JP3505821B2 - 穀物乾燥機における穀物循環制御装置 - Google Patents
穀物乾燥機における穀物循環制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は穀物乾燥機における穀
物循環制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
繰出バルブの回転によって穀物を徐々に流下させる構成
があり、この繰出バルブの回転を間歇回転によって行わ
せ、繰出量の微妙な調整を行わせている。又、穀物乾燥
の停止は穀物水分が所定に仕上がると制御部からの停止
信号を受ける構成である。 【0003】仕上げられた穀物はサンプルとして取り出
し、他の検査手段で水分値等が判定される。具体的には
昇降機のバケットに残る穀物をこの昇降機の適宜側壁に
設けた取出口より手を差しのべて取り出すものである。
しかしながら、繰出バルブの回転が間歇的に行われると
きは、下部移送螺旋から昇降機に向けての穀物移送が断
続するものであり、タイミングによっては昇降機のバケ
ットが汲みあげないこととなり、これに合わせて停止信
号を出力されると上記取出口からの穀物サンプルの取出
ができなくなる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消するもので、繰出バルブ10,10の回転によっ
て流下通路9,9を流下する穀物にバーナ5と排風ファ
ン7の作用によって発生する熱風を供給しつつ乾燥し、
乾燥穀物を繰出流下後下部移送螺旋,昇降機,上部移送
螺旋を経て上部の穀粒タンクへの還元を繰り返しながら
所定水分値に仕上げる乾燥機において、上記繰出バルブ
10,10を連動するバルブモータ24に間歇作動信号
を出力し、昇降機および上・下部移送螺旋を駆動する循
環モータ20には連続作動信号を出力する制御部49を
設け、上記昇降機にはサンプル穀物を取り出す取出口2
7を備え、該制御部49からの停止信号を受けた上記循
環モータ20は、該停止信号の出力時においてバルブモ
ータ24が運転中であるかあるいは該モータ24が停止
中であってもこの停止後繰出バルブ10 , 10から下部
移送螺旋を経てバケットに掬われ取出口に至るまでの所
要時間に見合う所定時間t1以内であるときは上記停止
信号を受けて直ちに停止する構成とし、上記停止信号の
出力時においてバルブモータ24が停止中であるときは
次回バルブモータ24の運転立ち上がり後所定時間t2
をおいて停止する構成とし、この所定時間t2はバルブ
モータのオンタイ ムTとの差時間(T−t2)でバルブ
モータ下部移送螺旋15から昇降機11下部に供給され
る穀物の量をもって昇降機11下部に詰まりを生じさせ
ない程度の時間に設定するものである穀物乾燥機におけ
る穀物循環制御装置の構成とする。 【0005】 【発明の作用効果】例えば穀物水分が仕上水分値に達す
ると制御部は停止信号を出力する。このとき、繰出バル
ブが回転連動中であるか停止後所定時間t1以内である
ときは、直ちに昇降機等を駆動している循環モータも停
止すべく信号出力され停止する。バケットには穀物が掬
われている状態にあり、昇降機の取出口から穀物サンプ
ルを適宜に取り出すことができる。 【0006】又、上記仕上水分値に達したことを判定し
た時点で間歇運転される繰出バルブが中断しているとき
は、前記循環モータは次回バルブモータ24の運転立ち
上がり後所定時間t2をおいて停止する構成とし、即ち
次回繰出バルブの駆動が開始されるまで停止信号出力を
待って行い、所定時間t2の後循環モータが停止するも
のである。従って、新たに昇降機下部側に穀物が供給さ
れることとなってバケットはこれを掬いあげることがで
き昇降機の取出口から穀物サンプルを適宜に取り出すこ
とができる。なお、所定時間t2を待って循環モータを
停止する構成であるから、循環モータ停止によってもバ
ルブモータがオンタイム残時間は穀物繰出しを継続する
が、所定時間t2は、バルブモータのオンタイムTとの
差時間(T−t2)でバルブモータ下部移送螺旋15か
ら昇降機11下部に供給される穀物の量をもって昇降機
11下部に詰まりを生じさせない程度の時間であって、
