JP3510152B2 - 防水屋根 - Google Patents

防水屋根

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JP3510152B2
JP3510152B2 JP14238999A JP14238999A JP3510152B2 JP 3510152 B2 JP3510152 B2 JP 3510152B2 JP 14238999 A JP14238999 A JP 14238999A JP 14238999 A JP14238999 A JP 14238999A JP 3510152 B2 JP3510152 B2 JP 3510152B2
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孝義 遠山
正和 日野
泰佑 入江
研也 遠藤
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三晃金属工業株式会社
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工性及び防水性
が優れた防水屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根,壁等を構成する建築用板と
して金属板を加工して折板屋根板、壁板等を形成したも
のが多く使用されている。また、この種の建築用板は、
薄板の金属板からローラ成形機により、所望の断面形状
に成形してゆくので、特に長尺なる建築用板として使用
されることが多い。
【0003】このような折板タイプの長尺建築用板を、
例えば屋根として使用するには、複数の建築用板を並設
し、隣接する建築用板の端部箇所同士を連結してゆくも
のである。また、建築用板にて壁を施工する場合も、前
記屋根を施工する場合と略同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような長尺の
建築用板により、確実なる防水性を有する屋根,壁等を
施工するためには、それぞれの隣接する長尺建築用板の
端部同士の連結箇所を長手方向に沿って防水処理を行な
う。しかし、長尺な建築用板の長手方向に沿って均一な
る品質にて防水処理の施工を行なうのは、困難な作業で
熟練した作業員によって行なわなければならないもので
あった。
【0005】例えば、それぞれの隣接する建築用板の端
部同士を連結するとともに防水処理を行なうには、その
連結箇所に長手方向に沿ってシール剤を充填する等の手
段が存在する。このシール剤を充填するにも、隣接する
建築用板の端部同士の連結箇所に均一な分量を充填する
ことは困難である。
【0006】また、近年では、建築分野で建材に合成樹
脂が含まれるものが広く利用されるようになっており、
屋根材,壁材ではその表面部分に合成樹脂の層による皮
膜が構成されたものが存在している。ここで、上記合成
樹脂をハロゲン或いは塩素系化合物から構成されたもの
を使用した場合には、前記建材が耐用年数を経過し、葺
き替え等で産廃となった建材は、これを焼却処理すると
ダイオキシン等の極めて有害なるガスを排出し、環境を
汚染するという大変深刻なる事態を招くこととなる。こ
のように、合成樹脂層の皮膜を構成した建材を焼却する
ことによって生じる有害ガスは、その原因が合成樹脂層
に含まれるハロゲン,塩素系であることが広く知られて
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、山形部及びその幅方向両側に形成した下底部,上底
部の長手方向に長尺な建築用板は、金属板材と,その表
面側にハロゲン元素を含まないオレフィン系の合成樹脂
シートが接合された構成からなり、前記建築用板の下底
部上に、隣接するもう一つの建築用板の上底部が重合状
態に配置固定され、隣接する山形部間に存在する下底
部,上底部の重合箇所を覆うようにして、前記合成樹脂
シートと同一材質で所定幅で長手方向に長尺な連結用シ
ート材が配置され、該連結用シート材の幅方向両端部と
前記建築用板の表面側の合成樹脂シートとが熱融着され
てなる防水屋根等としたことにより、施工性及び防水性
等に優れた屋根を施工することができ、上記課題を解決
したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。金属板材A1 は、長手方向において
長尺であり、メッキ鋼板,カラー鋼板,ステンレス等の
鋼材又はアルミ材等の非鉄系金属等が使用される。金属
板材A1 は、ロール成形機14により成形が可能な程度
に板厚であり、その金属板材A1 の厚さは、0.3mm〜
1.5mm程度であり、さらに好ましくは0.5mm〜1.
