JP3511352B2 - 中通し釣竿 - Google Patents

中通し釣竿

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JP3511352B2
JP3511352B2 JP14302297A JP14302297A JP3511352B2 JP 3511352 B2 JP3511352 B2 JP 3511352B2 JP 14302297 A JP14302297 A JP 14302297A JP 14302297 A JP14302297 A JP 14302297A JP 3511352 B2 JP3511352 B2 JP 3511352B2
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幸蔵 切通
友義 鶴藤
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は穂先竿と穂持竿とが
振出式に構成された中通し釣竿に関し、穂先竿以外の竿
管同士は振出以外の並継ぎ等であってもよい。 【0002】 【従来の技術】釣りの準備や仕舞時において、振出式に
構成された中通し釣竿では、これらの各竿管を振り出し
たり収納したりする際に、穂先竿の先端部を摘んで行う
ことがある。また、トップガイドを装着する際に、一方
の手で穂先竿の所定部を摘み、他方の手で螺着操作を行
う。更には、糸通しを行う必要もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然しながら、振り出し
や収納の作業の際に、指で摘んだ穂先竿先部を直線的に
移動させず、誤って曲げることがあり、この場合に穂先
竿の先部所定領域を損傷させることがある。また、この
場合、摘んだ指に力を入れ過ぎ、穂先竿を潰してしまう
こともある。更には、トップガイドの螺着操作におい
て、穂先竿を支えるべき一方の手は、先端から幾分元側
に離れた、操作の容易な位置を摘む傾向があるため、他
方の手でトップガイドを螺着している際に、誤って穂先
竿先端部領域を捻って損傷させることがある。また、釣
糸を竿管に通して穂先先端から引き出す際に、誤って釣
糸を強く側方に引き、これによって穂先竿先端部領域を
損傷させることがある。また、釣りの準備中や仕舞中に
誤って穂先竿の先端を岩等に当て、これによって先端部
を損傷させたりする。こうした穂先竿の損傷は、先端部
の所定範囲において生ずることが判っている。 【0004】依って本発明は、操作の誤りによる穂先竿
先端部の損傷を防止でき、しかも穂先竿の撓み性が大き
く損なわれることを防止した中通し釣竿を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、穂先竿が穂持竿に対して振出式に構成された中通し
釣竿であって、トップガイドは穂先竿に対して着脱可能
に螺着されており、穂先竿全長の概ね1/5以下の長さ
範囲で、トップガイドの後端から元方向に概ね10cm
以上20cm以下の所定位置にまで亘って、長手方向指
向の強化繊維を有する穂先竿本体を外側から補強する
強部を形成し、該補強部は、穂先竿本体の長手方向繊維
よりも高伸度な繊維による円周方向指向の強化繊維と傾
斜方向指向の強化繊維を有し、該補強部の大部分の領域
はその直後竿管領域に比べて、捩り強度潰れ強度とが
共に強いことを特徴とする中通し釣竿を提供する 【0006】捩り強度と潰れ強度とが共に直後領域に比
べて補強された補強部を、トップガイドの後端から元方
向に概ね10cm以上20cm以下の所定位置にまで亘
って形成しており、この先端部の特定範囲を補強してい
るため、既述のような誤った操作上での損傷が防止でき
る。更には、この範囲が穂先竿全長の概ね1/5以下の
長さ範囲であるため、穂先竿全体の撓み性に大きな影響
を与えないで済み、所定の釣竿調子が保持できる。
た、長手方向繊維を含む本体層を内側に配設しているた
め、この補強部領域の曲げ剛性が大きくなり難く、調子
が劣化せず、好都合である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す形
態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明に係
る中通し釣竿の穂先竿10の先部の縦断面図を示す。図
2は穂持竿12に継ぎ合わされた状態の穂先竿10を示
しており、穂持竿に対して振出式に構成されている。こ
れらの各竿管は、エポキシ樹脂等の合成樹脂をマトリッ
クスとし、炭素繊維等の強化繊維で強化形成されてい
る。穂先竿10の先部の本体層10Aの外側には、後述
の補強層10Bを設けている。こうした構造の穂先先端
部には、トップガイド16が装着されている。 【0008】即ち、前半の表面に雄ねじを設けた台座1
6Bに、トップガイド本体16Aを螺着させている。穂
先先端にはセラミックス等の環状ガイドG1が装着され
ており、トップガイド本体先端には他のセラミックス等
の環状ガイドG2が装着されている。 【0009】本発明の穂先竿10は、上記トップガイド
の後端から後方所定範囲L1に亘って前述の補強層10
Bによって補強している。この範囲は穂先竿の全長L3
に対して概ね1/5以下の長さ範囲内において、概ね1
0cm以上20cm以下にする。釣竿全体における穂先
竿10としての調子(曲げ剛性)は、補強層10Bの無
い状態において設定されており、主として捩り強度や潰
れ強度の補強のために補強層10Bを設ける際には、可
及的に曲げ剛性を大きくしない工夫が必要である。潰れ
強度の補強には、主として円周方向に指向した繊維を配
設することが好ましく、また、捩り強度の補強には、4
