JPH07265203A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH07265203A
JPH07265203A JP5733394A JP5733394A JPH07265203A JP H07265203 A JPH07265203 A JP H07265203A JP 5733394 A JP5733394 A JP 5733394A JP 5733394 A JP5733394 A JP 5733394A JP H07265203 A JPH07265203 A JP H07265203A
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heating
temperature
heating output
rice
output
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JP5733394A
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English (en)
Inventor
Yumiko Hara
由美子 原
Shin Yoshida
伸 吉田
Hideji Abe
秀二 安倍
Shinji Kondo
信二 近藤
Tadashi Sadahira
匡史 貞平
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Ikuko Kai
郁子 甲斐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】炊飯器の釜内の温度を均一に加熱して、炊きむ
らのない、おいしいご飯を炊きあげることを目的とす
る。 【構成】釜7を加熱する加熱コイル8と、釜温度を検出
する釜温度検出回路19と、釜温度検出回路19の検出
温度により前炊き工程の加熱出力を決定する前炊き加熱
出力決定手段24と、前炊き加熱出力決定手段24の加
熱出力とカオス信号発生手段25のカオス信号とを加算
する加算手段26と、加算手段26のカオス的に変化す
る加熱出力で加熱コイル8の加熱出力を制御する工程制
御手段20を備えている。釜7の加熱をカオス的に変化
させれば、釜7内の水の対流が様々変化し、釜内温度が
均一になる。加熱出力変化により前炊き工程の温度も変
化するが、前炊き加熱出力決定手段24により前炊き温
度を維持する加熱出力に変更され、前炊き温度を一定に
維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釜内の温度分布を良好
にするための加熱出力制御を行う炊飯器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から釜内の温度分布を良好にするた
めに、釜と加熱部との位置関係を変える工夫したり、あ
るいは釜の材質を熱伝導性の良いものとして釜全体に熱
が均一に伝達するように工夫していたが、加熱部の加熱
出力を制御することにより釜内の温度分布を良好にする
工夫はほとんどなされていなかった。
【0003】上記加熱出力を制御して釜内の温度分布を
良好にする技術は既に提案されている。その技術は特願
平5−226955号に示されている。以下、その技術
につき図17により説明する。
【0004】図17において、1は米と水をいれる釜
で、この釜1は蓋2により密閉される。釜1の底部には
ヒータ3を配し、釜1を加熱する構成としている。ヒー
タ3はその加熱量を変化させる電源回路4に接続され、
出力制御回路5の出力で電源回路4がヒータ3への電力
量を変化させる。6はカオス信号を発生させるカオス信
号発生回路であり、出力制御回路5の出力をカオス信号
により変化させる。
【0005】上記カオス信号の基本特性は、パイコネ変
換というような写像をもち、2度と同じ状態をとらない
といった軌道不安定性をもつ。よって、上記構成の炊飯
器でヒータ3を動作させると、ヒータ3の出力はカオス
信号にしたがって変化することとなり、釜1内の水の循
環経路を常時変化させることができる。また、水の循環
経路の変化は規則的でなく、軌道不安定性をもったカオ
ス信号によって変化するので、水の循環経路も様々に変
化する。よって、釜1内の温度を均一にでき、炊きむら
を抑制することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の炊
飯器では、ヒータ2の加熱出力をカオス信号にしたがっ
て変化させることはできるが、炊飯の各工程によっても
変化する加熱出力に合わせて変化させることができな
い。詳述すると、炊飯の各工程、例えば前炊き工程で
は、釜内の温度を米の吸水に適した温度、例えば約50
度前後で加熱出力を調整する必要があるが、上記のよう
に単にカオス信号で加熱出力を変化させるだけでは、上
記吸水温度に適した温度調整が行えないという課題を有
している。
【0007】また、炊飯の沸騰維持工程では、炊飯量に
