JP3513208B2 - 電解イオン水生成装置 - Google Patents

電解イオン水生成装置

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JP3513208B2
JP3513208B2 JP5085794A JP5085794A JP3513208B2 JP 3513208 B2 JP3513208 B2 JP 3513208B2 JP 5085794 A JP5085794 A JP 5085794A JP 5085794 A JP5085794 A JP 5085794A JP 3513208 B2 JP3513208 B2 JP 3513208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水または食塩水等の
処理水を電気分解して酸性イオン水アルカリ性イオン
水を生成し、酸性イオン水のみを使用するように構成し
た電解イオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水または食塩水等の処理水を電解槽の
両電極間で電気分解して酸性イオン水アルカリ性イオ
ン水を生成し、それぞれのイオン水を配管を通して導き
出すように構成した電解イオン水生成装置は、例えば実
公平5−1359号公報に示されている。この公報に記
載され電解イオン水生成装置においては、電解槽のマ
イナス電極に付着する異物(例えば、カルシウム、ナト
リウム、マグネシウム、カリウム等)を除去して所期の
性能を回復させるために、電解槽の両電極に印加する直
流電圧の極性を切換えて電極を電気的に洗浄すること
(逆電洗浄)が行われている。そして、逆電洗浄の際に
電解槽で生成された逆性のイオン水は、流出口に供給さ
れることなく配管の途中から分岐して排水され、流出口
側の配管には常に適正なイオン水が満たされるように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電解イオ
ン水生成装置においては、電解槽の両電極を洗浄してい
るとき電解槽で生成された逆性の両イオン水が配管の途
中から分岐して排出されるため、両イオン水を有効に使
用することができないといった問題と、配管の分岐部か
ら流出口に至る配管には常に適正なイオン水が満たされ
ていて、アルカリ性イオン水の満たされている配管内で
はカルシウムやナトリウムなどの析出物が次第に沈澱付
着して配管の通路径が小さくなり、最終的には配管が詰
まってイオン水の流れを阻害するといった問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の各問題
を解決しようとするもので、イオン水生成運転時には電
解槽の電極に印加される直流電圧の極性が切換えられて
電極が逆電洗浄される場合でも、酸性イオン水を酸性イ
オン水タンクに貯えることができ、また配管洗浄の操作
がされたときには、アルカリ性イオン水が酸性イオン水
タンクに流入することなく、イオン水生成運転時にアル
カリ性イオン水が導出されるアルカリ性イオン水導出管
に酸性イオン水が流入して同導出管に沈澱付着している
析出物を溶解除去して洗浄できる電解イオン水生成装置
を提供することを目的としている。この目的を達成する
ため、本発明は、隔膜を介して形成した一対の電極室を有
する電解槽と、前記電極室にて生成された酸性イオン水
とアルカリ性イオン水が流出する一対の流出管を酸性イ
オン水導出管とアルカリ性イオン水導出管に選択的に連
通させる第1切換弁と、前記電極室内に配設した各電極
に印加する直流電圧の極性を切換える電圧極性切換手段
とを備えた電解イオン水生成装置において、前記酸性イ
オン水導出管の中間部を前記アルカリ性イオン水導出管
の中間部に接続する分岐接続管と、該分岐接続管と前記
酸性イオン水導出管の接続部位に介在して前記酸性イオ
ン水導出管の上流側管部を下流側管部又は前記分岐接続
管に選択的に連通させる第2切換弁と、前記酸性イオン
