JP3501714B2 - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP3501714B2
JP3501714B2 JP2000069338A JP2000069338A JP3501714B2 JP 3501714 B2 JP3501714 B2 JP 3501714B2 JP 2000069338 A JP2000069338 A JP 2000069338A JP 2000069338 A JP2000069338 A JP 2000069338A JP 3501714 B2 JP3501714 B2 JP 3501714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特に斜面分離方式により
シートを分離するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、画像形
成部にシートを1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を備
えたものがある。そして、このような給紙装置として、
斜面上に、ブラシ等の摩擦係数の高い部材を貼り付ける
事により、分離性能を高めた斜面分離式のものがあり、
このような給紙装置は、例えば特開平11−11719
号公報に示されているような構成のものがある。
【0003】ここで、図22は、このような斜面分離を
採用した給紙装置を説明する図であり、同図において、
101はシート(束)Sを収納する給紙トレイ、104
は図示しない歯車を一体に保持した給紙ローラ、105
は駆動軸、106は給紙ローラ104を回転自在に保持
し、かつ、駆動軸105に対して回動自在に保持されて
いる給紙ローラアームである。
【0004】そして、駆動軸105の駆動は、この駆動
軸105に固定された駆動ギヤ107、給紙ローラアー
ム106に保持されたアイドラギヤ108a,108
b,108c,108dを介して給紙ローラ103に伝
達されるようになっている。
【0005】一方、同図において、102は給紙トレイ
101の、収納されたシート(束)Sの先端と当接する
面に配置された第1分離斜面であり、この第1分離斜面
102は積載されたシート(束)Sに対しθの角度(鈍
角)を成すように配置されている。また、103は第1
分離斜面102と平行に固定され、かつシート(束)S
の先端に当接する第2分離斜面であり、この第2分離斜
面103は第1分離斜面102よりも高い摩擦係数をも
つ部材で構成されている。
【0006】ここで、この第2分離斜面103は、図2
2のA方向矢視図である図23に示すように、左右の第
1分離斜面102a,102bの間に挟まれた形で配置
されている。なお、同図において、110は搬送ロー
ラ、113は搬送ローラ110の軸110aの一端に固
定された搬送ギヤであり、この搬送ギヤ113を介して
搬送ローラ110には図示しない駆動源からの駆動が伝
達されるようになっている。
【0007】また、図22において、109は第1及び
第2分離斜面102,103、給紙トレイ101等を支
持し、かつ第1分離斜面102及び第2分離斜面103
が配置されていない範囲のシートガイド部材となるベー
スブロックである。さらに、111は図示しない付勢手
段により搬送ローラ110と所定圧で接触している回転
自在な搬送コロであり、この搬送コロ111と搬送ロー
ラ110とにより、シートSが上面搬送ガイド112に
より上面をガイドされながら不図示の画像形成部に搬送
されていくようになっている。
【0008】一方、図24はこのような構成の給紙装置
を備えた画像形成装置の概略を示した図であり、同図に
おいて、117は画像形成部である。なお、この画像形
成部117は、感光ドラム118、感光ドラム118と
不図示の画像現像手段を一体に保持したトナーカートリ
ッジ119、感光ドラム118上に潜像を形成するレー
ザースキャナ120、感光ドラム118上に形成された
潜像をトナーカートリッジ119内で現像して形成され
たトナー画像をシートに転写する転写ローラ121を備
えている。
【0009】また同図において、122はトナー画像を
シートに定着する定着器、123は定着後のシートを搬
送する第1排紙ローラ対、124は第1排紙ローラ対1
23の下流に設けられ、第1排紙ローラ対123から搬
送されたシートを画像形成装置外に排出する第2排紙ロ
ーラ対、125は排出されたシートSを積載する排紙ト
レイである。
【0010】次に、このように構成された画像形成装置
における画像形成動作について説明する。
【0011】シートに画像を形成する際は、まず図示し
ない駆動機構より駆動を受けた駆動軸105が回転し、
この駆動軸105の回転は、給紙ローラアーム106内
のアイドラギヤ108a,108b,108c,108
d(図22参照)を介して給紙ローラ104に伝達さ
れ、これにより給紙ローラ104は回転を始める。
【0012】このとき給紙ローラ104は給紙トレイ1
01に収納されたシート(束)Sの中の最上位に位置す
るシートS1の上面に圧接しているため、給紙ローラ1
04が回転を開始すると、最上位のシートS1には給紙
ローラ104との摩擦力による給送力が作用する。
【0013】そして、このような給送力が作用すると、
シートS1は第1分離斜面102及び第2分離斜面10
3に圧接し、第1及び第2分離斜面102,103から
の反力を受ける。ここで、このような反力を受けると、
シートS1の先端が曲げられるようになり、シートS1
は、その後の給紙ローラ104の回転により、第1及び
第2分離斜面102,103上を先端が突き当たったま
ま、先端部が上向きに曲げられた状態で進行することと
なる。
【0014】次に、このように進行したシートS1はや
がて第1分離斜面102、第2分離斜面103によりさ
ばかれて他のシートから分離され、この後、搬送ローラ
