JP2008089255A - 加熱調理器 - Google Patents

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heating
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Keiko Kaneko
慶子 金子
Hitoshi Takimoto
等 滝本
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Toshiba Corp
Toshiba Consumer Marketing Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Consumer Marketing Corp
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Abstract

【課題】 所定の温度による飽和蒸気環境をすばやく作り出すとともに、栄養素が破壊さ
れない低温スチーム調理を行う加熱調理器を提供する。
【解決手段】 調理物が収容される加熱室5と、この加熱室5内の温度を検知する温度検
知手段19と、熱風ヒータ62及び熱風ファン61を有し、加熱室5内に熱風を供給する
熱風循環機構と、蒸気発生室41aを有する蒸気発生容器41、蒸気発生容器41を加熱
する蒸気用ヒータ44、前記蒸気発生室内に給水する給水ポンプ56を有し、蒸気を加熱
室5内に供給する蒸気発生装置40とを備え、蒸気発生装置40の駆動を開始して、前記
温度検知手段19が目標設定された100℃以下の設定温度に加熱室5が到達することを
検知するまでの間、熱風循環機構60を駆動し、熱風循環機構60が加熱室5内に供給す
る熱風量を徐々に小さくすることを特徴とする加熱調理器。
【選択図】 図9

Description

本発明は、蒸気発生装置及び熱風循環機構を備えた加熱調理器に関する。
近年、加熱調理器においては、100℃以下の蒸気を加熱室内に供給し、低温のスチー
ムの雰囲気中で調理物を加熱調理することにより、調理物の栄養素を破壊せずに調理をし
、ヘルシーな調理をする加熱調理器が提案されている。
特に、加熱庫に調理物を載置し、加熱庫外に設けた蒸気発生手段で発生させた100度
C以下の低温スチームによって加熱庫内の調理物を低温加熱し、蒸し調理などをする調理
器が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
また蒸気を発生させて食材を調理する方法において、所定の調理温度で蒸し調理する際
に、所定の調理温度に到達するまでに、所定時間所定の調理温度より高く設定した温度で
予備加熱する調理方法が記載されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3035494号公報 特開2000−4804号公報
しかしながら、特許文献1のような加熱調理器においては、100℃以下の低温設定さ
れた目標温度に到達するまで時間がかかってしまうという問題があった。
また特許文献2に記載の加熱調理器においては、予め加熱室内を目標温度より高い蒸気
を供給することで予熱し、一旦加熱室内の温度を目標温度より高くすることにより、目標
温度まで到達するスピードを早くしているが、目標温度をオーバーシュートさせることに
より予熱時には低温調理したい温度より高い温度になってしまうことから栄養素が破壊さ
れてしまうという問題があった。
また予熱後に調理物を加熱室内に挿入するような動作をするときは、予熱終了タイミン
グまで使用者は待機しなくてはならず、使用者にとって不便であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、所定の温度による飽和蒸気環
境をすばやく作り出すとともに、所定の温度に到達するまでに所定の温度を超えないよう
に制御を行うことにより栄養素が破壊されない低温スチーム調理を行う加熱調理器を提供
することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係わる加熱調理器は、調理物が収容される加熱室
と、この加熱室内の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱室に設けられ、熱風ヒータ
