JP3503649B2 - 帯電防止組成物、樹脂組成物、及びそれからなる成形品 - Google Patents

帯電防止組成物、樹脂組成物、及びそれからなる成形品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止効果が成形品
表面でムラなく、効果の持続性を有し、さらに不純物等
の溶出等により周囲に悪影響を与えない熱可塑性樹脂用
の帯電防止組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂成形品の帯電防止効果を改
良するために、熱可塑性樹脂への様々な帯電防止剤の添
加が試みられている。しかし、従来の帯電防止剤には、
それぞれに問題があり、用途によっては、要求性能を充
足させることができなかった。
【0003】従来の代表的帯電防止剤としては、界面活
性剤、カーボンブラック、金属ウィスカ、カーボンファ
イバー等がある。界面活性剤は、ブリードの原因となっ
たり、不純物が溶出することがあり、また帯電防止効果
に持続性がない。カーボンブラックは、成形品に傷つく
とそこからカーボンが溶出することがある。金属ウィス
カは金属が溶出することがある。さらに、長いカーボン
ファイバーは配向性があるため、同一成形品表面でも帯
電防止効果にムラを生じ、短いカーボンファイバーだと
多量に加えなければ帯電防止効果が小さく、多量に加え
れば増加した不純物が溶出することがあった。そのた
め、例えば半導体製造用ウェハー・キャリアのように、
溶出物がないことが好ましい用途に熱可塑性樹脂を用い
る場合、帯電防止効果のムラをなくし、効果を持続させ
ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、熱可塑
性樹脂成形品に好ましい帯電防止効果を持たせるため、
鋭意努力の結果、熱可塑性樹脂に特定の配合のカーボン
・ファイバーを配合することにより、ムラのない帯電防
止効果を有する熱可塑性樹脂成形品が得られることを見
い出し、本発明を完成させるに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、長さ0.01〜100mmのカーボン・ファイバー
100重量部とその1/2〜1/100の長さを有する
カーボン・ファイバー5〜70重量部から成る帯電防止
組成物、熱可塑性樹脂100重量部に該帯電防止組成物
を1〜50重量部を配合した樹脂組成物、及び該樹脂組
成物からなる成形品が提供される。
【0006】(帯電防止組成物)本発明の帯電防止組成
物は、少なくとも2成分から成り、その内1成分(以
下、a成分という)は、長さ0.01〜100mm、好
ましくは0.1〜50mm、より好ましくは0.5〜1
0mmのカーボン・ファイバーであり、他の1成分(以
下、b成分という)は、a成分のカーボン・ファイバー
の1/2〜1/100、好ましくは1/3〜1/50、
より好ましくは1/4〜1/10の長さを有するカーボ
ン・ファイバーからなり、その割合はa成分100重量
部に対してb成分5〜70重量部、好ましくは10〜6
0重量部、より好ましくは15〜50重量部から成る。
また、a成分、b成分のカーボン・ファイバーは、径が
好ましくは0.001〜100μm、より好ましくは
0.1〜50μm、特に好ましくは1〜30μmのもの
である。製造方法等は特に限定されず、レーヨン系のも
の、ポリアクリロニトリル系のもの、ピッチ系のもの、
気相成長炭素繊維等のいずれでもよい。
【0007】a成分、b成分のカーボン・ファイバーが
短すぎると、帯電防止効果が不十分となり、長すぎる
と、帯電防止効果にムラがでることがある。また、a成
分に対してb成分が短すぎても長すぎても帯電防止効果
が不十分となる。また、a成分に対してb成分が少なす
ぎると帯電防止効果が不十分となり、多すぎると帯電防
止効果にムラがでることがある。カーボン・ファイバー
の径が小さすぎると帯電防止効果が不十分となり、大き
すぎると帯電防止効果にムラがでることがある。なお、
a成分のカーボン・ファイバーとb成分のカーボン・フ
ァイバーは同一径、同一製法である必要はない。
【0008】(熱可塑性樹脂)本発明で用いる熱可塑性
樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリス
チレン、ABS樹脂、PPS樹脂、熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂等を用いることができる。中でも、耐湿性、耐
水性、耐薬品性、耐熱性や、様々な電気特性に優れた熱
可塑性ノルボルネン系樹脂を用いることが好ましい。
【0009】熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、特開昭5
1−80400号公報、特開昭60−26024号公
報、特開平1−168725号公報、特開平1−190
726号公報、特開平3−14882号公報、特開平3
−122137号公報、特開平4−63807号公報な
どで公知の樹脂であり、具体的には、ノルボルネン系単
量体の開環重合体、その水素添加物、ノルボルネン系単
量体の付加型重合体、ノルボルネン系単量体とオレフィ
ンの付加型重合体などが挙げられる。ノルボルネン系単
量体も、上記公報や特開平2−227424号公報、特
開平2−276842号公報などで公知の単量体であっ
て、例えば、ノルボルネン、そのアルキル、アルキリデ
ン、芳香族置換誘導体およびこれら置換または非置換の
オレフィンのハロゲン、水酸基、エステル基、アルコキ
シ基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基等の極
性基置換体、例えば、2−ノルボルネン、5−メチル−
2−ノルボルネン、5,5−ジメチル−2−ノルボルネ
ン等; ノルボルネンに一つ以上のシクロペンタジエン
が付加した単量体、その上記と同様の誘導体や置換体、
例えば、1,4:5,8−ジメタノ−1,2,3,4,
4a,5,8,8a−2,3−シクロペンタジエノオク
タヒドロナフタレン、6−メチル−1,4:5,8−ジ
メタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレン等; シクロペンタジエンの多量体で
ある多環構造の単量体、その上記と同様の誘導体や置換
体、例えば、ジシクロペンタジエン、2,3−ジヒドロ
ジシクロペンタジエン等; シクロペンタジエンとテト
ラヒドロインデン等との付加物、その上記と同様の誘導
体や置換体、例えば、1,4−メタノ−1,4,4a,
4b,5,8,8a,9a−オクタヒドロフルオレン、
5,8−メタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a
−オクタヒドロ−2,3−シクロペンタジエノナフタレ
ン等; 等が挙げられる。
【0010】ノルボルネン系単量体の重合は公知の方法
でよく、必要に応じて、他の共重合可能な単量体と共重
合したり、水素添加することにより熱可塑性飽和ノルボ
ルネン系樹脂である熱可塑性ノルボルネン系重合体水素
添加物とすることができる。また、重合体や重合体水素
添加物を特開平3−95235号などで公知の方法によ
り、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導
体、スチレン系炭化水素、オレフィン系不飽和結合およ
び加水分解可能な基を持つ有機ケイ素化合物、不飽和エ
ポキシ単量体を用いて変性させてもよい。なお、耐湿
性、耐薬品性に優れたものを得るためには、極性基を含
有しない熱可塑性ノルボルネン系樹脂が好ましい。ま
た、極性基を含有しないものは、極性基を含有している
ものに比較して、ビニル芳香族・共役ジエン共重合体不
飽和カルボン酸変性物層を設けることによる金属化合物
層等との密着性の改良の程度が大きい。
【0011】本発明においては、熱可塑性ノルボルネン
系樹脂の数平均分子量は、トルエン溶媒によるGPC
(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ)法で測
定したポリスチレン換算値で、10,000〜200,
000、好ましくは15,000〜100,000、よ
り好ましくは20,000〜50,000のものであ
る。また、熱可塑性ノルボルネン系樹脂が分子構造中に
不飽和結合を有している場合は、水素添加することによ