水導出管の下流側管部に接続した酸性イオン水タンク
と、前記アルカリ性イオン水導出管に接続したアルカリ
性イオン水タンクと、イオン水生成運転時には前記酸性
イオン水導出管の上流側管部を下流側管部に連通させる
位置に前記第2切換弁を保持した状態にて設定時間毎ま
たは電圧極性の切換え操作毎に前記第1切換弁と前記電
圧極性切換手段を共に切り換え、配管洗浄時には前記第
1切換弁又は前記電圧極性切換手段のいずれか一方を切
り換えると共に前記酸性イオン水導出管の上流側管部を
前記分岐接続管に連通させる位置に前記第2切換弁を切
り換える制御手段を設けて、配管洗浄時に前記電解槽か
ら流出する酸性イオン水が前記アルカリ性イオン水導出
管に導出され同電解槽から流出するアルカリ性イオン水
を前記分岐接続管を通して前記アルカリ性イオン水導出
管に導出することにより、前記酸性イオン水タンクにア
ルカリ性イオン水が流入しないようにして酸性イオン水
のみを使用するようにしたことを特徴とする電解イオン
水生成装置を提供するものである。本発明の実施にあた
っては、前記分岐接続管を前記アルカリ性イオン水導出
管を介さないで前記アルカリ性イオン水タンクに接続し
て、配管洗浄運転時には前記電解槽から流出するアルカ
リ性イオン水が前記分岐接続管を通して前記アルカリ性
イオン水タンクに導出されるようにすることも可能であ
る。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による電解イオン水生成装
置においては、イオン水の生成運転時、電解槽の両電極
室に水または食塩水などの処理水を流した状態にて両
電極室内の両電極に直流電圧が印加され、電解槽内にて
被処理水が電気分解されてプラス側電極の電極室からは
酸性イオン水が生成されて流出し、またマイナス側電極
の電極室からはアルカリ性イオン水が生成されて流出
、各イオン水は各排出管と第1切換弁を通して各導出
管に導かれる。
【0006】ところで、本発明による電解イオン水生成
装置においては、上記したイオン水の生成運転時、制御
手段の制御下にて酸性イオン水導出管の上流側管部
流側管部に連通させるように第2切換弁が位置されると
ともに、設定時間毎または電圧極性の切換え操作毎に第
1切換弁と極性切換手段が共に切換えられて、電解槽か
ら酸性イオン水が酸性イオン水導出管に導かれて酸性イ
オン水タンクに流入するとともにアルカリ性イオン水が
アルカリ性イオン水導出管に導かれてアルカリ性イオン
水タンクに流入する。したがって、酸性イオン水が無駄
なく酸性イオン水タンクに貯えられて有効に使用するこ
とができる。また、設定時間毎または電圧極性の切換え
操作毎に第1切換弁と極性切換手段が共に切り換えられ
るため、あの度に電解槽の電極表面に付着する異物を電
気的に除去して洗浄することができるとともに酸性イオ
ン水により排出管に沈澱付着している析出物を溶解除去
して洗浄することができて、長期間安定したイオン水生
成能力を維持することができる。
【0007】また、制御手段の制御下にて 配管洗浄
操作による配管洗浄時に第1切換弁と極性切換手段の
ずれか一方と第2切換弁が切換えられると、電解槽から
酸性イオン水がアルカリ性イオン水導出管に導かれると
ともにアルカリ性イオン水が酸性イオン水導出管の上流
側管部と分岐接続管を通してアルカリ性イオン水タン
に導かれる。このため、配管洗浄の操作がされたときに
は、酸性イオン水タンクにアルカリ性イオン水が流入す
ことなく、イオン水生成運転時にアルカリ性イオン水
を導出するアルカリ性イオン水導出管に酸性イオン水
流入して同導出管に沈澱付着している析出物溶解除去
されて洗浄され、アルカリ性イオン水導出管の通路径が
分に確保される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による電解イオン水生成装置を
概略的に示していて、この電解イオン水生成装置は、
処理水(食塩濃度0.05〜0.14%の希塩水)を隔