0mm程度である。
【0009】次に、合成樹脂シートA2 は、500℃前
後の熱風を3乃至5m/分の速度で移動しながら加熱
し、その加熱後,押圧することで、合成樹脂シート
2 ,A2同士の融着が可能である。その合成樹脂シー
トA2 の厚さは、0.3mm〜1.0mm程度であり、さら
に好ましくは0.5mm程度とすることが多い。
【0010】該合成樹脂シートA2 は、上述したよう
に、約100℃内外の温度にて溶融するものであり、耐
久性のあるものであればどのような材質のものであって
もかまわない。また、溶融する温度の設定も材質により
種々異なるが、建設用材の使用条件に適応するように設
定してもよい。
【0011】また、合成樹脂シートA2 は、紫外線又は
汚染空気に対して強いもので耐候性に優れた材質であ
り、且つ破断,膨れ或いはひび割れ等が起きにくい性質
のものが好ましい。上記の条件を満たす具体的な材質と
して好適なるものには、エチレンプロピレンを主成分と
した合成高分子ゴム材等が存在する。
【0012】さらに、その合成樹脂シートA2 を構成す
る成分は、ハロゲンを含まない化合物から構成されてい
る実施形態が存在する。即ち、合成樹脂シートA2 を構
成する成分から塩素系化学物質を排除したものである。
具体的には、合成樹脂シートA2 が有機塩素化合物を基
にして形成されたものではないことであり、具体的に
は、塩化ビニル樹脂やポリ塩化ビニリデン樹脂が含まれ
ないことである。
【0013】これによって、合成樹脂シートA2 は、焼
却しても、ダイオキシンを発生することがなく、環境,
生物に対して害を及ぼさないものである。これは、ダイ
オキシンが生じる原因として、ハロゲンが主要なる化学
物質であるが、このハロゲンを合成樹脂シートA2 の構
成物質から排除してダイオキシンの発生を防止しようと
するものである。
【0014】その他に、人体や自然環境に害を及ぼす可
能性があるものとしてポリカーボネート,ポリスチレ
ン,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,ユ
リア樹脂等が存在するが、これらも合成樹脂シートA2
の構成物質から排除するものである。また、合成樹脂シ
ートA2 には、柔軟性を与えるための添加剤としての可
塑剤を含まないものとする。その可塑剤の具体的なもの
としては、フタル酸エステル類等であるが、合成樹脂シ
ートA2 にはこのフタル酸エステル類を排除している。
【0015】このような、環境に悪影響を及ぼすことが
ない化学物質として、塩素系を含まないものとしてオレ
フィン系化合物から合成樹脂シートA2 が形成される実
施形態が存在する。該オレフィン系化合物から形成され
る合成樹脂シートA2 は、焼却時にダイオキシンを発生
しないので、耐用年数を経過した屋根,壁等を構成する
建設用材を建築物から撤去し、新たに葺き替えるときに
撤去した旧くなった建設用材は、焼却してもダイオキシ
ンを発生することがなく、環境保護に貢献することがで
きるものである。
【0016】その合成樹脂シートA2 と前記金属板材A
1 との接合には、接着剤A3 を使用することができる。
そして、金属板材A1 と合成樹脂シートA2 との間に
は、接着剤A3 が層状に構成されることになる。図1
(B)は、図1(A)のX─X矢視における拡大断面図
であり、前述した金属板材A1 ,合成樹脂シートA2
び接着剤A3 が層状を構成していることを分かりやすく
した図面である。該接着剤A3 は、耐熱性を有するもの
が使用される。具体的には、クロロプレンゴム系接着剤
又はニトリルゴム系接着剤等が好適である。
【0017】そして、建設用材を形成するための装置
は、主に圧着用上下ロール15a,15bと接着剤塗布
装置16から構成される。また、原材である金属板材A
1 と、合成樹脂シートA2 とが、それぞれ個々にコイル
状に巻かれたロットとして装置の中に組み込まれる〔図
1(C)参照〕。
【0018】その金属板材A1 又は合成樹脂シートA2
のいずれかに接着剤A3 が塗布され、金属板材A1 と合
成樹脂シートA2 とが前記圧着用上下ロール15により