上記オンタイム残時間の繰出穀物が詰まり異常を来たさ
ない。 【0007】 【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。1は穀物乾燥機の機枠で、この機枠内には上部から
貯留タンク2、乾燥室3、集穀室4を縦設し、このうち
乾燥室3は、バ−ナ5を有するバーナ胴に通じる熱風室
6と吸引ファン7を有するファン胴に通じる排風室8と
の間に穀物流下通路9,9を形成してなり、各流下通路
9,9の下部に設ける繰出バルブ10,10の回転によ
り所定量毎に流下する穀物に熱風を浴びせて乾燥する構
成である。 【0008】上記機枠1外部には集穀室4の一側に集め
た穀物を貯留タンク2に揚上還元する昇穀機11を立設
する。この昇穀機11は内部上下一対の駆動プーリ12
と被動プーリとの間にバケット13付ベルト14を巻回
する構成であり、集穀室4下部に横設する下部移送螺旋
15により一側に移送された乾燥穀物を掬い上げ上部に
移送できる構成としている。この昇穀機11で掬われ上
部で投てきされる穀物は、投げ口開口部16を介して上
部移送螺旋17を設ける移送樋18の始端側に案内され
る。尚、移送螺旋17で水平移送される穀物は貯留タン
ク2の中央上部に配設する回転拡散盤19に案内され、
貯留タンク2内に拡散落下される構成としている。 【0009】前記昇穀機11、上部及び下部移送螺旋1
5,17からなる穀物循環系は、昇穀機11枠の上部側
壁に固定する昇降機モ−タ20により回転連動する。該
モ−タ20駆動軸には2本の駆動ベルト(図示せず)を
もって上部移送螺旋16の軸21と昇穀機11のバケッ
トベルト14を巻回する前記駆動プーリ12の軸22を
直接回転連動する。 【0010】又、上記繰出バルブ10,10はバルブモ
ータ23をもって回転連動する構成である。上記昇穀機
11の適宜高さの位置における側壁24には、バケット
ベルト14の往行程イと復行程ロとの左右間隔部以内に
対応すべく供給口25を設けると共に、この供給口25
部には水分計26を着脱自在に設けている。水分計26
は例えば一対の電極ロール間でサンプル粒の1粒を圧砕
しながらその抵抗値を電気的処理して穀粒水分値に換算
する公知の構成である。 【0011】また、昇降機11のバケット13に対向す
る側壁には、穀物サンプル取出口27を備え、着脱自在
の透明蓋体28で覆われている。前記バーナ5は、気化
型バーナ形態であり、送風筒29の正面側に燃焼筒30
を接続し、該送風筒29にはバーナモータ31を設け、
気化筒32と空気導入口33から燃焼用空気を導入すべ
きファン34とを回転連動している。燃焼筒30にはガ
ス噴出孔を有した燃焼盤を嵌合している。燃焼筒30は
正面視において一部に膨出部を形成し、当該膨出部に一
対の電極部からなる点火手段としてのイグナイタ35を
設ける。このイグナイタ35はノズルから供給される灯
油の微粒化燃料に着火できる構成としている。 【0012】上記バーナ5は、断面が方形の案内風胴4
2入り口部に脚部43と取っ手兼用の接続部44とで固
定されるもので、これら案内風胴42とともに、前記熱
風室6に通じるバーナ胴45に装着される構成である。
上記構成の気化バーナ5は、上記案内風胴42の下側台
座部下面に設ける電磁ポンプ46の駆動によって燃料と
しての灯油が供給されイグナイタ35の通電による放電
で着火燃焼される構成である。また、バーナ5は間歇燃
焼形態と連続燃焼形態を選択できる形態とし、熱風温度
センサ47からの検出熱風温度と設定温度と比較によっ
て、所定加温量以上を必要とするときは連続燃焼を採用
し、加温量を少なく制御するときは電磁ポンプ46のオ
ンタイムtを変更制御し、熱風温度が設定温度の所定範
囲内になるよう制御される。 【0013】図4は制御ブロック図であり、前記バーナ
胴45内に設けるコントローラ48の制御部49には、
操作盤50に配設した張込・乾燥・排出・停止の各モー
ドスイッチ51,52,53,54、穀物種類,仕上水
分,張込量の各設定スイッチ55,56,57、乾燥時
間設定のための増・減スイッチ58,59等の入力信号
のほか、前記水分計26,フレームロッド,熱風温度セ
ンサ47,外気温度センサ60,風量センサ61等の各
