JP3499867B1 - スカート及びその製作方法 - Google Patents

スカート及びその製作方法

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Abstract

【要約】 【課題】 見た目が普通のスカートと大して変わりがな
く、診察を受ける際に露呈する下半身が人目に触れるの
を極力避けることができかつ診察の際にも容易に恥部か
ら除くことができさほど邪魔にならずしかも着脱に便利
なスカートを提供する。 【解決手段】 本発明のスカート1は、受診の際に用い
られ得るものであってかつ下半身を裸にして身に着ける
ものであり、ウエスト部開口6はウエスト締め用の紐状
体5を有し、前側は上方で互いに重なり合わされた内面
部3と外面部4とからなる重なり部分とされ、脚部開口
8は前側が上方から下方に向かうに伴って内面部3と外
面部4との重なりが漸次解放され、両脚を閉じた状態で
外面部3により被覆されかつ両脚を横に拡げるに伴って
外面部4から漸次露呈して下腹部の恥部を隠蔽する位置
に移動する下腹部隠蔽片10が内面部3に折り曲げ可能
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】 本発明は、医療用のスカートに関し、更
に詳しくはスカート及びその製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】 従来から、介護者用のスカートとして、
上方のウエスト部開口と下方の脚部開口とが略同一サイ
ズで前側を重なり合わせ、ウエスト部開口に紐状体とし
てのゴム状紐を設け、下方のスカート部分が歩行の際に
開くようにしたものが知られている(例えば、特許文献
1参照。)。
【0003】 また、受診用のスカートとしては、前側
に前垂れ部分を設けて、診察待ちの間は、下半身の恥部
を隠蔽し、前垂れ部分をまくって診察を行うことができ
るようにしたものも知られている(例えば、特許文献2
参照。)。
【0004】 更に、着衣用のスカートとしては、三角
形状の防護布片又は四角形状の防護布片を裏地に取付
け、椅子、ベンチ等に着座したときに、スカートと膝と
の隙間から下着が見えるのを防止する、スカートの変形
による両大腿部とスカートの間の隙間から下着が見える
のを防止する等の工夫を行うようにしたものも知られて
いる(例えば、特許文献3参照。)。
【特許文献1】実開平4−97802号公報
【特許文献2】登録実用新案第3089310号
【特許文献3】実開平4−21506号公報
【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】
【0005】 ところで、医療機関での婦人の下腹部の
診療・診察では、受診者はその下半身を医師に露呈させ
て診察を受けなければならないが、下半身を被覆する衣
類を脱いでから診察台に上がって診察を受けるまでに時
間がかかり過ぎるような場合、その間、下半身を露呈し
たまま診察を待っていなければならず、人の目に触れる
のが気になり、少なからず恥ずかしい思いをする場合が
ある。
【0006】 ワンピース・スカート等の私服を着て診
療・診察を受ける場合には、診察を待っている間は下半
身の露出を防ぐことができ、恥ずかしい思いをしないで
もすむことはすむと思えるが、診察を受ける際に衣類に
汚れが付着しないように気遣う必要があり、しかも衛生
面においても好ましくないため、私服を着たまま診察を
受けるのも気のすすまない思いをするものである。
【0007】 また、医療機関では、人目が気にならな
いようにするため診察室に仕切りカーテンが設けられて
はいるが、受診者が診察台へ上がったり、診察台から降
りたりする際にはその昇り降りをスムーズに行うことが
できるように、看護士が仕切りカーテンをたくしあげる
ことがあり、人目がことさら気になる受診者にとっては
必ずしも芳しくない。
【0008】 更に、先に提案されている受診用のスカ
ートは、見た目が普通のスカートと一見して異なり、見
栄えの観点で好ましくない。
【0009】 本発明は、上記の事情に鑑みて為された
もので、見た目が普通のスカートと大して変わりがな