圧着される〔図2(A)参照〕。そして、接着剤A3
均一厚さとなる層をなして金属板材A1 と合成樹脂シー
トA2 とが貼着状にされる建設用材が形成される〔図2
(B)参照〕。
【0019】その建設用材は、円筒コイル状に巻き付け
られた状態にして保存される〔図1(A)参照〕。この
円筒状に巻き付けた建設用材は、長尺なる建築用板及び
壁板材等を成形するのに好適である〔図3(B)参
照〕。建設用材は、工場で加工して建築用板Aを製造す
るか、又は建築現場に搬入してロール成形機14から長
尺の建築用板Aを成形する〔図3(A)参照〕。
【0020】また、建設用材を形成するにおいて、金属
板材A1 の幅方向(長手方向に直交する方向)の一方か
ら合成樹脂シートA2 の幅方向一方が突出し、これを金
属板材A1 及び合成樹脂シートA2 の長手方向に沿って
形成される連結用端部6とした建設用材の実施形態も存
在する。
【0021】上述したように、前記建設用材は、ロール
成形機14により、屋根板材又は壁板材等の建築用板A
を成形し、その建築用板Aを使用して、防水処理を簡単
に行なうことができる屋根,壁等を施工することができ
るものである。次に、建設用材からロール成形機14に
より成形した建築用板Aを使用して防水屋根を施工する
本発明の実施形態について述べる。
【0022】まず、本発明の第1実施形態を図4乃至図
7に基づいて説明する。その建設用材から成形した建築
用板Aと合成樹脂シートA2 と同素材からなる連結用シ
ート材7からなるものである〔図4(B)参照〕。その
建築用板Aは、その長手方向に直交する断面形状が、山
形部1及びその幅方向両側に形成した下底部2a,上底
部2bからなる。その山形部1は、頂面部1aの幅方向
両側より外方下向きに傾斜する側部1b,1bが形成さ
れ、該側部1b,1b下端より前記下底部2a,上底部
2bが形成されている〔図5(A),(B)参照〕。
【0023】その建築用板Aは、表面側が合成樹脂シー
トA2 側となり、裏面側が金属板材A1 側となる。そし
て、複数の建築用板A,A,…が下地部11上の受金具
12に配置され、前記建築用板Aの下底部2a上に、隣
接するもう一つの建築用板Aの上底部2bが重合状態に
配置される。その重合された下底部2aと上底部2bと
はビス,クギ等の固着具13により固着される(図6参
照)。
【0024】このようにして、複数の建築用板A,A,
…が並設されて、複数の山形部1,1,…が所定間隔を
おいて配列された状態となる。その隣接する山形部1,
1間に存在する下底部2a,上底部2bの重合箇所を覆
うようにして連結用シート材7が配置される。該連結用
シート材7は、建築用板Aと同様に長尺なるシートであ
り、合成樹脂シートA2 と同一な材質にて形成されたも
のである。
【0025】その連結用シート材7の幅方向両端部分が
隣接する山形部1,1間の対向する側部1b,1bに当
接される。そして、その連結用シート材7の幅方向端部
と両山形部1,1の側部1b,1bが高温となるように
熱源17からノズル18の先端を介して熱風fを吹きつ
ける。このように、加熱後に当接部を押圧する。
【0026】これによって、連結用シート材7の幅方向
両端部と両山形部1,1の側部1b,1bとが熱融着さ
れ、融着部分pが形成される。図7は、合成樹脂シート
2と連結用シート材7とが熱融着にて融着部分pを構
成する工程を示す斜視図で、連結用シート材7が側部1
bに熱融着により融着する状態を示している。これによ
って、前記下底部2a,上底部2bの重合箇所は両山形
部1の側部1b,1bと連結用シート材7の幅方向両端
部の融着部分pにより、水密的に被覆される。
【0027】このように、合成樹脂シートA2 のみで
は、剛性は無いが、金属板との組み合わせにより、合成
樹脂には無い剛性が得られ、各種のデザインに成形する
ことができる。また、金属屋根板のように連結をするこ
となく、熱融着で防水性に優れた連結ができるものであ
る。つまり、本発明においては、従来の屋根形状にして
葺くことができ、且つ連結が容易で、優れた防水性が得
