JP2732074B2 - Ｖ形エンジンの動弁装置 - Google Patents
Ｖ形エンジンの動弁装置Info
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- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
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- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/02—Valve drive
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はＶ形エンジンのシリンダヘツドに設けたカ
ム軸とクランク軸との間に巻回されるタイミングベルト
として歯付きベルトを用いたＶ形エンジンの動弁装置に
関するものであり、特にその歯付きベルトがタイミング
プーリの上で空転する歯飛び現象を防止するための装置
に関する。
ム軸とクランク軸との間に巻回されるタイミングベルト
として歯付きベルトを用いたＶ形エンジンの動弁装置に
関するものであり、特にその歯付きベルトがタイミング
プーリの上で空転する歯飛び現象を防止するための装置
に関する。
〔従来の技術〕 一般に、動弁装置に歯付きベルトを用いることは動弁
系の慣性重量を減じると共にコストを低減できるために
現在広く使用されている。しかしながら、歯付きベルト
は緩みを生じたときギヤ状のプーリから浮き上がり空転
しバルブタイミングを狂わせることがあることも知られ
ている。
系の慣性重量を減じると共にコストを低減できるために
現在広く使用されている。しかしながら、歯付きベルト
は緩みを生じたときギヤ状のプーリから浮き上がり空転
しバルブタイミングを狂わせることがあることも知られ
ている。
従来、このような不具合を解消するためにベルトテン
シヨナを改良して用いているが完全ではないので、消極
的ながら、万一、歯飛び現象を生じたときにも吸排気弁
とピストンの頂部とが接触して破損することがないよ
う、それらの間に充分に大きなクリアランスを設定して
いる。
シヨナを改良して用いているが完全ではないので、消極
的ながら、万一、歯飛び現象を生じたときにも吸排気弁
とピストンの頂部とが接触して破損することがないよ
う、それらの間に充分に大きなクリアランスを設定して
いる。
しかしながら、競技用自動車のエンジンのようにきわ
めて高い性能を必要とするものでは、高い圧縮比を得る
ために吸排気弁とピストンの頂部との間隙を充分に確保
することは難しい。また、圧縮比が高いことはエンジン
停止時にクランク軸を何分の一回転から数回転の範囲で
逆転させる原因となり、逆転の場合にはベルトテンシヨ
ナが作用しないために、往々にしてタイミングベルトが
プーリの歯を飛越えてバルブタイミングを狂わせる不具
合がある。なお、上述したタイミングベルトの歯飛び現
象の発生を阻止するためには、新たに追加する部品によ
ってＶ形エンジンの一方のシリンダ列と他方のシリンダ
列との間のＶの谷となる部分が狭められることがないよ
うにしなければならないし、クランク軸にタイミングベ
ルトの張力が加えられて過大な曲げモーメントが作用す
ることがないようにしなければならない。
めて高い性能を必要とするものでは、高い圧縮比を得る
ために吸排気弁とピストンの頂部との間隙を充分に確保
することは難しい。また、圧縮比が高いことはエンジン
停止時にクランク軸を何分の一回転から数回転の範囲で
逆転させる原因となり、逆転の場合にはベルトテンシヨ
ナが作用しないために、往々にしてタイミングベルトが
プーリの歯を飛越えてバルブタイミングを狂わせる不具
合がある。なお、上述したタイミングベルトの歯飛び現
象の発生を阻止するためには、新たに追加する部品によ
ってＶ形エンジンの一方のシリンダ列と他方のシリンダ
列との間のＶの谷となる部分が狭められることがないよ
うにしなければならないし、クランク軸にタイミングベ
ルトの張力が加えられて過大な曲げモーメントが作用す
ることがないようにしなければならない。
この発明は上記した不具合を排除し、仮にクランク軸
が逆回転することがあつても、歯付きベルトに歯飛び現
象が生じないようにしたＶ形エンジンの動弁装置を得る
ことを目的とする。本発明に係るＶ形エンジンの動弁装
置は、二つのシリンダ列をＶ形に配設してシリンダヘッ
ドにおける前記Ｖの谷間側に吸気カム軸を位置付けると
