JP3514561B2 - ロック機構 - Google Patents

ロック機構

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JP3514561B2
JP3514561B2 JP28214995A JP28214995A JP3514561B2 JP 3514561 B2 JP3514561 B2 JP 3514561B2 JP 28214995 A JP28214995 A JP 28214995A JP 28214995 A JP28214995 A JP 28214995A JP 3514561 B2 JP3514561 B2 JP 3514561B2
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泰彦 井上
幹夫 根津
裕 谷口
裕志 梶原
恭介 木村
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Nifco Inc
Panasonic Holdings Corp
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Nifco Inc
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗い乾燥機等
の開口を開閉する蓋のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器洗い乾燥機の開口を開閉する
蓋のロック機構として、図10〜図12に示すものがあ
る(特開昭61−176321号公報参照)。
【0003】食器洗い乾燥機の蓋100には、スプリン
グ102によって矢印イ方向に付勢されたラッチ104
が軸支されている。ラッチ104は、押しボタン106
によって矢印イ方向と反対の方向へ回動されるようにな
っている。
【0004】一方、食器洗い乾燥機の本体108には、
洗浄機構を制御するスイッチ110が取り付けられ、ア
クチュエータ112によって押されるようになってい
る。また、本体108にはラッチ104が挿通される挿
通孔114が形成され、挿通孔114の縁には、ラッチ
が係止される係止片116が取り付けられている。
【0005】図10に示すように、蓋100が閉塞され
た状態では、ラッチ104がアクチュエータ112を押
し、スイッチ110がオンされている。ここで押しボタ
ン106を押すと、ラッチ104が矢印イ方向と反対の
方向に回動し、まず、図11に示すように、ラッチ10
4の段部104Aが係止片116に係止され、ラッチ1
04が静止する。このとき、ラッチ104はアクチュエ
ータ112から離れており、スイッチ110はオフされ
ている。さらに蓋100を引っ張ると、ラッチ104の
傾斜部104Bが係止片116に沿って移動し、図12
に示すように蓋100が開放状態になる。
【0006】従って、このロック機構では、押しボタン
106を押すと、まずスイッチ110がオフされ、次い
で蓋100を引っ張って蓋100が開放される。このた
め、食器洗い乾燥器の運転中に押しボタン106を押し
てしまった場合でも、洗浄機構が停止してから蓋100
が開放されるので、本体108内の洗浄水が外に飛散し
ない。
【0007】しかし、このロック機構では、ラッチ10
4、押しボタン106等を蓋100側に取り付けている
ために蓋100の内部構造が複雑になり、蓋100が重
くなっていた。このため、蓋100を本体108の側面
に取り付けることはできても、上面に取り付けるのは困
難であった。また、蓋100を開けるときに押しボタン
106を押す方向と蓋100を引っ張る方向が逆である
ため、操作性が良くなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ロック操作に連動してスイッチがオンオフでき、
蓋側の構造を簡単にして蓋の軽量化を図るとともに、操
作性にも優れたロック機構を得ることを目的とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のロック機構で
は、本体に開閉可能に取り付けられた蓋を閉止状態にロ
ックするロック機構において、前記本体に取り付けられ
る基体と、前記基体に揺動可能に軸支され上端に形成さ
れたテーパー面が前記蓋の被ロック部材に押圧されて揺
動し被ロック部材がこのテーパの下方に形成された係合
部に係合して揺れ戻り可能な操作部材と、前記基体にス
ライド可能に支持され第1付勢手段によって上方に付勢
され、前記操作部材の揺動により上端が露出して被ロッ
ク部材に押圧され下方へスライドするスライダーと、前
記スライダーの下端に回動可能に且つスライダーと共に
