JP6277086B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波加熱装置に関する。
従来のマグネトロン駆動用の制御回路において、特許文献1に示すものは、マグネトロンに印加する高電圧を生成する昇圧トランスの二次側を構成する高圧ダイオードに流れる電流を検出して無負荷運転を検出していた。
特開2006−222004号公報
上記の特許文献1は、昇圧トランスの二次側の回路とマイクロコンピュータが設けられているプリント基板側に信号を入力する必要があり、異常時に発生する高圧に十分に注意する必要がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、例えば特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本発明によれば、高圧側の信号を検知する必要無く、負荷の有無を検出することができる。
本発明のマグネトロン駆動用の制御回路を搭載した高周波加熱装置の外観斜視図である。 図1のA−A断面図である。 高周波加熱装置の制御手段を説明するブロック図。 本実施例のマグネトロン駆動用電源を説明する制御ブロック図。 マグネトロンの陽極温度と負荷の有無による積算電流値の違いを示す説明図。
以下、本発明の実施例を上記した添付図面に従って説明する。
高周波加熱装置の本体1は、加熱室17に加熱する食品を入れ、高周波波エネルギーやヒータの熱を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室17の内部に被加熱物である食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室17を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用する高周波の漏洩を防止し、ヒータの熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手7は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓4は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段5は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けた表示部5aと操作部5bからなり、操作部5bは、高周波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱の強さや加熱する時間等の調理条件を入力するためのもので、表示部5aは、操作部5bから入力された内容や調理の進行状態を表示するものである。後述する主制御手段62に接続されている。
排気口8は、部品を冷却した後の冷却風や食品を加熱した時に発生した蒸気を排出するところである。
機械室18は、加熱室17下部に設けられた空間で、空間内には、食品を加熱するためのマグネトロン31、マグネトロン31に接続された導波管21、マグネトロン31の電源を供給するマグネトロン駆動用電源(インバータ基板)30、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却する冷却手段65等が取り付けられている。
加熱室17の底面の略中央部は凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ19が設置され、マグネトロン31の発振により放射される高周波エネルギーは、導波管21、回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aが貫通する結合穴22を通して回転アンテナ19の下面に流入し、該回転アンテナ19で拡散されて加熱室17内に放射される。回転アンテナ19は、回転アンテナ駆動手段23の出力軸13aに連結されている。
加熱室17の後部には熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11内には加熱室17内の空気を効率良く循環させる熱風ファン15と熱風ヒータ14が取り付けられ、加熱室奥壁面には熱風の通り道となる孔が設けられている。
熱風ファン15は、熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、加熱室奥壁面に設けた孔を通して加熱室17との間で空気を循環し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
加熱室17の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室17の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室17の天面を加熱して加熱室17内の食品を輻射熱によって焼くものである。
温度検出手段16は、各ヒータで加熱される加熱室17の温度を検出するもので、検知手段としてサーミスター等が使用される。