基づいて加熱出力を決定してご飯をおいしく炊き上げる
炊飯器が一般的であるが、この工程においても単にカオ
ス信号で加熱出力を変化させる程度では炊飯量に合わせ
た加熱出力を得ることができず、ご飯をおいしく炊き上
げることができないという課題を有していた。
【0008】また、炊飯の一部の工程、例えば、炊飯量
判定工程でも、ヒータ2の出力をカオス的に変化させる
ため、この工程中におけるヒータ2からの加熱量が一定
に保つことができない。よって、加熱量を一定とした場
合における釜等の温度変化で炊飯量を判定する場合に
は、炊飯量の判定精度が低下するという課題を有してい
た。また、釜の温度を検出して炊飯量判定する構成のも
のでは、ヒータ2からの加熱出力が変化すれば、検出す
る釜温度も変化してしまうため、炊飯量を正確に判定す
ることができないという課題を有していた。
【0009】本発明は上記課題に鑑み、釜内の温度分布
を良好にするために加熱出力を変化させても、前炊き工
程に適した温度を維持できるようにし、前炊き工程にお
ける吸水効果を十分に得られるようにすることを第1の
目的とする。
【0010】第2の目的は、釜内の温度分布を良好する
ために加熱出力を変化させても、炊飯量に適した加熱出
力で釜を加熱することができるようにし、おいしいご飯
を炊き上げることにある。
【0011】第3の目的は、上記第2の目的に加え、さ
らに炊飯量判定の判定精度の低下を防止することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の課題解決手段は、釜を加熱する
加熱部と、炊飯の前炊き工程の温度を記憶している工程
内容記憶手段と、釜の温度を検出する釜温度検出手段
と、前記工程内容記憶手段の前炊きの温度と前記釜温度
検出手段の検出温度とを比較し、前記加熱部の加熱出力
を決定する前炊き加熱出力決定手段と、カオス信号を発
生するカオス信号発生手段と、前記カオス信号により前
記前炊き加熱出力決定手段の加熱出力を変化させる加熱
出力合成手段と、前記加熱出力合成手段の加熱出力にし
たがって前記加熱部の加熱出力を制御する工程制御手段
とを備えたものである。
【0013】上記第2の目的を達成するための本発明の
第2の課題解決手段は、釜を加熱する加熱部と、炊飯量
判定工程の開始及び終了時点を記憶している工程内容記
憶手段と、前記工程内容記憶手段の炊飯量判定工程期間
内に前記釜内の炊飯量を判定する炊飯量判定手段と、前
記炊飯量判定手段の炊飯量に基づいて前記加熱部の加熱
出力を決定する基準加熱出力決定手段と、カオス信号を
発生するカオス発生手段と、前記前記カオス信号により
前記基準加熱出力の加熱出力を変化させる加熱出力合成
手段と、前記加熱出力合成手段の加熱出力にしたがって
前記加熱部の加熱出力を制御する工程制御手段とを備え
たものである。
【0014】上記第3の目的を達成するための本発明の
第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段におけ
る工程制御手段が炊飯量判定工程期間中にはカオス信号
による加熱出力の変化を禁止するように構成したもので
ある。
【0015】
【作用】上記第1の課題解決手段の構成よれば、まず釜
温度検出手段で検出した釜温度と前炊き工程の温度とを
比較し、この結果にもとづき前炊き加熱出力を決定す
る。つまり、検出した釜温度が前炊き温度より高いと前
炊き加熱出力を小さくし、検出した釜温度が高ければ前
炊き加熱出力を大きくする。このように決定した加熱出
力をカオス信号で変化させて釜内の水を加熱する。よっ
て、釜内の水の循環経路を不規則にする加熱が行え、釜
内の米、水を均一に加熱することができる。一方、上記
加熱出力を変化させれば、釜の温度が低下あるいは上昇
するが、検出した前炊き温度から外れると、加熱出力を
変化させて、温度調整を行う。
【0016】上記第2の課題解決手段の構成によれば、
炊飯量判定手段で炊飯量を決定し、この炊飯量に基づい
て加熱部の加熱出力を決定する。この決定した加熱出力
を基準にカオス信号による加熱出力変化を得る。よっ
て、炊飯量に応じた加熱出力から大きく外れた加熱出力
制御することを防止できる。
【0017】上記第3の課題解決手段の構成によれば、
炊飯量判定工程ではカオス信号による加熱出力の変化を
禁止し、炊飯量判定工程期間中に一定の加熱量を供給す
るので、カオス信号による釜温度変化が防止でき、特
に、釜温度等を用いて炊飯量を判定する炊飯量判定手段
においてはその判定精度が高まる。
【0018】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1により説明す
る。図1において、7は米、水を入れる釜で、釜7の底
部には加熱部である加熱コイル8を配設している。釜7
の側面には側面ヒータ9を配設して側面を加熱し、さら
に釜7の上方には開閉自在な蓋10を設け、この蓋10
内に設けた蓋ヒータ11で釜7上方を加熱する構成であ
る。蓋10の一部には炊飯中に発生する蒸気を炊飯器外