膜13の両側に対向配置した一対の電極11,12間で
電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水とを生
成する電解槽10と、この電解槽10に処理水を供給
する供給管路と、電解槽10の各電極室14,15で生
成された酸性イオン水アルカリ性イオン水を酸性イオ
ン水タンク40アルカリ性イオン水タンク50にそれ
ぞれ導出する導出管路を備えている。供給管路は、
理水が貯蔵される希塩水タンク20と、この希塩水タン
ク20と電解槽10の両電極室14,15を接続する
処理水供給パイプ21を備えていて、処理水供給パイ
プ21には、電気制御装置60によって作動を制御され
処理水を両極室14,15に供給する電動供給ポン
プ22と、手動で調整可能な流量調整バルブ23,23
と、このバルブを流れる流量を表示する流量計24,2
4が設けられており、これらを用いて両電極室14,1
5に流れる処理水の流量が略同一となるように調整さ
れている。
【0009】塩水タンク20には、内部に収容した
処理水の塩濃度を検出して電気制御装置60に検出信号
を出力する図示省略の塩濃度センサと、処理水の水位
が上限と下限に達したことをそれぞれ検出して電気制御
装置60に各検出信号を出力する図示省略の水位センサ
が設けられていて、これら各センサからの検出信号に
答して、電気制御装置60により電動ポンプ25が作動
を制御されて濃塩水タンク26から濃塩水が補給される
とともに、電気制御装置60により電磁給水弁27が作
動を制御されて水道連結管28(図示省略した水道管に
本体90の左サイドパネルの外にて接続される)から水
道水が補給されて、所定の希塩水が順次補給されて所定
の水位範囲に維持されるように構成されている。なお、
濃塩水タンク26は上下方向に脱着可能なカートリッジ
タンクであり、容易に交換できるようになっており、内
部には規定濃度の濃塩水が貯えられている。
【0010】電解槽10の各電極11,12は極性切換
手段61を介して電源回路62のプラス電極とマイナス
電極に接続されていて、極性切換手段61と電源回路6
2の作動は電気制御装置60によって制御されるように
構成されている。極性切換手段61は、例えば電磁リレ
ーであり、電気制御装置60によって非通電状態とされ
ているときには電極11にプラス電極接続するととも
に電極12にマイナス電極を接続し、また通電状態では
電極11にマイナス電極接続するとともに電極12に
プラス電極接続する。電源回路62は、交流電圧を所
定値の直流電圧に変換するものであり、電気制御装置6
0からOFF信号を受けたときにはプラス電極とマイナ
ス電極間の直流電圧がゼロとなるように、またON信号
を受けたときには両電極間に所定値の直流電圧が印加さ
れるようになっている。
【0011】一方、導出管路は、電解槽10の電極室1
4,15にて生成されたイオン水を流出させる第1及び
第2の流出管31,32と、これら流出管31,32に
接続される酸性イオン水導出管33とアルカリ性イオン
水導出管34と、第1流出管31、第2流出管32及び
両イオン水導出管33,34の接続部位に介装されて第
流出管31と第2流出管32を選択的に酸性イオン水
導出管33とアルカリイオン水導出管34に連通させる
第1切換弁35と、酸性イオン水導出管33の中間部
アルカリ性イオン水導出管34の中間部に接続する分岐
接続管36と、酸性イオン水導出管33の中間部と分岐
接続管36の接続部位に介装されて酸性イオン水導出管
33の上流側管部33aを下流側管部33bまたは接続
管36に連通させる第2切換弁37により構成されてい
る。
【0012】第1切換弁35は、電気制御装置60によ
って連通切換を制御されるように設けられていて、イオ
ン水生成運転時に第流出管31を通して酸性イオン水
が供給され、第2流出管32を通してアルカリ性イオン
水が供給される場合には、回転部材35aが図示位置
に保持され、また第1流出管31を通してアルカリ性イ
オン水が供給され第流出管32を通して酸性イオン水