及び熱風ファンを有し、前記加熱室内の空気を前記熱風ヒータにより加熱し、前記熱風フ
ァンの回転駆動により前記加熱された熱風を加熱循環させる熱風循環機構と、前記加熱室
の前記熱風循環機構が設けられた位置と異なる位置に設けられ、蒸気発生室を有する蒸気
発生容器、前記蒸気発生容器を加熱する蒸気用ヒータ、前記蒸気発生室内に給水する給水
ポンプを有し、前記蒸気発生室内で発生した蒸気を、前記加熱室内に供給する蒸気発生装
置とを備え、前記蒸気発生装置の駆動を開始して、前記加熱室内の温度が目標に設定され
た100℃以下の設定温度に到達したことを前記温度検知手段が検知するまでの間、前記
熱風循環機構を駆動し、前記熱風循環機構が加熱室内に供給する熱風量を徐々に小さくす
ることを特徴とする。
本発明によれば、所定の温度による飽和蒸気環境をすばやく作り出すとともに、所定の
温度に到達するまでに所定の温度を超えないように制御を行うことにより栄養素が破壊さ
れない低温スチーム調理を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
本発明の加熱調理器を電子レンジに適用した一実施例を示す図1乃至図10を参照して
説明する。
図1は、電子レンジの扉を閉塞した状態の正面図である。図2は扉を開放した状態で示
す正面図である。図3は縦断正面図である。図4は横断平面図である。図5は縦断側面図
である。図6は、電気的構成図である。
図1、2に示すように電子レンジの本体1は、外郭が矩形状の外箱2で形成されていて
、底部下面に脚部3が設けられている。
外箱2の内部には前面が開口した内箱4が設けられており、この内箱4の内部を加熱室
5としている。またこの加熱室5の前面開口部5dは本体1の前面のほぼ全幅にわたる大
きさの矩形状をなしている。
そして、本体1の前面には加熱室5の前面開口部5dを開閉可能な扉6が設けられてい
る。この扉6は図示しないヒンジ部を介して本体1の前下部に上下方向に可動可能に枢支
されている。
また扉6の前面部には図1に示すように、上部に手掛け部7が設けられていると共に、
下部に複数の操作部9及び表示部10を有する操作パネル8が設けられている。この操作
パネル8は、操作部9は加熱調理の調理方法等を選択設定するもので、表示部10は選択
された調理方法や調理温度などを表示するためのものである。
またこの扉6には、扉6をロックする扉ロックスイッチ11(図6参照)が設けられて
おり、この扉ロックスイッチ11は加熱室5内が高温時は扉6を開放できないように扉6
をロックするロック機能を有している。
そして外箱2と内箱4の間には図4、図5に示すように空間が設けられており、内箱4
の右方には右側空間12、左方には左側空間13、下方には下側空間14が設けられてい
る。
また図5に示すように加熱室5の後方には機械室15が形成されていて、この機械室15
には下部にマグネトロン16と、このマグネトロン16の駆動装置17が設けられている

このマグネトロン16はマイクロ波を発生するもので、その発生したマイクロ波は、下
側空間14に設けられ加熱室5の下面の中央に延びる導波管18を通して開口部(図示せ
ず)から加熱室5内に供給可能としている。
また機械室15の中央部から上部にかけては、左右方向の中央部に後述する熱風循環機
構60が設けられている。
さらに機械室15の上部には加熱室5内の温度と、被加熱物の温度を測定する温度セン
サ19が設けられている。
一方、加熱室5内には図3に示すように両側壁に突起状の段部30が形成されており、
上方に上段部30a、下方に下段部30bが形成されている。
またその段部30上に加熱調理用の角皿31が載置できるように構成されていて、上段
角皿31aと下段角皿31bが其々配置されている。
これら角皿31はいずれも段部30上をスライド移動することが可能で、角皿31を前
面開口部5d方向にスライド移動させることによりに加熱室5から取出し可能である。
そして図2、図3に示すように左側空間13における加熱室5の左側壁5aの外側であ
って、上段部30aと下段部30bの間に位置して蒸気発生容器41が配設されている。
次いで、要部の具体構成を示す。図7は、前記蒸気発生容器41の縦断正面図、図8は
蒸気発生容器41の縦断側面図を示している。
図8に示すように、蒸気発生容器41は、正面側(図示右側)が開口している凹状の容
