JP2910328B2 - エンジンのベルトテンショナ装置 - Google Patents
エンジンのベルトテンショナ装置Info
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- tensioner
- idler
- pulley
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0802—Actuators for final output members
- F16H2007/081—Torsion springs
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0874—Two or more finally actuated members
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに備えられる
タイミングベルトの張力を調整するベルトテンショナ装
置の改良に関するものである。
タイミングベルトの張力を調整するベルトテンショナ装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車用エンジン等にあ
っては、エンジンの2次振動を抑制するため、バランサ
(偏心質量)を有する一対のバランサシャフトがシリン
ダブロックの側方に設けられるものがある。
っては、エンジンの2次振動を抑制するため、バランサ
(偏心質量)を有する一対のバランサシャフトがシリン
ダブロックの側方に設けられるものがある。
【0003】この種のエンジンは、バランサシャフトに
クランクシャフトから回転力を伝達するタイミングベル
トが、クランクシャフトから動弁系のカムシャフトに回
転力を伝達するタイミングベルトと前後方向に並んで設
けられるとともに、各タイミングベルトの張力を適正に
保つテンショナプーリがそれぞれ設けられている。
クランクシャフトから回転力を伝達するタイミングベル
トが、クランクシャフトから動弁系のカムシャフトに回
転力を伝達するタイミングベルトと前後方向に並んで設
けられるとともに、各タイミングベルトの張力を適正に
保つテンショナプーリがそれぞれ設けられている。
【0004】シリンダヘッド上に設けられるカムシャフ
トに回転力を伝達するタイミングベルトはそのベルト長
さが大きくなるため、テンショナプーリと共にベルト背
面に転接するアイドラプーリが設けられ、ベルト振動を
防止したりベルトの循環経路を限定している。
トに回転力を伝達するタイミングベルトはそのベルト長
さが大きくなるため、テンショナプーリと共にベルト背
面に転接するアイドラプーリが設けられ、ベルト振動を
防止したりベルトの循環経路を限定している。
【0005】しかしながら、このような従来装置では、
テンショナプーリをタイミングベルトのベルト背面に押
し付けるベルトテンショナ装置として、スプリングの付
勢力をリンク機構を介してテンショナプーリを回転自在
に支持するボスに伝える構造となっていため、構造の複
雑化を招くとともに装置が大型化する。このため、バラ
ンサシャフト側に設けられるテンショナプーリがカムシ
ャフト側に設けられるアイドラプーリと干渉し、それぞ
れの取付け位置に制約を受けるという問題点があった。
テンショナプーリをタイミングベルトのベルト背面に押
し付けるベルトテンショナ装置として、スプリングの付
勢力をリンク機構を介してテンショナプーリを回転自在
に支持するボスに伝える構造となっていため、構造の複
雑化を招くとともに装置が大型化する。このため、バラ
ンサシャフト側に設けられるテンショナプーリがカムシ
ャフト側に設けられるアイドラプーリと干渉し、それぞ
れの取付け位置に制約を受けるという問題点があった。
【0006】本発明は上記の点に着目し、カムシャフト
とバランサシャフトを備えるエンジンのベルトテンショ
ナ装置において、部品点数の削減とコンパクト化をはか
ることを目的とする。
とバランサシャフトを備えるエンジンのベルトテンショ
ナ装置において、部品点数の削減とコンパクト化をはか
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気弁または
排気弁の少なくとも一方を開閉駆動するカムシャフトに
対してクランクシャフトの回転力を伝達する第一タイミ
ングベルトを備えるとともに、エンジン振動を抑制する
バランサシャフトに対してクランクシャフトの回転力を
伝達する第二タイミングベルトを備えるエンジンのベル