に導出する蒸気流路12を設け、この蒸気流路12に蓋
温度センサ13を配設し、炊飯中に発生する蒸気温度を
蓋温度検出回路(蒸気温度検出回路に相当)18で検出
する構成としている。釜7の底面には釜温度センサを当
接させ、釜7の温度を釜温度検出回路19で検出する構
成としている。
【0019】加熱コイル8にはインバータ回路15から
高周波電流が供給され、加熱コイル8が釜7を誘導加熱
する構成である。インバータ回路15はインバータ駆動
手段16により加熱コイルに供給する電力を変化させ、
加熱コイル8の加熱出力を制御する。また、側面ヒータ
9及び蓋ヒータ11はヒータ駆動手段17により供給電
力を制御され、各ヒータの加熱出量を変化させる。
【0020】上記インバータ駆動手段16及びヒータ駆
動手段17の動作を制御する工程制御手段20は、工程
内容記憶手段21の記憶内容にしたがって上記各駆動手
段の動作を制御する。工程内容記憶手段21は加熱コイ
ル8及び各ヒータ9、11の動作内容、加熱出力を各工
程ごとに記憶している。
【0021】22は炊飯量判定手段で、蓋温度検出回路
18の検出温度と釜温度検出回路19の検出温度とを入
力し、両温度検出回路18、19の内容により炊飯量を
判定するものである。炊飯量判定手段22で判定された
炊飯量は基準加熱出力決定手段23に入力される。この
基準加熱出力決定手段23は炊飯量判定以降の加熱出力
を決定するもので、図2に示す関数に基づいて基準加熱
出力を決定している。すなわち、炊飯量が多いほど加熱
出力を大きくするようにし、炊飯量の多少に拘らず、十
分米と水を加熱し、おいしいご飯を炊き上げるものであ
る。
【0022】ここで、炊飯量判定の技術について簡単に
説明する。図3に示すように、米に吸水させるための前
炊き工程が終了すると、ならし工程にはいり釜内の温度
を高めていく。釜温度センサの検出温度が所定値(例え
ば80度)に達すると、計時動作を開始する。さらに釜
温度が高まっていくと釜内から水蒸気が発生してくる。
水蒸気の発生量が増えてくると蓋温度センサの検出温度
も高くなり、蓋温度センサの検出温度が所定値(例えば
70度)に到達すれば、その時点で計時動作を停止す
る。このように測定した時間tと炊飯量との間には図4
に示す関係がある。すなわち、一定の電力で釜を加熱し
た場合、炊飯量が多いほど水蒸気が多く発生し始めるま
で(蓋温度センサの検出温度が所定値に到達するまで)
に時間がかかり、測定時間tと炊飯量とは比例関係にあ
る。よって、図4に示す関係図により炊飯量を判定する
のである。
【0023】また、他の炊飯量の判定方法として、上記
炊飯量判定の技術で用いた蓋温度センサを廃止し、釜温
度センサの温度変化のみで炊飯量を判定する方法もあ
る。この場合、炊飯量判定工程中の釜温度センサの温度
勾配を検出し、検出した温度勾配が大きい場合には炊飯
量が少ない、温度勾配が小さい場合には炊飯量が多いと
判定する。さらに、一定の電力で釜を加熱し、釜温度セ
ンサの検出温度が一定の温度に到達した時点で釜の加熱
を停止し、この加熱停止期間中に低下する釜の温度を検
出し、低下する温度勾配により炊飯量を判定しても良
い。この場合、温度勾配が大きいほど炊飯量が少ないと
判定する。
【0024】以上のように炊飯量を判定する方法として
は釜の温度等を検出したが、要は、釜への加熱により変
化する物理量であって、その物理量の変化が炊飯量と相
関関係にあるもの、すなわち物理量の変化から炊飯量を
換算できるものであれば、上記実施例の炊飯量判定手段
として利用することができる。
【0025】さらに、図1にもどり上記実施例の説明を
続ける。24は前炊き加熱出力決定手段で、釜温度検出
回路19の検出温度により前炊き工程の加熱出力を決定
する。25はカオス信号を発生するカオス信号発生手段
で、加算手段26にカオス信号を出力している。加算手
段26は前炊き加熱出力決定手段24の加熱出力あるい
は基準加熱出力決定手段23の加熱出力をカオス信号に
より変化させる、いわゆる加熱出力合成手段である。加
算手段26からの加熱出力により工程制御手段20が加
熱出力を制御するのだが、工程制御手段20は前炊き工
程期間中は前炊き加熱出力決定手段24を動作させ、炊
飯量判定工程以降の工程、例えば、図3に示す弱火工程
及び沸騰維持工程では基準加熱出力決定手段23を動作
させるようにしている。よって、前炊き工程では前炊き
加熱出力決定手段24の加熱出力をカオス信号により変
化させ、弱火工程及び沸騰維持工程では基準加熱出力決
定手段23の加熱出力をカオス信号により変化させるこ
とになる。
【0026】次に、カオス信号発生手段25の一例につ
き説明する。カオス信号を作り出す関数の一例として下
記に示す関数がある。
【0027】 F(X)=2×X (0≦X<0.5) F(X)=2×(1−X)(0.5≦X≦1) 上記数式を示すと図5のグラフとなる。この図5のグラ
フを用いてカオス信号を発生させる方法を説明する。す
なわち、初期値AをF(X)のX値として計算すると、