り、熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂とすることができ
る。水素添加する場合、水素添加率は耐熱劣化性、耐光
劣化性などの観点から、90%以上、好ましくは95%
以上、より好ましくは99%以上である。
【0012】また、熱可塑性樹脂には、本発明の目的を
損なわない範囲で、各種添加剤を添加してもよい。例え
ば、熱可塑性ノルボルネン系樹脂の場合、フェノール系
やリン系等の老化防止剤; フェノール系等の熱劣化防
止剤; ベンゾフェノン系等の紫外線安定剤; 脂肪族
アルコールのエステル、多価アルコールの部分エステル
及び部分エーテル等の滑剤; 等の各種添加剤を添加し
てもよく、他の樹脂、ゴム等を混合して用いることもで
き、例えば、摺動性を増加させ、削れによるゴミの発生
を抑えるため、フッ素樹脂を混合して用いることもでき
る。
【0013】(樹脂組成物)本発明の樹脂組成物は、熱
可塑性樹脂100重量部に本発明の帯電防止組成物を1
〜50重量部、好ましくは10〜40重量部、より好ま
しくは15〜30重量部を添加して成る。帯電防止組成
物が少なすぎると帯電防止効果が不十分であり、また、
ムラを生じることがあり、多すぎると導電レベルとな
り、例えば、この組成物を電子部品キャリアとして用い
た場合、ショート等の原因となることがある。
【0014】(成形品)本発明の樹脂組成物を成形し
て、本発明の成形品を得る。成形方法は、特に限定され
ない。熱可塑性樹脂の一般的成形法である、射出成形、
溶融押し出し、熱プレス、溶剤キャスト、延伸などを用
いることができる。
【0015】一般には、表面抵抗値の大きさで帯電防止
効果を示すことができるが、本発明の成形品の表面抵抗
値は、103〜1014Ω、好ましくは104〜1013Ω、
より好ましくは105〜1012Ωであり、成形品表面の
どの部分で測定しても、ほぼ同じ値を示し、ムラがな
い。例えば、板状の成形品の表面抵抗値を測定した場
合、10cm×20cm程度の面につき100点以上測
定しても、全ての測定値が平均測定値±20%以内、通
常は±10%以内になる。表面抵抗値が小さすぎると導
電性を生じるため、帯電防止効果を必要とする用途には
使用できなくなる。一方、表面抵抗値が高すぎると帯電
防止効果は小さくなる。なお、前述のように、一般に
は、表面抵抗値の大きさで帯電防止効果を示すことがで
きるが、本質的には同一ではなく、1013Ω以上の範囲
では、表面抵抗値の大きい方が帯電防止効果に優れてい
るとは限らない。実際上の帯電防止効果は、タバコ灰吸
引性試験によって測定される。これは、試験片をガーゼ
で摩擦した後、新鮮なタバコ灰に近づけ、吸引し始める
高さを測定する。本発明の成形品は、タバコ灰吸引性試
験において、通常、1cm以下、好ましくは0.5cm
以下、より好ましくは0.1cm以下でタバコ灰を吸引
し始める。十分均一に混練できている場合などは問題な
いが、1013〜1014Ωの範囲の成形品においては、混
練の程度、カーボンファイバーの長さ、成形品の形状に
よっては、帯電防止効果が不十分になる場合もありう
る。
【0016】成形品の形状も特に限定されず、用途に応
じ、目的とする形状でよい。例えば、熱可塑性樹脂とし
て熱可塑性ノルボルネン系樹脂を用いた場合、本発明の
樹脂組成物は、帯電防止効果、耐熱性、耐水性、耐湿
性、耐薬品性、有機物の低抽出性等に優れていることか
ら、ICキャリア、ウェハー・キャリア、情報記録媒体
キャリア、プリント配線板キャリア、キャリア・テープ
等の電子部品キャリアとして適した形状に成形すること
により、優れた性能の電子部品キャリアとして使用する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下に、参考例、実施例、比較例をあげて本
発明を具体的に説明する。
【0018】参考例1 熱可塑性ノルボルネン系樹脂(ZEONEX 280、
日本ゼオン株式会社製、数平均分子量約28,000、
水素添加率ほぼ100%、ガラス転移温度140℃)1
00重量部にフェノール系老化防止剤ペンタエリスリチ
