JP3514007B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3514007B2 JP27531795A JP27531795A JP3514007B2 JP 3514007 B2 JP3514007 B2 JP 3514007B2 JP 27531795 A JP27531795 A JP 27531795A JP 27531795 A JP27531795 A JP 27531795A JP 3514007 B2 JP3514007 B2 JP 3514007B2
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哲也 甲田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、負荷内の温度分布
を良好な状態にするための加熱出力制御を行う加熱調理
器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】加熱出力をカオス的に制御して本体内の
温度を一定にする加熱調理器は、特願平5ー22695
5号に示される構成のものが提案されている。以下にそ
の加熱調理器について図22により説明する。 【0003】図22において、151は負荷を加熱する
ために収納する本体であり、152は前記本体および負
荷を加熱するための加熱部である。また、前記加熱部1
52は通電制御手段155に接続されており、制御手段
154の出力に従って通電制御手段155は加熱部15
2への加熱電力量を制御することで、前記本体151の
温度を調整することができる。153はカオス信号を発
生するカオス信号発生手段であり、カオス信号を制御手
段154へ出力する。制御手段154は通電制御手段1
55への制御信号をカオス信号に従って変化すること
で、前記加熱部152の加熱量をカオス的に変化させ
る。 【0004】上記カオス信号発生手段153の出力であ
るカオス信号は、簡単な規則に支配された不規則な信号
であり、引き延ばしと折り畳みというパイこね変換を基
本的特徴とする。カオス信号に従って加熱部の加熱量を
変化すると、パイこね変換により本体内の空気がかき混
ぜられて、本体内の温度と負荷内部の温度分布を均一に
することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記構成の加熱調理器
ではカオス信号に従って加熱部の加熱出力を変化するこ
とで本体の温度を均一にする。しかし、実際の加熱調理
を考えたとき、負荷内部の熱分布をある設定した温度ま
で均一に上昇した後は、カオス信号に従った加熱をして
もほとんど意味がなくむしろ一定の加熱量で加熱して負
荷の表面に焼き色をつけた方が、負荷のおいしさが外に
逃げずに最適な状態で調理することができる。また、負
荷の量に関係なく定まったカオス信号に従って加熱部の
加熱量を変化したとき、負荷量が多いと負荷全体に熱が
なかなか伝わらないために、負荷内部の温度分布が均一
に伝わらないという問題が生じる。さらに、負荷の内部
温度を均一に設定温度まで上昇させるのに必要な時間は
負荷量に大きく依存すると考えられる。 【0006】本発明では、上記課題を解決するために、
負荷のおいしさを逃がすことなく、負荷内部の温度分布
を良好な状態にすることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
間欠カオス信号と一般信号とを時間的に組み合わせて加
熱制御を行うことにより、負荷のおいしさを逃がすこと
なく、負荷内部の温度分布を良好な状態にすることがで
きる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
負荷を加熱する加熱部と、カオス信号を発生するカオス
信号発生手段と、最初はカオス揺らぎモードとして前記
カオス信号発生手段が発生するカオス信号に従って前記
加熱部の加熱出力を変化させる制御信号を出力し、その
後一般モードとして一定の加熱出力で前記加熱部を駆動
する制御信号を出力する制御手段と、前記制御手段の制
御信号に従って前記加熱部への通電電力を制御する通電
制御手段を備えたものである。 【0009】この構成により、カオス信号に従って加熱
部の加熱量を変化し、負荷の内部まで設定した温度まで
均一に加熱した後、一定の加熱量で加熱して負荷の表面
に焼き色をつけることで負荷のおいしさを逃がすことな