トテンショナ装置において、第一タイミングベルトまた
は第二タイミングベルトの一方に転接するアイドラプー
リを回転自在に支持するアイドラボスと、第一タイミン
グベルトまたは第二タイミングベルトの他方に転接する
テンショナプーリを回転自在に支持するテンショナボス
とを互いに軸方向に並んで配置し、エンジンブロックに
結合する共通のボルトにアイドラボスとテンショナボス
を嵌合させ、アイドラボスをエンジンブロックに対して
回転止めする手段を設ける一方、テンショナボスにボル
トを回転自在に嵌合させる穴をテンショナプーリの回転
中心に対して偏心して形成し、ボルトによるテンショナ
ボスの締結力を緩めた際にテンショナプーリを第二タイ
ミングベルトに付勢する巻スプリングをアイドラボスと
テンショナボスの間に介装し、この巻スプリングの一端
をアイドラボス側に結合するとともに、巻スプリングの
他端をテンショナボスに結合する。
排気弁の少なくとも一方を開閉駆動するカムシャフトに
対してクランクシャフトの回転力を伝達する第一タイミ
ングベルトを備えるとともに、エンジン振動を抑制する
バランサシャフトに対してクランクシャフトの回転力を
伝達する第二タイミングベルトを備えるエンジンのベル
トテンショナ装置において、第一タイミングベルトまた
は第二タイミングベルトの一方に転接するアイドラプー
リを回転自在に支持するアイドラボスと、第一タイミン
グベルトまたは第二タイミングベルトの他方に転接する
テンショナプーリを回転自在に支持するテンショナボス
とを互いに軸方向に並んで配置し、エンジンブロックに
結合する共通のボルトにアイドラボスとテンショナボス
を嵌合させ、アイドラボスをエンジンブロックに対して
回転止めする手段を設ける一方、テンショナボスにボル
トを回転自在に嵌合させる穴をテンショナプーリの回転
中心に対して偏心して形成し、ボルトによるテンショナ
ボスの締結力を緩めた際にテンショナプーリを第二タイ
ミングベルトに付勢する巻スプリングをアイドラボスと
テンショナボスの間に介装し、この巻スプリングの一端
をアイドラボス側に結合するとともに、巻スプリングの
他端をテンショナボスに結合する。
【0008】また、テンショナボスにアイドラプーリの
内側に突出する筒部を形成し、筒部の外周に巻スプリン
グを嵌め、筒部に巻スプリングの一端を挿入させる穴を
軸方向と略直交して形成し、アイドラボスの前端面に巻
スプリングの他端を挿入させる穴を軸方向に形成する。
内側に突出する筒部を形成し、筒部の外周に巻スプリン
グを嵌め、筒部に巻スプリングの一端を挿入させる穴を
軸方向と略直交して形成し、アイドラボスの前端面に巻
スプリングの他端を挿入させる穴を軸方向に形成する。
【0009】
【作用】整備時等に、ボルトを介してテンショナボスの
締め付けが緩められると、巻スプリングの付勢力により
テンショナボスが回転し、このテンショナボスに対して
偏心したテンショナプーリがタイミングベルトに押し付
けられ、これによりタイミングベルトの張力が適正に確
保された状態で、ボルトを介してテンショナボスが再び
締め付け固定される。
締め付けが緩められると、巻スプリングの付勢力により
テンショナボスが回転し、このテンショナボスに対して
偏心したテンショナプーリがタイミングベルトに押し付
けられ、これによりタイミングベルトの張力が適正に確
保された状態で、ボルトを介してテンショナボスが再び
締め付け固定される。
【0010】アイドラボスとテンショナボスとを互いに
軸方向に並んで配置し、これらをエンジンブロックに結
合するボルトを共通化し、かつテンショナプーリをタイ
ミングベルトに押付け付勢する巻スプリングをアイドラ
ボスとテンショナボスの間に介装することにより、これ
らベルトテンショナ装置を構成する部品点数を削減し
て、構造の簡素化がはかれる。
軸方向に並んで配置し、これらをエンジンブロックに結
合するボルトを共通化し、かつテンショナプーリをタイ
ミングベルトに押付け付勢する巻スプリングをアイドラ
ボスとテンショナボスの間に介装することにより、これ
らベルトテンショナ装置を構成する部品点数を削減し
て、構造の簡素化がはかれる。
【0011】テンショナボスにアイドラプーリの内側に
突出する筒部を形成し、この筒部の外周に巻スプリング
を嵌めたことにより、巻スプリングがアイドラプーリの
内側に介装される。このため、テンショナプーリを付勢
するスプリング部材(巻スプリング)によってアイドラ
プーリとテンショナプーリの間隔を大きくすることが避
けられ、第一タイミングベルトと第二タイミングベルト
を必要最小限の間隔をもって配設することが可能とな
