JPH09204227A - 温度制御装置 - Google Patents

温度制御装置

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JPH09204227A
JPH09204227A JP1077496A JP1077496A JPH09204227A JP H09204227 A JPH09204227 A JP H09204227A JP 1077496 A JP1077496 A JP 1077496A JP 1077496 A JP1077496 A JP 1077496A JP H09204227 A JPH09204227 A JP H09204227A
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信二 近藤
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Hideki Omori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な温度制御が出来る温度制御装置を実現
することを目的としている。 【解決手段】 負荷温度推定手段9によって推定した温
度によって負荷5を加熱する加熱手段6に供給する電力
を決定するようにした温度制御装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷の温度を正確
に制御する温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば誘導加熱調理器では、本体
部に温度測定手段を設け、プレートや鍋等を介して間接
的に負荷である調理物の温度を測定している。この理由
は、負荷に温度測定手段を直接投入すると、衛生上の問
題や使用者の違和感を生ずるためである。従って、前記
したように負荷から離れた本体部に温度測定手段を備え
て間接的に負荷の温度を検知する構成となっているもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記の誘導加熱
調理器では、負荷の温度を間接的に検知しているため、
実際の負荷の温度と温度測定手段が測定した負荷の温度
との間に差が生じて、正確な温度制御が困難であるとい
う課題を有しているものである。この問題は誘導加熱調
理器だけに固有のものではなく、温度制御装置全般に共
通するものである。
【0004】本発明はこのような従来の温度制御装置が
有している課題を解決するもので、正確な温度制御が出
来る温度制御装置を実現することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第一の手段は、負荷温度推定手段によって推
定した温度によって負荷を加熱する加熱手段に供給する
電力を決定するようにした温度制御装置としている。
【0006】また本発明の第二の手段は、負荷温度推定
手段が負荷温度が設定温度以上であることを検知した場
合には加熱手段に供給する電力を維持し、負荷温度微分
手段によって負荷温度の低下を検知した場合には加熱手
段に供給する電力を増加させる温度制御装置としてい
る。
【0007】本発明の第三の手段は、負荷温度推定手段
を、負荷の温度を測定する温度測定手段と、時間を計測
する計時手段と、温度測定手段の出力を微分する微分手
段と、温度測定手段の出力を2階微分する2階微分手段
とによって構成し、より正確な負荷温度の推定が出来る
温度制御装置としている。
【0008】本発明の第四の手段は、負荷温度推定手段
を、負荷の温度を測定する温度測定手段と、時間を計測
する計時手段と、温度測定手段の出力を微分する微分手
段とによって構成し、簡単に負荷温度の推定が出来る温
度制御装置としている。
【0009】本発明の第五の手段は、負荷温度推定手段
をニューラルネットワークによって構成して、入力数が
多くても容易に設計が可能な温度制御装置としている。
【0010】本発明の第六の手段は、負荷温度推定手段
をファジィ推論によって構成し、入出力間のルールの確
認が容易で容易に設計が可能な温度制御装置としてい
る。
【0011】本発明の第七の手段は、電力値出力手段が
電力決定手段の出力を入力として電力値を出力する構成