く、最適な温度分布で加熱調理をすることができる。 【0010】そして、本体内の温度を検出するセンサ
と、前記センサの出力を温度に変換して出力するセンサ
測定手段と、前記センサ測定手段のセンサ温度の傾きを
計算するセンサ傾き計算手段と、センサ温度とその温度
傾きから負荷量を推定する際に用いる表を記憶する負荷
量対応表記憶手段と、前記センサ測定手段によるセンサ
温度と前記センサ傾き計算手段によるセンサ温度傾きを
前記負荷量対応表記憶手段に対応して負荷量を推定する
負荷量推定手段と、負荷量に対して最適なカオス揺らぎ
モード時間を記憶している最適カオス調理時間記憶手段
と、前記負荷量推定手段の負荷量を前記最適カオス調理
時間記憶手段の対応表に対応して最適カオス調理時間を
決定する最適カオス調理時間決定手段と、調理時間を測
定する調理時間測定手段と、前記最適カオス調理時間決
定手段による最適カオス調理時間と前記調理時間測定手
段による調理時間を比較して、調理時間が短ければカオ
ス揺らぎモードとしてカオス信号発生手段が発生するカ
オス信号に従って前記加熱部の加熱出力を変化させる制
御信号を出力し、調理時間が長ければ一定の加熱出力で
前記加熱部を駆動する制御信号を出力する制御手段を備
えたものである。 【0011】この構成により、負荷の量に応じてカオス
信号に従って加熱部の加熱量を変化する時間を変えるた
めに常に設定の温度まで負荷内部の温度分布を均一の状
態に保つことができる。 【0012】以下、本発明の実施の形態を図面の基づい
て説明する。 【0013】(実施の形態1) 図1において、7は加熱部や負荷等を収納する本体であ
る。1は負荷6と本体7内を加熱する加熱部であり、前
記負荷は前記加熱部1から発生する熱によって調理され
る。通電制御手段5は制御手段3による制御信号に従っ
て前記加熱部1への加熱電力を変化する。 【0014】2はカオス信号を発生するカオス信号発生
手段であり、カオス信号を計算して制御手段3に出力す
る。また、4は切替スイッチであり、加熱器のユーザー
がスイッチを押すと、切替制御信号を制御手段3へ出力
する。 【0015】制御手段3は前記カオス信号発生手段2の
出力であるカオス信号と切替スイッチ4の出力である切
替制御信号を入力とする。制御手段3は切替制御信号が
入力されるまでカオス信号に従って前記加熱部1の加熱
量を変化するように前記通電制御手段5へ制御信号を出
力し、一度切替制御信号が入力されると大加熱量一定で
加熱するように前記通電制御手段5への制御信号を出
す。 【0016】次に、図1のように構成された加熱調理器
についての動作について説明する。 【0017】まず、カオス発生手段2について一例にて
説明する。カオス信号を発生する関数を以下に示す。 【0018】 F(X)=1 |2X−1| (0≦X≦1) 以上の関数をグラフに表すと図5になる。以下に関数F
(X)を用いてカオス信号Xnを発生する方法を説明す
る。まず、時系列Xnの最初の値をX0として、時系列
Xnの初期値とする。次にF(X)のX値にX0を代入
して計算した結果を、n=1番目のX値X1とする。さ
らに、X1をF(X)に代入し計算してX2を求め、同
様にX3をX2から求める。以上の手続きを繰り返すこ
とにより、時系列X0、X1、X2、・・・、Xnを求
めることができる(図6参照)。 【0019】なお、カオス信号を発生する関数の一例と
してF(X)を用いたが、F(X)の代わりにヘノン写
像、ロジスティック関数等の関数を使用してもよく、要
はカオス信号を発生する関数であればその効果としては
変わらない。 【0020】次に、カオス信号発生手段2のアルゴリズ
ムについて図7を用いてその動作を説明する。まず、時
間を表すパラメータnをn=0とし、カオス時系列Xn
の初期値をX0とする(ステップ81〜82)。次に、
F(Xn)を計算し、その結果を次のn+1番目の値X
n+1として、記憶する(ステップ83)。次にnに1
加えて(ステップ84)、その値nと必要なカオス時系
列数Nを比較して、nがNよりも小さければ上記ステッ
プ83〜84を繰り返し、nがNに到達するとアルゴリ
ズムを終了する(ステップ85)。 【0021】制御手段3の動作について説明する前に、
図8でカオス揺らぎモードと一般モードについてまず説
明する。加熱器の加熱モードはカオス揺らぎモードから
始まり、カオス信号に従って加熱部の熱量を変化する。
カオス揺らぎモードではカオスの特徴であるパイコネ効
