JP5454576B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭のキッチンなどに用いられ、赤外線センサを使用して調理容器の温度制御を行う誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、調理容器を置く天板と、調理容器を誘導加熱するための加熱コイルと、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、被加熱物の放射エネルギー量で被加熱物の温度を検知する温度検知部と、天板に載置された調理容器の材質を判別する材質判別部とを備えている。材質判別部によりインバータ回路に流れる入力電流と加熱コイルに流れる加熱コイル電流の関係から調理容器の材質を、アルミニウム、非磁性ステンレス(以下、非磁性SUSという)、磁性ステンレス(以下、SUSという)、鉄とに判別する。判別した材質が鉄である場合には、判別した材質が磁性ステンレスである場合に比べ調理容器の温度を制御するための制御温度を高く補正することで、磁性SUSの場合と鉄の場合とで異なることなく調理容器の温度を所定温度に維持していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のように構成された誘導加熱調理器では、調理容器の材質が磁性SUSと鉄とにおいて入力電流と加熱コイル電流の関係が酷似しているため、調理容器が磁性SUSで構成された場合と鉄で構成された場合とを判別することが困難であった。
また、誘導加熱調理器用の調理容器には、複数の穴を設けた磁性SUSの板が、アルミニウム等の非磁性体製の調理容器本体底面の外側に圧接されたものがある。磁性SUSの板の複数の穴には、非磁性体が入り込むので、この種の磁性SUSと、鉄とを判別することも困難であった。従って温度調整の精度が求められる揚げ物調理において、磁性SUS(圧接構成のものを含む)と鉄の判別が困難であるため特定の材質の調理容器でしか適切な温度で調理を行うことができないという課題を有していた。
特開2005−078993号公報
本発明は、調理容器の材質が磁性体である場合に、磁性SUSと鉄とを適切に判別し、温度調整の精度が求められる揚げ物調理等において、高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明は、調理容器を誘導加熱する加熱コイル、加熱コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサ、およびスイッチング素子を有し、スイッチング素子のオン時間に応じた加熱コイル電流を加熱コイルに供給するインバータ回路と、調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサとを備える。さらに、本発明は、調理容器の材質を非磁性体と磁性体とに判別する第1の材質判別部と、調理容器の材質を磁性SUSと鉄とに判別する第2の材質判別部と、スイッチング素子を一定周波数で駆動してスイッチング素子のオン時間を変更するかまたは駆動周波数を変えることによりインバータ回路の出力の大きさを制御して、赤外線センサの検知温度が所定の制御温度となるように制御するとともに、第1の材質判別部及び第2の材質判別部の判定結果から、材質を磁性SUSと判別した場合、材質を鉄と判別したときよりも制御温度を低く設定する制御部を備え、第1の材質判別部が前記調理容器の材質を磁性体と判別した場合において、加熱出力を所定の値とした場合におけるスイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせ調理容器の材質が鉄の場合にスイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含むとともに調理容器の材質が磁性SUSの場合にスイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含まないように決定した所定の領域内に含まれると調理容器の材質を鉄と判別し、スイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせが前記所定の領域外にあると調理容器の材質を磁性SUSと判別する構成を備える。
かかる構成により、調理容器の材質が磁性体である場合において磁性SUSと鉄に適切に判別することができ、材質が磁性SUSであっても鉄である場合と同様に高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態1におけるインバータ回路を示す回路図 本発明の実施の形態1における第1の材質判別部を説明する図 本発明の実施の形態1における第2の材質判別部を説明する図 本発明の実施の形態1における調理容器の材質による温度設定値を説明する図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器のインバータ回路示す回路図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器のインバータ回路の接続図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器のインバータ回路の接続図 本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器のインバータ回路の接続図