として、電力測定手段を設けずに安価に負荷温度を推定
できる温度制御装置としている。
【0012】本発明の第八の手段は、電力値出力手段が
電力を測定する電力測定手段の出力を入力として電力値
を出力する構成として、電源電圧の変動にも対応でき、
精度よく負荷温度を推定できる温度制御装置としてい
る。
【0013】本発明の第九の手段は、電力値出力手段
は、電力を測定する電力測定手段と過去の電力値を記憶
する電力値記憶手段と、電力値記憶手段が記憶している
電力値から平均電力を演算し出力する平均手段と、過去
の測定温度を記憶する温度記憶手段とを備えた構成とし
て、微分演算を容易にし、温度測定手段の分解能が低い
場合にも演算精度を上げ、また、微分区間に合わせて電
力値の時間平均を用いることで負荷温度を高精度で推定
できる温度制御装置としている。
【0014】本発明の第十の手段は、負荷の温度は、温
度測定手段の出力と温度測定手段の出力の1階微分と温
度測定手段の出力の2階微分と室温と加熱電力の一次結
合で表され、かつ、室温と加熱電力の係数が負であると
いう伝熱モデルに基づいて精度の高い温度制御を行うこ
とができる温度制御装置としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下本発明の第一の実施形態について
説明する。図1は本実施形態の温度制御装置を使用した
誘導加熱調理器のブロック図である。誘導加熱調理器の
本体1(以下単に本体1と称する)の上面を構成するプ
レート2上には、負荷4である調理材料を収容した鍋3
を載置している。この鍋3は、本体1内に設けた高周波
磁界を発生し鍋3を誘導加熱する加熱コイル5と、加熱
コイル5に高周波電流を供給するインバータ回路6とと
もに、負荷4を加熱する加熱手段を構成している。7は
前記インバータ回路6を制御する制御手段で、負荷4の
温度を推定する負荷温度推定手段8の出力と、負荷の設
定温度を記憶する設定温度記憶手段9の出力とから加熱
コイル5に供給する電力を決定する電力決定手段10の
出力によって駆動されている。プレート2の下面には、
サーミスタ等によって構成した温度測定手段11を配置
しており、この温度情報は負荷4の現在の温度を推定す
る負荷温度推定手段8に伝達されている。
【0016】負荷温度推定手段8は、温度測定手段11
と、温度測定手段11の温度情報を計時手段14の計時
情報によって微分する微分手段12と、同様に計時手段
14の計時情報によって温度測定手段11の温度情報を
2階微分する2階微分手段13と、回路の消費電力を出
力する電力値出力手段15と、前記各入力から負荷4の
現在の温度を推定する推定手段16とから成っている。
この負荷温度推定手段8と前記設定温度記憶手段9と電
力決定手段10とは、図2に示しているマイクロコンピ
ュータ19によって構成している。また本体1の表面に
は、加熱の開始と停止を指示する加熱スイッチ17を設
けている。
【0017】次に、本実施形態の温度制御装置の具体回
路構成を図2によって説明する。加熱コイル5を駆動す
るインバータ回路6は、交流電源を全波整流する整流
器、平滑コンデンサ、限流インダクタンス、共振コンデ
ンサ、スイッチング素子等によって構成している。加熱
コイル5は前記共振コンデンサに並列に接続しており、
インバータ回路6は加熱コイル5に高周波電流を供給し
ている。また前記スイッチング素子は制御手段7によっ
てオン・オフ制御されており、このオンオフの周期を調
整することによってインバータ回路6の発振周波数を可
変でき、加熱コイル5の加熱出力を制御できるものであ
る。マイクロコンピュータ19は、加熱スイッチ17の
信号をI1から入力され、温度測定手段11の信号をA
1から入力されて、O1から制御手段7に制御信号を出
力している。また20は、マイクロコンピュータ19等
の直流電源を必要とする回路に電力を供給する直流電源
回路である。
【0018】以下本実施形態の動作について説明する。
本実施形態では、負荷4の温度を図3に示している伝熱
モデルによって推定しているものである。つまり伝熱系
を、発熱部と負荷と温度測定手段を含むセンサ部の3部
分として考えている。このとき発熱部の発熱量をP、発
熱部の温度をTp、負荷の温度をTw、センサ部の温度を
