JPH0749121Y2 - エンジンの調時軸駆動装置 - Google Patents

エンジンの調時軸駆動装置

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JPH0749121Y2
JPH0749121Y2 JP1989101820U JP10182089U JPH0749121Y2 JP H0749121 Y2 JPH0749121 Y2 JP H0749121Y2 JP 1989101820 U JP1989101820 U JP 1989101820U JP 10182089 U JP10182089 U JP 10182089U JP H0749121 Y2 JPH0749121 Y2 JP H0749121Y2
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JP
Japan
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shaft
engine
bearing plate
gear
intermediate shaft
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JP1989101820U
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JPH0341245U (ja
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達也 児玉
剛彦 佐山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジンのクランク軸により被駆動軸を逆方
向に回転駆動するエンジンの調時軸駆動装置に関するも
のである。
従来技術 かかるエンジンの調時軸駆動は、例えばエンジンにおい
てバランサ軸をクランク軸により駆動するのに用いら
れ、特開昭51−42805号公報にこのようなエンジンのバ
ランサ駆動装置が示されている。
該公報のエンジンにおいては、右側のバランサシャフト
に歯車が固着され、この歯車が中間軸に固着された逆転
用歯車と噛合っている。上記中間軸にはまたベルト車が
固着されており、このベルト車と、クランクシャフトに
固着されたベルト車との間にタイミングベルトが巻掛け
られている。従ってクランクシャフトの回転がタイミン
グベルトを介して中間軸に伝えられ、該中間軸の回転が
互いに噛合う歯車を介してバランサシャフトに伝えられ
るので、バランサシャフトはクランクシャフトにより該
クランクシャフトの回転方向とは逆方向に駆動される。
さらに、タイミングベルトに張力を与えるテンショナが
設けられており、このテンショナは、タイミングベルト
をその走行経路に対して直角方向に外側から押圧するロ
ーラ部材から成り、該走行経路の外側に張出して設けら
れている。
解決しようとする課題 このように、タイミングベルトとベルト車等から成る巻
掛け伝動機構を有する軸駆動装置においては、ベルト等
に張力を与えるために、該ベルト等の走行部分から外方
に張出したテンショナを必要とし、かつこのテンショナ
が比較的大形となるので、該軸駆動装置を配置するのに
広いスペースを必要とする。特に前記のようなバランサ
駆動装置においては、エンジンの限られた側面部分にタ
イミングベルトおよびテンショナを配設しなければなら
ず、しかも通常はこれと同一側面上にカムタイミングチ
ェン等も配設されるので、その配設場所が制約され、バ
ランサ軸の設置位置を大きな自由度をもって選定するこ
とができない。
従って本考案は、従来のように大形のテンショナを用い
ることなくベルト等に充分な張力を与えることができ、
それ故配設に広いスペースを必要とせず、設置場所選定
の自由度が大きい軸駆動装置を提供しようとするもので
ある。
課題を解決するための手段および作用 本考案は、エンジンのクランク軸を駆動軸として該駆動
軸により前記エンジンのクランク軸と調時して被駆動軸
を逆方向に回転駆動するエンジンの調時駆動装置であっ
て、前記駆動軸と被駆動軸との間に前記中間軸を配し、
前記駆動軸と被駆動軸とを前記中間軸を介して調時巻掛
け伝動装置と歯車伝動装置とにより連結して成るものに
おいて、前記中間軸を枢支する軸受板を、前記調時巻掛
け伝動装置および歯車伝動装置に隣接するエンジン本体
の端板と別体に構成し、前記中間軸に装着された歯車と
噛合う歯車を一体に備えた側の軸の中心軸を中心とする
複数の円弧状長孔を、周方向に所定間隔を存して前記軸