以下、本発明の誘導加熱調理器を実施の形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。本発明は実施の形態に限られることはない。
(実施の形態1)
図1において、本実施の形態の誘導加熱調理器は、光を透過する耐熱性を有する結晶化セラミック材料で形成されてなり調理容器1を載置するための天板2と、天板2の下方に設けられ調理容器1を誘導加熱する加熱コイル3と、加熱コイル3と共に共振回路を構成する共振コンデンサ4を備える。例えば、加熱コイル3と共振コンデンサ4とを直列に接続して共振回路5を構成する。
さらに、本実施の形態の誘導加熱調理器は、共振回路5とスイッチング素子部7を含むインバータ回路8を備える。スイッチング素子部7は、直列接続され排他的に所定のデユーティでオンする図示しない複数のスイッチング素子を有する。インバータ回路8は、スイッチング素子部7を構成するスイッチング素子のオン時間(以下、単に、スイッチング素子部7のオン時間という)に応じた加熱コイル電流ILを加熱コイル3に供給する。
本実施の形態の誘導加熱調理器は、入力電流検出部であるカレントトランス16により検出したインバータ回路8への入力電流Iinの大きさと、加熱コイル電流検出部であるカレントトランス17により検出した加熱コイル電流ILの大きさを比較して調理容器1の材質を非磁性体と磁性体とに判別する第1の材質判別部11を備える。入力電流Iinは、図2に示すように、整流器6cの入力電流を測定しても良いし入力電流Iinと比例関係のある部分の電流または電圧を測定しても良い。
さらに、本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイル電流ILの大きさとスイッチング素子部7のオン時間とを比較して、スイッチング素子部7のオン時間に対して加熱コイル電流ILの大きさが所定の領域内に含まれると調理容器1の材質を鉄と判別し、スイッチング素子部7のオン時間に対して加熱コイル電流ILの大きさが所定の領域外にあると調理容器1の材質を磁性SUSと判別する第2の材質判別部12を備えている。
さらに、本実施の形態の誘導加熱調理器は、調理容器1底面から放射され天板2を透過した赤外線を検知する赤外線センサ9と、スイッチング素子部7に駆動信号を出力することによりインバータ回路8の出力の大きさを制御して、赤外線センサ9の検知温度が所定の制御温度となるように制御するとともに、第1の材質判別部11及び第2の材質判別部12の判定結果から、材質を磁性SUSと判別した場合、材質を鉄と判別したときよりも制御温度を低く設定する制御部10を備える。
図2は、本実施の形態におけるインバータ回路の回路図である。図2において、直流電源6は、商用電源18を入力し全波整流する整流器6cと、整流器6cの正極端子に一端が接続されたチョークコイル6bと、チョークコイル6bの出力端子と整流器6cの負極端子間に接続される平滑コンデンサ6aで構成され、インバータ回路8に脈流の直流電圧を出力する。インバータ回路8は、直列に接続された高電位側の第1のスイッチング素子7aと低電位側の第2のスイッチング素子7bからなる直列回路を備え、第1のスイッチング素子7aと第2のスイッチング素子7bからなる直列回路の両端は直流電源6間に接続される。第1のスイッチング素子7aおよび第2のスイッチング素子7bとで、図1のスイッチング素子部7が構成される。加熱コイル3および共振コンデンサ4で構成される共振回路5の一端が、第1のスイッチング素子7aと第2のスイッチング素子7bとの接続点7mに接続される。共振回路5の他端が、第2のスイッチング素子7bの低電位側に接続される。なお、共振回路5の他端は第1のスイッチング素子7aの高電位側に接続されてもよい。
制御部10は、第1のスイッチング素子7aおよび第2のスイッチング素子7bを一定周波数で排他的に交互に導通させ、第1のスイッチング素子7aと第2のスイッチング素子7bのオン時間とオフ時間の比率によって出力を制御することにより、赤外線センサ9から得られる温度が所定の制御温度となるように出力を制御する。なお、制御部10は、第1のスイッチング素子7aおよび第2のスイッチング素子7bを一定周波数でなく、周波数を変えて駆動してインバータ回路8の出力を制御してもよい。
第1の材質判別部11は、インバータ回路8の入力電流Iinの大きさと加熱コイル電流ILの大きさを比較して調理容器1の材質を非磁性体と磁性体とを判別する。
第2の材質判別部12は、第1の材質判別部11が調理容器1の材質を磁性体と判別した場合において、加熱出力を所定の値とした場合における加熱コイル電流ILと第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonとが所定の領域内に含まれる場合は材質を鉄と判別し、この所定の領域に含まれない場合は材質を磁性SUSと判別する。