スライド可能に軸支され第2付勢手段によって前記基体
に接近する方向に付勢されるレバーと、前記操作部材の
下端に突設され操作部材の揺動によりレバーを前記基体
から離れる方向に回動させる突片と、前記レバーから離
れた位置で且つレバーのスライド方向側に前記基体に取
り付けられたスイッチと、を有することを特徴としてい
る。
【0013】蓋を閉じると、操作部材の上端に形成され
たテーパー面が蓋の被ロック部材に押圧されて操作部材
が揺動する。この揺動により、操作部材の下端に突設さ
れた突片がレバーを押し、レバーは、基体から離れる方
向に回動する。
【0014】また、操作部材の揺動によって、スライダ
ーの上端が露出する。被ロック部材が、このスライダー
の上端を押し、スライダーは第1付勢手段の付勢力に抗
して下方へスライドする。これに伴って、レバーも基体
から離れた状態で下方にスライドし、レバーの側面がス
イッチの操作ノブと対面する。
【0015】スライダーのスライドにより、被ロック部
材がテーパー面を通過すると、操作部材を揺動させつつ
下方に進み、テーパー面の下方に形成された係合部に達
する。これにより、操作部材が揺れ戻り可能となる。レ
バーは、第2付勢手段によって基体に接近する方向に付
勢されているため、突片を押しながら基体に接近する方
向に回動し、操作部材が揺れ戻りする。これによって、
被ロック部材が係合部に係合し、蓋が閉止状態に維持さ
れる。
【0016】このとき、被ロック部材は、第1付勢手段
によって上方に付勢されたスライダーの上端と係合部と
の間に挟まれているので、被ロック部材が上下方向にガ
タつくことがない。従って、蓋もガタつかない。
【0017】また、レバーが基体に接近する方向に回動
するため、レバーがスイッチの操作ノブを押圧してオン
し、例えば食器洗い乾燥機が作動可能となる。
【0018】ロックを解除するには、操作部材の下部を
押して、操作部材を揺動させる。突片がレバーを押し、
レバーは第2付勢手段の付勢力に抗して、基体から離れ
る方向に回動する。このため、まず、レバーがスイッチ
の操作ノブから離れ、スイッチがオフされる。
【0019】さらに操作部材の下部を押すと、操作部材
が揺動し、被ロック部材の係合部への係合が解除され
る。次に、スライダーが第1付勢手段の付勢力によって
上方にスライドし、被ロック部材を押し上げるため、蓋
が開放される。さらに、突片が第2付勢手段に付勢され
たレバーに押されるため操作部材が揺れ戻り、最初の状
態となる。
【0020】従って、操作部材の下部を押すと、まずス
イッチが切られ、次に蓋が開く。このため、洗浄手段が
停止し、本体内部の洗浄水が外に飛散しない。
【0021】なお、蓋が開放しているとき、何らかの異
物でスライダーが下方に押されても、操作部材が揺動し
ないと、レバーが基体から離れる方向に回動しない。す
なわち、レバーがスイッチの操作ノブと対面せず、レバ
ーの先端がスイッチの操作ノブの側面に当たるだけなの
で、スイッチの誤作動を防ぐこともできる。
【0022】また、ロック機構を本体側に取り付けてい
るので、蓋の機構が簡単になり、軽量化を図ることがで
きる。
【0023】さらに、本体側の操作部材の下方を押すだ
けで蓋が開放可能となるので、操作性に優れる。
【0024】請求項2のロック機構では、前記被ロック
部材に押圧される前記スライダーの上端の押圧面が幅拡
に成形されていることを特徴としている。
【0025】このため、被ロック部材の取付位置にバラ
つきや誤差があっても、被ロック部材がスライダーの上
端に確実に当たってスライダーを下方にスライドさせる
ことができる。
【0026】請求項3のロック機構では、前記レバーの
前記突片との対向面に、レバーがスライドしたときに突
片がはまり込んで回動を所定の範囲に制限する凹部が形
成されたことを特徴としている。
【0027】すなわち、操作部材が揺動して突片が基体
から離れる方向に押された後、スライダーのスライドに
よってレバーがスライドすると、突片が凹部にはまり込
む。このため、レバーが突片に必要以上に押されず、レ
バーの回動が所定の範囲に制限される。このため、ロッ
ク機構の取付スペースを小さくすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係るロッ
ク機構を構成するロック装置10は、図1に示すよう
に、食器洗い乾燥機の本体12の前面12Aに設けられ
る。
【0029】本体12の上面には、内部に食器を出し入
れするための開口12Bが設けられている。開口12B
は、一端が開口12Bの縁に軸支された蓋14によって
覆われるようになっている。蓋14の他端には、被ロッ
ク部材であるフック16が取り付けられている。