受板に形成、該軸受板の円弧状長孔を貫通した締着手段
にて前記エンジン本体の端板に前記軸受板を一体に螺合
緊締したことを特徴とするものである。
本考案は前記したように構成されているので、前記締着
手段を緩めた後に、前記中間軸に装着された歯車と噛合
う歯車を一体に備えた側の軸を中心として、前記調時巻
掛け伝動装置のベルト、チェーン等の無端状動力伝達部
材を緊張させるように、前記軸受板の円弧状長孔を案内
として、該軸受板を回動させた状態で、前記締着手段を
緊締すると、前記無端状動力伝達部材に所要の張力を与
えることができる。
実施例 以下、本考案を図示の一実施例について説明する。
第1図は本考案によるバランサ軸駆動装置1を備えたエ
ンジン2の正面図で、第2図は第1図のII−II線に沿う
断面図である。エンジン2は左右のシリンダ3、3をV
字状に配したV形多気筒エンジンで、第1図示の端面は
端板4で覆われ、該端板4によってエンジンの内部が外
部から区画されている。
端板4を貫通して外部へ突出したクランク軸5の端部に
バランサ軸駆動装置1のプーリ6が固着されている。こ
のプーリ6は周囲に歯6aを有する歯付きプーリである。
同様な歯付きプーリ7が、端板4を貫通する中間軸8に
固着されて端板4の外側に配設されており、両プーリ
6、7に、これらの歯と噛合う歯形を内側面に形成した
歯付きベルト9が巻掛けられている。端板4の外側面に
はさらに左右のシリンダ3、3のカム軸にそれぞれ固着
されたカム軸プーリ10、10が配設され、これらのカム軸
プーリ10、10と、クランク軸5に前記プーリ6に隣接し
て固着された図示してないカム駆動プーリとにまたがっ
てカムタイミングベルト11が巻掛けられている。カムタ
イミングベルト11は案内ローラ12によって案内されかつ
テンションローラ13によって張力を与えられて端板4の
広い面積部分にわたって囲繞配設されている。端板4上
には以上のほかにも各種のエンジン付属部品類が配設さ
れており、これら全体が図示してないカバーで外部から
覆われている。
前記プーリ6、ベルト9、プーリ7および中間軸8はバ
ランサ軸駆動装置1の一部を構成している。中間軸8は
端板4の外側面に接して設けられた軸受板14に軸受15を
介して回転自在に枢支されている。中間軸8は軸受板14
を貫通して該軸受板14と端板4との間に形成された歯車
室16内に延び、該歯車室の内部においてこの中間軸8に
駆動歯車17が固設されている。エンジン内部にはこの歯
車室16に隣接して、不平衡質量18aを有するバランサ軸1
8がクランク軸5に平行に軸支されており、該バランサ
軸18の一端は端板4を貫いて歯車室16内に延び、該端部
に固設された被駆動歯車19が前記駆動歯車17と噛合って
いる。かくしてバランサ軸駆動装置1は、クランク軸5
を駆動軸、バランサ軸18を被駆動軸とし、これら両軸間
にプーリ6、7およびベルト9から成る巻掛け伝動装置
と、歯車17、19からなる歯車伝動装置とを配した軸駆動
装置を構成する。
中間軸8を支持している軸受板14は、これに設けられた
円弧状の長穴20を貫く数個のボルト21により端板4に締
付けて固定されている。各長穴20はバランサ軸18の軸線
cを中心とする円弧状に形成されており(第3図参
照)、従ってボルト21を緩めれば軸受板14を上記軸線c
のまわりに回動させることができ、これに伴って中間軸
8も軸線cを中心として回動するが、この時駆動歯車17
と被駆動歯車19の噛合い関係は維持される。さらに、軸
受板14に植設されたピン22と端板4に対して固定された
ピン23との間にスプリング24が張設され、ボルト21を緩
めると該スプリング24により軸受板14にこれを軸線cの
まわりに第1図において反時計方向に回動させる付勢力
が与えられるようになっている。
バランサ軸駆動装置1は以上のように構成されているの
で、ボルト21を緩めて軸受板14を回動可能にすると、軸
受板14を介して中間軸8にこれをクランク軸5から遠ざ
けるような付勢力がスプリング24によって与えられ、ス
プリング24の強さに見合った所定の張力がベルト9に生
ずる。しかも中間軸8の変位によって中間軸8とバラン
サ軸18との間の歯車係合関係が損われることがないの
で、そのままボルト21を締付けて軸受板14を固定すれ
ば、ベルト9の張力は所定値に維持され、クランク軸5
からバランサ軸18に所望の回転伝達が行われる。このよ
うに本実施例においてはバランサ軸18の変位によってベ
ルト9に張力が与えられるので、プーリ6、7間に延び
るベルト9に接してその外側に、例えばカムタイミング
