JP2010025404A - 加熱調理器 - Google Patents

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【課題】オーブンファンモータ16が駆動しているか否かを機械的に簡単な構成で検出すること。
【解決手段】オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されているか否かを給電検出回路53から出力される給電信号に基づいて判断し、オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていると判断された場合にはオーブンファンモータ16が駆動しているとし、オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていないと判断された場合にはオーブンファンモータ16が駆動していないとした。このため、オーブンファンモータ16の回転軸に回転板を連結する必要がなくなり、フォトインタラプタの発光部および受光部のそれぞれを回転板を挟んで相互に対向配置する必要もなくなるので、オーブンファンモータ16が駆動しているか否かを機械的に簡単な構成で検出できる。
【選択図】図4

Description

本発明は調理室内の調理物を熱風で加熱するオーブン調理機能を備えた加熱調理器に関する。
上記加熱調理器には熱風ファンと熱風ファンモータと熱風ヒータを備えたものがある。熱風ファンモータは熱風ファンを回転操作することに基づいて調理室内に風を循環させるものであり、熱風ヒータは調理室内を循環する風を加熱することに基づいて熱風を生成する。この加熱調理器は回転板およびフォトインタラプタを備えている。回転板は熱風ファンモータの回転軸に連結されたものであり、フォトインタラプタは回転板を挟んで相互に対向する発光部および受光部を有している。この発光部は回転板に向けて光を投射するものであり、受光部は発光部から投射された光を受光するか否かに応じて電気的な状態が相互に変化する。この従来の加熱調理器では受光部の電気的な状態の変化に基づいて回転板が回転しているか否かを判断し、回転板が回転していると判断した場合には熱風ファンモータが駆動している判定している。
特開平9−49637号公報
上記従来の加熱調理器の場合には熱風ファンモータが駆動しているか否かを判定するために熱風ファンモータの回転軸に回転板を連結し、フォトインタラプタの発光部および受光部のそれぞれを回転板を挟んで相互に対向配置する必要があるので、機械的な構成が複雑になる傾向にあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、熱風ファンモータが駆動しているか否かを機械的に簡単な構成で検出することができる加熱調理器を提供することを目的とするものである。
本発明の加熱調理器は、調理物が投入される調理室と、前記調理室内に風を循環させる熱風ファンと、前記熱風ファンを回転操作する熱風ファンモータと、前記調理室内を循環する風を加熱することに基づいて前記調理室内の調理物を加熱調理するための熱風を生成する熱風ヒータと、オン状態およびオフ状態相互間で切換えられるものであってオン状態で前記熱風ファンモータに駆動電源を印加すると共にオフ状態で前記熱風ファンモータに駆動電源を印加しないスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御することに基づいて前記熱風ファンモータを駆動するモータ駆動手段と、前記熱風ファンモータの両端子間の電圧を検出するものであって前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されている場合および駆動電源が印加されていない場合のそれぞれで電気的な状態が相互に変化する給電検出回路を備えたところに特徴を有する。
給電検出回路の電気的な状態に基づいて熱風ファンモータに駆動電源が印加されているか否かを判断し、熱風ファンモータに駆動電源が印加されていると判断された場合には熱風ファンモータが駆動しているとし、熱風ファンモータに駆動電源が印加されていないと判断された場合には熱風ファンモータが駆動していないとしている。このため、熱風ファンモータの回転軸に回転板を連結する必要がなくなり、フォトインタラプタの発光部および受光部のそれぞれを回転板を挟んで相互に対向配置する必要もなくなるので、熱風ファンモータが駆動しているか否かを機械的に簡単な構成で検出できる。
[実施例1]
外箱1は、図1に示すように、前面が開口するものであり、外箱1の内部には内箱2が固定されている。この内箱2は前面が開口するものであり、内箱2の内部空間は調理物を加熱調理するための調理室3として機能し、内箱2の前面は調理室3内に対して調理物を出し入れするための出入口4として機能する。これら外箱1および内箱2のそれぞれは鋼板を材料とするものであり、外箱1には扉5が下端部の水平な軸を中心に回動可能に装着されている。この扉5は使用者が前方から垂直な閉鎖状態および水平な開放状態相互間で操作するものであり、調理室3の出入口4は扉5の閉鎖状態で閉鎖されると共に扉5の開放状態で開放される。
外箱1および内箱2相互間の隙間には、図1に示すように、マグネトロン6が固定されている。このマグネトロン6には導波管7の一端部が接続されており、導波管7の他端部は内箱2の励振口8に接続されている。この励振口8は内箱2の底板に固定されたものであり、マグネトロン6の運転状態ではマグネトロン6から発振されたマイクロ波が導波管7および励振口8のそれぞれを順に通して調理室3内に照射される。このマグネトロン6から調理室3内にマイクロ波を照射することに基づいて調理室3内の調理物を加熱する調理をレンジ調理と称する。