り、エンジンのコンパクト化がはかれる。
突出する筒部を形成し、この筒部の外周に巻スプリング
を嵌めたことにより、巻スプリングがアイドラプーリの
内側に介装される。このため、テンショナプーリを付勢
するスプリング部材(巻スプリング)によってアイドラ
プーリとテンショナプーリの間隔を大きくすることが避
けられ、第一タイミングベルトと第二タイミングベルト
を必要最小限の間隔をもって配設することが可能とな
り、エンジンのコンパクト化がはかれる。
【0012】テンショナボスの筒部に巻スプリングの一
端を挿入させる穴を軸方向と略直交して形成し、アイド
ラボスの前端面に巻スプリングの他端を挿入させる穴を
軸方向に形成したことにより、巻スプリングの付勢力が
直接的にボルトに付与されることがなく、ボルトの強度
向上がはかれる。
端を挿入させる穴を軸方向と略直交して形成し、アイド
ラボスの前端面に巻スプリングの他端を挿入させる穴を
軸方向に形成したことにより、巻スプリングの付勢力が
直接的にボルトに付与されることがなく、ボルトの強度
向上がはかれる。
【0013】
【実施例】図1,図2,図3,図4にそれぞれ示すよう
に、エンジン1の前面にはクランクシャフト2に結合さ
れるクランクプーリ3と、吸気弁側カムシャフト4に結
合されるカムプーリ5と、排気弁側カムシャフト6に結
合されるカムプーリ7とがそれぞれ設けられ、さらにウ
ォータポンプ40の駆動プーリ41が設けられ、これら
各プーリ3,5,7,41に渡って第一タイミングベル
ト8が掛け回されて、各カムシャフト4,6がエンジン
回転の1/2倍の速度で回転駆動される。各カムシャフ
ト4,6は図示しない吸・排気弁をそれぞれ所定のタイ
ミングで開閉駆動する。
に、エンジン1の前面にはクランクシャフト2に結合さ
れるクランクプーリ3と、吸気弁側カムシャフト4に結
合されるカムプーリ5と、排気弁側カムシャフト6に結
合されるカムプーリ7とがそれぞれ設けられ、さらにウ
ォータポンプ40の駆動プーリ41が設けられ、これら
各プーリ3,5,7,41に渡って第一タイミングベル
ト8が掛け回されて、各カムシャフト4,6がエンジン
回転の1/2倍の速度で回転駆動される。各カムシャフ
ト4,6は図示しない吸・排気弁をそれぞれ所定のタイ
ミングで開閉駆動する。
【0014】第一タイミングベルト8のべルト背面に転
接するアイドラプーリ9とテンショナプーリ42が設け
られ、テンショナプーリ42によって所定の張力が付与
される。
接するアイドラプーリ9とテンショナプーリ42が設け
られ、テンショナプーリ42によって所定の張力が付与
される。
【0015】クランクシャフト2に上記クランクプーリ
3と並んで結合されるクランクプーリ13と、図示しな
い2本のバランサシャフトにそれぞれ連結されるバラン
サプーリ15,17とがそれぞれ設けられ、これら各プ
ーリ13,15,17に渡って第二タイミングベルト1
8が掛け回されて、各バランサシャフトがエンジン回転
の2倍の速度で回転駆動される。各バランサシャフトは
クランクシャフト2の側方に所定の位置関係で配置さ
れ、そのバランサの付与する遠心力によりエンジンの2
次振動が相殺されるようになっている。
3と並んで結合されるクランクプーリ13と、図示しな
い2本のバランサシャフトにそれぞれ連結されるバラン
サプーリ15,17とがそれぞれ設けられ、これら各プ
ーリ13,15,17に渡って第二タイミングベルト1
8が掛け回されて、各バランサシャフトがエンジン回転
の2倍の速度で回転駆動される。各バランサシャフトは
クランクシャフト2の側方に所定の位置関係で配置さ
れ、そのバランサの付与する遠心力によりエンジンの2
次振動が相殺されるようになっている。
【0016】図中、51はシリンダ、52はシリンダヘ
ッド、53はピストン、54は点火栓、55は図示しな
い各種補機にベルトを介して回転力を伝達するクランク
プーリである。
ッド、53はピストン、54は点火栓、55は図示しな
い各種補機にベルトを介して回転力を伝達するクランク
プーリである。
【0017】第二タイミングベルト18には1つのテン
ショナプーリ19が設けられ、所定の張力が付与され
る。
ショナプーリ19が設けられ、所定の張力が付与され
る。
【0018】第一タイミングベルト8のアイドラプーリ
9と、第二タイミングベルト18のテンショナプーリ1
9とは、各ベルト8,18の交差する点の近傍に位置し
て、互いに前後方向に並んで設けられ、各プーリ9,1
9が共通のスタッドボルト10によって取付けられる。