ともに前記Ｖの外側に排気カム軸を位置付け、これらの
カム軸に軸装した吸気カムプーリおよび排気カムプーリ
とシリンダ列毎のタイミングプーリとの間にシリンダ列
毎の歯付のタイミングベルトを巻回させ、前記タイミン
グプーリをクランク軸で駆動するＶ形エンジンの動弁装
置であって、前記シリンダ列毎のタイミングプーリをク
ランク軸心の両側に配置してこれらのタイミングプーリ
にシリンダ列毎のタイミングギヤを同一軸線上に位置付
けられるようにそれぞれ連結し、前記タイミングギヤど
うしを互いに噛合させるとともに、一方のタイミングギ
ヤをクランク軸の出力ギヤに噛合させ、各シリンダ列に
おける前記タイミングプーリと排気カムプーリとの間を
前記タイミングベルトの緩み側としてここにテンション
プーリを配設し、前記タイミングプーリと吸気カムプー
リとの間に、タイミングプーリの上側に接近しかつこの
タイミングプーリの軸心より僅かに前記テンションプー
リ側に軸心を寄せてアイドルプーリを配設したものであ
る。
が逆回転することがあつても、歯付きベルトに歯飛び現
象が生じないようにしたＶ形エンジンの動弁装置を得る
ことを目的とする。本発明に係るＶ形エンジンの動弁装
置は、二つのシリンダ列をＶ形に配設してシリンダヘッ
ドにおける前記Ｖの谷間側に吸気カム軸を位置付けると
ともに前記Ｖの外側に排気カム軸を位置付け、これらの
カム軸に軸装した吸気カムプーリおよび排気カムプーリ
とシリンダ列毎のタイミングプーリとの間にシリンダ列
毎の歯付のタイミングベルトを巻回させ、前記タイミン
グプーリをクランク軸で駆動するＶ形エンジンの動弁装
置であって、前記シリンダ列毎のタイミングプーリをク
ランク軸心の両側に配置してこれらのタイミングプーリ
にシリンダ列毎のタイミングギヤを同一軸線上に位置付
けられるようにそれぞれ連結し、前記タイミングギヤど
うしを互いに噛合させるとともに、一方のタイミングギ
ヤをクランク軸の出力ギヤに噛合させ、各シリンダ列に
おける前記タイミングプーリと排気カムプーリとの間を
前記タイミングベルトの緩み側としてここにテンション
プーリを配設し、前記タイミングプーリと吸気カムプー
リとの間に、タイミングプーリの上側に接近しかつこの
タイミングプーリの軸心より僅かに前記テンションプー
リ側に軸心を寄せてアイドルプーリを配設したものであ
る。
エンジンが逆転しようとしたとき、タイミングベルト
は逆転の際の張り側がテンシヨンプーリによつて緊張さ
れていて緩みがない上、緩み側に緩みを生じたとしても
押圧プーリによつてタイミングプーリへ押し付けられて
いるので、基帯が後退する余地もなく歯飛び現象は起き
ない。また、吸気カムプーリからタイミングプーリに向
かうタイミングベルトは、アイドルプーリによってタイ
ミングプーリに向かうにしたがってＶの谷から次第に外
側へ偏在するようになり、しかも、吸気カムプーリがタ
イミングギヤで一次減速されて小形になるから、前記谷
の部分を十分に利用することができる。
は逆転の際の張り側がテンシヨンプーリによつて緊張さ
れていて緩みがない上、緩み側に緩みを生じたとしても
押圧プーリによつてタイミングプーリへ押し付けられて
いるので、基帯が後退する余地もなく歯飛び現象は起き
ない。また、吸気カムプーリからタイミングプーリに向
かうタイミングベルトは、アイドルプーリによってタイ
ミングプーリに向かうにしたがってＶの谷から次第に外
側へ偏在するようになり、しかも、吸気カムプーリがタ
イミングギヤで一次減速されて小形になるから、前記谷
の部分を十分に利用することができる。
さらに、タイミングベルトの張力が作用するタイミン
グプーリとクランク軸との間にタイミングギヤが介在し
ているから、前記張力がクランク軸に伝達されることは
ない。
グプーリとクランク軸との間にタイミングギヤが介在し
ているから、前記張力がクランク軸に伝達されることは
ない。
以下、図示の実施例によつてこの発明を説明すると、
図中、１は競技用の４行程Ｖ形の高性能エンジンであ
り、シリンダブロツク11と、その上側に取付けられたシ
リンダヘツド12とによつて左右のシリンダ列1L,1Rを構
成している。13はシリンダブロツク11の下面を覆つて取
付けられるオイルパンであり、それらの間にクランク軸
４が支持される。14は吸気管、15は排気口である。
図中、１は競技用の４行程Ｖ形の高性能エンジンであ
り、シリンダブロツク11と、その上側に取付けられたシ
リンダヘツド12とによつて左右のシリンダ列1L,1Rを構
成している。13はシリンダブロツク11の下面を覆つて取