第2の材質判別部12は、第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonが、第1の所定値よりも小さい場合に鉄と判別し、それ以外の場合に磁性SUSと判別する。また、図4の直線Aで示すように、第1の所定値を加熱コイル電流ILに応じて変えるとさらに精度よく判別できる。すなわち、第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonが所定のオン時間Ton1になるまで、第1の所定値を加熱コイル電流ILに比例して変えるとよい。
第2の材質判別部12は、第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonが、第1の所定値よりも小さく、かつ加熱コイル電流ILが、第2の所定値よりも小さい所定の値である場合に鉄と判別し、それ以外を、以下に述べる圧接構成の磁性SUSと判別する。図4の直線Bで示すように、第2の所定値を第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonに応じて変えるとさらに精度よく判別できる。すなわち、加熱コイル電流ILが所定の加熱コイル電流IL1になるまで、第2の所定値は第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bのオン時間Tonに比例して変えると良い。
以上のように構成された誘導加熱調理器について以下その動作を説明する。図3は、本実施の形態における第1の材質判別部を説明する図である。第1の材質判別部11は、加熱を開始してから調理容器1の材質を非磁性体か磁性体かを判別するため、インバータ回路8への入力電流Iinの大きさと加熱コイル電流ILの大きさを比較する。図3の点線に示す、入力電流Iinと加熱コイル電流ILとの関係において、所定の入力電流Iinに対して所定以上の加熱コイル電流ILが得られれば調理容器1の材質を非磁性体と判別し、加熱コイル電流ILが所定よりも少なければ材質を磁性体と判別する。
第1の材質判別部11は、少なくとも調理容器1の材質が磁性体か非磁性体かを検知できればよく、上記構成に限定されない。例えば、加熱コイル電流ILに代え、共振コンデンサ4の電圧または電流、スイッチング素子7a、7bに流れる電流、直流電源6に流れる電流等、加熱コイル電流ILの大きさに比例した電圧または電流を検知してもよい。また、磁石を用いて、磁性体か非磁性体かを検知してもよい。
図4は、本実施の形態における第2の材質判別部を説明する図である。第2の材質判別部12は、第1の材質判別部11で調理容器1の材質を磁性体と判別した場合において、鉄と磁性SUSとに判別する。磁性体の中でも鉄と磁性SUSとでは抵抗率が異なり、一般的に鉄の方が抵抗率は小さくなる。そのため、調理容器1の材質が鉄の場合は、磁性SUSの場合と比べて加熱出力が大きくなりやすく、同一加熱出力を得るとき、スイッチング素子のオン時間Tonは磁性SUSの場合よりも短くなり、さらに、スイッチング素子のオン時間Tonが同一であれば、加熱コイル電流ILは大きくなる。
また、誘導加熱調理器の被加熱体として、圧接(ハイプレスボンディング)構成の調理容器1が存在する。圧接構成の調理容器1とは、調理容器1本体がアルミニウムまたは銅などの非磁性体で形成され、複数の穴が設けられた磁性SUSの板を、調理容器1本体の底面部分の外側に、高圧力を加えて接合したものをいう(以下同じ)。圧接する際、磁性SUSの板の各穴の周囲に非磁性体側に向け突出させた突出部を調理容器1本体に食い込ませたり、あるいは、調理容器1本体の底面部分に設けた複数の凸部を磁性SUSの板の複数の穴に貫通させ、各凸部の先端を、高圧力を加えてかしめたりする。
このように、調理容器1が圧接構成の場合は、底面部分に磁性SUSの部分と、アルミニウム等の非磁性体の部分が併存するので、鉄の場合と比べても、同一加熱出力を得るとき、スイッチング素子のオン時間Tonが同一であれば、加熱コイル電流ILは大きくなる。
第2の材質判別部12ではこのような点に注目し、インバータ回路8の加熱出力が所定の値(例えば、1500W)における加熱コイル電流ILの大きさとスイッチング素子のオン時間Tonとが、図4の実線に示すような所定の領域1内に含まれる場合は材質を鉄と判別する。すなわち、所定の領域1においては、Ton1以下の所定のスイッチング素子のオン時間Tonに対し、加熱コイル電流ILの大きさが所定の範囲内にある。加熱コイル電流ILの大きさとスイッチング素子のオン時間Tonとが、領域1に含まれない領域2の場合は材質を磁性SUSと判別する。以下、この理由を説明する。
説明のため、領域1を領域1a、領域1bに分け、領域2aを領域2a、領域2b、領域2cの3つに分ける。材質が鉄である場合には、磁性SUSである場合に比べ、所定のオン時間Ton1以下のスイッチング素子のオン時間Tonでかつ所定の加熱コイル電流IL以下で所定の加熱出力が得られ、図4の領域1aの範囲に分布する。磁性体では、領域1bの値になることはなく、非磁性体の場合に領域1bの値になるものがあるが、非磁性体は第1の材質判別部11により排除されている。第2の材質判別部12は、磁性体の場合に鉄か磁性SUSかを区別するものであるので、領域1aと領域1bを併せて領域1としている。