9と、第二タイミングベルト18のテンショナプーリ1
9とは、各ベルト8,18の交差する点の近傍に位置し
て、互いに前後方向に並んで設けられ、各プーリ9,1
9が共通のスタッドボルト10によって取付けられる。
【0019】スタッドボルト10はその後端に形成され
たネジ部44がシリンダブロック前壁20に形成された
ネジ穴43に螺合する。
たネジ部44がシリンダブロック前壁20に形成された
ネジ穴43に螺合する。
【0020】第一タイミングベルト8の背面に転接する
アイドラプーリ9はベアリング22を介してアイドラボ
ス21に回転自在に支持され、アイドラボス21にスタ
ッドボルト10の途中を嵌合させる穴24が同心的に形
成される。
アイドラプーリ9はベアリング22を介してアイドラボ
ス21に回転自在に支持され、アイドラボス21にスタ
ッドボルト10の途中を嵌合させる穴24が同心的に形
成される。
【0021】アイドラボス21をエンジンブロックに対
して回転止めする手段として、アイドラボス21は、そ
の後端面に開口した穴25とシリンダブロック前壁20
に開口した穴27の間に渡ってピン26が挿入される。
して回転止めする手段として、アイドラボス21は、そ
の後端面に開口した穴25とシリンダブロック前壁20
に開口した穴27の間に渡ってピン26が挿入される。
【0022】第二タイミングベルト18の背面に転接す
るテンショナプーリ19はベアリング32を介してアイ
ドラボス31に回転自在に支持され、アイドラボス31
にスタッドボルト10の途中を回転自在に嵌合させる穴
34が形成される。この穴34の中心O34はテンショナ
プーリ19の回転中心O19に対して所定距離Lだけ偏心
して形成され、テンショナボス31がスタッドボルト1
0について所定の方向に回転することにより、テンショ
ナプーリ19が第二タイミングベルト18に押付けられ
るようになっている。
るテンショナプーリ19はベアリング32を介してアイ
ドラボス31に回転自在に支持され、アイドラボス31
にスタッドボルト10の途中を回転自在に嵌合させる穴
34が形成される。この穴34の中心O34はテンショナ
プーリ19の回転中心O19に対して所定距離Lだけ偏心
して形成され、テンショナボス31がスタッドボルト1
0について所定の方向に回転することにより、テンショ
ナプーリ19が第二タイミングベルト18に押付けられ
るようになっている。
【0023】テンショナプーリ19を第二タイミングベ
ルト18に押付け付勢するスプリングとして、アイドラ
ボス21とテンショナボス31の間に巻スプリング12
が介装される。テンショナボス31にはアイドラプーリ
9の内側に突出する筒部37が一体形成され、この筒部
37の外周に巻スプリング12が嵌められる。
ルト18に押付け付勢するスプリングとして、アイドラ
ボス21とテンショナボス31の間に巻スプリング12
が介装される。テンショナボス31にはアイドラプーリ
9の内側に突出する筒部37が一体形成され、この筒部
37の外周に巻スプリング12が嵌められる。
【0024】巻スプリング12の後端46は軸方向に折
り曲げられて、アイドラボス21の前端面29に開口し
た穴28に挿入され、前端45は半径方向内側に折り曲
げられて、筒部37の外周に開口した穴36に挿入され
る。
り曲げられて、アイドラボス21の前端面29に開口し
た穴28に挿入され、前端45は半径方向内側に折り曲
げられて、筒部37の外周に開口した穴36に挿入され
る。
【0025】スタッドボルト10の前端にはネジ部47
が形成され、このネジ部47に螺合するナット48を介
してアイドラボス21とテンショナボス31が共に締め
付け固定される。
が形成され、このネジ部47に螺合するナット48を介
してアイドラボス21とテンショナボス31が共に締め
付け固定される。
【0026】テンショナプーリ42はボルト55を介し
てシリンダブロック前壁20に結合され、巻スプリング
56を介して第一タイミングベルト8に押付け付勢され
る。
てシリンダブロック前壁20に結合され、巻スプリング
56を介して第一タイミングベルト8に押付け付勢され
る。
【0027】次に、作用について説明する。
【0028】第一タイミングベルト8は各プーリ3,
5,7に渡って循環するとき、各アイドラプーリ9によ
って所定の循環経路に案内されるとともに、テンショナ
プーリ42によってその張力が適正に保たれる。
5,7に渡って循環するとき、各アイドラプーリ9によ
って所定の循環経路に案内されるとともに、テンショナ
プーリ42によってその張力が適正に保たれる。
