JP6715745B2 - 高周波加熱装置。 - Google Patents

高周波加熱装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP6715745B2
JP6715745B2 JP2016209163A JP2016209163A JP6715745B2 JP 6715745 B2 JP6715745 B2 JP 6715745B2 JP 2016209163 A JP2016209163 A JP 2016209163A JP 2016209163 A JP2016209163 A JP 2016209163A JP 6715745 B2 JP6715745 B2 JP 6715745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
magnetron
heating
output
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016209163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018073519A (ja
Inventor
誠司 斎藤
誠司 斎藤
功記 加藤
功記 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Global Life Solutions Inc
Original Assignee
Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority to JP2016209163A priority Critical patent/JP6715745B2/ja
Publication of JP2018073519A publication Critical patent/JP2018073519A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6715745B2 publication Critical patent/JP6715745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

本発明は、高周波加熱装置に使用されるマグネトロン駆動用電源に関するものである。
特許文献1に示す技術は、マグネトロンを駆動するマグネトロン駆動用電源回路において、必要とする高周波出力を得るために、マグネトロンの駆動時はインバータ回路の入力電流を検出する入力電源検出回路で入力電流を監視し、監視の結果から必要とするマグネトロン出力が得られているのかを判断し、監視した電流値に応じてマグネトロンに供給する電圧を調整することが公開されている。
特開2010−123356号公報
上記した特許文献1に示すインバータ回路で使用している入力電流検出回路は、マグネトロンを動作している時に電源平滑回路に流れる電流を検出するものである。電流の測定は、抵抗52aの両端間に発生する電圧を測定し、抵抗52aの抵抗値から算出するものである。抵抗52aは、抵抗自身で余分な電力を消費しないように、小さな抵抗値の抵抗器を使用しており、これによって抵抗52aの両端に発生する電圧も微小な値となるため、この電圧を入力電源検出回路で増幅して制御手段に出力している。
そのため、入力電源検出回路に入力される前記電圧が外乱によって変化すると、微小の変化でも増幅されて異なる結果を制御手段に出力して、必要とする高周波出力が得られない課題が考えられる。
前記外乱として考えられるものは、入力電流を検出する入力電流検出回路の各部品および、電圧を発生する抵抗から測定電圧を増幅する増幅回路に接続する銅箔パターンなど、それぞれが温度依存性を有しているためである。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、マグネトロンと、交流電源に接続され電源を直流化する整流回路と、該整流回路に接続され前記マグネトロンを駆動するインバータ回路と、該インバータ回路のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、前記整流回路と前記インバータ回路の間に配置された抵抗により前記インバータ回路に流れる電流を検出する入力電流検出回路と、前記インバータ回路のスイッチング素子のONタイミングを出力するONタイミング検出回路と、前記入力電流検出回路の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づいて前記入力電流検出回路からの出力を補正して前記スイッチング素子を駆動するデータ信号を生成して出力する制御手段とを備え、前記抵抗と前記スイッチング素子は金属箔パターンを介してつながれており、、前記温度検出手段は、前記金属箔パターン側の前記抵抗を接続しているランドの近傍に設けたものである。
本発明によれば、マグネトロン駆動用電源の雰囲気温度の変化により電流が増減することのない理想的な電流検出を実現することが可能となる。
