JPH0732912Y2 - 内燃機関のタイミングベルト用プーリの取付け装置 - Google Patents

内燃機関のタイミングベルト用プーリの取付け装置

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JPH0732912Y2
JPH0732912Y2 JP9422890U JP9422890U JPH0732912Y2 JP H0732912 Y2 JPH0732912 Y2 JP H0732912Y2 JP 9422890 U JP9422890 U JP 9422890U JP 9422890 U JP9422890 U JP 9422890U JP H0732912 Y2 JPH0732912 Y2 JP H0732912Y2
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JP
Japan
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pulley
shaft portion
small
diameter shaft
flange plate
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JP9422890U
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JPH0452533U (ja
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弘明 佐野
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関におけるクランク軸に対して、当該
クランク軸からカム軸に動力を伝達するためのタイミン
グベルト用のプーリを取付けるための装置の改良に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の取付け装置は、実開昭64-11330号公報に
おける第3図に記載され、且つ、第5図に示すように、
クランク軸1の一端部に、小径軸部2を、クランク軸1
における軸線と直角の段付き面3を介して一体的に造形
し、この小径軸部2に、タイミングベルト用のプーリ4
と、エンジン補機駆動用のプーリ5とを被嵌し、これら
両プーリ4,5を、前記クランク軸1の内部に前記小径軸
部2の端面から挿入したエンドボルト6により、前記段
付き面3に向かって締め付ける一方、前記タイミングベ
ルト用プーリ4の一側面に対するリング状のフランジ板
7を、前記タイミングベルト用プーリ4と前記段付き面
3との間に介挿して同時に締め付けるように構成してい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
そして、この取付け装置は、タイミングベルト用プーリ
4の一側面に対するリング状のフランジ板7を、前記タ
イミングベルト用プーリ4と前記段付き面3との間に介
挿して同時に締め付けるように構成しているから、例え
ば、実開昭56-118924号公報等に記載されているよう
に、タイミングベルト用プーリの一側面に対するリング
状のフランジ板を、当該タイミングベルト用プーリの一
側面に対して取付けるように構成したものに比べて、構
造を簡単化できる等の利点を有する。
しかし、その反面、前記小径軸部2の外周面2aと段付き
面3との連接部には、第6図に示すように、当該隅部に
応力が集中することを回避するために、適宜半径Rの丸
隅面8が形成されていることにより、以下に述べるよう
な問題があった。
すなわち、前記段付き面3に対して接当するフランジ板
7の内径(d)は、当該フランジ板7の軸芯をタイミン
グベルト用プーリ4の軸芯に対して一致するために、当
該フランジ板7が嵌まる小径軸部2の直径(D)に出来
るだけ近似させるように構成すべきであるが、フランジ
板7の内径(d)を、小径軸部2の直径(D)に近似す
ると、前記フランジ板7における内周部が、当該フラン
ジ板7における側面が前記段付き面3に対して密接する
以前において、前記丸隅面8に対して接当することにな
り、従って、前記エンドボルト6による締め付けに際し
ては、前記フランジ板7において前記丸隅面8に対して
接当する内周部を、その全円周にわたって押し潰し変形
しながら、前記フランジ板7及び両プーリ4,5が段付き
面3に対して互いに密接する状態まで締め付けるように
しなければならず、前記エンドボルト6に大きな締め付
けトルクを必要とするから、このエンドボルト6の締め
付け作業に手数がかかると共に、当該エンドボルト6の
直径を太く、ひいては小径軸部2の直径を大きくしなけ
ればならないのである。
本考案は、この問題を解消することを技術的課題とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するため本考案は、クランク軸の
一端部に、小径軸部を、クランク軸における軸線と直角
の段付き面を介して一体的に造形し、この小径軸部に、
タイミングベルト用のプーリを被嵌し、このプーリを、
前記クランク軸の内部に前記小径軸部の端面から挿入し
たエンドボルトにより、前記段付き面に向かって締め付
ける一方、前記プーリの一側面に対するリング状のフラ
ンジ板を、前記プーリと前記段付き面との間に介挿して
成る取付け装置において、前記フランジ板の内径を、前
記小径軸部の直径よりも大きい寸法、すなわちRに乗り
上げない寸法に構成し、その内周部に、前記小径軸部に
向かって内向きに突出する突起片を、円周方向の複数個
所に一体的に造形する構成にした。
〔考案の作用・効果〕
このように構成すると、フランジ板を、小径軸部に被嵌
したとき、この小径軸部の外周面には、当該フランジ板
の内周部に一体的に造形した複数個の突起片が接当する