テーブルプレート20は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱と高周波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、高周波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
つぎに、図3の制御手段について説明する。
41は交流電源で、本体1の主制御手段62や各電気部品を動作させるものである。
60はレンジ加熱手段で、食品を高周波エネルギーで加熱するマグネトロン31とマグネトロン駆動用電源30(インバータ基板)から構成し、主制御手段62によって入力手段5より入力された加熱の強さをパワー信号6aに変換してマグネトロン駆動用電源30の制御回路50に送られる。
61はオーブン加熱手段で、前述した熱風ユニット11と熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13からなり、主制御手段62によって加熱室17の温度が入力手段5から入力された温度になるように加熱室17の温度を温度検出手段16により検出し、熱風ヒータ14の電力を調整する。
65は冷却手段で、加熱動作時に自己発熱部品や発熱部品からの熱伝導によって熱的に不具合を発生する部品を冷却するもので、レンジ加熱手段60が動作している時は、特にマグネトロン31やマグネトロン駆動用電源30を冷却するものである。
62は主制御手段で、入力手段5から入力された内容に従い、食品を加熱調理するように各加熱手段を動作させ、温度検出手段16の検知温度に応じてオーブン加熱手段61やグリル加熱手段12のヒータの電力を調整するものである。
次に、マグネトロン31とマグネトロン駆動用電源30の動作について、図4のマグネトロン駆動用電源により説明する
41は交流電源で、商用電源から供給される交流の電源である。
42は整流回路で、電源41から供給された交流の電源を直流化するものである。
43は電源平滑回路で、整流回路42で整流された電源を平滑するものである。
46は昇圧トランスで、一時側コイルに印加された電圧を昇圧して二次側コイルに高い電圧を誘起させるものである。
44はスイッチング素子で、スイッチング素子44は昇圧トランス46の一次側コイルに流す電流を高周波(20K〜40KHz)でON、OFFするものである。
45は共振コンデンサで、共振コンデンサ45と昇圧トランス46の一次側コイルのインダクタンスによって、スイッチング素子44がONからOFFした後も、昇圧トランス46の一次側コイルに電流が交流的に流れ、昇圧トランス46の二次側コイルに電圧を誘起する。そして、スイッチング素子44のON、OFFする時間の比率を調整することで二次側に発生する電圧の高さを調節するもので、以上説明した電源平滑回路43、スイッチング素子44、共振コンデンサ45、昇圧トランス46によってインバータ回路48を構成する。
47は高圧回路で、昇圧トランス46の二次側コイルに誘起した高周波電圧を倍電圧整流するものである。
31はマグネトロンで、電気的構成としては、カソード(ヒータと兼用)31aとアノード31bからなり、ヒータ31aに電流を流しヒータを発熱させ、ヒータが温まり、カソード31aとアノード31b間の電圧が発振電圧以上(約4kV)に達するとマグネトロン31は発振を開始し、高周波エネルギーを放射して加熱室17の食品を加熱するものである。
6aはパワー信号で、主制御手段62によって操作部5bで入力された食品を加熱する強さをマグネトロン駆動用電源30内の制御回路50に伝え、マグネトロン31の高周波出力を設定するための信号である。
51は電源同期タイミング検出回路で、交流電源41の電圧がゼロボルトになるタイミングを検出するためのものである。
52は入力電流検出回路で、マグネトロン31を動作している時に電源平滑回路43に流れる電流を検出するものである。電流の測定は、抵抗52aの両端間に発生する電圧を測定し、抵抗52aの抵抗値から算出する。抵抗52aは、抵抗自身で余分な電力を消費しないように、小さな抵抗値の抵抗器を使用するので、抵抗52aの両端に発生する電圧も微小な値となるので、その電圧を増幅回路で増幅して制御手段53に出力している。
そして、マグネトロン31が発振している時の高周波出力と前記電圧との相関関係を事前に確認しておくことで、制御手段53は入力電流検出回路52の抵抗52aの両端に発生する電圧より、マグネトロン31の発振している出力が主制御手段6からの要求に合致しているかどうかを認識できるようになっている。
さらに、入力電流検出回路52からの検出値を複数回検出し、その値を平均化することでノイズなどの影響を少なくしている。
53は制御手段で、制御手段53は計時手段53aと記憶手段53bとシリアル通信手段53cを要し、計時手段53aは、電源同期タイミング検出回路51から送られてくるパルス信号のパルス幅を計時してパルス幅の中間を算出し、パルスとパルスの間隔の時間を測定して接続されている電源41の周波数を判定する。
また、記憶手段53bには、マグネトロン駆動用電源30の出力が、マグネトロン31が最大の高周波出力で発振できる電圧を出力するためのデータを記憶し、そのデータは、接続する交流電源41の周波数によって異なり、日本国内で使用する場合は50Hz用と60Hz用の半サイクル分のデータを2種類記憶し、記憶するデータは、交流電源41の半サイクル分の複数個のパルスのOFF時間とON時間のデータで、その周波数は約16KHzとなる。