内箱2の左側板および右側板のそれぞれには、図2に示すように、上皿支え9が形成されている。これら両上皿支え9のそれぞれは調理室3内に突出するものであり、内箱2の左側板の上皿支え9は調理皿10の左端部を下方から支持し、内箱2の右側板の上皿支え9は調理皿10の右端部を下方から支持する。この調理皿10は調理物が載置されるものであり、両上皿支え9は調理皿10が水平になるように左右方向に相互に対向配置されている。内箱2の左側板および右側板のそれぞれには上皿支え9の下方に位置して下皿支え11が形成されている。これら両下皿支え11のそれぞれは調理室3内に突出するものであり、内箱2の左側板の下皿支え11は調理皿10の左端部を下方から支持し、内箱2の右側板の下皿支え11は調理皿10の右端部を下方から支持する。これら両下皿支え11は調理皿10が水平になるように左右方向に相互に対向配置されたものであり、調理室3内には調理皿10が上下方向に2段に相互に隙間を介して収納される。
内箱2の後板には、図2に示すように、吸気口12と上排気口13と下排気口14が形成されている。これら吸気口12と上排気口13と下排気口14のそれぞれは複数の貫通孔の集合体からなるものであり、吸気口12は上段の調理皿10および下段の調理皿10相互間の高さに配置され、上排気口13は上段の調理皿10より高所に配置され、下排気口14は下段の調理皿10より低所に配置されている。
内箱2の後板には、図1に示すように、ケーシング15が固定されている。このケーシング15は前面が開口する皿状をなすものであり、ケーシング15の前面は内箱2の後板によって閉鎖されている。このケーシング15は外箱1の後板および内箱2の後板相互間の隙間に配置されたものであり、吸気口12と上排気口13と下排気口14のそれぞれはケーシング15の前方に配置されている。このケーシング15にはケーシング15の外部に位置してオーブンファンモータ16が固定されている。このオーブンファンモータ16は前後方向へ指向する回転軸17を有するものであり、回転軸17の前端部はケーシング15の内部に挿入されている。このオーブンファンモータ16はコンデンサ誘導モータからなるものであり、オーブンファンモータ16の回転軸17にはケーシング15内に位置してオーブンファン18が固定されている。このオーブンファン18は遠心ファンからなるものであり、扉5の閉鎖状態でオーブンファンモータ16が運転された場合にはオーブンファン18が調理室3内の空気を吸気口12からケーシング15内に吸引し、ケーシング15内の空気を上排気口13および下排気口14のそれぞれから調理室3内に排気する。このオーブンファンモータ16は熱風ファンに相当し、オーブンファン18は熱風ファンに相当する。
ケーシング15の内部には、図1に示すように、熱風ヒータに相当するオーブンヒータ19が固定されている。このオーブンヒータ19はオーブンファン18を取囲むようにオーブンファン18に径方向から隙間を介して対向する四角環状をなすものであり、上排気口13および下排気口14のそれぞれはオーブンヒータ19の前方に対向配置されている。このオーブンヒータ19はオーブンファン18がケーシング15内に吸引した空気をケーシング15内で加熱することに基づいて熱風化するものであり、扉5の閉鎖状態でオーブンファンモータ16およびオーブンヒータ19のそれぞれが運転された場合には上段の調理皿10の上方および下段の調理皿10の下方のそれぞれを後から前に向けて熱風が流れ、上段の調理皿10および下段の調理皿10相互間を前から後に向けて熱風が流れる。これら両調理皿10のそれぞれを調理室3内にセットし、オーブンファンモータ16およびオーブンヒータ19のそれぞれを運転することで両調理皿10上のそれぞれの調理物を熱風で加熱する調理をオーブン調理と称する。
外箱1の底板および内箱2の底板相互間の隙間には、図2に示すように、タンク20が固定されている。このタンク20は水を貯留するものであり、タンク20には配管21を介してポンプ22の入口が接続されている。このポンプ22はポンプモータ23(図3参照)を駆動源とするものであり、ポンプモータ23の運転状態ではタンク20内の水が配管21を通してポンプ22内に吸引される。このポンプ22は外箱1および内箱2相互間の隙間に配置されたものであり、ポンプ22の流量はポンプモータ23の回転速度に応じて変動する。このポンプ22の出口には配管24を介してスチーム容器25が接続されている。このスチーム容器25は内部にスチーム室を有する中空状をなすものであり、ポンプ22がタンク20内から吸引した水は配管24を通してスチーム容器25のスチーム室内に注入される。このスチーム容器25はアルミニウムを材料とするものであり、外箱1の左側板および内箱2の左側板相互間の隙間に配置されている。
スチーム容器25内には、図3に示すように、スチームヒータ26が埋設されている。このスチームヒータ26はスチーム容器25を予め決められた過熱温度帯域に昇温させるものであり、スチーム容器25が過熱温度帯域に昇温した状態ではスチーム容器25内に注入された水がスチーム容器25の壁面に接触することに基づいて過熱水蒸気になる。このスチーム容器25には、図2に示すように、複数のスチーム噴出口27が形成されている。これら複数のスチーム噴出口27のそれぞれは左端面および右端面の双方が開口する筒状をなすものであり、複数のスチーム噴出口27のそれぞれの右端部は内箱2の左側板を貫通して調理室3内に挿入されている。この内箱2の左側板には噴出口カバー28が固定されており、噴出口カバー28には複数の開口部が形成されている。これら複数の開口部内のそれぞれにはスチーム噴出口27が左方から挿入されており、スチーム容器25内の過熱水蒸気は複数のスチーム噴出口27のそれぞれから噴出口カバー28の開口部を通して調理室3内に圧力差で噴出する。この過熱水蒸気は両調理皿10のそれぞれが調理室3内にセットされた状態でオーブンファンモータ16が運転された場合に熱風と同一の経路で調理室3内を循環するものであり、オーブンファンモータ16とポンプモータ23とスチームヒータ26のそれぞれを運転することに基づいて両調理皿10上のそれぞれの調理物を過熱水蒸気で加熱する調理をスチーム調理と称する。