から、このフランジ板の軸芯を、前記小径軸部に被嵌し
たタイミングベルト用プーリにおける軸芯に略一致する
ことができる。
一方、前記小径軸部の外周面と段付き面との連接部に形
成される丸隅面には、前記フランジ板の内周部に一体的
に造形した複数個の突起片が接当するから、前記エンド
ボルトの締め付けに際しては、前記各突起片のみが押し
潰し変形されることになる。
すなわち、エンドボルトの締め付けに際しては、部分的
に設けられている各突起片のみを押し潰し変形するだけ
で良いから、前記エンドボルトを、前記フランジ板の両
側面が段付き面とプーリとの両方に対して密接する状態
まで締め付けることに要する締め付けトルクを、前記し
た従来のように、フランジ板における内周部をその全周
にわたって押し潰し変形する場合よりも著しく低減する
ことができるのである。
従って、本考案によると、エンドボルトを締め付けるこ
とに要する手数を大幅に軽減できて、コストの低減を図
ることができると共に、エンドボルトの直径、ひいて
は、小径軸部の直径を大きくすることを、確実に回避で
きる効果を有する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明するに、図に
おいて符号10は、クランクケース(図示せず)に軸支し
たクランク軸を示し、該クランク軸10の一端には、直径
(D)の小径軸部11が、前記クランク軸10における軸線
と直角な段付き面12を介して一体的に造形されている。
また、前記クランク軸10の内部には、前記小径軸部11の
端面に開口する雌ねじ孔13が、当該雌ねじ孔13の軸線が
クランク軸10の軸線と一致するように穿設されており、
更にまた、前記小径軸部11における外周面11aと、前記
段付き面12との連接部には、適宜半径(R)の丸隅面14
が形成されている。
符号15は、タイミングベルト(図示せず)を巻掛けする
ためのプーリを示し、このプーリ15は、前記小径軸部11
に着脱可能に被嵌され、且つ、小径軸部11に対してキー
16等にて回転不能に係着されている。
なお、このタイミングベルト用プーリ15には、オルタネ
ータ等のエンジン補機への動力伝達用のプーリ17が、複
数本のボルト22にて着脱可能に取付けられている。
符号18は、前記タイミングベルト用プーリ15の一方の側
面に対するリング状のフランジ板を示し、該フランジ板
18における内径(d1)を、前記小径軸部11の直径(D)
よりも大きい寸法に構成し、その内周部に、前記小径軸
部11に向かって内向きに突出する突起片19を、円周方向
の複数個所(本実施例では三個所)に一体的に造形し
て、これら各突起片19の先端における内径(d2)を、前
記小径軸部11の直径(D)に近似した寸法に構成する。
そして、前記クランク軸10における小径軸部11に、前記
フランジ板18を被嵌し、次いで、前記タイミングベルト
用プーリ15を被嵌したのち、このプーリ15の端面に、座
金20を当てがったのち、エンドボルト21を、当該エンド
ボルト21が前記雌ねじ孔13に対して螺合するように挿入
して、このエンドボルト21を締め付けるのである。
すると、小径軸部11における外周面11aと段付き面12と
の連接部に形成されている丸隅面14には、フランジ板18
の内周部に一体的に造形した各突起片19が接当して、当
該各突起片19のみが、前記エンドボルト21の締め付けに
よって押し潰し変形されることになるから、前記エンド
ボルト21を、前記フランジ板18の両側面が段付き面13と
プーリ15との両方に対して密接する状態まで締め付ける
ことに要する締め付けトルクを、前記した従来のよう
に、フランジ板における内周部をその全周にわたって押
し潰し変形する場合よりも大幅に低減することができる
のである。
また、プーリーのフランジの当り面側に面取を設けた場
合には、突起片がRに乗り上げたときも、締付けにより
突起が変形して面取り部のポケットに収納される。従っ
て、突起の塑性変形は生じず曲げ変形のみとなるため、
エンドボルトの締付け力による軸力を効果的に段付き面
に働かせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示し、第1図は縦断
正面図、第2図は分解した状態を示す図、第3図は第2
図のIII-III側面図、第4図は要部拡大図、第5図は従
来例を示す縦断正面図、第6図は従来例の要部拡大図で
ある。 10……クランク軸、11……小径軸部、12……段付き面、
13……雌ねじ孔、14……丸隅面、15……タイミングベル
ト用プーリ、18……フランジ板、19……突起片、21……
エンドボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸の一端部に、小径軸部を、クラ
    ンク軸における軸線と直角の段付き面を介して一体的に
    造形し、この小径軸部に、タイミングベルト用のプーリ
    を被嵌し、このプーリを、前記クランク軸の内部に前記
    小径軸部の端面から挿入したエンドボルトにより、前記
    段付き面に向かって締め付ける一方、前記プーリの一側
    面に対するリング状のフランジ板を、前記プーリと前記
    段付き面との間に介挿して成る取付け装置において、前
    記フランジ板の内径を、前記小径軸部の直径よりも大き
    い寸法に構成し、その内周部に、前記小径軸部に向かっ
    て内向きに突出する突起片を、円周方向の複数個所に一
    体的に造形したことを特徴とする内燃機関のタイミング
    ベルト用プーリの取付け装置。
JP9422890U 1990-09-06 1990-09-06 内燃機関のタイミングベルト用プーリの取付け装置 Expired - Lifetime JPH0732912Y2 (ja)

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