JP3502022B2 - 木造建築物の基礎 - Google Patents

木造建築物の基礎

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栄作 東坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の基礎
に関し、特に4点で基礎本体を支持する基礎にする。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基礎は、角筒状に形成さ
れた基礎本体と、地盤の上に配設され基礎本体の四隅部
分で基礎本体を支持する基礎台とからなり、施工後、基
礎本体の高さ方向の上半分程度が露出する状態に埋め戻
しされるものである。具体的には、基礎本体は、側面視
長方形状をしており、その上面は土台が固定されるので
水平な平面に形成してあり、その下面は上面に平行な平
面で構成される。この基礎に木造建築物が構築された場
合に、木造建築物の荷重は、基礎台にかかるとともに、
基礎本体の下面全体にかかるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
造である場合、基礎本体にかかった木造建築物の荷重が
基礎本体の下面全体にもかかるため、基礎台の上面と略
面一の状態で地盤に載った状態となる。このため、埋め
戻したところで、基礎本体が地盤に食い込む状態とはな
らない。したがって、基礎本体に対する縦方向の外力に
より基礎本体が位置ずれすることはないものの、横方向
の外力が加わった場合には基礎本体が位置ズレを起こす
ことがある。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明は、基礎本体の隅部をそれぞれ支
持する基礎台上に基礎本体を載置して施工する建築物の
基礎であって、建築現場において所定の形状に型枠を組
み立て、組み立てられた型枠内にコンクリートを打設
し、コンクリートが硬化した後、型枠を分解して完成す
る基礎本体が、土台を載置する上面部を有してなる壁体
を有してなり、その壁体の下面部が、前記基礎台に当接
する隅部に形成した水平部と、その隅部間に形成される
とともに上面に向かって湾曲する凹面形状とを備える
ともに、それぞれの壁体が前記基礎台に載置される隅部
で直交して連続していることを特徴とする木造建築物の
基礎である。
【0006】このような構成のものであれば、基礎本体
を構成する壁体の下面部が、地盤を抱え込むので、地盤
を拘束することになる。このため、壁体の下面部におけ
る地盤に対する抵抗が増加し、外力が加わった場合に基
礎本体が基礎台上で移動するのを抑制することが可能に
なる。したがって、軟弱な地盤においても、基礎本体が
地盤に馴染むことにより、安定した基礎を構築すること
ができる。
【0007】このような構成における凹面形状として
は、壁体の下面部の少なくとも一部を、上面部方向に向
かって、かつ壁体の長手方向に拡張して湾曲する湾曲面
で構成したものが好ましい。また、湾曲面は、基礎台か
ら基礎台にわたる長さを有しているものが挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図面を参照して説明する。
【0009】図1及び図2に示す基礎は、木造建築物用
のもので、地盤1に掘削された掘削部1a(図2に破線
で示す)の底面に載置される基礎台2と、その基礎台2
に載置される基礎本体3とから構成される。
【0010】基礎台2は、コンクリート製で、直方体形
状をしており、基礎本体3の4つの隅部3bを支持する
ものである。この基礎台2は、建築現場において型枠を
用いて作製されるものであってよく、また、工場におい
て作製されたものであってもよい。
【0011】これに対し、基礎本体3は、建築現場にお
いて型枠を用いて作製されるもので、補強のために配筋
される鉄筋を取り囲むようにして所定の形状に型枠を組
み立て、組み立てられた型枠内にコンクリートを打設
し、コンクリートが硬化した後、型枠を分解して完成す
る。この基礎本体3においては、角筒形状をしており、
4面の壁体3aを有している。それぞれの壁体3aは、
基礎台2に載置される隅部3bで直交して連続してい
る。壁体3aの上面部3aaは、木造建築物の土台4が
固定されるために所定幅の水平面に形成してあり、土台
4を固定するためのアンカーボルト(図示しない)が突
設してある。また壁体3aの下面部は、基礎台2に当接
する位置すなわち隅部3bにおいて水平面に形成してあ
り、その隅部3b間には、上面に向かって湾曲するとと
もに、壁体3aの長手方向に拡張して湾曲する、基礎台
2から基礎台2にわたる長さの湾曲面3cが形成してあ
る。この湾曲面3cは、型枠の下部に例えば上方に凸状
になる円弧状の金属製薄板を着脱可能に固定しておいて