種検出信号を入力する。一方出力信号としては、前記昇
降機モータ20,バルブモータ23等の循環系駆動モー
タ駆動信号、バーナ5駆動信号等がある。なお、バーナ
駆動信号は、電磁ポンプ46のオン/オフ信号、及び大
小供給信号、バーナモータ31の回転数指令信号、イグ
ナイタ35通電信号等がある。 【0014】バルブモータ23は間歇駆動し、その間歇
指令信号は、例えば周期を固定(30秒)してオンタイ
ムTを、循環乾燥運転モード(通風運転モードも同じ)
であるか排出運転モードであるか、あるいは電源周波数
が50Hzか60Hzかで種々に設定してある。オンタ
イムTは一般に排出運転モードが長く、50Hz電源が
長くなるよう制御部49で設定してある。 【0015】この制御部49は次の機能を併せ有する。
即ち、制御部49に水分計26からの検出信号処理によ
って仕上水分に達したことと判定すると、停止信号を出
力する。この停止信号を受けて循環モータ20や繰出バ
ルブ用のバルブモータ23、あるいはバーナ5がその運
転を停止するものである。循環モータ20及びバルブモ
ータ23の停止要領の詳細は次のようになっている。即
ち、停止信号が間歇運転するバルブモータ23が運転中
あるいは停止後一定時間t1以内であるときは(図6中
α)、直ちに循環モータ20は停止処理される(図6
(イ))。バルブモータ23が停止中に停止信号が出力
されるときは(同図β)、直ちに循環モータ20は停止
せずに、次回バルブモータ23の運転を待って、その立
上り後所定時間t2を置いて停止処理される(図6
(ロ))。ここで、所定時間t1は繰出バルブ10,1
0から下部移送螺旋を経てバケット13に掬われ、取出
口27に至るまでの所要時間に見合う値に設定され、所
定時間t2は(T−t2)時間で下部移送螺旋15から昇
降機11下部に供給される穀物の量をもって当該昇降機
11下部に詰まりを生じさせない程度の値に設定するも
のである。 【0016】上例の作用について説明する。張込ホッパ
から昇穀機11を利用して貯留タンク2に所定量の穀物
を張り込む。次いで穀物種類、仕上水分等を設定して乾
燥作業を開始する。貯留タンク2内の穀物は乾燥室3を
流下しながら熱風を浴び、集穀室4に至る。熱風を受け
た穀物は下側の移送螺旋で一側に移送され昇穀機11で
揚穀され、上部移送螺旋16に引き継がれ再び貯留タン
ク2内に至り、暫くの間調質作用を受ける。なお、バル
ブモータ23の間歇指令信号は、運転モードの種類、電
源周波数50/60Hzによって予め定められたオンタ
イムTで出力されている。 【0017】このような行程を繰り返し予め設定した仕
上水分値に達すると乾燥終了するものである。上記の乾
燥終了にあたり、制御部49は停止信号を出力するもの
であるが、このとき、繰出バルブ10,10が回転連動
中であるか停止後所定時間t1以内であるときは、直ち
に昇降機等を駆動している循環モータ20も停止すべく
信号出力され停止する。バケット13には穀物が掬われ
ている状態にあり、昇降機11の取出口28から穀物サ
ンプルを適宜に取り出すことができる。 【0018】又、上記仕上水分値に達したことを判定し
た時点で繰出バルブ10,10が運転中断しているとき
は、次回のこの繰出バルブ10,10の駆動が開始さ
れ、かつ所定時間t2経過するまで停止信号出力を待っ
て、循環モータ20が停止するものである。従って、新
たに昇降機11下部側に穀物が供給されることとなって
バケット13はこれを掬いあげることができる。 【0019】上記実施例では、循環モータ20の停止は
バーナ5の電磁バルブ46のオフ動作には関係ないもの
としたが、バルブモータ23をバーナ5の電磁バルブ4
6停止出力後実施される所謂ポストパージ中において、
継続的に駆動せしめ、ポストパージの停止に合わせて循
環モータ20の停止を行わせる構成でもよく(図7
(イ))、上記ポストパージ後において、しばらくバル
ブモータ23を運転継続し、その停止に合わせて循環モ
ータ20を停止させる(同図(ロ))等、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で具体的な構成の変更を行うことがで
きる。 【0020】図8は、穀物乾燥機のルーフ70上に、予
