JP3500193B2 - 垂直方向へのアクセス構造物 - Google Patents
垂直方向へのアクセス構造物Info
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- JP3500193B2 JP3500193B2 JP18946194A JP18946194A JP3500193B2 JP 3500193 B2 JP3500193 B2 JP 3500193B2 JP 18946194 A JP18946194 A JP 18946194A JP 18946194 A JP18946194 A JP 18946194A JP 3500193 B2 JP3500193 B2 JP 3500193B2
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- Japan
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- vehicle
- cargo
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B9/00—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
- B66B9/10—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures paternoster type
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B9/00—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
- B66B9/003—Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures for lateral transfer of car or frame, e.g. between vertical hoistways or to/from a parking position
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Types And Forms Of Lifts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直方向へのアクセス
構造物に関し、特に、地下構造物へのアクセスに必要な
用地取得が困難な、都市及び都市近郊等において、限ら
れた用地で道路トンネルや地下駐車場等の地下構造物へ
の出入りを可能にする垂直方向へのアクセス構造物に関
する。
構造物に関し、特に、地下構造物へのアクセスに必要な
用地取得が困難な、都市及び都市近郊等において、限ら
れた用地で道路トンネルや地下駐車場等の地下構造物へ
の出入りを可能にする垂直方向へのアクセス構造物に関
する。
【0002】
【従来の技術】都市及び都市近郊で道路や駐車場を構築
する際、地上用地の取得が困難な場合には、既設道路等
の公共用地の地下が利用されており、更には、大深度に
おける民地の地下等を利用することも提案されている。
そして、かかる地下道路トンネルや地下駐車場にアクセ
スするには地上道路等の通路と地下構造物とを結ぶ傾斜
したトンネルを構築することが従来の計画であった。
する際、地上用地の取得が困難な場合には、既設道路等
の公共用地の地下が利用されており、更には、大深度に
おける民地の地下等を利用することも提案されている。
そして、かかる地下道路トンネルや地下駐車場にアクセ
スするには地上道路等の通路と地下構造物とを結ぶ傾斜
したトンネルを構築することが従来の計画であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の傾斜トンネルによるアクセス方法では、道路の縦
断勾配等を鑑みると大深度に構築された地下構造物に至
るまでに相当の距離を要し、さらに開削施工区間や浅い
地下については用地取得の問題があるため傾斜トンネル
の構築のみならず、道路トンネル等の地下構造物自体の
計画の遂行にも支障をきたすという課題がある。
従来の傾斜トンネルによるアクセス方法では、道路の縦
断勾配等を鑑みると大深度に構築された地下構造物に至
るまでに相当の距離を要し、さらに開削施工区間や浅い
地下については用地取得の問題があるため傾斜トンネル
の構築のみならず、道路トンネル等の地下構造物自体の
計画の遂行にも支障をきたすという課題がある。
【0004】一方、高架道路に用いられているものとし
て、これから地上道路へ至る区間に円形の螺旋道路を設
けて地上道路に接続する方法があり、これを地上から道
路トンネルへのアクセスに応用することも考えられる
が、かかる螺旋道路においてもその直径が80〜100
mとなるためこれを構築するための広大な用地の取得が
困難であり、また道路トンネルの深度が大きいと、螺旋
道路長が長くなり(50mの高低差、7%道路勾配で螺
旋道路延長700m)、運転者は円周運動により目が回
るため安全に自動車を運行することが困難になるという
課題がある。
て、これから地上道路へ至る区間に円形の螺旋道路を設
けて地上道路に接続する方法があり、これを地上から道
路トンネルへのアクセスに応用することも考えられる
が、かかる螺旋道路においてもその直径が80〜100
mとなるためこれを構築するための広大な用地の取得が
困難であり、また道路トンネルの深度が大きいと、螺旋
道路長が長くなり(50mの高低差、7%道路勾配で螺
旋道路延長700m)、運転者は円周運動により目が回
るため安全に自動車を運行することが困難になるという
課題がある。
【0005】そこで、本発明はかかる課題を解消するた
めになされたもので、広大な用地を必要としないため、
都市及び都市近郊等の用地取得の困難な場所においても
容易に構築することができるとともに、道路トンネルや
地下駐車場等の地下構造物への車両を含む人荷の速やか
な出入りを可能にする垂直方向へのアクセス構造物を提
供することを目的とする。
めになされたもので、広大な用地を必要としないため、
都市及び都市近郊等の用地取得の困難な場所においても
容易に構築することができるとともに、道路トンネルや
地下駐車場等の地下構造物への車両を含む人荷の速やか
な出入りを可能にする垂直方向へのアクセス構造物を提
供することを目的とする。
【0006】また、本発明は地上構造物から地下構造物
への安全な車両等の移動を可能にする垂直方向へのアク
セス構造物を提供することを目的とする。
への安全な車両等の移動を可能にする垂直方向へのアク