s、発熱部の熱容量をαp、負荷の熱容量をαw、セン
サ部の熱容量をαs、発熱部から負荷への熱伝達率hw
発熱部からセンサ部への熱伝達率をhs、発熱部から雰
囲気への熱伝達率をhap、負荷から雰囲気への熱伝達率
をhaw、センサ部から雰囲気への熱伝達率をhas、雰囲
気の温度をTaとしている。
【0019】このとき数1は発熱部に関する熱流量を、
数2はセンサ部に関する熱流量を、数3は負荷に関する
熱流量を示している。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】数1と数2から発熱部の温度Tpを消去す
ると、負荷の温度Twとセンサ部の温度Tsとの関係を示
す数4が導き出される。
【0024】
【数4】
【0025】このとき、雰囲気温度Taをほぼ一定であ
ると考えると、数4は負荷の温度Twは、センサ部の測
定温度Tsと、測定温度Tsの微分値と、測定温度Ts
2階微分値と、発熱量つまり加熱電力Pによって決定さ
れることを示している。本実施形態では、以上のような
理論に基づいて精度よく負荷の温度を推定しているもの
である。もちろん、室温を入力に加えて推定演算を行っ
ても良い。
【0026】図4はマイクロコンピュータ19が有して
いる負荷4の温度を推定するためのプログラムを示すフ
ローチャートである。使用者が加熱スイッチ17をオン
して加熱を開始すると、ステップ301で計時手段14
は時間tを0に初期設定し、動作のためのカウンタtiに
tを代入する。次いでステップ302で、電力値出力手
段15は電力値Piとして初期値Psを設定する。続いて
ステップ303で温度測定手段11の温度データT(ti)
を受け、ステップ304・ステップ305でこの温度デ
ータT(ti)の微分値T’(ti)と2階微分値T”(ti)を演
算する。すなわち微分手段12と2階微分手段13とが
動作する。ステップ306で、推定手段16は入力値T
(ti)、T'(ti)、T”(ti)とPiとから現在の負荷4の温
度Tf(ti)を推定する。続いてステップ307で、前記
f(ti)と設定温度記憶手段9に記憶している設定温度
sとに基づいて、電力決定手段10に加熱コイル5に
供給する電力P(ti)を決定させる。
【0027】本実施形態ではこの電力を次の基準に従っ
て決定している。 Tf(ti)>Ts+2℃ … P(ti)= 0W Ts+2℃≧Tf(ti)>Ts−2℃ … P(ti)= 400W Ts−2℃≧Tf(ti)>Ts−8℃ … P(ti)= 700W Ts−8℃≧Tf(ti) … P(ti)=1200W このように本実施形態では決定する電力を0W、400
W、700W、1200Wという段階的な値を用いてい
るが、Tf(ti)−Tsに応じた連続値としても勿論支障は
ないものである。
【0028】続いてステップ308で、電力値Piとし
て前記P(ti)を採用する。ステップ309で計時手段1
4が計時している時間tがti+1以上であるかどうかをチ
ェックし、チェックの結果がYESであればステップ3
10に進んでストップであるかどうかをチェックする。
すなわち、使用者が加熱スイッチ17をオフしたかどう
かをチェックしているものである。このチェックの結果
がNOである場合には、前記ステップ303からステッ
プ309を繰り返して負荷5の現在温度Tf(ti)を推定
し続けるものである。このとき本実施形態では、1秒サ
イクルで負荷4の現在温度を推定するようにしている
が、この時間は特に1秒に限定する必要はないものであ
る。
【0029】このとき本実施形態では、推定手段16と
して図5に示しているニューラルネットワークを使用し
ているものである。このニューラルネットワークは一般
的な階層型の構成のもので、あらかじめ、入力値と出力
値との関係を学習させたものを用いている。学習させる
教師データは、使用する温度制御装置を実際に動作させ
て測定を行ったものを使用している。つまり、温度測定
手段11によって温度を測定し、電力は電力計を用いて
測定し、また温度計を用いて負荷4の温度を直接測定し
ておいて、(測定温度、測定温度の1階微分値、同2階
微分値、電力、負荷温度)のデータの組を作製するもの
である。このデータの組を複数作成して、教師データと
してニューラルネットワークの学習を行うものである。