上記のように材質が磁性SUSである場合には、スイッチング素子のオン時間Tonは、材質が鉄である場合に比べ長いので領域2aに分布する。調理容器1が圧接構成の場合、底面に部分的に存在する非磁性体の作用により、同一出力を得るための加熱コイル電流ILが増加するので、図4の領域2b、および領域2bと領域2の中間の特性を示す領域2cに分布する。本実施の形態では、領域1aと領域1bを併せて領域1としたが、領域1aのみを領域1とし、それ以外を領域1bとしても、実質的に同様の作用効果を奏する。
赤外線センサ9で調理容器1の温度制御をする場合に、磁性SUSは鉄よりも放射率が低いので、調理容器1が磁性SUSである時は、鉄である時よりも温度が高く制御されてしまい、過熱になる傾向にある。図5は、本実施の形態における調理容器1の材質により変更される制御温度の設定値を説明する図である。したがって、制御部10は、第2の材質判別部12が調理容器1の材質を磁性SUSと判別すると、図5の線T2に示すように、材質を鉄と判別した時の制御温度の設定値を示す線T1よりも、制御温度を低く設定する。このように、第2の材質判別部12が調理容器1の材質を磁性SUSと判別した場合、制御部10は、制御温度を低く設定する赤外線センサ出力補正モードに移行するので、調理容器1の材質が磁性SUSでも鉄と同様に高精度に調理容器1の底面温度を所定の温度に制御することが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器について、図面を参照しながら説明する。図6は本実施の形態における誘導加熱調理器のインバータ回路を示す回路図である。直流電源6は等価回路で示しているが図2の直流電源6と同様である。なお、実施の形態1と同一部分は同じ符号を用いて説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
実施の形態1との相違点は、インバータ回路8が、直列に接続された高電位側の第3のスイッチング素子7cと低電位側の第4のスイッチング素子7dからなり、第1のスイッチング素子7aおよび第2のスイッチング素子7bからなる直列回路の両端に接続された直列回路をさらに備える点である。さらに、実施の形態1との相違点は、共振回路5の他端が、第3のスイッチング素子7cと第4のスイッチング素子7dとの接続点7nに接続されている点である。すなわち、共振回路5の他端が、第3のスイッチング素子7cを介して直流電源6の高電位側に接続され、第4のスイッチング素子7dを介して直流電源6の低電位側に接続されている。さらに、実施の形態1との相違点は、制御部10は、第1のスイッチング素子7aおよび第4のスイッチング素子7dとを同時に導通させ、第2のスイッチング素子7bおよび第3のスイッチング素子7cとを同時に導通させるように制御する構成とした点である。
このような構成により、4個のスイッチング素子7a〜7dを備えたフルブリッジ構成の場合でも、実施の形態1のハーフブリッジ構成の場合と同様に、第1と第4のスイッチング素子7a、7dおよび第2と第3のスイッチング素子7b、7cを、排他的に交互に導通させ、第1と第4のスイッチング素子7a、7dと第2と第3のスイッチング素子7b、7cのオン時間によって、出力を制御することができる。
以上のような構成により、実施の形態1のように、第3のスイッチング素子7cおよび第4のスイッチング素子7dを短絡したハーフブリッジ構成に比べ、インバータ回路8の加熱出力を大きくすることができるとともに、調理容器1の材質が磁性SUSであった場合または非磁性体に圧接された磁性SUSであった場合に、鉄の場合と同様、高精度に調理容器1内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1と同一部分は同じ符号を用いて説明を省略し、相違点についてのみ説明する。実施の形態1との相違点は、加熱コイル電流ILの大きさを、加熱コイル3と共振回路5を形成する共振コンデンサ4に加わる電圧もしくは電流の大きさ、または第1のスイッチング素子7aもしくは第2のスイッチング素子7bに流れる電流の大きさを測定することにより、調理容器1の材質を判別する構成とした点である。
図7に、本実施の形態における誘導加熱調理器のインバータ回路の回路図を示す。図7において直流電源6は等価回路で示されているが図2の直流電源6と同様のものである。図7において、共振回路5を構成する共振コンデンサ4の両端に電圧検出部13の入力端子を接続する。電圧検出部13は共振コンデンサ4に加わる電圧を測定する。加熱コイル電流ILの大きさと、共振コンデンサ4に加わる電圧の大きさとの間には電気的な比例関係がある。この関係を利用すれば、第1の材質判別部11は、インバータ回路8への入力電流Iinの大きさと共振コンデンサ4に加わる電圧の大きさを比較して、調理容器1の材質を非磁性体と磁性体とに判別することができる。
また、第2の材質判別部12は、共振コンデンサ4に加わる電圧の大きさと第1のスイッチング素子7aまたは第2スイッチング素子7bのオン時間Tonとを比較して、磁性体と判別された調理容器1の材質をさらに磁性SUSと鉄とに判別することができる。
なお、加熱コイル3に加わる電圧を測定する加熱コイル電圧検出部を設けて加熱コイル3に加わる電圧を測定し、加熱コイル電流ILの大きさと加熱コイル3に加わる電圧の大きさとの間の電気的な比例関係を利用しても加熱コイル電流ILの大きさを測定することができる。