果によって負荷の内部まで熱を通し、負荷内部の温度分
布を均一にする。加熱器のユーザーは負荷の内部温度が
均一にかつ最適な温度となったと判断すると切り替えス
イッチを押すようにする。ユーザーが切り替えスイッチ
が押すと切り替えスイッチから切替制御信号が制御手段
3へ出力する。制御手段3は切替制御信号が入力される
と、加熱モードをカオスモードから一般モードに切り替
えて一定の加熱出力で加熱し負荷の表面に焼き色をつけ
て調理の仕上げを行う。故に負荷の内部まで熱が十分に
通り、最適な状態で調理することができる。 【0022】上記の説明に従って制御手段3のアルゴリ
ズムを述べる(図9)。制御手段3は切替スイッチ4か
らの切替制御信号が入力されたかどうかを判定する(ス
テップ91)。切替制御信号が入力されてなければ、カ
オス揺らぎモードとしてカオス信号発生手段2のカオス
信号に従って加熱部からの加熱量を変化するように通電
制御手段3への制御信号を出す(ステップ92)。ま
た、切替制御信号が入力されると、一般モードとして一
定の加熱出力で加熱するように制御信号を切り替える
(ステップ93)。 【0023】次に、通電制御手段5の動作について説明
する。101はフォトカプラであり、電源電圧が制御手
段3に逆流しないようにする。制御手段3の制御信号は
フォトカプラを通じてサイリスタ102を制御し、加熱
部103の加熱出力を制御する。なお、この図10は電
源回路の一例であり、要は制御手段3の出力で加熱部1
への加熱電力が制御できればよい。 【0024】(実施の形態2) 図2は図1と比べて、負荷量推定行程、最適カオス信号
決定行程、制御手段の動作の点で異なる。そこで、以下
では図1と図2の相違点を中心に述べる。 【0025】図2において、21は本体内の温度を測定
するセンサであり、本体内の温度が測定できる所に設置
する。センサ21からの出力はセンサ温度測定手段22
で温度に変換し、センサ温度として出力する。23は温
度傾き計算手段であり、前記センサ温度測定手段による
センサ温度の温度傾きを計算し、センサ温度傾きとして
出力する。負荷量対応表記憶手段24はセンサ温度とセ
ンサ温度傾きから本体内の負荷量を推定するために必要
な負荷量推定表を記憶しており、その表の内容を負荷量
推定手段25に出力する。負荷量推定手段25は、セン
サ温度測定手段22によるセンサ温度と温度傾き計算手
段23によるセンサ温度傾きを負荷量対応表記憶手段2
4が記憶する負荷推定表に対応して、本体32内に収納
する負荷量を推定する。 【0026】本発明では本体内の負荷量に応じてカオス
信号を変えるが、負荷量とその負荷量に対して最適なカ
オス信号の対応関係を表にして最適カオス信号記憶手段
26で記憶する。27は最適カオス信号決定手段であ
り、負荷量推定手段25が推定した負荷量を最適カオス
信号記憶手段26の対応表に対応して、本体内の負荷量
に対して最適なカオス信号を決定する。 【0027】制御手段28は、最適カオス信号決定手段
27が決定した最適なカオス信号にしたがって加熱部へ
の加熱出力を変化するように制御信号を通電制御手段2
9に出力する。 【0028】以上の実施の形態1の構成によると、加熱
調理を開始するとカオス信号に従って加熱部の加熱量を
変化することで負荷内の温度分布を均一にする。その
後、一定の加熱量で加熱して、負荷の表面に焼き色をつ
けて加熱調理を完了する。 【0029】よって、負荷のおいしさが外に逃げること
なく最適な状態で加熱調理をすることができる。 【0030】次に、実施の形態2の動作について説明す
る。図11は調理時間に対するモードの変化を図示して
いる。調理を開始するとまず負荷量判定モードとして本
体内の負荷量を推定する。ある一定の加熱量で一定時間
加熱し、センサ21を用いて本体内の温度を測定して、
センサ温度測定手段22でセンサ温度を温度傾き計算手
段23でセンサ温度傾きを計算する。センサ温度測定手
段によるセンサ温度と温度傾き計算手段によるセンサ温
度傾きを負荷量対応表記憶手段の負荷量対応表に照らし
て負荷量を推定し、その結果を最適カオス信号決定手段
27に出力して負荷量判定モードを終了する。カオス揺
らぎモードでは、負荷量推定手段25が推定した負荷量
に応じたカオス信号を選択し、一定時間選択したカオス
信号に従って加熱部の加熱量を変化する。このモードで
は、カオス信号のもつパイこね変換効果によって負荷の
内部まで熱を通すことで、負荷内の熱分布を均一な状態
