JP3243313U - 介護用パジャマズボン - Google Patents

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Abstract

【課題】 着脱やオムツの交換という介護負担も軽減できるとともに、一般のパジャマズボンのような装着状態の介護用パジャマズボンを提供する。【解決手段】 被介護者が着用する介護用パジャマズボン100であって、前側身頃片110と後ろ側身頃片120の2片を備え、その一部のみを縫着した縫着部130を備えたものであり、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が身長方向において、少なくとも被介護者のウエストから少なくとも膝付近までカバーする長さがあり、縫着部130が、股下の縁-左右の大腿部内側の縁-下端までの内側縁のみであり、前側身頃片110および後ろ側身頃片120の外側縁は縫着されずに開放された開放部140である。後ろ側身頃片120の上端付近に帯体150を備え、帯体150により前側身頃片110と後ろ側身頃片120を固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、運動能力が低下して要介護状態となった被介護者や、外傷等に起因して肢体不自由な患者、肢体不自由な脳疾患患者、認知症を発症している患者など、介護を必要とする者が装着する介護用パジャマズボンに関する。
従来技術において、肢体不自由な要介護度の重い高齢者は、自力での座り姿勢の維持、立ち上がり、歩行などが困難な場合が多く、介護者による介護や介助が必要となる。特に、小便や大便などの排泄介助、オムツの交換などの介護者による介護や介助が大きな負担になっている。
小便や大便などの排泄介助、オムツの交換などの介護の負担を軽減するため、被介護者に対して浴衣、トレーニングパンツ、パジャマを着用してもらうことが多い。これは排泄介助、オムツの交換をするときの介護負担が少ないからである。
従来技術において、排泄介助、オムツの交換などの介護の負担軽減を課題としたパジャマなどが知られている。例えば、特開2021-110079(特許文献1)、特開2021-127541(特許文献2)、特開2020-20078(特許文献3)などが知られている。
特許文献1は、図6に示すような介護ズボンであり、前身頃と後身頃の外側の合わせ目の縫製箇所を限定し、裾から足の付け根近傍まで縫製した介護用ズボンである。いわゆる内股部分を開閉できるように工夫しており、前身頃の一方の裾近傍から腹部を通って他方の裾近傍に設けられたファスナーを設け、このファスナーの開閉により、内股から下腹部にアクセスしやすいような構造となっている。いわゆる腰横は開放されているが、面ファスナーを留めることにより一般のズボン状に成形され、片足ずつそれぞれ入れる筒状の太腿-裾部分がある。
特許文献2は、図7に示すような介護用パジャマズボンであり、図7に示すように、介護用パジャマズボン1は、ウエスト部2と、腹部3と、足部4と、裾部5と、前側6と、後側7と、スリット部10とを備えており、左右いずれかのウエスト部2から裾部5に向かってスリット部10が形成され、スリット部10を着脱自在とする係合部11が設けられている。スリット部10は被介護者の膝下まで形成されている。後側7に対して前側6を容易に着脱することができるものとなっている。
特許文献3は、図8に示すような介護パジャマズボンである。図8に示すように、ズボン1の両側を腰側から裾側にかけてそれぞれ切り離して広げたような形状を呈するシート状の部材からなり、そのシート状の部材が、着用すべき者の前面を覆う前部5と、その前面と股下部で連続すると共に、着用すべき者の背面を覆う後部と、それらの前部および後部を連結するための連結部材とを有しており、前記後部が前部より身体の上下方向に長くされているズボンである。
特開2021-110079号公報 特開2021-127541号公報 特開2020-20078号公報
特許文献1に開示された介護用パジャマズボンは、内股部分に設けられたファスナーの開閉により、内股から下腹部にアクセスしやすいような構造となっているが、トイレまで連れて行き、トイレ前における排尿の介助の負担を軽減できるものの、ベッドからの寝起きが難しい患者には用いることが難しいものであった。
まず、着脱時の負担は軽減されないという問題がある。特許文献1に開示された介護用パジャマズボンには、縫着されたいわゆる一般のズボンにあるような筒状の脚部があるので、着用時には通常のズボンを履くようにそれぞれ片足ずつ当該ズボンの脚部に通し入れる必要があり、脱ぐ時にも通常のズボンを脱ぐようにそれぞれ片足ずつ当該ズボンの脚部から出す必要があり、介護の負担は軽減されないという問題がある。