セス構造物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであって、その要旨は、搭乗者を乗せ
た自動車等の車両を地下構造物と地上との間で出入り可
能にする構造物であって、地下構造物と地上とを連通さ
せる立坑と、この立坑内、または立坑内及び立坑上方を
昇降可能に配置した第一の人荷収容手段と、この第一の
人荷収容手段を前記立坑内、または前記立坑内及び立坑
上方を降下及び上昇させる主昇降手段と、前記立坑内、
または前記立坑内及び立坑上方の複数箇所において前記
主昇降手段の動きに同調して昇降する同調昇降手段と、
前記第一の人荷収容手段との間で車両を移載することが
できるように前記同調昇降手段に設けられた第二の人荷
収容手段と、前記第一及び第二の人荷収容手段が昇降し
ながら同調しているときに、これらの間で車両を移載す
るために横方向に移動させる人荷移動手段と、前記第二
の人荷収容手段が所定位置に停止しているときに前記第
二の人荷収容手段から車両を降ろしたり或いは車両を搭
載したりするために車両を横方向に移動させる横移動装
置とを備えたことを特徴とする垂直方向へのアクセス構
造物にある。
みてなされたものであって、その要旨は、搭乗者を乗せ
た自動車等の車両を地下構造物と地上との間で出入り可
能にする構造物であって、地下構造物と地上とを連通さ
せる立坑と、この立坑内、または立坑内及び立坑上方を
昇降可能に配置した第一の人荷収容手段と、この第一の
人荷収容手段を前記立坑内、または前記立坑内及び立坑
上方を降下及び上昇させる主昇降手段と、前記立坑内、
または前記立坑内及び立坑上方の複数箇所において前記
主昇降手段の動きに同調して昇降する同調昇降手段と、
前記第一の人荷収容手段との間で車両を移載することが
できるように前記同調昇降手段に設けられた第二の人荷
収容手段と、前記第一及び第二の人荷収容手段が昇降し
ながら同調しているときに、これらの間で車両を移載す
るために横方向に移動させる人荷移動手段と、前記第二
の人荷収容手段が所定位置に停止しているときに前記第
二の人荷収容手段から車両を降ろしたり或いは車両を搭
載したりするために車両を横方向に移動させる横移動装
置とを備えたことを特徴とする垂直方向へのアクセス構
造物にある。
【0008】本発明の垂直方向へのアクセス構造物にお
いて、主昇降手段は上昇動作と下降動作とを同時に行う
ことができる構成とする。例えば、駆動源を備えた無端
軌道、無端ベルトまたは/および無端索条等のように、
無端状に配置された搬送手段を、主昇降手段として立坑
内、または立坑内及び立坑上方に延長して設ければ、こ
の主昇降手段は上昇動作と下降動作とを同時に行うこと
ができる。したがって、この主昇降手段に複数の第一の
人荷収容手段を設ければ、人荷の上昇搬送と下降搬送と
を同時に行うことができると共に、上昇搬送あるいは下
降搬送の何れか一方を行うように使用することもでき
る。
いて、主昇降手段は上昇動作と下降動作とを同時に行う
ことができる構成とする。例えば、駆動源を備えた無端
軌道、無端ベルトまたは/および無端索条等のように、
無端状に配置された搬送手段を、主昇降手段として立坑
内、または立坑内及び立坑上方に延長して設ければ、こ
の主昇降手段は上昇動作と下降動作とを同時に行うこと
ができる。したがって、この主昇降手段に複数の第一の
人荷収容手段を設ければ、人荷の上昇搬送と下降搬送と
を同時に行うことができると共に、上昇搬送あるいは下
降搬送の何れか一方を行うように使用することもでき
る。
【0009】本発明の垂直方向へのアクセス構造物にお
いて、人荷とは、自動車や列車等の車両、車両に乗って
いる搭乗者や歩行者等の人間、車両によってアクセス構
造物まで搬送されたコンテナ等の貨物、および人間によ
ってアクセス構造物まで運ばれた荷物を意味する。
いて、人荷とは、自動車や列車等の車両、車両に乗って
いる搭乗者や歩行者等の人間、車両によってアクセス構
造物まで搬送されたコンテナ等の貨物、および人間によ
ってアクセス構造物まで運ばれた荷物を意味する。
【0010】本発明の垂直方向へのアクセス構造物にお
いて、第一の人荷収容手段や主昇降手段は、立坑底部か
ら立坑地表開口部の間、または立坑底部から立坑地表開
口部の上方、すなわち高架道路や高架駐車場のように地
表面よりも高い位置に形成された構造物までの間に昇降
可能に配置したり、昇降しても良い。
いて、第一の人荷収容手段や主昇降手段は、立坑底部か
ら立坑地表開口部の間、または立坑底部から立坑地表開
口部の上方、すなわち高架道路や高架駐車場のように地
表面よりも高い位置に形成された構造物までの間に昇降
可能に配置したり、昇降しても良い。
【0011】本発明の垂直方向へのアクセス構造物にお
いて、同調昇降手段や第二の人荷収容手段は、立坑内、
または立坑内及び立坑上方の複数箇所に設けることがで
きる。例えば、地下道路トンネルや地下駐車場等の地下
構造物が、略垂直方向の異なる深さに複数設けられ、ま
た、地表面や地表面よりも高い位置における略垂直方向
の異なる高さに、道路や駐車場等の構造物が複数設けら
れ、これらの地下構造物や地上構造物を連通するように
立坑や主昇降手段が設けられた場合には、これら構造物
のうちアクセスの必要がある構造物、あるいは全ての構
造物の近傍に適宜、同調昇降手段や第二の人荷収容手段
を設けることができる。かように同調昇降手段および第
二の人荷収容手段を設けることによって、大深度の地下
から地表上方に設けられた複数の構造物の間を、自在に
垂直方向に移動することができる。
いて、同調昇降手段や第二の人荷収容手段は、立坑内、
または立坑内及び立坑上方の複数箇所に設けることがで
きる。例えば、地下道路トンネルや地下駐車場等の地下
構造物が、略垂直方向の異なる深さに複数設けられ、ま
た、地表面や地表面よりも高い位置における略垂直方向
の異なる高さに、道路や駐車場等の構造物が複数設けら
れ、これらの地下構造物や地上構造物を連通するように
立坑や主昇降手段が設けられた場合には、これら構造物
のうちアクセスの必要がある構造物、あるいは全ての構
造物の近傍に適宜、同調昇降手段や第二の人荷収容手段
を設けることができる。かように同調昇降手段および第
二の人荷収容手段を設けることによって、大深度の地下
から地表上方に設けられた複数の構造物の間を、自在に
垂直方向に移動することができる。
【0012】本発明の垂直方向へのアクセス構造物にお
いて、同調昇降手段が主昇降手段の動きに同調して昇降
するとは、同調昇降手段に設けられた第二の人荷収容手
段の高さと、主昇降手段に設けられた第一の人荷収容手
段の高さとを一致させるように、同調昇降手段を昇降さ
せることをいう。かように同調して昇降することによっ
て、第一と第二の人荷収容手段を一旦停止すること無