【0029】整備時等に、スタッドボルト42を介して
テンショナボス31の締め付けが緩められると、巻スプ
リング12の付勢力によりテンショナボス31が回転
し、このテンショナボス31に対して偏心したテンショ
ナプーリ42が第二タイミングベルト18に押し付けら
れ、これにより第二タイミングベルト18の張力が適正
に確保された状態で、スタッドボルト42を介してテン
ショナボスが再び締め付け固定される。
テンショナボス31の締め付けが緩められると、巻スプ
リング12の付勢力によりテンショナボス31が回転
し、このテンショナボス31に対して偏心したテンショ
ナプーリ42が第二タイミングベルト18に押し付けら
れ、これにより第二タイミングベルト18の張力が適正
に確保された状態で、スタッドボルト42を介してテン
ショナボスが再び締め付け固定される。
【0030】アイドラボス21とテンショナボス31と
を互いに軸方向に並んで配置し、これらを共通のスタッ
ドボルト10によって結合し、巻スプリング12をアイ
ドラボス21とテンショナボス31の間に介装すること
により、これらベルトテンショナ装置を構成する部品点
数を削減して、構造の簡素化がはかれる。
を互いに軸方向に並んで配置し、これらを共通のスタッ
ドボルト10によって結合し、巻スプリング12をアイ
ドラボス21とテンショナボス31の間に介装すること
により、これらベルトテンショナ装置を構成する部品点
数を削減して、構造の簡素化がはかれる。
【0031】テンショナボス31にアイドラプーリ9の
内側に突出する筒部37を形成し、この筒部37の外周
に巻スプリング12を嵌めたことにより、巻スプリング
12がアイドラプーリ9の内側に介装される。このた
め、テンショナプーリ19を付勢するスプリング部材
(巻スプリング12)によってアイドラプーリ9とテン
ショナプーリ19の間隔を大きくすることが避けられ、
第一タイミングベルト8と第二タイミングベルト48を
必要最小限の間隔をもって配設することが可能となり、
エンジンのコンパクト化がはかれる。
内側に突出する筒部37を形成し、この筒部37の外周
に巻スプリング12を嵌めたことにより、巻スプリング
12がアイドラプーリ9の内側に介装される。このた
め、テンショナプーリ19を付勢するスプリング部材
(巻スプリング12)によってアイドラプーリ9とテン
ショナプーリ19の間隔を大きくすることが避けられ、
第一タイミングベルト8と第二タイミングベルト48を
必要最小限の間隔をもって配設することが可能となり、
エンジンのコンパクト化がはかれる。
【0032】テンショナボス31の筒部37に巻スプリ
ング12の前端45を挿入させる穴39を軸方向と略直
交して形成し、アイドラボス21の前端面に巻スプリン
グ12の後端46を挿入させる穴28を軸方向に形成し
たことにより、巻スプリング12の付勢力が直接的にス
タッドボルト10に付与されることがなく、スタッドボ
ルト10の強度向上がはかれる。
ング12の前端45を挿入させる穴39を軸方向と略直
交して形成し、アイドラボス21の前端面に巻スプリン
グ12の後端46を挿入させる穴28を軸方向に形成し
たことにより、巻スプリング12の付勢力が直接的にス
タッドボルト10に付与されることがなく、スタッドボ
ルト10の強度向上がはかれる。
【0033】他の実施例として、カムシャフト4とカム
シャフト6に回転力を伝達する第一タイミングベルト8
をバランサシャフトに回転力を伝達する第二タイミング
ベルト18よりエンジンの前方に配置し、第一タイミン
グベルト8にテンショナプーリ19が転接し、第二タイ
ミングベルト18にアイドラプーリ9が転接するように
しても良い。
シャフト6に回転力を伝達する第一タイミングベルト8
をバランサシャフトに回転力を伝達する第二タイミング
ベルト18よりエンジンの前方に配置し、第一タイミン
グベルト8にテンショナプーリ19が転接し、第二タイ
ミングベルト18にアイドラプーリ9が転接するように
しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、カムシャ
フトとバランサシャフトにそれぞれ回転力を伝達する2
本のタイミングベルトを備えるエンジンのベルトテンシ
ョナ装置において、一方のタイミングベルトに転接する
アイドラプーリを回転自在に支持するアイドラボスと、
他方のタイミングベルトに転接するテンショナプーリを
回転自在に支持するテンショナボスとを互いに軸方向に
並んで配置し、エンジンブロックに結合する共通のボル
トにアイドラボスとテンショナボスに嵌合させ、アイド