本発明に係るマグネトロン駆動用電源を搭載した高周波加熱装置の外観斜視図である。 図1のV−V断面図である。 本発明に係るマグネトロン駆動用電源のブロック図。 本発明に係るマグネトロン駆動用電源を搭載した高周波加熱装置の制御回路を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図において、高周波加熱装置の本体1は、加熱室17に加熱する食品を入れ、高周波エネルギーやヒータの熱を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室17の内部に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室17を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用する高周波の漏洩を防止し、ヒータの熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手7は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓4は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段5は、ドア2の前面下側の操作パネル3に設けた表示部5aと操作部5bからなり、操作部5bは、高周波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱の強さや加熱する時間等の調理条件を入力するためのもので、表示部5aは、操作部5bから入力された内容や調理の進行状態を表示するものである。
排気口8は、部品を冷却した後の冷却風や食品を加熱した時に発生した蒸気を排出するところである。
機械室18は、加熱室17下部に設けられた空間で、空間内には、食品を加熱するためのマグネトロン31、マグネトロン31に接続された導波管21、マグネトロン31の電源を供給するマグネトロン駆動用電源30が搭載されたインバータ基板480、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却する冷却手段62等が取り付けられている。
加熱室17の底面の略中央部は凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ19が設置され、マグネトロン31の発振により放射される高周波エネルギーは、導波管21、回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aが貫通する結合穴22を通して回転アンテナ19の下面に流入し、回転アンテナ19で拡散されて加熱室17内に放射される。回転アンテナ19は、回転アンテナ駆動手段23の出力軸23aに連結されている。
加熱室17の後部には熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11内には加熱室17内の空気を効率良く循環させる熱風ファン15と熱風ヒータ14が取り付けられ、加熱室奥壁面には熱風の通り道となる孔が設けられている。
熱風ファン15は、熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、加熱室奥壁面に設けた孔を通して加熱室17との間で空気を循環し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
加熱室17の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室17の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室17の天面を加熱して加熱室17内の食品を輻射熱によって焼くものである。
温度検出手段16は、各ヒータで加熱される加熱室17の温度を検出するもので、検知手段としてサーミスター等が使用される。
テーブルプレート20は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱と高周波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、高周波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
つぎに、図4のブロック図について説明する。41は交流電源で、本体1の制御部品や各電気部品を動作させるものである。
60はレンジ加熱手段で、食品を高周波エネルギーで加熱するマグネトロン31とマグネトロン駆動用電源30から構成し、主制御手段6によって入力手段5より入力された加熱の強さをパワー信号6aに変換してマグネトロン駆動用電源30の制御回路50に送られる。
61はオーブン加熱手段で、前述した熱風ユニット11と熱風ユニット11の外側に取り付けられた熱風モータ13からなり、主制御手段6によって加熱室17の温度が入力手段5から入力された温度になるように加熱室17の温度を温度検出手段16により検出し、熱風ヒータ14の電力を調整する。
62は冷却手段で、加熱動作時に自己発熱部品や発熱部品からの熱伝導によって熱的に不具合を発生する部品を冷却するもので、レンジ加熱手段60が動作している時は、特にマグネトロン31やマグネトロン駆動用電源30を冷却するものである。
6は主制御手段で、入力手段5から入力された内容に従い、食品を加熱調理するように各加熱手段を動作させ、温度検出手段16の検知温度に応じてオーブン加熱手段61やグリル加熱手段12のヒータの電力を調整するものである。
次に、マグネトロン31とマグネトロン駆動用電源30の動作について、図3のマグネトロン駆動用電源30を説明する制御ブロック図と、図4の制御回路のブロック図を用いて説明する。
初めに、マグネトロン駆動用電源30について説明する。
41は交流電源で、商用電源から供給される交流の電源である。
42は整流回路で、交流電源41から供給された交流の電源を直流化するものである。
43は電源平滑回路で、整流回路42で整流された電源を平滑するものである。
46は昇圧トランスで、一時側コイルに印加された電圧を昇圧して二次側コイルに高い電圧を誘起させるものである。
44はスイッチング素子で、昇圧トランス46の一次側コイルに流す電流を高周波(20K〜40KHz)でON、OFFするものである。