付けられるオイルパンであり、それらの間にクランク軸
４が支持される。14は吸気管、15は排気口である。
シリンダブロツク11の前側には前カバー16が取付けら
れ、シリンダブロツク11側の面に後述するタイミングギ
ヤ8L,8Rが配置され、前面にタイミングプーリ5L,5Rが配
置される。17は前カバー16の前側に間隔をおいて取付け
られるベルトカバーである。
れ、シリンダブロツク11側の面に後述するタイミングギ
ヤ8L,8Rが配置され、前面にタイミングプーリ5L,5Rが配
置される。17は前カバー16の前側に間隔をおいて取付け
られるベルトカバーである。
左右のシリンダ列1L,1Rにはそれぞれ吸気カム軸に連
結された吸気カムプーリ2,2と排気カムプーリ3,3とが設
けられ、これらはクランク軸４に駆動されるシリンダ列
毎のタイミングプーリ5L,5Rにより、歯付きベルトから
なるタイミングベルト6,6により駆動される。前記吸気
カムプーリ2,2は、シリンダヘッダ12におけるＶ型エン
ジンのＶの谷間側に位置付けられ、排気カムプーリ3,3
は前記Ｖの外側に位置付けられている。なお、7,7はエ
ンジンの左右に配置された冷却水ポンプ18を駆動するた
めのプーリであり、クランク軸４との間の同期は必要な
いが構成上、タイミングベルト6,6により駆動される。
結された吸気カムプーリ2,2と排気カムプーリ3,3とが設
けられ、これらはクランク軸４に駆動されるシリンダ列
毎のタイミングプーリ5L,5Rにより、歯付きベルトから
なるタイミングベルト6,6により駆動される。前記吸気
カムプーリ2,2は、シリンダヘッダ12におけるＶ型エン
ジンのＶの谷間側に位置付けられ、排気カムプーリ3,3
は前記Ｖの外側に位置付けられている。なお、7,7はエ
ンジンの左右に配置された冷却水ポンプ18を駆動するた
めのプーリであり、クランク軸４との間の同期は必要な
いが構成上、タイミングベルト6,6により駆動される。
各タイミングプーリ5L,5Rは同軸に、かつ前カバー16
の内側に配置されたシリンダ毎のタイミングギヤ8L,8R
と一体的に連結されており、左側のタイミングギヤ8Lは
右側シリンダ列1Rのタイミングギヤ8Rと噛合し、右側シ
リンダ列1Rのタイミングギヤ8Rはクランク軸４に設けた
出力ギヤ8Cに順次噛合している。なお第１図上、出力ギ
ヤ8Cが左右のタイミングギヤ8L,8Rと同時に噛み合つて
いるように見えるがタイミングギヤ8Lは出力ギヤ8Cに対
し軸方向に偏倚しており噛合していない。
の内側に配置されたシリンダ毎のタイミングギヤ8L,8R
と一体的に連結されており、左側のタイミングギヤ8Lは
右側シリンダ列1Rのタイミングギヤ8Rと噛合し、右側シ
リンダ列1Rのタイミングギヤ8Rはクランク軸４に設けた
出力ギヤ8Cに順次噛合している。なお第１図上、出力ギ
ヤ8Cが左右のタイミングギヤ8L,8Rと同時に噛み合つて
いるように見えるがタイミングギヤ8Lは出力ギヤ8Cに対
し軸方向に偏倚しており噛合していない。
次にタイミングベルト6,6の取回しを説明する。左右
のシリンダ列毎のタイミングベルトの取回しは対称にな
つているので、左側のものについてのみ説明し他方のそ
れは省略する。
のシリンダ列毎のタイミングベルトの取回しは対称にな
つているので、左側のものについてのみ説明し他方のそ
れは省略する。
すなわち、左側のシリンダ列1Lのタイミングベルト６
はタイミングプーリ5Lにより吸気カムプーリ２と排気カ
ムプーリ３および冷却水ポンププーリ７の外面に巻回さ
れ、アイドルプーリ9a,9bおよびテンシヨンプーリ9cに
よつて所望の巻き掛け角度を得ている。大きな矢印Ｒは
ベルト６の回転方向を示す。
はタイミングプーリ5Lにより吸気カムプーリ２と排気カ
ムプーリ３および冷却水ポンププーリ７の外面に巻回さ
れ、アイドルプーリ9a,9bおよびテンシヨンプーリ9cに
よつて所望の巻き掛け角度を得ている。大きな矢印Ｒは
ベルト６の回転方向を示す。
すなわち、シリンダ列1Lにおける前記タイミングプー
リ5Lと排気カムプーリ３との間をタイミングベルト６の
緩み側としてここにテンションプーリ9cを配設し、タイ
ミングプーリ5Lと吸気カムプーリ２との間にアイドルプ
ーリ9aを配設している。
リ5Lと排気カムプーリ３との間をタイミングベルト６の
緩み側としてここにテンションプーリ9cを配設し、タイ
ミングプーリ5Lと吸気カムプーリ２との間にアイドルプ
ーリ9aを配設している。
前記アイドルプーリ9aは、前記タイミングプーリ5Lと
吸気カムプーリ２との間に、タイミングプーリ5Lの上側