5度方向等の傾斜方向に指向するように繊維を配設する
ことが好ましい。 【0010】従って、一方向に指向した繊維を主体とす
るプリプレグを、その繊維方向が円周方向に指向するよ
うに巻回したり、傾斜方向に指向するように巻回した
り、或いは、織布に合成樹脂を含浸させたプリプレグ
を、その繊維方向が傾斜方向に指向するように巻回した
り、網状部材を網の糸条が傾斜方向に指向するように巻
回することが好ましい。然しながら、織布や網状部材の
一方の方向の繊維が円周方向に指向するように、即ち、
他方の繊維方向が長手方向に指向するように巻回配設し
てもよい。この場合、特に織布では、長手方向に指向す
る繊維の量を、円周方向に指向する繊維の量に比べて少
なくなるように構成すれば更によい。以上を種々組み合
わせて補強層10Bを構成してもよい。使用繊維の種類
としては、穂先竿本体の長手方向繊維よりも高強度な繊
維、又は高伸度な繊維、又は高弾性な繊維を使用した
り、或いは、これら特性の2つ以上を併せ持つ繊維を使
用すると補強層に使用する量が少なくてよく、薄肉軽量
化において好ましい。 【0011】上記のように繊維方向の工夫の他、本形態
例では、補強層10Bを本体層10Aの外側に配設して
おり、言い換えれば、所定量の長手方向繊維を含む本体
層10を内層側に配設しているため、この補強部L1の
曲げ剛性が大きくなり難く、調子が劣化せず、好都合で
ある。その他、合成樹脂、ゴム、塗料等の低弾性部材で
肉盛して厚肉化したり、持ち重りを軽減させるために発
泡材のような低比重材によって厚肉化して、潰れ強度や
捩り強度を向上させてもよい。 【0012】一方、曲げ強度の補強のために補強層10
Bを設ける場合には、できるだけ弾性率の低い繊維であ
って、引張強度の高い繊維を長手方向に指向させると、
少ない量の繊維で済み、曲げ剛性の上昇を低く押えるこ
とができて好ましい。また、既述のような方法で厚肉化
させても曲げ強度が向上する。 【0013】上記補強層の補強の程度は、補強部L1の
大部分の領域において、上記補強部直後の竿管領域L2
に比較して夫々の強度が向上するように補強するのであ
る。何れの補強の場合も幾分かは曲げ剛性に影響し、こ
れが上昇するが、補強部L1の大部分の領域の曲げ剛性
(又は平均的な曲げ剛性)は、直後領域L2に比較して
高くとも150%以内にし、好ましくは130%以内に
収めるよう、更に好ましくは、120%以内に収めるよ
う構成する。このために、場合によっては、補強層を設
ける前の補強対象領域の長手方向繊維を低減させ、曲げ
剛性が大きく上昇しないように工夫する。 【0014】穂先竿10の平均的なテーパは3/100
0以下にするとよい。また、補強部L1のテーパも3/
1000以下にするとよい。好ましくは2/1000以
内のテーパかストレートがよい。穂先先端部の内径を
1.8mm以上にすると釣糸が内部に引っ掛り難い。図
2のグラフの縦軸Kは既述の3種の強度の何れかであ
り、横軸Lは長手方向の位置を示す。縦軸Kは曲げ剛性
と見ることもできる。穂先竿を一般的な先細であって、
肉厚も同程度とすると、穂先竿の先端に近づく程各強度
も曲げ剛性も低下する(領域L1に対しては2点鎖線で
示している)。この領域L1を補強した場合、該補強部
L1の大部分の各強度は補強部の直後領域に比べて向上
すると共に、曲げ剛性も上昇するが、既述の程度に押え
られる。 【0015】上記形態例では、穂先竿内部に釣糸ガイド
を設けていないが、設けていてもよい。その場合、説明
した各強度や曲げ剛性に関しては、この釣糸ガイドがな
いとした場合の、即ち、竿管本体そのものの強度や剛性
である。また、上記形態例では補強層10Bの長さL1
は、概ね10cm以上20cm以下であり、穂先竿の全
長L3に対して概ね1/5以下の長さであるとしたが、
これらの範囲を超えて補強層を構成することもできる。
こうした長い補強層を有した場合も、その直後領域に比
べて何れかの強度が向上していること、その他のことは
既述の形態例の場合と同様である 【0016】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、操作の誤りによる穂先竿先端部の損傷を防止で
き、しかも穂先竿の撓み性が大きく損なわれることを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明に係る中通し釣竿の穂先竿先部の
縦断面図である。 【図2】図2は図1の穂先竿全体と穂持竿先部の継合状
態の図である。 【符号の説明】 10 穂先竿 12 穂持竿 10B 補強層 L1 補強部 L2 補強部の直後領域 L3 穂先竿全長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 87/00 - 87/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 穂先竿が穂持竿に対して振出式に構成さ
    れた中通し釣竿であって、トップガイドは穂先竿に対して着脱可能に螺着されてお
    り、 穂先竿全長の概ね1/5以下の長さ範囲で、トップガイ
    ドの後端から元方向に概ね10cm以上20cm以下の
    所定位置にまで亘って、長手方向指向の強化繊維を有す
    る穂先竿本体を外側から補強する補強部を形成し、該補強部は、穂先竿本体の長手方向繊維よりも高伸度な
    繊維による円周方向指向の強化繊維と傾斜方向指向の強
    化繊維を有し、 該補強部の大部分の領域はその直後竿管領域に比べて、
    捩り強度潰れ強度とが共に強いことを特徴とする中通
    し釣竿。
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