110の回転により搬送され、現像ドラム118と転写
ローラ121とのニップに送り込まれる。
【0015】ここで、このとき現像ドラム118上に
は、スキャナ120によって現像ドラム118上に書き
込まれた潜像をトナーカートリッジ119内で現像する
ことによりトナー画像が形成されている。この結果、現
像ドラム118と転写ローラ121とのニップに送り込
まれたシートS1には、転写ローラ121によりトナー
画像が転写される。
【0016】次に、このようにトナー画像が転写された
シートS1は定着器122に搬送され、この定着器12
2でトナー画像はシートS1に定着される。この後、ト
ナー画像が定着されたシートS1は、第1排紙ローラ対
123及び第2排紙ローラ対124により画像形成装置
外へ排出され、排紙トレイ125上に積載される。
【0017】ところで、シートS1を分離する際、通常
は第1分離斜面102のみで最上位のシートS1のみを
他のシートから分離することが可能である。しかし、例
えば薄紙等のシートを搬送する場合、給紙力が加わった
とき、シートS1は第1分離斜面102に張り付き気味
となる。そこで、このようなシートを確実に分離するこ
とができるよう既述した図23に示すように第1分離斜
面102の他に高摩擦係数を有する第2分離斜面103
を設け、この第2分離斜面103によりシート先端の移
動に抵抗する力を他のシートの先端に加え、張り付き気
味のシートの分離を行うようにしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の給紙装置においては、高摩擦係数を有する第2分
離斜面103が第1分離斜面102と平行に固定されて
いることから、シートが移動可能であるのは、第2分離
斜面103の表層もしくは全体の弾性変形分のみであっ
た事から、以下のような欠点があった。
【0019】即ち、弾性変形を起こすために必要な力が
大きいために、シートの第2分離斜面に当接する部分に
のみ大きなブレーキ力が働き、薄紙などではその部分の
みが変形を起こす事があった。
【0020】また、薄紙と同様に厚紙においても第2分
離斜面103に当接する範囲には強い抵抗力が加わる。
ここで、給紙ローラ104より、これに打ち勝つ強い給
送力が加えられたとしても、紙先端の下面のメクレが生
じてしまう。これは、葉書、カード等を給紙した場合に
おいても発生し、画像形成結果の全体的な美観を損なう
結果となる。
【0021】さらに、常にシート先端と強い力で当接す
る事になるので、第2分離斜面103は摩耗が激しく、
初期性能において薄紙重送防止と厚紙給紙能力のバラン
スを取った形で設定すると、多量の紙を通紙した場合、
第2分離斜面103の摩耗により薄紙の重送が発生する
場合がある。
【0022】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、シートを確実に給紙することがで
きると共に、重送防止効果の高い給紙装置及びこれを備
えた画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート収納手
段に積載収納されたシートを給紙手段により送り出して
分離斜面により1枚ずつ分離給送する給紙装置におい
て、前記分離斜面を、第1分離斜面と、該第1分離斜面
と比較して高い摩擦係数を有し、前記第1分離斜面に沿
って且つ前記給紙手段により送り出されたシートの移動
方向に移動可能に設けられた第2分離斜面とから構成
し、前記第2分離斜面を、前記シート収納手段から送り
出されたシートから加えられる力によって初期位置から
前記第1分離斜面に沿ってシートの移動方向下流側に移
動するように構成したことを特徴とするものである。
【0024】また本発明は、前記第2分離斜面は、前記
シート収納手段から送り出されたシートから所定の大き
さよりも大きな力が加えられたときに前記初期位置から
前記第1分離斜面に沿ってシートの移動方向の下流側に
移動し、シートから加えられる力が所定の大きさよりも
小さくなると前記初期位置に戻るように構成したことを
特徴とするものである。
【0025】また本発明は、前記第2分離斜面を保持す
る斜面保持部材を前記第1分離斜面に沿ったシートの移
動方向に平行に移動可能に支持するガイド手段と、前記
斜面保持部材を前記第1分離斜面に沿ったシートの移動
方向の上流側の前記初期位置に向けて付勢する弾性部材
とを有することを特徴とするものである。
【0026】また本発明は、前記第2分離斜面を前記第
1分離斜面よりも収納されているシート側に突出させる
か、又は、前記第2分離斜面と前記第1分離斜面とを同
一面とすることを特徴とするものである。
【0027】また本発明は、前記給紙手段に対向する位
置に前記第2分離斜面を配置し、該第2分離斜面を前記
第1分離斜面よりも収納されているシートから離れた位
置で移動可能に設けたことを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記第1分離斜面に沿った
シートの移動方向下流側への前記第2分離斜面の移動に
伴って該第2分離斜面を、収納されているシートから離
れる側に移動するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0029】また本発明は、前記第2分離斜面を保持す
る斜面保持部材と、前記第2分離斜面を前記斜面保持部
材を介して移動可能に保持するベース部材と、前記ベー
ス部材に設けられ、前記斜面保持部材の移動を案内する
軌道面と、を備え、前記軌道面を前記第1分離斜面より
も傾斜させると共に、前記保持部材を略楔形状とするこ
とにより、前記第1分離斜面に沿ったシートの移動方向
下流側への前記第2分離斜面の移動に伴って該第2分離
斜面を直線的に収納されているシートから離れるように
移動させることを特徴とするものである。