ラボスをエンジンブロックに対して回転止めする手段を
設ける一方、テンショナボスにボルトを回転自在に嵌合
させる穴をテンショナプーリの回転中心に対して偏心し
て形成し、ボルトによるテンショナボスの締結力を緩め
た際にテンショナプーリを第二タイミングベルトに付勢
する巻スプリングをアイドラボスとテンショナボスの間
に介装し、この巻スプリングの一端をアイドラボス側に
結合するとともに、巻スプリングの他端をテンショナボ
スに結合したため、これらベルトテンショナ装置を構成
する部品点数を削減して、構造の簡素化がはかれる。
フトとバランサシャフトにそれぞれ回転力を伝達する2
本のタイミングベルトを備えるエンジンのベルトテンシ
ョナ装置において、一方のタイミングベルトに転接する
アイドラプーリを回転自在に支持するアイドラボスと、
他方のタイミングベルトに転接するテンショナプーリを
回転自在に支持するテンショナボスとを互いに軸方向に
並んで配置し、エンジンブロックに結合する共通のボル
トにアイドラボスとテンショナボスに嵌合させ、アイド
ラボスをエンジンブロックに対して回転止めする手段を
設ける一方、テンショナボスにボルトを回転自在に嵌合
させる穴をテンショナプーリの回転中心に対して偏心し
て形成し、ボルトによるテンショナボスの締結力を緩め
た際にテンショナプーリを第二タイミングベルトに付勢
する巻スプリングをアイドラボスとテンショナボスの間
に介装し、この巻スプリングの一端をアイドラボス側に
結合するとともに、巻スプリングの他端をテンショナボ
スに結合したため、これらベルトテンショナ装置を構成
する部品点数を削減して、構造の簡素化がはかれる。
【0035】また、テンショナボスにアイドラプーリの
内側に突出する筒部を形成し、筒部の外周に巻スプリン
グを嵌め、筒部に巻スプリングの一端を挿入させる穴を
軸方向と略直交して形成し、アイドラボスの前端面に巻
スプリングの他端を挿入させる穴を軸方向に形成したた
め、ボルトの強度を高めるとともに、第一タイミングベ
ルトと第二タイミングベルトを必要最小限の間隔をもっ
て配設することが可能となり、エンジンのコンパクト化
がはかれる
内側に突出する筒部を形成し、筒部の外周に巻スプリン
グを嵌め、筒部に巻スプリングの一端を挿入させる穴を
軸方向と略直交して形成し、アイドラボスの前端面に巻
スプリングの他端を挿入させる穴を軸方向に形成したた
め、ボルトの強度を高めるとともに、第一タイミングベ
ルトと第二タイミングベルトを必要最小限の間隔をもっ
て配設することが可能となり、エンジンのコンパクト化
がはかれる
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく要部の縦断面図である。
【図4】同じく分解図である。
1 エンジン 3 クランクプーリ 5 カムプーリ 7 カムプーリ 8 第一タイミングベルト 9 アイドラプーリ 10 スタッドボルト 12 巻スプリング 13 クランクプーリ 15 バランサプーリ 17 バランサプーリ 18 第二タイミングベルト 19 テンショナプーリ 20 シリンダブロック前壁 21 アイドラボス 26 ピン 28 穴 29 前端面 31 テンショナボス 36 穴 37 筒部 45 スプリング前端 46 スプリング後端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−212647(JP,A) 実開 昭56−131049(JP,U) 実開 平3−17352(JP,U) 実開 平2−19959(JP,U) 実開 昭58−151738(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06
Claims (2)
- 【請求項1】 吸気弁または排気弁の少なくとも一方を
開閉駆動するカムシャフトに対してクランクシャフトの
回転力を伝達する第一タイミングベルトを備えるととも
に、エンジン振動を抑制するバランサシャフトに対して
クランクシャフトの回転力を伝達する第二タイミングベ
ルトを備えるエンジンのベルトテンショナ装置におい
て、第一タイミングベルトまたは第二タイミングベルト
の一方に転接するアイドラプーリを回転自在に支持する
アイドラボスと、第一タイミングベルトまたは第二タイ
ミングベルトの他方に転接するテンショナプーリを回転
自在に支持するテンショナボスとを互いに軸方向に並ん
で配置し、エンジンブロックに結合する共通のボルトに
アイドラボスとテンショナボスを嵌合させ、アイドラボ
スをエンジンブロックに対して回転止めする手段を設け
