JP2007032926A - 加熱調理器 - Google Patents

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佐知 田中
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Abstract

【課題】 加熱室に安定して蒸気を発生させるとともに、蒸気発生手段からの水のあふれを防止し、故障しない安全な加熱調理器を提供する。
【解決手段】 加熱室2にマイクロ波を放射するマグネトロン6と、加熱室2を熱風で加熱する熱風加熱手段12と、加熱室2の壁面に設けた輻射加熱手段17と、水蒸気を発生する蒸気発生手段13と、熱風加熱手段12と輻射加熱手段17と蒸気発生手段13のヒータ出力を制御する加熱制御手段32とを備え、蒸気発生手段13を熱風加熱手段12の近傍に設け、熱風加熱手段12で加熱調理する場合に蒸気発生手段13と輻射加熱手段17のいずれか一方が熱風加熱手段12と同時加熱するように加熱制御手段32によって蒸気発生手段13と輻射加熱手段17の出力を制御するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は水蒸気を加熱室内の被加熱物に供給して調理を行うオーブンレンジ等の加熱調理器に関するものである。
マイクロ波やヒータを用いた加熱調理器では、本体内に蒸気発生手段を組み込んで加熱室に蒸気を供給することにより、被加熱物の乾燥を防いでより美味しく調理を行うことができ、調理のバリエーションも広がる。
加熱調理器に組み込まれる蒸気発生手段は、蒸発皿や水容器にヒータを備えた構造であり、該蒸発皿や容器に水を供給してヒータで加熱し、その水を蒸発させて蒸気を発生させるものである。
蒸気発生に使用する水は、使用者があらかじめ本体内に着脱可能に配置されたタンクに貯水しておき、調理の状況に応じてポンプを駆動して蒸気発生手段に給水するようになっており、調理に際してタンクに水がない場合には使用者に報知し、水の供給を促す構成がとられている。
また、蒸気発生手段を水がない状態で加熱すると、空焚き状態となって蒸気発生手段が異常過熱し、加熱調理器の故障の原因となる。逆に蒸気発生手段に多く送水しすぎると、蒸気発生手段から水があふれ、漏電や故障の原因となることがある。よって、故障のないように加熱調理器を使用するためには、異常過熱を防止することと、水の漏れやあふれを防止することが必要である。
また、一般家庭用の電気配線を用いて調理を行うためには、100V/15Aの電力値制限がある。よって、早く美味しく調理を行うためには、限られた熱エネルギーを無駄なく使用し、メニューに応じて効率よく蒸気を発生させることが必要である。
従来の蒸気を用いて調理を行う加熱調理器では、蒸気発生手段の温度を直接検出し、それを基に蒸気発生手段を制御することにより、蒸気を発生させる方法が開示されている。
例えば、特許文献1では、蒸気発生部に温度検出手段を設け、その温度検出手段からの温度情報を基に蒸気発生部の加熱制御を行うことにより、蒸気発生部の空焚きによる損傷を防止している。
また、特許文献2では、調理中における所定の段階で蒸気の供給を停止又は蒸気供給量を減少するように加熱手段と蒸気発生手段のエネルギー分配を変えることにより、効率よく蒸気を発生させるようにしている。
特開2004−176943号公報 特開2004−301354号公報
しかし、上記特許文献1及び2においては、食品や加熱室内の空気を直接加熱するための加熱手段と、加熱室内に蒸気を発生させる蒸気発生手段が離れて設置されている構造であるため、加熱手段によって発生した熱のうち加熱室で加熱調理に使われる熱以外は外部に放射されてしまい、熱漏洩が大きく、熱効率が良好ではない。
また、加熱調理を行うための加熱手段と蒸気発生手段を併用する場合に、使用電力の制限から蒸気発生手段への出力を減らすと水の蒸発量が少なくなる。十分な蒸発量を確保するために、蒸気発生手段への出力を減らすことは行い難い。