45は共振コンデンサで、共振コンデンサ45と昇圧トランス46の一次側コイルのインダクタンスによって、スイッチング素子44がONからOFFした後も、昇圧トランス46の一次側コイルに電流が交流的に流れ、昇圧トランス46の二次側コイルに電圧を誘起する。そして、スイッチング素子44のON、OFFする時間の比率を調整することで二次側に発生する電圧の高さを調節するものである。以上説明した電源平滑回路43、スイッチング素子44、共振コンデンサ45、昇圧トランス46によってインバータ回路48を構成する。
47は倍電圧整流回路で、昇圧トランス46の二次側コイルに誘起した高周波電圧を倍電圧整流するものである。
31はマグネトロンで、電気的構成としては、カソード(ヒータと兼用)31aとアノード31bからなり、ヒータ31aに電流を流しヒータを発熱させ、ヒータが温まり、カソード31aとアノード31b間の電圧が発振電圧以上(約4kV)に達するとマグネトロン31は発振を開始し、高周波エネルギーを放射して加熱室17の食品を加熱するものである。
次に、制御回路50と制御手段53について説明する。
制御回路50は、電源電圧検出回路58、電源同期タイミング検出回路51、入力電流検出回路52、駆動回路57、ONタイミング検出回路55、平滑回路54、基準発振回路56、温度検出手段59、制御手段53によりなる。
電源同期タイミング検出回路51は、交流電源41がゼロボルトになるタイミングを検出するためのものである。
入力電流検出回路52は、マグネトロン31を動作している時に電源平滑回路43に流れる電流を検出するものである。電流の測定は、抵抗52aの両端間に発生する電圧を測定し、抵抗52aの抵抗値から算出する。抵抗52aは、抵抗自身で余分な電力を消費しないように、小さな抵抗値の抵抗器を使用するので、抵抗52aの両端に発生する電圧も微小な値となるので、その電圧を入力電流検出回路52に設けた増幅回路で増幅して制御手段53に検出値として出力している。
そして、マグネトロン31が発振している時の高周波出力と入力電流検出回路52の抵抗52aの両端に入力電流で発生する前記の電圧との相関関係を事前に確認しておくことで、制御手段53は入力電流検出回路52の抵抗52aの両端に入力電流で発生する電圧よって、マグネトロン31の発振している出力が主制御手段6からの要求に合致しているかどうかを認識できるようになっている。
制御手段53は、計時手段53a、記憶手段53b、シリアル通信手段53cを持っている。
制御手段53は主制御手段6より送られてくる後述するパワー信号6aに基づいて動作を開始する。
パワー信号6aは、主制御手段6によって操作部5bで入力された食品を加熱する強さを制御回路50に伝え、マグネトロン31の高周波出力を設定するための信号である。パワー信号6aは制御回路50のシリアル通信手段53c(後述)に入力される。
計時手段53aは、電源同期タイミング検出回路51から送られてくるパルス信号のパルス幅を計時してパルス幅の中点を算出し、パルスの間隔の時間を測定して、接続されている交流電源41の周波数を判定する。
但し、制御手段53に交流電圧がゼロになったタイミングが検知できるゼロクロス検出手段を備えている場合は、電源同期タイミング検出回路51に代わってゼロクロス検出手段を使用することも可能である。
記憶手段53bは、マグネトロン31が最大の高周波出力で発振できる電圧をマグネトロン駆動用電源30から出力するための駆動データK(図示なし)を記憶する。
駆動データKは、商用電源の1/2周期の間、スイッチング素子44を駆動する数を蓄積し、また接続する交流電源41の周波数によってスイッチング素子44の駆動は異なるので日本国内で使用する場合は50Hz用と60Hz用の2種類設けている。
シリアル通信手段53cは制御手段53に備えたCPU(図示無し)に接続して主制御手段6からのパワー信号6aを受け取る。
そして制御手段53は、電源同期タイミング検出回路51より入力されるパルスとパルスの間隔から電源の周波数を検出し、記憶手段53bに記憶してある駆動データKのうち、電源の周波数に対応した方の駆動データKを呼び出して、電源同期タイミング検出回路51より入力されるパルスを基準にデータ信号Cを生成し出力する。
54は平滑回路で、制御手段53から出力されたデータ信号Cを平滑した信号に変換するもので、データ信号CのパルスのON時間の比率がOFF時間より短いほど平滑後の電圧値は低い値を示し、ON時間の比率がOFF時間より長いほど平滑後の電圧値は高い値を示す。
ONタイミング検出回路55は、インバータ回路48の共振コンデンサ45と昇圧トランス46の一次側コイルで成る共振回路に流れている電流を検出し。電流が流れ止まった時を検出して基準発信回路56(後述)にスイッチング素子44のONするタイミングを伝達する。
基準発振回路56は、制御手段53で出力したデータ信号Cを平滑回路54によって変換された信号とONタイミング検出回路55から出力された三角信号波形を比較して、スイッチング素子44のON時間とOFF時間(ONデータ信号)を決定する。
スイッチング素子44のON時間とOFF時間は、平滑回路54によって平滑した信号の電圧値が高いとスイッチング素子44のON時間の比率が小さくなり、マグネトロン31に印加される電圧は低くなり、平滑した信号の電圧値が低いとスイッチング素子44のON時間の比率が大きくなりマグネトロン31に印加される電圧は高くなる。
57は駆動回路で基準発信回路56より出力したONデータ信号を基にスイッチング素子44の駆動するものである。
マグネトロン31の発振開始は、主制御手段6より、加熱を開始するために入力された高周波出力に対応するパワー信号6aが制御手段53に送られることで開始する。
制御手段53は、判定した周波数に対応したON時間の比率のデータである駆動データKを記憶手段53bより呼び出しデータ信号Cを作成する。
また、主制御手段6から送られてくるパワー信号6aに対応したマグネトロン31の発振する高周波出力になるように、入力電流検出回路52からの検出値に応じて制御手段53から出力するON時間データ信号のパルスのON時間を次のように変更する。
