JP3505021B2 - サンゴ加工物を含有する食品 - Google Patents

サンゴ加工物を含有する食品

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、サンゴが含有する
カルシウム、マグネシウム等のミネラル分を添加したサ
ンゴ加工物を含有する食品に関する。 【0002】 【従来の技術】人体にミネラル分であるカルシウム、マ
グネシウム等が不足した場合には、脳梗塞、心筋梗塞、
高血圧及び糖尿病等の成人病、肝臓病、白内障、腎臓病
及び骨粗しょう症等をまねくとともに肩こりや偏頭痛、
子供の引きつけや老人ボケ等の原因となることが判明し
ている。 【0003】そこで、前記カルシウム、マグネシウム等
のミネラル分を人体に補給しやすいように、炭酸カルシ
ウムを主成分とするサンゴ化石あるいはコーラルサンド
と言われるサンゴ砂(以下、単に「サンゴ」と言う。)
を利用した食品添加物が提案されている(特開昭57ー
125676号公報参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】わが国は火山国である
ため、土壌のほとんどがカルシウムの少ない酸性土壌で
形成されており、その結果、湧き出る水や河川の水もカ
ルシウムが少なく、当然その土壌や水で育まれる農作物
や動植物にもカルシウムが少ないため、慢性的なカルシ
ウム不足となっている。しかも、最近では食生活が豊富
で便利になった半面、ほとんどの食品にもともと含まれ
ているリン酸やリン酸化合物をより多く含んだ清涼飲料
水や加工食品、インスタント食品等が食生活の大きな部
分を占めるようになってきている。 【0005】これらのリン酸やリン酸化合物は、体内で
のエネルギーの受け渡しになくてはならない大切な栄養
素のひとつであり、体内の酸アルカリ度の調節に必要で
あるが、摂取量が多過ぎる場合には体内のカルシウムや
マグネシウム等を流し出す因子でもあるため、その摂取
量が増えた分だけカルシウムやマグネシウム等のミネラ
ル分を積極的にとる必要があり、バランスのとれた食生
活が望まれている。なお、前記マグネシウムの場合に
は、体内の化学反応を助ける酵素の働きを保つのに必要
であるとともに、体内に吸収された物質が身体に必要な
ものに変化してゆく体内代謝に重要なかかわりを持つも
のである。 【0006】前記従来のサンゴ加工物では、乳酸カルシ
ウム、グルコン酸カルシウム、リン酸カルシウムのよう
な有機酸のカルシウム塩とした場合には飲みやすいが、
有機物の分子が比較的大きいままであるため、分量が多
いわりにはカルシウム、マグネシウム等のミネラル分の
摂取量が少ないという問題があった。 【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、カルシウム、マグネシウム等のミネラル分の摂取量
の増大とともに食品の美味改善、さらに、体内代謝促進
剤として肥満解消効果を有するサンゴ加工物を含有する
食品を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のサンゴ加工物を含有する食品は、食用に適
する有機酸の水溶液中に浸漬し、該水溶液が中和される
まで浸漬を継続して取り出し乾燥粉粒状としたサンゴ
と、前記水溶液の上澄みを添加してなるものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。まず、サンゴ成分について説明すると、該サンゴ
は炭酸カルシウムを主成分とし、カルシウム約50%、
炭酸根40%、マグネシウム、リンその他のミネラル分
を含んでいる。つぎに、本発明に係るサンゴ加工物を含
有する食品に先だって、該食品に添加されるサンゴ加工
物について説明する。 【0010】該サンゴ加工物は、前述した炭酸カルシウ
ムを主成分とするサンゴを食品に適する有機酸の水溶液
中に浸漬して製造される。すなわち、食品に添加するサ
ンゴ加工物を製造するためには、食用に適する有機酸と
して、例えば、クエン酸あるいは酢酸が用いられる。な
お、クエン酸を使用してのサンゴ加工物の製造過程と、
酢酸を使用する場合の製造過程はほぼ同様である。 【0011】まず、クエン酸を用意し、1リットルの水
に160gを添加して撹拌してクエン酸水溶液を作る。
つぎに、該クエン酸水溶液に1kgのサンゴを浸漬し、
その浸漬を24時間継続する。この過程において、クエ
ン酸水溶液中にサンゴを浸漬した当初は、サンゴ浸漬液
は当然に強烈な酸味を有していたが、浸漬時間が5〜6
時間も経過すると酸味が消えた。このことは、クエン酸
水溶液がアルカリ性のサンゴによって中和されるためで
あると思われる。なお、クエン酸水溶液中のサンゴは当
初より白っぽく変色し、手あるいは指により砕ける柔ら
かさとなった。 【0012】そして、24時間の浸漬時間が経過した
後、クエン酸水溶液中からサンゴを取り出して水洗いし
た後、熱風により乾燥させ、粉粒状に粉砕した(なお、