F(X)=X1となる。このX1を再度F(X)のX値
として計算する。この結果はF(X)=X2となり、こ
のX2を再びF(X)のX値として計算しF(X)=X
3なる結果を得る。上記内容の計算をN回くり返すと、
X1、X2、X3・・・・X(N)を得ることができ
る。つまり、上記計算をくり返して得られるX(n)
は、カオス的に変化するものであることは知られてお
り、そのデータX(n)をカオス信号として用いること
ができる。
【0028】具体的な構成を図6により説明する。図に
おいて、30は初期値入力手段で、初期値AをX値とし
て関数演算手段31に出力する。関数演算手段31はX
=Aとして上記関数F(X)を演算し、その演算結果を
カオス信号として出力する。関数演算手段31の演算結
果は記憶手段32に記憶され、この記憶された値を再び
関数演算手段32のX値として入力する構成としてい
る。33は発生回数比較手段で、関数演算手段31で演
算した回数が所定値に達すると関数演算手段31の動作
を停止するものである。
【0029】上記カオス信号発生手段の動作を図7によ
り説明する。まず、n=0、関数F(X)の初期値X0
をA、回数Nの初期値をBとする(ステップ71〜7
3)。次にF(X)の演算をし、この演算結果を次回の
F(X)のX値、すなわちXn+1として記憶する(ス
ッテプ74)。次にnの値を1加算し(ステップ7
5)、このn値が初期に設定した回数Nに到達したかど
うか判断する(ステップ76)。到達していなければ上
記ステップ74〜76をくり返し、到達すればプログラ
ムを終了する。
【0030】上記カオス信号発生手段のカオス信号は図
8に示すように変化し、このカオス信号を用いて加熱出
力を制御すれば、釜内の水が米粒の間を循環する経路を
常時変化させることができる。すなわち、加熱部で釜を
加熱すると、水が米粒の間を循環する(おもに上下方向
の循環)が、カオス信号は2度と同じ状態とならないと
いった軌道不安定性をもつので、カオス信号により加熱
出力を制御すれば、上述したように釜内の水の循環経路
を不規則に変化させ、釜内の温度を均一にすることがで
きる。
【0031】なお、上記カオス信号発生手段では関数F
(X)を用いたが、この関数以外にもカオス信号を発生
できる関数、例えばベルヌーイ関数を用いてもよく、ま
た、電気回路でカオス信号を発生さてもよく、要は、カ
オス信号を発生できるものであればよい。
【0032】次に、上記炊飯器の具体回路構成を図9に
より説明する。図において、インバータ回路15は交流
電源を全波整流する整流器、平滑コンデンサ、限流イン
ダクタンス、共振コンデンサ、スイッチング素子等から
構成されており、共振コンデンサの箇所に加熱コイル1
5を接続し、加熱コイル15に高周波電流を流すように
している。インバータ駆動手段16はインバータ回路1
5内のスイッチング素子をオン、オフし、インバータ回
路15内の発振周波数を可変できるようにしている。す
なわち、インバータ駆動手段16はインバータ回路15
内の発振周波数を可変して、加熱コイル8の加熱出力を
制御する。
【0033】また、側面ヒータ9及び蓋ヒータ11は2
個のトライアック17a、17bによりそれぞれ通電制
御される構成で、この構成によれば、各ヒータ9、11
のオン、オフ時間を調整することで各ヒータ9、11の
加熱出力を制御することができる。トライアック17
a、17bのオン、オフは2個のトランジスタ17c、
17dによりそれぞれ制御される。上記トライアック1
7a、17b、トランジスタ17c、17dよりヒータ
駆動手段17を構成している。釜温度検出回路19は釜
温度センサ14を抵抗により分圧し、この分圧した電圧
をA/D変換器でデジタル化している。蓋温度検出回路
18は蓋温度センサ13を抵抗により分圧し、この分圧
した電圧と2つの抵抗で作成した基準電圧値とを比較器
で比較する。すなわち、蓋温度が所定温度に到達すると
比較器から信号が出力されるようにしている。
【0034】マイクロコンピュータ27は、各温度検出
回路18、19の信号を入力するとともに、インバータ
駆動手段16、ヒータ駆動手段17に制御信号を出力す
る。このマイクロコンピュータ27は、図1で示す工程
制御手段20、工程内容記憶手段21、炊飯量判定手段
22、基準加熱出力決定手段23、前炊き加熱出力決定
手段24、カオス信号発生手段25、加算手段26を構
成している。なお、図9中の28はマイクロコンピュー
タ27等の直流電源を必要とする回路に電力を供給する
直流電源回路である。
【0035】次に、上記マイクロコンピュータ27の動
作を炊飯の各工程ごとに説明する。まず、前炊き工程を
図10により説明する。まず、釜温度検出回路19によ
り釜温度Tを入力する(ステップ81)。ステップ82
では釜温度Tが前炊き温度48度より低いか否かを判断
し、低ければ、加熱コイル8を動作させて加熱を行う
(ステップ83)。ステップ84でカオス信号発生手段
25からのカオス信号X(n)を入力し、ステップ85