器本体42と、その開口を覆う容器カバー43とで構成され、容器本体42と容器カバー
43の間に容量が12ml程度の蒸気発生室41aが形成される。
これら容器本体42と容器カバー43は、例えば金属ダイカスト(例えばアルミダイカ
スト)から構成されている。
容器本体42の蒸気発生室41aの上下には棒状のシーズヒータからなる蒸気用ヒータ
44が2本鋳込まれている。この2本の蒸気用ヒータ44である第1の蒸気用ヒータ45
と第2の蒸気用ヒータ46は両端の端子が容器本体42から突出されており、電気的に独
立して電源101(図6参照)と接続されている。
そしてこれら蒸気用ヒータ44は定格出力が異なり、第1の蒸気用ヒータ45の定格出
力は600Wで、第2の蒸気用ヒータ46の定格出力が300Wで構成されて電源101
に接続されていて、蒸気発生容器41には合計900Wの定格出力が供給される構成とな
っている。
また容器本体42の背面側(図示左側)には二点鎖線で示す給水口47が形成されてい
て、これに後述するパイプ55が取り付けられている。
また図7に示すように容器本体42の上部には蒸気発生容器41の温度を検出するサー
ミスタ48が取り付けられている。
一方、容器カバー43の上部には3個の筒状の蒸気吹出口49が横方向に並んで略等間
隔に形成されている。
蒸気吹出口49は容器カバー43を貫通しており、その右部は容器カバー43の右端面
から突出している。
また、蒸気発生室41aの内面を構成する容器本体42の左側部の右面には複数の放熱
フィン50が容器本体42と一体に形成されている。
放熱フィン50は、容器本体42の上部内面から下方に突出する2個の放熱フィン50
aと、各蒸気吹出口49の下部に位置する3個のコの字状の放熱フィン50bと、放熱フ
ィン50bよりも下方部に位置する2個のT字型の放熱フィン50cとから構成されてい
る。
また、放熱フィン50a〜50cの右端部は、容器本体42に容器カバー43を取り付
けたときに容器カバー43の内面に略当接するようになっている。
従って、図7の正面図に示すように放熱フィン50a〜50cにより蒸気発生室41a
の内部には迷路状に入り組んだ通路が形成される。
そして図8に示すように加熱室5の左側壁5aには、蒸気吹出口49に対応する3個の
蒸気開口部51が形成されている。また、加熱室5の左側壁5aの内側には蒸気開口部5
1の周縁を覆うカバー部材52が取り付けられている。
このカバー部材52は、蒸気開口部51と連通する3個の筒状の蒸気口53を有してい
る。
一方、図3に示すように、加熱室5の下側空間14には水タンク54が配設されている
。水タンク54は約400mlの水を収容可能な大きさを有しており、外箱2に対して着
脱可能に構成されている。
外箱2に装着された水タンク54はパイプ55を介して蒸気発生容器41の給水口47
と接続される。パイプ55の途中には給水ポンプ56が接続されており、給水ポンプ56
が駆動されると水タンク54内の水は蒸気発生室41a内に供給されるようになっている

これら蒸気発生容器41、水タンク54、パイプ55、給水ポンプ56などから蒸気発
生装置40が構成される。
一方、加熱室5の後壁側には熱風循環機構60が配設されている。
図5に示すようにこの熱風循環機構60は、熱風ファン61と、熱風ヒータ62、ケー
シング65、及びファンモータ66で構成されており、そのうち、熱風ファン61は遠心
ファンが用いられている。
この熱風ファン61はケーシング65に覆われており、このケーシング65の後側の機
械室15にはファンモータ66が取付けている。このファンモータ66の回転軸がケーシ
ング65内に挿入されており、これに熱風ファン61の中心ボス部が取付けられ、この熱
風ファン61を回転駆動するように構成されている。
そして、熱風ヒータ62は、2本のシーズヒータで構成され熱風ファン61の周囲部を
囲うように配設されている。
この2本のヒータからなる熱風ヒータ62は、定格出力が異なる第1の熱風ヒータ63
と第2の熱風ヒータ64で構成されており、これら第1の熱風ヒータ63と第2の熱風ヒ
ータ64は其々独立して電源101に接続され、第1の熱風ヒータ63は1300Wの定
格出力で、第2の熱風ヒータ64は1000Wの定格出力で構成されている。
これらに対して、図2に示すように加熱室5の後壁5cには、熱風ファン61の中央部
と対応する位置に循環空気の吸入口67が多数の小孔により形成され、熱風ファン61の