この学習方法は、一般的に用いられているバックプロパ
ゲーションを使用している。こうして学習済みのニュー
ラルネットワークに(測定温度、測定温度の1階微分
値、2階微分値、電力)のデータを入力すると、ニュー
ラルネットワークはそのときの負荷4の温度を出力する
ものである。
【0030】推定手段16としてニューラルネットワー
クを使用した場合には、非線形な入出力の関係を容易に
学習させることができ、推論精度の高い推定手段を実現
できるものである。また、入力数が多い場合にも設計が
容易であるという利点を有している。
【0031】以上のように本実施形態によれば、推定し
た負荷温度を基に加熱電力を制御することで負荷の温度
制御を高精度で行う温度制御装置を提供することができ
る。
【0032】また、温度測定手段11の測定温度、温度
測定手段11の測定温度の1階微分値、温度測定手段1
1の測定温度の2階微分値、加熱電力から負荷温度を推
定する負荷温度推定手段8を備えた温度制御装置を提供
することができる。
【0033】さらに、非線形な入出力関係を容易に実現
できるニューラルネットワークを用いることで、負荷温
度を高精度で推定することができる。
【0034】また、電力値として電力決定手段の出力を
用いることで、電力測定手段を設けずに、安価に負荷温
度を推定することができる。
【0035】また、負荷4の温度が温度測定手段11の
出力と温度測定手段11の出力の1階微分値と温度測定
手段11の出力の2階微分値と室温と加熱電力の一次結
合で表され、かつ、室温と加熱電力の係数が負であると
いう伝熱モデルに基づいて温度制御を行うことで、精度
の高い温度制御を行うことができる。
【0036】(実施の形態2)続いて本発明の第二の実
施形態について説明する。図6は本実施形態の温度制御
装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、
第二の負荷温度推定手段30と、第二の負荷温度推定手
段30の出力を微分する負荷温度微分手段41の出力を
受けて加熱コイル5に供給する電力を決定する第二の電
力決定手段34と、第二の電力決定手段34の出力を受
けてインバータ回路6を制御する制御手段7とを備えて
いる。
【0037】第二の負荷温度推定手段30は、温度を測
定するサーミスタ等の温度測定手段11と、温度測定手
段11の出力を微分する第二の微分手段31と、時間を
計測する計時手段14と、回路に供給する電力値を出力
する第二の電力値出力手段32と、温度測定手段11の
測定温度を記憶する温度記憶手段40と、温度測定手段
11の温度データと第二の微分手段31の情報とから負
荷4の現在温度を推定する第二の推定手段33と、平均
値を取る時間幅を記憶している平均時間記憶手段36と
を備えている。
【0038】図7は、第二の電力値出力手段32と第二
の微分手段31の構成を示すブロック図である。第二の
電力値出力手段32は、電力計によって実現している電
力測定手段35と、電力測定手段35が測定した電力を
記憶する電力記憶手段37と、所定時間での平均電力を
演算する平均手段38によって構成している。本実施形
態では、電力値記憶手段37・平均手段38はマイクロ
コンピュータによって実現している。また平均時間記憶
手段36・第二の負荷温度微分手段31は、前記マイク
ロコンピュータの機能によって実現している。
【0039】以下、第二の電力値出力手段32と第二の
微分手段31の動作について説明する。図8は第二の電
力値出力手段32と第二の微分手段31の機能を備えた
マイクロコンピュータの動作を示すプログラムである。
第二の微分手段31は、ステップ801で計時手段15
の計時時間tiが平均値を求めるための時間幅tm以上に達
したかどうかをチェックし、YESであればステップ8
02に進んで、微分値T'(ti)としてT(ti)−T(ti-tm)
を出力する。次に、第二の電力値出力手段32が動作す
る。すなわちステップ803で、電力測定手段35が電
力Ps(ti)を測定し、この測定値をステップ804で電
力値記憶手段37に記憶する。次いでステップ805に
進んで、tiが平均値を求める時間幅tm以上に達したかど
うかをチェックする。tiがtm未満の間は平均手段38は
平均動作を行わない。tiがtm以上に達すると、ステップ