すなわち、変更は、要求のある高周波出力に対応して入力電流検出回路52の検出する電流値が流れるように、入力電流検出回路52の検出した電流値が小さい場合はマグネトロン31に供給する電圧を高くするようにONデータ信号のON時間の比率を大きくなるデータ信号Cを送信して、マグネトロン31が発振する高周波出力を大きくするように動作する。
また、検出した電流が大きい場合はマグネトロン31に供給する電圧を小さくするようにONデータ信号のON時間の比率を小さくなるデータ信号Cを送信して、マグネトロン31が発振する高周波出力を小さくするように動作するものである。
温度検出手段59は、入力電流検出回路52、抵抗52a、抵抗52aの両端電圧値を入力検出回路52に接続する基板の銅箔パターンの温度を検知するもので、各々に近接して複数設けても良く、1カ所でも良い。制御手段53では、検知温度に応じて、検出した入力電流を補正して温度の影響を無くしたデータ信号Cを送信してマグネトロン出力を安定よく制御するものである。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について説明する。
被調理物を温めるのに、その被調理物(図示無し)を加熱室17のテーブルプレート20に載置しドア2を閉める。
ドア2を閉めた後、ドア2に設けられた操作パネル3の表示部5aを見ながら操作部5bで高周波加熱を選択して、加熱強さを示す高周波出力と加熱時間を設定する。もしくは自動加熱を選択する。
そして、操作部5bの加熱開始用スタートボタン(図示せず)を押して加熱を開始する。
以下の説明は、高周波出力を700W、加熱時間を10分と入力された場合について説明する。
主制御手段6は、加熱を開始するために、入力された高周波出力が700Wであることを、パワー信号6aをマグネトロン駆動用電源30の制御手段53に送って知らせる。
同時に主制御手段6は、回転アンテナ駆動手段23に信号を送り、回転アンテナ19を回転させ、冷却手段62へも信号を送り冷却風の送風を開始する。
制御手段53はパワー信号6aを受けて、記憶手段53bに記憶してある駆動データKのうち、電源の周波数に対応した方の駆動データKを呼び出してデータ信号Cを生成する。
そして駆動回路57は、基準発信回路56からONタイミング検出回路55の出力を待ってONデータ信号の入力にしたがってスイッチング素子44を駆動する。電源周波数の検出は製品が電源に接続された時に、接続した交流電源41の周波数の検出を終了している。
加熱開始直後は、マグネトロン31のヒータ31aは温まっていないので発振も無く電流もさほど流れない。しかし加熱開始時は、マグネトロン31に最大出力となる高い電圧が印加されるように、記憶手段53bに記憶してある駆動データKのON時間を生成して出力するので早期にヒータ31aの温度が上昇し始め(電圧の印加した約1秒後)次第に電流が流れ始める。
記憶手段53bには駆動データKは複数パターンを持っていて、起動時は専用パターンで、その後、必要とする高周波出力700Wが得られるパターンの駆動データKに切り替わり、さらに高周波出力700Wが得られるように入力電流検出回路52で検出する電流を監視しながらデータ信号CのON時間を変更する。ただし、目標の電流値に対して、差が大きいときは変更幅を多く、差が小さくなると変更幅も小さくしている。さらに、目標値に対して電流を増加させるときと減少させるときでは、減少させるときにマグネトロン31が発振する高周波出力の変化が鈍いので減少させるときは変更幅を大きくした方が良い。
被調理物の加熱は前記動作を繰り返すことで安定して加熱が行われる。
加熱が進むと、マグネトロン31、マグネトロン駆動用電源30のスイッチング素子44と昇圧トランス46などが発熱して機械室18の雰囲気温度が上昇してくる。また、スイッチング素子44の温度上昇に伴い、前記部品の熱がリード部から基板の銅箔パターンを伝わり該銅箔パターンと抵抗52aの温度を上昇させる。前記銅箔パターンは温度変化により銅箔パターンの抵抗値が変化し、同じ電流を流していても温度変化により入力電流検出回路52の出力は大きくなる。
スイッチング素子44と抵抗52aとをつなぐ銅箔パターンは、マグネトロン31に供給する電力が流れるため銅箔パターンの幅は広く設けられているため、スイッチング素子44の熱も良く伝わる。また近年小型化が進んでいるのでスイッチング素子44と抵抗52aは近接した位置に設けられている事も熱伝導を良くしている要因である。
そのため入力電流検出回路52の出力を一定に保とうと制御すると実際の電流は変化してしまう。
温度検出手段59は、前記銅箔パターン側の抵抗52aを接続しているランドの近傍に設ける事で、抵抗52aと銅箔パターンの近似温度を捉え、この時の入力電流検出回路52の出力の変化と温度検出手段59の出力との相関により、入力電流検出回路52の出力を演算し、温度の影響分を取り除くことで、マグネトロン31の出力を安定した制御を得ることができる。
本構成の温度検出手段59は通常電流検出用の抵抗52aと増幅回路により構成し、特に電流検出用の抵抗を銅箔パターンやCP線等の金属を使用する場合はその金属抵抗値の変化が主要な影響を及ぼすため、本考案の効果は非常に高い。
そして所定の加熱時間である10分が経過すると、主制御手段6より制御手段53に停止命令がでて加熱を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、マグネトロン駆動用電源の雰囲気温度や各部品の発熱の影響により電流が増減することのない理想的な電流検出を実現することが可能となる。
また電流検出用の抵抗52aに替わり、温度依存性の大きい銅箔パターンやCP線の使用を可能とし安価に製造することを可能とするものである。
30 マグネトロン駆動用電源
31 マグネトロン
41 交流電源
42 整流回路
44 スイッチング素子
48 インバータ回路
50 制御回路
51 電源同期タイミング検出回路