外周部より外側の位置に循環空気の吹出口68を同じく多数の小孔により形成している。
また吹出口68は熱風ヒータ62と対応するように環状に配置して形成されている。
なお、前述の上段角皿31aと下段角皿31bについては、循環空気の吸入口67と吹
出口68とを遮断するように、吸入口67を上下より挟むように配置されている。
またさらに図4に示すように、加熱室5内の右側壁5bには排出開口部70が設けられ
ており、その右側壁5bの外側には蒸気排気機構71が設けられている。
この蒸気排気機構71は、通常時には排気ダンパ72がばね(図示せず)の付勢力によ
り排出開口部70が閉塞されており、排気ダンパ72を回動させるダンパモータ78の駆
動により、回転移動するようになる。
つづいて、電子レンジの電気的構成について説明する。
図6は、電子レンジの概略的な電気的構成を示すブロック図である。
電子レンジが備える制御装置100には、前述の操作パネル8の操作部9、加熱室5内
の温度を検出する温度センサ19、また蒸気発生容器41内の温度を検出するサーミスタ
48、及び電子レンジに電源を供給する電源101が接続されている。
操作部9では、調理方法等を設定した信号を制御装置100に入力し、温度センサ19
及びサーミスタ48は、それぞれ温度検出信号を入力する。
そして制御装置100には、操作パネル8の表示部10、マグネトロン16の駆動装置
17が接続されていると共に、蒸気発生装置40の蒸気用ヒータ44、及び給水ポンプ5
6が接続されている。
さらに、熱風循環機構60のファンモータ66、及び熱風ヒータ62である第1の熱風
ヒータ63、第2の熱風ヒータ64に接続されている。
また扉6の開閉をロックする扉ロックスイッチ11と、蒸気排気機構71のダンパモー
タ78も接続されている。
また制御部100は、メモリー100aを有していて、加熱手段の制御方法のリストが
予め記憶されており、これらのリストは、階層化されて分かれ記憶されており、第1の階
層には、複数の加熱手段の「レンジ」「オーブン」「スチーム」「低温スチーム」と、「
お好み温度」がリスト項目として記憶されており、これら項目が設定されることにより予
めプログラムされた加熱手段が選択されて調理されるように構成されている。
例えば調理方法の項目のうち「レンジ」が選択されると、マグネトロンにより食品を加
熱する調理方法「レンジ調理メニュー」が選択される。また「オーブン」の場合には、熱
風循環機構が生成する熱風により食品を加熱する調理方法「オーブン調理メニュー」、「
スチーム」の場合は、蒸気発生装置による高温スチームにより食品を加熱する調理方法「
スチーム調理メニュー」が選択される。「低温スチーム」の場合は、蒸気発生装置から1
00度C以下の低温スチームが供給されて食品を加熱する調理方法「低温スチーム調理メ
ニュー」が選択される。なお「お好み温度」が選択されると、調理温度が設定できる状態
になる。
また、第1の階層の下位に位置する第2の階層は、加熱条件である調理温度を設定する
ためのリストで構成されていて、30度Cから250度Cまで1度間隔で設定可能として
いる。
次に、上記構成の電子レンジの作用について述べる。
まず、扉6を開け図示しない調理物を加熱室5内に収容載置し、後述するが使用者は調
理方法と加熱条件を決めて操作部9から「レンジ」、「スチーム」、「オーブン」「低温
スチーム」の調理方法や加熱時間、加熱設定温度などの加熱条件を入力操作する。
そして、操作部9のうちのスタートスイッチを操作して加熱開始を指示すると、制御装
置100は設定された調理方法や加熱条件に基づき予め設定された制御プログラムに従っ
てマグネトロン16や蒸気発生装置40、熱風循環機構60を駆動させて加熱調理を実行
する。
ここでまず、加熱室5内に蒸気を供給しながら加熱調理を実行する調理メニュー(以下
、「スチーム調理メニュー」と称する)が設定された場合の動作について説明する。
これは、例えばケーキやシュークリームのシューを焼くためや、シューマイや肉まん等
の加熱調理に利用される。
「スチーム調理メニュー」の開始が指示されると蒸気用ヒータ44がオンされる。この
結果、蒸気発生容器41及が加熱される。そして、蒸気発生容器41に設置されているサ
ーミスタ48が蒸気発生室41aの温度を120度C以上に達したと判断したら、給水ポ
ンプ56を駆動して、水タンク54から蒸気発生容器41への給水を開始する。
