JP2011113896A - 高周波加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネトロンの起動時に、マグネトロンの発振するまでの時間を短縮する。
【解決手段】入力手段5にて設定された高周波出力をマグネトロン31に発生させるための電源を供給するインバータ電源30を備え、該インバータ電源30は、昇圧トランス46とスイッチング素子44とからなるインバータ回路48と、昇圧トランス46の二次側コイル46bに発生した電圧を倍電圧整流する倍電圧回路47と、インバータ回路48に流れる電流を検出する入力電流検出回路52と、入力電流検出回路52の検出値を基にスイッチング素子44のON時間を決定するデータ信号を出力する制御手段53とを有する制御回路50を備え、制御手段53は、マグネトロン31の起動時に倍電圧回路47の出力電圧が倍電圧回路47を構成する高圧ダイオード47bの定格電圧以下になるように、スイッチング素子44のON時間を決定したデータ信号を発信する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マグネトロンを駆動するインバータ電源を備えた高周波加熱装置に関するものである。
従来のこの種の高周波加熱装置において、インバータ電源によりマグネトロンを駆動する制御方式では、マグネトロンの発振を短時間で可能にするように、マグネトロンの駆動開始時にインバータ電源の出力を最大出力で駆動させる制御方式としていた。
特許文献1に示すものは、マグネトロンを駆動するインバータ電源と、前記マグネトロンの高周波出力を任意に設定するための制御信号を前記インバータ電源に出力するマイクロコンピュータを備え、インバータ電源の動作開始時に前記マイクロコンピュータが最大の高周波出力に相当する制御信号を出力してマグネトロンを起動し、マグネトロンに流れる陽極電流値を監視して陽極電流値が一定値以上に流れた時に、設定された高周波出力になるように制御信号を出力することで、短時間でマグネトロンの発振を開始する制御方式である。
特開平2−234386号公報
特許文献1に示す制御方式は、出願当時の技術水準において、一般家庭用に販売されていた高周波加熱装置の最大出力は500W前後であったが、現在は、機器の効率向上等、技術の進歩により最大出力は1000Wまで増加している。
しかし、上記制御方式においては、マグネトロンの起動時に、マグネトロンが発振するまでの時間を短縮するために、最大出力である1000Wでインバータ電源を印加すると、マグネトロンのヒータが温まっていないため安定した陽極電流が流れることができず、インバータ電源の高圧トランス(昇圧トランス)の二次側コイルに接続された倍電圧回路の出力電圧が高くなり、倍電圧回路を構成している高圧ダイオードの電気的定格を超え、部品の信頼性を低下させる事態が発生するという問題がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、請求項1では、高周波出力を発生するマグネトロンと、該マグネトロンで発生する高周波出力を設定する入力手段と、該入力手段にて設定された高周波出力を前記マグネトロンに発生させるための電源を供給するインバータ電源を備え、
該インバータ電源は、前記マグネトロンに供給する高周波出力の電源を生成するための昇圧トランスと該昇圧トランスへの通電をON,OFFし該昇圧トランスの一次側コイルに電圧を印加するスイッチング素子とからなるインバータ回路と、前記昇圧トランスの二次側コイルに発生した電圧を高圧コンデンサと高圧ダイオードによって倍電圧整流する倍電圧回路と、前記インバータ回路に流れる電流を検出する入力電流検出回路を有し、前記設定された高周波出力が得られるように前記入力電流検出回路の検出値を基に前記スイッチング素子のON時間を決定するデータ信号を出力する制御手段とを有する制御回路を備え、
前記制御手段は、前記マグネトロンの起動時に前記倍電圧回路の出力電圧が該倍電圧回路を構成する前記高圧ダイオードの定格電圧以下になるように、前記スイッチング素子のON時間を決定するデータ信号を発信し、前記マグネトロンが発振を開始した後に前記設定された高周波出力となるデータ信号を発信するものである。
請求項2では、前記制御手段は、前記マグネトロンの駆動時に前記昇圧トランスの二次側コイルに接続された倍電圧回路の出力電圧が前記高圧ダイオードの定格電圧以下になるように前記スイッチング素子の起動時のON時間を決定したデータ信号を発信し、前記マグネトロンが発振を開始し、前記入力電流検出回路の検出値が一定値以上になると、前記設定された高周波出力となるデータ信号を発信するものである。