で、釜温度が低い場合の前炊き加熱出力PAを入力す
る。そして、ステップ86で前炊き加熱出力PAにカオ
ス信号を加算し、加熱出力Pを得る。この加熱出力で加
熱コイル8の加熱出力を制御する(ステップ87)。
【0036】次に、上記した加熱出力で制御していくと
釜温度Tが上昇していき、ステップ82で前炊き温度が
48度以上であると判断すれば、ステップ88で釜温度
Tが50度以下か否かを判断する。50度以下であれば
同様にカオス信号X(n)を入力し、前炊き加熱出力P
Bを入力する(ステップ89、90)。この前炊き加熱
出力PBは釜温度が低い場合の前炊き加熱出力PAより
低く設定している。そして同様に上記前炊き加熱出力P
Bにカオス信号を加算して加熱出力Pを得(ステップ9
1)、加熱コイル8の加熱出力を制御する。
【0037】さらに、炊飯量が少なく上記前炊き加熱出
力PBでも釜温度Tが上昇していき、ステップ88で釜
温度Tが50度を越えたと判断すれば、まず加熱コイル
8の動作を停止する(ステップ92)。次に、カオス信
号X(n)を入力し、より低くした前炊き加熱出力PC
を入力する(ステップ93、94)。そして同様に前炊
き加熱出力PCにカオス信号X(n)を加算して加熱出
力Pを得(ステップ95)、加熱コイル8の加熱出力を
制御し、上記動作を前炊き工程時間が経過するまでくり
返す(ステップ96)。
【0038】上述した加熱出力の制御を図11により説
明する。すなわち、釜温度が低い場合には加熱出力の大
きい前炊き加熱出力PAを基準にカオス信号を加算して
加熱出力を変化させる(曲線A)。釜温度がある程度高
まってくると前炊き加熱出力PAより加熱出力の小さい
前炊き加熱出力PBを基準とし、この前炊き加熱出力P
Bにカオス信号を加算して加熱出力を変化させる(曲線
B)。さらに、釜温度が高まると、前炊き加熱出力PB
よりさらに加熱出力を小さくした前炊き加熱出力PCを
基準とし、この前炊き加熱出力PCにカオス信号を加算
して加熱出力を変化させる(曲線C)。そして釜温度に
応じて上記3種の加熱出力のパターンを選択し、加熱出
力を制御する。
【0039】前炊き工程が終了すると、図12に示すな
らし行程を実行する。このならし工程では釜温度Tをさ
らに高めていく工程である。まず、ステップ100で釜
温度Tを入力し、この釜温度Tが炊飯量判定開始温度、
例えば、80度以上になっか否かを判断する(ステップ
101)。釜温度Tが炊飯量判定温度に達していなけれ
ば、カオス信号X(n)を入力し、ならし加熱出力PD
にカオス信号X(n)を加算し、ならし工程時における
加熱出力Pをカオス信号に基づいて変化させる(ステッ
プ102〜105)。
【0040】ステップ101で釜温度Tが炊飯量判定開
始温度以上になると、タイマーのカウントを開始する炊
飯量判定工程に入る(ステップ106)。次に蓋温度T
Hを入力し、加熱コイル8の加熱出力を一定とする(ス
テップ107、108)。次にステップ109で蓋温度
THが炊飯量判定工程終了温度、例えば70度に達した
か否かを判断する。達していなければ再びステップ10
7に戻り上記内容をくり返す。ステップ109で蓋温度
THが炊飯量判定終了温度に達していると判断すれば、
ステップ110でタイマーのカウント値tを入力し、こ
のカウント値tに基づき炊飯量を演算し(ステップ11
1)、次の工程に移行する。
【0041】次の弱火工程では炊飯量工程において判定
した炊飯量に基づいて加熱出力を制御する。図3に示す
ように、弱火工程では沸騰状態に達しており、この沸騰
状態の初期段階において加熱量を落とす。以下、弱火工
程の制御内容を図13により説明する。まず、カオス信
号X(n)を入力し、炊飯量に基づいて弱火工程の加熱
出力PEを演算する(ステップ120、121)。弱火
工程の加熱出力PEにカオス信号X(n)を加算し、こ
の加算した加熱出力Pで加熱コイル8を制御する(ステ
ップ122、123)。そして、ステップ124で弱火
工程時間が終了したか否かを判断し、終了するまで上記
動作をくり返す。よって、弱火工程ではカオス信号によ
り加熱出力が変化することとなる。
【0042】次の沸騰維持工程では、炊飯量により加熱
出力を決定するが、弱火工程より加熱出力を高め、釜内
の水分を飛ばしご飯を炊きあげるようにしている。よっ
て、この沸騰維持工程では、図3に示すように釜内の水
分が蒸発していき、最終段階になると釜温度が急激に上
昇し、炊きあげ終了温度に達する。この沸騰維持工程の
制御内容を図14により説明する。まず、ステップ13
0で釜温度Tを入力し、釜温度Tが炊飯終了温度、例え
ば、125度に達したか否かを判断する(ステップ13
1)。達していなければ、カオス信号X(n)を入力
し、また炊飯量に基づいて沸騰維持工程の加熱出力PF
を演算する(ステップ132、133)。沸騰維持工程
の加熱出力PFを基準とし、カオス信号X(n)を加熱
出力PFに加算した加熱出力Pで加熱コイル8を制御す
る(ステップ134)。ステップ131で釜温度Tが炊