が供給される場合には、回転部材35aが図示位置よ
り90度回転された位置に保持されて、酸性イオン水導
出管33には酸性イオン水が導出されルカリ性イオ
ン水導出管34にはアルカリ性イオン水が常に導出され
るようになっている。第2切換弁37は、電気制御装置
60によって連通切換を制御されるように設けられて
て、イオン水生成運転時には酸性イオン水導出管33の
上流側管部33aを下流側管部33bに連通させ、また
配管洗浄運転時には上流側管部33aを分岐接続管36
に連通させるようになっている。なお、当該装置の停止
時には両切換弁35,37が共に図示状態に維持され
【0013】酸性イオン水タンク40は、酸性イオン水
導出管33を通して導入される酸性イオン水を貯えるタ
ンクであり、下部に設けた注出口41には当該装置の本
体90を貫通する注出管42が接続されていて、この注
出管42の本体90の右側パネルを貫通した部位には注
出コック43が配設されている。また、酸性イオン水タ
ンク40には水位センサ44が設けられていて、この水
位センサ44は上限水位L1と下限水位L2を検出する
ものであって電気制御装置60に接続されており、この
水位センサ44からの信号によりイオン水生成運転が中
断・再始動されるようになっている。
【0014】アルカリ性イオン水タンク50は、酸性イ
オン水タンク40より大容量のものであって、当該装置
のイオン水生成運転時にアルカリ性イオン水導出管34
を通して導入されるアルカリ性イオン水を貯えるととも
に、当該装置の配管洗浄運転時にアルカリ性イオン水導
出管34を通して導入される酸性イオン水と酸性イオン
水導出管33、第2切換弁37、分岐接続管36及びア
ルカリ性イオン水導出管34を通して導入されるアルカ
リ性イオン水を貯えるタンクであり、水位センサ51と
電動排出ポンプ52が設けられている。水位センサ51
は、上限水位L3と下限水位L4を検出するものであっ
て電気制御装置60に接続されており、この水位センサ
51からの信号により電動排出ポンプ52が駆動・停止
される(水位が上限水位L3になると駆動され下限水位
L4になると停止される)ようになっている。電動排出
ポンプ52は、電気制御装置60によって駆動・停止を
制御され、駆動時にはアルカリ性イオン水タンク50
内の水排水管53を通して本体90外に排出する。な
お、排水管53には本体90の左側パネル外にて機外排
水管(図示省略)が接続されるようになっている。
【0015】電気制御装置60は、マイクロコンピュー
タを備えたものであって、希塩水タンク20に設けた図
示省略の塩濃度センサと水位センサからの検出信号に
答して電動ポンプ25と電磁給水弁27の各作動を制御
する制御手段と、各イオン水タンク40,50に設けた
水位センサ44,51からの検出信号、イオン水の生成
運転を開始・停止させるイオン水生成運転スイッチSW
1の操作によって得られる信号、及び配管洗浄運転を開
始・停止させる洗浄スイッチSW2の操作によって得ら
れる信号に応答して、電動供給ポンプ22、極性切換手
段61、電源回路62、第1切換弁35、第2切換弁3
7及び電動排出ポンプ52の各作動を制御する制御手段
を備えている
【0016】[イオン水生成運転時の作動] 上記のように構成した電解イオン水生成装置において、
図示状態でイオン水生成運転スイッチSW1が操作され
て生成開始信号が出力されると、電気制御装置60は電
動供給ポンプ22を起動させて希塩水タンク20から電
解槽10の電極室14,15に処理水を供給させると
ともに、極性切換手段61を非通電状態とし、また電源
回路62にON信号を出力して電源回路62のプラス電
極とマイナス電極間の直流電圧が所定値なるようにす
る。このため、電解槽10の電極11には電源回路62
のプラス電極が接続され、また電極12にはマイナス電
極が接続されて、電解槽10内で電気分解により生成さ
れて電極室14から第1流出管31に流れる所定PHの
酸性イオン水は第1流出管31から第1切換弁35を経