本発明によれば、制御手段によりマグネトロンの起動時にマグネトロンの起動用のデータ信号を発生することで、昇圧トランスの二次側コイルに発生する電圧を自由に設定できるので、昇圧トランスの二次側コイルに接続されている部品の定格を満足し、部品の信頼性を確保しながらマグネトロンの発振開始までの時間を短縮することが可能である。
本実施例のマグネトロン駆動用の制御回路を搭載した高周波加熱装置の外観斜視図である。 図1のA−A部の断面図である。 本実施例の高周波加熱装置の制御を説明するブロック図である。 本実施例のインバータ電源のブロック図である。 本実施例の制御ブロック図の主要部の電圧波形図である。 本実施例のインバータ電源の検出電流及び発生電圧と経過時間の説明図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1及び図2において、高周波加熱装置の本体1は、加熱室17に加熱する食品を入れ、高周波エネルギーやヒータの熱を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室17の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室17を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用する高周波の漏洩を防止し、ヒータの熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手7は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓4は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段5は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けた表示部5aと操作部5bからなり、操作部5bは、高周波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱の強さや加熱する時間等の調理条件を入力するためのものであり、表示部5aは、操作部5bから入力された内容や調理の進行状態を表示するものである。
排気口8は、部品を冷却した後の冷却風や食品を加熱した時に発生した蒸気を排出するところである。
機械室18は、加熱室17の下部に設けられた空間で、該空間内には、食品を加熱するためのマグネトロン31,マグネトロン31に接続された導波管21,マグネトロン31の電源を供給するインバータ電源30が搭載されたインバータ基板,その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却する冷却手段62等が取り付けられている。
加熱室17の底面の略中央部は凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ19が設置され、マグネトロン31の発振により放射される高周波エネルギーは、導波管21,回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aが貫通する結合穴22を通して回転アンテナ19の下面に流入し、該回転アンテナ19で拡散されて加熱室17内に放射される。回転アンテナ19は、回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aに連結されている。
加熱室17の後部には熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11内には加熱室17内の空気を効率良く循環させる熱風ファン15と熱風ヒータ14が取り付けられ、加熱室奥壁面には熱風の通り道となる孔が設けられている。
熱風ファン15は、熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、加熱室奥壁面に設けた孔を通して加熱室17との間で空気を循環し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
加熱室17の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室17の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室17の天面を加熱して加熱室17内の食品を輻射熱によって焼くものである。
温度検出手段16は、各ヒータで加熱される加熱室17の温度を検出するもので、検知手段としてサーミスター等が使用される。