さらに、シリアル通信手段53cは、主制御手段62より送られてくるパワー信号6aを受信するものである。
そして、制御手段53は、判定した周波数に対応したデータを記憶手段53bより呼び出し、次の平滑回路54へと出力するデータ信号(c)を作成する。そのデータ信号(c)は、最初に出力するパルスのOFF時間とON時間のデータに基づいて、電源同期タイミング検出回路51より入力されたパルスの中点(交流電源のゼロボルト点)より計時を開始し、最初のデータのOFF時間が経過した後にパルスをONし、パルスのON時間を計時してONする時間を経過したらパルスをOFFする。次に二番目のパルスのOFF時間とON時間のデータに基づいて、OFF時間の計時を開始する。以後三番目、四番目のデータに基づいてパルスの出力する動作を繰り返して半サイクル分のパルスを出力し終わったら、次の電源同期タイミング検出回路51より入力されたパルスを待ち、パルスが入力されたら前記動作を繰り返して加熱を続ける。
また、主制御手段62から送られてくるパワー信号6aに対応したマグネトロン31の発振する高周波出力になるように、入力電流検出回路52からの検出値に応じて制御手段53から出力するデータ信号(c)のパルスのON、OFFする時間の比率を次のように変更する。
すなわち、変更は、要求のある高周波出力に対応した電流が流れるように、入力電流検出回路52の検出した電流値が小さい場合はマグネトロン31に印加する電圧を高くするようにデータ信号(c)のON時間の比率を大きくして、マグネトロン31が発振する高周波出力を大きくするように動作する。また、検出した電流が大きい場合はマグネトロン31に印加する電圧を小さくするようにデータ信号のON時間の比率を小さくして、マグネトロン31が発振する高周波出力を小さくするように動作するものである。
前記記憶手段53bに記憶するデータは、マグネトロン駆動用電源30の出力が、マグネトロン31が最大の高周波出力で発振できる電圧を出力するためのデータであり、また、マグネトロン31を発振させた時に最大限に力率と効率を向上できる電源を生成するためのデータである。
具体的には、力率と効率を向上するために交流電源41の電圧が低い正弦波の裾野側では、マグネトロン31の通電率を高めるためにスイッチング素子44のON時間を長くして昇圧トランス46の二次側コイルの誘導電圧を早く上昇させ、マグネトロン31のヒータ31aの温度を早く上昇させ、マグネトロン31の発信開始を早くしている。また、電源効率を向上させるために、交流電源41の電圧が低い正弦波の裾野側から急激に電圧を上昇した後、電圧変動がなだらかになる正弦波の頂点部分では、必要以上の電圧がマグネトロン31に加わらないように、前記頂点部分の手前からスイッチング素子44のON時間を短くし始めマグネトロン31に印加される電圧の上昇率を押え、頂点部分では必要以上の電圧(マグネトロン31に印加される印加電圧がマグネトロンの発振電圧(約4kV)を越すと急激に電流が流れる)が印加されないようにした。
高周波出力の変更は、基準データ信号の全パルスのON、OFFする時間の比率を同じ比率で変更することで、マグネトロン31に印加される電源の力率と電源効率は低下することはない。
54は平滑回路で、制御手段53から出力されたデータ信号(c)を平滑した信号に変換するもので、データ信号(c)のパルスのON時間の比率がOFF時間より短いほど平滑後の電圧値は低い値を示し、ON時間の比率がOFF時間より長いほど平滑後の電圧値は高い値を示す。
平滑回路54は、データ信号(c)の変化に対応して平滑した電圧値が変化できるように時定数を1msec以下になるように回路乗数を決定している。
55はONタイミング検出回路で、スイッチング素子44がONからOFFした後にスイッチング素子44に印加されている電圧がゼロになるのを検知して、次にスイッチング素子44がONする事が可能となるタイミングを出力するものである。この出力する信号波形は、スイッチング素子44を周波数(20〜40KHz)で動作させる三角波の信号波形となっている。
56は基準発振回路で、基準発振回路56では、前記三角波の信号波形を基準にして、制御手段53から出力されたデータ信号(c)を平滑した信号のレベルの高低に応じて決定したスイッチング素子44のONタイミングとOFFタイミングに合わせて信号を出力する。
スイッチング素子44のON時間とOFF時間の決定は、平滑回路54によって平滑した信号のレベルが高いとスイッチング素子44のON時間の比率が小さくなりマグネトロン31に印加される電圧は低くなり、平滑した信号の電圧値が低いとスイッチング素子44のON時間の比率が大きくなりマグネトロン31に印加される電圧は高くなる。
57は駆動回路で、基準発振回路56からの信号でスイッチング素子44を駆動できる信号に変換するものである。
次に加熱時に食品の有無を検知する構成について説明する。