ベルト11のテンションローラ13のようなテンショナ装置
を付設する必要はなく、バランサ軸駆動装置1が端板4
上において占める面積が小さくてすむ。従ってバランサ
軸駆動装置1の設置場所が端板4上の他の部材によって
制約されることが少なく、設置場所を比較的自由に設定
することができ、またバランサ軸駆動装置1によって他
の部材の設置位置が制約を受けることも少なくなる。さ
らにバランサ軸駆動装置1全体の重量が軽減し、コスト
も低下する。
上記実施例においては、クランク軸5と中間軸8との間
に巻掛け伝動装置、中間軸8とバランサ軸18との間に歯
車伝動装置が配されているが、クランク軸と中間軸との
間に歯車伝動装置を配し、中間軸とバランサ軸との間に
巻掛け伝動装置を配したバランサ軸駆動装置に本考案を
適用することも可能である。
考案の効果 本考案では、前記締着手段を緩めた後に、前記中間軸に
装着された歯車と噛合う歯車を一体に備えた側の軸を中
心として、前記調時巻掛け伝動装置のベルト、チェーン
等の無端状動力伝達部材を緊張させるように、前記軸受
板の円弧状長孔を案内として、該軸受板を回動させた状
態で、前記締着手段を緊締すると、前記無端状動力伝達
部材に所要の張力を与えることができるので、従来のも
ののように、ベルト、チェーン等の無端状動力伝達部材
の走行経路の外側にローラ等からなる大型のテンショナ
装置を配置しなくてよく、エンジンの調時軸駆動装置の
設置に広いスペースを必要とせず、設置場所を自由に選
定することができ、しかも装置全体の重量を軽減するこ
とができるとともにコストダウンを図ることができる。
また前記軸受板を回動して固定する位置を調節すること
により、前記調時巻掛け伝動装置の張力を自由に調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるバランサ軸駆動装置を備えたエン
ジンの正面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3図は軸受板の正面図である。 バランサ軸駆動装置……1、エンジン……2、シリンダ
……3、端板……4、クランク軸……5、プーリ……
6、プーリ……7、中間……8、ベルト……9、カム軸
プーリ……10、カムタイミングベルト……11、案内ロー
ラ……12、テンションローラ……13、軸受板……14、軸
受……15、歯車室……16、駆動歯車……17、バランサ軸
……18、被駆動歯車……19、長穴……20、ボルト……2
1、ピン……22、ピン……23、スプリング……24。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのクランク軸を駆動軸として該駆
    動軸により前記エンジンのクランク軸と調時して被駆動
    軸と逆方向に回転駆動するエンジンの調時駆動装置であ
    って、前記駆動軸と被駆動軸との間に前記中間軸を配
    し、前記駆動軸と被駆動軸とを前記中間軸を介して調時
    巻掛け伝動装置と歯車伝動装置とにより連結して成るも
    のにおいて、前記中間軸を枢支する軸受板を、前記調時
    巻掛け伝動装置および歯車伝動装置に隣接するエンジン
    本体の端板と別体に構成し、前記中間軸に装着された歯
    車と噛合う歯車を一体に備えた側の軸の中心軸を中心と
    する複数の円弧状長孔を、周方向に所定間隔を存して前
    記軸受板に形成、該軸受板の円弧状長孔を貫通した締着
    手段にて前記エンジン本体の端板に前記軸受板を一体に
    螺合緊締したことを特徴とするエンジンの調時軸駆動装
    置。
JP1989101820U 1989-09-01 1989-09-01 エンジンの調時軸駆動装置 Expired - Lifetime JPH0749121Y2 (ja)

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JPH0341245U JPH0341245U (ja) 1991-04-19
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JPS5469279U (ja) * 1977-10-25 1979-05-17

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JPH0341245U (ja) 1991-04-19

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