蒸気発生容器41に給水ポンプ56により少量の水が供給されると、その水は蒸気発生
室41a内に落下し、瞬時に蒸発する。
この蒸気発生室41aで発生した蒸気は、蒸気吹出口49を通り、上段角皿31aと下
段角皿31bの間の蒸気開口部51から加熱室5内に放出される。このとき、蒸気吹出口
49及び蒸気口53が筒状であるため、蒸気は図3の矢印Sのように加熱室5の左壁部に
対して略垂直な方向に放出される。
そして加熱室5内に載置されている調理物に蒸気が当たり凝縮熱効果により調理物は加
熱される。
次に、加熱室5内に熱風を循環供給しながら加熱調理を実行する調理メニュー(以下、
「オーブン調理メニュー」と称する)が設定された場合の動作について説明する。
これは、例えばトーストや肉類のロースト等の加熱調理に使用される。
「オーブン調理メニュー」の開始が指示されると、ファンモータ66と熱風ヒータ62
が通電される。
これによって、ファンモータ66は熱風ファン61を回転駆動し、熱風ファン61は図
5の矢印Mに示すように加熱室5内の空気を加熱室後壁5cの吸入口67から吸入する。
そして、熱風ファン61により円周方向に送風され熱風ヒータ62によって加熱される

その加熱された空気が加熱室後壁5cの吹出口68から吹出されることにより加熱室5内
の空気が循環され、加熱室5内の温度が高まる。
この熱風循環機構60の動作により調理物は強制対流加熱される。またこの際、加熱室
5内は熱風ヒータ62の熱輻射による加熱も行われる。
さらに、加熱室5内の調理物をマイクロ波により加熱調理を実行する調理メニュー(以
下、「レンジ調理メニュー」と称する)が設定された場合の動作について説明する。
これは、例えば牛乳のあたためや、冷凍食品の解凍等の加熱調理に利用される。
加熱室5の底に直接調理物を載置収容し、「レンジ調理メニュー」の開始が指示される
と、マグネトロン16が駆動し、マイクロ波が導波管18を通り、加熱室5下方から回転
アンテナ(図示せず)によりマイクロ波が加熱室5内にむらなく照射されて加熱調理が行
なわれる。
さらにここで、蒸気発生装置40と熱風循環機構60を併用して低温スチームを生成し
、この低温スチームで調理物の加熱調理を実行する調理メニュー(以下、「低温スチーム
メニュー」と称する)が設定された場合の動作について図9に示すフローチャート及び、
図10に示す時系列に制御内容を示した図で説明する。
この図10は、制御装置100の指令に基づく加熱室5内温度と、蒸気発生室41a温
度と、制御内容をステップS1〜ステップS13までを時系列的にT1〜T6を付して示
したものである。
この低温スチームメニューは例えば、ほうれん草などの緑黄色野菜の栄養分を保つヘル
シーな加熱調理に利用される。
まず、加熱室5内の上段部30aと下段部30bにそれぞれ上段角皿31a及び下段角
皿31bをセットする。
そして、上段角皿31a及び下段角皿31bに調理物を載置収容する。
次いで、操作パネル8の操作部9により「低温スチーム調理メニュー」が選択され、目
標設定温度(80度とする)と加熱時間が入力されスタート指示を受けると、制御装置1
00は所定のプログラムに基づいて指令を出す(ステップS1)。
まず、蒸気発生装置40の第1の蒸気用ヒータ45に600Wの定格電力と第2の蒸気
用ヒータ46に300Wの定格電力を同時に入力し、合計して900Wの電力を蒸気用ヒ
ータ44に入力し、蒸気用ヒータ44を発熱させる(ステップS2)。
この蒸気用ヒータ44の発熱により、蒸気発生容器41及び放熱フィン50がすばやく
加熱され、蒸気発生室41aが予熱される(図10中、T1〜T2参照)。
次に加熱室5内の予熱を行うために熱風循環機構60の第1の熱風ヒータ63および第
1の熱風ヒータ64に電力が供給されると共にファンモータ66が駆動される(ステップ
S3)。
このファンモータ66の駆動による熱風ファン61の動作により、加熱室5内の空気が
後壁5cの上段角皿31a、下段角皿31bの間に位置する吸入口67より、図5の矢印
Mに示すようにケーシング65内に吸入される。
この吸入された空気は、発熱した二つの熱風ヒータ62によりすばやく加熱される(図
10中、T1〜T2参照)。
そして加熱された空気は、図5の矢印Nに示すように熱風ファン61の周まわりに位置
する熱風吹出口68から加熱室5内に吹出されることにより循環され、以って加熱室5内