内箱2の後板には、図1に示すように、調理室3内に位置して蓄熱板29が固定されている。この蓄熱板29は蓄熱部材に相当するものであり、オーブン調理時にオーブンヒータ19から調理室3内に照射される輻射熱を蓄積する。この蓄熱板29には吸気口12と上排気口13と下排気口14のそれぞれの前方に位置して開口部30が形成されており、吸気口12の前方の開口部30はオーブンファン18が調理室3内の空気を吸気口12からケーシング15内に吸引することを許容し、上排気口13の前方の開口部30はオーブンファン18がケーシング15内の空気を上排気口13から調理室3内に排気することを許容し、下排気口14の前方の開口部30はオーブンファン18がケーシング15内の空気を下排気口14から調理室3内に排気することを許容する。この蓄熱板29は単位時間当りの遠赤外線の放出量が内箱2に比べて多いセラミックを材料とするものであり、オーブン調理時には蓄熱板29から調理物に加熱調理用の遠赤外線が照射される。
外箱1および内箱2相互間の隙間には、図3に示すように、温度センサ31が配置されている。この温度センサ31は調理室3内の全体を検出領域とする赤外線センサからなるものであり、温度センサ31から出力される温度信号は調理室3内の調理物の表面温度の高低に応じて変動する。この温度センサ31はマイクロコンピュータを主体に構成された制御回路32に接続されている。この制御回路32はCPUとROMとRAMを有するものであり、温度センサ31から出力される温度信号に基づいて調理物の表面温度を検出する。この制御回路32はプリント配線基板からなる制御基板に搭載されたものであり、制御基板は外箱1および内箱2相互間の隙間に配置されている。
制御回路32のROMには複数の調理メニューおよび複数の調理プログラムのそれぞれが予め記録されている。調理メニューは調理の種類を称するものであり、「牛乳のあたため」と「焼き魚」と「ピーマンの肉詰め」と「ピザ」と「茶碗蒸し」と「石窯オーブン」のそれぞれは調理メニューの一例である。調理プログラムはマグネトロン6とオーブンファンモータ16とオーブンヒータ19とポンプモータ23とスチームヒータ26のそれぞれの運転内容を示すものであり、複数の調理メニューのそれぞれに対して設定されている。この制御回路32はモータ駆動手段と異常判定手段と短絡判定手段と記録手段のそれぞれに相当するものである。
外箱1および内箱2相互間の隙間には、図1に示すように、コンデンサ誘導モータからなる冷却ファンモータ33が固定されている。この冷却ファンモータ33の回転軸には冷却ファン34が固定されており、冷却ファン34は冷却ファンモータ33が運転されることに基づいて回転して冷却風を吐出する。この冷却風は外箱1および内箱2相互間の隙間を循環するものであり、マグネトロン6とオーブンファンモータ16とポンプモータ23と温度センサ31と制御回路32のそれぞれには冷却ファン34から冷却風が吹付けられる。
制御回路32には、図3に示すように、液晶表示器35が接続されている。この液晶表示器35は扉5に前方から視覚的に認識可能に固定されたものであり、制御回路32は液晶表示器35の表示内容を制御する。この制御回路32には調理メニュースイッチ36とスタートスイッチ37と取消しスイッチ38のそれぞれが接続されている。これら調理メニュースイッチ36とスタートスイッチ37と取消しスイッチ38のそれぞれは使用者が前方から操作可能に扉5に装着されたものであり、制御回路32はレンジ調理とオーブン調理とスチーム調理をいずれも実行していない調理停止状態で調理メニュースイッチ36が操作されたと判断した場合にはROMの複数の調理メニューのうちから調理メニュースイッチ36の操作内容に応じたものを選択し、調理メニューの選択状態でスタートスイッチ37が操作されたと判断した場合にはROMの複数の調理プログラムのうちから調理メニューの選択結果に応じたものを選択し、マグネトロン6とオーブンファンモータ16とオーブンヒータ19とポンプモータ23とスチームヒータ23のうち調理プログラムの選択結果に応じたものを調理プログラムの選択結果に基づいて駆動制御することで調理室3内の調理物を加熱調理する。
外箱1には、図3に示すように、2本の電源コード39が固定されており、両電源コード39のそれぞれの一端部には共通の電源プラグ40が接続されている。この電源プラグ40は家庭用の100Vの商用交流電源のコンセントに接続されるものであり、両給電路41のそれぞれには電源コード39を通して商用交流電源が与えられる。これら両給電路41にはインバータ回路42が接続されている。このインバータ回路42は両給電路41から与えられる商用交流電源を整流し、商用交流電源の電源周波数を変換して昇圧回路43に出力するものであり、マグネトロン6はインバータ回路42から昇圧回路43を通して駆動電源が印加されることに基づいてマイクロ波を発振する。これらインバータ回路42および昇圧回路43のそれぞれは外箱1および内箱2相互間の隙間に収納されたものであり、冷却ファンモータ33が運転されることに基づいて冷却ファン34から冷却風が吹付けられる。このインバータ回路42は制御回路32に接続されており、制御回路32はインバータ回路42のスイッチング素子をスイッチング制御することに基づいてマグネトロン6の出力を調整する。
インバータ回路42の給電路41には、図3に示すように、ドアスイッチ44およびドアスイッチ45のそれぞれが介在されている。これらドアスイッチ44およびドアスイッチ45のそれぞれは扉5が閉鎖状態に静止している場合にオン状態になり、扉5が閉鎖状態に静止していない場合にオフ状態になるものであり、給電路41は扉5が閉鎖状態に静止している場合に電気的に閉成され、扉5が閉鎖状態に静止していない場合に電気的に開放される。インバータ回路42の両給電路41相互間にはショートスイッチ46が介在されている。このショートスイッチ46は扉5が閉鎖状態に静止していない場合に両給電路41相互間を短絡するオン状態になるものであり、扉5が閉鎖状態に静止している場合にはショートスイッチ46がオフ状態になることに基づいて両給電路41相互間の短絡が解除される。インバータ回路42の給電路41にはメインリレー47の常開接点が介在されている。このメインリレー47はコイルのオフ状態で給電路41を電気的に開放するものであり、コイルのオン状態で給電路41を電気的に閉成する。このメインリレー47のコイルは制御回路32に接続されており、制御回路32はメインリレー47のコイルをオンオフ制御することに基づいて給電路41を電気的に開閉する。