め準備した貯留タンク2用の側板2aをもって囲い枠と
なした安全ガードを示している。タンク2の側板2aを
利用するものであり、特別な仕様を必要としないため、
製作上での型費等を削減できる。71ははしごである。
図9は、操作盤50を液晶表示形態とし、以上の報知と
ともに、サービス会社等の担当営業所名や住所・電話番
号等を呼出しできる構成を示している。予め全国の地区
毎の営業所を呼出し、該当の営業所から必要な電話番号
等を知ることができる。何らの異常を検出したら、その
異常表示とともに上記の営業所名を選択できる形態とし
ているから、緊急連絡を要する際、異常現象とともに表
記されるから便利である。
物循環制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
繰出バルブの回転によって穀物を徐々に流下させる構成
があり、この繰出バルブの回転を間歇回転によって行わ
せ、繰出量の微妙な調整を行わせている。又、穀物乾燥
の停止は穀物水分が所定に仕上がると制御部からの停止
信号を受ける構成である。 【0003】仕上げられた穀物はサンプルとして取り出
し、他の検査手段で水分値等が判定される。具体的には
昇降機のバケットに残る穀物をこの昇降機の適宜側壁に
設けた取出口より手を差しのべて取り出すものである。
しかしながら、繰出バルブの回転が間歇的に行われると
きは、下部移送螺旋から昇降機に向けての穀物移送が断
続するものであり、タイミングによっては昇降機のバケ
ットが汲みあげないこととなり、これに合わせて停止信
号を出力されると上記取出口からの穀物サンプルの取出
ができなくなる。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消するもので、繰出バルブ10,10の回転によっ
て流下通路9,9を流下する穀物にバーナ5と排風ファ
ン7の作用によって発生する熱風を供給しつつ乾燥し、
乾燥穀物を繰出流下後下部移送螺旋,昇降機,上部移送
螺旋を経て上部の穀粒タンクへの還元を繰り返しながら
所定水分値に仕上げる乾燥機において、上記繰出バルブ
10,10を連動するバルブモータ24に間歇作動信号
を出力し、昇降機および上・下部移送螺旋を駆動する循
環モータ20には連続作動信号を出力する制御部49を
設け、上記昇降機にはサンプル穀物を取り出す取出口2
7を備え、該制御部49からの停止信号を受けた上記循
環モータ20は、該停止信号の出力時においてバルブモ
ータ24が運転中であるかあるいは該モータ24が停止
中であってもこの停止後繰出バルブ10 , 10から下部
移送螺旋を経てバケットに掬われ取出口に至るまでの所
要時間に見合う所定時間t1以内であるときは上記停止
信号を受けて直ちに停止する構成とし、上記停止信号の
出力時においてバルブモータ24が停止中であるときは
次回バルブモータ24の運転立ち上がり後所定時間t2
をおいて停止する構成とし、この所定時間t2はバルブ
モータのオンタイ ムTとの差時間(T−t2)でバルブ
モータ下部移送螺旋15から昇降機11下部に供給され
る穀物の量をもって昇降機11下部に詰まりを生じさせ
ない程度の時間に設定するものである穀物乾燥機におけ
る穀物循環制御装置の構成とする。 【0005】 【発明の作用効果】例えば穀物水分が仕上水分値に達す
ると制御部は停止信号を出力する。このとき、繰出バル
ブが回転連動中であるか停止後所定時間t1以内である
ときは、直ちに昇降機等を駆動している循環モータも停
止すべく信号出力され停止する。バケットには穀物が掬
われている状態にあり、昇降機の取出口から穀物サンプ
ルを適宜に取り出すことができる。 【0006】又、上記仕上水分値に達したことを判定し
た時点で間歇運転される繰出バルブが中断しているとき
は、前記循環モータは次回バルブモータ24の運転立ち
上がり後所定時間t2をおいて停止する構成とし、即ち
次回繰出バルブの駆動が開始されるまで停止信号出力を
待って行い、所定時間t2の後循環モータが停止するも
のである。従って、新たに昇降機下部側に穀物が供給さ
れることとなってバケットはこれを掬いあげることがで
き昇降機の取出口から穀物サンプルを適宜に取り出すこ
とができる。なお、所定時間t2を待って循環モータを