【0030】また本発明は、前記第1分離斜面に沿った
シートの移動方向下流側への前記第2分離斜面の移動に
伴って該第2分離斜面を非直線的に収納されているシー
トから離れるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0031】また本発明は、前記第2分離斜面を保持す
る斜面保持部材と、前記第2分離斜面を前記斜面保持部
材を介して移動可能に保持するベース部材と、前記ベー
ス部材に設けられ、前記斜面保持部材に設けたボスが摺
動可能に係合する円弧状に形成された長穴と、を備え、
前記第1分離斜面に沿ったシートの移動方向下流側への
前記第2分離斜面の移動に伴って該第2分離斜面を非直
線的に収納されているシートから離れるようにしたこと
を特徴とするものである。
【0032】また本発明は、初期位置では前記第2分離
斜面を前記第1分離斜面より収納されているシート側に
突出するように設け、前記第2分離斜面の移動により該
第2分離斜面を突出した位置から前記第1分離斜面より
も収納されているシートから離れた側に引っ込んだ位置
まで前記第2分離斜面が移動可能であることを特徴とす
るものである。
【0033】また本発明は、前記第1分離斜面及び前記
第2分離斜面が配置されていない個所に前記給紙手段に
より送り出されたシートを案内するガイド部材を設け、
該ガイド部材を、前記シート収納部のシート積載面に対
して前記第1分離斜面より大きい鈍角をなす第1ガイド
面と、該第1のガイド面と鈍角をなす第2ガイド面とを
有することを特徴とするものである。
【0034】また本発明は、前記給紙手段と前記第1及
び第2分離斜面との間に、前記給紙手段により送り出さ
れたシートを前記積載されているシート側に押圧するた
めの押圧手投を設けたことを特徴とするものである。
【0035】また本発明は、前記シート収納手段から送
り出されるシートをシートの幅方向におけるセンターを
基準として送り出されるように構成されており、前記第
2分離斜面をシートの前記センターに対応する部分に配
置し、前記第1分離斜面を前記第2分離斜面の両側に配
置したことを特徴とするものである。
【0036】また本発明は、画像形成装置において、上
記のいずれかの給紙装置と、該給紙装置から給送された
シートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る給紙装置の構成を示す図である。な
お、この給紙装置は、既述した図24に示すような画像
形成装置に用いられるものである。
【0038】同図において、1はシートを収納するシー
ト収納手段である給紙トレイ、4は給紙手段である給紙
ローラ、5は駆動軸、6は給紙ローラ4を回転自在に保
持し、かつ駆動軸5に対して回動自在に保持されている
給紙ローラアームである。そして、駆動軸5の駆動は、
この駆動軸5に固定された駆動ギヤ7、給紙ローラアー
ム6に保持されたアイドラギヤ8a,8b,8c,8
d、後述する図3に示す給紙ローラ4と一体に保持され
た歯車4aを介して給紙ローラ4に伝達されるようにな
っている。なお、この駆動軸5は図示しない制御可能な
駆動機構より、駆動制御されるようになっている。
【0039】また、同図において、2は給紙トレイ1
の、シート(束)Sの先端に当接する当接面に配置され
た第1斜面である第1分離斜面であり、この第1分離斜
面2はシート(束)Sを積載するシート積載面1aに対
しθの角度(鈍角)を成すように配置されている。ま
た、3は第1分離斜面2と平行に配置され、かつシート
(束)Sの先端に当接する第2斜面である第2分離斜面
であり、この第2分離斜面3は第1分離斜面2よりも高
い摩擦係数をもつ部材で構成されている。
【0040】ここで、この第2分離斜面3は、図1のA
方向矢視図である図2に示すように、左右の第1分離斜
面2a,2bの間に挟まれた形で配置されている。そし
て、このような第2分離斜面3を設けることにより、薄
紙の重送を防止するようにしている。なお、同図におい
て、10は搬送ローラ、18は搬送ローラ10の軸10
aの一端に固定された搬送ギヤであり、この搬送ギヤ1
8を介して搬送ローラ10には図示しない駆動源からの
駆動が伝達されるようになっている。
【0041】一方、図1において、9は第1及び第2分
離斜面2,3、給紙トレイ1等を支持し、かつ第1分離
斜面2及び第2分離斜面3が配置されていない範囲のシ
ートガイド部材となるベース部材であるベースブロック
である。また、11は図示しない付勢手段により搬送ロ
ーラ10と所定圧で接触している回転自在な搬送コロで
あり、この搬送コロ11と搬送ローラ10とにより、シ
ートSが上面搬送ガイド12により上面をガイドされな
がら搬送されていくようになっている。
【0042】ところで、同図において、13はベースブ
ロック9の外側面に設けられた第1ばね支持ボス、15
は第2分離斜面3を保持すると共にベースブロック9に
より給紙方向、即ち第1分離斜面2に沿って上下方向に
移動可能に保持された斜面保持部材である分離斜面ホル
ダ、16は分離斜面ホルダ15に設けられた第2ばね支
持ボスである。また、14は一端が第1ばね支持ボス1
3に、他端が第2ばね支持ボス16にそれぞれ係止され
ている弾性部材としての付勢ばねである。
【0043】そして、このようにベースブロック9によ
り給紙方向(シートの移動方向)に移動可能に保持された
分離斜面ホルダ15に付勢ばね14を設けることによ
り、後述するように給紙動作が開始されたとき搬送ロー
ラ10に向かって第1及び第2分離斜面2,3に沿って
シートが移動する際、分離斜面ホルダ15(第2分離斜
面3)は、シートと共に付勢ばね14に抗しながら第1
分離斜面2に沿って上方へ移動するようになっている。
即ち、シートの移動方向の上流側の初期位置から下流側
に移動することになる。
【0044】なお、ベースブロック9上には、図2に示