の空気はすばやく加熱される。
このとき、加熱された空気は後壁5cの上段角皿31aの上側および下段角皿31bの
下側から吹出されるため、角皿31に載置された調理物に満遍なく熱風が伝わる。
そして、サーミスタ48が蒸気発生室41aの温度が所定の温度80度Cに達したこと
を検知すると(ステップS4のY)、制御装置100は給水ポンプ56を駆動させて、蒸
気発生室41aへの給水を開始させる(ステップS5)(図10中、T2参照)。
このとき、制御装置100は所定容量の水が間欠的に、例えば6秒おきに蒸気発生室4
1aに供給されるように給水ポンプ56を駆動させる。
そして、80度Cまで温度上昇している蒸気発生容器41に少流量の水が供給されるこ
とにより、その水は蒸気発生室41a内に落下し、蒸発する。
そして蒸気は、図7の矢印Aで示すように放熱フィン50の間を加熱されながら上昇し
、蒸気吹出口49に至る。
蒸気吹出口49に至った蒸気は、蒸気吹出口49を通り、蒸気口53から加熱室5内に
放出される。
このとき、蒸気吹出口49及び蒸気口53が筒状であり、この蒸気口53は上段角皿3
1aと下段角皿31bの間に位置しているため、蒸気は加熱室5の左側壁5aの上段角皿
31aと下段角皿31bの間から、左側壁5aに対して略垂直な方向に放出され、加熱室
5内の上段角皿31aと下段角皿31bの間に充満されていく。
そして、この蒸気発生装置40から供給された蒸気と、この熱風循環機構60の供給す
る熱風とにより加熱室5内が加熱され、温度センサ19により加熱室5内温度が50度に
なったことが検知されると(ステップS6のY)、第1の熱風ヒータ63への電源入力を
オフし、熱風循環機構60の第2の熱風ヒータ64のみとする。それと同時にファンモー
タ66の回転数が小さくなるように制御する(ステップS7)(図10中、T3参照)。

そして、さらに経過して加熱室5内温度が70度になったことが検知されると(ステッ
プS8のY)、第2の熱風ヒータ64への電源入力もオフされて、ファンモータ66の回
転数をさらに小さくなるように制御する(ステップS9)(図10中、T4参照)。
そして、加熱室5内温度が80度になったことが検知されると(ステップS10のY)
、ファンモータ66をオフし、回転駆動を停止させる(ステップS11)(図10中、T
5参照)。
すなわち加熱室5内温度が目標温度である80度になった時点で、蒸気発生装置40だ
けが駆動するように制御されて、蒸気発生装置40の蒸気用ヒータ44と給水ポンプ56
への電源入力は維持され、前述したスチーム調理が行われている(図10中、T5〜T6
参照)。
そして、操作部9で入力された加熱時間が経過すると(ステップS12のY)、第1の
蒸気用ヒータ45及び第2の蒸気用ヒータ46、給水ポンプ56がオフされ、制御装置1
00によりダンパモータ78が回転駆動する(ステップS13)。このダンパモータ78
の回転駆動に伴い、排気ダンパ72が回動し、排出開口部70が開放される(図10中、
T6参照)。
これにより、加熱室5内の低温スチームは排出開口部70から排気され、内箱4外に排
気される。そして外箱2に設けられる排気口(図示せず)から外箱2外に排気される(図
10中、T6〜T7参照)。
このように低温スチームによる加熱は、図10中T1〜T4の間は、熱風循環機構60
の熱風が加熱室内に供給され、強制対流熱伝達によって調理物が加熱されるとともに、蒸
気発生装置40による低温のスチームが供給されることによる低温スチームの自らの温度
と調理物の温度との差による熱伝達によって低温スチームの顕熱が与えられ、調理物の表
面で蒸気が結露し凝縮熱が調理物に加わることで、強制対流熱伝達と凝縮伝熱の両方が効
果的に調理物を加熱することになり、調理物を早く調理することができる。
さらに、加熱室内の温度が目標温度に近づくに連れて、熱風ヒータ62の出力を下げて
、熱風ファンのファンモータ66の回転数を下げるようにしたため、熱風循環機構60か
ら供給される熱風の量、すなわち強制対流熱伝達の効果を徐々に下げていくように制御す
ることで、加熱室内の温度が目標温度を超えることなく、凝縮伝熱のみの本来のスチーム
調理に徐々に移行させることができる。
また目標温度に近づいた図10中T4〜T5の間は、熱風ファン61と蒸気発生装置4
0のみが駆動するように設定したことにより、目標温度前に、スチーム調理の凝縮効果と