とする。カオス揺らぎモードが終了した後は、一般モー
ドとして加熱終了まで一定の加熱出力で加熱して、負荷
の表面に焼き色を付けて調理を完了する。 【0031】ここで、本体内の負荷量を推定する負荷量
推定の行程について説明する。加熱部30で熱が加えら
れたとき、負荷量が多いときは本体内の温度は上がりに
くく、逆に負荷量が少ないときは上がりやすい。また、
一定の負荷量であっても、本体内の初期温度が低いと温
度傾きは大きくなり、初期温度が高いと温度傾きは小さ
くなる。以上の考察より、センサ21で本体内の温度と
温度傾きを調べることで、負荷量を推定できる(図1
2)。 【0032】次に、負荷推定手段25について説明す
る。まず、図12の温度と温度傾きに対する負荷量の対
応関係を負荷量対応表記憶手段で記憶する。センサ温度
測定手段によるセンサ温度と温度傾き計算手段によるセ
ンサ温度傾きを負荷量対応表記憶手段による負荷量対応
表に対応して、本体内に収納している負荷量を推定す
る。 【0033】以上で述べた負荷量推定手段の動作を実現
するアルゴリズムを図13で説明する。センサ温度測定
手段によるセンサ温度をTに代入し、温度傾き計算手段
によるセンサ温度傾きをΔTを代入する(ステップ11
1〜112)。TとΔTを負荷量対応表記憶手段26に
よる対応表に対応して、本体内に収納する負荷量を推定
する(ステップ113)。 【0034】次に、上記の行程で推定した負荷量に対し
て最適なカオス信号を決定する方法について以下で説明
する。 【0035】まず、負荷量に応じたカオス信号を発生す
る関数FA(X)を一例にて以下で説明する(図1
4)。 【0036】FA(X)=1ー|A・Xー1| FA(X)はAをパラメータとする関数であり、パラメ
ータAを変化するとカオス信号のパイこね変換の効果の
大きさを示すパラメータであるカオス度αも変化する
(図15)。カオス度αはその値が大きいほどパイこね
変換の効果の度合いが大きくなるため、負荷内の温度分
布は均一になりやすいが、その一方で発生するカオス信
号の揺らぎが大きくなるために一般的に平均加熱出力が
小さくなる。そこで、負荷量が多いときには、カオス揺
らぎ度αを大きくとりパイこね変換の効果を大きくし
て、十分に負荷内部にむらなく均一に熱が行き渡るよう
にする。逆に負荷量が少ないときはカオス揺らぎ度αを
小さくとって平均出力を大きくとる。つまり、負荷量に
応じて関数パラメータAを変化することで、負荷量に対
して最適なカオス信号で加熱調理を行う(図16)。 【0037】最適カオス信号記憶手段26では図16の
本体内に収納している負荷量とその負荷量に対して最適
なカオス信号を発生するパラメータAの関係を記憶して
いる。最適カオス信号決定手段27は、負荷量推定手段
25が推定した負荷量を最適カオス信号記憶手段26に
よる対応表に対応して、加熱調理に最適なカオス信号を
決定し、カオス信号の時系列を計算してその値を出力す
る。 【0038】次に、最適カオス信号決定手段27のアル
ゴリズムについて図17で説明する。まず、負荷量推定
手段25による負荷量に応じた関数FA(X)のパラメ
ータAを最適カオス信号記憶手段26に照らし合わせて
決定する(ステップ121)。時間を示すパラメータn
を0とし、時系列Xnの初期値をX0とする(ステップ
122〜123)。FA(X)にXnを代入して計算
し、その値をn+1番目の時系列Xn+1とする(ステ
ップ124)。nに1加えて、必要とする時系列数Nと
nを比較しnがNよりも小さければステップ124から
125を繰り返し、そうでなければアルゴリズムを終了
する(ステップ125〜126)。 【0039】以上の構成によると、負荷の量に最適なパ
イこね変換効果を持つカオス信号を選択することで、最
短の時間で負荷の内部温度を均一にすることができる。 【0040】なお、図18の炊飯器においても、加熱調
理器の負荷として水134と米135とすることで、加
熱調理器の効果と同様の効果である米135の吸水率
が、米量に関係なく、上昇するという効果が得られる。
ただし、負荷量を判定する温度傾きは、図19の底セン
サ及びふたセンサの初期温度傾きを用いることとする。 【0041】(実施の形態3) 本実施の形態と実施の形態2と異なる点は負荷推定行程
で推定した負荷量に対して、カオス時系列を変えるのは
なく、図11のカオス揺らぎモードの時間を変える点で
異なる。そこで、以下では第二の実施例との相違点を中
心に述べる。 【0042】図3は実施の形態3の構成を示す図であ