ル−テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャリ−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.2重
量部、摺動性向上剤ポリ四フッ化エチレン粉末20重量
部を添加し、二軸混練機(TEM−35、東芝機械製)
を用い、240℃で溶融押し出ししてペレットを得た。
【0019】実施例1 径14.5μm、長さ700μmのピッチ系炭素繊維
(クレカチョップM−207S、クレハ化学製)20重
量部と径18μm、長さ130μmのピッチ系炭素繊維
(クレカチョップM−201F、クレハ化学製)10重
量部を混合して、本発明の帯電防止組成物を調製した。
【0020】実施例2 参考例1で得たペレット100重量部に対して実施例1
で得た帯電防止組成物30重量部を添加し、二軸混練機
(TEM−35)を用い、240℃で溶融押し出しし
て、本発明の樹脂組成物であるペレットを得た。
【0021】実施例3 実施例2で得たペレットを下記の条件で射出成形して、
厚さ3mmの縦110mm、横220mmの板上の試験
片を得た。 成形機 : 東芝機械株式会社製、IS−350FB−
19A 型締め圧: 80t 樹脂温度: 280℃ 金型温度: 固定側可動側共100℃
【0022】試験片上の縁から縦方向10mm間隔、横
方向20mm間隔の各点(計100点)を中心にして、
横方向20mm間の表面抵抗値を測定したところ、平均
2.2×106Ω、最大2.4×106Ω、最小2.1×
106Ωであった。また、試験片をガーゼで30回こす
った後、新鮮タバコ灰に近づけるタバコ灰吸引性試験で
は、0.1cmでも吸引しなかった。
【0023】硬質ガラスフラスコに蒸留水200gを入
れ、硬質ガラス製の蓋をして、オートクレーブを用いて
120℃で1時間スチーム滅菌し、室温になるまで冷却
した後、24時間静置して、蒸留水を回収した。
【0024】さらに、試験片を蒸留水中で20分間超音
波洗浄した後、40℃で10時間乾燥し、適切な大きさ
に切断して、20g分を硬質ガラスフラスコに入れ、蒸
留水200gを入れ、硬質ガラス製の蓋をして、オート
クレーブを用いて120℃で1時間スチーム滅菌し、室
温になるまで冷却した後、24時間静置して、蒸留水を
回収した。
【0025】この2種類の蒸留水について、試験片から
の炭素原子の溶出量を測定したところ、無機炭素量1p
pm(検出限界)以下、有機炭素量2ppm(検出限
界)以下であった。
【0026】実施例4 径14.5μm、長さ700μmのピッチ系炭素繊維に
代えて径14.5μm、長さ3.0mmのピッチ系炭素
繊維(クレカチョップM−203S、クレハ化学製)を
用いる以外は実施例1と同様に帯電防止組成物を得、実
施例1で得た帯電防止組成物に代えてこの帯電防止組成
物を用いる以外は実施例2と同様に樹脂組成物を得、さ
らに実施例2で得た樹脂組成物に代えてこの樹脂組成物
を用いる以外は実施例3と同様に試験片を作製し、表面
抵抗値を測定したところ、平均9.8×105Ω、最大
1.1×106Ω、最小9.0×105Ωであった。タバ
コ吸引性試験では、0.1cmでもタバコ灰を吸引しな
かった。また、試験片からの炭素原子の溶出量は無機炭
素量は1ppm(検出限界)以下、有機炭素量は2pp
m(検出限界)以下であった。
【0027】実施例5 径18μm、長さ130μmのピッチ系炭素繊維に代え
て径14.5μm、長さ70μmのピッチ系炭素繊維
(クレカチョップM−2007S、クレハ化学製)を用
いる以外は実施例1と同様に帯電防止組成物を得、実施
例1で得た帯電防止組成物に代えてこの帯電防止組成物
を用いる以外は実施例2と同様に樹脂組成物を得、さら
に実施例2で得た樹脂組成物に代えてこの樹脂組成物を
用いる以外は実施例3と同様に試験片を作製し、表面抵
抗値を測定したところ、平均5.6×107Ω、最大
5.9×107Ω、最小5.4×107Ωであった。タバ
コ吸引性試験では、0.1cmでもタバコ灰を吸引しな
かった。また、試験片からの炭素原子の溶出量は無機炭
素量は1ppm(検出限界)以下、有機炭素量は2pp
m(検出限界)以下であった。
【0028】実施例6 径14.5μm、長さ700μmのピッチ系炭素繊維