く、昇降動作させながらでも、この間で人荷の移載を容
易に行うことができる。したがって、第一と第二の人荷
収容手段の間で、所定時間内に移載できる人荷の数量を
増加することができる。
いて、同調昇降手段が主昇降手段の動きに同調して昇降
するとは、同調昇降手段に設けられた第二の人荷収容手
段の高さと、主昇降手段に設けられた第一の人荷収容手
段の高さとを一致させるように、同調昇降手段を昇降さ
せることをいう。かように同調して昇降することによっ
て、第一と第二の人荷収容手段を一旦停止すること無
く、昇降動作させながらでも、この間で人荷の移載を容
易に行うことができる。したがって、第一と第二の人荷
収容手段の間で、所定時間内に移載できる人荷の数量を
増加することができる。
【0013】
【0014】
【作用】本発明の垂直方向へのアクセス構造物は、第一
の人荷収容手段と第二の人荷収容手段との間で人荷を移
載する場合、主昇降手段を稼働して第一の人荷収容手段
を昇降しながら、同調昇降手段により第二の人荷収容手
段を、立坑の底部近傍及び地上近傍において、第一の人
荷収容手段の昇降と同じ速度で昇降させて、それぞれの
人荷収容手段が同調したら、第一と第二との人荷収容手
段の間で人荷を移載する。
の人荷収容手段と第二の人荷収容手段との間で人荷を移
載する場合、主昇降手段を稼働して第一の人荷収容手段
を昇降しながら、同調昇降手段により第二の人荷収容手
段を、立坑の底部近傍及び地上近傍において、第一の人
荷収容手段の昇降と同じ速度で昇降させて、それぞれの
人荷収容手段が同調したら、第一と第二との人荷収容手
段の間で人荷を移載する。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
【0016】図1の本発明の断面図に示すように、本実
施例の地下に構築した道路トンネル10へのアクセス構
造物11は、連絡トンネル12を介して道路トンネル1
0と連通する立坑13と、人荷を収容して立坑13内を
昇降する第一の人荷収容手段としてのゴンドラ14と、
このゴンドラ14を地下と地上との間で降下及び上昇す
る主昇降手段としてのゴンドラリフト16と、立坑10
の底部近傍及び地上近傍においてゴンドラリフト16の
動きに同調して昇降する同調昇降手段としてのリフター
17と、このリフター17に設けられた第二の人荷収容
手段としてのケージ15とを備えるものである。
施例の地下に構築した道路トンネル10へのアクセス構
造物11は、連絡トンネル12を介して道路トンネル1
0と連通する立坑13と、人荷を収容して立坑13内を
昇降する第一の人荷収容手段としてのゴンドラ14と、
このゴンドラ14を地下と地上との間で降下及び上昇す
る主昇降手段としてのゴンドラリフト16と、立坑10
の底部近傍及び地上近傍においてゴンドラリフト16の
動きに同調して昇降する同調昇降手段としてのリフター
17と、このリフター17に設けられた第二の人荷収容
手段としてのケージ15とを備えるものである。
【0017】立坑13には、地上部のリフター17を固
定するためのフランジ部13aが上端部の両側に形成さ
れ、底部にはゴンドラリフト16の下部駆動装置16e
を収納するためのピット13cが形成され、このピット
13cの上方の両側には立坑底部のリフター17を固定
するための段差13bが形成されている。
定するためのフランジ部13aが上端部の両側に形成さ
れ、底部にはゴンドラリフト16の下部駆動装置16e
を収納するためのピット13cが形成され、このピット
13cの上方の両側には立坑底部のリフター17を固定
するための段差13bが形成されている。
【0018】かような立坑13は、地下において連絡ト
ンネル12を介し道路トンネル10と連通するべく、道
路トンネル10から所定長離れた位置に、例えば地下連
続壁工法や圧入ケーソン工法等の公知の技術を用いて地
上から道路トンネル10が構築されている所定の深度に
亘って鉛直に構築する。そして、立坑13下端部の道路
トンネル10と近接する側面には出入開口18を設け、
これに連絡トンネル12を接続して道路トンネル10と
連通している。なお、立坑13は必ずしも道路トンネル
10に近接して設ける必要はなく、連絡トンネル10の
延長等を勘案して、立地のしやすい場所に設けることが
できる。また立坑13を、ゴンドラ14、ゴンドラリフ
ト16、リフター17およびケージ15といった上記装
置が納まる大きさ以上に構築すれば、これら装置が使用
しない空間は道路トンネルの換気塔、非常階段等の退避
路、維持管理スペース等としても用いることにより合理
的な道路トンネルの計画を行うことができる。さらに、
立坑は、道路トンネル10の構築時には、トンネル機械
の発進及び到達空間として用いることができる。
ンネル12を介し道路トンネル10と連通するべく、道
路トンネル10から所定長離れた位置に、例えば地下連
続壁工法や圧入ケーソン工法等の公知の技術を用いて地
上から道路トンネル10が構築されている所定の深度に
亘って鉛直に構築する。そして、立坑13下端部の道路
トンネル10と近接する側面には出入開口18を設け、
これに連絡トンネル12を接続して道路トンネル10と
連通している。なお、立坑13は必ずしも道路トンネル
10に近接して設ける必要はなく、連絡トンネル10の
延長等を勘案して、立地のしやすい場所に設けることが
できる。また立坑13を、ゴンドラ14、ゴンドラリフ
ト16、リフター17およびケージ15といった上記装
置が納まる大きさ以上に構築すれば、これら装置が使用
しない空間は道路トンネルの換気塔、非常階段等の退避
路、維持管理スペース等としても用いることにより合理
的な道路トンネルの計画を行うことができる。さらに、
立坑は、道路トンネル10の構築時には、トンネル機械
の発進及び到達空間として用いることができる。
【0019】ゴンドラリフト16は、立坑底部のピット
13c内で支持部材16fによって支持された下部駆動
装置16eと、立坑13の地上開口部の上方において支
持部材16cによって支持された上部駆動装置16b
と、これら下部駆動装置16eと上部駆動装置16bと
に掛け廻して設けられた駆動チェーン16dと、この駆
動チェーン16dの外周に設けられたガイドレール16
aとからなる。ここで、上部および下部駆動装置16
b,16eを反時計回りに回転すると、駆動チェーン1
6dもこれら駆動装置16b,16eの周りを反時計回
りに回転する。そして、この駆動チェーン16dに固定
された複数のゴンドラ14は、ガイドレール16aに導
かれて立坑内を、図1に矢印Xで示したように、底部か
ら地上へ、また地上から底部へと往復上下動する。な
お、上部および下部駆動装置16b,16eは、時計回
りに回転することも可能に設ける。