すように分離斜面ホルダ15が移動可能な面を規定する
軌道面が設けられており、さらに軌道面17には分離斜
面ホルダ15の移動方向を決めるガイド手段としてのス
リット19が上下方向に所定の間隔を設けて形成されて
いる。そして、このようなスリット19に、分離斜面ホ
ルダ15の底面に突設された突起19aを係止するよう
にすることにより、分離斜面ホルダ15(第2分離斜面
3)の垂直方向の移動方向・移動範囲が規定されるよう
になっている。
【0045】また、図3は、図1におけるB−B断面図
であり、本実施の形態において、第2分離斜面3は、同
図に示すように第1分離斜面2a,2bよりもシート積
載領域側に僅かに突出している。なお、この第2分離斜
面3の突出量は、薄紙重送防止と厚紙給紙能力とのバラ
ンスを取ることのできる量である。
【0046】次に、このように構成された給紙装置の給
紙動作を図4〜図6を用いて説明する。
【0047】給紙を開始する際は、まず図示しない駆動
機構より駆動を受けた駆動軸5が回転し、この駆動軸5
の回転は、給紙ローラアーム6内のアイドラギヤ8a,
8b,8c,8d(図1参照)を介して給紙ローラ4に
伝達され、これにより給紙ローラ4は回転を始める。こ
のとき、給紙ローラ4はシート積載面上におかれたシー
ト(束)Sの中の最上位に位置するシートS1に圧接し
ているため、給紙ローラ4が回転を開始すると、最上位
のシートS1には給紙ローラ4との摩擦力による給送力
が作用する。
【0048】そして、この給送力により最上位のシート
S1は、シートS1の動きを止めようとする第1及び第
2分離斜面2,3により摩擦力に対する反力をうける。
なお、この時、特に第2分離斜面3の摩擦係数が高いた
め、シートS1の直下に配置された次シートS2は動か
ないか、図4に示すようにシートS1より若干遅れて動
作を始める。
【0049】ここで、次シートS2が動かなかった場合
は問題の無い給紙動作となるが、次シートS2が動いた
場合には、同図に示すように最上位のシートS1及び次
シートS2の先端により、第2分離斜面3は力を受ける
ため、第2分離斜面3を保持する分離斜面ホルダ15も
力を受ける。
【0050】そして、この力が、付勢ばね14の付勢力
(所定の大きさの力)に打ち勝つ大きさとなった場合、
第2分離斜面3と分離斜面ホルダ15は、軌道面17、
スリット19により規定された動作範囲で上方向にシー
ト先端の移動速度とほぼ等しい速度で移動し、これに伴
い少なくとも最上位のシートS1の先端は、矢印に示す
ように上方向にたわみながら移動する。
【0051】この後、この最上位のシートS1のたわみ
量が所定量に至ると、最上位のシートS1の先端は第2
分離斜面3上を滑る事が可能となり、このように最上位
のシートS1が滑るようになると、第2分離斜面3に加
わる力は次シートS2による力のみとなる。
【0052】このとき、次シートS2に加わっている力
は最上位のシートS1と次シートS2との間の摩擦力よ
り小さい(次シートS2が、その下に配置されたシート
S3との間で生じる摩擦力をブレーク力として受けてい
る)ので、付勢ばね14の付勢力のほうが大きくなり、
これにより第2分離斜面3(分離斜面ホルダ15)は、
図5に示すように初期位置に戻る方向に移動を始め、給
紙前の初期位置にまで復帰する。
【0053】そして、この分離斜面ホルダ15の移動に
伴い第2分離斜面3に乗り上げて重送しかけていた次シ
ートS2は、図6に示すようにシート(束)Sの元の位
置に戻され、この結果、次シートS2の重送は防止され
る。なお、このとき最上位のシートS1は第2分離斜面
3上を滑っているので、分離斜面ホルダ15の移動の影
響は受けることはなく、この後、搬送ローラ10、搬送
コロ11、ベースブロック9及び上面ガイド12によ
り、図示しない画像形成装置へと搬送されてゆく。
【0054】なお、この分離斜面ホルダ15(第2分離
斜面3)の移動量はシートの種類により異なる。即ち、
薄紙給紙時は、分離斜面ホルダ15(第2分離斜面3)
は、給紙力によりわずかに移動し、その後所定の位置に
引き戻される。また、厚紙等、強く第2分離斜面3に突
き当たるシートが給紙された際は、許容された動作範囲
いっぱいまで分離斜面ホルダ15(第2分離斜面3)は
移動する。
【0055】このように、第2分離斜面3を分離斜面ホ
ルダ15及び付勢ばね14によって給紙方向に移動可能
でかつ弾性的に保持することにより、シートの給送に伴
い、シートと共に第2分離斜面3を移動させることがで
き、その際のシート先端の当接角及び当接量の変化によ
り、シート先端の移動が容易となり、薄紙や貼り付き気
味のシートの給紙が可能となる。
【0056】また、最上位のシートを給紙した後、付勢
ばね14により第2分離斜面3を引き戻すと共に、この
とき最上面以外のシートに対して第2分離斜面3の引き
戻し力を作用させることにより、最上面以外のシートの
重送を引き止めることができる。即ち、最上位のシート
S1が第2分離斜面上を滑り始めると、第2分離斜面3
を元の位置に戻る方向に移動させるようにすることによ
り、重送しかかったシートを、その戻る動作によりシー
ト束に引き戻すことが可能となり、より条件の悪い薄
紙、継ぎ足し面上の用紙などの重送も防止する事が可能
となる。
【0057】なお、従来、第2分離斜面3のような摩擦
係数の高い部材を斜面分離に用いると、厚紙の給紙性能
が悪化する恐れがあるが、本実施の形態においては、第
2分離斜面3がシート先端と等速度で移動可能であるた
め、厚紙の給紙性能は、第2分離斜面3を採用しなかっ
た場合とほぼ同等に維持する事が可能となる。
【0058】ところで、本実施の形態においては、第1
分離斜面2の間に第2分離斜面3を配置したが(図2参
照)、これ以外の配置・組み合わせをもってしても、同
等の効果が得られる事は自明である。また、本体枠体に
固定の給紙トレイ1をもつ給紙装置で説明したが、これ