停止する構成であるから、循環モータ停止によってもバ
ルブモータがオンタイム残時間は穀物繰出しを継続する
が、所定時間t2は、バルブモータのオンタイムTとの
差時間(T−t2)でバルブモータ下部移送螺旋15か
ら昇降機11下部に供給される穀物の量をもって昇降機
11下部に詰まりを生じさせない程度の時間であって、
上記オンタイム残時間の繰出穀物が詰まり異常を来たさ
ない。 【0007】 【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。1は穀物乾燥機の機枠で、この機枠内には上部から
貯留タンク2、乾燥室3、集穀室4を縦設し、このうち
乾燥室3は、バ−ナ5を有するバーナ胴に通じる熱風室
6と吸引ファン7を有するファン胴に通じる排風室8と
の間に穀物流下通路9,9を形成してなり、各流下通路
9,9の下部に設ける繰出バルブ10,10の回転によ
り所定量毎に流下する穀物に熱風を浴びせて乾燥する構
成である。 【0008】上記機枠1外部には集穀室4の一側に集め
た穀物を貯留タンク2に揚上還元する昇穀機11を立設
する。この昇穀機11は内部上下一対の駆動プーリ12
と被動プーリとの間にバケット13付ベルト14を巻回
する構成であり、集穀室4下部に横設する下部移送螺旋
15により一側に移送された乾燥穀物を掬い上げ上部に
移送できる構成としている。この昇穀機11で掬われ上
部で投てきされる穀物は、投げ口開口部16を介して上
部移送螺旋17を設ける移送樋18の始端側に案内され
る。尚、移送螺旋17で水平移送される穀物は貯留タン
ク2の中央上部に配設する回転拡散盤19に案内され、
貯留タンク2内に拡散落下される構成としている。 【0009】前記昇穀機11、上部及び下部移送螺旋1
5,17からなる穀物循環系は、昇穀機11枠の上部側
壁に固定する昇降機モ−タ20により回転連動する。該
モ−タ20駆動軸には2本の駆動ベルト(図示せず)を
もって上部移送螺旋16の軸21と昇穀機11のバケッ
トベルト14を巻回する前記駆動プーリ12の軸22を
直接回転連動する。 【0010】又、上記繰出バルブ10,10はバルブモ
ータ23をもって回転連動する構成である。上記昇穀機
11の適宜高さの位置における側壁24には、バケット
ベルト14の往行程イと復行程ロとの左右間隔部以内に
対応すべく供給口25を設けると共に、この供給口25
部には水分計26を着脱自在に設けている。水分計26
は例えば一対の電極ロール間でサンプル粒の1粒を圧砕
しながらその抵抗値を電気的処理して穀粒水分値に換算
する公知の構成である。 【0011】また、昇降機11のバケット13に対向す
る側壁には、穀物サンプル取出口27を備え、着脱自在
の透明蓋体28で覆われている。前記バーナ5は、気化
型バーナ形態であり、送風筒29の正面側に燃焼筒30
を接続し、該送風筒29にはバーナモータ31を設け、
気化筒32と空気導入口33から燃焼用空気を導入すべ
きファン34とを回転連動している。燃焼筒30にはガ
ス噴出孔を有した燃焼盤を嵌合している。燃焼筒30は
正面視において一部に膨出部を形成し、当該膨出部に一
対の電極部からなる点火手段としてのイグナイタ35を
設ける。このイグナイタ35はノズルから供給される灯
油の微粒化燃料に着火できる構成としている。 【0012】上記バーナ5は、断面が方形の案内風胴4
2入り口部に脚部43と取っ手兼用の接続部44とで固
定されるもので、これら案内風胴42とともに、前記熱
風室6に通じるバーナ胴45に装着される構成である。
上記構成の気化バーナ5は、上記案内風胴42の下側台
座部下面に設ける電磁ポンプ46の駆動によって燃料と
しての灯油が供給されイグナイタ35の通電による放電
で着火燃焼される構成である。また、バーナ5は間歇燃
焼形態と連続燃焼形態を選択できる形態とし、熱風温度
センサ47からの検出熱風温度と設定温度と比較によっ
て、所定加温量以上を必要とするときは連続燃焼を採用
し、加温量を少なく制御するときは電磁ポンプ46のオ
ンタイムtを変更制御し、熱風温度が設定温度の所定範
囲内になるよう制御される。 【0013】図4は制御ブロック図であり、前記バーナ
胴45内に設けるコントローラ48の制御部49には、