インバータ回路42の両給電路41相互間には、図3に示すように、オーブンヒータ19およびオーブンヒータリレー48の常開接点が接続されており、扉5の閉鎖状態でメインリレー47のコイルおよびオーブンヒータリレー48のコイルのそれぞれがオンされた場合には両給電路41を通してオーブンヒータ19に商用交流電源が駆動電源として印加される。このオーブンヒータリレー48のコイルは制御回路32に接続されており、制御回路32はオーブン調理用の調理プログラムを選択した場合にはオーブンヒータリレー48のコイルの単位時間当りのオン時間を調理プログラムの選択結果に応じて加減することでオーブンヒータ19の出力を調整する。
インバータ回路42の両給電路41相互間には、図3に示すように、スチームヒータ26およびスチームヒータリレー49の常開接点が接続されており、扉5の閉鎖状態でメインリレー47のコイルおよびスチームヒータリレー49のコイルのそれぞれがオンされた場合には両給電路41を通してスチームヒータ26に商用交流電源が駆動電源として印加される。このスチームヒータリレー49のコイルは制御回路32に接続されており、制御回路32はスチーム調理用の調理プログラムを選択した場合にはスチームヒータリレー49のコイルの単位時間当りのオン時間を調理プログラムの選択結果に応じて加減することでスチームヒータ26の出力を調整する。
インバータ回路42の両給電路41相互間には、図3に示すように、オーブンファンモータ16およびフォトトライアック50が接続されている。このフォトトライアック50はゲートにトリガ電流が与えられることで電気的な導通状態になるものであり、商用交流電源の極性が相互に入替わるゼロクロス点で電気的な導通状態から電気的な遮断状態に自己復帰する。このフォトトライアック50はスイッチング素子に相当するものであり、扉5の閉鎖状態でフォトトライアック50にトリガ電流が与えられた場合には両給電路41を通してオーブンファンモータ16に商用交流電源が駆動電源として印加される。このフォトトライアック50は制御回路32に接続されており、制御回路32はオーブン調理用の調理プログラムおよびスチーム調理用の調理プログラムのそれぞれを選択した場合にはフォトトライアック50にトリガ電流を与えることでオーブンファンモータ16を回転操作する。この制御回路32はオーブンファンモータ16を回転操作する場合に遅延時間を調理プログラムの選択結果に応じて制御する。この遅延時間とはフォトトライアック50にゼロクロス点からどの程度遅らせてトリガ電流を与えるかを称するものであり、制御回路32は遅延時間を調理プログラムの選択結果に応じて加減することでフォトトライアック50が電気的な導通状態になる位相角を制御し、オーブンファンモータ16の回転速度を位相角に応じて制御することで調理室3内を循環する熱風の風量をコントロールする。
インバータ回路42の両給電路41相互間には、図3に示すように、ポンプモータ23およびフォトトライアック51が接続されており、扉5の閉鎖状態でフォトトライアック51にトリガ電流が与えられた場合には両給電路41を通してポンプモータ23に商用交流電源が駆動電源として印加される。このフォトトライアック51は制御回路32に接続されており、制御回路32はスチーム調理用の調理プログラムを選択した場合には遅延時間を調理プログラムの選択結果に応じて加減することでポンプモータ23の回転速度を調整し、ポンプ22がタンク20内からスチーム容器25内に注入する水の流量をコントロールする。
インバータ回路42の両給電路41相互間には、図3に示すように、冷却ファンモータ33およびフォトトライアック52が接続されており、扉5の閉鎖状態でフォトトライアック52にトリガ電流が与えられた場合には両給電路41を通して冷却ファンモータ33に商用交流電源が駆動電源として印加される。このフォトトライアック52は制御回路32に接続されており、制御回路32はフォトトライアック52の遅延時間を加減することで冷却ファンモータ33の回転速度を調整し、冷却ファン34がマグネトロン6とオーブンファンモータ16とポンプモータ23と温度センサ31と制御回路32とインバータ回路42と昇圧回路43のそれぞれに吹き付ける冷却風の風量をコントロールする。
制御回路32には、図3に示すように、給電検出回路53が接続されている。この給電検出回路53はオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されているか否かに応じて電気的な状態が相互に変化するものであり、制御回路32と共通の制御基板に搭載されている。この給電検出回路53は次のように構成されている。オーブンファンモータ16の両端子間には、図4に示すように、ダイオード54が接続されており、ダイオード54の両端子間にはフォトカプラ55のフォトダイオード56が接続されている。ダイオード54はオーブンファンモータ16に一方向の電流が印加されている場合にフォトダイオード56に電流を流すものであり、2個の抵抗57のそれぞれはフォトダイオード56に与えられる電流の大きさを制限する。フォトカプラ55のフォトトランジスタ58はオーブンファンモータ16に一方向の電流が与えられている場合に電気的な導通状態になるものであり、オーブンファンモータ16に他方向の電流が与えられている場合およびオーブンファンモータ16に電流が与えられていない場合のそれぞれには電気的な遮断状態になる。このフォトトランジスタ58は制御回路32に接続されており、制御回路32は、図5に示すように、ハイレベルの給電信号を検出している状態ではオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていると判断し、ロウレベルの給電信号を検出している状態ではオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていないと判断する。