テーブルプレート20は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱と高周波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、高周波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
つぎに、図3のブロック図について説明する。
41は交流電源で、本体1の制御部や各電気部品を動作させるものである。
60はレンジ加熱手段で、食品を高周波エネルギーで加熱するマグネトロン31とインバータ電源30とで構成され、主制御手段6によって入力手段5より入力された加熱の強さをパワー信号6aに変換してインバータ電源30の制御回路50に送信する。
61はオーブン加熱手段で、上記した熱風ユニット11と熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13からなり、主制御手段6によって加熱室17の温度が入力手段5から入力された温度になるように加熱室17の温度を温度検出手段16により検出し、熱風ヒータ14の電力を調整する。
62は冷却手段で、加熱動作時に自己発熱部品や発熱部品からの熱伝導によって熱的に不具合を発生する部品を冷却するもので、レンジ加熱手段60が動作している時は、特にマグネトロン31やインバータ電源30を冷却するものである。
6は主制御手段で、入力手段5から入力された内容に従い、食品を加熱調理するように各加熱手段を動作させ、温度検出手段16の検知温度に応じてオーブン加熱手段61やグリル加熱手段12のヒータの電力を調整するものである。
次に、マグネトロン31とインバータ電源30の動作について、図4のインバータ電源の制御ブロック図を用いて説明する。
41は交流電源で、商用電源から供給される交流の電源である。
42は整流回路で、電源41から供給された交流の電源を直流化するものである。
43は電源平滑回路で、整流回路42で直流に変換された電源を平滑するものである。
46は昇圧トランスで、一次側コイル46aに印加された電圧を昇圧して二次側コイル46bに高い電圧を誘起させるものである。
44はスイッチング素子で、昇圧トランス46の一次側コイル46aに印加する電圧を高周波(20K〜40KHz)でON,OFFするものであり、スイッチング素子44のON時間の比率を変えることで昇圧トランス46の二次側コイル46bに発生する電圧を変化させる。
45は共振コンデンサで、該共振コンデンサ45と昇圧トランス46の一次側コイル46aのインダクタンスによって、スイッチング素子44がONからOFFした後も、昇圧トランス46の一次側コイル46aに電流が交流的に流れ、昇圧トランス46の二次側コイル46bに電圧を誘起する。そして、スイッチング素子44のON,OFFする時間の比率を調整することで二次側コイル46bに発生する電圧の大きさを調節するものである。
以上説明した整流回路42,電源平滑回路43,スイッチング素子44,共振コンデンサ45,昇圧トランス46によってインバータ回路48を構成する。
47は倍電圧回路で、高圧コンデンサ47aと高圧ダイオード47bとで構成され、昇圧トランス46の二次側コイル46bに誘起した高周波電圧を倍電圧整流するものである。
31はマグネトロンで、電気的構成としては、カソード(ヒータと兼用)31aとアノード31bからなり、ヒータ31aに電流を流して発熱させ、該ヒータ31aが温まるとカソード31aとアノード31b間に陽極電流が流れ始め、マグネトロン31は発振を開始して、高周波エネルギーを放射して食品を加熱するものである。
6aはパワー信号で、主制御手段6によって操作部5bで入力された食品を加熱する強さをインバータ電源30の制御手段53に伝え、マグネトロン31の高周波出力を設定するための信号である。
51は電源同期タイミング検出回路で、交流電源41の電圧を入力し、電圧がゼロボルトになるタイミングを検出するためのものである。
52は入力電流検出回路で、マグネトロン31を動作している時に流れる電流を検出するものである。該電流の測定は、抵抗52aの両端間に発生する電圧を測定し、抵抗52aの抵抗値から電流を算出するものである。抵抗52aは、抵抗自身で余分な電力を消費しないように小さな抵抗値の抵抗器を使用し、抵抗52aの両端に発生する微小電圧を増幅回路で増幅して後述する制御手段53に出力し、制御手段53で電流値を算出している。