次に、ベッドからの寝起きが難しい患者には、オムツの交換の都度、内股から下腹部から古いオムツを取り出し、新しいオムツを装着する必要があるところ、内股や下腹部以外の介護用パジャマズボンが装着されたままなので、オムツや介護者の手を通過させる隙間が十分確保できずに却って介護負荷が増える可能性があった。
特許文献2の介護用パジャマズボンは、左右いずれかの脚外側に設けられたスリット部10を開放することにより、内股から下腹部にアクセスしやすいような構造となっているが、トイレまで連れて行き、トイレ前における排尿の介助の負担を軽減できるものの、ベッドからの寝起きが難しい患者には用いることが難しいものであった。
まず、やはり着脱時の負担は軽減されないという問題がある。特許文献2に開示された介護用パジャマズボンには、縫着されたいわゆる一般のズボンにあるような筒状の脚部があるので、着用時には通常のズボンを履くようにそれぞれ片足ずつ当該ズボンの脚部に通し入れる必要があり、脱ぐ時にも通常のズボンを脱ぐようにそれぞれ片足ずつ当該ズボンの脚部から出す必要があり、介護の負担は軽減されないという問題がある。
次に、ベッドからの寝起きが難しい患者には、オムツの交換の都度、内股から下腹部から古いオムツを取り出し、新しいオムツを装着する必要があるところ、やはり内股や下腹部以外の介護用パジャマズボンが装着されたままなので、オムツや介護者の手を通過させる隙間が十分確保できずに却って介護負荷が増える可能性があった。
特許文献3の介護用パジャマズボンは、左右両側の脚外側に設けられたスリット状の切離部3を開放することにより、内股から下腹部にアクセスしやすいような構造となっているが、これは形状的にはいわゆる“オムツ”そのものである。紙オムツのように使い捨てを前提としないものであっても、いわゆる洗濯による繰り返し使用を前提としている布オムツと変わらない形状に過ぎないものである。多少の柄やプリントがあったとしても、見た目にもオムツである。
着脱時の負担は軽減やオムツの交換という介護負担は軽減されるかもしれないが、被介護者およびその家族にとって、オムツを装着したまま寝かされているというのは、被介護者の尊厳が保たれない状況であり、そのようなオムツタイプの介護用パジャマズボンは敬遠される状況であった。
本考案は、上記課題に鑑み、介護用パジャマズボンにおいて、着脱時の負担が軽減でき、オムツの交換という介護負担も軽減できるとともに、いわゆるオムツタイプではなく、一般のパジャマズボンのような装着状態、外観を伴うことができる介護用パジャマズボンを提供することを目的とする。
前記課題を達成するため、本考案にかかる介護用パジャマズボンは、被介護者が着用する介護用パジャマズボンであって、前側身頃片と後ろ側身頃片の2片を備え、その一部のみを縫着した縫着箇所を備えたものであり、前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片が身長方向において、少なくとも前記被介護者のウエストから少なくとも膝付近までカバーする長さがあり、前記縫着箇所が、股下の縁-左右の大腿部内側の縁-下端までの内側縁のみであり、前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片の外側縁は縫着されずに開放された形状であることを特徴とする介護用パジャマズボンである。
上記構成により、被介護者の少なくともウエストの高さから、少なくとも膝付近の高さまで覆う介護用パジャマズボンとして提供され、一般のパジャマズボンと同様に下半身を覆い隠す機能は提供されるとともに、外側は被介護者の両側に渡って縫着されている箇所がなく全開放状態となっている。縫着箇所が股下の縁-左右の大腿部内側の縁-下端までの内側縁のみであり、前身頃はそのまま前方に折り曲げたりずらし下げたりすることができ、オムツ交換時に下腹部を簡易に露出することができアクセスしやすくなる。腰下にも介護者の手が入る隙間が確保しやすくなり介護負担が大きく軽減できる。
ここでサイズであるが、被介護者が装着した状態において、パジャマズボンのような外観を維持できることが好ましい。
まず、前側身頃片および後ろ側身頃片が幅方向において、被介護者のウエストから大腿部付け根に至る部分は、被介護者のウエスト幅から大腿部付け根幅より1.2倍から2倍の大きさの幅があることが好ましい。
次に、被介護者の右脚の大腿部から膝に至る部分における幅は、被介護者の右脚の大腿部幅から膝幅より1.2倍から2倍の大きさの幅程度の大きさがあり、また、被介護者の左脚の大腿部から膝に至る部分における幅は、左脚の大腿部幅から膝幅より1.2倍から2倍の大きさの幅程度の大きさあることが好ましい。