られる。更に、コイル状としているので、屋根の長さが
例えば約100m位のような大型屋根に適しており、長
さ方向に接合(連結)のない一本の屋根で葺き並べるこ
とができる。この為、長さ方向に連結が無いので、施工
性に優れている。
【0028】次に、本発明の第2実施形態を図8乃至図
11に基づいて説明する。建設用材から形成される金属
板材A1 は、金属板材A1 の幅方向の端部より合成樹脂
シートA2 の幅方向が突出したものである。このタイプ
の建設用材をロール成形機14に通して形成した建築用
板Aは、下底部2aの端部より合成樹脂シートA2 のみ
が突出したもので、その突出した部分が連結用端部6と
して使用されるものである。
【0029】そして、前述した第1実施形態の構成と同
様に複数の建築用板A,A,…が下地部11上に配置さ
れ、建築用板Aの下底部2a上に、隣接するもう一つの
建築用板Aの上底部2bが重合状態に配置される。その
重合された下底部2aと上底部2bとはビス,クギ等の
固着具13により固着される。
【0030】このようにして、複数の建築用板A,A,
…が並設されて、複数の山形部1,1,…が所定間隔を
おいて配列された状態となる。その隣接する山形部1の
側部1bに連結用端部6を当てがい高温となるように熱
源17からノズル18の先端を介して熱風fを吹きつ
け、押圧する。これによって、連結用端部6と隣接する
側部1bの合成樹脂シートA2 側とが融着され、該融着
部分pが形成され、水密的に被覆される(図11参
照)。
【0031】本発明の第3実施形態を図12に基づいて
説明する。建設用材から成形した建築用板Aは、フラッ
トタイプであり、主板3の幅方向両側の一方に被係止屈
曲部4aが形成され、他方側に被覆係止部4bが形成さ
れている。その被覆係止部4bの端部より合成樹脂シー
トA2 が突出しており、この部分が連結用端部6として
使用される。
【0032】その建築用板Aは、下地部11上に載置さ
れ、被係止屈曲部4aが係止具4により固定され、隣接
する建築用板Aの被覆係止部4bが前記被係止屈曲部4
a上に被せられる。そして、被覆係止部4bから突出し
た連結用端部6が隣接の建築用板Aの主板3の表面に当
接され、連結用端部6と主板3とが融着され融着部分p
が形成される。
【0033】本発明の第4実施形態を図13に基づいて
説明する。建設用材から成形した建築用板Aは、フラッ
トタイプであり、主板3の幅方向両側より下方に連結用
屈曲部5,5が形成されている。下地部11上に配置さ
れた建築用板Aと、隣接するもう一方の建築用板Aの連
結用屈曲部5,5同士が重合され、固着具13にて固定
される。その連結用屈曲部5,5の重合箇所にて対向す
る主板3,3上に連結用シート材7が配置され連結用シ
ート材7の幅方向両端部と主板3,3の表面が融着され
る。その主板3の下部には、断熱材9が装着される。そ
の連結用シート材7と隣接する連結用屈曲部5,5との
間には断熱材9が充填される。
【0034】本発明の第5実施形態を図14に基づいて
説明する。まず、第5実施形態の建設用材から成形した
建築用板Aは、横葺タイプである。主板3の前方側に水
下側係止部8aが形成され、主板3の後方側に水上側係
止部8bが形成されている。そして、前記建築用板Aの
水上側係止部8bに、隣接の建築用板Aの水下側係止部
8aが嵌合され、前記合成樹脂シートA2 と同一材質の
連結用シート材7が重ね箇所に重合され、前記連結用シ
ート材7の幅方向両端部と、水下側係止部8a又は主板
3上の重ね箇所の前記合成樹脂シートA2 とが熱融着に
より融着部分pが形成される。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明においては、折板状の下
底部2a,上底部2bからなる山形部1を有する建築用
板Aが重合され、この箇所に連結用シート材7が被覆さ
れて、幅方向両端部と合成樹脂シートA2 とが熱融着さ
れた構造であり、特に、防水性に優れた連結ができるも
のである。つまり、本発明においては、従来の屋根形状
にして葺くことができ、且つ連結が容易で、優れた防水