また、特許文献1に示すように、加熱室内に蒸発皿と温度検出手段を設けた構成では、水があふれないように蒸発皿の容積を大きくしているため、温度検出手段を設置した場所以外で異常過熱が起こることがあり、その場合は温度検出手段が異常加熱を検知するのが難しい。
さらに、特許文献2に示すように、蒸気発生手段と加熱手段のエネルギー分配を変える方法では、制御方法や回路が複雑になるとともに、エネルギー分配を変える場合に蒸気の発生を止めるため、蒸気発生手段の温度が保持できない。
また、蒸気発生手段は、ポンプによって送水されるため、蒸気発生手段からの蒸発可能な蒸気量よりもポンプから送水される水量が多い場合には、蒸気発生手段の吹出口から水があふれ、加熱調理器の故障の原因となる。
さらに、蒸気発生手段が非常に高温(250℃以上など)である場合、蒸気発生手段内に注水すると突沸が起こり、吹出口から加熱室へ水が吹き出し、水のミネラル分が加熱室の壁面にスケールとして析出することがある。
本発明は、以上の問題のうち少なくともひとつを解決するものである。
本発明の請求項1では、被加熱物を収容する加熱室と、加熱室にマイクロ波を放射するマイクロ波発生手段と、加熱室を熱風で加熱する熱風加熱手段と、加熱室の壁面に設けた輻射加熱手段と、水蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段に送水するポンプと、蒸気発生手段に供給する水を貯える着脱可能なタンクと、熱風加熱手段と輻射加熱手段と蒸気発生手段のヒータ出力を制御する加熱制御手段とを備え、蒸気発生手段を熱風加熱手段の近傍に設け、熱風加熱手段で加熱調理する場合に、蒸気発生手段と輻射加熱手段のいずれか一方が熱風加熱手段と並行して加熱するように蒸気発生手段と輻射加熱手段の出力を制御するものである。
本発明の請求項1によれば、蒸気発生手段での蒸気の生成を安定して行うことができ、使用者にとって安全で故障しにくく使いやすい加熱調理器を提供できる。
また、熱風加熱手段と蒸気発生手段の両方を用いて蒸気を発生させることができるため、蒸気発生手段と輻射加熱手段の出力を切り替え、適切な熱量を蒸気発生手段に加えることによって、蒸気発生手段による蒸気の発生量を多く維持し、蒸気発生手段からの水のあふれを防止することができる。
また、請求項2では、蒸気発生手段の温度を検出する温度検出手段と、ポンプの送水量を制御する水量制御手段を備え、温度検出手段の温度に応じて水量制御手段によりポンプの水量を制御するものである。このようにすることによって、蒸気発生手段が蒸気を発生するのに適切な温度帯を保持し、安定して蒸気を発生させることができる。
さらに、請求項3では、加熱制御手段により、マイクロ波発生手段によるレンジ加熱の場合と熱風加熱手段によるオーブン加熱の場合とで、蒸気発生手段のヒータ出力パターンを変えるものである。このようにすることによって、熱風加熱手段の発熱の有無によらず蒸気発生手段から同様に必要量の蒸気を発生させることができる。
本発明によれば、加熱室に安定して蒸気を発生させるとともに、蒸気発生手段からの水のあふれを防止し、故障が少ない安全な加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の一実施例を、電気式オーブンレンジを例にとって説明する。なお、本発明は、電気オーブン、電子レンジ等の加熱調理器にも適用できる。
図1は本発明の一実施例を示す加熱調理器の側面断面図であり、図2は同加熱調理器を背面から見た斜視図であって、外枠であるキャビネットを本体前方にずらした状態である。また、図3は同被加熱物を加熱調理するためのブロック図である。
加熱調理器の本体1は、加熱調理する食品等の被加熱物4を収容する加熱室2、該加熱室2の底面に設けられた被加熱物4を載置するテーブル3、加熱室2に熱風を循環させる熱風ユニット5、マイクロ波発生手段であるマグネトロン6、マイクロ波を導く導波管7、回転アンテナ8及びアンテナモータ9等で構成されている。