図6は故障検出処理1を示すフローチャートである。この故障検出処理1はオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が故障状態1にあるか否かを判定するものであり、フォトトライアック50の故障状態1とは制御回路32がフォトトライアック50にトリガ電流を与えたにも拘らずフォトトライアック50が導通状態にならない状態を称する。この故障検出処理1は制御回路32のCPUがオーブン調理用の調理プログラムに基づいてオーブン調理を実行している最中に実行すると共にスチーム調理用の調理プログラムに基づいてスチーム調理を実行している最中に実行するものであり、制御回路32のCPUはステップS1でRAMのタイマTを「0」にリセットし、ステップS2でRAMの給電中フラグをオフ状態にリセットする。タイマTは時間の経過を計測するものであり、CPUが一定の時間間隔でタイマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処理を起動する毎にROMに予め記録された単位値ΔTを加算することで更新する。
CPUはステップS2でRAMの給電中フラグをオフ状態にリセットすると、ステップS3で給電検出回路53からハイレベルの給電信号が出力されているか否かを判断する。ここで給電検出回路53からハイレベルの給電信号が出力されていると判断したときにはステップS4へ移行し、RAMの給電中フラグをオン状態にセットする。
CPUはステップS5へ移行すると、RAMのタイマTの加算結果をROMに予め記録された限度値T1と比較する。ここで「T=T1」であると判断した場合にはステップS6へ移行し、RAMの給電中フラグがオフ状態にリセットされているか否かを判断する。即ち、CPUがオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50を位相制御しているにも拘らず給電検出回路53からハイレベルの給電信号が予め決められた一定時間T1だけ継続的に出力されなかった場合には給電中フラグがオフ状態のままになり、ハイレベルの給電信号が一定時間T1内に1回でも出力された場合には給電中フラグがオン状態になる。
CPUはステップS6でRAMの給電中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS7でRAMのトライアック故障フラグ1をオン状態にセットする。このトライアック故障フラグ1はオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が故障状態1にあることを示すものであり、CPUはステップS7でRAMのトライアック故障フラグ1をオン状態にセットしたときにはステップS8へ移行し、液晶表示器35にエラーメッセージ「送風機能が停止しているので、現在の調理を停止します。」を表示する。このエラーメッセージは使用者が取消しスイッチ38を操作することに基づいて消去されるものであり、CPUはステップS8でエラーメッセージを表示したときにはステップS9へ移行する。ここでオーブン調理を実行している場合にはオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50の位相制御およびオーブンヒータリレー48のオンオフ制御のそれぞれを停止することでオーブン調理を途中停止し、スチーム調理を実行している場合にはオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50の位相制御とスチームヒータリレー49のオンオフ制御とポンプモータ23用のフォトトライアック51の位相制御のそれぞれを停止することでスチーム調理を途中停止する。
CPUはステップS9でオーブン調理またはスチーム調理を停止すると、ステップS10でRAMのタイマTを「0」にリセットする。そして、ステップS11で冷却ファンモータ33用のフォトトライアック52の位相制御を開始し、ステップS12でRAMのタイマTの加算結果をROMに予め記録された限度値T2と比較する。ここで「T=T2」であると判断したときにはステップS13へ移行し、冷却ファンモータ33用のフォトトライアック52の位相制御を停止すると共にメインリレー47をオフする。即ち、冷却ファン34はオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が故障状態1にあると判断されることに基づいて予め決められた一定時間T2だけ冷却風を送るものであり、使用者がエラーメッセージを消去しようとして冷却ファンモータ33の運転中に取消しスイッチ38を操作した場合であっても冷却ファンモータ33は停止することなく一定時間T2が経過するまで継続的に運転される。
図7は故障検出処理2を示すフローチャートである。この故障検出処理2はオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が故障状態2にあるか否かを判定するものであり、故障状態2とはオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50のアノードおよびカソード相互間が短絡している状態を称する。この故障検出処理2は制御回路32のCPUがレンジ調理用の調理プログラムに基づいてレンジ調理を実行している最中にタイマ割込み処理で行うものであり、制御回路32のCPUはステップS21でRAMの給電異常フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この給電異常フラグはレンジ調理が行われているにも拘らずオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていると判断されることに基づいてオン状態にセットされるものであり、CPUはステップS21でRAMの給電異常フラグがオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS22へ移行する。
CPUはステップS22へ移行すると、給電検出回路53からハイレベルの給電信号が出力されているか否かを判断する。例えばオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されている場合には給電検出回路53からハイレベルの給電信号が出力されていると判断し、ステップS23でRAMの給電異常フラグをオン状態にセットし、ステップS24でRAMのタイマTを「0」にリセットする。