実際の人体の左脚および右脚は、それぞれ立体的であり周回状の径となっているので、ベッドに寝た状態であっても幅方向に大きくなければ脚が剥き出しになってしまう。そこで、被介護者が装着状態において、被介護者の少なくともウエストから少なくとも膝付近まで前側身頃片と後ろ側身頃片により覆われて隠されるサイズとすることが好ましい。
次に、前側身頃片および後ろ側身頃片の長さ方向においては、以下の2つのパターンがある。
第1のパターンは、前側身頃片および後ろ側身頃片が身長方向において同じ長さであり、前側身頃片の上端の身長方向の位置と後ろ側身頃片の上端の身長方向の位置が略同一である。
一般のパジャマズボンは、前側身頃片の上端および後ろ側身頃片の上端がウエスト部分になっているものが多く、この第1のパターンであれば、外観上も一般のパジャマズボンに近くなる。
第2のパターンは、前側身頃片および後ろ側身頃片が身長方向において前側身頃片の長さの方が後ろ側身頃片の長さより長くなっており、装着状態において後ろ側身頃片の身長方向の位置より前側身頃片の身長方向の位置の方が高くなっているパターンである。
つまり、後ろ側身頃片の上端が被介護者のウエスト付近に位置し、前側身頃片の上端が被介護者のウエスト付近よりも高い位置である。装着状態において、帯体よりも身長方向の上方向に出ている前側身頃片の突出部分を帯体より前側に折り返して装着しても良い。
この第2のパターンであれば、介護用パジャマズボンを装着した状態において、身体から離れて乱れやすいのは前側身頃片の方であるところ、前側身頃片が腹部から遊びにくくなり、装着状態を維持しやすくなる。
次に、前側身頃片と後ろ側身頃片の係合について説明する。
係合手段としては後ろ側身頃片の帯体と前側身頃片前面のベルト通し片の組み合わせや、後ろ側身頃片の帯体裏面の面ファスナーと前側身頃片前面の面ファスナーの組み合わせがある。
これらの組み合わせであれば、前側身頃片と後ろ側身頃片同士を適切な高さにおいて係合することができる。
また、この構成であれば、帯体を被介護者の腹部に強く締結しなくとも軽く係合して楽に締めても前側身頃片が腹部から遊びにくくなり、装着状態を維持しやすくなる。
本考案の実施例1にかかる介護用パジャマズボンを簡単に示した図である。 介護用パジャマズボン100の前側身頃片110を降ろして被介護者の下腹部にアクセスする場合の状態を簡単に示した図である。 本考案の介護用パジャマズボン100aの構造例を簡単に示し、帯体150aを係合させる前の状態を示す図である。 本考案の介護用パジャマズボン100aの構造例を簡単に示し、帯体150aを係合させた状態を示す図である。 実施例3にかかる本考案の介護用パジャマズボン100bの構成例を簡単に示した図である。 特許文献1(特開2021-110079号公報)の介護ズボンを示す図である。 特許文献2(特開2021-127541号公報)の介護ズボンを示す図である。 特許文献3(特開2020-020078号公報)の介護ズボンを示す図である。
以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
実施例1は、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が長さ方向において同じ長さであり、それぞれの上端の高さも略同一となっている実施例である。係合手段として帯体とベルト通し片の組み合わせとなっている例となっている。
実施例2は、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が長さ方向において同じ長さであり、それぞれの上端の高さも略同一となっている実施例である。係合手段としては、面ファスナー同士の組み合わせとなっている例となっている。
実施例3は、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が長さ方向において、前側身頃片110の長さの方が後ろ側身頃片120の長さより長くなっており、上端の高さは前側身頃片110の高さの方が余裕ある例である。係合手段として帯体とベルト通し片の組み合わせとなっている例となっている。
実施例1は、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が長さ方向において、同じ長さであり、それぞれの上端の高さも略同一となってパターンである。
図1は本考案の実施例1にかかる介護用パジャマズボンを簡単に示した図である。なお、係合手段として帯体とベルト通し片の組み合わせとなっている例である。
図2は図1の介護用パジャマズボン100の前側身頃片110を降ろして被介護者の下腹部にアクセスする場合の状態を簡単に示した図である。
介護用パジャマズボン100は、前側身頃片110、後ろ側身頃片120、縫着部130、開放部140、帯体150を備えた構成となっている。