マグネトロン6、導波管7、回転アンテナ8及びアンテナモータ9等についてはすでに公知であるので、詳細な説明は省略するが、これらの構成部品は加熱室2と本体1底面との間の機械室19に配置されている。
また、本体1内の加熱室2の背面には前記した熱風ユニット5が設置されている。この熱風ユニット5は、加熱室2への熱風供給手段を構成するもので、ダクト5aと、このダクト5a内のほぼ中央に回転自在に設けられたファンを有する送風手段10、ダクト5aに取り付けられ、送風手段10を駆動するファンモータ11、送風手段10の外周の上下、すなわち、流出風21側に設けられたヒータ等の熱風加熱手段12等で構成されている。
また、加熱室2の背面壁には多数のパンチング孔等よりなる吸込孔2a、吹出孔2bが設けられており、吸込孔2aは送風手段10の略中心部に設けられ、吹出孔2bは上下の熱風加熱手段12に対向した位置に設けられている。
蒸気発生手段13は、水が供給される容器13aと、該容器13aを加熱するヒータ13b等から構成されており、これらは熱風ユニット5と本体1の背面壁1aとの間に配置されている。
容器13aは、アルミダイキャスト等のアルミニウム材やステンレス材の錆び難い金属材料で構成され、また、ヒータ13bは容器13aの肉部に埋め込まれたシーズヒータ等で構成され、後記する加熱制御手段32によってその出力が制御される。
蒸気発生手段13に水を供給するポンプ15とその供給源であるタンク14とは、いずれも機械室19内に配置されている。
ここで、タンク14とポンプ15及びポンプ15と蒸気発生手段13の容器13aとは、給水管路16で連結されている。また、タンク14は着脱可能であり、使用者が取り外して水を供給することが可能である。
蒸気発生手段13に供給される水は、ポンプ15によってタンク14からポンプ15、給水管路16を通して蒸気発生手段13に給水されるようになっており、また、蒸気発生手段13に到達した水は、蒸気発生手段13の容器13aに貯水され、ヒータ13bによって加熱されて蒸発し、水蒸気となり、吹出口18から熱風ユニット5内に供給される。
蒸気発生手段13には温度検出手段30を備えており、また、機械室19にはポンプ15の出力によって水量を制御する水量制御手段31を備えており、蒸気発生手段13の温度に応じて水量を制御することにより適切な蒸気量を発生させるとともに、水漏れや水あふれを防止している。
また、機械室19には加熱制御手段32も備えており、熱風加熱手段12、輻射加熱手段17、蒸気発生手段13のヒータ13b及びマグネトロン6の出力を調整している。
ここで、蒸気発生手段13は、熱風加熱手段12の近傍(図1においては、ダクト5aの外側であってその吹出口18が熱風加熱手段12と送風手段10との間に位置する場所であって、熱風加熱手段12からの熱伝達がある場所)に設置されており、蒸気発生手段13の容器13aは該蒸気発生手段13のヒータ13bと熱風加熱手段12の両方によって加熱され、水蒸気を発生する。
そして、その水蒸気は吹出口18から熱風ユニット5内に供給され、送風手段10から流れる流出風21と混合し、熱風加熱手段12によってさらに過熱された後に過熱水蒸気20となって吹出孔2bから加熱室2内に供給される。
なお、前記した水量制御手段31とポンプ15、加熱制御手段32と熱風加熱手段12、輻射加熱手段17、マグネトロン6、ヒータ13b、温度検出手段30と蒸気発生手段13の容器13aとの関係は図3のブロック図に示す通りである。
すなわち、機械室19内に設けられた水量制御手段31によりポンプ15の水量を制御して、同じく機械室19内に設けられた加熱制御手段32により熱風加熱手段12、複写加熱手段17、マグネトロン6及び蒸気発生手段13のヒータ13bの出力を制御する。また、蒸気発生手段13の容器13aは温度検出手段30によりその温度が測定され検出される。
本実施例は上記の構成よりなり、加熱室2内に収容された被加熱物4の調理は、蒸気発生手段13を用いた蒸気調理と、マグネトロン6を用いたレンジ調理、輻射加熱手段17や熱風加熱手段12を用いたオーブン調理、主に輻射加熱手段17によって被加熱物を直接加熱するグリル調理などを適宜組み合わせて行われる。