60はオン時間固定制御手段で、オン時間固定制御手段60は加熱が開始して、マグネトロン31の発信が安定している時期に、スイッチング素子44のON時間を一定にしてマグネトロン31を一定時間動作する。制御回路は、積算電流値検出手段60aによって入力電流検出回路52の出力値となる電流を一定時間積算した第一の積算電流値を記憶手段60cに記憶し、測定した第一の積算電流値を第一のしきい値と比較して、第一の積算電流値が特定の第一のしきい値より小さい場合は負荷となる食品等が入っていると判断し、第一の積算電流値が第一のしきい値より大きい場合は食品が入っていないと判断して通常の制御に戻ってマグネトロン31を制御するものである。
食品が入っていないと判断した時は、特定時間後に同様の動作を繰り返して第二の積算電流値を測定して記憶手段60cに記憶し、制御回路は測定した第二の積算電流値を第二のしきい値と比較する。第二の積算電流値は第一の積算電流値よりも大きい値である。第二の積算電流値が特定の第二のしきい値より大きい場合、もしくは第一の積算電流値と第二の積算電流値との差(積算電流値差)が第三のしきい値より大きい場合は、制御回路は、加熱室17に食品が入っていないと判断し、加熱を中止もしくは加熱する出力を低下して加熱を継続する。これにより、高圧側の信号を検知する必要無く、負荷の有無を検出することができる。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について説明する。
被調理物を温めるのに、その被調理物(図示無し)を加熱室17のテーブルプレート20に載置しドア2を閉める。
ドア2を閉めた後、ドア2に設けられた操作パネル3の表示部5aを見ながら操作部5bで高周波加熱を選択して、加熱強さを示す高周波出力と加熱時間を設定する。もしくは、自動加熱の温めを選択する。
そして、操作部5bの加熱開始用スタートボタン(図示せず)を押して加熱を開始する。
以下の説明は、高周波出力を700W、加熱時間を1分と入力された場合について説明する。
主制御手段62は、加熱を開始するために、入力された高周波出力が700Wであることを、パワー信号6aをインバータ基板内の制御手段53に送って知らせる。
同時に主制御手段62は、回転アンテナ駆動手段23に信号を送り、回転アンテナ19を回転させ、冷却手段65へも信号を送り冷却風の送風を開始する。
制御手段53はパワー信号6aを受けて、記憶手段53aに記憶してあるデータのうち、電源の周波数に対応した方のデータを呼び出してデータ信号(c)を生成し出力する。なお、電源周波数の検出は製品が電源に接続された時に、接続した交流電源41の周波数の検出を終了している。
加熱開始直後は、マグネトロン31のヒータ31aは温まっていないので発振も無く電流もさほど流れないが、加熱開始時は、記憶手段53aに記憶してあるデータでデータ信号(c)を生成し出力するのでマグネトロン31には最大出力となる高い電圧が印加され、早期にヒータ31aの温度が上昇し始め(電圧を印加した約1秒後)次第に電流が流れ始める。
ヒータ31aが温まると急激に電流が流れるので、急激な電流の流れを防止するために、ヒータ31aがまだ完全に温まる前に、既にマグネトロン31に印加する電圧を下げる方向にデータ信号(c)のON、OFFする時間のON時間の比率を下げる必要がある。そこで、電圧を印加した後から入力電流検出回路52で回路に流れる電流を検出し続け、検出値が電流換算で3A以下の間は、加熱開始後に出力したデータ信号(c)のON、OFFする時間の比率を変更しないで、3A以上になるとデータ信号のON、OFFする時間のON時間の比率を下げてマグネトロン31に印加する電圧の上昇率を低下させる。
その後、必要とする高周波出力700Wに見合った電流値が得られるように、データ信号(c)のON時間とOFF時間の比率を変更する。ただし、目標の電流値に対して、差が大きいときは変更幅を多く、差が小さくなると変更幅も小さくしている。さらに、目標値に対して電流を増加させるときと減少させるときでは、減少させるときのマグネトロン31の発振する高周波出力の変化が鈍いので減少させるときの方が電流値の変更幅を大きくした方が良い。
被調理物の加熱は前記動作を繰り返すことで安定して加熱が行われ、この安定した期間に負荷の有無を検出する動作を実施する。
負荷の有無検知の動作について図5を参照して説明する。図5の(a)は加熱当初のマグネトロン31の温度が十分に冷めている状態からの加熱状態を示し、(b)は一度加熱した後、マグネトロン31が十分に冷める前に再加熱を実施した時の特性を示している。示している特性は、マグネトロン31の陽極温度と加熱室17に入れられる負荷の有無による積算電流値の違いであり、横軸は時間を示すものである。
負荷の有無検知の動作は、マグネトロン31の発信が安定した時期(T2)にスイッチング素子44のON時間を一定にしてマグネトロン31を一定時間動作し、その間に積算電流値検出手段60aによって入力電流検出回路52の出力値となる電流を一定時間積算した第一の積算電流値を記憶手段60cに記憶し、積算電流値の測定後は通常の制御に戻ってマグネトロン31を制御(T3)する。この測定した第一の積算電流値が予め定めた第一のしきい値以下の場合は負荷となる食品等が入っていると判断し、第一のしきい値以上の場合は食品が入っていないと判断する。