操作盤50に配設した張込・乾燥・排出・停止の各モー
ドスイッチ51,52,53,54、穀物種類,仕上水
分,張込量の各設定スイッチ55,56,57、乾燥時
間設定のための増・減スイッチ58,59等の入力信号
のほか、前記水分計26,フレームロッド,熱風温度セ
ンサ47,外気温度センサ60,風量センサ61等の各
種検出信号を入力する。一方出力信号としては、前記昇
降機モータ20,バルブモータ23等の循環系駆動モー
タ駆動信号、バーナ5駆動信号等がある。なお、バーナ
駆動信号は、電磁ポンプ46のオン/オフ信号、及び大
小供給信号、バーナモータ31の回転数指令信号、イグ
ナイタ35通電信号等がある。 【0014】バルブモータ23は間歇駆動し、その間歇
指令信号は、例えば周期を固定(30秒)してオンタイ
ムTを、循環乾燥運転モード(通風運転モードも同じ)
であるか排出運転モードであるか、あるいは電源周波数
が50Hzか60Hzかで種々に設定してある。オンタ
イムTは一般に排出運転モードが長く、50Hz電源が
長くなるよう制御部49で設定してある。 【0015】この制御部49は次の機能を併せ有する。
即ち、制御部49に水分計26からの検出信号処理によ
って仕上水分に達したことと判定すると、停止信号を出
力する。この停止信号を受けて循環モータ20や繰出バ
ルブ用のバルブモータ23、あるいはバーナ5がその運
転を停止するものである。循環モータ20及びバルブモ
ータ23の停止要領の詳細は次のようになっている。即
ち、停止信号が間歇運転するバルブモータ23が運転中
あるいは停止後一定時間t1以内であるときは(図6中
α)、直ちに循環モータ20は停止処理される(図6
(イ))。バルブモータ23が停止中に停止信号が出力
されるときは(同図β)、直ちに循環モータ20は停止
せずに、次回バルブモータ23の運転を待って、その立
上り後所定時間t2を置いて停止処理される(図6
(ロ))。ここで、所定時間t1は繰出バルブ10,1
0から下部移送螺旋を経てバケット13に掬われ、取出
口27に至るまでの所要時間に見合う値に設定され、所
定時間t2は(T−t2)時間で下部移送螺旋15から昇
降機11下部に供給される穀物の量をもって当該昇降機
11下部に詰まりを生じさせない程度の値に設定するも
のである。 【0016】上例の作用について説明する。張込ホッパ
から昇穀機11を利用して貯留タンク2に所定量の穀物
を張り込む。次いで穀物種類、仕上水分等を設定して乾
燥作業を開始する。貯留タンク2内の穀物は乾燥室3を
流下しながら熱風を浴び、集穀室4に至る。熱風を受け
た穀物は下側の移送螺旋で一側に移送され昇穀機11で
揚穀され、上部移送螺旋16に引き継がれ再び貯留タン
ク2内に至り、暫くの間調質作用を受ける。なお、バル
ブモータ23の間歇指令信号は、運転モードの種類、電
源周波数50/60Hzによって予め定められたオンタ
イムTで出力されている。 【0017】このような行程を繰り返し予め設定した仕
上水分値に達すると乾燥終了するものである。上記の乾
燥終了にあたり、制御部49は停止信号を出力するもの
であるが、このとき、繰出バルブ10,10が回転連動
中であるか停止後所定時間t1以内であるときは、直ち
に昇降機等を駆動している循環モータ20も停止すべく
信号出力され停止する。バケット13には穀物が掬われ
ている状態にあり、昇降機11の取出口28から穀物サ
ンプルを適宜に取り出すことができる。 【0018】又、上記仕上水分値に達したことを判定し
た時点で繰出バルブ10,10が運転中断しているとき
は、次回のこの繰出バルブ10,10の駆動が開始さ
れ、かつ所定時間t2経過するまで停止信号出力を待っ
て、循環モータ20が停止するものである。従って、新
たに昇降機11下部側に穀物が供給されることとなって
バケット13はこれを掬いあげることができる。 【0019】上記実施例では、循環モータ20の停止は
バーナ5の電磁バルブ46のオフ動作には関係ないもの
としたが、バルブモータ23をバーナ5の電磁バルブ4
6停止出力後実施される所謂ポストパージ中において、
継続的に駆動せしめ、ポストパージの停止に合わせて循
環モータ20の停止を行わせる構成でもよく(図7