CPUは給電異常フラグのオン状態でタイマ割込みが発生した場合にはステップS21からステップS25へ移行し、RAMのタイマTに単位時間ΔTを加算することに基づいてステップS22でハイレベルの給電信号を検出したことを基準とする時間の経過を計測する。そして、ステップS26へ移行し、給電信号がハイレベルからロウレベルに変化したか否かを判断する。ここで給電信号がハイレベルからロウレベルに変化したと判断したときにはステップS27でRAMの給電異常フラグをオフ状態にリセットし、ステップS28でRAMからタイマTの加算結果を検出する。
CPUはステップS28でRAMからタイマTの加算結果を検出すると、ステップS29でタイマTの検出結果をROMに予め記録されたノイズ判定値と比較する。このノイズ判定値はオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50がノイズで導通したか否かを相互に識別するための閾値であり、オーブン調理時およびスチーム調理時のそれぞれのフォトトライアック50のオン時間の最小値に比べて小さく設定されている。このオン時間とは交流電源の1/2サイクル当りでフォトトライアック50が導通状態にされている時間を称するものであり、遅延時間が長い程に短くなる。
CPUはステップS29で「T>ノイズ判定値」であると判断すると、ステップS30で液晶表示器35にエラーメッセージ「送風機能が故障しているので、現在の調理を停止します。」を表示する。このエラーメッセージは使用者が取消しスイッチ38を操作することに基づいて消去されるものであり、CPUはステップS30でエラーメッセージを表示したときにはステップS31へ移行する。
CPUはステップS31へ移行すると、メインリレー47をオフすると共にインバータ回路42のスイッチング制御を停止することでレンジ調理を途中停止する。そして、ステップS32へ移行し、RAMのトライアック故障フラグ2をオン状態にセットする。即ち、ステップS30のエラーメッセージの表示処理とステップS31のレンジ調理の停止処理とステップS32のトライアック故障フラグ2の設定処理のそれぞれはステップS22でハイレベルの給電信号が検出された場合であってもステップS29で「T≦ノイズ判定値」が判断された場合には実行されないものであり、オーブンファンモータ16用のフォトトライアック50がノイズで導通状態になることに起因してオーブンファンモータ16に駆動電源が瞬間的に印加された場合にはステップS30〜S32のそれぞれの異常処理が行われない。
図8は調理開始処理を示すものである。この調理開始処理は制御回路32のCPUがレンジ調理用の調理プログラムとオーブン調理用の調理プログラムとスチーム調理用の調理プログラムのそれぞれを選択している場合にレンジ調理の開始〜スチーム調理の開始のそれぞれに先立って実行するものであり、CPUはステップS41でRAMのトライアック故障フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。
CPUはステップS41でRAMのトライアック故障フラグ1がオン状態にセットされていると判断すると、ステップS42で調理メニューの選択結果がレンジ調理用であるか否かを判断する。ここで調理メニューの選択結果がレンジ調理用であると判断したときにはステップS43へ移行し、メインリレー47をオンする。このメインリレー47のオン状態でインバータ回路42を調理プログラムの選択結果に応じてスイッチング制御し、レンジ調理を実行する。
CPUはステップS42で調理メニューの選択結果がオーブン調理用またはスチーム調理用のいずれかであると判断すると、ステップS45で液晶表示器35にエラーメッセージ「送風機能が故障しているので、調理を開始できません。」を表示する。即ち、オーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が以前のオーブン調理時または以前のスチーム調理時に故障状態1にあると判断された場合にはオーブン調理およびスチーム調理のそれぞれを行うことが禁止され、レンジ調理を行うことのみが許容される。
CPUはステップS41でRAMのトライアック故障フラグ1がオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS44でRAMのトライアック故障フラグ2がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでRAMのトライアック故障フラグ2がオフ状態にリセットされていると判断したときにはステップS43へ移行し、RAMのトライアック故障フラグ2がオン状態にセットされていると判断したときにはステップS45へ移行する。即ち、オーブンファンモータ16用のフォトトライアック50が以前のレンジ調理時に故障状態2にあると判断された場合には液晶表示器35にエラーメッセージが表示され、レンジ調理とオーブン調理とスチーム調理のそれぞれを行うことが不能になる。これに対してRAMのトライアック故障フラグ1およびRAMのトライアック故障フラグ2の双方がオフ状態にリセットされている場合には調理メニューの選択結果通りにレンジ調理とオーブン調理とスチーム調理のそれぞれを行うことが許容される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されているか否かを給電検出回路53から出力される給電信号に基づいて判断し、オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていると判断した場合にはオーブンファンモータ16が駆動しているとし、オーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていないと判断した場合にはオーブンファンモータ16が駆動していないとした。このため、オーブンファンモータ16の回転軸17に回転板を連結する必要がなくなり、フォトインタラプタの発光部および受光部のそれぞれを回転板を挟んで相互に対向配置する必要もなくなるので、オーブンファンモータ16が駆動しているか否かを機械的に簡単な構成で検出できる。