52 入力電流検出回路
52a 抵抗
53 制御手段
53b 記憶手段
55 ONタイミング検出回路
57 駆動回路
59 温度検出手段
C データ信号

Claims (1)

  1. マグネトロンと、
    交流電源に接続され電源を直流化する整流回路と、
    該整流回路に接続され前記マグネトロンを駆動するインバータ回路と、
    該インバータ回路のスイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    前記整流回路と前記インバータ回路の間に配置された抵抗により前記インバータ回路に流れる電流を検出する入力電流検出回路と、
    前記インバータ回路のスイッチング素子のONタイミングを出力するONタイミング検出回路と、
    前記入力電流検出回路の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段の出力に基づいて前記入力電流検出回路からの出力を補正して前記スイッチング素子を駆動するデータ信号を生成して出力する制御手段とを備え、
    前記抵抗と前記スイッチング素子は金属箔パターンを介してつながれており、前記温度検出手段は、前記金属箔パターン側の前記抵抗を接続しているランドの近傍に設けたことを特徴とする高周波加熱装置。
JP2016209163A 2016-10-26 2016-10-26 高周波加熱装置。 Active JP6715745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016209163A JP6715745B2 (ja) 2016-10-26 2016-10-26 高周波加熱装置。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016209163A JP6715745B2 (ja) 2016-10-26 2016-10-26 高周波加熱装置。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018073519A JP2018073519A (ja) 2018-05-10
JP6715745B2 true JP6715745B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=62115633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209163A Active JP6715745B2 (ja) 2016-10-26 2016-10-26 高周波加熱装置。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6715745B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5216547B2 (ja) * 2008-11-19 2013-06-19 日立アプライアンス株式会社 高周波加熱装置
JP2010202364A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ制御装置
JP5517970B2 (ja) * 2011-03-02 2014-06-11 三菱電機株式会社 インバータ装置および空気調和機
JP6277086B2 (ja) * 2014-08-25 2018-02-07 日立アプライアンス株式会社 高周波加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018073519A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3634087A1 (en) Electromagnetic induction heating cooker
JP6277086B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2004116985A (ja) 電気オーブン及びその制御方法
JP6643176B2 (ja) 高周波加熱調理器
JP6715745B2 (ja) 高周波加熱装置。
JP5216547B2 (ja) 高周波加熱装置
JP5452510B2 (ja) 高周波加熱調理器
EP2009958A2 (en) Method of preheating microwave oven
JP2009250492A (ja) 加熱調理器
JP2012049046A (ja) 高周波加熱装置
JP2014010927A (ja) 高周波加熱装置
JP5941861B2 (ja) マグネトロン駆動用電源、および、それを備えた高周波加熱装置
JP2007032926A (ja) 加熱調理器
JP2014044023A (ja) 加熱調理器
JP2018037250A (ja) 高周波加熱装置
JP6690079B2 (ja) 加熱調理器
JP2011113896A (ja) 高周波加熱装置
JP5595792B2 (ja) 電磁調理器
KR100674130B1 (ko) 고주파 가열 조리기
JP5066063B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2002334776A (ja) 加熱調理器
JP2019164926A (ja) 高周波加熱装置
JP2003317916A (ja) 誘導加熱調理器
JP2011249187A (ja) 電磁調理器
JP2021177807A (ja) 調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6715745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150