さらに、第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bに流れる電流を測定するスイッチング素子電流検出部を設けて、第1のスイッチング素子7aまたは第2のスイッチング素子7bに流れる電流の大きさを測定し、加熱コイル電流ILの大きさとこれら電流の大きさとの間の電気的な比例関係を利用しても加熱コイル電流ILの大きさを測定することができる。
以上のように、加熱コイル電流ILと各測定値との電気的な比例関係から加熱コイル電流に代わり調理容器1の材質判別を行うことが可能となる。なお、実施の形態2のインバータ回路の場合も同様のことが可能である。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態1〜3と同一部分は同じ符号を用い説明を省略し、相違点についてのみ説明する。実施の形態1〜3との相違点は、使用者が設定するための操作部14を備え、操作部14は、加熱モードにおいて加熱出力を設定する加熱出力設定部14aと、温度制御モードにおいて制御温度を設定する制御温度設定部14bと、加熱モードおよび温度制御モードを含む複数の制御モードの中から一つの制御モードを選択するための制御モード選択部14cとを備える点である。また、実施の形態1〜3との相違点は、制御部10が、加熱モードで調理容器1を加熱する際には、第1の材質判別部11及び第2の材質判別部12の判定結果から、材質を磁性SUSと判別した場合、材質を鉄と判別したときよりも制御温度を低く設定することを禁止する点である。
すなわち、本実施の形態では、制御部10が、調理容器1の温度を使用者が設定した制御温度に制御するための制御モードである温度制御モード(以下、揚げ物モードともいう)と、調理容器1を使用者が設定した加熱出力で加熱する加熱モードとを有する。実施の形態1〜3との相違点は、加熱モードにおいては揚げ物モードの時のような約160℃〜200℃の制御温度を持たず、例えば油発火を抑制するための温度過昇防止温度(例えば約300℃)の制御温度を持っており、精密な温度制御を必要としないので、赤外線センサ9の出力補正モードに移行することを禁止する構成とした点である。
図8は、本実施の形態における誘導加熱調理器の要部を示す構成図である。図8において、制御部10には、操作部14が接続されている。操作部14は、加熱出力設定部14a、制御温度設定部14b及び制御モード選択部14cを備える。制御モード選択部14cでは、使用者が揚げ物モードか加熱モードかを選択入力できる。使用者が制御モード選択部14cで、加熱モードを選択したときは、材質が磁性SUSである場合に材質が鉄である場合よりも制御温度を低くして温度制御することを禁止する。使用者が制御モード選択部14cで、揚げ物モードを選択したときは、制御部10は、第1の材質判別部11および第2の材質判別部12を動作させ、その判別結果に応じて出力補正モードに移行する。
以上のような構成により、揚げ物モードのように高精度な温度調整が必要な調理を行う場合のみ磁性体の調理容器1の材質を判別することで、加熱モードのように調理容器1の状態が大きく変化する場合の多い調理の場合に、第2の材質判別部12が誤動作して不必要に温度過昇防止機能が低下するのを防止することが可能となる。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5について説明する。実施の形態1と同一部分は同じ番号を用い説明を省略し、相違点についてのみ説明する。実施の形態1との相違点は、制御部10は、加熱を開始した時から所定の時間経過後に第2の材質判別部12の判別を行なわせる点である。すなわち、制御部10が、揚げ物モードへ移行直後は、オン時間Tonと加熱コイル電流ILの値が定まっていない。そのため、誤判別を防ぐことを目的として、揚げ物モードへ移行後、オン時間Tonと加熱コイル電流ILの関係がほぼ安定する所定の時間(例えば30秒)経過後に、第2の材質判別部12が判別を行う構成とした点である。
図9は、本実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成図である。図9において、制御部10には、遅延部15を介して第2の材質判別部12が接続されている。また、制御部10には、実施の形態4で述べた操作部14が接続されている。したがって、使用者が操作部14で、調理容器1内の温度を高精度に所定の制御温度に制御する揚げ物モードを選択し、加熱を開始したときは、制御部10はカウント開始信号を遅延部15に送り、遅延部15は所定時間だけ遅れて第2の材質判別部12を動作させる。これにより、オン時間Tonと加熱コイル電流ILの関係がほぼ安定した後に、第2の材質判別部12が調理容器1の材質を判別する。このような構成により、調理容器1の材質を安定して判別することが可能となる。
使用者が操作部14で、揚げ物モードではなく加熱モードを選択したときは、制御部10は第2の材質判別部12の判定結果に基づく動作を実質的に行わないようにする。
なお、本実施の形態では、遅延部15を用いて所定の時間経過後に第2の材質判別部12の判別を行なわせたが、遅延部15を用いずに、第2の材質判別部12による判別動作を加熱動作開始から遅らせることができれば、いかなる方法も可能である。
なお、実施の形態1〜5の構成は適宜組み合わせて使用することができる。