が本体着脱可能な給紙トレイであっても、同等な効果が
得られることも自明である。
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0060】図7は、本実施の形態に係る給紙装置の構
成を示す図である。なお、同図において、図1と同一符
号は、同一又は相当部分を示している。
【0061】同図において、21は第2分離斜面、22
は第2分離斜面21を保持すると共にベースブロック9
により給紙方向に移動可能に保持された分離斜面ホル
ダ、23は分離斜面ホルダ22に設けられた第1ばね支
持ボスである。また、24はシート(束)Sの上位を、
給紙ローラ4と第1及び第2分離斜面2,22との間で
下方向に押圧する押圧部材である押圧コロであり、25
は押圧コロ24を保持するコロホルダである。
【0062】ここで、第2分離斜面21は、図7のC方
向矢視図である図8に示すように、左右2個ずつ同一面
となるように配された第1分離斜面2a,2b,2c,
2dに挟まれると共に、図7におけるD−D断面の概略
図である図9に示すように第1分離斜面2a,2b,2
c,2dに比べて奥側、即ちシートSから離れる側に配
置されている。
【0063】そして、このように第2分離斜面21を配
置することにより、給紙動作を開始するまでは、シート
(束)Sは第2分離斜面21に当接することはなく、給
紙動作が開始されると、後述するように縦波状に歪みな
がら第2分離斜面21に当接するようになっている。
【0064】なお、本実施の形態において、第2分離斜
面21は給紙ローラ4に臨む(対応する)位置に配置さ
れており、このような位置に第2分離斜面21を配置す
ることにより、第2分離斜面21によって発生する分離
力はシートSの中心線上に働くようになり、分離の際、
シートSの進行方向が変わるのを防ぐことができる。こ
れにより、センター基準給紙において、より斜行等が発
生しにくくすることができる。
【0065】また、図8に示すように、第1分離斜面2
a,2bの外側に他の第1斜面2c,2dを設けること
により、内側の第1分離斜面2a,2b及び第2分離斜
面3に当接しない範囲のシートを滑らかに屈曲させるこ
とができ、これにより多様な紙紙を有するシートに対す
る分離が可能になる。なお、この外側の第2斜面2c,
2dは、内側の第1分離斜面2a,2bと平行ではあれ
ばよく、同面である必要はない。
【0066】一方、図9において、25a、25bは押
圧コロ24a、24bを回転自在に保持するコロホル
ダ、27a、27bは給紙ローラアーム6に設けられた
コロホルダ軸、26a,26bはコロホルダ軸27a、
27bに巻装されると共に、コロホルダ25a,25b
をそれぞれを付勢するコロばねである。
【0067】次に、このように構成された給紙装置の給
紙動作を図10〜図12を用いて説明する。
【0068】給紙が開始されると、給紙ローラ4が回転
し、これにより最上位のシートS1には給紙ローラ4と
の摩擦力による給送力が作用する。そして、この給送力
により最上位のシートS1は、まずシートS1の動きを
止めようとする第1分離斜面2により摩擦力に対する反
力をうける。
【0069】ここで、このように反力を受けても、本実
施の形態においては、押圧コロ25によりシートSの姿
勢が軽く規制されているため、薄紙などではシートの屈
曲半径が小さくなるため、より第1分離斜面2に対する
シート先端の当接力が強くなる。
【0070】また、この後、給紙ローラ4が更に回転す
ると、第2分離斜面21が第1分離斜面2(2a,2
b,2c,2d)よりも奥側に配置されているため(図
9参照)、シート先端は第2分離斜面21の正面におい
て、図10に示すように縦波状の歪み50を生じながら
第2分離斜面21に接するようになる。そして、このよ
うに縦波状の歪み50が生じた後、シート先端に加わる
力により、最上位のシートS1は、図11に示すように
分離斜面ホルダ22(第2分離斜面21)と共に初期位
置から上方向に移動する。
【0071】なお、ここで次シートS2も同様に歪みが
発生した状態で第2分離斜面21に当接した状態で移動
するが、最上位のシートS1が第2分離斜面21に対し
滑り始めると、既述した第1の実施の形態と同様に、分
離斜面ホルダ22と共に第2分離斜面21が付勢ばね1
4の付勢力で下方向の初期位置に移動し、これに伴いシ
ートS2は押し下げられ、図12に示すようにシート束
S上に戻される。
【0072】このように、押圧コロ25を設け、この押
圧コロ25により薄紙シートの屈曲におけるたわみ率を
増大させることにより、重送が起こりにくくすることが
できる。また、シートと第1及び第2分離斜面2,21
との当接角のばらつき及び給紙による変動の影響を少な
くすることができる。なお、この押圧コロ25は、厚紙
を給紙する際には、厚紙の腰で押し上げられて給紙に必
要な給紙力に対し、比較的小さな影響しか与えない。
【0073】さらに、第2分離斜面21を第1分離斜面
2に対し奥側に配置することにより、薄紙等のシートは
シート先端が変形した形で第2分離斜面21に当接する
ようになり、重送がより発生しにくくすることができ
る。なお、厚紙は、上記の歪みを発生しにくいことから
第2分離斜面21に触れないまま給紙されるようになる
ため、第2分離斜面21の影響が小さくなり、より安定
な給紙が実現できる。
【0074】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0075】図13は本実施の形態に係る給紙装置の構
成を示す図である。なお、同図において、図7と同一符
号は、同一又は相当部分を示している。
【0076】同図において、30は第2分離斜面、31
は分離斜面ホルダ、35は分離斜面ホルダ(第2分離斜
面30)を給紙方向に移動可能に保持すると共に、第1
分離斜面2及び第2分離斜面30が配置されていない範
囲のシートガイド部材となるベース部材であるベースブ