く、診察を受ける際に露呈する下半身が人目に触れるの
を極力避けることができかつ診察の際にも容易に恥部か
ら除くことができさほど邪魔にならずしかも着脱に便利
なスカート及びその製作方法を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】
【0010】 請求項1に記載のスカートは、受診の際
に用いられ得るものでありかつ下半身を裸にして身に着
けるものであり、ウエスト部開口はウエスト締め用の紐
状体を有し、前側は上方で互いに重なり合わされた内面
部と外面部とからなる重なり部分とされ、脚部開口は前
側が上方から下方に向かうに伴って前記内面部と前記外
面部との重なりが漸次解放され、両脚を閉じた状態で前
記外面部により被覆されかつ前記両脚を横に拡げるに伴
って前記外面部から漸次露呈して下腹部の恥部を隠蔽す
る位置に移動する下腹部隠蔽片が前記内面部に折り返し
可能に設けられていることを特徴とする。
【0011】 その紐状体は糸状ゴムであるのが望まし
く、この糸状ゴムはウエスト部開口の周縁部に沿って設
けられる。
【0012】 そのウエスト部開口にはその周縁部に沿
ってギャザーが形成される。
【0013】 その下腹部隠蔽片はその内面部に縫合し
て形成しても良いし、内面部周縁から下腹部隠蔽片に連
続して移行するように形成しても良い。下腹部隠蔽片を
内面部に縫合することにすれば、布の切れ端を利用でき
るのでコストの低減を図ることができる。
【0014】 また、その下腹部隠蔽片は内面部から下
腹部隠蔽片への移行部分に切り込みを入れるのがより望
ましい。この切り込みを入れることにより、下腹部隠蔽
片を下腹部に容易にフィットさせることができる。
【0015】 請求項7に記載のスカートの製作方法
は、ウエスト部開口にウエスト締め用の紐状体が設けら
れ、前側が上方で互いに重なり合わされた内面部と外面
部とからなる重なり部分とされ、脚部開口は前側が上方
から下方に向かうに伴って前記内面部と前記外面部との
重なりが解放され、両脚を閉じた状態で前記外面部によ
り被覆されかつ前記両脚を横に拡げるに伴って前記外面
部から露呈して下腹部の恥部を隠蔽する下腹部隠蔽片が
前記内面部に折り曲げ可能に設けられて下半身を裸にし
て身に着けるスカートを製作する方法であって、中央部
分が後側となりかつ該中央部分を境にして左方の仮想重
ね合わせ線と右方の仮想重ね合わせ線とが互いに重なり
合う左辺部と右辺部とが前側とされしかも前記左辺部と
前記右辺部とのいずれか一方に前記下腹部隠蔽片が形成
されるスカート形成用布を準備する工程と、前記仮想重
ね合わせ線を重ね合わせて前側が重なり合いかつ前記ウ
エスト部開口と前記脚部開口とが同一サイズの寸胴形状
体を形成する工程と、前記ウエスト部開口に前記紐状体
を設けることにより前記ウエスト部開口が前記脚部開口
よりも狭められてかつ前記スカートをはく前の状態で前
記下腹部隠蔽片が前記外面部に隠蔽されたスカートを製
作する工程とを含むことを特徴とする。
【0016】 その下腹部隠蔽片はスカート形成用布に
縫合することにより形成され、ギャザーは紐状体をウエ
スト部開口に沿って設けることにより形成される。
【発明の効果】
【0017】 本発明に係わるスカートによれば、見た
目が普通のスカートと大して変わりがなく、診察を受け
る際に露呈する下半身が人目に触れるのを極力避けるこ
とができかつ診察の際にも容易に恥部から除くことがで
きさほど邪魔にならずしかも着脱に便利であるという効
果を奏する。
【0018】 すなわち、診察を受ける際の待ち時間の
間、両脚を閉じていればスカートによって下腹部が露呈
するのが防止され、不用意に両脚を開いたとしても下腹
部隠蔽片が恥部に移動してその露出を防ぐので、人目が
気になるのを軽減できる。
【0019】 また、診察の際には、スカートの前側で
かつ下方部分があらかじめ開いているので、医師は下腹
部隠蔽片に手を差し延べてこれを容易に折り返して恥部
から除くことができ、さほど下腹部隠蔽片が邪魔になら
ずに診察を行うことができる。
【0020】 本発明に係わるスカートの製作方法によ