て酸性イオン水導出管33に導出されて酸性イオン水タ
ンク40に流入し、一方電極室15から第2流出管32
に流れるアルカリ性イオン水は第2流出管32から第1
切換弁35を経てアルカリ性イオン水導出管34に導出
されてアルカリ性イオン水タンク50に流入する。これ
により、酸性イオン水タンク40に溜められた酸性イオ
ン水は注出コック43を開いて適宜使用することができ
る。
【0017】上記した正電圧印加によるイオン水生成
により酸性イオン水タンク40内の水位が上限L1に
達してこれを水位センサ44が検出すると、電気制御装
置60によって電動供給ポンプ22が停止されるととも
に、電源回路61が電気制御装置60からOFF信号を
受けてプラス電極とマイナス電極間の直流電圧がゼロと
されて、イオン水生成運転が中断される。また、酸性イ
オン水の使用により酸性イオン水タンク40内の水位が
下限L2に達してこれを水位センサ44が検出すると、
電気制御装置60によって電動供給ポンプ22が駆動さ
れるとともに、電源回路61が電気制御装置60からO
N信号を受けてプラス電極とマイナス電極間に所定値の
直流電圧印加して、イオン水生成運転が再び開始され
る。一方、上記した正電圧印加によるイオン水生成運転
によりアルカリ性イオン水タンク50内の水位が上限L
3に達してこれを水位センサ51が検出すると、電気制
御装置60によって電動排出ポンプ52が駆動されてア
ルカリ性イオン水タンク50内のアルカリ性イオン水が
排出管53を通して外部に排出され、この作動によって
アルカリ性イオン水タンク50内の水位が下限L4に達
してこれを水位センサ51が検出すると、電気制御装置
60によって電動排出ポンプ52が停止される。
【0018】ところで、上記した正電圧印加によるイオ
ン水生成運転の累積時間(電気制御装置60が備える図
示しない逆極性の時間設定タイマーが累積計時する)が
設定時間(例えば、2時間)になると、電気制御装置6
0によって極性切換手段61と第1切換弁35が共に切
り換えられて、電解槽10の各電極室14,15では逆
性のイオン水が生成され、電極室14から第1流出管3
1に流れるアルカリ性イオン水が第1切換弁35を経て
アルカリ性イオン水導出管34に導出され、また電極室
15から第2流出管32に流れる酸性イオン水は第1切
換弁35を経て酸性イオン水導出管33に導出される
【0019】この逆極性運転時に上記した正電圧印加に
よるイオン水生成運転の累積時間が設定時間になると、
電源回路62にOFF信号が出力されて電源回路62の
プラス電極とマイナス電極間の直流電圧がゼロにされる
とともに、第2切換弁37に切換え信号が出力されて第
2切換弁37が連通を切り換えて上流側管部33aを分
岐接続管36に連通させ、また極性切換手段61が通電
状態とされて電解槽10の電極11に電源回路62のマ
イナス電極が接続されるとともに電極12にプラス電極
が接続され、また第1切換弁35に切換え信号が出力さ
れて第1切換弁35が連通を切換え、流出管31が導出
管34に連通するとともに流出管32が導出管33に連
通し、次いで電源回路62にON信号が出力されて電源
回路62のプラス電極とマイナス電極間の直流電圧が所
定値となり、その後3分程経過した時点で第2切換弁3
7に復帰信号が出力されて第2切換弁37が連通を切換
え、酸性イオン水導出管の上流側管部33aが下流側管
部33bに連通する。かかる切換え作動によって、所定
PHの酸性イオン水以外の水が酸性イオン水タンク40
に流入することを防止できるとともに、電圧極性の切換
えよって電解槽10の各電極11,12が電気的に逆電
洗浄されて電極12から除去されるカルシウム、ナトリ
ウム等付着物を含む酸性イオン水が酸性イオン水タンク
40に流入することを防止でき、また電圧の逆極性印加
初期に電極12の周囲に水素イオンが多量に残らない
ようにして電極12の水素脆性損傷を抑制することがで
きる。なお、上記した逆極性運転後の逆電圧印加による