性が得られる。更に、長手方向に長尺であるため、例え
ば約100m位の大型屋根に適しており、長さ方向に接
合(連結)のない一本の屋根で葺き並べることができ、
且つ長さ方向に連結が無いので、施工性に優れている。
さらに、合成樹脂シートA2 のみでは、剛性は無いが、
金属板との組み合わせにより、合成樹脂には無い剛性が
得られ防水屋根を提供できる。
【0036】請求項2の発明においては、折板状の下底
部2a,上底部2bからなる山形部1を有する建築用板
Aが重合され、且つ金属板材A1 の幅方向の端部より合
成樹脂シートA2 の幅方向が連結用端部6として突出形
成されており、該連結用端部6と合成樹脂シートA2
とが熱融着されているため、この防水屋根も水密性は優
れているし、施工性も良好にできる。
【0037】請求項3の発明においては、フラットタイ
プであって、合成樹脂シートA2 製の連結用端部6が形
成された防水屋根である。特に、請求項2の発明の効果
と同様な効果を奏する。請求項4の発明においては、フ
ラットタイプであり、連結用シート材7を使用しつつ、
構成が簡単な防水屋根を提供できる。また、請求項5の
発明においては、横葺きタイプの防水屋根であり、請求
項4と同様の効果を奏する。
【0038】特に、請求項1〜5の発明における建築用
板Aには、ハロゲン元素を含まないオレフィン系の合成
樹脂シートA2 を接合しているため、将来葺き替えを行
うに際して、旧くなった屋根の処分時に環境破壊をする
おそれがなく公害の発生を未然に防止することができ
る。合成樹脂シートA2 ,A2 同士の熱融着により合成
樹脂シートA2 が高温に加熱されても、施工時にダイオ
キシンが発生されることがなく、作業員の人体への悪影
響を防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はコイル状に巻き付けた建設用材の斜視
図 (B)はX─X矢視拡大断面図 (C)は製造装置の概略図
【図2】(A)は製造過程の要部拡大図 (B)は(A)の要部拡大図
【図3】(A)はロール成形機により建設用材から建築
用板を成形する状態の略示図 (B)はロール成形機により成形した長尺なる建築用板
の斜視図
【図4】(A)は本発明の第1実施形態の防水屋根の略
示図 (B)は(A)の要部拡大断面図
【図5】(A)は第1実施形態の防水屋根に使用する建
築用板の一部切除した斜視図 (B)は(A)の縦断正面図
【図6】本発明の第1実施形態の防水屋根の隣接箇所を
施工する工程図
【図7】本発明の第1実施形態の防水屋根における熱融
着箇所を中心とする施工工程図
【図8】(A)は本発明の第2実施形態の防水屋根の略
示図 (B)は(A)の要部拡大断面図及び融着部分拡大図
【図9】(A)は第2実施形態の防水屋根に使用する建
築用板の一部切除した斜視図 (B)は(A)の縦断正面図及び要部拡大図
【図10】本発明の第2実施形態の防水屋根における熱
融着箇所の施工工程図
【図11】本発明の第2実施形態の防水屋根の熱融着箇
所を中心とする施工工程図
【図12】(A)は本発明の第3実施形態の防水屋根の
略示斜視図 (B)は(A)の防水屋根に使用する建築用板の一部切
除した斜視図 (C)は(A)の要部拡大断面図
【図13】(A)は本発明の第4実施形態の防水屋根の
略示図 (B)は(A)の防水屋根の建築用板の一部切除した斜
視図 (C)は(A)の要部拡大断面図 (D)は連結用シート材の下部にも断熱材を充填した本
発明の第4実施形態の防水屋根の要部拡大断面図
【図14】(A)は本発明の第5実施形態の横葺きタイ
プの防水屋根の略示図 (B)は(A)の要部拡大図
【符号の説明】