に非常に接近しかつこのタイミングプーリ5Lの軸心より
僅かに前記テンションプーリ9c側に軸心を寄せて配設さ
れており、歯飛び現象の発生を防止する押圧プーリとし
て機能する。すなわち、第３図で示すように、タイミン
グベルト６は無端状に形成された基帯6aの内側に多数の
係合歯6a,6b・・・を突設したもので、アイドルプーリ9
aとタイミングプーリ5Lの歯先円5cとの距離をタイミン
グベルト６の基帯6aの厚さにほぼ等しく設定してある。
吸気カムプーリ２との間に、タイミングプーリ5Lの上側
に非常に接近しかつこのタイミングプーリ5Lの軸心より
僅かに前記テンションプーリ9c側に軸心を寄せて配設さ
れており、歯飛び現象の発生を防止する押圧プーリとし
て機能する。すなわち、第３図で示すように、タイミン
グベルト６は無端状に形成された基帯6aの内側に多数の
係合歯6a,6b・・・を突設したもので、アイドルプーリ9
aとタイミングプーリ5Lの歯先円5cとの距離をタイミン
グベルト６の基帯6aの厚さにほぼ等しく設定してある。
タイミングベルト６は以上のように取り回されている
ので、エンジンが始動すると、左側のシリンダ列1Lのタ
イミングベルト６は時計方向に、また、右側のシリンダ
列1Rのタイミングベルト６は反時計方向にそれぞれ回転
する。このとき、タイミングベルト６はタイミングプー
リ5Lの張り側をアイドルプーリ9aによつて押さえられ、
かつ緩み側をテンシヨンプーリ9cによつて緊張されてお
り、クランク軸４の始動や回転変動によつて緩むことが
なく、したがつて歯飛び現象を起こすこともない。
ので、エンジンが始動すると、左側のシリンダ列1Lのタ
イミングベルト６は時計方向に、また、右側のシリンダ
列1Rのタイミングベルト６は反時計方向にそれぞれ回転
する。このとき、タイミングベルト６はタイミングプー
リ5Lの張り側をアイドルプーリ9aによつて押さえられ、
かつ緩み側をテンシヨンプーリ9cによつて緊張されてお
り、クランク軸４の始動や回転変動によつて緩むことが
なく、したがつて歯飛び現象を起こすこともない。
エンジンが停止しあるいは停止させたとき、クランク
軸４が停止直前に激しく逆転することがある。このと
き、タイミングベルト６は逆転の際の張り側がテンシヨ
ンプーリ9cによつて緊張されていて緩みがない上、緩み
側に緩みを生じたとしてもアイドルプーリ（押圧プー
リ）9aによつてタイミングプーリ5L側へ押し付けられて
いるので、基帯6aの後退する余地はない。したがつて、
この場合にも歯飛び現象を起こすことがない。また、吸
気カムプーリ2,2からタイミングプーリ5L,5Rに向かうタ
イミングベルト6,6は、アイドルプーリ9a,9aによってタ
イミングプーリ5L,5Rに向かうにしたがってＶの谷から
次第に外側へ偏在するようになり、しかも、吸気カムプ
ーリ２がタイミングギヤで一次減速されて小形になるか
ら、Ｖの谷の部分に動弁装置が張り出すことはなく、前
記谷の部分を吸気系の部品などによって十分に利用する
ことができる。
軸４が停止直前に激しく逆転することがある。このと
き、タイミングベルト６は逆転の際の張り側がテンシヨ
ンプーリ9cによつて緊張されていて緩みがない上、緩み
側に緩みを生じたとしてもアイドルプーリ（押圧プー
リ）9aによつてタイミングプーリ5L側へ押し付けられて
いるので、基帯6aの後退する余地はない。したがつて、
この場合にも歯飛び現象を起こすことがない。また、吸
気カムプーリ2,2からタイミングプーリ5L,5Rに向かうタ
イミングベルト6,6は、アイドルプーリ9a,9aによってタ
イミングプーリ5L,5Rに向かうにしたがってＶの谷から
次第に外側へ偏在するようになり、しかも、吸気カムプ
ーリ２がタイミングギヤで一次減速されて小形になるか
ら、Ｖの谷の部分に動弁装置が張り出すことはなく、前
記谷の部分を吸気系の部品などによって十分に利用する
ことができる。
さらに、タイミングベルト６の張力が作用するタイミ
ングプーリ5L,5Rとクランク軸４との間にタイミングギ
ヤ8L,8Rが介在しているから、前記張力がクランク軸４
に伝達されることはない。
ングプーリ5L,5Rとクランク軸４との間にタイミングギ
ヤ8L,8Rが介在しているから、前記張力がクランク軸４
に伝達されることはない。
以上説明したように本発明に係るＶ形エンジンの動弁
装置は、シリンダ列毎のタイミングプーリをクランク軸
心の両側に配置して同軸にシリンダ列毎のタイミングギ
ヤを連結し、このタイミングギヤどうしを噛合させると