食品が入っていないと判断した時は、一定時間後に再度前述した負荷の有無検知を実施(T4)し、測定した第二の積算電流値が第二のしきい値より高い場合、もしくは、第一の積算電流値と第二の積算電流値との差(積算電流値差)が第三のしきい値より大きい場合は、無負荷と判断し、加熱を中止、もしくは加熱する出力を低下して加熱を継続し、設定された加熱時間の1分が経過すると、主制御手段6より制御手段53と各負荷に停止命令がでて、加熱を終了する合図と共に加熱を終了する。
以上の負荷の有無検知の特性は、加熱室17に食品などの負荷の有無によって、高周波出力を発信しているマグネトロン31の電気的特性が変化することで検出できるものである。その特徴的挙動は、無負荷で通電すると負荷がある状態で通電する場合より、マグネトロン31の陽極尖頭電圧(ebm以下Ebm)が下がり、電流が流れやすくなる特性。また、無負荷でマグネトロン31に通電を行うとマグネトロン31の温度上昇が大きくなり、マグネトロン31に流れる電流が増大する特性を利用したものである。
上記説明では、測定した電流値の誤差やノイズによる誤判定を防止し、また微小な変化を捉えやすくするために、特定の時間測定した電流を積算した値に対してしきい値を比較しているが、原理的には積算の必要は無く、測定した電流値で判断しても良い。
また、電流値を積算している間、負荷の有無に関係なくスイッチング素子44のON時間を一定にしてマグネトロン31を一定時間動作するため、この時のスイッチング素子44をONさせるON時間は、概ね無負荷と判断した時に低下させる出力程度となる制御状態である。
また、この無負荷検知は、無負荷と判断した時に低下させる出力程度以上で加熱している時に動作するようにしても良い。
また、オン時間固定制御手段60によってスイッチング素子44を動作するON時間は、オン時間固定制御手段60の記憶手段60cに電源電圧検出回路58により取得した電圧によるON時間を事前に確認した相対表を有し、入力電圧が変動した場合も本相対表に従い、変化させることで、安定して負荷の有無検知を実施でき、また、オン時間固定制御手段60によるON時間固定制御時の積算電流値はマグネトロン31の個体差であるebmおよびマグネトロン駆動用電源30に設けられた昇圧トランス46や共振コンデンサ45のバラツキにより誤差が発生する。その対策として、オン時間固定制御手段60の記憶手段60cには最適のON時間を記憶することを可能とし、記憶後オン時間固定制御は記憶したON時間によりオン時間固定制御を実施する。
30 マグネトロン駆動用電源
31 マグネトロン
44 スイッチング素子
50 制御回路
51 電源同期タイミング検出回路
53 制御手段
53a 記憶手段

Claims (3)

  1. 被加熱物を入れる加熱室と、前記被加熱物を高周波出力によって加熱するマグネトロンと、交流電源に接続され電源を直流化する整流回路と、該整流回路に接続され前記マグネトロンを駆動するインバータ回路と、該インバータ回路の入力電流を検出する入力電流検出回路と、前記インバータ回路のスイッチング素子を制御する制御回路とを備えた高周波加熱装置において、
    前記制御回路は、オン時間固定制御手段を有し、前記オン時間固定制御手段は加熱が開始されて、前記マグネトロンの発信が安定しているときに、前記スイッチング素子のON時間を一定にして前記マグネトロンを一定時間動作し、
    前記制御回路は、前記オン時間固定制御手段が有する積算電流値検出手段によって前記入力電流検出回路の出力値となる電流を一定時間積算した第一の積算電流値を、前記オン時間固定制御手段が有する記憶手段に記憶し、
    前記制御回路は、前記第一の積算電流値を前記記憶手段に記憶されている第一のしきい値と比較して、前記第一の積算電流値が前記第一のしきい値より小さい場合は被加熱物が入っていると判断し、
    前記制御回路は、前記第一の積算電流値が前記第一のしきい値より大きい場合は被加熱物が入っていないと判断することを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 前記制御回路は、前記第一の積算電流値が前記第一のしきい値より大きいときは、一定時間後に再度、一定にした前記スイッチング素子のON時間に前記入力電流検出回路から出力される入力電流を積算した第二の積算電流値を求め、
    前記制御回路は、前記第二の積算電流値を前記記憶手段に記憶されている第二のしきい値と比較して、前記第二の積算電流値が前記第二のしきい値より大きいときは前記加熱室に前記被加熱物が無いと判断することを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 前記制御回路は、前記第一の積算電流値が前記第一のしきい値より大きいときは、一定時間後に再度、一定にした前記スイッチング素子のON時間に前記入力電流検出回路より出力される入力電流を積算した第二の積算電流値を求め、
    前記制御回路は、前記第一の積算電流値と前記第二の積算電流値との差が、前記記憶手段に記憶されている第三のしきい値より大きいときは前記加熱室に前記被加熱物が無いと判断することを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置。
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