A…建築用板 A1 …金属板材 A2 …合成樹脂シート 1…山形部 2a…下底部 2b…上底部 3…主板 4a…被係止屈曲部 4b…被覆係止部 5…連結用屈曲部 6…連結用端部 7…連結用シート材 8a…水下側係止部 8b…水上側係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 研也 東京都中央区京橋2丁目9番2号 三晃 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−1731(JP,A) 特開 平10−166499(JP,A) 特開 平7−279305(JP,A) 特開 平10−196030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/62 - 1/99 E04C 2/00 - 2/54 E04D 3/00 - 3/40 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山形部及びその幅方向両側に形成した下
    底部,上底部の長手方向に長尺な建築用板は、金属板材
    と,その表面側にハロゲン元素を含まないオレフィン系
    の合成樹脂シートが接合された構成からなり、前記建築
    用板の下底部上に、隣接するもう一つの建築用板の上底
    部が重合状態に配置固定され、隣接する山形部間に存在
    する下底部,上底部の重合箇所を覆うようにして、前記
    合成樹脂シートと同一材質で所定幅で長手方向に長尺な
    連結用シート材が配置され、該連結用シート材の幅方向
    両端部と前記建築用板の表面側の合成樹脂シートとが熱
    融着されてなることを特徴とする防水屋根。
  2. 【請求項2】 山形部及びその幅方向両側に形成した下
    底部,上底部の長手方向に長尺な建築用板は、金属板材
    と,その表面側にハロゲン元素を含まないオレフィン系
    の合成樹脂シートが接合され、且つ前記金属板材の幅方
    向の端部より前記合成樹脂シートの幅方向が連結用端部
    として突出形成された構成からなり、前記建築用板の下
    底部上に、隣接するもう一つの建築用板の上底部が重合
    状態に配置固定され、前記連結用端部と前記建築用板の
    表面側の合成樹脂シートとが熱融着されてなることを特
    徴とする防水屋根。
  3. 【請求項3】 主板の幅方向両側の一方に被係止屈曲部
    が形成され、他方側に被覆係止部が形成されたフラット
    タイプの長手方向に長尺な建築用板は、金属板材と,そ
    の表面側にハロゲン元素を含まないオレフィン系の合成
    樹脂シートが接合され、且つ前記被覆係止部の端部より
    合成樹脂シートが連結用端部として突出形成された構成
    からなり、前記建築用板の被係止屈曲部上に、隣接する
    建築用板の被覆係止部が被せられ、上側位置となった連
    結用端部と主板上の前記合成樹脂シートとが熱融着して
    なることを特徴とする防水屋根。
  4. 【請求項4】 主板の幅方向両側より下方に連結用屈曲
    部が形成されたフラットタイプの長手方向に長尺な建築
    用板は、金属板材と,その表面側にハロゲン元素を含ま
    ないオレフィン系の合成樹脂シートが接合された構成か
    らなり、前記建築用板の連結用屈曲部同士が重合され、
    該重合箇所にて対向する主板上に、前記合成樹脂シート
    と同一材質で所定幅で長手方向に長尺な連結用シート材
    が配置され、該連結用シート材の幅方向両端部と主板の
    表面の前記合成樹脂シートとが熱融着されてなることを
    特徴とする防水屋根。
  5. 【請求項5】 主板の前方側に水下側係止部が形成さ
    れ、主板の後方側に水上側係止部が形成された横葺タイ
    プの長手方向に長尺な建築用板は、金属板材と,その表
    面側にハロゲン元素を含まないオレフィン系の合成樹脂
    シートが接合された構成からなり、前記建築用板の水上
    側係止部に、隣接の建築用板の水下側係止部が嵌合さ
    れ、前記合成樹脂シートと同一材質で所定幅で長手方向
    に長尺な連結用シート材が前記建築用板相互の重ね箇所
    に重合され、該連結用シート材の幅方向両端部と前記建
    築用板上の合成樹脂シートとが熱融着されてなることを
    特徴とする防水屋根。
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