ここで、蒸気発生手段13と熱風加熱手段12を用いて調理を行う場合の蒸気と熱風の流れについて簡単に説明する。
まず、使用者が加熱室2内に被加熱物4を収容し、本体1の前面に配置した操作パネル(図示せず)を操作して調理を開始する。まず、タンク14の水の有無を検知する。水の検知方法は、ポンプ15に流れる電流を検知する方法で行うが、その他の検知方法であってもよい。
水の有無検知でタンク14内に水が無いと判断したら、本体1の操作パネル(図示せず)上に給水表示を行い、使用者に給水を促す。
タンク14内に水があることを確認したら、加熱調理に入る。
蒸気発生手段13の容器13aがヒータ13bによって加熱され、所定温度に近づくと、ポンプ15によってタンク14から給水管路16を通して蒸気発生手段13に送水され、ヒータ13bによって高温に保たれた容器13aで瞬時に沸騰、蒸発し、飽和水蒸気が生成される。
次に、熱風ユニット5の送風手段10がONとなり、加熱室2から吸込孔2aを通して熱風ユニット5内に流入風16が吸い込まれ、送風手段10の回転によって高速の流出風21となり、該送風手段10から勢い良く熱風が流出する。
そして、蒸気発生手段13により生成された飽和水蒸気は、吹出口18から勢いよく噴出し、送風手段10から出た直後の高速の流出風21と勢いよく衝突して衝撃力が加えられ、該水蒸気に含まれていた大きい径の水蒸気はさらに細かく破砕され、その後、熱風ユニット5内の熱風加熱手段12によって加熱され、過熱水蒸気20をたくさん含んだ高温熱風となって、吹出孔2bから加熱室2及び被加熱物4に供給される。
そして、所定時間(加熱時間)経過すると、調理が終了し、報知装置(図示せず)により使用者に終了を知らせる。
次に、蒸気発生手段13と熱風加熱手段12を使用するオーブン調理における制御のフローチャートを図4に、加熱パターン及びその加熱パターンにおける蒸気発生手段13の温度変化の一例を図5にそれぞれ示す。
図5の加熱パターン例では、蒸気発生手段13、ポンプ15、熱風加熱手段12、輻射加熱手段17、マグネトロン6によるレンジ加熱のうち、それぞれ加熱出力状態にある時間帯を黒色で示している。
この図4及び図5に従ってその動作を詳細に説明すると、使用者が本体1の前面に配置した操作部(図示せず)を操作して調理を開始すると、まず、タンク14の水の有無を検知する。水の検知方法は、ポンプ15に流れる電流を検知する方法で行うが、その他の検知方法であってもよい。
水の有無検知でタンク14内に水が無いと判断したら、本体1の操作パネル(図示せず)上に給水表示を行い、使用者に給水を促す。
タンク14内に水があることを確認したら、加熱調理に入る。加熱調理中は、蒸気発生手段13の温度を蒸気発生に適した温度範囲内(図5においては温度T1から温度T2の範囲)に収め、常に安定して蒸気を発生させるようにする。
まず蒸気発生手段13の予熱のためにヒータ13bがしばらく加熱出力した後、加熱制御手段32によってヒータ13bと輻射加熱手段17の出力を切り替えた制御を行う。
また、温度検出手段30によって容器13aの温度を検知し、蒸気発生手段13の温度に応じた制御を行う。
蒸気発生手段13の温度がT1℃以下の低温の場合、加熱制御手段32によってヒータ13bと輻射加熱手段17の出力の切り替えタイミングを調整し、ヒータ13bの出力時間を長くして、加熱室2を加熱する熱量よりも容器13aを加熱する熱量が多いように熱バランスを調整する(熱風加熱手段12を強に、蒸気発生手段13を強に、輻射加熱手段を弱に、加熱出力調整をする。)。また、水量制御手段31によってポンプ15の送水量を少なくして加熱室2の温度を維持しながら蒸気発生手段13の温度を上げる。この加熱パターンを図5のAに示す。このとき、ヒータ13bの加熱出力時間は、蒸気発生手段13の容器13aの熱容量や放熱にかかわる熱伝達率に応じて変わるものである。