制御回路32がオーブンファンモータ16用のフォトトライアック50を位相制御している最中の給電検出回路53の検出結果に基づいてオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていないと判断した場合にはフォトトライアック50が故障状態1にあると判定し、液晶表示器35にエラーメッセージを表示することで使用者に異常を報知し、フォトトライアック50の位相制御およびオーブンヒータ19のオンオフ制御のそれぞれを停止した。このため、オーブンヒータ19の熱がケーシング15内に過大に残ることがなくなるので、ケーシング15内が異常昇温することに基づいてオーブンヒータ19の寿命が短くなることを防止できる。しかも、オーブンヒータ19から吸気口12と上排気口13と下排気口14のそれぞれを通して調理室3内に放出される熱で調理室3内の調理物が局部的に加熱されることがなくなるので、調理物に焼きむらが生じることも防止できる。制御回路32がフォトトライアック50が故障状態1にあると判定した場合には冷却ファンモータ33を運転し、冷却ファン34から外箱1および内箱2相互間の隙間に冷却風を送ったので、マグネトロン6とオーブンファンモータ16とポンプモータ23と温度センサ31と制御回路32とインバータ回路42と昇圧回路43のそれぞれを冷却できる。
制御回路32がインバータ回路42をスイッチング制御していると共にフォトトライアック50を位相制御していない最中の給電検出回路53の検出結果に基づいてフォトトライアック50が故障状態2にあると判定した場合には液晶表示器35にエラーメッセージを表示することで使用者に異常を報知し、インバータ回路42のスイッチング制御を停止すると共にメインリレー47をオフしたので、電力がオーブンファンモータ16の運転に無駄に消費されることがなくなる。しかも、レンジ調理時に調理室3内を風が循環することがなくなるので、調理物の仕上り状態が風の影響で低下することも防止できる。制御回路32がフォトトライアック50がノイズでオン状態に誤動作することに基づいてオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されているか否かを判定し、フォトトライアック50がノイズで誤動作することに基づいてオーブンファンモータ16に駆動電源が印加されていると判定した場合には異常処理を行わないようにしたので、フォトトライアック50が故障状態2にあると誤判定されることがなくなる。
制御回路32がRAMのトライアック故障フラグ1がオン状態にセットされていると判定した場合にはフォトトランジスタ50の位相制御が必要なオーブン調理およびスチーム調理のそれぞれを行わない構成としたので、フォトトライアック50の故障状態でオーブン調理およびスチーム調理のそれぞれが開始されることに基づいてエラーメッセージが再び表示されることがなくなる。制御回路32がRAMのトライアック故障フラグ2がオン状態にセットされていると判定した場合にはレンジ調理とオーブン調理とスチーム調理のそれぞれを行わない構成としたので、フォトトライアック50の短絡状態でレンジ調理が開始されることに基づいてエラーメッセージが再び表示されることがなくなる。しかも、フォトトライアック50の短絡状態でオーブン調理およびスチーム調理のそれぞれが開始されることがなくなるので、オーブン調理時およびスチーム調理時のそれぞれに調理室3内に過大な風量の空気が循環することに基づいて調理物が目的の状態に仕上らないことを防止できる。
調理室3の壁面に蓄熱板29を設けた。このため、オーブン調理時に蓄熱板29が調理室3内を循環する熱風およびオーブンヒータ19から放出される輻射熱のそれぞれを受けることで調理室3の庫内温度に比べて高温になるので、調理室3の庫内温度の立上がり特性を改善できる。この蓄熱板29を有する加熱調理器の場合には蓄熱板29が存在しない加熱調理器に比べてケーシング15内の温度が高くなるので、オーブンヒータ16用のフォトトライアック50が故障状態1にあることを検出してオーブンヒータ16を運転停止することでオーブンヒータ16の寿命の低下を効果的に防止できる。
上記実施例1においては、故障検出処理2で予め決められた単位時間内に給電検出回路53からハイレベルの給電信号が何回出力されたかを計測し、出力個数の計測結果を予め決められた閾値と比較する構成としても良い。この構成の場合、「出力個数の計測結果>閾値」であると判定されることに基づいてオーブンファンモータ16にノイズに起因して駆動電源が印加されたと判断し、「出力個数の計測結果≦閾値」であると判定されることに基づいてオーブンファンモータ16にフォトトライアック50の短絡に起因して駆動電源が印加されたと判定すると良い。
上記実施例1においては、制御回路32の電源遮断時に制御回路32のRAMにバックアップ電源を印加することに基づいてRAMのトライアック故障フラグ1およびRAMのトライアック故障フラグ2のそれぞれをバックアップする構成としても良い。
上記実施例1においては、オーブンファンモータ16用のフォトトライアック50に換えてリレーを用いても良い。
上記実施例1においては、RAMのトライアック故障フラグ1がオン状態にセットされている場合には調理メニュースイッチ36が操作されることに基づいてオーブン調理用の調理メニューおよびスチーム調理用の調理メニューのそれぞれが選択されることを禁止し、レンジ調理用の調理メニューが選択されることを許容しても良い。
上記実施例1においては、RAMのトライアック故障フラグ2がオン状態にセットされている場合には調理メニュースイッチ36が操作されることに基づいてレンジ調理用の調理メニューとオーブン調理用の調理メニューとスチーム調理用の調理メニューのそれぞれが選択されることを禁止しても良い。
本発明の実施例1を示す図(加熱調理器の内部構成を示す断面図) 加熱調理器を扉の除去状態で示す図 電気的構成を示す図 給電検出回路を示す図 (a)はオーブンファンモータの端子間電圧を示す波形図、(b)は給電信号の変化を示す図 制御回路の故障検出処理1を説明するためのフローチャート 制御回路の故障検出処理2を説明するためのフローチャート 制御回路の調理開始処理を説明するためのフローチャート
符号の説明