(クレカチョップM−207S)50重量部と径18μ
m、長さ130μmのピッチ系炭素繊維(クレカチョッ
プM−201F、クレハ化学製)10重量部を混合し
て、帯電防止組成物を得、実施例1で得た帯電防止組成
物に代えてこの帯電防止組成物を用いる以外は実施例2
と同様に樹脂組成物を得、さらに実施例2で得た樹脂組
成物に代えてこの樹脂組成物を用いる以外は実施例3と
同様に試験片を作製し、表面抵抗値を測定したところ、
平均3.1×1010Ω、最大3.4×1010Ω、最小
2.7×1010Ωであった。タバコ吸引性試験では、
0.1cmでもタバコ灰を吸引しなかった。また、試験
片からの炭素原子の溶出量は無機炭素量は1ppm(検
出限界)以下、有機炭素量は2ppm(検出限界)以下
であった。
【0029】比較例1 実施例2で得たペレットの代わりに参考例1で得たペレ
ットを用いる以外は実施例3と同様に試験片を作製し、
表面抵抗値を測定したところ、平均6.7×1013Ω、
最大7.0×1013Ω、最小6.2×1013Ωであっ
た。タバコ吸引性試験では、約1.5cmでタバコ灰を
吸引した。また、試験片からの炭素原子の溶出量は無機
炭素量は1ppm(検出限界)以下、有機炭素量は2p
pm(検出限界)以下であった。
【0030】比較例2 参考例1で得たペレット100重量部に対して径14.
5μm、長さ700μmのピッチ系炭素繊維(クレカチ
ョップM−207S)30重量部を添加し、二軸混練機
(TEM−35)を用い、240℃で溶融押し出しし
て、本発明の樹脂組成物であるペレットを得た。
【0031】実施例2で得たペレットの代わりにこのペ
レットを用いて、実施例3と同様に試験片を作製し、表
面抵抗値を測定したところ、平均4.6×1013Ω、最
大4.9×1013Ω、最小3.8×1013Ωであった。
タバコ吸引性試験では、約1.3cmでタバコ灰を吸引
した。また、試験片からの炭素原子の溶出量は無機炭素
量は1ppm(検出限界)以下、有機炭素量は2ppm
(検出限界)以下であった。
【0032】比較例3 径14.5μm、長さ700μmのピッチ系炭素繊維の
代わりに、径18μm、長さ130μmのピッチ系炭素
繊維(クレカチョップM−201F)を用いる以外は比
較例2と同様に処理し、試験片を作製し、表面抵抗値を
測定したところ、平均3×1012Ω、最大2.3×10
13Ω、最小8.3×107Ωであった。タバコ吸引性試
験では、約0.9cmでタバコ灰を吸引した。また、試
験片からの炭素原子の溶出量は無機炭素量は1ppm
(検出限界)以下、有機炭素量は2ppm(検出限界)
以下であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の帯電防止組成物を添加した組成
物を成形すると、外部への溶出物がなく、ムラのない帯
電防止効果を有し、その帯電防止効果が持続する成形品
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−34665(JP,A) 特開 昭60−260651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 WPI/L(QUESTEL)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ0.01〜100mmのカーボン・
    ファイバー100重量部とその1/2〜1/100の長
    さを有するカーボン・ファイバー5〜70重量部から成
    る帯電防止組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂100重量部に請求項1記
    載の帯電防止組成物を1〜50重量部を配合した樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂が熱可塑性ノルボルネン系
    樹脂である請求項2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2、または3記載の樹脂組成物か
    らなる成形品。
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