イオン水生成運転の累積時間は電気制御装置60が備え
逆極性運転の時間設定タイマーにより再び累積計時さ
れる。
【0020】上記した極性切換手段61と第1切換弁3
5の連動した逆極性運転は、イオン水生成運転スイッチ
SW1が停止操作されない限り設定時間毎に自動的に行
われ、これによって電解槽10の各電極11,12が電
気的に逆電洗浄されるとともに、逆極性運転前にアルカ
リ性イオン水が流れている流出管が逆極性運転によって
流れる酸性イオン水によって洗浄される。なお、イオン
生成運転スイッチSW1が停止操作されると、生成停
止信号が出力されて、電気制御装置60は電動供給ポン
プ22を停止させるとともに、電源回路62にOFF信
号を出力して電源回路62のプラス電極とマイナス電極
間の直流電圧がゼロとなるようにし、また極性切換手段
61を非通電状態とするとともに、第1切換弁35を図
示状態とし、かつ電気制御装置60が備える図示しない
逆極性運転の時間設定タイマーをリセットして累積時間
をゼロとする。
【0021】[配管洗浄運転時の作動] 上記したイオン水生成運転時において洗浄スイッチSW
が操作されると、洗浄起動信号が出力されて、極性
換手段61と第2切換弁37が切り換えられ、極性切換
手段61が非通電状態であれば通電状態とされ通電状態
であれば非通電状態とされ、また酸性イオン水導出管の
上流側管部33aが分岐接続管36に連通されて、電解
槽10では洗浄スイッチSW2の操作前とは逆性のイ
オン水が生成され、アルカリ性イオン水は流出管から第
1切換弁35を経て酸性イオン水導出管33に導出され
その上流側管部33aから第2切換弁37を経て分岐
続管36、アルカリ性イオン水導出管34へと導出され
てアルカリ性イオン水タンク50に流入し、また酸性イ
オン水は流出管から第1切換弁35を経てアルカリ性イ
オン水導出管34へと導出されてアルカリ性イオン水タ
ンク50に流入する。このため、イオン水生成運転時に
アルカリ性イオン水が導出されているアルカリ性イオン
水導出管34に沈澱付着している析出物酸性イオン水
により溶解除去されて洗浄され、アルカリ性イオン水導
出管34の通路径十分に確保されるこれにより、特
にカルシウムやナトリウム等の析出物が蓄積しやすいア
ルカリ性イオン水導出管34を交換する手間を省くこと
ができる。また、希塩酸のような薬剤を循環して析出物
を除去しなくてもよいので、これらの薬剤専用のポンプ
及びタンク等を準備する必要もない。
【0022】また、洗浄スイッチSW2が停止操作され
ると、洗浄停止信号が出力されて、直ちに極性切換手段
61が洗浄前の状態に戻され、また3分程経過した時点
で第2切換弁37が洗浄前の状態に戻されるとともに、
逆極性運転の時間設定タイマーがリセットされて累積時
間がゼロとされる。したがって、所定PHの酸性イオン
水以外の水が酸性イオン水タンク40に流入することを
防止することができるとともに、電圧印加の逆極性運転
回数を抑えることができる。
【0023】図1に示した上記実施例においては、酸性
イオン水導出管33の中間部アルカリ性イオン水導出
管34の中間部に分岐接続管36によって接続するよう
に構成して配管構成がシンプルとなるようにしたが、図
1の仮想線にて示したように、酸性イオン水導出管33
の中間部アルカリ性イオン水タンク50に分岐接続管
36によって接続するか、図2に示したように、密閉構
造とした酸性イオン水タンク40と密閉構造としたアル
カリ性イオン水タンク50間に配設したオーバーフロー
パイプ45の中間部酸性イオン水導出管33の中間部
を分岐接続管36によって接続するように構成して、
接続管36がアルカリ性イオン水導出管34を介さず
にアルカリ性イオン水タンク50に接続されるように構
成すれば、当該装置の配管洗浄運転時アルカリ性イオ
ン水導出管34の中間部に分岐接続管36を通してアル
カリ性イオン水が導かれず、アルカリ性イオン水導出管
34には酸性イオン水のみが全長にわたって流れるた
め、アルカリ性イオン水導出管34全体を酸性イオン水