飯終了温度に達するまでは上記ステップをくり返し、加
熱出力PFをカオス信号により変化させる。
【0043】スッテプ131で釜温度Tが炊飯終了温度
に到達したと判断すれば、加熱コイル8の加熱動作を停
止し、休止時間が経過するまで加熱動作を停止状態とす
る(ステップ135、136)。休止時間が経過すると
カオス信号X(n)を入力し、また追い炊き工程の加熱
出力PGを入力する(ステップ137、138)。カオ
ス信号X(n)と加熱出力PGとを加算した加熱出力で
加熱コイル8の加熱を制御する(ステップ139、14
0)。追い炊き工程時間が終了するまでステップ139
〜140をくり返し(スッテプ141)、追い炊き工程
の加熱出力PGをカオス信号により変化させる。ステッ
プ142で追い炊き工程が2回終了したか否かを判断
し、2回終了していれば休止工程(ステップ143)を
はさんで保温工程に移行する(ステップ144)。
【0044】上記実施例によれば、前炊き工程において
は、釜温度Tにより前炊き加熱出力を変化させ、この変
化させた前炊き加熱出力を基準にカオス信号を加算し、
加算した加熱出力で加熱コイル8の加熱出力を制御する
ので、加熱出力をカオス的に変化させて釜温度の分布を
良好にしても、釜温度が前炊き温度から外れてしまうの
を防止でき、常に安定した吸水効果が得られる。さら
に、カオス信号により加熱出力を変化させることにより
釜内の温度分布を良好にし、釜全体の米に均一に吸水さ
せることができ、ご飯の炊き上がり状態を良好にするこ
とができる。
【0045】また、ならし工程、弱火工程、沸騰維持工
程、追い炊き工程といった加熱を必要とする工程ではカ
オス信号により加熱出力を変化させるので、釜内の温度
を炊飯工程のほぼ全行程で均一にすることができ、炊き
むらの少ない状態でご飯を炊き上げることができる。特
に、炊飯量により加熱出力を変化させる弱火工程、沸騰
維持工程においては、その炊飯量により決定される加熱
出力を基準にカオス信号により変化させるので、炊飯量
に適した加熱出力で、かつカオス的な変化も与えること
ができ、おいしいご飯を炊き上げることができる。
【0046】さらに、炊飯量判定工程では、カオス信号
による加熱出力の変化を与えることなく一定の加熱出力
で加熱を行うので、加熱出力の変化により炊飯量判定の
精度が低下するのを防止できる。特に、釜温度あるいは
蓋温度を検出して炊飯量判定するものでは、カオス信号
により加熱出力を変化させると、検出温度も変化してし
まい、正確に炊飯終了時点を検出できないが、この炊飯
量判定工程中の加熱出力をカオス信号により変化させな
いので、炊飯量判定の終了時点の温度を正確に検出する
ことができ、炊飯量を正確に判定することができる。
【0047】また、加熱コイル8を用いて釜7を誘導加
熱する炊飯器においては、加熱コイル8の加熱出力を高
めると釜7の温度も応答性よく上昇する。よって、カオ
ス信号による加熱出力の変化を加熱コイル8に与える
と、加熱コイル8の加熱出力が急激に高まる場合があ
り、この場合には、釜温度が釜内温度よりも先行して上
昇してしまう。このように誘導加熱式の炊飯器において
は、釜温度と釜内温度との間に大きな差が生じることが
あり、釜温度を検出して炊飯量を判定する方式ではその
判定精度を大きく低下させることがある。当然、釜温度
以外の蒸気温度を検出する場合においても、釜から発生
する蒸気量が応答性よく変化するので、その炊飯量判定
の終了時点を検出することは困難である。よって、本実
施例では、カオス信号による変化を炊飯量判定工程期間
中のみ禁止し、炊飯量判定精度の低下を防止している。
【0048】次に、本発明の第2の実施例を図15によ
り説明する。本実施例と第1の実施例との相違点は、加
熱出力制御をデューティ制御にした点である。以下相違
点を中心に述べる。炊飯量判定手段22が判定した炊飯
量を入力するデューティ比決定手段27を備え、このデ
ューティ比決定手段27は炊飯量判定手段22の炊飯量
に基づいて、炊飯量判定工程以降の加熱出力を決定する
もので、具体的には加熱動作時間と加熱停止時間との比
を決定するものである。このデューティ比決定手段27
の出力とカオス信号発生手段25との出力は乗算手段2
8に入力される。乗算手段28はデューティ比決定手段
27の加熱動作信号が出力されている期間、カオス信号
発生手段25のカオス信号を乗算し、図15(b)の加
熱出力を発生させる、いわゆる加熱出力合成手段の機能
を有している。乗算手段28はカオス信号により変化す
る加熱出力信号を工程制御手段20に出力し、工程制御
手段20はこの加熱出力信号に基づきインバータ駆動手
段16の動作を制御し、加熱コイルの加熱出力を変化さ
せる。
【0049】デューティ比決定手段27は炊飯量が多い
場合には、加熱動作時間の方を加熱停止時間より長く
し、炊飯量が少ない場合には加熱動作時間の方を加熱停
止時間より短くなるようにそれぞれの比、すなわちデュ
ーティ比を決定する。デューティ比決定手段27が決定