ともに、一方のタイミングギヤをクランク軸の出力ギヤ
に噛合させたため、一方のシリンダ列と他方のシリンダ
列とではタイミングベルトの回る方向が反対になるか
ら、各シリンダ列においてタイミングプーリと排気カム
プーリとの間をタイミングベルトの緩み側とすれば、タ
イミングプーリと吸気カムプーリとの間は張り側にな
る。
装置は、シリンダ列毎のタイミングプーリをクランク軸
心の両側に配置して同軸にシリンダ列毎のタイミングギ
ヤを連結し、このタイミングギヤどうしを噛合させると
ともに、一方のタイミングギヤをクランク軸の出力ギヤ
に噛合させたため、一方のシリンダ列と他方のシリンダ
列とではタイミングベルトの回る方向が反対になるか
ら、各シリンダ列においてタイミングプーリと排気カム
プーリとの間をタイミングベルトの緩み側とすれば、タ
イミングプーリと吸気カムプーリとの間は張り側にな
る。
この張り側にタイミングプーリの上側に接近しかつこ
のプーリの軸心より僅かにテンションプーリ側に軸心を
寄せてアイドルプーリを配設したから、タイミングベル
トはタイミングプーリとの噛合いを始める直前にアイド
ルプーリで押圧され、エンジンの回転変動や逆転が生じ
ても、歯飛び現象によってタイミングプーリが空転する
のを阻止することができる。
のプーリの軸心より僅かにテンションプーリ側に軸心を
寄せてアイドルプーリを配設したから、タイミングベル
トはタイミングプーリとの噛合いを始める直前にアイド
ルプーリで押圧され、エンジンの回転変動や逆転が生じ
ても、歯飛び現象によってタイミングプーリが空転する
のを阻止することができる。
また、吸気カムプーリからタイミングプーリに向かう
タイミングベルトは、アイドルプーリによってタイミン
グプーリに向かうにしたがってＶの谷から次第に外側へ
偏在するようになり、しかも、吸気カムプーリがタイミ
ングギヤで一次減速されて小形になるから、吸気系の装
置や補機が配設されるＶの谷の部分に動弁装置が張り出
すことはなく、前記谷の部分を十分に利用することがで
きる。
タイミングベルトは、アイドルプーリによってタイミン
グプーリに向かうにしたがってＶの谷から次第に外側へ
偏在するようになり、しかも、吸気カムプーリがタイミ
ングギヤで一次減速されて小形になるから、吸気系の装
置や補機が配設されるＶの谷の部分に動弁装置が張り出
すことはなく、前記谷の部分を十分に利用することがで
きる。
さらに、タイミングベルトの張力が作用するタイミン
グプーリとクランク軸との間にタイミングギヤが介在し
ているから、前記張力がクランク軸に伝達されることは
なく、曲げモーメントがクランク軸に作用するのを阻止
することができる。
グプーリとクランク軸との間にタイミングギヤが介在し
ているから、前記張力がクランク軸に伝達されることは
なく、曲げモーメントがクランク軸に作用するのを阻止
することができる。
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図はエン
ジンの正面図、第２図はその前部側面を示す側面図、第
３図は第１図中の要部を拡大して示す部分拡大正面図で
ある。 ４……クランク軸、5L,5R……タイミングプーリ、６…
…タイミングベルト、8L,8R……タイミングギヤ、8C…
…出力ギヤ。
ジンの正面図、第２図はその前部側面を示す側面図、第
３図は第１図中の要部を拡大して示す部分拡大正面図で
ある。 ４……クランク軸、5L,5R……タイミングプーリ、６…
…タイミングベルト、8L,8R……タイミングギヤ、8C…
…出力ギヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭59−199117号（実開 昭61− 109949号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ) 実願 昭53−146889号（実開 昭55− 161157号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ) 「機械工学便覧 Ｂ７ 内燃機関」 著作者 日本機械学会，昭和61年４月10 日発行、発行所 日本機械学会、第58〜 59頁
Claims (1)
- 【請求項１】二つのシリンダ列をＶ形に配設してシリン
ダヘッドにおける前記Ｖの谷間側に吸気カム軸を位置付
けるとともに前記Ｖの外側に排気カム軸を位置付け、こ
れらのカム軸に軸装した吸気カムプーリおよび排気カム
プーリとシリンダ列毎のタイミングプーリとの間にシリ