【0030】フック16の先端には鉤部18が形成され
ている。鉤部18の外側にはテーパー面18Aが形成さ
れ、鉤部18は次第に先細りとなっている。鉤部18の
上側には係止面18Bが形成され、下端には押し面18
Cが形成されている。また、本体12の前面12Aに
は、図2に示すように、ロック装置10を収容する凹部
20が凹設されている。
【0031】ロック装置10は、図2〜図4に示すよう
に、基体22を構成する略方形の基板24を備えてい
る。基板24にはボス孔24Aが形成されている。この
ボス孔24Aへは、凹部20に形成されたねじ孔20A
に裏側から挿通されたねじが螺合され、基板24が凹部
20に取り付けられる。
【0032】基板24の周縁には略直角に折り曲げられ
たフランジ24Bが形成されており、基板24の強度が
高められている。
【0033】また、基板24の下辺中央からは、スイッ
チ収納部26が下方に突出している。このスイッチ収納
部26は、基板24から下方へ延出する一対の挟持板2
6A、この挟持板26Aを連設する保持板26B、及び
挟持板26Aの間に掛け渡される補強板26Cとで構成
されている。保持板26Bの略中間部より下方は、表側
に膨出されている。
【0034】また、スイッチ収納部26は、基板24が
凹部20に取付けられたとき、凹部20の壁面20Bに
形成された収容孔20Cに収容されるようになってい
る。
【0035】さらに、スイッチ収納部26には、スイッ
チカバー28を介してスイッチ30が保持されている。
スイッチ30からは、図示しないコードが接続される端
子30A、30Bが、基板24の表側及び下側に延出し
ている。
【0036】また、スイッチ30の操作ノブ30Cは、
基板24の裏面側へ突出している。スイッチ30の内部
には図示しないバネが設けられており、操作ノブ30C
を突出方向に付勢している。操作ノブ30Cをこの付勢
力に抗してスイッチ30側に押し込んだとき、端子30
Aと端子30Bとが通電されるようになっている。
【0037】一方、基板24の両側からは、表側に軸支
板32が突出している。この軸支板32の先端には、軸
支突起34が突設されており、この軸支突起34に操作
板36が軸支されるようになっている。
【0038】操作板36を構成する略方形の押し板38
の両側からは、裏側に向けて略直角に折り曲げられたフ
ランジ38Aが形成されている。フランジ38Aには軸
孔40が形成されており、この軸孔40に軸支突起34
が挿入され、操作板36が基板24に揺動可能に軸支さ
れている。また、基板24から突出した突部24Cと、
操作板36から突出した突起36Aとの間には、コイル
ばね42が取り付けられ、操作板36を矢印ロ方向に付
勢している。
【0039】また、押し板38の上縁からは、下側へ斜
めに折り込むようにして鋭角的に爪44が形成されてい
る。爪44のテーパー面44Aは、蓋14が閉められた
とき、鉤部18のテーパー面18Aに押され、操作板3
6を矢印ロと反対方向へ揺動させるようになっている。
また、爪44の下側には、蓋14が閉止したとき、鉤部
18の係止面18Bが係止されるリブ44Bが形成され
ている。
【0040】押し板38の下端に形成されたL字形の突
片46は、基板24の下部に形成された挿通孔24Dを
通って基板24の裏面側に突出している。この突片46
の先端の折曲部46Aが保持板26Bに当たり、操作板
36の矢印ロ方向への揺動が制限される(図4参照)。
このとき、図1に示すように、操作板36が本体12の
前面12Aと面一になる。さらに、折曲部46Aの先端
は、裏面側へ折り曲げられて爪片46Bとされている。
【0041】また、操作板36が矢印ロ方向と反対の方
向に揺動したときには、押し板38の下部が挿通孔24
Dの開口縁に当たって揺動が制限される(図8参照)。
【0042】一方、基板24の裏側には、所定の間隔を
開けて一対の側板48が立設され、上下方向に延出され
ている。この側板48の上端には、水平方向に、上板5
0が掛け渡されている。
【0043】側板48の上下方向の略中間部からは、補
強板48Aがそれぞれ外側に張り出して、側板48を補
強している。
【0044】側板48の内側には、スライダー52が上
下にスライド可能に収容されている。
【0045】スライダー52の胴部52Aは、側板48
の内側に側板48と平行に立設された一対のガイド板5
4の内側に収容され、左右にズレることなく上下にスラ
イドするようになっている。胴部52Aの上端に形成さ
れた頭部52Bには、ガイド溝52Cが形成されてお
り、このガイド溝52Cがガイド板54に係合してスラ
イドする。また、頭部52Bからは、左右に爪体52D
が突出されており、側板48に形成されたスリット48