ロックである。
【0077】また、32はベースブロック35の外側面
に設けられた第1ばね保持軸、34は分離斜面ホルダ3
1に設けられた第2ばね保持軸、33は付勢ばねであ
り、この付勢ばね33は、第1ばね保持軸32と第2ば
ね保持軸34との間にかけられており、分離斜面ホルダ
31を図中矢印の方向に付勢している。
【0078】また、36はベースブロック35に設けら
れ、分離斜面ホルダ31の移動可能方向を規定する軌道
面であり、この軌道面36は第1分離斜面2に対してθ
の角度をなしている。なお、本実施の形態において、分
離斜面ホルダ31は、軌道面36との摺擦面と、第2分
離斜面30を第1分離斜面2に対し平行に保持する保持
面とを有する略楔型の形状を有している。
【0079】そして、このように軌道面36を第1分離
斜面2に対して傾斜させると共に、分離斜面ホルダ31
を略楔型の形状とすることにより、軌道面36に沿って
分離斜面ホルダ31が上方移動すると、分離斜面ホルダ
31は、第1分離斜面2よりも奥側に位置するようにな
っている。
【0080】一方、図14は図13のE方向矢視図であ
り、同図において35aは、ベースブロック35の第1
及び第2分離斜面2,30が配置されていない範囲に設
けられた第1のガイド面である第1の搬送面、35bは
第1の搬送面35aの上方に設けられ、第1の搬送面3
5aと鈍角を成す第2のガイド面である第2の搬送面で
ある。そして、これら第1及び第2の搬送面35a,3
5bにより、シートを案内するガイド部が形成される。
なお、第1の搬送面35aは、図14におけるG−G断
面図である図15に示すように、給紙トレイ1のに対し
てθ1の角度をなしており、第2の搬送面35bは給紙
トレイ1に対してθ2の角度をなしている。
【0081】そして、このようにベースブロック35が
2つの搬送面35a,35bを有することにより、厚紙
給紙時にシート先端に加わる抵抗をより小さく、最適に
設定することが可能となる。
【0082】また、本実施の形態において、第2分離斜
面30は、第1分離斜面2と同面、或は図13における
F−F断面図である図16に示すように、シートSから
力が加えられていない場合には第1分離斜面2a,2b
よりもシート積載部側に突出するようになっている。
【0083】次に、このように構成された給紙装置の給
紙動作を図17〜図19を用いて説明する。
【0084】給紙が開始されると、給紙ローラ4が回転
し、これにより最上位のシートS1には給紙ローラ4と
の摩擦力による給送力が作用する。そして、この給送力
により最上位のシートS1は、シートS1の動きを止め
ようとする第1及び第2分離斜面2,30により摩擦力
に対する反力をうける。
【0085】このとき、シート先端より第2分離斜面3
0に搬送力が加えられると分離斜面ホルダ31は、図1
7に示すように軌道面36に沿って上昇すると共に、軌
道面36の傾斜により、図18に示すように第1分離斜
面2よりも徐々に奥側に移動する。
【0086】そして、このように分離斜面ホルダ31が
移動すると、シートS1と第2分離斜面30との接触圧
は減少し、既述した第1及び第2の実施の形態よりも早
くシートS1の先端が第2分離斜面31に対して滑りは
じめる。これにより、付勢ばね33による分離斜面ホル
ダ31(第2分離斜面30)の矢印方向への移動が早く
始まる。
【0087】そして、このように分離斜面ホルダ31
(第2分離斜面30)が移動すると、再び第2分離斜面
30がシート積載部側に突出して(図16参照)重送し
かけた次シートS2に当接し、この当接力により重送し
かけた次シートS2は図19に示すように進行が止めら
れることになる。
【0088】このように、給紙動作前、第2分離斜面3
0を第1分離斜面2に対して同面或はシート積載部側に
突出させることにより、給紙動作を開始する時の分離性
能を得ることができる。また、第2分離斜面30を給紙
時、一時的にシート先端と等速で移動させて第1分離斜
面2よりも奥側に移動させ、シート先端との当接力が弱
まるようにすることにより、シート先端が第2分離斜面
30を滑るようにすることができると共に、シート先端
の歪みによる分離効果も得ることができる。
【0089】なお、厚紙給紙時においては、第2分離斜
面30は給紙力により押し込まれ、第1分離斜面2より
も奥側に引っ込んだ位置にまで移動するので、シート先
端に接触しなくなり、第2分離斜面30が無かった場合
と同等の給紙動作を行うことができる。また、このよう
に第2分離斜面30がシート先端に接触しないようにす
ることにより、給紙駆動に加える負荷がより小さくな
り、対応可能な厚紙の上限が向上する。
【0090】なお、本実施の形態においては第1の搬送
面35a及び第2の搬送面35bを有するベースブロッ
ク35について説明したが、本発明はこれに限らず、異
なる搬送角を持った2種類以上の搬送面、或は曲面で構
成された搬送面を有するベースブロックであっても効果
は同等である。
【0091】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図20は本実施の形態に係る給紙装置の構成
を説明する図である。なお、同図において、図7と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
【0092】同図において、41は第2分離斜面、42
は分離斜面ホルダ、40は分離斜面ホルダ42(第2分
離斜面41)を給紙方向に移動可能に保持すると共に、
第1分離斜面2及び第2分離斜面41が配置されていな
い範囲のシートガイド部材となるベース部材であるベー
スブロック、43は分離斜面ホルダ42の側面下部に設
けられた第1ボス、44は分離斜面ホルダ42の側面上
部に設けられた第2ボスである。なお、これら第1及び
第2ボス43,44は、分離斜面ホルダ42の不図示の
他側面にも対称的に配置されている。