以上説明したように、本発明は、調理容器を誘導加熱する加熱コイル、加熱コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサ、およびスイッチング素子を有し、加熱コイルにスイッチング素子のオン時間に応じた加熱コイル電流を加熱コイルに供給するインバータ回路と、調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサと、調理容器の材質を非磁性体と磁性体とに判別する第1の材質判別部と、調理容器の材質を磁性SUSと鉄とに判別する第2の材質判別部と、前記スイッチング素子を一定周波数で駆動してスイッチング素子のオン時間を変更するかまたは駆動周波数を変えることによりインバータ回路の出力の大きさを制御して、赤外線センサの検知温度が所定の制御温度となるように制御するとともに、第1の材質判別部及び第2の材質判別部の判定結果から、材質を磁性SUSと判別した場合、材質を鉄と判別したときよりも制御温度を低く設定する制御部とを備え、前記第1の材質判別部が前記調理容器の材質を磁性体と判別した場合において、第2の材質判別部は、加熱出力を所定の値とした場合におけるスイッチング素子のオン時間加熱コイル電流の大きさとの組み合わせ前記調理容器の材質が鉄の場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含むとともに前記調理容器の材質が磁性SUSの場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含まないように決定した所定の領域内に含まれると調理容器の材質を鉄と判別し、スイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせが所定の領域外にあると調理容器の材質を磁性SUSと判別する構成を備える。かかる構成により、調理容器の材質が磁性体の場合に、材質を磁性SUSと鉄とに、または非磁性体に圧接された磁性SUSを含む磁性SUSと鉄と
に適切に判別することができ、調理容器の材質が磁性SUSであった場合または非磁性体に圧接された磁性SUSであった場合に鉄の場合と同様、高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
また、本発明は、第2の材質判別部は、前記所定の領域において、加熱出力を所定の値とした場合におけるスイッチング素子のオン時間と加熱コイル電流の大きさとの組み合わせが調理容器の底面の材質が圧接構成により非磁性の部分が併存する磁性SUSの場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含まないように決定する。かかる構成により、調理容器の材質が磁性体であるとき、非磁性体が圧接された磁性SUSを含む磁性SUSと鉄とに適切に判別することができ、調理容器の材質が磁性SUSおよび非磁性体が圧接された磁性SUSのいずれであっても鉄の場合と同様、反射率の違いの影響を緩和し高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
また、本発明は、インバータ回路は、直列に接続された高電位側の第1のスイッチング素子および低電位側の第2のスイッチング素子からなる直列回路を備え、共振回路の一端が第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に接続され、共振回路の他端が第2のスイッチング素子の低電位側または第1のスイッチング素子の高電位側に接続され、制御部は、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子を排他的に交互に導通させ、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子のオン時間によって前記インバータ回路の出力を制御することにより、赤外線センサから得られる温度が所定の制御温度となるように出力を制御、第2の材質判別部は、加熱コイル電流とスイッチング素子のオン時間とが所定の領域内に含まれる場合は材質を鉄と判別し、加熱コイル電流の大きさ第1のスイッチング素子のオン時間との組み合わせ所定の領域に含まれる場合は材質を鉄と判別し、加熱コイル電流の大きさと第1のスイッチング素子のオン時間との組み合わせが所定の領域に含まれない場合は材質を磁性SUSと判別する構成を備える。かかる構成により、調理容器の材質が磁性体の場合に、材質を磁性SUSと鉄に、または非磁性体に圧接された磁性SUSと鉄に適切に判別することができ、磁調理容器の材質が磁性SUSであった場合または非磁性体に圧接された磁性SUSであった場合に鉄の場合と同様、高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