次に、蒸気発生手段13の温度がT1〜T2℃の中温の場合、加熱制御手段32によってヒータ13bと輻射加熱手段17の出力切り替えタイミングを調整し、輻射加熱手段17の出力時間を長くして加熱室2を加熱する熱量よりも容器13aを加熱する熱量を少なくなるように熱バランスを調整する(熱風加熱手段12を強に、蒸気発生手段13を弱に、輻射加熱手段を強に、加熱出力調整をする。)。また、水量制御手段31によってポンプ15の送水量を増やし、加熱室2の温度を上昇させながら、蒸気発生手段13の温度を下げる。この加熱パターンを図5のBに示す。
このA、B2つの加熱パターンを繰り返すことによって、蒸気発生手段13の温度を蒸気発生に適した温度範囲内に収め、常に安定して蒸気を発生させるようにする。
また、蒸気発生手段13の温度がT2℃以上の高温の場合には、容器13a内に水が存在しない異常過熱と判断し、ヒータ13bとポンプ15の出力を切って熱風加熱手段12と輻射加熱手段17で調理を行いながら操作パネル(図示せず)に給水を表示し、使用者に給水を促す。使用者によって給水されると、再度水ありが検知され、通常の蒸気発生調理シーケンスに戻る。
加熱パターンを変える温度の閾値であるT1、T2(℃)は、T1<T2である任意の温度である。ただし、低温側の閾値T1が低すぎると水を蒸発させられないために水があふれることがあり、高温側の温度T2が高すぎると水を送水した場合に突沸して加熱室2に水を放出することがある。このため、T1は水が沸騰できる100℃超、T2は水が突沸する250℃以下が望ましい。
このように、常に温度検出手段30によって蒸気発生手段13の容器13aの温度を測定し、その温度によって各加熱手段の加熱出力のバランスを切り替えることにより、蒸気発生手段13の異常加熱を防止することができる。
また、熱風加熱手段12からの熱が容器13aに伝達されることから、蒸気発生手段13は温度上昇しやすいが、温度検出手段30で温度を検出しながら上記のような制御を行うことにより、長時間の空焚きによる故障を生ずるのを防止できる。
ここで、水量制御手段31は、ポンプ15に間欠的に電圧を印加することによって通電率を変化させ、ポンプ15の流量を制御する。なお、ポンプ15の流量を制御する方法は間欠通電に限らず、給水管路16に弁を設けて制御する方法や、ポンプ15の回転数を変化させる方法等でも良い。
また、ここでは熱風加熱手段12が常にONなので、蒸気発生手段13は熱風加熱手段12にダクト5aを隔てた位置に熱風加熱手段12に近接して設けられているので、熱風加熱手段12の放熱によって容器13aが加熱されており、蒸気発生ヒータ13bをOFFにしても蒸気を発生することができる。
そのため、蒸気発生手段13のヒータ13b、輻射加熱手段17を切り替えることにより、蒸気発生手段13で蒸気を発生させながら輻射加熱手段17で加熱室2を加熱することができるため、加熱室2の温度を維持しながら安定して蒸気を発生させることができる。
従来の蒸気発生手段13と熱風加熱手段12が離れた構造では、ヒータ13bの出力をOFFにすると蒸気発生手段13の温度が下がって蒸気を発生させることができず、逆に蒸気を発生させているときは輻射加熱手段17に出力することができず加熱室2の温度を低下させていた等、加熱室2の温度を維持しながら蒸気を発生させることは難しかった。
これに対して本実施例における加熱調理器では、加熱室2の温度を維持しながら蒸気を安定的に常時発生させることができるため、より安定性が高く安全な加熱調理器となる。
次に、マグネトロン6によるマイクロ波を被加熱物4に放射するレンジ調理の場合において、制御のフローチャートを図6、加熱パターン及びその加熱パターンにおける蒸気発生手段13の温度変化を図7に示す。
制御のフローとしては、前述したオーブン調理の蒸気発生手段13における温度検出結果の応じた制御とほぼ同様である。ただし、マグネトロン6によるレンジ調理等、熱風加熱手段12を使用しない調理においては、蒸気発生手段13への外部からの熱伝達はほぼないので、蒸気発生手段13のヒータ13bによってのみ蒸気を発生させることになる。