806に進んで平均手段38がti−tmからtiまでの電力
測定値を電力値記憶手段37から読み出して加算し、平
均値Pi(ti)を出力する。
【0040】このとき本実施形態ではtmは60秒に設定
している。また温度の微分値としてdT/dtではなく
時間tm間の温度変化を用いている。特にこの方法とした
場合には、測定温度の分解度が低い場合に有効である。
例えば測定温度が図9(a)に示しているように階段状
に変化している場合には、これを微分すると図9(b)
に示しているようになり、温度の変化度合いを正しく表
現できないものである。この点本実施形態で使用してい
るtm間の温度差を使用した場合には、図9(c)に示し
ているように、図9(a)の温度の変化状態をほぼ正確
に示すことができる。また本実施形態では微分値として
tm秒間の温度差をそのまま用いているが、もちろん、温
度差をtmで割った値を用いることもできる。
【0041】以下本実施形態の温度制御装置全体の動作
について説明する。図10は、前記第二の電力値出力手
段32と第二の微分手段31の機能を搭載した温度制御
装置25全体の機能を実現するマイクロコンピュータが
有している負荷温度推定プログラムを示している。使用
者が加熱スイッチ17をオンすると、ステップ601で
計時手段14は時間tを0に初期設定し、動作のための
カウンタtiにtを代入する。続いてステップ602で、
温度測定手段11の温度データT(ti)を受け、温度記憶
手段40がこの測定値を記憶する。ステップ603で、
第二の微分手段31は温度記憶手段40が記憶した温度
データを微分し微分値T'(ti)を出力する。またステッ
プ604では、第二の電力値出力手段32は電力値P
i(ti)を出力する。前記ステップ603・ステップ60
4は、図8で説明したステップ801・802・803
・804・805・806に相当するものである。続い
てステップ605で、第二の推定手段33は入力値T(t
i)、T'(ti)、Pi(ti)から負荷温度Tf(ti)を推定す
る。
【0042】この負荷温度Tf(ti)の決定は、本実施例
では図11に示すようなファジィ推論で構成している。
このファジィ推論に使用している推論ルールは例えば、
「IF T(ti)が低く、T'(ti)が小さく、Pi(ti)が小
さければ THEN Tf(ti)=W1」というようなもの
である。すなわち図12に示している18ルールから成
っている。このW1からW18は実数値である。またT(t
i)が低いというような定性的な表現は、図13に示して
いるメンバーシップ関数で規定している。このように、
推定手段としてファジィ推論を用いると前記のような推
論ルールを用いることになり、入出力の間の関係が容易
に確認でき信頼性が増すものである。
【0043】こうして推定した負荷温度Tf(ti)に基づ
いて、ステップ606で第二の電力決定手段34が電力
P(ti)を決定する。
【0044】図14は第二の電力決定手段34の動作を
示すフローチャートである。第二の負荷温度推定手段3
0によって負荷温度推定値Tf(ti)が出力されると、負
荷温度微分手段41はステップ130で動作を開始し、
ステップ131で負荷温度推定値Tf(ti)の変化量:Δ
f=Tf(ti)−Tf(ti-tf)を演算する。続いて第二の電
力決定手段34がステップ132でΔTfが0未満出あ
るかどうかをチェックし、YESであればステップ13
3に進んで、P(ti)=1400Wとする。またNOであ
る場合には、ステップ134に進んでP(ti)=700W
とする。こうしてP(ti)を決定すると、ステップ135
で第二の電力決定手段34は動作を終了する。
【0045】こうしてステップ606で電力値P(ti)を
決定すると、ステップ607に移るものである。ステッ
プ607では、tがti+1以上に達しているかどうかを
チェックし、YESであればステップ608のストップ
であるかどうかのチェックを受ける。つまり加熱スイッ
チ18がオフされているかどうかのチェックを受けるも
のである。この結果がNOである場合には、前記ステッ
プ602からステップ607を繰り返すものである。こ
うしてステップ608でのチェックの結果がYESとな
った時点で終了する。
【0046】もちろんこのとき、実施形態1で説明した