13c内で支持部材16fによって支持された下部駆動
装置16eと、立坑13の地上開口部の上方において支
持部材16cによって支持された上部駆動装置16b
と、これら下部駆動装置16eと上部駆動装置16bと
に掛け廻して設けられた駆動チェーン16dと、この駆
動チェーン16dの外周に設けられたガイドレール16
aとからなる。ここで、上部および下部駆動装置16
b,16eを反時計回りに回転すると、駆動チェーン1
6dもこれら駆動装置16b,16eの周りを反時計回
りに回転する。そして、この駆動チェーン16dに固定
された複数のゴンドラ14は、ガイドレール16aに導
かれて立坑内を、図1に矢印Xで示したように、底部か
ら地上へ、また地上から底部へと往復上下動する。な
お、上部および下部駆動装置16b,16eは、時計回
りに回転することも可能に設ける。
【0020】ゴンドラ14は、図2に示すように、車両
40を積載するための底板14eと、この底板14eの
周りを囲むように四隅から立設されたフレーム部材14
aと、底板14eの上に設けられた横移動コンベア14
cと、横移動コンベア14cの回転動力を外部動力源か
ら受け取るための回転輪14gおよび回転軸14f(図
3参照)と、底板の14eの四隅下側に設けられた同調
検知センサ14d’,14d”と、底板14eの上に積
載された車両40のドアが開かないようにドアプロテク
ター14bとを備える。
40を積載するための底板14eと、この底板14eの
周りを囲むように四隅から立設されたフレーム部材14
aと、底板14eの上に設けられた横移動コンベア14
cと、横移動コンベア14cの回転動力を外部動力源か
ら受け取るための回転輪14gおよび回転軸14f(図
3参照)と、底板の14eの四隅下側に設けられた同調
検知センサ14d’,14d”と、底板14eの上に積
載された車両40のドアが開かないようにドアプロテク
ター14bとを備える。
【0021】ここで、フレーム部材14aは、前記駆動
チェーン16dに固定されていると共に、前記ゴンドラ
リフト16のガイドレール16aと嵌合して摺動する部
材(図示せず)が設けられている。また、横移動コンベ
ア14cは車両40の車輪に対向する位置に横方向にわ
たって設けられ、車両40の進行方向に直交する両方
向、すなわち時計回り及び反時計回りに回転可能な複数
の回転部材からなる。さらに、同調検知センサ14
d’,14d”は、ゴンドラリフト16とリフター17
とが昇降時に同調したか否かを検出する。すなわち、昇
降するゴンドラ14の横移動コンベア14cと、この昇
降にあわせて昇降するケージ15の横移動コンベア15
bとが、同じ高さに位置したか否かを検出する。
チェーン16dに固定されていると共に、前記ゴンドラ
リフト16のガイドレール16aと嵌合して摺動する部
材(図示せず)が設けられている。また、横移動コンベ
ア14cは車両40の車輪に対向する位置に横方向にわ
たって設けられ、車両40の進行方向に直交する両方
向、すなわち時計回り及び反時計回りに回転可能な複数
の回転部材からなる。さらに、同調検知センサ14
d’,14d”は、ゴンドラリフト16とリフター17
とが昇降時に同調したか否かを検出する。すなわち、昇
降するゴンドラ14の横移動コンベア14cと、この昇
降にあわせて昇降するケージ15の横移動コンベア15
bとが、同じ高さに位置したか否かを検出する。
【0022】ケージ15は、図2に示すように、車両4
0を積載するための底板15cと、この底板15cの周
りを囲むように四隅から立設されたフレーム部材15a
と、底板15cの上に設けられた横移動コンベア15b
と、この横移動コンベア15bを正逆両方向に回転する
ことができるコンベア駆動モーター15d(図3参照)
と、このコンベア駆動モーター15dの回転駆動力を、
外部の横移動コンベア14c,30に伝達する回転動力
伝達装置15eとを備える。
0を積載するための底板15cと、この底板15cの周
りを囲むように四隅から立設されたフレーム部材15a
と、底板15cの上に設けられた横移動コンベア15b
と、この横移動コンベア15bを正逆両方向に回転する
ことができるコンベア駆動モーター15d(図3参照)
と、このコンベア駆動モーター15dの回転駆動力を、
外部の横移動コンベア14c,30に伝達する回転動力
伝達装置15eとを備える。
【0023】ここで、横移動コンベア15bは、前記横
移動コンベア14cとの間で人荷を受渡しできるように
隣接して設ける。
移動コンベア14cとの間で人荷を受渡しできるように
隣接して設ける。
【0024】また底板15cの前後にはガイド部材15
c’(図3および図4参照)を設け、この前後のガイド
部材15c’が嵌合して摺動するようにケージガイドレ
ール22を、ブラケット21を介して、それぞれ対向す
る壁面20の対向位置に固定する。
c’(図3および図4参照)を設け、この前後のガイド
部材15c’が嵌合して摺動するようにケージガイドレ
ール22を、ブラケット21を介して、それぞれ対向す
る壁面20の対向位置に固定する。
【0025】さらに、回転動力伝達装置15eの一端に
は、隣接する横移動コンベア14cの回転輪14fと対
向する伝達回転輪15e’を備えると共に、他端には、
隣接する横移動コンベア30の回転輪(図示せず)と対
向する伝達回転輪15e”を備える。そして、この回転
動力伝達装置15eに備えられたジャッキ(図示せず)
を伸縮し、伝達回転輪15e’や15e”を対向する回
転輪に接触させると、コンベア駆動モーター15dの回
転駆動力は、隣接する横移動コンベア14c,30に伝
達することができる。
は、隣接する横移動コンベア14cの回転輪14fと対
向する伝達回転輪15e’を備えると共に、他端には、
隣接する横移動コンベア30の回転輪(図示せず)と対
向する伝達回転輪15e”を備える。そして、この回転
動力伝達装置15eに備えられたジャッキ(図示せず)
を伸縮し、伝達回転輪15e’や15e”を対向する回
転輪に接触させると、コンベア駆動モーター15dの回
転駆動力は、隣接する横移動コンベア14c,30に伝
達することができる。
【0026】リフター17は、図4に示すように、前記
立坑13のフランジ部13a及び段差13bに固定され
た固定板17aと、この固定板17aにブラケットやピ
ン17b,17bによって枢着されると共に、前記ケー
ジ15の底板15cにブラケットやピン17i,17i
によって枢着されたパンタグラフ状のパンタと、このパ
ンタを伸縮する油圧ジャッキ17fとからなる。なお、
油圧ジャッキ17fは、油圧に限定されずその他、気圧
式や電磁式とすることもできる。また、パンタグラフ状
のパンタと油圧ジャッキ17fとは、これらに替えて油
圧ジャッキを直接に固定板17aに固定する構成として