れば、一枚のスカート形成用布片に簡単な加工を施し
て、スカートを製作できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】 以下に図面を参照しつつ実施例を説明す
る。
【実施例】
【0022】 図1は本発明の実施の形態に係わるスカ
ート1の外観図であり、受診者がはく前の状態を示して
いる。
【0023】 このスカート1は、受診の際に下半身を
裸にして身に着け、下半身の露呈を防止するためのもの
である。このスカート1はその前側2が上方で重なり合
う内面部3と外面部4とからなる重なり部分を有する。
そのスカート1の上部はウエスト締め用の紐状体5が設
けられてウエスト部開口6とされている。そのウエスト
部開口6にはその周縁部にギャザー7が形成されてい
る。その紐状体5にはここでは糸状ゴムが用いられる。
【0024】 そのスカート1は、前側が下方に向かう
に伴って拡げられて内面部3と外面部4との重なりが解
放された脚部開口8とされている。その内面部3にはそ
の一辺9aであってその上方に、受診者が両脚を閉じた
状態で外面部4により被覆されかつ両脚を横に拡げるに
伴って、図2に示すように外面部4から漸次露呈して下
腹部の恥部を隠蔽する位置に移動する下腹部隠蔽片10
が折り返し可能又は折り曲げ可能に設けられている。こ
こでは、その下腹部隠蔽片10は後述するスカート形成
用布に縫合されている。その下腹部隠蔽片10は露呈し
たとき恥部を隠蔽できる程度の所望の大きさとされてい
る。その下腹部隠蔽片10の形状は、その下腹部隠蔽片
10が外面部4から露呈した状態で、スカート全体を逆
さまにして見たとき花が開いた状態に見えるような形状
とされている。
【0025】 そのスカート1には、図3(a)に拡大
して示すように、内面部3と下腹部隠蔽片10との間に
細長い切り込み11が入れられている。その下腹部隠蔽
片10を引っ張ると、図3(b)に示すように切り込み
11の部分が拡げられて下腹部隠蔽片10の切り込み箇
所の変形の自由度が増し、下腹部隠蔽片10の下腹部へ
のフィット、すなわち、下半身への密着の容易化が図ら
れる。
【0026】 そのスカート1の後側下方部分は、受診
者が診察台に上って着座した際にその臀部に敷くことが
できる程度の余裕をもたせてあり、診察台に置かれてい
る既存の使い捨て用の敷物の代替としても用いることが
できる。
【0027】 このスカート1は、図4に示すように一
辺9aと他辺9bとが下方に向かうに伴って互いに近づ
く方向に湾曲する湾曲形状の輪郭線を有するスカート形
成用布12を用いて製作される。このスカート形成用布
12の素材には例えば不織布が用いられる。そのスカー
ト形成用布12はその上辺9cが折り返されて、紐状体
5を挿通するための折り返し部13が形成される。
【0028】 このスカート形成用布12は中央線部1
4を境に左方と右方とに仮想重ね合わせ線15a、15
bが設けられる。この仮想重ね合わせ線15a、15b
はあらかじめスカート形成用布12に線引きしておいて
も良いし、後から折り目を設けることにより形成しても
良い。
【0029】 そのスカート形成用布12は、その中央
線部14を含めてその近傍部分が後側とされる。また、
そのスカート形成用布12は、左方の仮想重ね合わせ線
15aから一辺9aまでの間が左辺部16aとされ、右方
の重ね合わせ線15bから他辺9bまでの間が右辺部1
6bとされる。ここでは、その左辺部16aの一辺9aの
上方に下腹部隠蔽片10が縫合されている。その左辺部
16aとその右辺部16bとは仮想重ね合わせ線15a、
15b同士が互いに重なり合わされて、スカート形成用
布12はその重なり部分が前側とされる。その下腹部隠
蔽片10と左辺部16aとの間にはあらかじめ切り込み
11が設けられる。
【0030】 そのスカート形成用布12の下辺9dに
は中央線部14に向かうに伴ってなだらかに湾曲する左
右対称の輪郭線を有する切り欠き部17が形成されてい
る。女性らしいやさしいイメージをスカート1にもたせ
るためである。そのスカート形成用布12は、左辺部1
6aと右辺部16bとを仮想重ね合わせ線15a、15b