そして、マグネトロン31が発振している時の高周波出力と前記入力電流検出回路52で検出した電流との相関関係を事前に確認しておくことで、制御手段53はマグネトロン31の発振している出力が主制御手段6からの要求に合致しているかどうかを認識できる。
53は制御手段で、計時手段53aと記憶手段53bとを備え、計時手段53aは、電源同期タイミング検出回路51から送られてくるパルス信号のパルスと、該パルスの間隔の時間を測定して電源41の周波数を判定し、該電源41のゼロボルトを基準にしてパワー信号6aに対応した高周波出力が得られるように、スイッチング素子44を駆動するON,OFFの矩形波(データ信号c)を出力する。
54は、制御手段53からのデータ信号cを平滑する平滑回路で、データ信号cのON時間の比率が大きければ、平滑後の平滑信号の電圧は大きくなり、ON時間の比率が小さければ、平滑後の平滑信号の電圧は小さくなる。
55はONタイミング検出回路で、スイッチング素子44がONからOFFした後にスイッチング素子44に印加されている電圧がゼロになるのを検知し、次にスイッチング素子44がONする事が可能となるタイミングの信号を出力するものである。
56は基準発振回路で、ONタイミング検出回路55から出力された信号を基準に三角波を発信し、平滑回路54によって変換された平滑信号と三角波を比較し、スイッチング素子44のON時間とOFF時間を決定する。スイッチング素子44のON,OFFする周期は、マグネトロン31を効率良く発振させるために20KHz〜40KHzの高周波としている。
57は駆動回路で、基準発振回路56からの信号でスイッチング素子44を駆動できる信号に変換するものである。
本実施例は、以上の構成からなり、次に、マグネトロン31の発生する高周波出力の可変方法について図5を用いて説明する。
マグネトロン31の発生する高周波出力は、スイッチング素子44のON時間とOFF時間の比率を可変することで決定し、ON時間がOFF時間に比べ長いほど高周波出力は大きくなる。また、マグネトロン31に印加する電圧も同様にスイッチング素子44のON時間がOFF時間に比べ長いほど大きくなる。
前記スイッチング素子44のONとOFFの動作は、5−aに示すようにONタイミング検出回路55より出力される信号fによってスイッチング素子44のONタイミングを出力する。この信号は、20KHz〜40KHzの高周波で出力される。
マグネトロンの発生する高周波出力は、5−bに示すように制御手段53より出力されるデータ信号cのON時間の比率によって決定される。
データ信号cは、次回路の平滑回路54によって矩形波のデータ信号cを平滑化し、平滑信号gへと変換し、基準発信回路によってスイッチング素子44のONタイミングとON時間の比率を決定する。
例えば、データ信号cのON時間(イ)に示すように、データ信号cのON時間の比率が大きければ、平滑信号gの電圧レベルは平滑信号g(イ)のように大きくなり、データ信号cのON時間の比率が小さければ、平滑信号gの電圧レベルは平滑信号g(ロ)のように小さくなる。
そして、信号fと平滑信号gの二つの信号は、5−dに示すように、基準発信回路56の内部の処理によって信号fのONタイミングで三角波を発振し、その三角波と平滑信号gを比較してスイッチング素子44をON,OFFさせるタイミングを出力eとして出力する。
ONとOFFの周期は信号fによって決定し、ON時間とOFF時間の比率は平滑信号gの電圧レベルの大きさによって決定する。
例えば、平滑信号g(イ)のように電圧レベルが高いと、平滑信号gは三角波の頂点側に振れ、スイッチング素子44をONする時間は5−eに示すスイッチング素子ON時間(イ)のようにON時間は短くなり、平滑信号g(ロ)のように電圧レベルが低いと、平滑信号gは三角波の底辺側に振れ、スイッチング素子44をONする時間は5−eに示すスイッチング素子ON時間(ロ)のようにON時間は長くなる。
次に起動開始時の動作について、高周波出力を700W、加熱時間を1分にした場合について図6を用いて説明する。
図6の横軸は、加熱開始からの経過時間を示し、縦軸の検出電流は、入力電流検出回路の検出値を示し、発生電圧は、倍電圧回路47の出力電圧の値を示す。
主制御手段6は、加熱を開始するために、操作部5bで入力された高周波出力を示すパワー信号6aをインバータ電源30の制御手段53に送る。同時に、回転アンテナ駆動手段23と冷却手段62にも信号を送り、回転アンテナ19を回転させて冷却風の送風を開始する。
パワー信号6aを受けた制御手段53は、初めにマグネトロン31の起動用のデータ信号(c)を記憶手段53bから読み出し、出力する。