も良い。
立坑13のフランジ部13a及び段差13bに固定され
た固定板17aと、この固定板17aにブラケットやピ
ン17b,17bによって枢着されると共に、前記ケー
ジ15の底板15cにブラケットやピン17i,17i
によって枢着されたパンタグラフ状のパンタと、このパ
ンタを伸縮する油圧ジャッキ17fとからなる。なお、
油圧ジャッキ17fは、油圧に限定されずその他、気圧
式や電磁式とすることもできる。また、パンタグラフ状
のパンタと油圧ジャッキ17fとは、これらに替えて油
圧ジャッキを直接に固定板17aに固定する構成として
も良い。
【0027】ここで、前記パンタは、2本の軸部材17
c,17cをその中央部でピン17dによって枢着し、
その先端部にそれぞれ軸部材17h,17hをピン17
e,17eで枢着し、更にこの軸部材17h、17hを
その中央部でピン17gによって枢着して形成する。ま
た、油圧ジャッキ17fは、端部でピン17eによって
相互に枢着された二組の軸部材17cと軸部材17hと
の組合せのうち、一方の軸部材17cと軸部材17hと
にピン17f’によって枢着する。
c,17cをその中央部でピン17dによって枢着し、
その先端部にそれぞれ軸部材17h,17hをピン17
e,17eで枢着し、更にこの軸部材17h、17hを
その中央部でピン17gによって枢着して形成する。ま
た、油圧ジャッキ17fは、端部でピン17eによって
相互に枢着された二組の軸部材17cと軸部材17hと
の組合せのうち、一方の軸部材17cと軸部材17hと
にピン17f’によって枢着する。
【0028】かようにリフター17を構成することによ
って、油圧ジャッキ17fを伸長するとパンタが伸長
し、ケージ15をケージガイドレール22に沿って上昇
させることができ、一方、油圧ジャッキ17fを収縮す
るとパンタが収縮し、ケージ15をケージガイドレール
22に沿って下降させることができる。
って、油圧ジャッキ17fを伸長するとパンタが伸長
し、ケージ15をケージガイドレール22に沿って上昇
させることができ、一方、油圧ジャッキ17fを収縮す
るとパンタが収縮し、ケージ15をケージガイドレール
22に沿って下降させることができる。
【0029】上述した以外の構成として、図2及び図3
に示すように、横移動装置30をケージ15に隣接させ
て、この横移動装置30と、それぞれのケージ15の横
移動コンベア15bとの間で人荷を受渡しできるよう設
ける。
に示すように、横移動装置30をケージ15に隣接させ
て、この横移動装置30と、それぞれのケージ15の横
移動コンベア15bとの間で人荷を受渡しできるよう設
ける。
【0030】なお、上述したアクセス構造物11の構成
においては、一本の立坑13に一台のゴンドラリフト1
6を設けることを前提に説明したものの、本発明のアク
セス構造物11は、図5に示すように、一本の立坑内
に、二台のゴンドラリフトと上述したその他の構成を二
組設けることによって、2台の車両を同時に上昇した
り、また、2台の車両を同時に下降したりできる。さら
に、一本の立坑内には、ゴンドラリフトやその他の構成
を適当数量設けることができる。
においては、一本の立坑13に一台のゴンドラリフト1
6を設けることを前提に説明したものの、本発明のアク
セス構造物11は、図5に示すように、一本の立坑内
に、二台のゴンドラリフトと上述したその他の構成を二
組設けることによって、2台の車両を同時に上昇した
り、また、2台の車両を同時に下降したりできる。さら
に、一本の立坑内には、ゴンドラリフトやその他の構成
を適当数量設けることができる。
【0031】また、地表面の露出した、ゴンドラ14、
ケージ15およびゴンドラリフト16の上端部等のアク
セス構造物11には、この上方を覆うことができる屋根
等を備えた地上構造物を設けても良い。
ケージ15およびゴンドラリフト16の上端部等のアク
セス構造物11には、この上方を覆うことができる屋根
等を備えた地上構造物を設けても良い。
【0032】次に、上記構成のアクセス構造物11の作
用について、地下に構築した道路トンネル10から、連
絡トンネル12bやアクセス構造物11を介して、地上
に設けた地上道路50へと出る手順について説明する。
用について、地下に構築した道路トンネル10から、連
絡トンネル12bやアクセス構造物11を介して、地上
に設けた地上道路50へと出る手順について説明する。
【0033】道路トンネル10を走行している車両40
が、連絡トンネル12bを介して立坑13の中に進入
し、その車輪を横移動コンベア30(図1において、立
坑底部の右側の横移動コンベア30)の上に載せると、
回転動力伝達装置15eが稼働すると共に、この回転動
力伝達装置15eに備えられたジャッキは伸長して伝達
回転輪15e”を横移動コンベア30の回転輪に接触さ
せる。すると、横移動コンベア30と15bとの回転部
材が反時計回りに回転を開始し、車両40を図3に示し
た矢印Y1の方向に横移動する。車両40が完全にケー
ジ15の中に移動したら、回転動力伝達装置15eは停
止すると共にジャッキも収縮し、横移動コンベア30と
15bとは停止する。
が、連絡トンネル12bを介して立坑13の中に進入
し、その車輪を横移動コンベア30(図1において、立
坑底部の右側の横移動コンベア30)の上に載せると、
回転動力伝達装置15eが稼働すると共に、この回転動
力伝達装置15eに備えられたジャッキは伸長して伝達
回転輪15e”を横移動コンベア30の回転輪に接触さ
せる。すると、横移動コンベア30と15bとの回転部
材が反時計回りに回転を開始し、車両40を図3に示し
た矢印Y1の方向に横移動する。車両40が完全にケー
ジ15の中に移動したら、回転動力伝達装置15eは停
止すると共にジャッキも収縮し、横移動コンベア30と
15bとは停止する。
【0034】次いで図2に示すように、ゴンドラ14が
矢印X1の方向に下方より上昇して来たら、その上昇移
動と同調してリフター17の油圧シリンダー17fが伸
長を開始して、ケージ15を矢印X1の方向に上昇す
る。そして、ゴンドラ14に設けられた同調検知センサ
14d”が、ゴンドラ14とケージ15との高さの一
致、すなわちゴンドラ14の横移動コンベア14cと、
ケージ15の横移動コンベア15bとの高さの一致を検
知すると、回転動力伝達装置15eが稼働すると共に、
この回転動力伝達装置15eに備えられたジャッキは伸
長して伝達回転輪15e’を横移動コンベア14cの回
転輪14gに接触させる。すると、ゴンドラ14とケー
ジ15とは上昇を続けながら、横移動コンベア15bと
14cとの回転部材が反時計回りの回転を開始し、車両
40を図3に示した矢印Y2の方向に横移動する。車両
