方向突出部を
設けた弾性片を装着し、かつ転がり軸受を、前記径方向
突出部を圧縮させて前記孔部に嵌着させるとともに、 前
記凹溝を挟み周方向で向き合う溝壁面に凹又は凸の係止
部を溝壁面の一部に設けることにより溝壁面を非円形面
とし、かつ前記弾性片に、前記係止部に係着し半径方向
の抜け落ちを防ぐ抜け止め部を設け、 しかも前記弾性片
は、孔部の奥壁面から軸方向に突出し、かつ前記径方向
突出部よりも半径方向内方にのびる舌部を一体に設けて
なる転がり軸受の取付け構造である。
【0007】なお本発明の構造は、前記径方向突出部
は、半径方向内方に向く内向き面が、前記転がり軸受の
外輪の外周面の半径と同等又はそれ以下としたことを特
徴としている。
は、半径方向内方に向く内向き面が、前記転がり軸受の
外輪の外周面の半径と同等又はそれ以下としたことを特
徴としている。
【0008】さらに本発明の構造は、前記凹溝の溝壁面
に設けた係止部は、前記凹溝内に突出する凸状の案内部
により形成され、かつこの案内部の前記方向下向き面
と、弾性片のこの下向き面に対向する段差面17aとの
間の間隙は、凹溝の中心から隔てるに従い漸増すること
を特徴としている。
に設けた係止部は、前記凹溝内に突出する凸状の案内部
により形成され、かつこの案内部の前記方向下向き面
と、弾性片のこの下向き面に対向する段差面17aとの
間の間隙は、凹溝の中心から隔てるに従い漸増すること
を特徴としている。
【0009】
【0010】
【作用】転がり軸受の外輪が支持材の孔部の内周面の孔
部の内周面に遊嵌されるため、転がり軸受の支持材への
取付けが容易となる。
部の内周面に遊嵌されるため、転がり軸受の支持材への
取付けが容易となる。
【0011】又、孔部の開口端から軸方向にのびる主部
を有する凹溝を設け、この凹溝の主部に、半径方向内方
に内周面から突出する径方向突出部を設けた基部を有す
る弾性片を装着するとともに、転がり軸受を、この径方
向突出部を圧縮させて前記内孔に嵌着している。これに
よって、転がり軸受の内輪に嵌着される回転軸に、急激
な起動、停止が繰返されるようなトルク変動が生じた場
合であっても、外輪にずれが生じることがない。なお転
がり軸受は、弾性片の圧縮によって孔部に嵌入できるた
め、転がり軸受の組付け作業は容易になしうる。
を有する凹溝を設け、この凹溝の主部に、半径方向内方
に内周面から突出する径方向突出部を設けた基部を有す
る弾性片を装着するとともに、転がり軸受を、この径方
向突出部を圧縮させて前記内孔に嵌着している。これに
よって、転がり軸受の内輪に嵌着される回転軸に、急激
な起動、停止が繰返されるようなトルク変動が生じた場
合であっても、外輪にずれが生じることがない。なお転
がり軸受は、弾性片の圧縮によって孔部に嵌入できるた
め、転がり軸受の組付け作業は容易になしうる。
【0012】なお、支持材に係止部を設け、かつ弾性片
にその係止部に係着する抜け止め部を設けた場合には、
弾性片の孔部への装着および弾性片を装着状態で保持し
うるため、転がり軸受の孔部への嵌着作業が一層容易と
なる。
にその係止部に係着する抜け止め部を設けた場合には、
弾性片の孔部への装着および弾性片を装着状態で保持し
うるため、転がり軸受の孔部への嵌着作業が一層容易と
なる。
【0013】又、半径方向内方に垂下する舌部を奥端に
設けた場合には、転がり軸受の内孔への嵌着によって、
この舌部により弾性片の開口端側への抜け落ちを確実に
防止しうる。しかもこの舌部が軸受に嵌入される回転軸
の軸方向への衝撃及びその衝撃に伴う騒音の発生を防
止、さらには回転軸の熱膨脹による長さの変化を吸収で
き、従来前記目的のために転がり軸受の側面を受けてい
た波ワッシャーを省略することが可能となる。
設けた場合には、転がり軸受の内孔への嵌着によって、
この舌部により弾性片の開口端側への抜け落ちを確実に
防止しうる。しかもこの舌部が軸受に嵌入される回転軸
の軸方向への衝撃及びその衝撃に伴う騒音の発生を防
止、さらには回転軸の熱膨脹による長さの変化を吸収で
き、従来前記目的のために転がり軸受の側面を受けてい
た波ワッシャーを省略することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜4において転がり軸受の取付け構造は、内輪
3と外輪4とを有する転がり軸受2の前記外輪4が遊嵌
される支持材5の孔部6の内周面7に凹溝10を設けて
おり、この凹溝10に前記内周面7から半径方向内方