この起動用のデータ信号(c)は、マグネトロン31の発信開始を早くするための専用の出力信号で、具体的には、昇圧トランス46の二次側コイル46bに接続した倍電圧回路47で出力する電圧値により、倍電圧回路47を構成している高圧コンデンサ47aや高圧ダイオード47bの電気的定格を満足する範囲で最大となるスイッチング素子44のON時間の比率を決定するものである。
このON時間の比率は、各々のインバータ電源30にて調整し、前記電気定格を越さない最大の電圧(Vmax)を発生できるようにしたものであり、そのために部品のバラツキの影響を受けることなく倍電圧回路47を構成している高圧コンデンサ47aや高圧ダイオード47bの電気的定格を満足した値となっている。
起動直後は、マグネトロン31のヒータ31aはまだ温まっていないので発振することがなく、陽極電流もさほど流れない状態で、図6の起動初期に示すように、入力電流検出回路52の検出電流値も小さい値を示す。
しかし、起動初期は、図6に示すようにデータ信号(c)によってマグネトロン31に高い電圧(Vmax)が印加され、短時間でヒータ31aの温度が上昇し始め、温度の上昇に比例して陽極電流が増加し、起動後期には入力電流検出回路52の検出電流値も上昇し、マグネトロン31は発振を開始する。
ヒータ31aが一定以上に温まり、急激に電流が流れるのを防止するために、起動後期では入力電流検出回路52で入力電流を監視し、ヒータ31aがまだ完全に温まる前にデータ信号cのON時間の比率をスイッチング素子44のON時間の比率を小さくように変更し、マグネトロン31が温まった安定期には設定された高周波出力に相当するようにデータ信号cのON時間の比率を調整する。前記安定期までの時間は、概ね1〜2秒である。
ここでは、入力電流検出回路52で検出値が電流換算で3A以上を検出した時に、マグネトロン31に印加する電圧を低下する方向に動作するデータ信号cを出力し、必要とする高周波出力700Wに相当する電流値が得られるように、制御手段53が動作する。
その後、加熱時間が1分間経過すると、主制御手段6より制御手段53と各負荷に停止命令がでて、加熱を終了する合図と共に加熱を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、制御手段によりマグネトロンの起動用のデータ信号を発生することで、昇圧トランスの二次側コイルに発生する電圧を自由に設定できるので、昇圧トランスの二次側コイルに接続されている部品の定格を満足し、部品の信頼性を確保しながら、マグネトロンの発振開始までの時間を短縮することができるものである。
30 インバータ電源
31 マグネトロン
44 スイッチング素子
46 昇圧トランス
47 倍電圧回路
50 制御回路
51 電源同期タイミング検出回路
53 制御手段
53a 計時手段
53b 記憶手段

Claims (2)

  1. 高周波出力を発生するマグネトロンと、
    該マグネトロンで発生する高周波出力を設定する入力手段と、
    該入力手段にて設定された高周波出力を前記マグネトロンに発生させるための電源を供給するインバータ電源を備え、
    該インバータ電源は、前記マグネトロンに供給する高周波出力の電源を生成するための昇圧トランスと該昇圧トランスへの通電をON,OFFし該昇圧トランスの一次側コイルに電圧を印加するスイッチング素子とからなるインバータ回路と、前記昇圧トランスの二次側コイルに発生した電圧を高圧コンデンサと高圧ダイオードによって倍電圧整流する倍電圧回路と、前記インバータ回路に流れる電流を検出する入力電流検出回路を有し、前記設定された高周波出力が得られるように前記入力電流検出回路の検出値を基に前記スイッチング素子のON時間を決定するデータ信号を出力する制御手段とを有する制御回路を備え、
    前記制御手段は、前記マグネトロンの起動時に前記倍電圧回路の出力電圧が該倍電圧回路を構成する前記高圧ダイオードの定格電圧以下になるように、前記スイッチング素子のON時間を決定するデータ信号を発信し、前記マグネトロンが発振を開始した後に前記設定された高周波出力となるデータ信号を発信することを特徴とした高周波加熱装置。
  2. 前記制御手段は、前記マグネトロンの駆動時に前記昇圧トランスの二次側コイルに接続された倍電圧回路の出力電圧が前記高圧ダイオードの定格電圧以下になるように前記スイッチング素子の起動時のON時間を決定したデータ信号を発信し、前記マグネトロンが発振を開始し、前記入力電流検出回路の検出値が一定値以上になると、前記設定された高周波出力となるデータ信号を発信することを特徴とした請求項1記載の高周波加熱装置。
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