40が完全にゴンドラ14の中に移動したら、回転動力
伝達装置15eは停止すると共にジャッキも収縮し、横
移動コンベア15bと14cとは停止する。また同時
に、リフター17の伸長も停止する。
矢印X1の方向に下方より上昇して来たら、その上昇移
動と同調してリフター17の油圧シリンダー17fが伸
長を開始して、ケージ15を矢印X1の方向に上昇す
る。そして、ゴンドラ14に設けられた同調検知センサ
14d”が、ゴンドラ14とケージ15との高さの一
致、すなわちゴンドラ14の横移動コンベア14cと、
ケージ15の横移動コンベア15bとの高さの一致を検
知すると、回転動力伝達装置15eが稼働すると共に、
この回転動力伝達装置15eに備えられたジャッキは伸
長して伝達回転輪15e’を横移動コンベア14cの回
転輪14gに接触させる。すると、ゴンドラ14とケー
ジ15とは上昇を続けながら、横移動コンベア15bと
14cとの回転部材が反時計回りの回転を開始し、車両
40を図3に示した矢印Y2の方向に横移動する。車両
40が完全にゴンドラ14の中に移動したら、回転動力
伝達装置15eは停止すると共にジャッキも収縮し、横
移動コンベア15bと14cとは停止する。また同時
に、リフター17の伸長も停止する。
【0035】以上のようにして、車両40のゴンドラ1
4への積載工程が終了したら、リフター17を収縮し
て、ケージ15を図2に示す初期位置、すなわちケージ
15の横移動コンベア15bの高さが、横移動コンベア
30の高さと同じになる位置まで下降する。そして、上
記の車両積載工程を同様に繰り返すと、道路トンネル1
0から連絡トンネル12bを介して立坑13に進入した
車両40は、次々とゴンドラ14へ積載することができ
る。
4への積載工程が終了したら、リフター17を収縮し
て、ケージ15を図2に示す初期位置、すなわちケージ
15の横移動コンベア15bの高さが、横移動コンベア
30の高さと同じになる位置まで下降する。そして、上
記の車両積載工程を同様に繰り返すと、道路トンネル1
0から連絡トンネル12bを介して立坑13に進入した
車両40は、次々とゴンドラ14へ積載することができ
る。
【0036】かようにして、車両40をゴンドラ14へ
積載することによって、車両積載のためにゴンドラリフ
ト16をわざわざ停止しなくても、ゴンドラリフト16
とケージ15とを同調するように上昇させて、この上昇
中に、車両40をケージ15からゴンドラ14へと移動
して積載することができる。したがって、車両40の地
下道路トンネル10からの搬送能力を向上することがで
きる。
積載することによって、車両積載のためにゴンドラリフ
ト16をわざわざ停止しなくても、ゴンドラリフト16
とケージ15とを同調するように上昇させて、この上昇
中に、車両40をケージ15からゴンドラ14へと移動
して積載することができる。したがって、車両40の地
下道路トンネル10からの搬送能力を向上することがで
きる。
【0037】以上のようにして、ゴンドラ14へ積載さ
れた車両40が、ゴンドラリフト16によって地上近傍
にまで搬送されたら、今度は、車両40を、ゴンドラ1
4から、地上近傍の立坑内に設けられたケージ15(図
1において、立坑の地上近傍の右側のケージ15)へ移
し、さらにケージ15から、地上に固定された横移動コ
ンベア30へ移して、地上道路50へ出ることを可能に
する。この一連の作用を、以下に、更に詳細に説明す
る。
れた車両40が、ゴンドラリフト16によって地上近傍
にまで搬送されたら、今度は、車両40を、ゴンドラ1
4から、地上近傍の立坑内に設けられたケージ15(図
1において、立坑の地上近傍の右側のケージ15)へ移
し、さらにケージ15から、地上に固定された横移動コ
ンベア30へ移して、地上道路50へ出ることを可能に
する。この一連の作用を、以下に、更に詳細に説明す
る。
【0038】車両40をケージ15へ移すに先立ち、最
初に、リフター17は収縮しておく。車両40を積載し
たゴンドラ14が下方より上昇してきたら、ゴンドラリ
フト16の速度と同じ速度にてリフター17の伸長を開
始する。ゴンドラ14に設けられた同調検知センサー1
4d”が、ゴンドラ14とリフター17との同調、すな
わちゴンドラ14の横移動コンベア14cと、リフター
17の横移動コンベア15bとの高さが同じであること
を検知したら、回転動力伝達装置15eを稼働すると共
に、この回転動力伝達装置15eに備えられたジャッキ
を伸長して伝達回転輪15e’を横移動コンベア14c
の回転輪14gに接触させる。すると、ゴンドラ14と
ケージ15とは上昇を続けながら、横移動コンベア14
cと15bとの回転部材が時計回り方向に回転を開始し
て、車両40をゴンドラ14からケージ15へ向かって
横移動する。なお、この横移動は、ケージ15が地上面
に達するまでに終了する。そして、車両40が完全にケ
ージ15の中に移動したら、回転動力伝達装置15eは
停止すると共にジャッキも収縮し、横移動コンベア14
cと15bとは停止する。
初に、リフター17は収縮しておく。車両40を積載し
たゴンドラ14が下方より上昇してきたら、ゴンドラリ
フト16の速度と同じ速度にてリフター17の伸長を開
始する。ゴンドラ14に設けられた同調検知センサー1
4d”が、ゴンドラ14とリフター17との同調、すな
わちゴンドラ14の横移動コンベア14cと、リフター
17の横移動コンベア15bとの高さが同じであること
を検知したら、回転動力伝達装置15eを稼働すると共
に、この回転動力伝達装置15eに備えられたジャッキ
を伸長して伝達回転輪15e’を横移動コンベア14c
の回転輪14gに接触させる。すると、ゴンドラ14と
ケージ15とは上昇を続けながら、横移動コンベア14
cと15bとの回転部材が時計回り方向に回転を開始し
て、車両40をゴンドラ14からケージ15へ向かって
横移動する。なお、この横移動は、ケージ15が地上面
に達するまでに終了する。そして、車両40が完全にケ
ージ15の中に移動したら、回転動力伝達装置15eは
停止すると共にジャッキも収縮し、横移動コンベア14
cと15bとは停止する。
【0039】ケージ15に移された車両40は、ケージ
15の横移動コンベア15bによって、地上面に設けら
れた横移動コンベア30へ移されて、ここから地上道路
50へ出ることが可能になる。このケージ15から横移
動コンベア30への車両40の移動が終了したら、リフ
ター17を収縮し、続いて上昇して来るゴンドラ14か
らの車両40の受取に備える。かような、ゴンドラ14
から地上道路50への車両積載工程を同様に繰り返す
と、ゴンドラ14によって上昇して来る車両40は、次
々と地上道路50へ出ていくことができる。
15の横移動コンベア15bによって、地上面に設けら