【0093】また、45、46はベースブロック40に
設けられると共に分離斜面ホルダ42を所定の範囲で可
動に支持するよう第1及び第2ボス43,44を係止す
る湾曲した第1及び第2の長穴である。ここで、第1及
び第2ボス43,44は、第2分離斜面41にシートS
からの押付力が働いていない場合、図21の実線で書か
れた位置に有り、シートSより押付力が働くと第1及び
第2長穴45,46の形状に沿って移動するようになっ
ている。
【0094】即ち、第1及び第2ボス43,44は、給
紙動作初期においては、第1分離斜面2に対しθ1の角
度の方向に移動し、押付力が強まってくると、第1及び
第2長穴45,46の曲率Rにより進行方向を緩やかに
変えた後、第1分離斜面2に対しθ2の角度に移動す
る。
【0095】そして、このように構成することにより、
第2分離斜面41は、初期は第1分離斜面2よりも突出
し、シートからの搬送力が加わると第1分離斜面2より
も奥側に移動するようになる。さらに、第1及び第2長
穴45,46を湾曲させることにより、第2分離斜面4
1の上下方向の移動量と第1分離斜面2に対する凹凸量
との関係を非直線的な関係とすることができる。
【0096】これにより、第1及び第2長穴45,46
の形状を変えることにより、使用するシートの種類に応
じて第2分離斜面41の挙動をさまざまに変えることが
可能であり、より最適な設定を選ぶことが可能となる。
また、第2分離斜面41が給紙直後の位置から元の位置
に復帰する際、よりシート側に移動するように設定する
ことにより、重送しかけたシートを、より効果的に阻止
することが可能となる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、第
2斜面を第1斜面に沿って上下方向に移動可能とする一
方、給紙の際には、第2斜面を最上位のシートの第1斜
面に沿った移動に伴って上方移動させ、最上位のシート
を分離した後は、下方移動させて移動前の位置に戻すよ
うにすることにより、シートを確実に給紙することがで
きると共に、重送防止効果の高い給紙装置を実現するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の構
成を示す図。
【図2】図1のA方向矢視図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】上記給紙装置の給紙動作初期の状態を示す図。
【図5】上記給紙装置の給紙動作中期の状態を示す図。
【図6】上記給紙装置の給紙動作終期の状態を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の構
成を示す図。
【図8】図7のC方向矢視図。
【図9】図7のD−D断面図。
【図10】上記給紙装置の給紙動作初期の状態を示す
図。
【図11】上記給紙装置の給紙動作中期の状態を示す
図。
【図12】上記給紙装置の給紙動作終期の状態を示す
図。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の
構成を示す図。
【図14】図13のE方向矢視図。
【図15】図14のG−G断面図。
【図16】図13のG−G断面図。
【図17】上記給紙装置の給紙動作初期の状態を示す
図。
【図18】上記給紙装置の給紙動作中期の状態を示す
図。
【図19】上記給紙装置の給紙動作終期の状態を示す
図。
【図20】本発明に第4の実施の形態係る給紙装置の構
成を示す図。
【図21】上記給紙装置の要部拡大図。
【図22】従来の給紙装置の構成を示す図。
【図23】図22のA方向矢視図。
【図24】従来の給紙装置を備えた画像形成装置の概略
を示した図。
【符号の説明】
1 カセット(シート収納手段) 1a シート積載面 2,2a,2b,2c,2d第1分離斜面 3 第2分離斜面 4 給紙ローラ(給紙手段) 9 ベースブロック(ベース部材) 14 付勢ばね(弾性部材) 15 分離斜面ホルダ(斜面保持部材) 17 軌道面 19 スリット(ガイド手段) 22 分離斜面ホルダ(斜面保持部材) 24 押圧コロ 30 第2分離斜面 31 分離斜面ホルダ(斜面保持部材) 33 付勢ばね(弾性部材) 35 ベースブロック(ベース部材) 35a 第1の搬送面 35b 第2の搬送面 36 軌道面 40 ベースブロック(ベース部材) 41 第2分離斜面 42 分離斜面ホルダ(斜面保持部材) 43,44 ボス 45,46 長穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−301997(JP,A) 特開2001−106367(JP,A) 特開2001−19185(JP,A) 特開 平11−11719(JP,A) 実開 昭64−56431(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/52

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート収納手段に積載収納されたシート
    を給紙手段により送り出して分離斜面により1枚ずつ分
    離給送する給紙装置において、 前記分離斜面を、第1分離斜面と、該第1分離斜面と比
    較して高い摩擦係数を有し、前記第1分離斜面に沿って
    且つ前記給紙手段により送り出されたシートの移動方向
    に移動可能に設けられた第2分離斜面とから構成し、 前記第2分離斜面を、前記シート収納手段から送り出さ
    れたシートから加えられる力によって初期位置から前記
    第1分離斜面に沿ってシートの移動方向下流側に移動す
    るように構成したことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記第2分離斜面は、前記シート収納手
    段から送り出されたシートから所定の大きさよりも大き