Bに係合してスライドし、スライダー52の離脱を阻止
するようになっている。
【0046】頭部52Bには、基板24に形成されたス
リット24Eを通って基板24の表側に突出する角片5
2Eが形成されている。角片52Eの上面には、幅拡の
水平部52Fが形成されている。図4に示すように、水
平部52Fは、押し板38が基板24と平行になってい
るとき、爪44のリブ44Bの下方に位置しており、操
作板36が矢印ロと反対方向へ揺動すると、水平部52
Fが大きく露出するようになっている。
【0047】胴部52Aの下端には、外側に張り出した
腰部52Gが形成されている。腰部52Gには案内溝5
2Hが形成されており、この案内溝52Hが、側板48
の内側に側板48と平行に立設された一対の案内板56
に係合してスライドするようになっている。また、腰部
52Gからは、左右に係合片52Iが突出されており、
側板48の内側に形成された係合突起48Cと係合し
て、スライダー52の離脱を阻止している。
【0048】基板24に突設された台板58とスライダ
ー52の頭部52Bとの間にはコイルばね60が配設さ
れて、スライダー52を上板50に向かって付勢してい
る。スライダーの上方向へのスライドは、頭部52Bが
上板50に当たると共に、腰部52Gが、側板48の略
中間部から内側に突出された止め板48Dに当たって制
限される。また、スライダーの下方向へのスライドは、
角片52Eの下端がスリット24Eの下縁に当たって制
限される。
【0049】腰部52Gからは、さらに下方に、一対の
平行な脚部52Jが突出しており、脚部52Jの内側に
は、軸支穴52Kが形成されている。
【0050】軸支穴52Kには、レバー62の上部の略
円形の軸支板62Aに形成された軸支突起62Bが挿入
され、レバー62が回動可能で、且つスライダー52と
共に上下にスライド可能となっている。
【0051】軸支板62Aからは、押し片62Cが下方
に突出している。押し片62Cの両側にはフランジ62
Dが形成され、押し片62Cが補強されている。
【0052】軸支板62Aの内側には、支持突起62E
が対面して形成されている。この支持突起62Eにねじ
りコイルばね64が支持されており、このねじりコイル
ばね64の一端が腰部52Gに、他端が押し片62Cの
上端に当たって、レバー62を矢印ハ方向に付勢してい
る。
【0053】押し片62Cの中間部には爪片46Bが対
向しており、操作板36の矢印ロと反対方向への回動に
よって、爪片46Bが押し片62Cに形成された凸部6
2Fに当たってレバー62を押し、レバー62が矢印ハ
と反対方向に回動するようになっている。
【0054】凸部62Fの上方には凹部62Gが形成さ
れており、凸部62Fと凹部62Gとの間には、斜面6
2Hが形成されている。レバー62が矢印ハと反対方向
に回動した状態で、スライダ52が下方に押されると、
爪片46Bが斜面62H上を滑る。このため、スライダ
52及びレバー62がスムーズに下方にスライドする。
次に、爪片46Bが凹部62Gに入り込み、レバー62
の回動が所定の範囲に制限される。
【0055】操作板36が揺動していないときには、ね
じりコイルばね64の付勢力でレバー62が矢印ハ方向
に付勢され、軸支板62Aから突出したストッパー62
Iが、腰部52Gの凹部に当たって回動を制限してい
る。また、押し片62Cの下端は操作ノブ30Cの側面
と対向している。このため、この状態でスライダー52
及びレバー62を下方にスライドさせると、僅かにスラ
イドしたところで、押し片62Cの下端が操作ノブ30
Cの側面に当たり、スライドが阻止される。
【0056】次に、本実施の形態に係るロック機構の作
用を説明する。図4に示すように、蓋14が開けられた
状態では、押し板38は、コイルばね42によって矢印
ロ方向に回動するように付勢されているが、折曲部46
Aが保持板26Bに当たっているため、押し板38が基
板24と平行で、且つ本体12の前面12Aと面一にな
っている。また、角片52Eの水平部52Fは、リブ4
4Bの下側に入り込んでいる。
【0057】スライダー52は、コイルばね60によっ
て上方に付勢され、頭部52Bが上板50に、腰部52
Gが止め板48Dに、それぞれ当たっている。また、押
し片62Cの下端は、操作ノブ30Cの側面と対向して
おり、操作ノブ30Cは押されていないので、スイッチ
はオフ状態になっている。
【0058】この状態で、図9に示すように、万が一、
何らかの異物66によって水平部52Fが下方に押され
ても、スライダー52が僅かに下方にスライドしたとこ
ろで、押し片62Cの下端が操作ノブ30Cの側面に当
たって、それ以上のスライドを阻止される。従って、誤
操作によってスイッチ30がオンされることはない。
