JP3504011B2 - 鉄道車両用駆動装置 - Google Patents

鉄道車両用駆動装置

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JP3504011B2
JP3504011B2 JP06118995A JP6118995A JP3504011B2 JP 3504011 B2 JP3504011 B2 JP 3504011B2 JP 06118995 A JP06118995 A JP 06118995A JP 6118995 A JP6118995 A JP 6118995A JP 3504011 B2 JP3504011 B2 JP 3504011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタ・ロータ形電動
機により駆動する鉄道車両用駆動装置及び鉄道車両用駆
動装置の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の鉄道車両用駆動装置は、車体を
載置する台枠に支持された車軸の両端部に車輪を回転支
持し、この車軸に固定子を固定し、この固定子の外周側
に複数の永久磁石を配置固定した円筒フレームの端部を
上記車輪に固定してなる回転子とからなるアウタ・ロー
タ形電動機で構成され、車輪が円筒フレームとともに車
軸に対して回転するようになっている。これは、近年、
非常に強力な磁力を有する永久磁石の開発が進み、実現
可能となったものである。
【0003】このような鉄道車両用駆動装置は、具体的
には図8に示すように、車軸11の両端部に一対の車輪
12a,12bがベアリング13a,13bを介して回
転自在に取付けられている。この車軸11の略中央に
は、その軸周に沿ってアウタロータ形電動機の固定子1
4が固定されている。そして、上記車軸11の外周側に
は円筒フレーム15が設けられている。この円筒フレー
ム15の両端は上記車輪12に固定されており、その略
中央には内周に沿って前記固定子14の外側に位置する
ように複数の回転子、すなわち永久磁石16が配設固定
されている。
【0004】ところで、鉄道車両用駆動装置に使用され
る永久磁石は、上述したように非常に磁力が強いので、
磁性材料で構成される円筒フレーム15に永久磁石を正
確に位置決めして取付けることが非常に困難であった。
【0005】そこで、例えば図9に示すような非磁性体
から構成される専用治具21を使用して円筒フレーム1
5に永久磁石を位置決めすることが考えられる。具体的
には、この専用治具21は、円筒フレーム15の端部に
取付けてこの円筒フレーム15の内面を長手方向に延長
するスライド面22を有し、このスライド面22にはそ
の長手方向に専用治具21から円筒フレーム15へ延出
した2本のガイドレール23が並列に固定して構成され
る。
【0006】このような専用治具21を用いて永久磁石
16の位置決めを行う際、先ず円筒フレーム15の端部
に専用治具21を取付ける。このとき、2本のガイドレ
ール23の延出部は、円筒フレーム15の永久磁石取付
位置に一時的に固定しておく。
【0007】そして、永久磁石16を専用治具21のガ
イドレール23の間に設置し、この永久磁石16をガイ
ドレール23に沿って円筒フレーム15へ向けて押出し
ていく。こうして、永久磁石16を円筒フレーム15の
永久磁石取付位置の長手方向の位置までスライドするこ
とによって永久磁石16の位置決めを完了する。その
後、専用治具21を取外し捩子等の固定部材で永久磁石
16を円筒フレーム15に固定し、専用治具21を円筒
フレーム15から取外す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような専
用治具21を用いて永久磁石16の取付けを行う場合、
磁性体である円筒フレーム15へスライドさせるに連れ
て永久磁石16と円筒フレーム15の内面との接触面積
が大きくなるため、永久磁石16を長手方向の寸法が大
きい円筒フレーム15の永久磁石取付位置までスライド
させるためには非常に大きな力が必要であるという問題
があった。
【0009】また、円筒フレーム15に専用治具21を
取付ける際、円筒フレーム15の内面に専用治具21の
ガイドレール23をしっかり固定しければならいため、
専用治具21の取付けや取外し作業が容易でなく、作業
に時間がかかるという問題もあった。
【0010】さらに、専用治具21の取付けにボルトや
捩子等を使用する場合には、永久磁石16の磁力が強力
であるため、ボルトや捩子等の取付や取外しの際、永久
磁石16の磁力によってボルトや捩子等が吸引されてし