(イ))、上記ポストパージ後において、しばらくバル
ブモータ23を運転継続し、その停止に合わせて循環モ
ータ20を停止させる(同図(ロ))等、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で具体的な構成の変更を行うことがで
きる。 【0020】図8は、穀物乾燥機のルーフ70上に、予
め準備した貯留タンク2用の側板2aをもって囲い枠と
なした安全ガードを示している。タンク2の側板2aを
利用するものであり、特別な仕様を必要としないため、
製作上での型費等を削減できる。71ははしごである。
図9は、操作盤50を液晶表示形態とし、以上の報知と
ともに、サービス会社等の担当営業所名や住所・電話番
号等を呼出しできる構成を示している。予め全国の地区
毎の営業所を呼出し、該当の営業所から必要な電話番号
等を知ることができる。何らの異常を検出したら、その
異常表示とともに上記の営業所名を選択できる形態とし
ているから、緊急連絡を要する際、異常現象とともに表
記されるから便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥機全体正面図である。
【図2】乾燥機本体の断面図である。
【図3】バーナ設置構成の拡大図である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】操作盤面の正面図である。
【図6】タイムチャートである。
【図7】タイムチャートである。
【図8】乾燥機斜視図である。
【図9】異常時操作盤表示部である。
【符号の説明】
1…機枠、2…貯留タンク、3…乾燥室、4…集穀室、
5…バーナ、6…熱風室、7…吸引ファン、8…排風
室、9,9…穀物流下通路、10,10…繰出バルブ、
11…昇穀機、13…バケット、14…バケットベル
ト、15…下部移送螺旋、16…投げ口開口部、17…
上部移送螺旋、18…移送樋、19…回転拡散盤、20
…昇降機モ−タ、24…側壁、25…供給口、26…水
分計、27…取出口、28…透明蓋体、29…送風筒、
30…燃焼筒、31…バーナモータ、32…気化筒、3
3…空気導入口、34…ファン、35…イグナイタ、4
2…案内風胴、43…脚部、44…接続部、45…バー
ナ胴、46…電磁ポンプ、47…熱風温度センサ、48
…コントローラ、49…制御部、50…操作盤、51…
張込スイッチ、52…乾燥スイッチ、53…排出スイッ
チ、54…停止スイッチ、55…穀物種類設定スイッ
チ、56…仕上水分設定スイッチ、57…張込量設定ス
イッチ、58,59…増・減スイッチ
5…バーナ、6…熱風室、7…吸引ファン、8…排風
室、9,9…穀物流下通路、10,10…繰出バルブ、
11…昇穀機、13…バケット、14…バケットベル
ト、15…下部移送螺旋、16…投げ口開口部、17…
上部移送螺旋、18…移送樋、19…回転拡散盤、20
…昇降機モ−タ、24…側壁、25…供給口、26…水
分計、27…取出口、28…透明蓋体、29…送風筒、
30…燃焼筒、31…バーナモータ、32…気化筒、3
3…空気導入口、34…ファン、35…イグナイタ、4
2…案内風胴、43…脚部、44…接続部、45…バー
ナ胴、46…電磁ポンプ、47…熱風温度センサ、48
…コントローラ、49…制御部、50…操作盤、51…
張込スイッチ、52…乾燥スイッチ、53…排出スイッ
チ、54…停止スイッチ、55…穀物種類設定スイッ
チ、56…仕上水分設定スイッチ、57…張込量設定ス
イッチ、58,59…増・減スイッチ
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フロントページの続き
(72)発明者 西野 栄治
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農
機株式会社 技術部内
(72)発明者 弓立 正史
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農
機株式会社 技術部内
(72)発明者 近本 正幸
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農
機株式会社 技術部内