図1の構成例では、前側身頃片110は、上端縁111、右外側縁112、右内側縁113、右下端114、左外側縁115、左内側縁116、左下端117、ベルト通し片118を備えた布片となっている。
図1の構成例では、後ろ側身頃片120は、上端縁121、右外側縁122、右内側縁123、右下端124、左外側縁125、左内側縁126、左下端127を備えた布片となっている。なお、帯体150は後ろ側身頃片120の上端付近に設けられている。
この構成例では前側身頃片110、後ろ側身頃片120は、平面的な布片となっている。なお、一般のズボンももともと平面的な布片である前側身頃片と後ろ側身頃片を縫着し、さらに立体物である人体の脚部が入ることにより立体的形状となっているのでその点では同じであるが、本発明の介護用パジャマズボンは、縫着部分が一部分であり、外側縁は縫着箇所がなく開放されている。
ここで、前側身頃片110と後ろ側身頃片120のサイズについて説明する。
この実施例1では、前側身頃片110および後ろ側身頃片120が幅方向において、被介護者のウエストサイズや大腿部サイズよりも余裕をもって大きいサイズとなっている。
まず、幅方向についてみる。具体的には、被介護者のウエストから大腿部付け根に至る部分は、被介護者のウエスト幅から大腿部付け根幅より1.2倍から2倍の大きさの幅程度の大きさがあることが好ましい。
また、被介護者の右脚の大腿部から膝に至る部分における幅は、被介護者の右脚の大腿部幅から膝幅より1.2倍から2倍の大きさの幅程度の大きさがあり、被介護者の左脚の大腿部から膝に至る部分における幅は、左脚の大腿部幅から膝幅より1.2倍から2倍の大きさの幅程度の大きさあることが好ましい。
実際の人体の左脚および右脚は、それぞれ立体的であり周回状の径となっているので、ベッドに寝た状態であっても幅方向に大きくなければ脚が剥き出しになってしまう。そこで、被介護者が装着状態において、被介護者の少なくともウエストから少なくとも膝付近まで前側身頃片と後ろ側身頃片により覆われて隠されるサイズとする必要がある。
概ね、ウエストから脚の付け根(つまりウエストから臀部のあたり)は、本来密着するパジャマズボンのサイズよりも大きく製作する必要があり、そのサイズとしては、本来密着するパジャマズボンの1.2倍から2倍程度あることが好ましい。このぐらいのサイズであれば被介護者の腰や脚が剥き出しになることはないと考えられる。しかし、大きすぎるとパジャマズボンには見えず、シーツのように見えてしまうので2倍程度までに抑えることが良いと考えられる。
次に、長さ方向(身長方向)についてみる。
この実施例1のパターンでは、図1に示すように、前側身頃片110および後ろ側身頃片120は身長方向において同じ長さとなっている。そして、前側身頃片110の上端の身長方向の位置と後ろ側身頃片120の上端の身長方向の位置が略同一であるとなっている。
次に縫着部130を説明する。
縫着部130は、前側身頃片110の右内側縁113と後ろ側身頃片120の右内側縁123、および、前側身頃片110の左内側縁116と後ろ側身頃片120の左内側縁126の箇所のみである。つまり、介護用パジャマズボン100の両脚とも、股下の縁-左右の大腿部内側の縁-下端までの内側縁のみが縫着されている。
図1では縫着箇所が分かりやすいように、幅のあるエリアで示しているが、実際の縫着は前側身頃片110と後ろ側身頃片120を重ねて外側から縫着して縫い目を外側に設けても良く、一般のパジャマズボンのように前側身頃片110と後ろ側身頃片120を重ねて裏側から縫着して縫い目を内側に設けても良い。
一方、開放部140は、前側身頃片110の右外側縁112、後ろ側身頃片120の右外側縁122、および、前側身頃片110の左外側縁115と後ろ側身頃片120の左外側縁125である。
つまり、介護用パジャマズボンの外側両サイドが縫着されておらず開放されており、被介護者の両脚を上下の前側身頃片110と後ろ側身頃片120で挟んだもので、開放部分140を介して、左脚の外側、右脚の外側は露出できるような構造となっている。
帯体150は、後ろ側身頃片120の上端部に設けられており、その長さは、少なくとも被介護者のウエストを巻ける程度の長さがある。
この実施例1では、前側身頃片110の上端付近の前面には帯体150を通し入れる1つまたは複数のベルト通し片118が設けられている。帯体150をベルト通し片118に通し入れてウエストに巻いて締めることにより、後ろ側身頃片120に対して前側身頃片110が相対的に固定され、装着状態が綺麗に維持されることとなる。
なお、帯体150の締め方は限定されないが、例えば、浴衣の帯を締めるように両端同士を結んでも良い。
次に、本考案における介護用パジャマズボン100を装着している被介護者の下腹部に介護者がアクセスする様子を示す。
図2は、本考案における介護用パジャマズボン100を装着している被介護者の下腹部に介護者がアクセスするため、前側身頃片110を降ろす様子を示す図である。