まって作業がより困難になるという問題もあった。
【0011】そこで本発明は、永久磁石の取付け作業を
容易に行うことができる鉄道車両用駆動装置を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、固定部位に固定された車軸と、前記車軸の外周面に
固定された固定子と、前記固定子の前記車軸の両側であ
って前記車軸にそれぞれ回転自在に支持された車輪と、
前記固定子の外周側であって前記車輪の対向する側面
に、軸方向両端部が固定され、複数の矩形の永久磁石取
付孔を有する磁性材料からなる円筒フレームと、前記円
筒フレームの外周側であって前記各永久磁石取付孔の縁
部に取付けられ、各々の内側にそれぞれ取付けられ該各
永久磁石取付孔より小さい矩形の永久磁石が取付けら
、かつ各々は前記各永久磁石取付孔の大きさに比べて
大きい磁性材料からなる複数の閉塞板と、を設けたこと
を特徴とする鉄道車両用駆動装置である。
【0013】請求項2に対応する発明は、前記円筒フレ
ームの軸方向両端部と前記各車輪の側面との固定を、前
円筒フレームの半径よりも径の小さい小径部を有する
アダプタによりそれぞれ行い、前記アダプタの小径部の
端部よりも外側に位置する前記車輪の両側面を挟持し
てその車輪を停止制動するブレーキ手段を設けたことを
特徴とする請求項1記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0014】請求項3に対応する発明は、前記閉塞板
は、その永久磁石取付面に永久磁石取付位置より前記車
輪側よりに係合突起を設け、前記円筒フレームは、その
永久磁石取付孔の縁部付近に前記閉塞板を位置決めする
位置決孔及びこの位置決孔に連通し、前記閉塞板の前記
係合突起を挿入可能であって前記位置決孔まで案内する
案内孔を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
記載の鉄道車両用駆動装置である。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】このような構成の本発明においては、円筒フレ
ームに永久磁石を取付ける際、閉塞板に永久磁石を取付
け、この永久磁石が円筒フレームの永久磁石取付孔に挿
入するように、円筒フレームに閉塞板を載置して固定す
る。
【0018】また、円筒フレームに永久磁石を取付ける
際、閉塞板の係合突起を円筒フレームの案内孔に挿入
し、係合突起が案内孔に沿うように閉塞板をずらしなが
ら、位置決孔まで移動することよって閉塞板の位置決め
を行う。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、図8に示す部分と同一部分には同一符号
を付して詳細な説明を省略する。図1は、本発明の実施
例にかかる鉄道車両用駆動装置の構成を示す断面図であ
り、図8と異なるのは、円筒フレーム15の腹部に、車
軸11に固定された固定子14の外周側に対向して矩形
の永久磁石取付孔31を複数配設し、矩形の永久磁石1
6を取付けた矩形の閉塞板32でこの永久磁石取付孔3
1を閉塞する点である。
【0020】具体的には、この閉塞板32は円筒フレー
ム15とは別体で構成され、例えば磁性材料で形成され
る。また、閉塞板32は、永久磁石取付孔31よりも大
きく円筒フレーム15よりも小さい曲板状に形成されて
いる。この閉塞板32の内面には永久磁石取付孔31よ
りも小さい永久磁石16が取付けられている。また、閉
塞板32の縁部には、図2に示すようにその外側に向け
て傾斜する傾斜溝33が形成されている。
【0021】このような構成の本実施例においては、円
筒フレーム15に永久磁石16を取付ける際、先ず閉塞
板32に永久磁石16を取付ける。そして、この閉塞板
32を永久磁石16が永久磁石取付孔31に挿入される
ように円筒フレーム15に取付け、永久磁石取付孔31
を閉塞する。
【0022】このとき、例えば図2に示すような楔体3
4を利用する。すなわち、この楔体34をその先端を閉
塞板32の方向に向けた状態で、その楔体34の傾斜部
34aを閉塞板32の傾斜溝33に載置する。この状態
で楔体34を介して円筒フレーム15の永久磁石取付孔
31上に閉塞板32を位置決めして載置する。その後、
楔体34を図中に示す実線矢印の方向に徐々に引き抜く
と、閉塞板32は点線矢印の方向に移動し、永久磁石1
6が永久磁石取付孔31に挿入される。
【0023】これにより、永久磁石16の磁力により円
筒フレーム15の永久磁石取付孔31の縁部に永久磁石
16が引寄せられ、取付位置がずれてしまうことを防止
することができ、永久磁石16の取付け・位置決めを容