り、本体内の負荷量を推定する構成は第2の実施例と同
じ構成とする。46は最適カオス調理時間記憶手段であ
り、本体内の負荷量に対して最適なカオス揺らぎモード
時間を記憶している。最適カオス調理時間決定手段47
は負荷量推定手段45による負荷量を最適カオス調理時
間記憶手段46の対応表に対応して最適なカオス揺らぎ
モード時間を決定し、その結果を制御手段50に出力す
る。制御手段50は最適カオス調理時間決定手段による
カオス揺らぎモード時間と調理時間測定時間49が出力
する調理時間を比較して、通電制御手段51への制御信
号を決定する。 【0043】次に実施の形態3の動作について説明す
る。 【0044】まず、本体内の負荷量とカオス揺らぎモー
ド時間の関係を考える。本体内に収納する負荷量が多い
と、負荷内で熱が伝達しにくいために負荷内部全体の温
度分布が均一な状態になり、設定した温度に到達するの
にも時間がかかる。逆に負荷量が少ないと少ない時間で
負荷内部の温度分布が均一になり、負荷内部の温度が設
定温度に到達するのも早い。つまり、負荷量が多いとき
はカオス揺らぎモード時間を長くし、負荷量が少ないと
きはカオス揺らぎモード時間を短くすることで、負荷の
内部温度を設定温度まで均一に加熱することができる
(図20)。 【0045】最適カオス時間記憶手段46では図20の
負荷量とカオス揺らぎモード時間の対応関係を記憶して
おり、最適カオス時間決定手段47では負荷量推定手段
45による負荷量を最適カオス時間記憶手段による対応
表に照らし合わせて、最適なカオス揺らぎモード時間を
決定する。 【0046】制御手段50は最適カオス調理時間決定手
段47と調理時間測定手段49とカオス信号発生手段4
8のそれぞれの出力を入力としている。最適カオス調理
時間決定手段47による最適なカオス揺らぎモード時間
と調理時間測定手段49による調理時間を比較し、調理
時間が短ければカオス揺らぎモードとしてカオス信号発
生手段48によるカオス信号に従って加熱部の加熱量が
変化するように通電制御手段51への制御信号を出力
し、調理時間の方がカオス揺らぎモード時間よりも長く
なると、一般モードとして一定の加熱量で負荷を加熱す
るように制御信号を通電制御手段51に出力する。 【0047】つぎに、制御手段のアルゴリズムについて
図21で説明する。最適カオス調理時間決定手段46に
よるカオス揺らぎモード時間をtCに代入し、調理時間
測定手段49による調理時間をtSに代入する(ステッ
プ141、142)。tCとtSを比較し、tCが短け
ればカオス揺らぎモードとし、tCが長ければ一般モー
ドとする(ステップ143〜146)。 【0048】以上の構成によって負荷の量に最適なカオ
ス揺らぎモード時間を選択することで、常に設定した温
度まで負荷の内部温度を均一な状態に保つことができ
る。 【0049】なお、図18の炊飯器においても、加熱調
理器の負荷として水134と米135とすることで、加
熱調理器の効果と同様の効果である米135の吸水率
が、米量に関係なく、上昇するという効果が得られる。
ただし、負荷量を判定する温度傾きは、図19の底セン
サ及びふたセンサの初期温度傾きを用いることとする。 【0050】(実施の形態4) 実施の形態4は本体内の負荷量に対して最適なカオス信
号とカオス揺らぎモード時間を設定する。これは実施の
形態2と3を組み合わしたものであり、それぞれの構
成、動作もおなじものとなる。 【0051】実施の形態4の構成は実施の形態2の構成
と3の実施例の構成を組み合わしたものであるから、本
体内に収納する負荷の量に対して最適なカオス信号を選
択しカオス揺らぎモード時間を選択することで、最短の
時間で負荷の内部温度を均一にして、常に負荷内部の温
度分布を設定した温度まで均一な状態に保つことができ
る。また、負荷のおいしさを逃がすことなく、最適な温
度分布で加熱調理をすることができる。 【0052】なお、図18の炊飯器においても、加熱調
理器の負荷として水134と米135とすることで、加
熱調理器の効果と同様の効果である米135の吸水率
が、米量に関係なく、上昇するという効果が得られる。
ただし、負荷量を判定する温度傾きは、図19の底セン
サ及びふたセンサの初期温度傾きを用いることとする。 【0053】 【発明の効果】以上の説明から、本発明によれば、カオ
ス信号に従って加熱部の加熱量を変化し、負荷の内部ま
で一定の温度まで均一に加熱した後、一定の加熱量で加