するデューティ比により加熱量の基準が決定されるの
で、このデューティ比決定手段27は基準加熱出力決定
手段に相当する。
【0050】次に、本発明の第3の実施例を図16によ
り説明する。上記第2の実施例では加熱動作中にカオス
信号により加熱出力を変化させたが、本実施例では、加
熱動作時間と加熱停止時間とをカオス信号により変化さ
せる点で相違する。以下、本実施例の構成を説明する。
デューティ比決定手段34は釜温度検出回路19からの
検出温度により、例えば前炊き温度を維持するのに必要
な加熱動作期間と加熱停止時間とのデューティ比を決定
する。デューティ比決定手段34のデューティ比信号に
より、第1のパルス信号発生回路35は図16(b)の
Aに示すパルス信号を出力する。このパルス信号は加熱
動作時間と加熱停止時間とのデューティ比に基づいて、
ハイ、ロー信号を出力する。カオス信号発生手段25は
第2のパルス信号発生回路36にカオス信号を出力して
いる。第2のパルス信号発生回路36はカオス信号に基
づいてハイ、ロー信号の時間を変化させ、図16(b)
のBに示すパルス信号を出力する。第1のパルス信号発
生回路35と第2のパルス信号発生回路36のパルス信
号はAND回路37により論理積され、図16(b)の
Cに示すパルス信号となる。工程制御手段20はAND
回路37からのパルス信号に基づきインバータ駆動手段
16の動作を制御する。
【0051】上記実施例によれば、インバータ駆動手段
16が図16(b)のCに示すデューティ比で加熱コイ
ルを動作させるので、加熱コイルによる加熱出力はカオ
ス信号により変化することとなる。よって、釜にカオス
的に変化する加熱を加えることとなり、釜内を均一に加
熱することができる。しかも、前炊き加熱出力に必要な
基準となる加熱出力はデューティ比決定手段35のデュ
ーティ比で決定されるので、このデューティ比より小さ
いデューティ比のパルス信号(図16(b)のC)によ
り加熱量を変化させても加熱量が大幅に減少することも
なく、前炊き温度を十分に維持することができる。この
ように本実施例では、加熱出力を変化させるのに単なる
デューティ比を変化させるだけなので、インバータ回路
の発振周波数を変化させて加熱出力を変化させる必要が
なく、発振周波数の変化による釜振動を抑制することが
できる。
【0052】また、前炊き工程以外に弱火工程あるいは
沸騰維持工程にも上記実施例の加熱出力制御を行っても
よく、さらに、加熱コイル以外に側面ヒータあるいは蓋
ヒータの通電制御に応用し、各ヒータもカオス信号によ
り加熱出力を変化させるようにしてもよい。
【0053】上述した各実施例では誘導加熱式の炊飯器
を示したが、誘導加熱式の加熱コイルに代え通常のヒー
タを用いても、加熱出力をカオス信号により変化させる
ことで釜内の温度を均一にすることができ、おいしいご
飯を炊き上げることができる。ヒータを用いてその加熱
出力を変化させる方法としては、上述したデューティ制
御、あるいはヒータ通電量を変化させる位相制御等が考
えられる。
【0054】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかな通り、
請求項1の発明によれば、釜温度により前炊き加熱出力
を決定する前炊き加熱出力決定手段と、この決定手段で
決定した前炊き加熱出力をカオス信号により変化させる
加熱出力合成手段を備えているので、加熱出力をカオス
的に変化させて釜温度の分布を良好にすることができ
る。よって、釜全体の米に均一に吸水させることがで
き、ご飯の炊き上がり状態を良好にすることができる。
しかも、釜温度が前炊き温度から外れてしまうと前炊き
加熱出力を変更するので前炊き温度を安定して維持する
ことができ、常に安定した吸水効果が得られる。
【0055】また、請求項2の発明によれば、炊飯量に
より加熱出力を決定する基準加熱出力決定手段と、この
決定手段で決定した加熱出力をカオス信号により変化さ
せる加熱出力合成手段を備えているので、炊飯量に適し
た加熱出力でご飯を炊き上げることができ、しかも、炊
飯量に適した加熱出力をカオス信号により変化させるの
で、釜内の温度分布を良好にすることができ、より一層
おいしいご飯を炊き上げることができる。
【0056】さらに、請求項3の発明によれば、炊飯量
判定工程中にはカオス信号による加熱出力の変化を禁止
するので、加熱出力の変化により炊飯量判定の精度が低
下するのを防止できる。特に、釜温度あるいは蓋温度を
検出して炊飯量判定するものでは、カオス信号により加
熱出力を変化させると、検出温度も変化してしまい、正
確に炊飯終了時点を検出できないが、この炊飯量判定工
程中の加熱出力をカオス信号により変化させないので、
炊飯量判定の終了時点の温度を正確に検出することがで
き、炊飯量を正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す炊飯器のブロック
【図2】炊飯量と基準加熱出力との関係図
【図3】炊飯の各工程における温度センサーの温度変化