に、突出させて弾性材15を装着するとともに、転がり
軸受2を弾性材15を圧縮させて孔部6に嵌着してい
る。
る。図1〜4において転がり軸受の取付け構造は、内輪
3と外輪4とを有する転がり軸受2の前記外輪4が遊嵌
される支持材5の孔部6の内周面7に凹溝10を設けて
おり、この凹溝10に前記内周面7から半径方向内方
に、突出させて弾性材15を装着するとともに、転がり
軸受2を弾性材15を圧縮させて孔部6に嵌着してい
る。
【0015】支持材5は、例えば図6に示す減速電動機
Gにおけるケース体Cの軸受Bを保持するハウジングH
であり、このハウジングHには軸受Bとともに回転軸A
との間で油洩れを防ぐシール部材Sが設けられている。
Gにおけるケース体Cの軸受Bを保持するハウジングH
であり、このハウジングHには軸受Bとともに回転軸A
との間で油洩れを防ぐシール部材Sが設けられている。
【0016】支持材5には、図1、2、3に示す如く転
がり軸受2の外輪4の外周面4aを遊嵌する内周面7
と、この外輪の端面4bが当接する奥壁面13とを有す
る孔部6を具える。又前記内周面7には、単数又は複数
の、本例では単数の凹溝10が設けられる。
がり軸受2の外輪4の外周面4aを遊嵌する内周面7
と、この外輪の端面4bが当接する奥壁面13とを有す
る孔部6を具える。又前記内周面7には、単数又は複数
の、本例では単数の凹溝10が設けられる。
【0017】凹溝10は、孔部6の開口端9から軸方向
にのびかつ前記内周面7を切欠くことにより形成される
主部11の半径方向外方に主部11よりも巾狭の案内部
22と、この案内部22の半径方向外方に案内部22よ
りも広巾のぬすみ部23とが設けられる。このように凹
溝10の周方向に向き合う溝壁面22a、22aは、主
部11、案内部22、ぬすみ部23によって形成され
る。
にのびかつ前記内周面7を切欠くことにより形成される
主部11の半径方向外方に主部11よりも巾狭の案内部
22と、この案内部22の半径方向外方に案内部22よ
りも広巾のぬすみ部23とが設けられる。このように凹
溝10の周方向に向き合う溝壁面22a、22aは、主
部11、案内部22、ぬすみ部23によって形成され
る。
【0018】本実施例では、凹溝10に連なりこの凹溝
10の奥端の奥壁面13を凹ませることにより形成され
るとともに前記内周面7から半径方向内方にのびるラジ
アル凹部14が形設される。
10の奥端の奥壁面13を凹ませることにより形成され
るとともに前記内周面7から半径方向内方にのびるラジ
アル凹部14が形設される。
【0019】このような凹溝10は、図5に示すような
複雑なケース体CのハウジングHに設けられる場合であ
ってもケース体Cを、ダイキャスト、又は精密鋳造によ
り成形することによって、容易に形設することが可能で
ある。
複雑なケース体CのハウジングHに設けられる場合であ
ってもケース体Cを、ダイキャスト、又は精密鋳造によ
り成形することによって、容易に形設することが可能で
ある。
【0020】弾性片15は、弾性材を用いて一体に形成
され、本実施例ではブタジエン・アクリロニトリル系合
成ゴムである合成ゴムNBRを用いる。このような合成
ゴムNBRを用いることによって、該ゴムが耐油性に特
に優れており、軸受及びその他の部材から飛散する油に
よって、弾性片15が破損するのを防止している。なお
軸受に大荷重が作用し、かつ油の飛散、付着の危険が少
ない場合にはウレタンゴムを用いることが出来る。
され、本実施例ではブタジエン・アクリロニトリル系合
成ゴムである合成ゴムNBRを用いる。このような合成
ゴムNBRを用いることによって、該ゴムが耐油性に特
に優れており、軸受及びその他の部材から飛散する油に
よって、弾性片15が破損するのを防止している。なお
軸受に大荷重が作用し、かつ油の飛散、付着の危険が少
ない場合にはウレタンゴムを用いることが出来る。
【0021】弾性片15は、凹溝10の前記主部11
に、内周面7から半径方向内方に向かって少長さ突出す
る径方向突出部16を有する基部17を具え、又弾性片
15にはこの基部17の半径方向外方に位置し、凹溝1
0の案内部22よりも巾狭かつ該凹溝10を挟み周方向
に向き合う溝壁面22a、22aの間に密に嵌り合う2
つの側面25a、25aを有するくびれ部25と、この
くびれ部25の半径方向外側に凹溝10の前記ぬすみ部
に遊嵌しうる頭部26が形成される。従って凹溝10に