を重ね合わせることにより、前側が重なり合わされた寸
胴形状体18が図5に示すように形成される。
【0031】 その寸胴形状体18は、紐状体5を折り
返し部13に挿通する前はウエスト部開口6と脚部開口
8とが略同一サイズである。その紐状体5を折り返し部
13に挿通すると、図1に示すように、ウエスト部開口
6が脚部開口8よりも狭められてかつスカート1をはく
前の状態で下腹部隠蔽片10が外面部4に隠蔽されたス
カート1が形成される。ギャザー7はその折り返し部1
3に紐状体5を挿通する際に形成される。
【0032】 この発明の実施の形態に係わるスカート
1によれば、下半身に衣類を身につけない状態でスカー
ト1をはき、両脚を閉じている状態では下腹部隠蔽片1
0は図1に示すように外面部3により被覆されているた
め、一見して普通の市販用のスカートと変わらないよう
な印象を与える。
【0033】 このスカート1をはいた状態で、不用意
に両脚を横に開いたとき、診察を受ける際に両脚を横に
開いたときには、下腹部隠蔽片10が両脚を横に拡げる
に伴って外面部4から漸次露呈して下腹部の恥部を隠蔽
する位置に移動する。従って、下腹部の恥ずかしい部分
がむやみに露呈するのを防止でき、診察を受ける際に下
半身が人目に触れるのを極力避けることができる。
【0034】 また、診察の際に、医師はその必要に応
じて下腹部隠蔽片10に手を差し延べてこれを下側に押
し込むように折り返すか又は折り曲げることにより、図
6に示すように、内面部3に除けて恥部から外しておく
ことができ、診察の際にさほどの邪魔となるのを防止で
きる。
【0035】 更に、このスカート1は、製造コストさ
え折り合えば使い捨てとすることもできる。
【0036】 以上、この実施例では、図4に示すよう
に、女性らしいやさしいイメージをスカート1に持たせ
るためにスカート形成用布片12の左右方向の両辺9
a、9bが下方に向かうに伴ってなだらかに湾曲する輪
郭線を有するものを用いたが、スカート形成用布片12
には、図7に示すように、上辺9cに対して下辺9dが
短い略台形状のものを用いても良い。
【0037】 図8は本発明に係わるスカート形成用布
片12の他の実施例を示すもので、ここでは、スカート
形成用布片12は略長方形状に形成され、下腹部隠蔽片
10はその右辺部9bであってその上方に右辺9bから
連続して移行するように形成されている。
【0038】 この図8に示すスカート形成用布片12
を用いる場合、図9に示すように、右辺部16bが内面
部3となるようにしかつ左辺部16aが外面部4となる
ようにして、しかも、ウエスト部開口6となる寸胴形状
体18を形成した後、折り曲げ部13に紐状体5を通す
ことにより、図10に示す形状のスカート1が製作され
る。
【0039】 このスカート1の場合、右辺部16bが
内面部3とされ、左辺部16aが外面部4となる。
【0040】 実施例では、紐状体として糸状ゴムを用
いたものについて説明したが、平ゴム、ひも等を用いて
も良い。
【産業上の利用可能性】
【0041】 このスカート1に係わる発明は、介護用
サービス業、エステティックサービス業、衣類製造業、
その他産業分野にも利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係わるスカートの外観図である。
【図2】本発明に係わるスカートの外観図であって、下
腹部隠蔽片が露呈した状態を示す図である。
【図3】図1に示す切り込み部分の部分拡大図であっ
て、(a)は切り込み部分が広がっていない状態を示す
図、(b)は切り込み部分が広げられている状態を示す
図である。
【図4】図1に示すスカートに用いるスカート形成用布
の展開図である。
【図5】図4に示すスカート形成用布を用いて寸同形状
体を形成した状態を示す外観図である。
【図6】図2に示すスカートを大腿部に向けて折り曲げ
た状態を示す図である。
【図7】図4に示すスカート形成用布の他の形状を示す
展開図である。
【図8】図4に示すスカート形成用布の更に他の形状を
示す展開図である。
【図9】図8に示すスカート形成用布を用いて製作され
る寸胴形状体の説明図である。
【図10】図9に示す寸胴形状体に紐状体が通されて脚