3は調理室、6はマグネトロン、16はオーブンファンモータ(熱風ファンモータ)、18はオーブンファン(熱風ファン)、19はオーブンヒータ(熱風ヒータ)、29は蓄熱板(蓄熱部材)、32は制御回路(モータ駆動手段,異常判定手段,記録手段,短絡判定手段)、33は冷却ファンモータ、34は冷却ファン、42はインバータ回路、43は昇圧回路、50はフォトトライアック(スイッチング素子)、53は給電検出回路を示している。

Claims (7)

  1. 調理物が投入される調理室と、
    前記調理室内に風を循環させる熱風ファンと、
    前記熱風ファンを回転操作する熱風ファンモータと、
    前記調理室内を循環する風を加熱することに基づいて前記調理室内の調理物を加熱調理するための熱風を生成する熱風ヒータと、
    オン状態およびオフ状態相互間で切換えられるものであって、オン状態で前記熱風ファンモータに駆動電源を印加すると共にオフ状態で前記熱風ファンモータに駆動電源を印加しないスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を制御することに基づいて前記熱風ファンモータを駆動するモータ駆動手段と、
    前記熱風ファンモータの両端子間の電圧を検出するものであって、前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されている場合および駆動電源が印加されていない場合のそれぞれで電気的な状態が相互に変化する給電検出回路を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記モータ駆動手段が前記スイッチング素子を制御している最中の前記給電検出回路の検出結果に基づいて前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されているか否かを判断するものであって、前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていないと判断した場合には前記モータ駆動手段が前記スイッチング素子を制御しているにも拘らず前記スイッチング素子がオンしない異常状態にあると判定すると共に前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていると判断した場合には前記スイッチング素子が異常状態にないと判定する異常判定手段を備え、
    前記スイッチング素子が異常状態にあると判定された場合には使用者に異常を報知する異常処理または前記スイッチング素子の制御を停止する異常処理が行われることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 商用交流電源を整流すると共に商用交流電源の電源周波数を変換して出力するインバータ回路と、
    前記調理室内にマイクロ波を照射するものであって、前記インバータ回路から昇圧回路を通して駆動電源が印加されるマグネトロンと、
    前記インバータ回路に冷却風を送る冷却ファンと、
    前記冷却ファンを回転操作する冷却ファンモータを備え、
    前記スイッチング素子が異常状態にあると判定された場合には前記冷却ファンモータが運転されることに基づいて前記インバータ回路に冷却風が送られることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記スイッチング素子が異常状態にあると判定された場合に異常の発生が記録される記録手段を備え、
    前記記録手段に異常の発生が記録されている場合には前記モータ駆動手段が前記スイッチング素子を制御することが禁止され、
    前記記録手段に異常の発生が記録されていない場合には前記モータ駆動手段が前記スイッチング素子を制御することが許容されることを特徴とする請求項2および3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記調理室内にマイクロ波を照射するものであって、前記熱風ファンモータと共通の経路で駆動電源が印加されるマグネトロンと、
    前記マグネトロンに駆動電源が印加されていると共に前記スイッチング素子が制御されていない最中の前記給電検出回路の検出結果に基づいて前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されているか否かを判断するものであって、前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていると判断した場合には前記スイッチング素子がオン状態に短絡していると判定すると共に前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていないと判断した場合には前記スイッチング素子がオン状態に短絡していないと判定する短絡判定手段を備え、
    前記スイッチング素子がオン状態に短絡していると判定された場合には使用者に異常を報知する異常処理または前記マグネトロンを駆動停止する異常処理が行われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記短絡判定手段は、前記給電検出回路の検出結果に基づいて前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていると判断した場合には前記スイッチング素子がノイズでオン状態に誤動作することに基づいて前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されているか否かを判定するものであり、
    前記スイッチング素子がノイズで誤動作することに基づいて前記熱風ファンモータに駆動電源が印加されていると判定された場合には前記異常処理が行われないことを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記調理室の壁面には、前記調理室内の熱を蓄積するものであって前記調理室の壁面とは材質が異なる蓄熱部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理器。
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