易に行うことができる。
【0024】また、永久磁石16を取付けた閉塞板32
を円筒フレーム15に取付ける際、上述した楔体34を
使用する代わりに、図3に示すような支持棒体としての
油圧シリンダ35を備えた支持装置としての油圧取付装
置36を使用してもよい。
【0025】具体的には、この油圧取付装置36には、
その装置本体37に一対の油圧シリンダ35がそのロッ
ド35aが互いに平行な直線方向に進退自在となるよう
に設けられている。この装置本体37には、油圧シリン
ダのロッドを進退させるための油圧ポンプ38がパイプ
39を介して接続している。
【0026】このような油圧取付装置36を使用して閉
塞板32を円筒フレーム15に取付ける場合、次のよう
に行う。すなわち、装置本体37を円筒フレーム15の
軸方向両端部に固定し、2本の油圧シリンダ35のロッ
ド35aを前進させ、円筒フレーム15の永久磁石取付
孔31からロッド35aを突出させ、ロッド35aの先
端に永久磁石16を取付けた閉塞板32の縁部を取外可
能に取付ける
【0027】の後、油圧ポンプ38を駆動して油圧シ
リンダ35のロッド35aを後退させる。
【0028】すると、閉塞板32に固定された永久磁石
16は実線矢印の方向に移動し、円筒フレーム15の永
久磁石取付孔31に挿入されるようになる。そして、円
筒フレーム15の永久磁石取付孔31を閉塞板32で閉
塞するまで油圧シリンダ35のロッド35aを後退した
後、閉塞板32を円筒フレーム15に取付ける。
【0029】続いて、閉塞板32から油圧シリンダ35
のロッド35aの先端を取外し、円筒フレーム15の軸
方向端部に固定されている装置本体37を取外す。こう
して、永久磁石16と円筒フレーム15との取付作業が
完了する。
【0030】このように、油圧取付装置36を用いて永
久磁石16の取付けを行っても、永久磁石16の磁力に
より円筒フレーム15の永久磁石取付孔31の縁部に永
久磁石16が引寄せられ、取付位置がずれてしまうこと
を防止することができ、永久磁石16の取付け・位置決
めを容易に行うことができる。
【0031】上述したように、本実施例によれば、円筒
フレーム15に永久磁石取付孔31を配設し、永久磁石
16を取付けて永久磁石取付孔31を閉塞する閉塞板3
2を円筒フレーム15とは別体で構成するため、閉塞板
32の寸法を円筒フレームより小さくすることができ
る。このため、閉塞板32に永久磁石16を取付ける際
に専用治具の取付が容易で、しかも閉塞板32の長手方
向の寸法は円筒フレーム15より小さいため、永久磁石
16をスライドさせる距離も少ないことから、永久磁石
16の取付を容易に行うことができる。
【0032】次に、本発明の他の実施例を図面を参照し
て説明する。なお、図1に示す部分と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。図4は、本発明の
実施例にかかる鉄道車両用駆動装置の構成を示す斜視
であり、図1と異なるのは、円筒フレーム15に閉塞板
32を係合する係合孔41a,41bを設けるととも
に、閉塞板32の内面縁部に円筒フレーム15の係合孔
41a,41bにそれぞれ係合する係合突起42a,4
2bを設けた点である。
【0033】具体的には、閉塞板32の内面の両側縁部
に、図5にも示すように係合突起42a,42bが設け
られている。この係合突起42a,42bは、先端の大
径部43a,43bとこの大径部43a,43bに連設
した小径部44a,44bとこれらを閉塞板32に取付
ける取付部45a,45bから構成される。
【0034】一方、円筒フレーム15の永久磁石取付孔
31の両側部には、図6に示すようにそれぞれ係合孔4
1a,41bが形成されている。このうち、一方の係合
孔41aは、閉塞32の係合突起42a,42bの小
径部44a,44bが挿入可能であって閉塞32の一
方の側部を位置決めする位置決孔46a、係合突起42
aの小径部44aを位置決孔46aへ周方向にガイドす
る案内孔としての周方向ガイド長孔47a、この周方向
ガイド長孔47aに連通し、かつ永久磁石取付孔31よ
り外側方向に上記閉塞32の係合突起42aの大径部
43aを挿入可能な挿入孔48から構成される。
【0035】他方の係合孔41bは、閉塞32の係合
突起42bの小径部44bが挿入可能であって閉塞
2の他方の側部を位置決めする位置決孔46b、係合突
起42bの小径部44bを位置決孔46bへ周方向にガ
イドする周方向ガイド長孔47b、及び上記永久磁石取
付孔31の他方の側部と周方向ガイド長孔47bを連通
する長手方向ガイド長孔49から構成される。
【0036】このような構成の本実施例においては、永
久磁石16を取付けた閉塞板32を円筒フレーム15に
取付ける場合、永久磁石取付孔31に永久磁石16が挿
入するとともに、閉塞板32の一方の係合突起42aが
一方の係合孔41aの挿入孔48に挿入するように、円
筒フレーム15に閉塞板32を載置する。
【0037】続いて、閉塞板32の他方の係合突起42
bが他方の係合孔41bの長手方向ガイド溝49に沿う
ように閉塞板32を長手方向にずらす。そして、閉塞板
32の係合突起42a,42bの小径部44a,44b
がそれぞれ周方向ガイド長孔47a,47bに挿入され
たら、今度はこの周方向ガイド長孔47a,47bに沿
って閉塞板32を周方向にずらす。すると、閉塞板32
の係合突起42a,42bの小径部44a,44bはそ
れぞれ周方向ガイド長孔47a,47bにガイドされ、
位置決孔46a,46bに挿入される。
【0038】これにより、永久磁石16の磁力により円
筒フレーム15の永久磁石取付孔31の縁部に永久磁石
16が引寄せられ、取付位置がずれてしまうことを防止
することができ、永久磁石16の取付け・位置決めを容
易に行うことができる。
【0039】図7は、本発明の実施例にかかる鉄道車両
用駆動装置の構成を示す断面図であり、図1と異なるの
は、円筒フレーム15の両端の車輪接続部をその腹部よ
りも径の小さい小径部51a,51bを有するアダプタ
52a,52bで構成し、このアダプタ52a,52b
の小径部51a,51bの端部よりも外側に位置する車
輪12a,12bの両側面を挟持して車輪12a,12
bを停止制動するキャリパブレーキ53a,53bを設
けた点である。
【0040】具体的には、上記円筒フレーム15は両方
の車輪にそれぞれ取付けられるアダプタ52a,52
b、これらアダプタ52a,52bを両端に連設したブ
ラケット54から構成される。このブラケット54に
は、車軸11に固定された固定子14の外周側に対向し
て矩形の永久磁石取付孔31が複数配設されている。
【0041】上記アダプタ52a,52bは、ブラケッ
ト54に固定される大径部55a,55bと、この大径
部55a,55bに連設した小径部51a,51bとか
ら構成されている。この小径部51a,51bは、その
端部にリブ56a,56bが形成され、このリブ56
a,56bで車輪12a,12bに取付けられている。
【0042】このように、円筒フレーム15の両端の車
輪12a,12bとの接続部をその腹部よりも径の小さ
い小径部51a,51bを有するアダプタ52a,52
bで構成したことから、車輪12a,12bにキャリパ
ブレーキ53a,53bを取付けるスペースを設けるこ
とができる。これにより、上記実施例と同様の効果に加
え、停止制動性能を向上することができ、モータの高速
化の要請に応えることもできる。
【0043】なお、本実施例においては、キャリパブレ
ーキ53a,53bを取付けるものについて述べたが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、ディスクブレ
ーキを取付けるものであってもよい。この場合は、アダ
プタ52a,52bの小径部51a,51bの腹部に円
板状のブレーキディスクを取付けてもよい。これによ
り、停止制動性能をより向上することができ、モータを
さらに高速化することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、円
筒フレームとは別体で構成した閉塞に永久磁石を取付
け、この閉塞を円筒フレームに設けた永久磁石取付孔
に挿入する構成にしたことから、円筒フレームへの閉塞
の位置決め、すなわち永久磁石の取付け作業を容易に
行うことができる。
【0045】また、固定子を車軸の中央部に固定し、円
筒フレームはその両端にこの円筒フレームの中央よりも
径の小さい小径部をそれぞれ設け、この小径部を車輪に
固定することにより、小径部の端部よりも外側に位置す
る車輪の両側面を挟持するブレーキ手段を設けるスペー
スができるため、鉄道車両用駆動装置の停止制動性能を
向上することができ、モータの高速化の要請に応えるこ
ともできる。
【0046】さらに、閉塞板に設けた係合突起を円筒フ
レームの永久磁石取付孔の縁部付近に設けた案内孔に挿
入し、閉塞板をずらして係合突起をこの案内孔に沿って
位置決孔に挿入するようにしたことによって、円筒フレ
ームに対して閉塞板をより簡単に位置決めすることがで
きる。さらに、永久磁石の位置決めの際にボルトや捩子
等を不要とすることができる。
【0047】また、円筒フレームに永久磁石を取付ける
際、円筒フレーム内に支持装置を装着し、支持棒体を前