れた横移動コンベア30へ移されて、ここから地上道路
50へ出ることが可能になる。このケージ15から横移
動コンベア30への車両40の移動が終了したら、リフ
ター17を収縮し、続いて上昇して来るゴンドラ14か
らの車両40の受取に備える。かような、ゴンドラ14
から地上道路50への車両積載工程を同様に繰り返す
と、ゴンドラ14によって上昇して来る車両40は、次
々と地上道路50へ出ていくことができる。
【0040】また、車両が地上道路50からゴンドラ1
4に乗り入れる場合(図1において、立坑の地上近傍の
左側の工程)には、最初にリフター17を伸長し、ケー
ジ15の横移動コンベア15bの高さを、地上に設けら
れた横移動コンベア30の高さと同じにして、車両40
を横移動コンベア30からケージ15へ移す。このケー
ジ15をゴンドラ14と同調させて下降し、これらの横
移動コンベア15b,14cの高さが一致したら、車両
40をケージ15からゴンドラ14へ移す。かような地
上道路50からゴンドラ14への乗り入れ工程におい
て、それぞれの横移動コンベアの回転部材は時計回り方
向に回転し、その他の構成は、この工程を達成するよう
に適宜制御される。
4に乗り入れる場合(図1において、立坑の地上近傍の
左側の工程)には、最初にリフター17を伸長し、ケー
ジ15の横移動コンベア15bの高さを、地上に設けら
れた横移動コンベア30の高さと同じにして、車両40
を横移動コンベア30からケージ15へ移す。このケー
ジ15をゴンドラ14と同調させて下降し、これらの横
移動コンベア15b,14cの高さが一致したら、車両
40をケージ15からゴンドラ14へ移す。かような地
上道路50からゴンドラ14への乗り入れ工程におい
て、それぞれの横移動コンベアの回転部材は時計回り方
向に回転し、その他の構成は、この工程を達成するよう
に適宜制御される。
【0041】さらに、車両40をゴンドラ14から立坑
底部に降ろす場合(図1において、立坑底部の左側の工
程)には、最初にリフター17を伸長しておき、下降し
て来るゴンドラ14と同じ速度でリフター17を収縮し
ながら、ゴンドラ14とケージ15との高さが一致した
ら、車両40をゴンドラ14からケージ15へ移す。な
お、この車両40の移載は、リフター17が収縮して最
短長になるまでに終了する。ケージ15の横移動コンベ
ア15bと、横移動コンベア30との高さを一致させて
から、ケージ15の車両40を、横移動コンベア15b
から横移動コンベア30へ移す。かようなゴンドラ14
から立坑底部へ車両を降ろす工程において、それぞれの
横移動コンベアの回転部材は反時計回り方向に回転し、
その他の構成は、この工程を達成するように適宜制御す
る。
底部に降ろす場合(図1において、立坑底部の左側の工
程)には、最初にリフター17を伸長しておき、下降し
て来るゴンドラ14と同じ速度でリフター17を収縮し
ながら、ゴンドラ14とケージ15との高さが一致した
ら、車両40をゴンドラ14からケージ15へ移す。な
お、この車両40の移載は、リフター17が収縮して最
短長になるまでに終了する。ケージ15の横移動コンベ
ア15bと、横移動コンベア30との高さを一致させて
から、ケージ15の車両40を、横移動コンベア15b
から横移動コンベア30へ移す。かようなゴンドラ14
から立坑底部へ車両を降ろす工程において、それぞれの
横移動コンベアの回転部材は反時計回り方向に回転し、
その他の構成は、この工程を達成するように適宜制御す
る。
【0042】以上述べたような工程において、例えば、
立坑の深さを50mとし、ゴンドラ14を駆動チェーン
16dに9m間隔で設け、このゴンドラ14を毎分30
mの速度で昇降し、リフター17を毎分30mの速度で
昇降すると、地下道路トンネルから地上道路へ、また
は、地上道路から地下道路トンネルへ、一基のゴンドラ
リフト16に付いて、最大毎時200台の車両を上昇
し、かつ最大毎時200台の車両をそれぞれ下降するこ
とができる。
立坑の深さを50mとし、ゴンドラ14を駆動チェーン
16dに9m間隔で設け、このゴンドラ14を毎分30
mの速度で昇降し、リフター17を毎分30mの速度で
昇降すると、地下道路トンネルから地上道路へ、また
は、地上道路から地下道路トンネルへ、一基のゴンドラ
リフト16に付いて、最大毎時200台の車両を上昇
し、かつ最大毎時200台の車両をそれぞれ下降するこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の垂直方向へのア
クセス構造物は、主昇降手段、第一の人荷収容手段、同
調昇降手段、および第二の人荷収容手段との全てが、立
坑内、または立坑内及び立坑上方に配されるように構成
され、主昇降手段と第一の人荷収容手段との両方を昇降
しながら、第二の人荷収容手段との間で人荷を移載する
ようにしたので、移動可能な車両数を保持しつつ、略垂
直方向の移動により、アクセス構造物の地上及び浅い地
下における占有領域を立坑の領域のみとすることによ
り、広大な用地の取得を不要にして、都市及び都市近郊
等の用地取得の困難な場所においても容易にこれを構築
して道路トンネルあるいは地下駐車場などの地下構造物
への車両の速やかな出入りを可能にし、かつ都市におけ
る道路計画を容易にすることができる。また、地上と地
下構造物との間の車両の運行を不要にして安全な車両の
移動を可能にすることができる。
クセス構造物は、主昇降手段、第一の人荷収容手段、同
調昇降手段、および第二の人荷収容手段との全てが、立
坑内、または立坑内及び立坑上方に配されるように構成
され、主昇降手段と第一の人荷収容手段との両方を昇降
しながら、第二の人荷収容手段との間で人荷を移載する
ようにしたので、移動可能な車両数を保持しつつ、略垂
直方向の移動により、アクセス構造物の地上及び浅い地
下における占有領域を立坑の領域のみとすることによ
り、広大な用地の取得を不要にして、都市及び都市近郊
等の用地取得の困難な場所においても容易にこれを構築
して道路トンネルあるいは地下駐車場などの地下構造物
への車両の速やかな出入りを可能にし、かつ都市におけ
る道路計画を容易にすることができる。また、地上と地
下構造物との間の車両の運行を不要にして安全な車両の
移動を可能にすることができる。
【0044】また、本発明の垂直方向へのアクセス構造
物は、同調昇降手段が主昇降手段に同調して昇降するこ
とができるため、第一の人荷収容手段と第二の人荷収容
手段との間で人荷を移載する場合でも、主昇降手段を一
旦停止する必要が無く、主昇降手段を稼働して第一の人
荷収容手段を昇降しながら、この第一の人荷収容手段の
昇降と同じ速度で第二の人荷収容手段を昇降させて、そ
れぞれの人荷収容手段の高さが一致したら、第一と第二