弾性片15を、開口端9から軸方向に挿入し、主部11
と基部17とを嵌着することにより、基部17の径方向
突出部16は、孔部6の内周面7から半径方向内方に突
出するとともに、弾性片15の前記頭部26が凹溝10
の案内部22によって係止され、弾性片15の抜け落ち
を阻止する。
に、内周面7から半径方向内方に向かって少長さ突出す
る径方向突出部16を有する基部17を具え、又弾性片
15にはこの基部17の半径方向外方に位置し、凹溝1
0の案内部22よりも巾狭かつ該凹溝10を挟み周方向
に向き合う溝壁面22a、22aの間に密に嵌り合う2
つの側面25a、25aを有するくびれ部25と、この
くびれ部25の半径方向外側に凹溝10の前記ぬすみ部
に遊嵌しうる頭部26が形成される。従って凹溝10に
弾性片15を、開口端9から軸方向に挿入し、主部11
と基部17とを嵌着することにより、基部17の径方向
突出部16は、孔部6の内周面7から半径方向内方に突
出するとともに、弾性片15の前記頭部26が凹溝10
の案内部22によって係止され、弾性片15の抜け落ち
を阻止する。
【0022】このように、凹溝10の案内部22は、ぬ
すみ部23よりも小巾であることによって弾性片15の
半径方向の抜け落ちを防ぎ凹溝内に凸状に突出する凸の
係止部12を、凹溝10を挟み周方向に向き合う溝壁面
の一部に形成する。又溝壁面はこのように係止部12に
よって凹凸となる非円形をなす。又弾性片15のくびれ
部25も頭部26よりも小巾であることによって、前記
係止部12に係着し半径方向の抜け落ちを防ぐための抜
け止め部18を形成することとなる。なお前記凹溝10
の前記溝壁面を半径方向外方に向かって凹ませ、かつ弾
性片15を半径方向外方に向かって膨らませることによ
って、凹の係止部とこの凹の係止部に係着する凸の抜け
止め部とが形成でき、両者は係合できる。
すみ部23よりも小巾であることによって弾性片15の
半径方向の抜け落ちを防ぎ凹溝内に凸状に突出する凸の
係止部12を、凹溝10を挟み周方向に向き合う溝壁面
の一部に形成する。又溝壁面はこのように係止部12に
よって凹凸となる非円形をなす。又弾性片15のくびれ
部25も頭部26よりも小巾であることによって、前記
係止部12に係着し半径方向の抜け落ちを防ぐための抜
け止め部18を形成することとなる。なお前記凹溝10
の前記溝壁面を半径方向外方に向かって凹ませ、かつ弾
性片15を半径方向外方に向かって膨らませることによ
って、凹の係止部とこの凹の係止部に係着する凸の抜け
止め部とが形成でき、両者は係合できる。
【0023】又前記係合により、弾性片15の前記径方
向突出部16は、所定の長さ分内周面7から半径方向内
方に突出することになる。
向突出部16は、所定の長さ分内周面7から半径方向内
方に突出することになる。
【0024】なお、径方向突出部16の内方に向く内向
き面27は、転がり軸受2の外輪4の外周面4aの半径
と同等又はそれ以下とし、転がり軸受2との当接に際し
て周方向両縁部P、Pが主として圧縮しうるよう形成さ
れる。このように形成することにより、外径が近似する
複数サイズの転がり軸受に対して共通寸法からなる弾性
片15を用いることが出来、弾性片15の共用化を図り
うるからである。
き面27は、転がり軸受2の外輪4の外周面4aの半径
と同等又はそれ以下とし、転がり軸受2との当接に際し
て周方向両縁部P、Pが主として圧縮しうるよう形成さ
れる。このように形成することにより、外径が近似する
複数サイズの転がり軸受に対して共通寸法からなる弾性
片15を用いることが出来、弾性片15の共用化を図り
うるからである。
【0025】又係止部12である案内部22が凹溝10
内に凸状に突出する本実施例では、図5に示す如く、こ
の案内部22の半径方向下向き面と、弾性片15の基部
17のくびれ部25に向く段差面17aとが互いに対向
しかつこの間の間隙は凹溝の中心から周方向に隔てるに
従って漸増する。これにより弾性片15の転がり軸受2
の嵌着に際する変形を容易とする。又、前記頭部26に
は、凹溝10のくびれ部23との間に周方向に対して遊
隙fが形成され、この遊隙fによって基部17の圧縮変
形を頭部26で吸収させている。
内に凸状に突出する本実施例では、図5に示す如く、こ
の案内部22の半径方向下向き面と、弾性片15の基部
17のくびれ部25に向く段差面17aとが互いに対向
しかつこの間の間隙は凹溝の中心から周方向に隔てるに