【図4】測定時間と炊飯量との関係図
【図5】カオス信号を発生させる関数を示す図
【図6】カオス信号発生手段のブロック図
【図7】カオス信号発生手段の動作を示すフローチャー
【図8】カオス信号発生手段の出力波形図
【図9】同実施例の炊飯器の回路図
【図10】同炊飯器の前炊き工程における動作を示すフ
ローチャート
【図11】同前炊き工程における加熱出力の波形図
【図12】同炊飯器のならし工程および炊飯量判定工程
における動作を示すフローチャート
【図13】同炊飯器の弱火工程における動作を示すフロ
ーチャート
【図14】同炊飯器の沸騰維持工程および追い炊き工程
における動作を示すフローチャート
【図15】(a)本発明の第2の実施例を示す炊飯器の
要部ブロック図 (b)同炊飯器の加熱出力を示す波形図
【図16】(a)本発明の第3の実施例を示す炊飯器の
要部ブロック図 (b)同炊飯器の各部における出力波形図
【図17】既に提案されている炊飯器のブロック図
【符号の説明】
7 釜 8 加熱コイル(加熱部) 18 蓋温度検出回路(蒸気温度検出手段) 19 釜温度検出回路(釜温度検出手段) 20 工程制御手段 21 工程内容記憶手段 22 炊飯量判定手段 23 基準加熱出力決定手段 24 前炊き加熱出力決定手段 25 カオス信号発生手段 26 加算手段(加熱出力合成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 信二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 貞平 匡史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中谷 直史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 甲斐 郁子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釜を加熱する加熱部と、炊飯の前炊き工程
    の温度を記憶している工程内容記憶手段と、釜の温度を
    検出する釜温度検出手段と、前記工程内容記憶手段の前
    炊きの温度と前記釜温度検出手段の検出温度とを比較
    し、前記加熱部の加熱出力を決定する前炊き加熱出力決
    定手段と、カオス信号を発生するカオス信号発生手段
    と、前記カオス信号により前記前炊き加熱出力決定手段
    の加熱出力を変化させる加熱出力合成手段と、前記加熱
    出力合成手段の加熱出力にしたがって前記加熱部の加熱
    出力を制御する工程制御手段とを備えた炊飯器。
  2. 【請求項2】釜を加熱する加熱部と、炊飯量判定工程の
    開始及び終了時点を記憶している工程内容記憶手段と、
    前記工程内容記憶手段の炊飯量判定工程期間内に前記釜
    内の炊飯量を判定する炊飯量判定手段と、前記炊飯量判
    定手段の炊飯量に基づいて前記加熱部の加熱出力を決定
    する基準加熱出力決定手段と、カオス信号を発生するカ
    オス発生手段と、前記前記カオス信号により前記基準加
    熱出力の加熱出力を変化させる加熱出力合成手段と、前
    記加熱出力合成手段の加熱出力にしたがって前記加熱部
    の加熱出力を制御する工程制御手段とを備えた炊飯器。
  3. 【請求項3】工程制御手段は炊飯量判定工程期間中には
    カオス信号による加熱出力の変化を禁止する構成とした
    請求項2記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】炊飯量判定手段は、釜の温度を釜温度検出
    回路で検出し、この検出した温度勾配により炊飯量を判
    定する構成とした請求項2または3記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】炊飯量判定手段は、釜の温度を検出する釜
    温度検出回路の出力を入力するとともに、釜から発生す
    る水蒸気の温度を検出する蒸気温度検出回路の出力を入
    力し、前記釜の温度と水蒸気の温度との変化により炊飯
    量を判定する構成とした請求項2または3記載の炊飯
    器。
JP5733394A 1994-03-28 1994-03-28 炊飯器 Pending JPH07265203A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100464265C (zh) * 2005-08-29 2009-02-25 林志鹏 电加热锅具干烧保护的方法
JP2011056075A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100464265C (zh) * 2005-08-29 2009-02-25 林志鹏 电加热锅具干烧保护的方法
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