図2に示すように、帯体150を外し、前側身頃片110を後ろ側身頃片120から離脱可能にして、前側身頃片110を下方に降ろす。帯体150を外すことにより前側身頃片110は後ろ側身頃片120からは離脱自在となり、また、ウエストから腰にかけて外側の両サイドとも開放されているので前側身頃片110は上下方向に移動自在となる。図2は、前側身頃片110は下方向に降ろした状態となっている。なお、前側身頃片110は縫着部130により後ろ側身頃片120に縫着されているので、股下より下方には簡単には移動しないように制御される。
図2の状態では下腹部、下腹部に履いているオムツが露出し、介護者が容易にアクセスでき、古いオムツの取り外し、新しいオムツの取り付けが容易となる。もっとも介護者が手を臀部の下に差し入れる必要があるが、被介護者は後ろ側身頃片120の上に寝ている状態でそれ以外に遮るものはないので介護負担が軽減される。
以上、実施例1にかかる本考案の介護用パジャマズボンによれば、着脱時の負担が軽減され、オムツの交換という介護負担も軽減できるとともに、いわゆるオムツタイプではなく、一般のパジャマズボンのような装着状態、外観を伴うことができる介護用パジャマズボンを提供することができる。
次に、実施例2にかかる介護用パジャマズボン100aについて説明する。
図3および図4は、本考案の介護用パジャマズボン100aの構造例を簡単に示した図である。図3は帯体150aを係合させる前の状態の図であり、図4は帯体150aを係合させた状態の図である。
実施例2も前側身頃片110および後ろ側身頃片120が長さ方向において同じ長さでありそれぞれの上端の高さも略同一となってパターンであるが、この実施例2では係合手段が面ファスナー同士の組み合わせとなっている例である。
実施例2にかかる介護用パジャマズボン100aは、前側身頃片110a、後ろ側身頃片120、縫着部130、開放部140、帯体150aを備えた構成となっている。
係合手段以外の構成については実施例1の構成と同様で良く、ここでの詳しい説明は省略する。
前側身頃片110aは、図3に示すように、上端縁111、右外側縁112、右内側縁113、右下端114、左外側縁115、左内側縁116、左下端117、面ファスナー119を備えた布片となっている。
面ファスナー119は、前側身頃片110aの表面側において、帯体150aが被介護者の腹部に巻かれた際に当接する付近に設けられている。多少のマージンや調整幅を考慮して面ファスナー119の幅や身長方向の長さを大きめにしておくことは好ましい。
後ろ側身頃片120、縫着部130、開放部140については、実施例1と同様で良いのでここでの説明は省略する。
次に、帯体150aは、実施例1と同様、後ろ側身頃片120の上端部に設けられており、その長さは、少なくとも被介護者のウエストを巻ける程度の長さがあるものであるが、図3に示すように、帯体150aの裏面の一部には面ファスナー119と係合する面ファスナー151が設けられている。
この実施例2では、図4に示すように、帯体150aを後ろ側身頃120から被介護者の腹に巻き、裏面にある面ファスナー151を前側身頃110aの面ファスナー119に対して係合させて締結する。
この際に帯体150aを締結する強度などを適切に調節すれば良い。
帯体150aの係合を解き、前側身頃片110を後ろ側身頃片120から離脱可能にして、前側身頃片110を下方に降ろす点は、面ファスナー119と面ファスナー151の係合を解く点以外は、実施例1と同様であり、前側身頃片110を降ろした様子は、図2と同様である。
実施例3にかかる本考案の介護用パジャマズボン100bは、前側身頃片110bおよび後ろ側身頃片120が長さ方向において、前側身頃片110bの長さの方が後ろ側身頃片120の長さより若干長くなっており、上端の高さは前側身頃片110の高さの方が若干高く余裕ある例であり、係合手段として帯体とベルト通し片の組み合わせとなっている例となっている。
図5は実施例3にかかる本考案の介護用パジャマズボン100bの構成例を簡単に示した図である。
実施例3にかかる介護用パジャマズボン100bは、前側身頃片110b、後ろ側身頃片120、縫着部130、開放部140、帯体150を備えた構成となっている。
前側身頃片110b以外の構成については実施例1や実施例2の構成と同様で良く、ここでの詳しい説明は省略する。
前側身頃110bは、上端縁111b、右外側縁112、右内側縁113、右下端114、左外側縁115、左内側縁116、左下端117、ベルト通し片118を備えた布片となっている。
後ろ側身頃片120は、実施例1の図1と同様、上端縁121、右外側縁122、右内側縁123、右下端124、左外側縁125、左内側縁126、左下端127を備えた布片となっている。なお、帯体150は実施例1と同様、後ろ側身頃片120の上端付近に設けられている。