従って漸増する。これにより弾性片15の転がり軸受2
の嵌着に際する変形を容易とする。又、前記頭部26に
は、凹溝10のくびれ部23との間に周方向に対して遊
隙fが形成され、この遊隙fによって基部17の圧縮変
形を頭部26で吸収させている。
【0026】さらに、弾性片15は、前記基部17に、
凹溝10の前記ラジアル凹部14に嵌入され奥壁面13
から突出する軸方向突出部19を有し、かつ前記径方向
突出部16よりも径方向内方にのびる舌部20をその奥
端に一体に設けている。
凹溝10の前記ラジアル凹部14に嵌入され奥壁面13
から突出する軸方向突出部19を有し、かつ前記径方向
突出部16よりも径方向内方にのびる舌部20をその奥
端に一体に設けている。
【0027】又弾性片15には、前記凹部15の開口端
9と略面一となる前面29に、軸方向にのびる小孔30
が穿設され、凹溝10に嵌着された弾性片15は、この
小孔30と径方向突出部16の内向き面27とをペンチ
等の工具を用いて挟み凹溝10から引き抜くことが出来
る。
9と略面一となる前面29に、軸方向にのびる小孔30
が穿設され、凹溝10に嵌着された弾性片15は、この
小孔30と径方向突出部16の内向き面27とをペンチ
等の工具を用いて挟み凹溝10から引き抜くことが出来
る。
【0028】然して、前記凹溝10に弾性片15を、係
止部12に抜け止め部18を係合させつつ圧入すること
により、弾性片15は、抜け落ちることなく径方向突出
部16を内周面7から半径方向内方に突出させて凹溝1
0に嵌着される。
止部12に抜け止め部18を係合させつつ圧入すること
により、弾性片15は、抜け落ちることなく径方向突出
部16を内周面7から半径方向内方に突出させて凹溝1
0に嵌着される。
【0029】然る後、転がり軸受2を孔部6に開口端7
側から嵌入することにより、弾性片15の径方向突出部
16は圧縮され、その圧縮により、転がり軸受2の外輪
4が回転軸Aの回転に伴いつれ回りするのを防止するこ
とが出来る。又舌部20によって弾性片15が軸方向に
移動し脱落するのを防止できる。
側から嵌入することにより、弾性片15の径方向突出部
16は圧縮され、その圧縮により、転がり軸受2の外輪
4が回転軸Aの回転に伴いつれ回りするのを防止するこ
とが出来る。又舌部20によって弾性片15が軸方向に
移動し脱落するのを防止できる。
【0030】なお本実施例のように弾性片15のくびれ
部23を、凹溝10の案内部22と周方向に対して密に
嵌め合わせた場合には、弾性片15の周方向の偏位をさ
らに少なくでき、前記外輪3のつれ回りを一層確実に阻
止しうる。
部23を、凹溝10の案内部22と周方向に対して密に
嵌め合わせた場合には、弾性片15の周方向の偏位をさ
らに少なくでき、前記外輪3のつれ回りを一層確実に阻
止しうる。
【0031】
【発明の効果】叙上の如く本発明の転がり軸受の取付け
構造は、前記した構成を有する弾性片を転がり軸受が遊
嵌される支持材の孔部に設ける凹溝に、孔部の内周面か
ら半径方向内方に突出させて装着しかつ転がり軸受をそ
の突出部を圧縮させて前記孔部に装着させることを要し
とするため、転がり軸受に内嵌される回転軸の回転によ
って生じるつれ回りするのを防止でき、軸受構造の信頼
性と組付け精度を高め、しかも組付け作業が容易となり
作業能率を向上しうる。
構造は、前記した構成を有する弾性片を転がり軸受が遊
嵌される支持材の孔部に設ける凹溝に、孔部の内周面か
ら半径方向内方に突出させて装着しかつ転がり軸受をそ
の突出部を圧縮させて前記孔部に装着させることを要し
とするため、転がり軸受に内嵌される回転軸の回転によ
って生じるつれ回りするのを防止でき、軸受構造の信頼
性と組付け精度を高め、しかも組付け作業が容易となり
作業能率を向上しうる。
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】そのX−X線断面図である。
【図3】その要部を示す部分斜視図である。
【図4】弾性片を示す斜視図である。
【図5】作用を示す正面図である。
【図6】本発明の構造を用いた減速電動機の一例を示す
断面図である。
断面図である。
2 転がり軸受 3 内輪 4 外輪 5 支持材 6 孔部 7 内周面 9 開口端 10 凹溝 11 主部 12 係止部 13 奥壁面 14 ラジアル凹部 15 弾性片 16 径方向突出部 17 基部 18 抜け止め部 20 舌部
Claims (3)
