JP2007078302A - 高周波加熱調理装置 - Google Patents

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祐 河合
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Abstract

【課題】蒸気を用いた加熱調理を効率的に行える高周波加熱調理装置を提供する。
【解決手段】加熱室(図示せず)内に下方から高周波を出力する高周波発生手段(図示せず)と、前記加熱室内の下方で蒸気を発生させる蒸気発生手段(図示せず)と、前記加熱室の底面より任意の高さに着脱自在に配設されると共に該加熱室内の空間を分割する受け皿8と、前記受け皿8の下側に設けられたレール8dと、前記レール8dに着脱自在に装着されると共に多数の開口部(図示せず)を備え被加熱物(図示せず)を収容する籠体13とを備え、前記加熱室に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給して前記被加熱物を加熱処理するもので、加熱室内の空間を、受け皿8で上下に分割し、分割されて狭くなった下方の空間に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給することで、受け皿8の下方側に取り付けた籠体13内の被加熱物を効率よく加熱することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、蒸気発生機能を有する高周波加熱調理装置に関するものである。
従来のこの種の高周波加熱調理装置として、被加熱物が収容された加熱室に蒸気を供給して、被加熱物を加熱するようにしたものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の高周波加熱調理装置では、高周波加熱と蒸気の供給による蒸気加熱と、さらに機種によってはヒータなどのジュール熱による加熱等を適宜組み合わせて加熱調理ができるようになっている。
特開平8−178298号公報
しかしながら、最近の高周波加熱調理器においては、加熱室の容積を大きく稼ぐことで大型の被加熱物を加熱調理可能にしているが、加熱室容積の大型化に伴い加熱室全体を均一に速く昇温させることが困難となっている。加熱能力の不足は、加熱手段の数や出力を増加させれば改善はできるが、一般家庭用の高周波加熱調理装置としては、価格転嫁や省エネルギーの観点から好ましい方策とはいえない。
特に、上記特許文献1に開示されたような蒸気発生機能付きの高周波加熱調理装置においては、蒸気のもつ熱エネルギーが、加熱室の壁面などに奪われると、加熱室内の雰囲気温度が、加熱室内に供給されてから所定温度に達するまでの予熱時間が長くなるだけではなく、加熱室内に多くの結露水を発生させるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱室に供給する蒸気の結露を低減すると共に、いち早く被加熱物を所定の加熱温度まで昇温させることを可能にし、蒸気を有効に利用して、高効率の加熱調理を行うことができる高周波加熱調理装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱調理装置は、加熱室内に下方から高周波を出力する高周波発生手段と、前記加熱室内の下方で蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記加熱室の底面より任意の高さに着脱自在に配設されると共に該加熱室内の空間を分割する受け皿と、前記受け皿の下側に設けられたレールと、前記レールに着脱自在に装着されると共に多数の開口部を備え被加熱物を収容する籠体とを備え、前記加熱室に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給して前記被加熱物を加熱処理するもので、加熱室内の空間を、受け皿の設置によって受け皿下方の空間とそれ以外の空間とに分割し、受け皿より下方の狭められた加熱室空間に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給することで、加熱能力を高めることなく加熱による温度変化に対する応答性が高められ、結露の発生量も低減できる。また、受け皿の下方側にレールを設け、籠体を設置することで、蒸気が充満しやすい区画された上層部に複数の被調理物を維持することとなり、さらに加熱効率が向上する。又、受け皿の下方側に取り付けた籠体に被加熱物を収納することで、加熱室の下方側から供給する蒸気や高周波を効率よく利用して加熱することができる。
本発明の高周波加熱調理装置は、被加熱物を収容する加熱室の空間容積を受け皿で区画して小さくして使用することで、特に蒸気を用いて加熱調理する際に被加熱物周辺の蒸気密度を高めることができ、消費エネルギーに対する調理効果が大幅に向上する。また、蒸気及び高周波を下方側から供給するようにしたため、受け皿の設置位置を限りなく自由に設定できるようになる。また、受け皿にレール部を備え、籠体を着脱可能とすることにより、あらかじめ蒸気を充満させ容量を限定した加熱室内に、籠体を装着するため、効率よく被加熱物を調理することができる。さらに取り出す際は、受け皿を取り出すことで、籠体を一緒に取り出すことも可能となる。
第1の発明は、加熱室内に下方から高周波を出力する高周波発生手段と、前記加熱室内の下方で蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記加熱室の底面より任意の高さに着脱自在に配設されると共に該加熱室内の空間を分割する受け皿と、前記受け皿の下側に設けられたレールと、前記レールに着脱自在に装着されると共に多数の開口部を備え被加熱物を収容する籠体とを備え、前記加熱室に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給して前記被加熱物を加熱処理するもので、加熱室内の空間を、受け皿の設置によって受け皿下方の空間とそれ以外の空間とに分割し、受け皿より下方の狭められた加熱室空間に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給することで、加熱能力を高めることなく加熱による温度変化に対する応答性が高められ、結露の発生量も低減できる。また、受け皿の下方側にレールを設け、籠体を設置することで、蒸気が充満しやすい区画された上層部に複数の被調理物を維持することとなり、さらに加熱効率が向上する。又、受け皿の下方側に取り付けた籠体に被加熱物を収納することで、加熱室の下方側から供給する蒸気や高周波を効率よく利用して加熱することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の受け皿に、高周波を吸収し発熱する発熱体を形成したもので、加熱室内に受け皿を設置した状態で高周波を供給すると発熱体が昇温し、結果として受け皿が昇温する。蒸気を供給する前にこの動作を行うことで受け皿により区切られた下方側の空間の天面が加熱されているで、結露が減少するとともに、蒸気を発生させてからの空間内の雰囲気温度の昇温速度も向上する。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の受け皿を、セラミックなどの絶縁材を基体として形成したもので、受け皿を加熱室に設置したままで、高周波を供給してもスパークなどの発生を抑えることができ、そのため蒸気を発生させる前に高周波発生手段を動作させ、受け皿そのものに蓄熱することができる。よって蒸気を発生させる際に、結露を低減するのは勿論のこと、蒸気の温度低下を防ぐことができる。さらに受け皿の加熱状態によっては、その潜熱によって蒸気の温度を上げることもできる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の受け皿を加熱室に装着した時に、前記受け皿と前記加熱室の内壁との間に隙間を生じさせないようにするための隙間材を前記受け皿の周囲に設けたもので、加熱室を受け皿で上下分割したときに、下方側で発生し充満した蒸気が受け皿で仕切られた上方側の空間に流出するのを抑えることができ、蒸気密度を高めることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の籠体を耐熱樹脂などの絶縁体で形成したもので、加熱室内に被加熱物を載置した籠体を受け皿に設置した状態で、高周波を供給することができるので、蒸気及び高周波の両方を供給しながらの加熱調理が可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の受け皿を支持する係止部を、加熱室の内壁面の複数の高さ位置に設けたもので、被加熱物の種類、大きさ、調理方法などに応じた加熱空間を設定することができ、また、蒸気による加熱力の強弱を温度制御することなく簡易に変更することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか一つの発明の高周波発生手段と蒸気発生手段とを制御する制御手段を備え、前記制御手段により、受け皿及び蒸気発生手段を調理動作に先立ち加熱する予熱ステップと、高周波及び蒸気の少なくともいずれかを供給して被加熱物の加熱処理を行う本加熱ステップを順に実行するもので、本加熱動作に入る時に、予熱している蒸気発生手段に給水するだけで、すぐに蒸気を発生させることができる。また受け皿に対して高周波を照射することで、発熱体がある場合やセラミックなどの基材で形成されている場合は、受け皿が昇温し結露の抑制と加熱室の雰囲気温度の低下を抑制できる。
第8の発明は、特に、第7の発明の予熱ステップにおいて、蒸気発生手段で蒸気を発生させた後、高周波加熱手段で受け皿を加熱するようにしたもので、蒸気の温度を上昇させることができる。また、結露した水を再度加熱することができ、加熱室内の雰囲気温度を上昇させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の第1の実施の形態における高周波加熱調理装置について、図1〜6を用いて説明する。
図1は、本実施の形態における高周波加熱調理装置の開閉扉を開けた状態を示す正面図、図2は、同高周波加熱調理装置の外観斜視図、図3は、同高周波加熱調理装置の制御ブロック図である。
図1〜図3において、本実施の形態における高周波加熱調理装置1(以下「調理装置1」という)は、食材の加熱調理に高周波加熱及び加熱蒸気、熱風、熱輻射による加熱が可能なスチームオーブンレンジとして使用されるもので、食材等の被加熱物(図示せず)を収容する加熱室2内に高周波を出力する高周波発生手段3と、加熱室2内に蒸気を供給する蒸気発生手段4と、輻射熱を発生する平面ヒータ5と、熱風を発生するコンベクションヒータ6と、加熱室2内の雰囲気を攪拌する循環ファン7と、被加熱物を載置して加熱する際に用いたり、加熱室2を上下に分割してその加熱空間を小さくする際に用いる受け皿8を備え、高周波、蒸気、高温蒸気、輻射、熱風の少なくともいずれか1つ以上を加熱室2に供給して加熱室2内の被加熱物を加熱処理することができるようになっている。
加熱室2は、前面開放の箱形の本体ケース9内部に形成されており、本体ケース9の前面に、加熱室2の前部の被加熱物取出口2fを開閉すると共に透光窓10aを有し開閉手段である開閉扉10が設けられている。また、開閉扉10には、開閉時に使用するハンドル部10bと、操作用スイッチ群を含む操作パネル部10cが設けられている。
加熱室2と本体ケース9との壁面間には所定の断熱空間が確保されており、必要に応じてその空間には断熱材が装填されている。
また、加熱室2の背後の空間は、加熱室2内の雰囲気を攪拌する循環ファン7及びその駆動モータ(図示略)を収容した循環ファン室(図示略)となっており、加熱室2の後面の壁が、加熱室2と循環ファン室とを区画する仕切壁2aとなっている。
加熱室2の仕切壁2aには、加熱室2側から循環ファン室側への吸気を行う吸気用通風孔2bと、循環ファン室側から加熱室2側への送風を行う送風用通風口2cとが形成エリアを区別して設けられている。吸気用通風孔2b、送風用通風口2cのそれぞれは多数のパンチ孔で形成されている。
また、加熱室2の上面にはマイカで絶縁された発熱体で形成された平面ヒータ5が備えられているとともに、温度検知手段として、加熱室2の上面隅に庫内サーミスタ11aがその先端を加熱室2内に突出するように、また、赤外線センサ11bが仕切り壁2aの上方中央の貫通穴2dから被加熱物の表面温度が検知できるようにそれぞれ備え付けられている。
この庫内サーミスタ11aの検出信号は、制御手段12によって監視され、平面ヒータ5、コンベクションヒータ6、循環ファン7のそれぞれの動作制御(温度過昇防止制御、発熱量制御、回転数制御など)などに用いられる。
また、高周波発生手段3は、加熱室2の下側の空間に配置され高周波を発するマグネトロン3aと、このマグネトロン3aから発生した高周波を受ける位置に設けられたスタラー羽根3bから構成されている。そして、アンテナ(図示せず)からの高周波を、回転するスタラー羽根3bに照射することにより、高周波を撹拌しながら加熱室2底面に設けられた給電口(図示せず)から加熱室2内に供給するようになっている。なお、マグネトロン3aやスタラー羽根3bは、加熱室2の底部に限らず、加熱室2の上面や側面側に設けても良い。
蒸気発生手段4は、調理装置1に着脱自在に装着される貯水タンク4aと、加熱室2内に装備された給水受け皿4bと、給水受け皿4bを加熱して水を蒸発させるためのアルミダイキャストヒータ4cと、貯水タンク4aの水を送水ポンプ4dで給水受け皿4bに導く給水管4eと、給水受け皿4bの上方に着脱可能に設けられ複数の開口部(図示せず)を有する陶磁器製の受け皿カバー4f(図4参照)を備えている。
なお、アルミダイキャストヒータ4cは、図4(a)に示すように、給水受け皿4bの下面に、導電性グリス或いはカーボンシートなどを介して密着状態に取り付けられている。また、図4(b)に示すようにアルミダイキャストヒータ4cの底面には、サーミスタ(図示せず)がシーズヒータ4g、4hの間に設けた取り付け孔4iに埋設状態で装備されるようになっている。このサーミスタによる検出信号は、制御回路(図示せず)によって監視され、それぞれ動作制御(温度過昇防止制御、発熱量制御)に利用される。なお、蒸気発生量の調整は、制御手段12で、送水ポンプ4dの送水量とアルミダイキャストヒータ4cへの通電量を制御して行われている。
また、受け皿8は、加熱室2に対して複数の高さ位置に容易に脱着自在とされており、図5、図6に示すように、被加熱物の載置面となるセラミック板8aと、セラミック板8aの下面に接着或いは塗布、転写して配置されると共に主材料がフェライトからなる発熱体8bと、セラミック板8aに設けられ加熱室2の壁面に設けた係止部2eと係合する固定部材8cとを有する。
セラミック板8aは、プレコート鋼板からなり、表面に波状の凹凸を設け水溜可能な深さを有している。セラミック板8a自体を波形として凹凸を形成することで、発熱体8bの接着面積が大きくなり、発熱体8b上での発熱量が増加する効果も得られる。なお、プレコート鋼板の表面(上面側)には防汚効果の高いフッ素処理を施している。
また、セラミック板8aの周囲には耐熱性樹脂で形成された隙間材8eが取り付けられ、受け皿8を加熱室2内の係止部2eに取り付けた際に、受け皿8と、加熱室2内壁面及び開閉扉10で形成される隙間を極力減らす構成となっている。
また、固定部材8cの下方側には耐熱樹脂で形成されたレール8dが備えられ、レール8dには、同じく耐熱樹脂で形成され被加熱物を収納する籠体13が前後にスライドするように取り付けられるようになっている。なお、籠体13としては、受け皿8で分割した加熱室2内で、下方側から発生した蒸気により被加熱物が暴露される状態にできるのであれば、形状は問わない。
さらに操作パネル部10cには調理温度や時間、メニューなどを表示する液晶表示部10dと、メニューや調理温度を選択するダイヤル10e、調理時間・仕上がり調節などを設定するダイヤル10f、動作開始ボタン10g、取り消しボタン10hなどを含むキーが設けられている。
次に被加熱物を籠体13に入れて、加熱調理する際の動作・作用について図7を用いて説明する。まず、貯水タンク4a内に水を入れ、それを本体ケース9の側面に設けたタンク収納部(図示せず)に装着した状態で、受け皿8に被加熱物を載せないで、受け皿8を係止部2eにセットし、開閉扉10を閉める。そして、メニュー選択できるダイヤル10eで加熱コースを選択、蒸気発生量(時間・単位時間発生量)をダイヤル10fで選択し、動作開始ボタン10gを押すと、図7に示すシーケンスで自動的に調理(予熱モード)が開始される。
まず、制御手段12からの指令により、マグネトロン3aが動作し、マグネトロン3aで発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)を介し、スタラー羽根3bで攪拌されながら破線矢印A2に示すように加熱室2下方部に設けられた給電口(図示せず)から上方に向けて加熱室2内に供給される。加熱室2内に高周波が供給され、それが受け皿8の下方側に取り付けた発熱体8bで吸収されることで自身が発熱し、その結果としてセラミック板8aが加熱される。
所定時間(T1)マグネトロン3aが動作すると、アルミダイキャストヒータ4cのシーズヒータ4g、4hに所定時間(T2)通電され、予熱動作が終了し、予熱完了の旨を使用者に知らせる。その後、開閉扉10を開け、被加熱物の入った籠体13をレール8dにセットし、開閉扉10を閉め、動作開始ボタン10gを押すと、図7に示すシーケンスで自動的に調理(調理モード)が開始される。
まず、アルミダイキャストヒータ4cに通電され、取り付け孔4iに埋設されたサーミスタによる検知レベルが所定値になれば、送水ポンプ4dが所定時間動作し、貯水タンク4a内の水が給水管4eを通って給水受け皿4bへ送られる。そして、給水受け皿4bで加熱され、受け皿カバー4fに設けた開口部より加熱室2内に蒸気が供給される。基本的には、シーズヒータ4g、4hを連続動作、送水ポンプ4dを所定のタイミングで間欠動作させることで、連続的に多量の蒸気が発生する。
この蒸気は、加熱室2内の空気に比べて温度が高く上昇流を形成し、加熱室2内の上方部へと移動するが、受け皿8の周囲に備えられた隙間材8eにより、受け皿8で区切られた加熱室2の上方側には蒸気が漏れないため、受け皿8で仕切られた加熱室2内が蒸気で充満する。このようになると、籠体13に入れられた被加熱物が蒸気に暴露される。この状態が所定時間(T3)経過すると、シーズヒータ4g、4hへの通電がシーズヒータ4gのみへの通電に切り替えられ、マグネトロン3aが動作する。さらに所定時間(T4)が経過すると、シーズヒータ4gへの通電が停止され所定時間(T5)経過すると調理が終了する。
以上のように本実施の形態によれば、被加熱物は、蒸気の潜熱、輻射熱、高周波による内部加熱により、水分保有率を低減することなく均一に短時間で加熱することができる。また、受け皿8は、被加熱物を上面側に載置し、高周波発生手段3と、平面ヒータ5を動作させることで被加熱物を両面から焼成した際に脂(油)を分離しながら焼成するような使い方もできる。
さらに受け皿8に、耐熱樹脂からなるレール8dを形成していることで、受け皿8をテーブルや調理台に置く際に、受け皿8の底面が接地しない。そのため、受け皿8の温度がテーブルや調理台に伝わるのが防げる上に、確実に手の入る隙間が形成されており、ミトンなどでつかんだ状態で被加熱物を受け皿8に載せたまま略水平を保ちながら加熱室2から取り出した後、テーブルなどに直接置くことができるなどの利点もある。
以上のように本発明にかかる高周波加熱調理装置は、大容量化する加熱室であっても、被加熱物に応じて、加熱室容積を可変し、被加熱物周辺の蒸気密度を高め、結露を低減しながら、蒸気を用いて効率的に被加熱物を加熱することができるもので、蒸し調理工程以外にも、保温、発酵、茹で、焼きなどさまざまな調理に適用できる。
本発明の実施の形態1における高周波加熱調理装置の開閉扉を開けた状態を示す正面図 同高周波加熱調理装置の外観斜視図 同高周波加熱調理装置の制御ブロック図 (a)同高周波加熱調理装置の蒸気発生手段の蒸発部の分解斜視図(b)蒸気発生手段のダイキャストヒータを底面から見た図 同高周波加熱調理装置の受け皿及び籠体の外観斜視図 図5のA−A断面図 同高周波加熱調理装置の蒸し調理を行う際のシーケンス図
符号の説明
2 加熱室
3 高周波発生手段
4 蒸気発生手段
8 受け皿
8b 発熱体
8d レール
8e 隙間材
13 籠体

Claims (8)

  1. 加熱室内に下方から高周波を出力する高周波発生手段と、前記加熱室内の下方で蒸気を発生させる蒸気発生手段と、前記加熱室の底面より任意の高さに着脱自在に配設されると共に該加熱室内の空間を分割する受け皿と、前記受け皿の下側に設けられたレールと、前記レールに着脱自在に装着されると共に多数の開口部を備え被加熱物を収容する籠体とを備え、前記加熱室に高周波と蒸気の少なくともいずれかを供給して前記被加熱物を加熱処理する高周波加熱調理装置。
  2. 受け皿に、高周波を吸収し発熱する発熱体を形成した請求項1に記載の高周波加熱調理装置。
  3. 受け皿を、セラミックなどの絶縁材を基体として形成した請求項1又は2に記載の高周波加熱調理装置。
  4. 受け皿を加熱室に装着した時に、前記受け皿と前記加熱室の内壁との間に隙間を生じさせないようにするための隙間材を前記受け皿の周囲に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
  5. 籠体を耐熱樹脂などの絶縁体で形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
  6. 受け皿を支持する係止部を、加熱室の内壁面の複数の高さ位置に設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
  7. 高周波発生手段と蒸気発生手段とを制御する制御手段を備え、前記制御手段により、受け皿及び蒸気発生手段を調理動作に先立ち加熱する予熱ステップと、高周波及び蒸気の少なくともいずれかを供給して被加熱物の加熱処理を行う本加熱ステップを順に実行する請求項1〜6のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
  8. 予熱ステップにおいて、蒸気発生手段で蒸気を発生させた後、高周波加熱手段で受け皿を加熱するようにした請求項7に記載の高周波加熱調理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016217611A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 大正電機販売株式会社 オーブン装置

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