ともに、熱風ファンにより対流させて蒸気を調理物にあたるようにしたため、熱伝達率が
おおきくなり、加熱効率が良くなる。
特に、100度C以下の低温スチームでは、その調理物に適した温度で調理することで
栄養素が破壊されない調理ができるのであって、その適した温度を超えて調理をしてしま
うと栄養素が破壊されてしまい回復されない。そのため低温スチームの調理をする際は、
加熱室内を目標温度に早く到達させるようにしつつ、目標温度を超えないように精密な制
御をすることが必要である。
本実施例では、目標温度に到達するまでに、熱風循環機構60と蒸気発生装置40を併
用して強制対流熱伝達と凝縮伝熱の両方で調理できるようにして、加熱物の調理を行い、
さらに目標温度に到達するまでに熱風循環機構60の熱風量を徐々に小さくするようにし
たため、目標温度を超えることなく、徐々に凝縮伝熱のみの低温スチーム調理に移行でき
るため、栄養素が破壊されにくい健康的な加熱調理をすることができる。
その他、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、実施に際して本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
本発明を適用した電子レンジの扉を閉塞した状態の正面図。 電子レンジの扉を開放した状態を示す正面図。 電子レンジの縦断正面図。 電子レンジの横断平面図。 電子レンジの縦断側面図。 概略的な電気的構成を示すブロック図。 前記蒸気発生容器の縦断正面図。 蒸気発生容器の縦断側面図。 制御内容のフローチャート。 時系列に制御内容と温度状態を示した図。
符号の説明
1は本体、2は外箱、3は脚部、4は内箱、5は加熱室、5aは左側壁、5bは右側壁、
5cは後壁、5dは前面開口部、6は扉、7は手掛け部、8は操作パネル、9は操作部、
10は表示部、11は扉ロックスイッチ、12は右側隙間空間、13は左側隙間空間、1
4は下側隙間空間、15は機械室、16はマグネトロン、17は駆動装置、18は導波管
、19は温度センサ、30は段部、30aは上段部、30bは下段部、31は角皿、31
aは上段角皿、31bは下段角皿、40は蒸気発生装置、41は蒸気発生容器、41aは
蒸気発生室、44は蒸気用ヒータ、45は第1の蒸気用ヒータ、46は第2の蒸気用ヒー
タ、47は給水口、48はサーミスタ、49は蒸気吹出口、52はカバー部材、53は蒸
気口、54は水タンク、55はパイプ、56は給水ポンプ、60は熱風循環機構、61は
熱風ファン、62は熱風ヒータ、63は第1の熱風ヒータ、64は第2の熱風ヒータ、6
5はケーシング、66はファンモータ、67は吸入口、68は吹出口、70は排出開口部
、71は蒸気排気機構、72は排気ダンパ、100は制御装置、100aはメモリー、1
01は電源、を示す

Claims (3)

  1. 調理物が収容される加熱室と、
    この加熱室内の温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱室に設けられ、熱風ヒータ及び熱風ファンを有し、前記加熱室内の空気を前記
    熱風ヒータにより加熱し、前記熱風ファンの回転駆動により前記加熱された熱風を加熱循
    環させる熱風循環機構と、
    前記加熱室の前記熱風循環機構が設けられた位置と異なる位置に設けられ、蒸気発生室
    を有する蒸気発生容器、前記蒸気発生容器を加熱する蒸気用ヒータ、前記蒸気発生室内に
    給水する給水ポンプを有し、前記蒸気発生室内で発生した蒸気を、前記加熱室内に供給す
    る蒸気発生装置とを備え、
    前記蒸気発生装置の駆動を開始して、前記加熱室内の温度が目標に設定された100℃
    以下の設定温度に到達したことを前記温度検知手段が検知するまでの間、前記熱風循環機
    構を駆動し、前記熱風循環機構が加熱室内に供給する熱風量を徐々に小さくすることを特
    徴とする加熱調理器。
  2. 熱風循環機構は、熱風ファンの回転駆動を徐々に低下させることにより、熱風量を低下
    させることを特徴とする加熱調理器。
  3. 熱風循環機構は、熱風ヒータの出力を徐々に低下させることにより、熱風量を低下させ
    ることを特徴とする加熱調理器。
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