- 【請求項1】内輪と外輪とを有する転がり軸受の前記外
輪が遊嵌される支持材の孔部の内周面に、この孔部の開
口端から軸方向にのびる凹溝を設けるとともに、この凹
溝に、弾性材からなりかつ前記内周面から半径方向内方
に突出する径方向突出部を設けた弾性片を装着し、かつ
転がり軸受を、前記径方向突出部を圧縮させて前記孔部
に嵌着させるとともに、 前記凹溝を挟み周方向で向き合う溝壁面に凹又は凸の係
止部を溝壁面の一部に設けることにより溝壁面を非円形
面とし、かつ前記弾性片に、前記係止部に係着し半径方
向の抜け落ちを防ぐ抜け止め部を設け、 しかも前記弾性片は、孔部の奥壁面から軸方向に突出
し、かつ前記径方向突出部よりも半径方向内方にのびる
舌部を一体に設けてなる 転がり軸受の取付け構造。 - 【請求項2】前記径方向突出部は、半径方向内方に向く
内向き面が、前記転がり軸受の外輪の外周面の半径と同
等又はそれ以下としたことを特徴とする請求項1記載の
転がり軸受の取付け構造。 - 【請求項3】前記凹溝の溝壁面に設けた係止部は、前記
凹溝内に突出する凸状の案内部により形成され、かつこ
の案内部の半径方向下向き面と、弾性片のこの下向き面
に対向する段差面17aとの間の間隙は、凹溝の中心か
ら隔てるに従い漸増することを特徴とする請求項1又は
2記載の転がり軸受の取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092549A JP2571659B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 転がり軸受の取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092549A JP2571659B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 転がり軸受の取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280866A JPH06280866A (ja) | 1994-10-07 |
JP2571659B2 true JP2571659B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=14057488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5092549A Expired - Fee Related JP2571659B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 転がり軸受の取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571659B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8388232B2 (en) * | 2007-01-11 | 2013-03-05 | Nsk Ltd. | Rolling bearing |
JP5233182B2 (ja) * | 2007-06-29 | 2013-07-10 | 株式会社ジェイテクト | トランスミッション用の軸受固定構造 |
JP5099485B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2012-12-19 | 日本精工株式会社 | モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55109133U (ja) * | 1979-01-26 | 1980-07-31 | ||
JPS59185420U (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-10 | 株式会社安川電機 | 軸受支持構造 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP5092549A patent/JP2571659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06280866A (ja) | 1994-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |