JP2769075B2 - 車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置 - Google Patents
車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置Info
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- JP2769075B2 JP2769075B2 JP4309569A JP30956992A JP2769075B2 JP 2769075 B2 JP2769075 B2 JP 2769075B2 JP 4309569 A JP4309569 A JP 4309569A JP 30956992 A JP30956992 A JP 30956992A JP 2769075 B2 JP2769075 B2 JP 2769075B2
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- magnet belt
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両を駆動するための
永久磁石を有する磁石ベルトに付着した摩耗鉄粉を除去
するようにした車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置
に関する。
永久磁石を有する磁石ベルトに付着した摩耗鉄粉を除去
するようにした車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送需要の比較的小さな箇所に適
する輸送システムとして、磁石を応用しシステム構成が
シンプルな磁石ベルト輸送システム(以下BTMとい
う)の開発が進められている。BTMは、車上に動力を
持たせ、磁石と鉄片の吸着力を利用して車両を駆動する
ものである(磁石と鉄片が吸着した時に発生する大きな
磁気摩擦力を利用する)。
する輸送システムとして、磁石を応用しシステム構成が
シンプルな磁石ベルト輸送システム(以下BTMとい
う)の開発が進められている。BTMは、車上に動力を
持たせ、磁石と鉄片の吸着力を利用して車両を駆動する
ものである(磁石と鉄片が吸着した時に発生する大きな
磁気摩擦力を利用する)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、被吸着板である
レールと磁石ベルトのヨーク(コア)との摩耗によって
発生した磁性粉は、磁石ベルトのヨーク及び磁石の表面
に付着してしまい、レールと磁石ベルトとの吸着力の妨
げになるという問題があった。
レールと磁石ベルトのヨーク(コア)との摩耗によって
発生した磁性粉は、磁石ベルトのヨーク及び磁石の表面
に付着してしまい、レールと磁石ベルトとの吸着力の妨
げになるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、前記従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、レ
ールと磁石ベルトのヨーク(コア)の摩耗によって発生
した磁性粉を除去することにより、レールと磁石ベルト
との吸着力を低下させることなく維持させ、信頼性を向
上させることにある。
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、レ
ールと磁石ベルトのヨーク(コア)の摩耗によって発生
した磁性粉を除去することにより、レールと磁石ベルト
との吸着力を低下させることなく維持させ、信頼性を向
上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、軌道レール上を転動する車輪を有する車両
に設けられ、前記軌道レールに沿って地上に固定された
案内レールに吸着しながらモータの駆動トルクを前記車
両に推力として与える磁石ベルトの表面に付着した磁性
粉を除去する車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置で
あって、ぞれぞれ断面コの字形をなして前記磁気ベルト
の幅方向に延びる一対の磁気吸着面を有し、かつ前記磁
石ベルトの長手方向に所定の間隔毎に設けられた複数の
ヨークと、前記磁気吸着面よりも突出しないようにそれ
ぞれの前記ヨークの凹部内に設けられた複数の磁石と、
前記車両に設けられ、かつ前記磁石ベルトの前記案内レ
ールと対向する前記ヨークの磁気吸着面に付着した磁性
粉を除去する磁性粉除去手段とを有することを特徴とす
る。
の本発明は、軌道レール上を転動する車輪を有する車両
に設けられ、前記軌道レールに沿って地上に固定された
案内レールに吸着しながらモータの駆動トルクを前記車
両に推力として与える磁石ベルトの表面に付着した磁性
粉を除去する車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置で
あって、ぞれぞれ断面コの字形をなして前記磁気ベルト
の幅方向に延びる一対の磁気吸着面を有し、かつ前記磁
石ベルトの長手方向に所定の間隔毎に設けられた複数の
ヨークと、前記磁気吸着面よりも突出しないようにそれ
ぞれの前記ヨークの凹部内に設けられた複数の磁石と、
前記車両に設けられ、かつ前記磁石ベルトの前記案内レ
ールと対向する前記ヨークの磁気吸着面に付着した磁性
粉を除去する磁性粉除去手段とを有することを特徴とす
る。
【0006】前記磁性粉除去手段は、それぞれ前記車両
に設けられ、粘着テープが巻かれた巻出しリールと、こ
の粘着テープを巻き取るための巻取りリールと、この粘
着テープを前記磁石ベルトの表面に押し付けるための押
え板と、粘着テープを磁石ベルト表面に案内するための
ガイドローラとを有し、上記押え板により上記粘着テー
プを磁石ベルト表面に押し当てながら、前記磁石ベルト
の回転速度と同速度で粘着テープを巻取りリールにより
巻き取ることにより、磁石ベルト表面に付着した磁性粉
を粘着テープに付着させるようにした。
に設けられ、粘着テープが巻かれた巻出しリールと、こ
の粘着テープを巻き取るための巻取りリールと、この粘
着テープを前記磁石ベルトの表面に押し付けるための押
え板と、粘着テープを磁石ベルト表面に案内するための
ガイドローラとを有し、上記押え板により上記粘着テー
プを磁石ベルト表面に押し当てながら、前記磁石ベルト
の回転速度と同速度で粘着テープを巻取りリールにより
巻き取ることにより、磁石ベルト表面に付着した磁性粉
を粘着テープに付着させるようにした。
【0007】また、前記磁性粉除去手段は、先端が前記
磁石ベルトの表面に当接するように前記車両に設けられ
たスクレーパを有し、前記磁石ベルトが回転する際、こ
のスクレーパの先端が磁石ベルト表面と当接することに
より、磁石ベルト表面に付着した磁性粉を除去するよう
にした。
磁石ベルトの表面に当接するように前記車両に設けられ
たスクレーパを有し、前記磁石ベルトが回転する際、こ
のスクレーパの先端が磁石ベルト表面と当接することに
より、磁石ベルト表面に付着した磁性粉を除去するよう
にした。
【0008】さらに、前記磁性粉除去手段は、それぞれ
前記車両に設けられ、その表面がS極とN極とに交互に
着磁された前記磁石よりも高磁力の円形状磁石と、この
円形状磁石に付着した磁性粉をかき取るためのスクレー
パとを有し、上記円形状磁石を前記磁石ベルトと同方向
に回転させることにより、前記磁石ベルトの表面に付着
した磁性粉を円形状磁石の表面に付着させ、この円形状
磁石表面に付着した磁性粉を上記スクレーパによりかき
落とすようにした。
前記車両に設けられ、その表面がS極とN極とに交互に
着磁された前記磁石よりも高磁力の円形状磁石と、この
円形状磁石に付着した磁性粉をかき取るためのスクレー
パとを有し、上記円形状磁石を前記磁石ベルトと同方向
に回転させることにより、前記磁石ベルトの表面に付着
した磁性粉を円形状磁石の表面に付着させ、この円形状
磁石表面に付着した磁性粉を上記スクレーパによりかき
落とすようにした。
【0009】さらに、前記円形状磁石の表面には、さら
に非磁性の円筒が設けられており、上記円形状磁石を前
記磁石ベルトと逆方向に回転させ、かつ上記円筒をこの
磁石ベルトと同方向に回転させることにより、前記磁石
ベルトの表面に付着した磁性粉を上記円筒の表面に付着
させ、この円筒表面に付着した磁性粉を前記スクレーパ
によりかき落とすようにした。
に非磁性の円筒が設けられており、上記円形状磁石を前
記磁石ベルトと逆方向に回転させ、かつ上記円筒をこの
磁石ベルトと同方向に回転させることにより、前記磁石
ベルトの表面に付着した磁性粉を上記円筒の表面に付着
させ、この円筒表面に付着した磁性粉を前記スクレーパ
によりかき落とすようにした。
【0010】
【作用】本発明によれば、軌道レールに沿って地上に固
定された案内レールに吸着しながらモータの駆動トルク
を車両に推力として与える磁石ベルトのヨークと案内レ
ールとの摩耗によって発生した磁性粉が磁石ベルトの表
面に付着しても、磁性粉除去手段により除去可能なの
で、案内レールと磁石ベルトとの吸着力が低下してしま
うことはない。
定された案内レールに吸着しながらモータの駆動トルク
を車両に推力として与える磁石ベルトのヨークと案内レ
ールとの摩耗によって発生した磁性粉が磁石ベルトの表
面に付着しても、磁性粉除去手段により除去可能なの
で、案内レールと磁石ベルトとの吸着力が低下してしま
うことはない。
【0011】また、押え板により粘着テープを磁石ベル
ト表面に押し当てながら、磁石ベルトの回転速度と同速
度で粘着テープを巻取りリールにより巻き取ることによ
り、磁性粉を粘着テープに付着させる。特に、磁石ベル
トのヨークの表面に付着した磁性粉の除去に効果的であ
る。
ト表面に押し当てながら、磁石ベルトの回転速度と同速
度で粘着テープを巻取りリールにより巻き取ることによ
り、磁性粉を粘着テープに付着させる。特に、磁石ベル
トのヨークの表面に付着した磁性粉の除去に効果的であ
る。
【0012】さらに、磁石ベルトが回転する際、スクレ
ーパの先端が磁石ベルトのヨーク表面と当接することに
より、特に、そのヨーク表面に付着した磁性粉を除去す
る。円形状磁石を磁石ベルトと同方向に回転させること
により、磁石ベルトの表面に付着した磁性粉を円形状磁
石の表面に付着させ、この円形状磁石表面に付着した磁
性粉をスクレーパによりかき落とす。このようにすれ
ば、磁石ベルトのヨーク表面だけでなく磁石自体に付着
した磁性粉の除去も可能になる。
ーパの先端が磁石ベルトのヨーク表面と当接することに
より、特に、そのヨーク表面に付着した磁性粉を除去す
る。円形状磁石を磁石ベルトと同方向に回転させること
により、磁石ベルトの表面に付着した磁性粉を円形状磁
石の表面に付着させ、この円形状磁石表面に付着した磁
性粉をスクレーパによりかき落とす。このようにすれ
ば、磁石ベルトのヨーク表面だけでなく磁石自体に付着
した磁性粉の除去も可能になる。
【0013】また、円形状磁石を磁石ベルトと逆方向に
回転させ、かつ上記円筒をこの磁石ベルトと同方向に回
転させることにより、磁石ベルトの表面に付着した磁性
粉を円筒の表面に付着させ、この円筒表面に付着した磁
性粉をスクレーパによりかき落とす。この場合も、ヨー
ク表面だけでなく磁石自体に付着した磁性粉の除去が可
能である。
回転させ、かつ上記円筒をこの磁石ベルトと同方向に回
転させることにより、磁石ベルトの表面に付着した磁性
粉を円筒の表面に付着させ、この円筒表面に付着した磁
性粉をスクレーパによりかき落とす。この場合も、ヨー
ク表面だけでなく磁石自体に付着した磁性粉の除去が可
能である。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。
【0015】図5は、本発明が適用される車両の全体構
成を示す図である。
成を示す図である。
【0016】車両1は、図6に示されるように、地上に
固定された軌道レール31の上を転動する車輪32を有
し、軌道レール31に沿って地上に固定された鉄製の案
内レール2に沿って走行する。この車両1には、磁石ベ
ルト3が取り付けられている。この磁石ベルト3の両端
には、プーリー4がそれぞれ設けられている。このプー
リー4は、図6に示すように、直流モーター5によって
駆動される。このプーリー4が直流モーター5によって
駆動されることにより、磁石ベルト3が回転するように
なっている。
固定された軌道レール31の上を転動する車輪32を有
し、軌道レール31に沿って地上に固定された鉄製の案
内レール2に沿って走行する。この車両1には、磁石ベ
ルト3が取り付けられている。この磁石ベルト3の両端
には、プーリー4がそれぞれ設けられている。このプー
リー4は、図6に示すように、直流モーター5によって
駆動される。このプーリー4が直流モーター5によって
駆動されることにより、磁石ベルト3が回転するように
なっている。
【0017】磁石ベルト3は、案内レール2の側面に配
置される。この際、磁石ベルト3を案内レール2の片面
にのみ配置(片側吸着)してもよいし、両面に配置(両
側吸着)してもよい。そして、磁石ベルト3が案内レー
ル2に吸着し、磁石ベルト3が直流モーター5の駆動に
より回転すると、大きな磁気摩擦力が発生して、車両1
が推力を得て案内レール2に沿って走行する。
置される。この際、磁石ベルト3を案内レール2の片面
にのみ配置(片側吸着)してもよいし、両面に配置(両
側吸着)してもよい。そして、磁石ベルト3が案内レー
ル2に吸着し、磁石ベルト3が直流モーター5の駆動に
より回転すると、大きな磁気摩擦力が発生して、車両1
が推力を得て案内レール2に沿って走行する。
【0018】この磁石ベルト3の外下面には、複数個の
磁石が配置されているが、その内の一つを拡大したのを
図7(a)に示す。また、図7(b)は磁石ベルト3の
断面図である。磁石ベルト3には、ヨーク(コア)6が
取り付けられている。このヨーク6は、磁石ベルト3の
両端部分で取付金具8により固定されている。そして、
このヨーク6の上に磁石7が接着剤(エポキシ系接着剤
など)により固着されている(この際に、接着層9が、
磁石7の上面よりも高くならないようにする)。この磁
石7は、電磁石あるいは永久磁石であり、例えば、R−
Fe−B系の磁石(R:Nd,Pr等の希土類元素の1
種以上)が使用される。さらに、磁石7はエポキシ樹脂
などでコーティングが行われる。
磁石が配置されているが、その内の一つを拡大したのを
図7(a)に示す。また、図7(b)は磁石ベルト3の
断面図である。磁石ベルト3には、ヨーク(コア)6が
取り付けられている。このヨーク6は、磁石ベルト3の
両端部分で取付金具8により固定されている。そして、
このヨーク6の上に磁石7が接着剤(エポキシ系接着剤
など)により固着されている(この際に、接着層9が、
磁石7の上面よりも高くならないようにする)。この磁
石7は、電磁石あるいは永久磁石であり、例えば、R−
Fe−B系の磁石(R:Nd,Pr等の希土類元素の1
種以上)が使用される。さらに、磁石7はエポキシ樹脂
などでコーティングが行われる。
【0019】次に、本発明に係る磁性粉除去装置につい
て説明する。図1は、その一実施例を示す図である。
て説明する。図1は、その一実施例を示す図である。
【0020】磁石ベルト3の側方に磁性粉除去装置10
0が設けられている。この磁性粉除去装置100は、粘
着テープ11が巻かれた巻出しリール12と、この粘着
テープ11を巻き取るための巻取りリール13と、この
粘着テープ11を磁石ベルト3の表面に押し付けるため
の押え板14(例えば、鉄板)と、粘着テープ11を磁
石ベルト3の表面に案内するためのガイドローラ15
a,15bとから構成されている。このガイドローラ1
5a,15bは、押え板14の両側にそれぞれ配置され
ている。
0が設けられている。この磁性粉除去装置100は、粘
着テープ11が巻かれた巻出しリール12と、この粘着
テープ11を巻き取るための巻取りリール13と、この
粘着テープ11を磁石ベルト3の表面に押し付けるため
の押え板14(例えば、鉄板)と、粘着テープ11を磁
石ベルト3の表面に案内するためのガイドローラ15
a,15bとから構成されている。このガイドローラ1
5a,15bは、押え板14の両側にそれぞれ配置され
ている。
【0021】まず、巻出しリール12から粘着テープ1
1の先端部を取り出す。そして、ガイドローラ15aを
介し、磁石ベルト3の表面(吸着面)が粘着テープ11
の粘着面と接触するように、粘着テープ11を押え板1
4と磁石ベルト3の間に通す。次に、ガイドローラ15
bを介して、粘着テープ11の先端部を巻取りリール1
3に取り付ける。これで、粘着テープ11の磁石ベルト
3へのセットが完了する。
1の先端部を取り出す。そして、ガイドローラ15aを
介し、磁石ベルト3の表面(吸着面)が粘着テープ11
の粘着面と接触するように、粘着テープ11を押え板1
4と磁石ベルト3の間に通す。次に、ガイドローラ15
bを介して、粘着テープ11の先端部を巻取りリール1
3に取り付ける。これで、粘着テープ11の磁石ベルト
3へのセットが完了する。
【0022】次に、押え板14により粘着テープ11を
磁石ベルト3の表面に押し当てた状態で、磁石ベルト3
の回転速度と同速度で粘着テープ11を巻取りリール1
3により巻き取る。この時、図1に示すように、磁石ベ
ルト3は矢印Aで示す方向に移動し、粘着テープ11は
矢印Bで示す方向に移動する。これにより、磁石ベルト
3の表面(特にヨーク6の表面)の磁性粉が粘着テープ
11の粘着面に付着し、巻き取りリール13に巻き取ら
れる。このようにして、磁石ベルト3の表面に付着した
磁性粉の除去が完了する。
磁石ベルト3の表面に押し当てた状態で、磁石ベルト3
の回転速度と同速度で粘着テープ11を巻取りリール1
3により巻き取る。この時、図1に示すように、磁石ベ
ルト3は矢印Aで示す方向に移動し、粘着テープ11は
矢印Bで示す方向に移動する。これにより、磁石ベルト
3の表面(特にヨーク6の表面)の磁性粉が粘着テープ
11の粘着面に付着し、巻き取りリール13に巻き取ら
れる。このようにして、磁石ベルト3の表面に付着した
磁性粉の除去が完了する。
【0023】ここで、図1の磁石ベルト3は、一対の磁
気吸着面を有するコの字型ヨーク6の凹部に永久磁石が
固着された磁石付きヨークの複数が無端状チェーンベル
ト上の長手方向に所定間隔をあけて配設されて構成され
ている。この構成によって、永久磁石からの発生磁束の
短絡が抑制されて上記ヨークの一対の磁気吸着面におけ
る吸着力を大きな値とすることができるとともに、ベル
ト部分を堅牢に構成できる。
気吸着面を有するコの字型ヨーク6の凹部に永久磁石が
固着された磁石付きヨークの複数が無端状チェーンベル
ト上の長手方向に所定間隔をあけて配設されて構成され
ている。この構成によって、永久磁石からの発生磁束の
短絡が抑制されて上記ヨークの一対の磁気吸着面におけ
る吸着力を大きな値とすることができるとともに、ベル
ト部分を堅牢に構成できる。
【0024】次に、本発明に係る磁性粉除去装置の他の
実施例を図2により説明する。
実施例を図2により説明する。
【0025】磁石ベルト3の下方には、先端にスクレー
パ16を有する磁性粉除去装置200が設置されてい
る。このスクレーパ16は、エッジ16aが磁石ベルト
3のヨーク6の先端に当接するように取り付けられてい
る。スクレーパ16は、例えば、ゴムあるいはウレタン
ブレードなどで形成されている。そして、磁石ベルト3
が図2の矢印Cに示す方向に回転すると、このスクレー
パ16のエッジ16aがヨーク6の表面(磁気吸着面)
6aと当接する。これにより、特に、ヨーク6の表面6
aに付着した磁性粉が除去されてスタッカー17に貯め
られる。
パ16を有する磁性粉除去装置200が設置されてい
る。このスクレーパ16は、エッジ16aが磁石ベルト
3のヨーク6の先端に当接するように取り付けられてい
る。スクレーパ16は、例えば、ゴムあるいはウレタン
ブレードなどで形成されている。そして、磁石ベルト3
が図2の矢印Cに示す方向に回転すると、このスクレー
パ16のエッジ16aがヨーク6の表面(磁気吸着面)
6aと当接する。これにより、特に、ヨーク6の表面6
aに付着した磁性粉が除去されてスタッカー17に貯め
られる。
【0026】次に、本発明に係る磁性粉除去装置の他の
実施例を図3により説明する。
実施例を図3により説明する。
【0027】磁石ベルト3の下方には、表面がS極とN
極とに交互に着磁された円形状磁石18と、この円形状
磁石18に付着した磁性粉をかき取るためのスクレーパ
19とを有する磁性粉除去装置300が設置されてい
る。この円形状磁石18は、磁石ベルト3の磁石7より
も高い磁力を有する。この円形状磁石18は磁石ベルト
3と同方向に回転する(磁石ベルト3は矢印D方向に、
円形状磁石18は矢印E方向に移動する)。この円形状
磁石18は磁石ベルト3の磁石7の磁力よりも高いの
で、ヨーク6および磁石7の表面に付着した磁性粉は円
形状磁石18の表面に付着する。このようにして、円形
状磁石18の表面に付着した磁性粉はスクレーパ19に
よりかき落とされて、スタッカー20に貯められる。
極とに交互に着磁された円形状磁石18と、この円形状
磁石18に付着した磁性粉をかき取るためのスクレーパ
19とを有する磁性粉除去装置300が設置されてい
る。この円形状磁石18は、磁石ベルト3の磁石7より
も高い磁力を有する。この円形状磁石18は磁石ベルト
3と同方向に回転する(磁石ベルト3は矢印D方向に、
円形状磁石18は矢印E方向に移動する)。この円形状
磁石18は磁石ベルト3の磁石7の磁力よりも高いの
で、ヨーク6および磁石7の表面に付着した磁性粉は円
形状磁石18の表面に付着する。このようにして、円形
状磁石18の表面に付着した磁性粉はスクレーパ19に
よりかき落とされて、スタッカー20に貯められる。
【0028】次に、本発明に係る磁性粉除去装置の他の
実施例を図4により説明する。
実施例を図4により説明する。
【0029】磁石ベルト3の下方には、表面がS極とN
極とに交互に着磁された円形状磁石21と、非磁性体の
円筒22(パイプ)と、この円筒22に付着した磁性粉
をかき取るためのスクレーパ23とを有する磁性粉除去
装置400が設置されている。円形状磁石21は、磁石
ベルト3の磁石7よりも高い磁力を有する。
極とに交互に着磁された円形状磁石21と、非磁性体の
円筒22(パイプ)と、この円筒22に付着した磁性粉
をかき取るためのスクレーパ23とを有する磁性粉除去
装置400が設置されている。円形状磁石21は、磁石
ベルト3の磁石7よりも高い磁力を有する。
【0030】円形状磁石21は磁石ベルト3と逆方向に
回転する(磁石ベルト3は矢印F方向に、円形状磁石2
1は矢印G方向に移動する)。一方、円筒22は磁石ベ
ルト3と同方向(H方向)に回転する。そして、この円
形状磁石21は磁石ベルト3の磁石7の磁力よりも高い
ので、ヨーク6および磁石7の表面に付着した磁性粉
は、この円筒22の表面に付着する。そして、この円筒
22の表面に付着した磁性粉はスクレーパ23によりか
き落とされて、スタッカー24に貯められる。
回転する(磁石ベルト3は矢印F方向に、円形状磁石2
1は矢印G方向に移動する)。一方、円筒22は磁石ベ
ルト3と同方向(H方向)に回転する。そして、この円
形状磁石21は磁石ベルト3の磁石7の磁力よりも高い
ので、ヨーク6および磁石7の表面に付着した磁性粉
は、この円筒22の表面に付着する。そして、この円筒
22の表面に付着した磁性粉はスクレーパ23によりか
き落とされて、スタッカー24に貯められる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、地上に固定された案内
レールの側面に吸着しながらモータの駆動トルクを車両
に推力として与える磁石ベルトの表面に付着した磁性粉
を除去する磁性粉除去手段を設けたので、案内レールと
ヨークの摩耗によって発生した磁性粉が磁石ベルトの表
面に付着しても除去可能であり、案内レールとヨークと
の吸着力の低下を効果的に防止できる。これにより、車
両の駆動を効率良く行うことができる。
レールの側面に吸着しながらモータの駆動トルクを車両
に推力として与える磁石ベルトの表面に付着した磁性粉
を除去する磁性粉除去手段を設けたので、案内レールと
ヨークの摩耗によって発生した磁性粉が磁石ベルトの表
面に付着しても除去可能であり、案内レールとヨークと
の吸着力の低下を効果的に防止できる。これにより、車
両の駆動を効率良く行うことができる。
【図1】本発明の一実施例の磁性粉除去装置を示す図で
ある。
ある。
【図2】本発明の他の実施例の磁性粉除去装置を示す図
である。
である。
【図3】本発明の他の実施例の磁性粉除去装置を示す図
である。
である。
【図4】本発明の他の実施例の磁性粉除去装置を示す図
である。
である。
【図5】本発明が適用される車両の全体構成を示す図で
ある。
ある。
【図6】磁石ベルトの駆動方法を示す図である。
【図7】磁石ベルトに配置された磁石の構造を示す図で
ある。
ある。
1 車両 2 案内レール 3 磁石ベルト 6 ヨーク 7 磁石 31 軌道レール 32 車輪 100 磁性粉除去装置 200 磁性粉除去装置 300 磁性粉除去装置 400 磁性粉除去装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02K 49/00 H02K 49/00 A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61B 13/12
Claims (5)
- 【請求項1】 軌道レール上を転動する車輪を有する車
両に設けられ、前記軌道レールに沿って地上に固定され
た案内レールに吸着しながらモータの駆動トルクを前記
車両に推力として与える磁石ベルトの表面に付着した磁
性粉を除去する車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置
であって、 ぞれぞれ断面コの字形をなして前記磁気ベルトの幅方向
に延びる一対の磁気吸着面を有し、かつ前記磁石ベルト
の長手方向に所定の間隔毎に設けられた複数のヨーク
と、 前記磁気吸着面よりも突出しないようにそれぞれの前記
ヨークの凹部内に設けられた複数の磁石と、 前記車両に設けられ、かつ前記磁石ベルトの前記案内レ
ールと対向する前記ヨークの磁気吸着面に 付着した磁性
粉を除去する磁性粉除去手段とを有することを特徴とす
る車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置。 - 【請求項2】 前記磁性粉除去手段は、それぞれ前記車
両に設けられ、粘着テープが巻かれた巻出しリールと、
この粘着テープを巻き取るための巻取りリールと、この
粘着テープを前記磁石ベルトの表面に押し付けるための
押え板と、粘着テープを磁石ベルト表面に案内するため
のガイドローラとを有し、上記押え板により上記粘着テ
ープを前記磁石ベルト表面に押し当てながら、前記磁石
ベルトの回転速度と同速度で上記粘着テープを上記巻取
りリールにより巻き取ることにより、磁石ベルト表面に
付着した磁性粉を粘着テープに付着させるようにしたこ
とを特徴とする請求項1の車両駆動用磁石ベルトの磁性
粉除去装置。 - 【請求項3】 前記磁性粉除去手段は、先端が前記磁石
ベルトの表面に当接するように前記車両に設けられたス
クレーパを有し、前記磁石ベルトが回転する際に、この
スクレーパの先端が前記磁石ベルト表面と当接すること
により、前記磁石ベルト表面に付着した磁性粉を除去す
るようにしたことを特徴とする請求項1の車両駆動用磁
石ベルトの磁性粉除去装置。 - 【請求項4】 前記磁性粉除去手段は、それぞれ前記車
両に設けられ、その表面がS極とN極とに交互に着磁さ
れた前記磁石よりも高磁力の円形状磁石と、その円形状
磁石に付着した磁性粉をかき取るためのスクレーパとを
有し、上記円形状磁石を前記磁石ベルトと同方向に回転
させることにより、前記磁石ベルトの表面に付着した磁
性粉を前記円形状磁石の表面に付着させ、この円形状磁
石表面に付着した磁性粉を上記スクレーパによりかき落
とすようにしたことを特徴とする請求項1の車両駆動用
磁石ベルトの磁性粉除去装置。 - 【請求項5】 前記円形状磁石の表面には、さらに非磁
性の円筒が設けられており、上記円形状磁石を前記磁石
ベルトと逆方向に回転させ、かつ上記円筒を前記磁石ベ
ルトと同方向に回転させることにより、前記磁石ベルト
の表面に付着した磁性粉を上記円筒の表面に付着させ、
この円筒表面に付着した磁性粉を前記スクレーパにより
かき落とすようにしたことを特徴とする請求項4の車両
駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4309569A JP2769075B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4309569A JP2769075B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135324A JPH06135324A (ja) | 1994-05-17 |
JP2769075B2 true JP2769075B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=17994610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4309569A Expired - Lifetime JP2769075B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 車両駆動用磁石ベルトの磁性粉除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2769075B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101353285B1 (ko) | 2013-10-29 | 2014-02-18 | 주식회사 아스텍 | 페라이트시트에 부착된 페라이트분말의 제거방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014225317A1 (de) * | 2014-12-09 | 2016-06-09 | Robert Bosch Gmbh | Elektromagnetbetriebene Fördervorrichtung |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0342384A (ja) * | 1989-07-07 | 1991-02-22 | Hitachi Ltd | 永久磁石の取り付け方法 |
JPH043457U (ja) * | 1990-04-21 | 1992-01-13 | ||
JP3218617B2 (ja) * | 1990-07-02 | 2001-10-15 | ソニー株式会社 | カレンダーロールクリーニング装置 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP4309569A patent/JP2769075B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101353285B1 (ko) | 2013-10-29 | 2014-02-18 | 주식회사 아스텍 | 페라이트시트에 부착된 페라이트분말의 제거방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135324A (ja) | 1994-05-17 |
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