ンダ列毎の歯付のタイミングベルトを巻回させ、前記タ
イミングプーリをクランク軸で駆動するＶ形エンジンの
動弁装置であって、前記シリンダ列毎のタイミングプー
リをクランク軸心の両側に配置してこれらのタイミング
プーリにシリンダ列毎のタイミングギヤを同一軸線上に
位置付けられるようにそれぞれ連結し、前記タイミング
ギヤどうしを互いに噛合させるとともに、一方のタイミ
ングギヤをクランク軸の出力ギヤに噛合させ、各シリン
ダ列における前記タイミングプーリと排気カムプーリと
の間を前記タイミングベルトの緩み側としてここにテン
ションプーリを配設し、前記タイミングプーリと吸気カ
ムプーリとの間に、タイミングプーリの上側に接近しか
つこのタイミングプーリの軸心より僅かに前記テンショ
ンプーリ側に軸心を寄せてアイドルプーリを配設したこ
とを特徴とするＶ形エンジンの動弁装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63197739A JP2732074B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | Ｖ形エンジンの動弁装置 |
| DE3924912A DE3924912A1 (de) | 1988-08-08 | 1989-07-27 | Motor mit einer ventilbetaetigungseinrichtung |
| US07/390,606 US4957470A (en) | 1988-08-08 | 1989-08-07 | Valve operating system for engine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63197739A JP2732074B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | Ｖ形エンジンの動弁装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0249908A JPH0249908A (ja) | 1990-02-20 |
| JP2732074B2 true JP2732074B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=16379535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63197739A Expired - Fee Related JP2732074B2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | Ｖ形エンジンの動弁装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2732074B2 (ja) |
| DE (1) | DE3924912A1 (ja) |
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| US3103125A (en) * | 1961-10-19 | 1963-09-10 | Orville V Dutro | Register compensating means for rotary members in web processing apparatus |
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-
1989
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- 1989-08-07 US US07/390,606 patent/US4957470A/en not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 「機械工学便覧 Ｂ７ 内燃機関」 著作者 日本機械学会，昭和６１年４月１０日発行、発行所 日本機械学会、第５８〜５９頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4957470A (en) | 1990-09-18 |
| JPH0249908A (ja) | 1990-02-20 |
| DE3924912A1 (de) | 1990-02-22 |
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