と同様、負荷温度の推定動作は1秒サイクルに限定され
るものではなく自由に設定して支障はない。
【0047】本実施形態では負荷温度の推定のための入
力を、温度設定手段12からの温度データと、この温度
データの微分値と、電力の3因子としており、温度デー
タの2階微分値は用いていないものである。従って実施
形態1のものよりも負荷温度の推定精度は低下するもの
であるが、推定演算が容易に行えるという効果を有して
いるものである。また家庭用調理器に適用する温度制御
装置としては、十分な精度で負荷温度推定が可能とな
る。
【0048】以上のように本実施形態の第二の電力値出
力手段32と第二の微分手段31は、電力測定手段35
を設けこの測定値を電力値として用いることによって商
用電源等の電源の電圧変化があっても、精度よく負荷温
度推定が行える。
【0049】また本実施形態の第二の電力決定手段34
の電力決定によれば、負荷温度が低下した場合に高い電
力で加熱動作を行い、その後温度が安定、もしくは上昇
すれば低めの電力で加熱動作を行うものである。このよ
うに負荷温度が低下した場合にのみ加熱電力を上げる方
法は、加熱対象が水で、かつ常時沸騰状態に保って、通
常は所定の電力で加熱を行いたい場合、例えば、鍋物調
理等に有効である。なぜなら水温は沸騰温度以上には上
昇しないため、鍋調理に適当な沸き具合を保つためには
水温を100℃に制御したのでは不都合で、水温が10
0℃になっていても所定のパワーを維持しているのが望
ましいからである。
【0050】また本実施形態の第二の電力決定手段34
は、決定する電力を700W、1400Wという段階的
な値を用いているが、ΔTfに応じた連続値としても勿
論支障はないものである。
【0051】以上に示したように本実施形態によれば、
負荷温度が充分高い場合には加熱電力を変更せず、負荷
温度が低下した場合には加熱電力を上げ、負荷温度が再
び充分高くなれば加熱電力を元に戻すような構成とし
て、鍋物等、特定の用途に向く温度制御を行う温度制御
装置を実現できるものである。
【0052】また、2階微分を用いないことで負荷温度
推定のための演算を容易に行える負荷温度推定手段を備
えた温度制御装置を実現できる。
【0053】さらに、推論内容をルールで記述するファ
ジィ推論を用いることで、負荷温度推定の推定ルールを
容易に確認することができる。
【0054】また、電源電圧の変化による設定電力と使
用電力の違いを考慮し、測定した電力値を用いることに
より、高精度に負荷温度を推定することができる。
【0055】さらに、測定温度の微分値として単位時間
の温度の変化分を用いることで微分演算を容易にし、温
度測定手段の分解能が低い場合にも演算精度を上げ、ま
た、微分区間に合わせて電力値の時間平均を用いること
で負荷温度を高精度で推定することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、負荷を加熱する
加熱手段と、加熱手段に供給する電力を制御する制御手
段と、負荷の温度を推定する負荷温度推定手段と、負荷
の設定温度を記憶する設定温度記憶手段と、負荷温度推
定手段の出力と設定温度記憶手段の出力とから加熱電力
を決定する電力決定手段とを備えた構成として、推定し
た負荷温度を基に加熱電力を制御でき、負荷の温度制御
を高精度で行う温度制御装置を実現できるものである。
【0057】本発明の第二の手段は、負荷を加熱する加
熱手段と、加熱手段に供給する電力を制御する制御手段
と、負荷の温度を推定する負荷温度推定手段と、負荷温
度推定手段の出力を微分する負荷温度微分手段と、負荷
温度微分手段の出力から電力を決定する電力決定手段と
を備えた構成として、負荷温度が充分高い場合には加熱
電力を変更せず、負荷温度が低下した場合には加熱電力
を上げ、負荷温度が再び充分高くなれば加熱電力を元に
戻すことで、鍋物などの特定の調理に向く温度制御装置
を実現できるのである。
【0058】本発明の第三の手段は、特に負荷温度推定
手段が、温度を測定する温度測定手段と、時間を計測す
る計時手段と、温度測定手段の出力を微分する微分手段
と、温度測定手段の出力を2階微分する2階微分手段
と、使用した電力値を出力する電力値出力手段と、推定