また、本発明は、インバータ回路は、直列に接続された高電位側の第1のスイッチング素子および低電位側の第2のスイッチング素子からなる直列回路と、直列に接続された高電位側の第3のスイッチング素子および低電位側の第4のスイッチング素子からなり第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子からなる直列回路の両端に接続された直列回路と、を備え、共振回路の一端が第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点に接続され、共振回路の他端が、高電位側の第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子との接続点に接続され、制御部は、第1のスイッチング素子および第4のスイッチング素子と第2のスイッチング素子および第3のスイッチング素子を排他的に交互に導通させるとともに、第1のスイッチング素子および第4のスイッチング素子を同時に導通させ、第2のスイッチング素子および第3のスイッチング素子を同時に導通させる構成を備える。かかる構成により、第3のスイッチング素子および第4のスイッチング素子を短絡したハーフブリッジ構成に比べ、インバータ回路の加熱出力を大きくすることができるとともに、調理容器の材質が磁性SUSであった場合または非磁性体に圧接された磁性SUSであった場合に、鉄の場合と同様、高精度に調理容器内の温度を所定の温度に制御することが可能となる。
また、本発明は、第2の材質判別部は、加熱コイルもしくは共振コンデンサに加わる電圧の大きさ、または第1のスイッチング素子もしくは第2のスイッチング素子に流れる電流の大きさを測定することにより加熱コイル電流の大きさを測定する構成を備える。かかる構成により、第2の材質判別部は、加熱コイル電流を直接測定しなくても、調理容器の材質が磁性体であるとき、磁性SUSと鉄との判別を行うことが可能となる。
また、本発明は、使用者が加熱出力および制御温度を設定するための操作部と、操作部で設定された加熱出力で加熱する加熱モードおよび操作部で設定された温度となるように制御する温度制御モードを含む複数の制御モードの中から一つの制御モードを選択する制御モード選択部と、を備え、制御部は、制御モード選択部で加熱モード選択されたときは、操作部で設定された加熱出力で調理容器を誘導加熱制御モード選択部で温度制御モードが選択されたときに、第1の材質判別部及び第2の材質判別部の判定結果から、材質を磁性SUSと判別した場合操作部で設定された温度になるように赤外線センサの検知温度を制御する制御温度を、材質を鉄と判別したときよりも低く設定して前記調理容器を誘導加熱する構成を備える。かかる構成により、調理の方法によって高精度な温度調整が必要な制御モードで動作している場合のみ磁性体の調理容器の材質を判別し、加熱モードで動作している場合に誤動作して不必要に制御温度を低くして調理性能を低下させないようにすることが可能となる。
また、本発明は、制御部は、加熱動作開始時から所定の時間経過後に第2の材質判別部の判別を行なわせる構成を備える。かかる構成により、調理容器の材質を安定して判別することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、調理容器の材質を、磁性SUSを使用したものと鉄を使用したものとに適切に判別することができ、磁性SUSを使用した調理容器であっても、赤外線センサを使用して高精度に調理容器の温度を所定の温度に制御することが可能となる。したがって、揚げ物調理等、高精度に調理容器に収容された被調理物の温度を所定温度に維持することが必要な誘導加熱調理器に有用である。
1 調理容器
2 天板
3 加熱コイル
4 共振コンデンサ
5 共振回路
6 直流電源
7 スイッチング素子部
7a 第1のスイッチング素子
7b 第2のスイッチング素子
7c 第3のスイッチング素子
7d 第4のスイッチング素子
8 インバータ回路
9 赤外線センサ
10 制御部
11 第1の材質判別部
12 第2の材質判別部
13 電圧検出部
14 操作部
15 遅延部
16 カレントトランス(入力電流検出部)
17 カレントトランス(加熱コイル電流検出部)
18 商用電源

Claims (7)

  1. 調理容器を誘導加熱する加熱コイル、前記加熱コイルと共に共振回路を構成する共振コンデンサ、およびスイッチング素子を有し、前記加熱コイルに前記スイッチング素子のオン時間に応じた加熱コイル電流を前記加熱コイルに供給するインバータ回路と、
    前記調理容器底面から放射される赤外線を検知する赤外線センサと、
    前記調理容器の材質を非磁性体と磁性体とに判別する第1の材質判別部と、
    前記調理容器の材質を磁性SUSと鉄とに判別する第2の材質判別部と、
    前記スイッチング素子を一定周波数で駆動して前記スイッチング素子のオン時間を変更するかまたは駆動周波数を変えることにより前記インバータ回路の出力の大きさを制御して、前記赤外線センサの検知温度が所定の制御温度となるように制御するとともに、前記第1の材質判別部及び前記第2の材質判別部の判定結果から、前記材質を磁性SUSと判別した場合、前記材質を鉄と判別したときよりも前記制御温度を低く設定する制御部と備え
    前記第1の材質判別部が前記調理容器の材質を磁性体と判別した場合において、前記第2の材質判別部は、加熱出力を所定の値とした場合における前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせ前記調理容器の材質が鉄の場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含むとともに前記調理容器の材質が磁性SUSの場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含まないように決定した所定の領域内に含まれると前記調理容器の材質を鉄と判別し、前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせが前記所定の領域外にあると前記調理容器の材質を磁性SUSと判別する誘導加熱調理器。