つまり、レンジ調理の場合は、熱風加熱手段12と輻射加熱手段17は使用せず、また、加熱室2の温度維持の必要もないので、蒸気発生手段13とポンプ15のみを制御する。
そのため、蒸気発生手段13の温度がT1℃以下の場合には、蒸気発生手段13のヒータ13bの加熱出力を大きくし、ポンプ15の送水量を少なくすることによって蒸気発生手段13の温度を上昇させている。この加熱パターンを図7のAに示す。
また、蒸気発生手段13の温度がT1〜T2℃の場合には、蒸気発生手段13のヒータ13bの出力を小さくし、ポンプ15の送水量を大きくすることにより蒸気発生手段13の温度を下げている。この加熱パターンを図7のBに示す。
いずれもオーブン調理の場合と同様に、蒸気発生手段13の温度に応じてこの2つの加熱パターンを切り替えることにより、被加熱物4に適した安全な制御を行う。
よって上述したように、オーブン調理などの熱風加熱手段12を使用する場合と、レンジ調理などの熱風加熱手段12を使用しない場合で、同じ量の蒸気を発生させるために蒸気発生手段13のヒータ13bの加熱出力を変える必要がある。
ここで、本実施例における加熱調理器は、加熱室2の下部に機械室19を設けた構造であるが、機械室19の場所は問わない。例えば、機械室19は加熱室2の上面でも側面でも背面でも良い。
また、熱風ユニット5を加熱室2の背面に設けた構造であるが、熱風ユニット5の場所は問わない。例えば、側面や上面でも良い。
また、テーブル3は回転しないターンテーブルレス構造であるが、ターンテーブルが回転する構造やテーブルを持たない構造でも構わない。
また、テーブル3の下に被加熱物4の重量センサを備えた構造でもよい。
重量センサを備えた構造では、被加熱物4の重量を測定し、加熱制御手段32により被加熱物4の重量に応じた制御を行い最適な蒸気量を発生させることによって、さらに美味しい調理が可能となる。
上記したように本実施例によれば、蒸気発生手段13が熱風ユニット5の外側で、その近傍に設置されているため、蒸気発生手段13の容器13aをヒータ13bに加えて熱風加熱手段12によっても加熱することができる。
また、熱風加熱手段12を用いて加熱調理を行っている場合には、熱風加熱手段12のエネルギーの一部で容器13aを加熱することができ、ヒータ13b単体で加熱している場合に比べて多くの水蒸気を発生させることができる。
よって、容器13aをヒータ13b単体で加熱している場合に比べてポンプ15から送水する水の量が多くても容器13aからあふれることなく蒸発させることが可能であり、安全に制御することができる。
また、熱風加熱手段12で加熱調理を行っている間は、蒸気発生手段13の容器13aは熱風加熱手段12から熱が伝達されるため、該容器13aの温度を保持する場合にヒータ13bを断続して動作させることができる。つまり、常時ヒータ13bの出力が必要ではなく、加熱制御手段32によってヒータ13bと輻射加熱手段17を交互に切り替えて加熱することができる。
そのため、熱風加熱手段12で加熱する際には、ヒータ13bと輻射加熱手段17のいずれか一方が熱風加熱手段12と同時に加熱するように加熱制御手段32によって制御することにより、加熱室2内の温度を維持しながら蒸気を安定的に発生させることができる。
つまり、熱風加熱手段12から熱伝達されるために、ヒータ13bで減らした分のエネルギーを輻射加熱手段17に割り振ることによって、蒸気を発生させている間でも加熱室2を加熱することができ、加熱室2の温度を高温に維持したままの状態で加熱室2に蒸気を発生させることができる。
また、熱風加熱手段12で加熱調理を行っている間、加熱制御手段32によってヒータ13bと輻射加熱手段17を交互に切り替える時間を変化させることにより、蒸気量を増減できる。
例えば、容器13aの温度を上げて蒸気量を増やしたい場合には、容器13aに加える熱量を多くし、逆に蒸気量を減らして加熱室2をさらに加熱したい場合は、輻射加熱手段17から加熱室2に加える熱量を多くすることができる。