との人荷収容手段の間で人荷を移載することができる。
したがって、立坑の底部近傍及び地上近傍における、第
一と第二との人荷収容手段の間での人荷の移載の際に、
時間の無駄を減少することができる。
物は、同調昇降手段が主昇降手段に同調して昇降するこ
とができるため、第一の人荷収容手段と第二の人荷収容
手段との間で人荷を移載する場合でも、主昇降手段を一
旦停止する必要が無く、主昇降手段を稼働して第一の人
荷収容手段を昇降しながら、この第一の人荷収容手段の
昇降と同じ速度で第二の人荷収容手段を昇降させて、そ
れぞれの人荷収容手段の高さが一致したら、第一と第二
との人荷収容手段の間で人荷を移載することができる。
したがって、立坑の底部近傍及び地上近傍における、第
一と第二との人荷収容手段の間での人荷の移載の際に、
時間の無駄を減少することができる。
【図1】本発明の地下構造物の一実施例としての道路ト
ンネルへのアクセス構造物を示す説明断面図である。
ンネルへのアクセス構造物を示す説明断面図である。
【図2】図1における立坑の底部に配置された第一の人
荷収容手段と、第二の人荷収容手段の詳細を示す正面図
である。
荷収容手段と、第二の人荷収容手段の詳細を示す正面図
である。
【図3】図2の詳細を示す平面図である。
【図4】図1の一点鎖線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】本発明の地下構造物の一実施例としての道路ト
ンネルへのアクセス構造物の、配置例を示す説明平面図
である。
ンネルへのアクセス構造物の、配置例を示す説明平面図
である。
10 道路トンネル(地下構造物)
11 アクセス構造物
13 立坑
14 ゴンドラ(第一の人荷収容手段)
14c 横移動コンベア(人荷移動手段)
15 ケージ(第二の人荷収容手段)
15c 横移動コンベア(人荷移動手段)
16 ゴンドラリフト(主昇降手段)
17 リフター(同調昇降手段)
フロントページの続き
(72)発明者 本多 正人
東京都世田谷区北沢4丁目8番6号
(72)発明者 山岸 英昭
埼玉県所沢市青葉台1341−1
(72)発明者 大城 勇
神奈川県横浜市磯子区洋光台6−15−20
(56)参考文献 特開 平5−187146(JP,A)
特開 昭52−97584(JP,A)
実開 平5−12555(JP,U)
実開 昭64−49545(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04H 6/08,6/12
E04H 6/14 601 - 604
E04H 6/18 612
E04H 6/22
B66B 9/00 - 9/20
B61B 1/02
B65G 47/52,47/66
B65G 47/56 - 47/62
E02D 29/04
Claims (2)
- 【請求項1】 搭乗者を乗せた自動車等の車両を地下構
造物と地上との間で出入り可能にする構造物であって、
地下構造物と地上とを連通させる立坑と、この立坑内、
または立坑内及び立坑上方を昇降可能に配置した第一の
人荷収容手段と、この第一の人荷収容手段を前記立坑
内、または前記立坑内及び立坑上方を降下及び上昇させ
る主昇降手段と、前記立坑内、または前記立坑内及び立
坑上方の複数箇所において前記主昇降手段の動きに同調
して昇降する同調昇降手段と、前記第一の人荷収容手段
との間で車両を移載することができるように前記同調昇
降手段に設けられた第二の人荷収容手段と、前記第一及
び第二の人荷収容手段が昇降しながら同調しているとき
に、これらの間で車両を移載するために横方向に移動さ
せる人荷移動手段と、前記第二の人荷収容手段が所定位
置に停止しているときに前記第二の人荷収容手段から車
両を降ろしたり或いは車両を搭載したりするために車両
を横方向に移動させる横移動装置とを備えたことを特徴
とする垂直方向へのアクセス構造物。 - 【請求項2】 前記人荷移動手段は、その上に載置され
た車両を横方向に移動させるため前記第一及び第二の人
荷収容手段にそれぞれ設けられた横移動コンベアと、該
各横移動コンベアを正逆両方向にそれぞれ回転させ得る
ように回転駆動力を与える駆動モーターとを備える 請求
項1記載の垂直方向へのアクセス構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18946194A JP3500193B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 垂直方向へのアクセス構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18946194A JP3500193B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 垂直方向へのアクセス構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853951A JPH0853951A (ja) | 1996-02-27 |
JP3500193B2 true JP3500193B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=16241661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18946194A Expired - Fee Related JP3500193B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 垂直方向へのアクセス構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3500193B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4770141B2 (ja) * | 2004-08-26 | 2011-09-14 | 株式会社大林組 | 地下道路アクセスシステム |
JP4649267B2 (ja) * | 2005-05-20 | 2011-03-09 | Ihi運搬機械株式会社 | 車両交通装置と車両交通システム |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP18946194A patent/JP3500193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0853951A (ja) | 1996-02-27 |
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