  2. 前記第2の材質判別部は、前記所定の領域において、前記加熱出力を所定の値とした場合における前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせが前記調理容器の底面の材質が圧接構成により非磁性の部分が併存する磁性SUSの場合に前記スイッチング素子のオン時間と前記加熱コイル電流の大きさとの組み合わせで示される領域を含まないように決定した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記インバータ回路は、直列に接続された高電位側の第1のスイッチング素子および低電位側の第2のスイッチング素子からなる直列回路を備え、前記共振回路の一端が前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続され、前記共振回路の他端が前記第2のスイッチング素子の低電位側または前記第1のスイッチング素子の高電位側に接続され、
    前記制御部は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子を排他的に交互に導通させ、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子のオン時間によって前記インバータ回路の出力を制御することにより、前記赤外線センサの検知温度が前記所定の制御温度となるように出力を制御し、
    前記第2の材質判別部は、前記加熱コイル電流の大きさと前記第1のスイッチング素子のオン時間との組み合わせが所定の領域内に含まれる場合は前記材質を鉄と判別し、前記加熱コイル電流の大きさと前記第1のスイッチング素子のオン時間との組み合わせが前記所定の領域に含まれない場合は前記材質を前記磁性SUSと判別する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記インバータ回路は、直列に接続された高電位側の第1のスイッチング素子および低電位側の第2のスイッチング素子からなる直列回路と、直列に接続された高電位側の第3のスイッチング素子および低電位側の第4のスイッチング素子からなり前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子からなる前記直列回路の両端に接続された直列回路と、を備え、前記共振回路の一端が前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイ
    ッチング素子との接続点に接続され、前記共振回路の他端が、前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子との接続点に接続され、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子および前記第3のスイッチング素子を排他的に交互に導通させるとともに、前記第1のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子を同時に導通させ、前記第2のスイッチング素子および前記第3のスイッチング素子を同時に導通させる請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記第2の材質判別部は、前記加熱コイルもしくは前記共振コンデンサに加わる電圧の大きさ、または前記第1のスイッチング素子もしくは前記第2のスイッチング素子に流れる電流の大きさを測定することにより、前記加熱コイル電流の大きさを測定する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  6. 使用者が加熱出力および前記制御温度を設定するための操作部と、前記操作部で設定された前記加熱出力で加熱する加熱モードおよび前記操作部で設定された温度となるように制御する温度制御モードを含む複数の制御モードの中から一つの制御モードを選択する制御モード選択部と、を備え、前記制御部は、前記制御モード選択部で前記加熱モード選択されたときは、前記操作部で設定された前記加熱出力で前記調理容器を誘導加熱前記制御モード選択部で前記温度制御モードが選択されたときに、前記第1の材質判別部及び前記第2の材質判別部の判定結果から、前記材質を磁性SUSと判別した場合前記操作部で設定された温度になるように前記赤外線センサの検知温度を制御する前記制御温度を、前記材質を鉄と判別したときよりも低く設定して前記調理容器を誘導加熱する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記制御部は、加熱動作開始時から所定の時間経過後に前記第2の材質判別部の判別を行なわせる請求項1記載の誘導加熱調理器。
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