部開口が上方のウエスト部開口よりも広げられかつ下腹
部隠蔽片が露呈されたスカートの外観図である。
【符号の説明】
【0043】 1‥スカート 3‥内面部 4‥外面部 5‥紐状体 6‥ウエスト部開口 8‥脚部開口 10‥下腹部隠蔽片

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受診の際に用いられ得るものでありかつ
    下半身を裸にして身に着けるスカートであって、ウエス
    ト部開口はウエスト締め用の紐状体を有し、前側は上方
    で互いに重なり合わされた内面部と外面部とからなる重
    なり部分とされ、脚部開口は前側が上方から下方に向か
    うに伴って前記内面部と前記外面部との重なりが漸次解
    放され、両脚を閉じた状態で前記外面部により被覆され
    かつ前記両脚を横に拡げるに伴って前記外面部から漸次
    露呈して下腹部の恥部を隠蔽する位置に移動する下腹部
    隠蔽片が前記内面部に折り返し可能に設けられているこ
    とを特徴とするスカート。
  2. 【請求項2】 前記紐状体は糸状ゴムであり、該糸状ゴ
    ムは前記ウエスト部開口の周縁部に沿って設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のスカート。
  3. 【請求項3】 前記ウエスト部開口の周縁部に沿ってギ
    ャザーが形成されていることを特徴とする請求項2に記
    載のスカート。
  4. 【請求項4】 前記下腹部隠蔽片は前記内面部に縫合さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のスカート。
  5. 【請求項5】 前記下腹部隠蔽片は前記内面部の周縁に
    連続して移行していることを特徴とする請求項1に記載
    のスカート。
  6. 【請求項6】 前記下腹部隠蔽片は前記下腹部にフィッ
    トするように前記内面部から前記下腹部隠蔽片への移行
    部分に切り込みが入れられていることを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載のスカート。
  7. 【請求項7】 ウエスト部開口にウエスト締め用の紐状
    体が設けられ、前側が上方で互いに重なり合わされた内
    面部と外面部とからなる重なり部分とされ、脚部開口は
    前側が上方から下方に向かうに伴って前記内面部と前記
    外面部との重なりが解放され、両脚を閉じた状態で前記
    外面部により被覆されかつ前記両脚を横に拡げるに伴っ
    て前記外面部から露呈して下腹部の恥部を隠蔽する下腹
    部隠蔽片が前記内面部に折り曲げ可能に設けられて下半
    身を裸にして身に着けるスカートの製作方法であって、 中央部分が後側となりかつ該中央部分を境にして左方の
    仮想重ね合わせ線と右方の仮想重ね合わせ線とが互いに
    重なり合う左辺部と右辺部とが前側とされしかも前記左
    辺部と前記右辺部とのいずれか一方に前記下腹部隠蔽片
    が形成されるスカート形成用布を準備する工程と、 前記仮想重ね合わせ線を重ね合わせて前側が重なり合い
    かつ前記ウエスト部開口と前記脚部開口とが略同一サイ
    ズの寸胴形状体を形成する工程と、 前記ウエスト部開口に前記紐状体を設けることにより前
    記ウエスト部開口が前記脚部開口よりも狭められてかつ
    前記スカートをはく前の状態で前記下腹部隠蔽片が前記
    外面部に隠蔽されたスカートを製作する工程とを含むこ
    とを特徴とするスカートの製作方法。
  8. 【請求項8】 前記下腹部隠蔽片を前記スカート形成用
    布に縫合することを特徴とする請求項7に記載のスカー
    トの製作方法。
  9. 【請求項9】 前記紐状体を前記ウエスト部開口に沿っ
    て設けつつギャザーを形成することを特徴とする請求項
    7に記載のスカートの製作方法。
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