また、蒸気発生手段13の出力を止めても熱風加熱手段12から蒸気発生手段13に熱を加えることで蒸気を発生できるため、加熱途中で蒸気の発生を止めることなく加熱バランスを変化させることができ、安定して蒸気を発生させることができる。
また、加熱室2のスペースを効率よく有効利用でき、熱風ユニット5内で熱風や水蒸気の流れを阻害することもない。
また、本発明による加熱調理器は、蒸気発生手段13の温度を検出する温度検出手段30を備えているため、蒸気発生手段13から発生する蒸気量が多くても検出温度に応じてポンプ15と蒸気発生手段13のヒータ13bを適切に制御することができる。
本発明の一実施例を示す加熱調理器の側面断面図である。 同加熱調理器を背面から見た斜視図である。 同加熱調理器のブロック図である。 同加熱調理器のオーブン加熱の制御方法を示すフローチャートである。 同加熱調理器によるオーブン調理の加熱パターン例と該加熱パターンにおける蒸気発生手段温度との関係を示す説明図である。 同加熱調理器によるレンジ加熱の制御方法を示すフローチャートである。 同加熱調理器によるレンジ調理の加熱パターン例と該加熱パターンにおける蒸気発生手段温度との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 本体
2 加熱室
3 テーブル
5 熱風ユニット
10 送風手段
12 熱風加熱手段
13 蒸気発生手段
14 タンク
15 ポンプ
16 給水管路
17 輻射加熱手段
18 吹出口
30 温度検出手段
31 水量制御手段
32 加熱制御手段

Claims (3)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、この加熱室にマイクロ波を放射するマイクロ波発生手段と、前記加熱室を熱風で加熱する熱風加熱手段と、前記加熱室の壁面に設けた輻射加熱手段と、水蒸気を発生する蒸気発生手段と、この蒸気発生手段に送水するポンプと、前記蒸気発生手段に供給する水を貯える着脱可能なタンクと、前記熱風加熱手段と前記輻射加熱手段と前記蒸気発生手段のヒータ出力を制御する加熱制御手段とを備え、前記蒸気発生手段を前記熱風加熱手段の近傍に設け、前記熱風加熱手段で加熱調理する場合に、前記蒸気発生手段と前記輻射加熱手段のいずれか一方が前記熱風加熱手段と並行して加熱するように前記蒸気発生手段と前記輻射加熱手段の出力を制御する加熱調理器。
  2. 請求項1記載の加熱調理器において、前記蒸気発生手段の温度を検出する温度検出手段と、前記ポンプの送水量を制御する水量制御手段とを備え、前記温度検出手段の温度に応じて前記水量制御手段によりポンプの水量を制御する加熱調理器。
  3. 請求項1ないし2記載の加熱調理器において、前記加熱制御手段により、前記マイクロ波発生手段によるレンジ加熱の場合と前記熱風加熱手段によるオーブン加熱の場合とで前記蒸気発生手段のヒータ出力パターンを変える加熱調理器。
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JP2009063197A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Sharp Corp 蒸気調理器
WO2010117182A3 (ko) * 2009-04-06 2011-03-03 엘지전자 주식회사 조리기기 제어방법
JP2014009855A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Sharp Corp 加熱調理器
JP2021071231A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 株式会社マルゼン スチームコンベクションオーブン

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