る一方、テンショナボスにボルトを回転自在に嵌合させ
る穴をテンショナプーリの回転中心に対して偏心して形
成し、ボルトによるテンショナボスの締結力を緩めた際
にテンショナプーリを第二タイミングベルトに付勢する
巻スプリングをアイドラボスとテンショナボスの間に介
装し、この巻スプリングの一端をアイドラボス側に結合
するとともに、巻スプリングの他端をテンショナボスに
結合したことを特徴とするエンジンのベルトテンショナ
装置。 - 【請求項2】 テンショナボスにアイドラプーリの内側
に突出する筒部を形成し、筒部の外周に巻スプリングを
嵌め、筒部に巻スプリングの一端を挿入させる穴を軸方
向と略直交して形成し、アイドラボスの前端面に巻スプ
リングの他端を挿入させる穴を軸方向に形成したことを
特徴とする請求項1記載のエンジンのベルトテンショナ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3161861A JP2910328B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | エンジンのベルトテンショナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3161861A JP2910328B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | エンジンのベルトテンショナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510404A JPH0510404A (ja) | 1993-01-19 |
JP2910328B2 true JP2910328B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=15743358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3161861A Expired - Fee Related JP2910328B2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | エンジンのベルトテンショナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2910328B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10359162A1 (de) * | 2003-12-16 | 2005-07-21 | Ina-Schaeffler Kg | Spannvorrichtung |
DE102004052371A1 (de) * | 2004-10-28 | 2006-05-11 | Fev Motorentechnik Gmbh | Zugmitteltriebanordnung einer Verbrennungskraftmaschine |
CN107676438B (zh) * | 2017-11-13 | 2023-12-22 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种用于绳驱动机器人传动装置的自张紧结构 |
CN112385589A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-02-23 | 海安苏博机器人科技有限公司 | 可行走的自动投饵机 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856446Y2 (ja) * | 1980-03-07 | 1983-12-26 | 日産自動車株式会社 | ベルトテンシヨナ− |
JP2849915B2 (ja) * | 1989-02-10 | 1999-01-27 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の伝動帯張力調整装置 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3161861A patent/JP2910328B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510404A (ja) | 1993-01-19 |
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