進させて永久磁石取付孔に内側から挿入した状態でその
支持棒体の先端に閉塞板を一時的に取付け、支持棒体を
後退させて永久磁石の位置決めを行うため、永久磁石の
磁力により円筒フレームの永久磁石取付孔の縁部に永久
磁石が引寄せられ、取付位置がずれてしまうことを防止
することができ、永久磁石の取付け・位置決めを容易に
行うことができる。また、円筒フレームに永久磁石を取
付ける際、楔体を利用することにより、永久磁石の取付
け・位置決めを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す部分断面図。
【図2】同実施例における閉塞体の円筒フレームへの取
付作業を説明する図。
【図3】同実施例における閉塞体の円筒フレームへの取
付作業を説明する図。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す斜視図。
【図5】図4に示す閉塞体の構成を示す部分斜視図。
【図6】図4に示す円筒フレームの永久磁石取付孔近傍
の構成を示す平面図。
【図7】本発明の他の実施例の構成を示す部分断面図。
【図8】従来の鉄道車両用駆動装置の構成を示す部分断
面図。
【図9】図8に示す永久磁石の取付作業を説明する図。
【符号の説明】
11…車軸 12a,12b…車輪 14…固定子 15…円筒フレーム 16…永久磁石 31…永久磁石取付孔 32…閉塞板 33…傾斜溝 34…楔体 35…油圧シリンダ 36…支持装置 37…支持装置本体 35a…ロッド 42a,42b…係合突起 46a,46b…位置決孔 47a,47b…周方向ガイド長孔 48…挿入孔 51a,51b…小径部 52a,52b…アダプタ 53a,53b…キャリパブレーキ
フロントページの続き (72)発明者 秦 広 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 川路 俊一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 昭63−69445(JP,A) 特開 平5−328687(JP,A) 特開 平6−261511(JP,A) 実開 平6−2954(JP,U) 実開 平2−40110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/22 B61C 9/46 B61H 5/00 H02K 1/27 502 H02K 15/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部位に固定された車軸と、 前記車軸の外周面に固定された固定子と、 前記固定子の前記車軸の両側であって前記車軸にそれぞ
    れ回転自在に支持された車輪と、 前記固定子の外周側であって前記車輪の対向する側面
    に、軸方向両端部が固定され、複数の矩形の永久磁石取
    付孔を有する磁性材料からなる円筒フレームと、前記円筒フレームの外周側であって前記各永久磁石取付
    孔の縁部に取付けられ、各々の内側にそれぞれ取付けら
    れ該各永久磁石取付孔より小さい矩形の 永久磁石が取付
    けられ、かつ各々は前記各永久磁石取付孔の大きさに比
    べて大きい磁性材料からなる複数の閉塞板と、 を設けたことを特徴とする鉄道車両用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒フレームの軸方向両端部と前記
    各車輪の側面との固定を、前記円筒フレームの半径より
    も径の小さい小径部を有するアダプタによりそれぞれ行
    い、前記アダプタの小径部の端部よりも外周側に位置す
    る前記車輪の両側面を挟持してその車輪を停止制動する
    ブレーキ手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    鉄道車両用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記閉塞板には、その永久磁石取付面に
    永久磁石取付位置より前記車輪側よりに係合突起を設
    け、 前記円筒フレームは、その永久磁石取付孔の縁部付近に
    前記閉塞板を位置決めする位置決孔及びこの位置決孔に
    連通し、前記閉塞板の前記係合突起を挿入可能であって
    前記位置決孔まで案内する案内孔を設けたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の鉄道車両用駆動装置。
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