で洗浄することができて、アルカリ性イオン水導出管3
4の通路径を十分に確保することができる。なお、図2
に示したオーバーフローパイプ45は、酸性イオン水タ
ンク40内の余剰の酸性イオン水と、酸性イオン水タン
ク40内の酸性イオン水から放出されて同タンク40の
上方空間に溜まる塩素ガス(空気より比重が大きい)を
アルカリ性イオン水タンク50に導く機能を有してい
て、酸性イオン水タンク40の上限水位L1より上方に
て同タンク内に上端を開口させ下端をアルカリ性イオン
水タンク50の液面下にて同タンク内に開口させてい
る。また、図2に示した実施例の上記以外の構成及び作
動は図1に示した実施例の構成及び作動と実質的に同じ
であるため、構成部材に同一符号を付して説明は省略す
る。
【0024】記実施例においては、電気制御装置60
逆極性運転の時間設定タイマーを設けてイオン水生成
運転時に設定時間毎に極性切換手段61と第1切換弁3
5が共に切り換えられて、電解槽10から酸性イオン水
導出管33に酸性イオン水が導かれるとともにアルカリ
性イオン水導出管34にアルカリ性イオン水が導かれる
ようにしたが、上記したタイマーに代えて電圧極性切換
スイッチを設けてイオン水生成運転時には同切換えス
イッチの操作毎に極性切換手段61と第1切換弁35が
共に切り換えられるように構成して本発明を実施するこ
とも可能である。
【0025】上記実施例においては、洗浄スイッチSW
2が操作されたとき電気制御装置60によって極性切換
手段61と第2切換弁37が切り換えられるようにした
が、洗浄スイッチSW2が操作されたとき第1切換弁3
5と第2切換弁37が切り換えられて、配管洗浄運転時
には電解槽10から酸性イオン水がアルカリ性イオン水
導出管34に導かれるとともにアルカリ性イオン水が
性イオン水導出管33の上流側管部33aと分岐接続管
36を通してアルカリ性イオン水タンク50に導かれる
ようにして本発明を実施することも可能である。また、
上記実施例においては、洗浄スイッチSW2が開始操作
されて停止操作されるまでの間に配管洗浄運転が行われ
るように構成したが、電気制御装置60に配管洗浄時間
を規定する洗浄タイマーを設けて、洗浄スイッチSW2
が開始操作されて洗浄タイマーがタイムアップするまで
の時間だけ配管洗浄運転が行われるように構成して本発
明を実施することも可能である。
【0026】また、上記実施例においては、食塩水を電
解処理する装置に本発明を実施したが、真水を電解処理
する装置にも本発明は同様に実施することができるもの
である。また、上記実施例においては、希塩水タンク2
0に溜めた処理水を電動供給ポンプ22で電解槽10
に供給するように構成した装置に本発明を実施したが、
水道連結管28から電磁給水弁27を介して処理水
(水道水)が電解槽10に供給されるように構成した装
置にも本発明は同様に実施することが可能であり、この
場合には電磁給水弁27が電気制御装置60によって上
記実施例と同様の作動が得られるように制御される。
【0027】また、上記実施例においては、水道連結管
28と排水管53が本体90の左側パネルを貫通して配
設されるとともに、注水管42が本体90の右側パネル
を貫通して配設されるように構成したが、水道連結管2
8と排水管53と注水管42が互いに近接した状態にて
本体90の左右両側パネルを貫通して配設されるように
分岐配管し、これら各分岐配管の何れか一方のパネル側
開口が埋栓(図示省略)で閉じられるようにして、本体
90外の配管が容易に行えるように実施することも可能
である。また、図3にて示したように、内部の濃塩水を
電動ポンプ25によって希塩水タンク20に供給するよ
うに構成して配設可能範囲(配設位置の自由度)を広く
した濃塩水タンク26が本体90のフロントパネルに設
けた下開き開閉扉91の背部に一体的に組付けたホルダ
92に脱着可能に組付けられるように構成して、濃塩水
タンク26が当該装置の前方から容易に交換できるよう
にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解イオン水生成装置の一実施
例を示す概略図である。
【図2】 本発明による電解イオン水生成装置の他の実
施例を示す概略図である。
【図3】 図1及び図2に示した濃塩水タンクを本体の
フロントパネルに設けた下開き開閉扉に組付けた場合の
側面図である。
【符号の説明】
10…電解槽、11,12…電極、13…隔膜、14,
15…電極室、20…希塩水タンク、21…処理水供
給パイプ、22…電動供給ポンプ、31…第1流出管、
32…第2流出管、33…酸性イオン水導出管、33a
…上流側管部、33b…下流側管部、34…アルカリ性
イオン水導出管、35…第1切換弁、36…分岐接続
管、37…第2切換弁、40…酸性イオン水タンク、4
1…注出口、42…注出管、43…注出コック、44…
水位センサ、50…アルカリ性イオン水タンク、51…
水位センサ、52…電動排出ポンプ、53…排水管、6
0…電気制御装置、61…極性切換手段、62…電源回
路、SW1…イオン水生成運転スイッチ、SW2…洗浄
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46 - 1/469

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔膜を介して形成した一対の電極室を有
    する電解槽と、前記電極室にて生成された酸性イオン水
    とアルカリ性イオン水が流出する一対の流出管を酸性イ
    オン水導出管とアルカリ性イオン水導出管に選択的に連
    通させる第1切換弁と、前記電極室内に配設した各電極
    に印加する直流電圧の極性を切換える電圧極性切換手段
    とを備えた電解イオン水生成装置において、 前記酸性イオン水導出管の中間部を前記アルカリ性イオ
    ン水導出管の中間部に接続する分岐接続管と、 該分岐接続管と前記酸性イオン水導出管の接続部位に介
    在して前記酸性イオン水導出管の上流側管部を下流側管
    部又は前記分岐接続管に選択的に連通させる第2切換弁
    と、 前記酸性イオン水導出管の下流側管部に接続した酸性イ
    オン水タンクと、 前記アルカリ性イオン水導出管に接続したアルカリ性イ
    オン水タンクと、 イオン水生成運転時には前記酸性イオン水導出管の上流
    側管部を下流側管部に連通させる位置に前記第2切換弁
    を保持した状態にて設定時間毎または電圧極性の切換
    操作毎に前記第1切換弁と前記電圧極性切換手段を共に
    切り換え、配管洗浄時には前記第1切換弁又は前記電圧
    極性切換手段のいずれか一方を切り換えると共に前記酸
    性イオン水導出管の上流側管部を前記分岐接続管に連通
    させる位置に前記第2切換弁を切り換える制御手段を設
    けて、 配管洗浄時に前記電解槽から流出する酸性イオン水が前
    記アルカリ性イオン水導出管に導出され同電解槽から流
    出するアルカリ性イオン水を前記分岐接続管を通して前
    記アルカリ性イオン水導出管に導出することにより、前
    記酸性イオン水タンクにアルカリ性イオン水が流入しな
    いようにして酸性イオン水のみを使用するようにした
    とを特徴とする電解イオン水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記分岐接続管を前記アルカリ性イオン
    水導出管を介さないで前記アルカリ性イオン水タンクに
    接続して、配管洗浄運転時には前記電解槽から流出する
    アルカリ性イオン水が前記分岐接続管を通して前記アル
    カリ性イオン水タンクに導出されるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の電解イオン水生成装置。
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