【0059】次に、蓋14を閉じると、まず、フック1
6が下方に移動して、フック16のテーパー面18Aが
爪44のテーパー面44Aに当たる。さらに蓋14を回
動させると、今度は図5に示すようにフック16のテー
パー面18Aが爪44のテーパー面44Aを押圧し、操
作板36はコイルばね42の付勢力に抗して、矢印ロと
反対の方向に揺動する。
【0060】操作板36の揺動によって、爪片46Bが
押し片62Cの凸部62Fに当たって、押し片62Cを
押す。これにより、レバー62は、ねじりコイルばね6
4の付勢力に抗して、矢印ハと反対方向に回動し、押し
片62Cの先端が、スイッチ30から離れる。また、操
作板36の回動によって、角片52Eの水平部52Fが
大きく露出する。
【0061】さらに蓋14を回動させると、図6に示す
ように、フック16の押し面18Cが水平部52Fに当
たり、スライダー52を下方へ押す。水平部52Fは幅
拡に成形されているので、フック16の取り付け位置に
バラつきや誤差があっても、フック16の下端は確実に
水平部52Fに当たる。
【0062】このとき、押し片62Cの先端はスイッチ
30から離れているので、レバー62及びスライダー5
2のスライドは制限されない。従って、フック16に押
されて、スライダー52及びレバー62が下方へスライ
ドし、押し片62Cの側面が、操作ノブ30Cと対面す
る。
【0063】このとき、爪片46Bが斜面62H上を滑
って凹部62Gにはまり込むので、押し片62Cは必要
以上に押されない。このため、レバー62の回動が所定
の範囲に制限される。このため、ロック装置10の取り
付けに必要なスペースを小さくできる。
【0064】フック16がさらに下方へ移動し、テーパ
ー面44Aを通過すると、フック16の鉤部18は、リ
ブ44Bに達する。これによって、図7に示すように、
操作板36はコイルばね42の付勢力で矢印ロ方向に振
れ戻り、フック16の係止面18Bがリブ44Bに係止
され、蓋14が閉止状態にロックされる。また、これに
伴って、レバー62も下方にスライドしたままの状態
で、ねじりコイルばね64の付勢力で、矢印ハ方向に回
動し、押し片62Cの側面が操作ノブ30Cを押して、
スイッチ30がオンされる。これによって、端子30A
と端子30Bが通電され、食器洗い乾燥機は作動可能と
なる。
【0065】このとき、角片52Eが形成されたスライ
ダー52は、コイルばね60の付勢力で上方に付勢され
ており、フック16は、揺れ戻りした操作板36のリブ
44Bと、角片52Eの水平部52Fとの間に挟まれ
る。このため、フック16が上下方向にガタつくことが
なく、蓋14もガタつかない。
【0066】ロックを解除するには、図8に示すよう
に、押し板38の下部を押して、操作板36をコイルば
ね42の付勢力に抗して矢印ロと反対方向に揺動させ
る。爪片46Bが押し片62Cを押し、レバー62がね
じりコイルばね64の付勢力に抗して、矢印ハと反対方
向に回動する。これによって、まず、押し片62Cが操
作ノブ30Cから離れ、スイッチ30がオフされるた
め、食器洗い乾燥機は作動不能となる。
【0067】さらに押し板38の下部を押すと、操作板
36が矢印ロと反対方向にさらに揺動し、係止面18B
のリブ44Bへの係合が解除され、蓋14が開放可能と
なるので、蓋14をそのまま持ち上げて開放する。操作
板36の下部を離すと、コイルばね42の付勢力で操作
板36は矢印ロ方向に揺れ戻って、押し板38は基板2
4と平行に、且つ本体12の前面12Aと面一になる。
【0068】従って、押し板38の下部を押すと、まず
スイッチ30がオフされ、次いでフック16の係合が解
除され、蓋14を開放できるようになる。このため、食
器洗い乾燥機の作動中に誤って押し板38の下部を押し
てしまった場合でも、まず食器洗い乾燥機の作動が停止
してから開口12Bが開放されるので、内部の洗浄水が
外に飛散することがない。
【0069】また、押し板38の下部を押すだけでフッ
ク16が外れ、蓋14を開放可能となるので、操作性に
優れる。
【0070】なお、ロック装置10は、本体12側に取
り付けられており、蓋14側には、フック16以外に
は、何も取り付ける必要はない。このため蓋14の機構
が簡単になり、重量を軽くすることができる。従って、
本実施の形態に示したように、蓋14を本体12の上面
に設けることが可能となる。勿論、本体12の側面に取
り付けることも可能である。
【0071】また、本実施の形態においては、ロック機
構が食器洗い乾燥機の蓋のロックに用いられる場合を例
として説明したが、ロック機構10が取り付けられる部
材は食器洗い乾燥機に限定されるものではない。例え
ば、電子レンジの蓋のロック機構や、車のグローブボッ