該粉粒体にも多くのミネラル分が残されている)。他
方、サンゴ浸漬液をそのまま放置すると、15分たらず
で液中の混入物が沈殿し、上澄み液と沈殿物とに分離す
る。すなわち、前記のごとくして生成される上澄み液
は、そのまま液状で前記粉粒状サンゴと調合して食品に
添加され、前記沈殿物は乾燥させて粉末にして各種用途
に使用される。 【0013】そして、本発明では、前記のごとくして生
成した上澄み液と、沈殿物を乾燥させた粉末についての
分析試験を、以下の試験項目及び試験方法で行なった
(財団法人化学品検査協会に依頼)。 <試 験 項 目> <試 験 方 法> カルシウム(Ca) 原子吸光法 マグネシウム(Mg) 原子吸光法 ナトリウム(Na) 原子吸光法 カリウム(K) フレーム光度法 シリカ(SiO2) モリブデン青法 けい素(Si) モリブデン青法 クエン酸 イオンクロマトグラフ法 この試験項目及び試験方法による分析試験結果が、表1
に示されている。 【0014】 【表1】表1に示された分析試験結果によれば、まず、前記上澄
み液中には、1100mg/リットルという極めて多量
のマグネシウムがサンゴから溶出して含まれているだけ
ではなく、470mg/リットルのカルシウム、190
mg/リットルのナトリウムが含まれ、さらにその他の
各種ミネラルの含有が確認された。 【0015】また、前記沈殿物を乾燥させた粉末には、
前記上澄み液に比べて量は少ないが170mg/リット
ルのカルシウム、10mg/リットルのマグネシウム
(極めて少ない)、1.2mg/リットルのナトリウム
(極めて少ない)が含まれ、さらにその他の含有が確認
された。 【0016】すなわち、表1の分析試験結果に表われた
前記上澄み液及び沈殿物の粉末に含まれているカルシウ
ム、マグネシウム等のミネラル分は、前記クエン酸ある
いは酢酸の作用によってサンゴから溶出させられたもの
である。なお、クエン酸濃度とサンゴの浸漬時間に関し
ては、一般にクエン酸濃度を濃くすればカルシウム、マ
グネシウム等のミネラル分の溶出量が多くなり、浸漬時
間を長くすれば、同じくカルシウム、マグネシウム等の
ミネラル分の溶出量が多くなる。 【0017】 しかしながら、あまりクエン酸濃度を濃
くすると、サンゴによるクエン酸水溶液の中和に時間を
要するとともに、クエン酸水溶液中のサンゴが凝固する
等の現象が見られるため、好ましくは1リットルの水に
150〜250gのクエン酸量が適している。なお、前
記サンゴの浸漬時間は、クエン酸水溶液の中和完了時で
ある。 【0018】そして、本発明で使用されるサンゴ加工物
の前記粉粒体と上澄みは、清涼飲料、インスタント食
品、その他の加工食品に添加して使用される。なお、そ
の際の具体的な添加量は、前記粉粒体及び上澄み液中の
カルシウム、マグネシウム等のミネラル分含有量によっ
て調整される。 【0019】前記サンゴ加工物を添加した食品は、強い
酸味や脂肪独特のベタつきがアルカリ性のサンゴで中和
されるため、食した後でも口の中がサッパリと円やかで
嫌な味が残らない。 【0020】すなわち、味の質が重厚、複雑となり、
口に含んだ直後の刺激味が著しく和らげられ、穏やか
で丸いうま味が感じられて何人も不快味を感じないよう
になり、さらに、顕著な持続性が賦与されて、口に含
んだ直後の呈味がいつまでも残り、後味に富むようにな
るとともに、おいしさが口の中にひろがり、希釈効
率が著しく高められ、飲食品の味つけが少量ですむよう
になる等の美味改善が行われるものである。 【0021】したがって、前記サンゴ加工物を添加した
食品、例えば、マヨネーズ、ピザ、ケーキ、牛乳等は飲
食後に胸やけやもたれ等を生ずることがない。これは、
サンゴ加工物を添加することにより、その脂肪分(酸
性)がカルシウム、マグネシウム等のミネラル分によっ
て分解されて中和され、前記〜の美味改善が行われ
て口当たりがよくなるためである。 【0022】また、体内に取り込まれた脂肪分やコルス
テロール等に対しても、添加されたサンゴ加工物中のカ
ルシウムが結合して腸から吸収されにくい物質に変換さ
せ、体外排出が行われるため、体内に肥満の原因となる
余分な脂肪分がたまるのを防ぐことができ、体内代謝促
進剤としてだけでなく肥満防止にも効果的で有益であ
る。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、十分なミネラル分摂取
と同時に、美味改善が行われるとともに、体内代謝促進
及び肥満防止効果を得ることができるものである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 食用に適する有機酸の水溶液中に浸漬
    し、該水溶液が中和されるまで浸漬を継続して取り出
    燥粉粒状としたサンゴと、前記水溶液の上澄み液を添
    加してなることを特徴とするサンゴ加工物を含有する食
    品。
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