(56)参考文献 特開 昭61−149776(JP,A)
特開 平2−171583(JP,A)
特開 平2−233986(JP,A)
実開 昭50−125374(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F26B 17/14
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 繰出バルブ10,10の回転によって流
下通路9,9を流下する穀物にバーナ5と排風ファン7
の作用によって発生する熱風を供給しつつ乾燥し、乾燥
穀物を繰出流下後下部移送螺旋,昇降機,上部移送螺旋
を経て上部の穀粒タンクへの還元を繰り返しながら所定
水分値に仕上げる乾燥機において、上記繰出バルブ1
0,10を連動するバルブモータ24に間歇作動信号を
出力し、昇降機および上・下部移送螺旋を駆動する循環
モータ20には連続作動信号を出力する制御部49を設
け、上記昇降機にはサンプル穀物を取り出す取出口27
を備え、該制御部49からの停止信号を受けた上記循環
モータ20は、該停止信号の出力時においてバルブモー
タ24が運転中であるかあるいは該モータ24が停止中
であってもこの停止後繰出バルブ10 , 10から下部移
送螺旋を経てバケットに掬われ取出口に至るまでの所要
時間に見合う所定時間t1以内であるときは上記停止信
号を受けて直ちに停止する構成とし、 上記停止信号の出力時においてバルブモータ24が停止
中であるときは次回バルブモータ24の運転立ち上がり
後所定時間t2をおいて停止する構成とし、この所定時
間t2はバルブモータのオンタイムTとの差時間(T−
t2)でバルブモータ下部移送螺旋15から昇降機11
下部に供給される穀物の量をもって昇降機11下部に詰
まりを生じさせない程度の時間に設定するものである 穀
物乾燥機における穀物循環制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29457194A JP3505821B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 穀物乾燥機における穀物循環制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29457194A JP3505821B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 穀物乾燥機における穀物循環制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08152265A JPH08152265A (ja) | 1996-06-11 |
JP3505821B2 true JP3505821B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=17809508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29457194A Expired - Lifetime JP3505821B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 穀物乾燥機における穀物循環制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3505821B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7326652B2 (ja) * | 2019-08-09 | 2023-08-16 | 株式会社山本製作所 | 穀粒乾燥機の点検用梯子の支持構造 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29457194A patent/JP3505821B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08152265A (ja) | 1996-06-11 |
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