手段とを備え、前記推定手段は温度測定手段の出力と微
分手段の出力と2階微分手段の出力と電力値出力手段の
出力とから負荷温度を推定する構成として、負荷の正確
な温度推定を行うことができる温度制御装置を実現でき
るものである。
【0059】本発明の第四の手段は、特に負荷温度推定
手段が、温度を測定する温度測定手段と、時間を計測す
る計時手段と、温度測定手段の出力を微分する微分手段
と、使用した電力値を出力する電力値出力手段と、推定
手段とを備え、前記推定手段は温度測定手段の出力と微
分手段の出力と電力値出力手段の出力とから負荷温度を
推定する構成として、2階微分を用いないことで負荷温
度推定の演算を容易に行える温度制御装置を実現できる
ものである。
【0060】本発明の第五の手段は、特に負荷温度推定
手段をニューラルネットワークによって構成することに
よって、入力数が多くても容易に設計が可能な温度制御
装置を実現するものである。
【0061】本発明の第六の手段は、特に負荷温度推定
手段をファジィ推論によって構成することによって、入
出力間のルールの確認が容易で容易に設計が可能な温度
制御装置を実現するものである。
【0062】本発明の第七の手段は、特に電力値出力手
段が電力決定手段の出力を入力として電力値を出力する
構成として、電力測定手段が不要で、安価に負荷温度を
推定できる温度制御装置を実現するものである。
【0063】本発明の第八の手段は、特に電力値出力手
段が電力を測定する電力測定手段の出力を入力として電
力値を出力する構成として、電源電圧の変動にも対応で
き、精度よく負荷温度を推定できる温度制御装置を実現
するものである。
【0064】本発明の第九の手段は、特に電力値出力手
段は、電力を測定する電力測定手段と過去の電力値を記
憶する電力値記憶手段と、電力値記憶手段が記憶してい
る電力値から平均電力を演算し出力する平均手段と、過
去の測定温度を記憶する温度記憶手段とを備えた構成と
して、微分演算を容易にし、温度測定手段の分解能が低
い場合にも演算精度を上げ、また、微分区間に合わせて
電力値の時間平均を用いることで負荷温度を高精度で推
定できる温度制御装置を実現するものである。
【0065】本発明の第十の手段は、負荷の温度は、温
度測定手段の出力と温度測定手段の出力の1階微分と温
度測定手段の出力の2階微分と室温と加熱電力の一次結
合で表され、かつ、室温と加熱電力の係数が負であると
いう伝熱モデルに基づいている構成として、精度の高い
温度制御を行うことができる温度制御装置を実現するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である温度制御装置の
構成を示すブロック図
【図2】同、回路構成を示す回路図
【図3】同、発熱部から負荷部・センサ部への伝熱の原
理を示す伝熱モデルを示す説明図
【図4】同、負荷温度の推定と電力決定を示すフローチ
ャート
【図5】同、推定手段にニューラルネットワークを使用
した構成を示す説明図
【図6】本発明の第二の実施形態である温度制御装置の
構成を示すブロック図
【図7】同、第二の電力値出力手段と第二の微分手段の
構成を示すブロック図
【図8】同、微分値出力と電力値出力のフローチャート
【図9】同、第二の微分手段の動作を説明する説明図
【図10】同、負荷温度の推定と電力決定を示すフロー
チャート
【図11】同、第二の推定手段の構成を示すブロック図
【図12】同、第二の推定手段のファジィ推論ルールを
示す説明図
【図13】同、第二の推定手段のファジィ推論のメンバ
ーシップ関数を説明する説明図
【図14】同、電力決定のフローチャート
【符号の説明】
3 鍋 4 負荷 5 負荷コイル 6 インバータ回路 7 制御手段 8 負荷温度推定手段 9 設定温度記憶手段 10 電力決定手段 11 温度測定手段 12 微分手段 13 2階微分手段 14 計時手段 15 電力値出力手段 16 推定手段 30 第二の負荷温度推定手段 31 第二の微分手段 32 第二の電力値出力手段 33 第二の推定手段 34 第二の電力決定手段 35 電力測定手段 36 平均時間記憶手段 37 電力値記憶手段 38 平均手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を加熱する加熱手段と、加熱手段に