クスのロック機構として用いることもできる。
【0072】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、ロック操
作に連動してスイッチがオンオフでき、且つ、蓋側の構
造を簡単にして蓋の軽量化を図るとともに、操作性にも
優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るロック機構が設け
られた食器洗い乾燥機の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るロック機構を食器
洗い乾燥機に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るロック機構を構成
するロック装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るロック機構の断面
図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るロック機構によっ
て蓋をロックする状態を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るロック機構によっ
て蓋をロックする状態を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るロック機構によっ
て蓋がロックされた状態を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るロック機構によっ
てロックされた蓋を開放する状態を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るロック機構に異物
が挿入された状態を示す断面図である。
【図10】従来のロック機構の断面図である。
【図11】従来のロック機構の断面図である。
【図12】従来のロック機構の断面図である。
【符号の説明】
10 ロック装置(ロック機構) 22 基体 30 スイッチ 36 操作板(操作部材) 46 突片 52 スライダー 62 レバー 62G 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 梶原 裕志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 木村 恭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭52−88745(JP,U) 実開 平5−81478(JP,U) 実公 昭40−9263(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 19/06 E05B 65/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に開閉可能に取り付けられた蓋を閉
    止状態にロックするロック機構において、 前記本体に取り付けられる基体と、 前記基体に揺動可能に軸支され上端に形成されたテーパ
    ー面が前記蓋の被ロック部材に押圧されて揺動し被ロッ
    ク部材がこのテーパの下方に形成された係合部に係合し
    て揺れ戻り可能な操作部材と、 前記基体にスライド可能に支持され第1付勢手段によっ
    て上方に付勢され、前記操作部材の揺動により上端が露
    出して被ロック部材に押圧され下方へスライドするスラ
    イダーと、 前記スライダーの下端に回動可能に且つスライダーと共
    にスライド可能に軸支され第2付勢手段によって前記基
    体に接近する方向に付勢されるレバーと、 前記操作部材の下端に突設され操作部材の揺動によりレ
    バーを前記基体から離れる方向に回動させる突片と、 前記レバーから離れた位置で且つレバーのスライド方向
    側に前記基体に取り付けられたスイッチと、 を有することを特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 前記被ロック部材に押圧される前記スラ
    イダーの上端の押圧面が幅拡に成形されていることを特
    徴とする請求項1に記載のロック機構。
  3. 【請求項3】 前記レバーの前記突片との対向面に、レ
    バーがスライドしたときに突片がはまり込んで回動を所
    定の範囲に制限する凹部が形成されたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のロック機構。
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