図5に示すように、この実施例3の構成では、実施例1の図1や実施例2の図3と比較すると、前側身頃110bの上端縁111bは、身長方向において前側身頃片110bの長さの方が後ろ側身頃片120の長さより若干長くなっていることが分かる。
本実施例3の構成においても介護用パジャマズボン100aは、縫着部130が一部分であり、外側縁は縫着箇所がなく開放部140として開放されている点は同様である。
図5に示すように、身長方向において、前側身頃片110bの先端の高さが後ろ側身頃片120の上縁の高さ、つまり、帯体150の高さより若干高くなっているメリットとしては、帯体150を強く締めない場合に前側身頃片110bが腹部に対して遊びが大きくなりがちであり、前側身頃片110bが腹部から下方にずれる可能性があるところ、前側身頃片110bの先端方向に余裕があれば、前側身頃片110bが腹部から多少ずれても腹部を露出することがない。
なお、前側身頃片110bの先端方向に余裕が大きい場合であれば、その先端を下側に折り曲げて垂下することも可能である。
本考案は、介護用パジャマズボンとして、幅広く適用することができる。
100,100a,100b 介護用パジャマズボン
110 前側身頃片
111 上端縁
112 右外側縁
113 右内側縁
114 右下端
115 左外側縁
116 左内側縁
117 左下端
118 ベルト通し片
119 面ファスナー
120 後ろ側身頃片
121 上端縁
122 右外側縁
123 右内側縁
124 右下端
125 左外側縁
126 左内側縁
127 左下端
130 縫着部
140 開放部
150 帯体
151 面ファスナー

Claims (6)

  1. 被介護者が着用する介護用パジャマズボンであって、
    前側身頃片と後ろ側身頃片の2片を備え、その一部のみを縫着した縫着箇所を備えたものであり、
    前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片が身長方向において、少なくとも前記被介護者のウエストから少なくとも膝付近までカバーする長さがあり、
    前記縫着箇所が、股下の縁-左右の大腿部内側の縁-下端までの内側縁のみであり、前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片の外側縁は縫着されずに開放された形状であることを特徴とする介護用パジャマズボン。
  2. 前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片が幅方向において、前記被介護者の前記ウエストから大腿部付け根に至る部分は、前記被介護者の前記ウエスト幅から前記大腿部付け根幅より1.2倍から2倍の大きさの幅であり、
    前記被介護者が装着状態において、前記被介護者の少なくとも前記ウエストから少なくとも膝付近まで前記前側身頃片と前記後ろ側身頃片により覆われて隠されるサイズであることを特徴とする請求項1に記載の介護用パジャマズボン。
  3. 前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片が前記身長方向において同じ長さであり、前記前側身頃片の上端の前記身長方向の位置と前記後ろ側身頃片の上端の前記身長方向の位置が略同一であることを特徴とする請求項1に記載の介護用パジャマズボン。
  4. 前記前側身頃片および前記後ろ側身頃片が前記身長方向において前記前側身頃片の長さの方が前記後ろ側身頃片の長さより長くなっており、装着状態において前記後ろ側身頃片の前記身長方向の位置より前記前側身頃片の前記身長方向の位置の方が高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の介護用パジャマズボン。
  5. 前記後ろ側身頃片の上端部に前記被介護者のウエストを巻く長さのある帯体が設けられており、前記前側身頃片の上端付近の前面に前記帯体を通し入れるベルト通し片が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の介護用パジャマズボン。
  6. 前記後ろ側身頃片の上端部に前記被介護者のウエストを巻く長さのある帯体が設けられており、
    前記帯体の裏面に面ファスナーが設けられ、
    前記前側身頃片の上端付近の前面に前記帯体の前記面ファスナーと係合する面ファスナー片が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の介護用パジャマズボン。
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