熱して負荷の表面に焼き色をつける。よって負荷のおい
しさを逃がすことなく、最適な温度分布で加熱調理をす
ることができる。 【0054】さらに、負荷の量に応じてカオス信号に従
って加熱部の加熱量を変化する時間を変えるために常に
設定の温度まで負荷内部の温度分布を均一にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態1を示す加熱調理器のブロ
ック図 【図2】本発明の実施の形態2を示す加熱調理器のブロ
ック図 【図3】本発明の実施の形態3を示す加熱調理器のブロ
ック図 【図4】本発明の実施の形態4を示す加熱調理器のブロ
ック図 【図5】本発明の実施の形態1または3で用いるカオス
信号を発生する関数の一例を示す図 【図6】カオス信号の計算図 【図7】カオス発生手段の動作を示すフロチャート 【図8】本発明の実施の形態1の調理時間に対するモー
ド変化を示す図 【図9】同制御手段の動作を示すフロチャート 【図10】通電制御手段の1例を示す図 【図11】本発明の実施の形態2、3、4の調理時間に
対するモード変化を示す図 【図12】センサ温度とセンサ温度傾きと負荷量の関係
を示す図 【図13】負荷量推定手段の動作を示すフロチャート 【図14】本発明の実施の形態2、4で用いるカオス信
号を発生する関数の一例を示す図 【図15】カオス度と方程式パラメータの関係を示す図 【図16】負荷量と方程式パラメータの関係を示す図 【図17】本発明の実施の形態2、4のカオス信号発生
手段の動作を示すフロチャート 【図18】炊飯器の構成図 【図19】炊飯器のセンサ温度変化を示す図 【図20】負荷量とカオス揺らぎモード時間の関係を示
す図 【図21】本発明の実施の形態3、4の制御手段の動作
を示す図 【図22】従来例を示す加熱調理器のブロック図 【符号の説明】 1 加熱部 2 カオス信号発生手段 3 制御手段 5、29、51、72 通電制御手段 22、42、62 センサ測定手段 23、43、63 センサ傾き計算手段 24、44、64 負荷量対応表記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−85965(JP,A) 特開 平6−284963(JP,A) 特開 平7−31536(JP,A) 特開 平7−250757(JP,A) 特開 平7−265203(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 負荷を収納する本体と、負荷を加熱する
    加熱部と、カオス信号を発生するカオス信号発生手段
    と、加熱部への通電電力を制御する通電制御手段と、
    体内の温度を検出するセンサと、前記センサの出力を温
    度に変換して出力するセンサ測定手段と、前記センサ測
    定手段のセンサ温度の傾きを計算するセンサ傾き計算手
    段と、センサ温度とその温度傾きから負荷量を推定する
    際に用いる表を記憶する負荷量対応表記憶手段と、前記
    センサ測定手段によるセンサ温度と前記センサ傾き計算
    手段によるセンサ温度傾きを前記負荷量対応表記憶手段
    に対応して負荷量を推定する負荷量推定手段と、負荷量
    に対して最適なカオス揺らぎモード時間を記憶している
    最適カオス調理時間記憶手段と、前記負荷量推定手段の
    負荷量を前記最適カオス調理時間記憶手段の対応表に対
    応して最適カオス調理時間を決定する最適カオス調理時
    間決定手段と、調理時間を測定する調理時間測定手段
    と、前記最適カオス調理時間決定手段による最適カオス
    調理時間と前記調理時間測定手段による調理時間を比較
    して、調理時間が短ければカオス揺らぎモードとしてカ
    オス信号発生手段が発生するカオス信号に従って前記加
    熱部の加熱出力を変化させる制御信号を出力し、調理時
    間が長ければ一定の加熱出力で前記加熱部を駆動する制
    御信号を出力する制御手段とを有し、前記制御手段は、
    カオス揺らぎモードとして前記カオス信号発生手段が発
    生するカオス信号に従って前記加熱部の加熱出力を変化
    させる制御信号を出力し、その後一般モードとして一定
    の加熱出力で前記加熱部を駆動する制御信号を出力し、
    前記加熱部への通電電力を制御する加熱調理器。
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