    な力が加えられたときに前記初期位置から前記第1分離
    斜面に沿ってシートの移動方向の下流側に移動し、シー
    トから加えられる力が所定の大きさよりも小さくなると
    前記初期位置に戻るように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記第2分離斜面を保持する斜面保持部
    材を前記第1分離斜面に沿ったシートの移動方向に平行
    に移動可能に支持するガイド手段と、前記斜面保持部材
    を前記第1分離斜面に沿ったシートの移動方向の上流側
    の前記初期位置に向けて付勢する弾性部材とを有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記第2分離斜面を前記第1分離斜面よ
    りも収納されているシート側に突出させるか、又は、前
    記第2分離斜面と前記第1分離斜面とを同一面とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙
    装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙手段に対向する位置に前記第2
    分離斜面を配置し、該第2分離斜面を前記第1分離斜面
    よりも収納されているシートから離れた位置で移動可能
    に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記第1分離斜面に沿ったシートの移動
    方向下流側への前記第2分離斜面の移動に伴って該第2
    分離斜面を、収納されているシートから離れる側に移動
    するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記第2分離斜面を保持する斜面保持部
    材と、 前記第2分離斜面を前記斜面保持部材を介して移動可能
    に保持するベース部材と、 前記ベース部材に設けられ、前記斜面保持部材の移動を
    案内する軌道面と、を備え、 前記軌道面を前記第1分離斜面よりも傾斜させると共
    に、前記保持部材を略楔形状とすることにより、前記第
    1分離斜面に沿ったシートの移動方向下流側への前記第
    2分離斜面の移動に伴って該第2分離斜面を直線的に収
    納されているシートから離れるように移動させることを
    特徴とする請求項6記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記第1分離斜面に沿ったシートの移動
    方向下流側への前記第2分離斜面の移動に伴って該第2
    分離斜面を非直線的に収納されているシートから離れる
    ように構成したことを特徴とする請求項6記載の給紙装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第2分離斜面を保持する斜面保持部
    材と、 前記第2分離斜面を前記斜面保持部材を介して移動可能
    に保持するベース部材と、 前記ベース部材に設けられ、前記斜面保持部材に設けた
    ボスが摺動可能に係合する円弧状に形成された長穴と、 を備え、 前記第1分離斜面に沿ったシートの移動方向下流側への
    前記第2分離斜面の移動に伴って該第2分離斜面を非直
    線的に収納されているシートから離れるようにしたこと
    を特徴とする請求項8記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】 初期位置では前記第2分離斜面を前記
    第1分離斜面より収納されているシート側に突出するよ
    うに設け、前記第2分離斜面の移動により該第2分離斜
    面を突出した位置から前記第1分離斜面よりも収納され
    ているシートから離れた側に引っ込んだ位置まで前記第
    2分離斜面が移動可能であることを特徴とする請求項6
    乃至9のいずれか1項に記載の給紙装置。
  11. 【請求項11】 前記第1分離斜面及び前記第2分離斜
    面が配置されていない個所に前記給紙手段により送り出
    されたシートを案内するガイド部材を設け、該ガイド部
    材を、前記シート収納部のシート積載面に対して前記第
    1分離斜面より大きい鈍角をなす第1ガイド面と、該第
    1のガイド面と鈍角をなす第2ガイド面とを有すること
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の
    給紙装置。
  12. 【請求項12】 前記給紙手段と前記第1及び第2分離
    斜面との間に、前記給紙手段により送り出されたシート
    を前記積載されているシート側に押圧するための押圧手
    投を設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
    か1項に記載の給紙装置。
  13. 【請求項13】 前記シート収納手段から送り出される
    シートをシートの幅方向におけるセンターを基準として
    送り出されるように構成されており、前記第2分離斜面
    をシートの前記センターに対応する部分に配置し、前記
    第1分離斜面を前記第2分離斜面の両側に配置したこと
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の
    給紙装置。
  14. 【請求項14】 前記請求項1乃至13のいずれか1項
    に記載された給紙装置と、該給紙装置から給送されたシ
    ートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
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