形成するもので、湾曲面3cの高さすなわち隅部3bの
下面を基準面として、湾曲面3cの最も高い位置までの
距離は、基礎本体3の高さの例えば約1/3程度に設定
すればよい。
【0012】このような構成において、施工現場に設け
られた掘削部1a内に基礎台2を配設し、その基礎台2
に基礎本体3の4ヶ所の隅部3bが支持されて基礎本体
3が配設される。この後、掘削部1aを埋め戻し(図2
に示す)、湾曲面3cが完全に埋設されるようにする。
この場合、埋め戻される土は、基礎本体3と掘削部1a
の側面との間の間隙部分と、基礎本体3で囲まれる部分
とに充填される。これにより、土は、湾曲面3cの下側
を完全に埋め尽くす状態になり、基礎本体3の内側空間
に戻された土と、掘削部1aの側面と基礎本体3との間
に形成された間隙戻された土とが連続して地盤1と完全
に一体になるものである。この土の埋め戻しの作業にお
いて、基礎本体3の壁体3aの外側面側より湾曲面3c
下側にある土を締め固めて、その土が地盤1と一体にな
るように補助することにより、湾曲面3cが地盤1を抱
え込む状態にするものである。
【0013】このように湾曲面3c下側の土を処理する
ことにより、地盤1が、基礎本体3に食い込んだ状態と
なる。つまり、基礎本体3のこの湾曲面3cの部分は、
地盤1に略水平に接しているのではなく、湾曲面3cの
曲率に応じて湾曲面3cの接線方向で地盤1に接するよ
うにするものである。このため、基礎本体3上に木造建
築物が構築された場合に、木造構築物からの荷重は、こ
の湾曲面3cの部分において、湾曲面3cの曲率中心に
向かうように地盤1に対して作用する。
【0014】したがって、基礎本体3の湾曲面3cが地
盤1を抱き込む状態になるので、木造建築物の建築後に
基礎本体3に横方向から外力が加わった場合でも、この
湾曲面3cの部分が外力に対して抵抗となり、基礎本体
3の横方向への位置ずれを防止することができる。した
がって、軟弱な地盤1においても、基礎本体3が地盤1
に馴染むことにより、安定した基礎を構築することがで
きる。また、基礎本体3の壁体3aの長手方向において
湾曲面3cがアーチ構造となっているので、壁体3aの
縦方向の荷重に対する強度を増加させることができる。
【0015】なお、本発明は以上に説明した実施の形態
に限定されるものではない。
【0016】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基礎本
体を構成する壁体の下面部が、前記基礎台に当接する隅
部に形成した水平部と、その隅部間に形成されるととも
に上面に向かって湾曲する凹面形状とを備えるととも
に、それぞれの壁体が前記基礎台に載置される隅部で直
交して連続しているため、湾曲面下側の土を処理した際
には、地盤が基礎本体に食い込んだ状態となり、壁体の
下面部における地盤に対する抵抗が増加し、外力が加わ
った場合に基礎本体が基礎台上で移動するのを抑制する
ことができる。したがって、軟弱な地盤においても、基
礎本体が地盤に馴染むことにより、安定した基礎を構築
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図。
【図2】同形態の施工状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…地盤 2…基礎台 3…基礎本体 3a…壁体 3aa…上面部 3b…隅部 3c…湾曲面 4…土台

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎本体の隅部をそれぞれ支持する基礎台
    上に基礎本体を載置して施工する建築物の基礎であっ
    て、建築現場において所定の形状に型枠を組み立て、組
    み立てられた型枠内にコンクリートを打設し、コンクリ
    ートが硬化した後、型枠を分解して完成する基礎本体
    が、土台を載置する上面部を有してなる壁体を有してな
    り、その壁体の下面部が、前記基礎台に当接する隅部に
    形成した水平部と、その隅部間に形成されるとともに上
    面に向かって湾曲する凹面形状とを備えるとともに、そ
    れぞれの壁体が前記基礎台に載置される隅部で直交して
    連続していることを特徴とする木造建築物の基礎。
  2. 【請求項2】凹面形状が、壁体の下面部の少なくとも一
    部を、上面部方向に向かって、かつ壁体の長手方向に拡
    張して湾曲する湾曲面で構成したことを特徴とする請求
    項1記載の木造建築物の基礎。
  3. 【請求項3】湾曲面が、基礎台から基礎台にわたる長さ
    を有していることを特徴とする請求項2記載の木造建築
    物の基礎。
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