    供給する電力を制御する制御手段と、負荷の温度を推定
    する負荷温度推定手段と、負荷の設定温度を記憶する設
    定温度記憶手段と、負荷温度推定手段の出力と設定温度
    記憶手段の出力とから加熱電力を決定する電力決定手段
    とを備えた温度制御装置。
  2. 【請求項2】 負荷を加熱する加熱手段と、加熱手段に
    供給する電力を制御する制御手段と、負荷の温度を推定
    する負荷温度推定手段と、負荷温度推定手段の出力を微
    分する負荷温度微分手段と、負荷温度微分手段の出力か
    ら電力を決定する電力決定手段とを備えた温度制御装
    置。
  3. 【請求項3】 負荷温度推定手段は、温度を測定する温
    度測定手段と、時間を計測する計時手段と、温度測定手
    段の出力を微分する微分手段と、温度測定手段の出力を
    2階微分する2階微分手段と、使用した電力値を出力す
    る電力値出力手段と、推定手段とを備え、前記推定手段
    は温度測定手段の出力と微分手段の出力と2階微分手段
    の出力と電力値出力手段の出力とから負荷温度を推定す
    る請求項1または2記載の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 負荷温度推定手段は、温度を測定する温
    度測定手段と、時間を計測する計時手段と、温度測定手
    段の出力を微分する微分手段と、使用した電力値を出力
    する電力値出力手段と、推定手段とを備え、前記推定手
    段は温度測定手段の出力と微分手段の出力と電力値出力
    手段の出力とから負荷温度を推定する請求項1または2
    記載の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 負荷温度推定手段をニューラルネットワ
    ークによって構成した請求項3または4記載の温度制御
    装置。
  6. 【請求項6】 負荷温度推定手段をファジィ推論によっ
    て構成した請求項3または4記載の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 電力値出力手段が電力決定手段の出力を
    入力として電力値を出力する請求項3または4記載の温
    度制御装置。
  8. 【請求項8】 電力値出力手段が電力を測定する電力測
    定手段の出力を入力として電力値を出力する請求項3ま
    たは4記載の温度制御装置。
  9. 【請求項9】 電力値出力手段は、電力を測定する電力
    測定手段と過去の電力値を記憶する電力値記憶手段と、
    電力値記憶手段が記憶している電力値から平均電力を演
    算し出力する平均手段と、過去の測定温度を記憶する温
    度記憶手段とを備えた請求項3または4記載の温度制御
    装置。
  10. 【請求項10】 負荷の温度は、温度測定手段の出力と
    温度測定手段の出力の1階微分と温度測定手段の出力の
    2階微分と室温と加熱電力の一次結合で表され、かつ、
    室温と加熱電力の係数が負であるという伝熱モデルに基
    づいているとして温度制御を行う請求項1または2記載
    の温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535047A (ja) * 2005-03-25 2008-08-28 エル ラブ コーポレーション 加熱部材の温度制御装置とその方法
EP2194756B1 (en) 2008-12-02 2016-07-27 Whirlpool Corporation A method for controlling the induction heating system of a cooking appliance
EP2194755B1 (en) 2008-12-02 2016-08-03 Whirlpool Corporation Method for controlling an induction heating system of a cooking appliance

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